ラード
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| 100 gあたりの栄養価 | |
|---|---|
| エネルギー | 3,774 kJ (902 kcal) |
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0 g | |
| 糖類 | 0 g |
| 食物繊維 | 0 g |
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100 g | |
| 飽和脂肪酸 | 39.2 g |
| 一価不飽和 | 45.1 g |
| 多価不飽和 | 11.2 g |
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0 g | |
| ビタミン | |
| ビタミンA相当量 |
(0%) 0 µg(0%) 0 µg0 µg |
| チアミン (B1) |
(0%) 0 mg |
| リボフラビン (B2) |
(0%) 0 mg |
| ナイアシン (B3) |
(0%) 0 mg |
| パントテン酸 (B5) |
(0%) 0 mg |
| ビタミンB6 |
(0%) 0 mg |
| 葉酸 (B9) |
(0%) 0 µg |
| ビタミンB12 |
(0%) 0 µg |
| コリン |
(10%) 49.7 mg |
| ビタミンC |
(0%) 0 mg |
| ビタミンD |
(17%) 102 IU |
| ビタミンE |
(4%) 0.6 mg |
| ビタミンK |
(0%) 0 µg |
| ミネラル | |
| ナトリウム |
(0%) 0 mg |
| カリウム |
(0%) 0 mg |
| カルシウム |
(0%) 0 mg |
| マグネシウム |
(0%) 0 mg |
| リン |
(0%) 0 mg |
| 鉄分 |
(0%) 0 mg |
| 亜鉛 |
(1%) 0.11 mg |
| マンガン |
(0%) 0 mg |
| セレン |
(0%) 0.2 µg |
| 他の成分 | |
| 水分 | 0 g |
| コレステロール | 95 mg |
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| %はアメリカ合衆国における 成人栄養摂取目標 (RDI) の割合。 出典: USDA栄養データベース | |

ラード(英: lard、伊: strutto[1])、豚脂(とんし)は、調理に用いられる豚の脂肪の一種。ただし、歴史的背景から欧米と日本ではラードと呼称する対象に違いがみられる[2](後述)。なお、「ラルド」は豚肉の脂肪で構成された部位を塩漬けに加工した食材を指し、ラードとは別物である。
名称
[編集]欧米では一般的に豚の腎臓脂肪や皮下脂肪、食肉の脂肪部分などの部位の脂肪組織から抽出した脂質をラードと称している[2]。これに対して腸管や胃などの可食器官や内臓などの脂肪部分の混じった原料から採取した脂質はレンダード・ポークファット(rendered pork fat)と呼んで区別している[2]。
一方、日本では第二次世界大戦後に急増した食用需要に対応するため、米国から輸入したホッググリース(hog grease)の良質部を主原料として、これを精製(脱酸、脱色、脱臭)したものをラードと称してきた[2]。そのため日本では部位による区分は明瞭でないとされる[2]。なお、「ラード」と「豚脂」を区別する場合、厳密ではないが、可食状態のものをラード、非可食状態のもの豚脂と称することがある[2](日本農林規格でも精製した豚脂を急冷して練り合わせた固形脂または精製した豚脂から作られた固形脂のことを「精製ラード」と定義している[2])。また、欧米でいう「ラード」に限定して区別する場合にナチュラルラードと呼ぶことがある[2]。
性質
[編集]| 100gあたり | |
|---|---|
総脂肪 |
100g |
| 飽和脂肪酸 ミリスチン酸 (14:0) パルミチン酸 (16:0) ステアリン酸 (18:0) |
39.2g 1.3g 23.8g 13.5g |
| 一価不飽和脂肪酸 オレイン酸 (18:1) |
