ポルトガルグランプリ
表示
| アルガルヴェ・インターナショナル・サーキット | |
|
| |
| レース情報 | |
|---|---|
| 周回 | 66 |
| コース長 | 4.648 km (2.905 mi) |
| レース長 | 306.768 km (191.730 mi) |
| 開催回数 | 26 |
| 初回 | 1951年 |
| 最終開催 | 2021年 |
| 最多勝利 (ドライバー) |
|
| 最多勝利 (コンストラクター) |
|
| 最新開催(2021年): | |
| ポールポジション |
メルセデス 1:18.348 |
| 決勝順位 |
1. メルセデス 1:34:31.421 2. レッドブル-ホンダ +29.148s 3. メルセデス +33.530s |
| ファステストラップ |
メルセデス 1:19.865 |
ポルトガルグランプリ(ポルトガルGP, Portuguese Grand Prix)は、ポルトガル国内で行われていたF1グランプリのレースである。
概要
[編集]1958年と1960年にポルト(ボアビスタ)で、1959年にモンサントで、1984年から1996年までエストリルで行われた。1996年を最後にF1カレンダーから脱落していたが、後述の理由で2020年にポルティマンのアルガルヴェ・インターナショナル・サーキットでポルトガルGPが復活し、翌2021年も継続開催された。2022年以降は再びF1カレンダーから姿を消したが、同地で2027年と2028年の開催に合意した[1]。契約期間が2年の短期となったのは、今後ヨーロッパのレースを隔年開催する「ローテーションシステム」に組み込むための一環とされている[2]。
主なレース
[編集]1961年以降開催が途絶えたポルトガルグランプリは、1984年にエストリルで復活した。エストリルでのポルトガルGPでのあわやという出来事はしばしば注目を集めた。
- 1987年
- プロストがF1通算28勝目を記録し、当時のF1最多勝記録を更新した。また予選ではゲルハルト・ベルガーが初のポールポジションを獲得した。
- 1989年
- フェラーリを駆るナイジェル・マンセルがピットインの際にオーバーランし、定位置までリバースギアで逆走する違反を犯した。マンセルはピットインを命ずる黒旗を提示されたがそのまま走行を続け、第1コーナーでセナと接触し、共にストップした。黒旗に従わなかった事とプロストとチャンピオンシップを争っていたセナをリタイアさせた事で、マンセルの行動は論議を呼んだ。マンセルはこのレースを失格とされ、続くスペインGPへの出走を禁じられた。
- 1990年
- ポールポジションを獲得したマンセルは、スタート直後にチームメイトでセナとチャンピオンシップを争っていたプロストに対して幅寄せするような挙動を見せた。予選2位だったプロストは同3位のセナに抜かれ、最終的にマンセルが優勝、セナが2位、プロストは3位となった。マンセルはこの年限りでフェラーリを去ることが確定しており、この幅寄せは物議を醸した。
- 1991年
- レースをリードしていたマンセルは、ピット作業ミスによりピットレーンでタイヤが外れた。タイヤをピットの所定外の場所で取り付け直して出走したために失格となった。
- 1992年
- 決勝レース中、ピットに向かうベルガーに、その直後を走行していたリカルド・パトレーゼが追突した。マシンは上方へと跳ね上げられ、あやうくコース上に架かるブリッジに衝突する寸前だった。激しいクラッシュながら、両者ともに怪我は無かった。レースはマンセルが制し、年間9勝目を達成し当時の年間最多勝及び年間最多ポイント獲得記録(108ポイント)を更新した。
- 1995年
- 決勝のスタート直後に片山右京のマシンが数回転する大クラッシュが発生し、パーツなどが散らばった。片山は病院に運ばれたが一命を取り留めた。また、このレースでデビッド・クルサードがF1初優勝を達成した。
- 2020年
- 1996年を最後にF1カレンダーから脱落していたが、2017年頃にポルティマンのアルガルヴェ・インターナショナル・サーキットがF1側と交渉[4]を行い、グランプリ復活へ向けた動きを見せたが進展はないままであった。ところが、2020年、新型コロナウイルス感染症の拡大により開催できなくなったレースが多数発生したため、スケジュールの見直しが余儀なくされ、その過程で同コースでのポルトガルGP開催が急浮上[5]。最終的に2020年7月24日にシーズン第12戦としてアルガルヴェ・サーキットでのF1開催が発表された[6]。このレースでルイス・ハミルトンが通算92勝目を挙げ、ミハエル・シューマッハを抜いてF1通算勝利数の単独トップとなった[7]。
過去の結果と開催サーキット
