マレーシアグランプリ

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Flag of Malaysia.svg Malaysian Grand Prix
セパン・インターナショナル・サーキット
Sepang.svg
レース情報
周回 56
コース長 5.543 km (3.444 mi)
レース長 310.408 km (192.878 mi)
開催回数 35
初回 1962年
最多勝利
(ドライバー)
香港の旗 ジョン・マクドナルド
ドイツの旗 セバスチャン・ベッテル (4)
最多勝利
(コンストラクター)
イタリアの旗 フェラーリ (7)
最新開催(2016年):
ポールポジション イギリスの旗 ルイス・ハミルトン
メルセデス
1:32.850
決勝順位 1. オーストラリアの旗 ダニエル・リカルド
レッドブル-タグ・ホイヤー
1:37:12.776
2. オランダの旗 マックス・フェルスタッペン
レッドブル-タグ・ホイヤー
+2.443s
3. ドイツの旗 ニコ・ロズベルグ
メルセデス
+25.516s
ファステストラップ ドイツの旗 ニコ・ロズベルグ
メルセデス
1:36.424

マレーシアグランプリMalaysia Grand Prix)は1999年からマレーシアクアラルンプール近郊のセランゴール州セパン(Sepang)にあるセパン・サーキットで行われているF1のグランプリである。

概要[編集]

マレーシアの観光振興策のひとつとして、アジア地域では日本(日本GPパシフィックGP)に続き2国目のF1誘致に成功し、1999年に初開催された。ヘルマン・ティルケが設計した新設サーキットでは初開催であった。1999年は第15戦、2000年は最終戦と終盤での開催であったが、2001年から2015年まで、開幕戦オーストラリアGPに続くシーズン第2戦としての開催が定着していた。2016年は開催が10月(第16戦)に移動し、シンガポール→マレーシア→日本というアジア3連戦の2戦目に組み込まれている。

高温・多湿というドライバーには過酷な条件に加えて、午後には毎日のように通り雨(スコール)が降ることがレース結果の予想を難しくしている。スコールが降り出すとコースは水浸しになり、止むとすぐに路面が乾き始めるため、ドライ用/レイン用タイヤを履き替えるタイミングが重要になる。

2006年からチケットの大幅な値下げが行われたが、それでも観客動員は減少傾向となっており、2016年はセパン・インターナショナル・サーキットのキャパシティの半分強(前年比で1割減)にとどまった。このため、開催契約が切れる2018年をもって撤退することを検討していたが[1]ナズリ・アブドゥル・アジズ(マレーシア観光文化相)は、開催コストの増大(1999年の初回開催時に比べて約10倍)、前述した観客動員の減少(過去最低を記録)、テレビ視聴者数が過去最低に落ち込んでいることを理由に契約延長を行わないとし、2018年をもってマレーシアグランプリを終了することが発表された[2][3]

おもな出来事[編集]

2007年マレーシアGPの模様(1コーナー付近)
1999年
同年のイギリスGPで右足を骨折したミハエル・シューマッハが復帰戦でポールポジションを獲得。レースでは同僚のエディ・アーバインに勝利を譲り、アーバインとチャンピオンを争うミカ・ハッキネンをブロックするチームプレーを果たした。
2003年
予選ではフェルナンド・アロンソが当時の史上最年少記録(21歳236日)となる初ポールポジションを獲得。決勝レースではキミ・ライコネンが初優勝し、新世代の台頭を印象付けた。
2009年
土砂降りのスコールによりレースが中断。そのまま31周目終了時点の順位でレース打ち切りとなり、1991年オーストラリアGP以来のハーフポイントレースとなった[4]
2012年
この年も雨のため赤旗中断となり、51分後に再スタートが切られた。マシンの不調に悩むフェルナンド・アロンソセルジオ・ペレスとのマッチレースを制して優勝[5]
2013年
セバスチャン・ベッテルチームオーダーを無視してチームメイトのマーク・ウェバーを抜いて優勝し、両者の確執がマスコミを騒がせた。3・4位のメルセデスチームもチームオーダー発動の是非が取りざたされた[6]。また1回目のピットインの際に、メルセデスのルイス・ハミルトンが前年まで在籍していたマクラーレンのピットに間違って進入するハプニングも発生した[7]
2016年
トップを独走していたハミルトンがエンジントラブルでリタイア、ニコ・ロズベルグがスタート直後にベッテルと接触したため順位を落とし、ダニエル・リカルドが2年ぶりの勝利。チームメイトのマックス・フェルスタッペンが2位に続き、レッドブルが3年ぶりの1-2フィニッシュを果たす[8]

過去のレース結果[編集]

F1世界選手権として開催された1999年以降の結果について記載する。

決勝日 ラウンド サーキット 勝者 所属チーム 結果
1999 10月17日 15 セパン エディ・アーバイン フェラーリ 詳細
2000 10月22日 17 セパン ミハエル・シューマッハ フェラーリ 詳細
2001 3月18日 2 セパン ミハエル・シューマッハ フェラーリ 詳細
2002 3月17日 2 セパン ラルフ・シューマッハ ウィリアムズ 詳細
2003 3月23日 2 セパン キミ・ライコネン マクラーレン 詳細
2004 3月21日 2 セパン ミハエル・シューマッハ フェラーリ 詳細
2005 3月20日 2 セパン フェルナンド・アロンソ ルノー 詳細
2006 3月19日 2 セパン ジャンカルロ・フィジケラ ルノー 詳細
2007 4月8日 2 セパン フェルナンド・アロンソ マクラーレン 詳細
2008 3月23日 2 セパン キミ・ライコネン フェラーリ 詳細
2009 4月5日 2 セパン ジェンソン・バトン ブラウン 詳細
2010 4月4日 3 セパン セバスチャン・ベッテル レッドブル 詳細
2011 4月10日 2 セパン セバスチャン・ベッテル レッドブル 詳細
2012 3月25日 2 セパン フェルナンド・アロンソ フェラーリ 詳細
2013 3月24日 2 セパン セバスチャン・ベッテル レッドブル 詳細
2014 3月30日 2 セパン ルイス・ハミルトン メルセデス 詳細
2015 3月29日 2 セパン セバスチャン・ベッテル フェラーリ 詳細
2016 10月2日 16 セパン ダニエル・リカルド レッドブル 詳細

出典[編集]

  1. ^ F1マレーシアGP、開催撤退を検討”. F1-Gate.com (2016年10月25日). 2016年10月29日閲覧。
  2. ^ F1マレーシアGP、2018年で開催終了を発表”. F1-Gate.com (2016年11月22日). 2016年11月22日閲覧。
  3. ^ 2018年が最後だろうとマレーシア観光文化相”. ESPN F1 (2016年11月21日). 2016年11月22日閲覧。
  4. ^ バトンが連勝!トヨタは3、4位と健闘”. スポーツニッポン新聞社 (2009年4月5日). 2016年9月20日閲覧。
  5. ^ アロンソ今季初V、可夢偉リタイヤ/F1”. 日刊スポーツ新聞社 (2012年3月25日). 2016年6月27日閲覧。
  6. ^ フェテル後味悪い勝利/F1”. 日刊スポーツ新聞社 (2013年3月24日). 2016年6月27日閲覧。
  7. ^ F1第2戦マレーシアGP、レースレポート”. TOPNEWS (2013年3月24日). 2016年11月4日閲覧。
  8. ^ リカルドが今季初勝利、通算4勝目 F1”. 日刊スポーツ新聞社 (2016年10月2日). 2016年11月4日閲覧。

関連項目[編集]