45.1g 41.2g |
| 多価不飽和脂肪酸 リノール酸 (18:2) α-リノレン酸 (18:3) |
11.2g 10.2g 1g |
ラード(豚脂)はヘット(牛脂)や羊脂などと同じく動物性油脂の一種である[5]。常温では固体[5]。
融点はヘット(牛脂)よりも低い[5]。ただし、豚の一般成分は部位ごとに異なっており、豚肉の脂質は部位によって3.5 - 40%と開きがある[6]。豚の皮下脂肪から取ったラードの場合、融点は34 - 40℃、ヨウ素価は57 - 66である[5]。これに対し、豚の内臓脂肪から取ったラードの場合、融点は27 - 30℃、ヨウ素価は67 - 70である[5]。
ヘットなどの動物性油脂と同じく、オレイン酸、パルミチン酸、ステアリン酸などで構成されるグリセリドを主成分とする[5]。このほかラード(豚脂)はリノール酸も豊富である[5]。
用途
[編集]食用
[編集]ラード(豚脂)は揚げ物・フライに使う揚げ油のほか、製菓や製パンの材料にも用いられる[5]。また、ラーメンのスープには豚の背の部位の脂が背脂[注 1]としてよく用いられ[7]、スープの上一面に浮かぶためスープが冷めにくくなっている。
トンカツの名店では、豚の脂身からラードを毎日作って日々の営業に使用する店も少なくなく、廃棄物の再利用からこだわりの逸品に至るまで幅広いものとなっている。また、「肉屋のコロッケはうまい」との定評があるが、概して精肉店の揚げ物が家庭料理にない旨みをもつのは、新鮮なラードを揚げ油に使っているためといわれる[8]。もっとも揚げたてを味わうにはよいが、冷めたものは脂っぽく腹にもたれるとする向きもある。衣の香ばしさを強調するときに選ぶべき食材ともされる[9]。
フランスでは主に北および東の地域で、南西でもコンフィなどに使用される[1]。
香港や台湾においてはラードを用いて作るラードご飯という料理があり、作り方によっては日本のバター醤油ご飯の要領でバターの代わりにラードを入れて作ることがある。
食用以外の用途
[編集]単独もしくは他の油脂類と混合する形で古くから潤滑用途に用いられてきた。単独(または牛脂との混合)ではグリスのような用途に、鉱油などの潤滑油に混合することで減摩剤などとして利用された[10]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- 1 2 宇田川政喜; 遠藤智子; 加藤綾子; 橋村弘美 著、日仏料理協会 編『フランス 食の事典(普及版)』株式会社白水社、2007年、697頁。ISBN 978-4-560-09202-6。
- 1 2 3 4 5 6 7 8 レンダリング読本 資料編 5-6頁 日本畜産副産物協会、政策科学研究所、2026年3月2日閲覧。
- ↑ レンダリング読本 資料編 7頁 日本畜産副産物協会、政策科学研究所、2026年3月2日閲覧。
- ↑ https://agdatacommons.nal.usda.gov/articles/dataset/USDA_National_Nutrient_Database_for_Standard_Reference_Legacy_Release/24661818
- 1 2 3 4 5 6 7 8 9 瀬口正晴、八田一『新 食品・栄養科学シリーズ 食品学各論 - 食べ物と健康 (2) 食品素材と加工学の基礎を学ぶ』化学同人、2003年、105-106頁。ISBN 978-4759804737。
- ↑ 瀬口正晴、八田一『新 食品・栄養科学シリーズ 食品学各論 - 食べ物と健康 (2) 食品素材と加工学の基礎を学ぶ』化学同人、2003年、40頁。ISBN 978-4759804737。
- ↑ ぐるなびラーメン用語辞典
- ↑ 自宅で肉屋のコロッケを作る方法デイリーポータル 馬場吉成 2013年6月9日
- ↑ 旭屋出版『とんかつ・コロッケ・揚げ物料理』103頁
- ↑ “潤滑油の分野で利用されている動植物油の現状と将来性”. ジュンツウネット21 (2016年8月24日). 2020年4月20日閲覧。
関連文献
[編集]- 新谷勘「ラードについて」『生活衛生』第8巻第6号、大阪生活衛生協会、1964年、210-213頁、doi:10.11468/seikatsueisei1957.8.210。