[編集]- ピンク地はF1世界選手権以外で開催された年。
1951年-1957年及び1964年はスポーツカーレース、1965年-1966年はF3レースとして開催された。
| 年 | 決勝日 | ラウンド | サーキット | 勝者 | コンストラクター (括弧内はプライベートチーム) | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1951 | 6月17日 | 非選手権 | ボアビスタ | フェラーリ | [8] | |
| 1952 | 6月22日 | 非選手権 | ボアビスタ | フェラーリ | [9] | |
| 1953 | 6月22日 | 非選手権 | ボアビスタ | フェラーリ | [10] | |
| 1954 | 7月25日 | 非選手権 | モンサント | フェラーリ | [11] | |
| 1955 | 6月26日 | 非選手権 | ボアビスタ | マセラティ | [12] | |
| 1956 | 開催されず | |||||
| 1957 | 6月9日 | 非選手権 | モンサント | マセラティ | [13] | |
| 1958 | 8月24日 | 9 | ボアビスタ | ヴァンウォール | 詳細 | |
| 1959 | 8月23日 | 7 | モンサント | クーパー-クライマックス (ロブ・ウォーカー) | 詳細 | |
| 1960 | 8月14日 | 8 | ボアビスタ | クーパー-クライマックス | 詳細 | |
| 1961 - 1963 |
開催されず | |||||
| 1964 | 7月26日 | 非選手権 | カスカイス | フェラーリ | [14] | |
| 1965 | 7月26日 | 非選手権 | カスカイス | クーパー-フォード | [15] | |
| 1966 | 7月24日 | 非選手権 | カスカイス | ブラバム-フォード | [16] | |
| 1967 - 1983 |
開催されず | |||||
| 1984 | 10月21日 | 16 | エストリル | マクラーレン-TAG | 詳細 | |
| 1985 | 4月21日 | 2 | エストリル | ロータス-ルノー | 詳細 | |
| 1986 | 9月21日 | 14 | エストリル | ウィリアムズ-ホンダ | 詳細 | |
| 1987 | 9月20日 | 12 | エストリル | マクラーレン-TAG | 詳細 | |
| 1988 | 9月25日 | 13 | エストリル | マクラーレン-ホンダ | 詳細 | |
| 1989 | 9月24日 | 13 | エストリル | フェラーリ | 詳細 | |
| 1990 | 9月23日 | 13 | エストリル | フェラーリ | 詳細 | |
| 1991 | 9月22日 | 13 | エストリル | ウィリアムズ-ルノー | 詳細 | |
| 1992 | 9月27日 | 14 | エストリル | ウィリアムズ-ルノー | 詳細 | |
| 1993 | 9月26日 | 14 | エストリル | ベネトン-フォード | 詳細 | |
| 1994 | 9月25日 | 13 | エストリル | ウィリアムズ-ルノー | 詳細 | |
| 1995 | 9月24日 | 13 | エストリル | ウィリアムズ-ルノー | 詳細 | |
| 1996 | 9月22日 | 15 | エストリル | ウィリアムズ-ルノー | 詳細 | |
| 1997 - 2019 |
開催されず | |||||
| 2020 | 10月25日 | 12 | ポルティマオ | メルセデス | 詳細 | |
| 2021 | 5月2日 | 3 | ポルティマオ | メルセデス | 詳細 | |
| 2022 - 2026 |
開催されず | |||||
開催されたサーキット
[編集]
- ボアビスタ (1951-1953, 1955, 1958, 1960)
- モンサント (1954, 1957, 1959)
- エストリル (1984-1993)
- エストリル (1994-1996)
- ポルティマオ (2020-2021)
優勝回数
[編集]複数回勝利を挙げた者のみ対象とする。
ドライバー
[編集]| 回数 | ドライバー | 優勝年 |
|---|---|---|
| 3 | 1984, 1987, 1988 | |
| 1986, 1990, 1992 | ||
| 2 | 1958, 1959 | |
| 2020, 2021 |
- 太字は2026年のF1世界選手権に参戦中のドライバー。
コンストラクター
[編集]| 回数 | コンストラクター | 優勝年 |
|---|---|---|
| 7 | 1951, 1952, 1953, 1954, 1964, 1989, 1990 | |
| 6 | 1986, 1991, 1992, 1994, 1995, 1996 | |
| 3 | 1959, 1960, 1965 | |
| 1984, 1987, 1988 | ||
| 2 | 1955, 1957 | |
| 2020, 2021 |
- 太字は2026年のF1世界選手権に参戦中のコンストラクター。
- ピンク地はF1世界選手権以外で開催された年。
エンジン
[編集]| 回数 | メーカー | 優勝年 |
|---|---|---|
| 7 | 1951, 1952, 1953, 1954, 1964, 1989, 1990 | |
| 6 | 1985, 1991, 1992, 1994, 1995, 1996 | |
| 3 | 1965, 1966, 1993 | |
| 2 | 1955, 1957 | |
| 1959, 1960 | ||
| 1984, 1987 | ||
| 1986, 1988 | ||
| 2020, 2021 |
- 太字は2026年のF1世界選手権に参戦中のメーカー。
- ピンク地はF1世界選手権以外で開催された年。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ↑ “Formula 1 to return to Portugal in 2027 and 2028”. Formula 1.com (2025年12月16日). 2025年12月16日閲覧。
- ↑ “F1カレンダー復帰でローテーションに入ったポルトガル。一方で5年の開催契約を目指していたトルコには逆風に”. autosport web (2025年12月21日). 2025年12月23日閲覧。
- ↑ “Ayrton Senna's First Win! | 1985 Portuguese Grand Prix: Race Highlights”. FORMULA 1 2020-10-19. 2021年8月21日閲覧。
- ↑ ポルトガルGP復活に向け、アルガルベ・サーキットとF1オーナーが協議www.as-web.jp(2017年6月17日)2020年7月25日閲覧。
- ↑ F1ポルトガルGP、24年ぶりに復活? 9月末にポルティマオで2連戦かformula1-data.com(2020年6月14日)2020年7月25日閲覧。
- ↑ F1改定カレンダー第3版、ポルティマオ、イモラ、ニュルブルクリンク正式決定formula1-data.com(2020年7月24日)2020年7月25日閲覧。
- ↑ “F1ポルトガル決勝:ハミルトン、圧勝! F1最多勝記録の92勝目。フェルスタッペンは3位”. motorsport.com (2020年10月26日). 2020年10月26日閲覧。
- ↑ “Portugal Grand Prix 1951 - Race Results”. Racing Sports Cars. 2024年2月5日閲覧。
- ↑ “Portugal Grand Prix 1952 - Race Results”. Racing Sports Cars. 2024年2月5日閲覧。
- ↑ “Portugal Grand Prix 1953 - Race Results”. Racing Sports Cars. 2024年2月5日閲覧。
- ↑ “Monsanto 1954 - Race Results”. Racing Sports Cars. 2024年2月5日閲覧。
- ↑ “Portugal Grand Prix 1955 - Race Results”. Racing Sports Cars. 2024年2月5日閲覧。
- ↑ “Monsanto 1957 - Race Results”. Racing Sports Cars. 2024年2月5日閲覧。
- ↑ “GP Portugal 1964 - Race Results”. Racing Sports Cars. 2024年2月5日閲覧。
- ↑ Watson, Paul (1966-01-28). “Formula 3 racing”. Autosport: 146–150 2024年2月5日閲覧。.
- ↑ Watson, Paul (1967-01-20). “Seasonal Survey 4: Formula Three”. Autosport: 91–95 2024年2月5日閲覧。.
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- フォーミュラ1公式ウェブサイト(英語のみ)