エミリア・ロマーニャグランプリ

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Emilia Romagna Grand Prix
イモラ・サーキット
レース情報
周回 63
コース長 4.909 km (3.050 mi)
レース長 309.049 km (192.034 mi)
開催回数 3
初回 2020年
最多勝利
(ドライバー)
オランダの旗 マックス・フェルスタッペン (2)
最多勝利
(コンストラクター)
オーストリアの旗 レッドブル (2)
最新開催(2022年):
ポールポジション オランダの旗 マックス・フェルスタッペン
レッドブル-RBPT
1:27.999[注 1]
決勝順位 1. オランダの旗 マックス・フェルスタッペン
レッドブル-RBPT
1:32:07.986
2. メキシコの旗 セルジオ・ペレス
レッドブル-RBPT
+16.527
3. イギリスの旗 ランド・ノリス
マクラーレン-メルセデス
+34.834
ファステストラップ オランダの旗 マックス・フェルスタッペン
レッドブル-RBPT
1:18.446

エミリア・ロマーニャグランプリ (英語: Emilia Romagna Grand Prix) は、2020年イタリアエミリア・ロマーニャ州イモラ・サーキットで初開催されたF1レース。2006年まではサンマリノグランプリとして、同サーキットで26年間開催されていた。

概要[編集]

2020年[編集]

COVID-19のパンデミックにより、多くのレースがキャンセルとなりレースカレンダーを再編することになった。イモラ・サーキット側が中国GPの延期決定後にリバティ・メディアに代替候補地としての暫定的な申請書を提出した[1]。財政や輸送など様々な調整が要するため、開催される可能性は低いとみられていたが、改訂版のカレンダーの候補に挙がったことから、2006年以来の開催に向け6月にF1開催に必要なFIAグレード1ライセンスを更新した[2]。7月には14年ぶりにサーキットの所在地の州名をとり、「エミリア・ロマーニャGP」として開催されることが発表されたが[3]、通常のレースフォーマットとは異なり、2デー開催となったため、フリー走行は土曜日の1回のみとなった。

2021年[編集]

2020年の1回限りの開催予定だったが、前年からのCOVID-19のパンデミックの影響により、第3戦として開催予定だった中国GPが延期(のちに中止)する方向となった[4][5]。その代替開催地として浮上し、第2戦として4月に開催されることになった[6]

2022年[編集]

2021年に引き続き、COVID-19のパンデミックの影響から中国GPに代わって第4戦として開催されることになり[7]、3月には2025年まで「エミリア・ロマーニャGP」として開催契約の延長したことを発表した[8]

2023年[編集]

5月21日に第6戦として開催予定であったが、エミリア・ロマーニャ州を襲った集中豪雨の影響により中止が発表された[9]

過去のレース結果[編集]

決勝日 ラウンド サーキット 勝者 コンストラクター 結果
2020 11月01日 13 イモラ イギリスの旗 ルイス・ハミルトン メルセデス 詳細
2021 04月18日 2 イモラ オランダの旗 マックス・フェルスタッペン レッドブル-ホンダ 詳細
2022 04月24日 4 イモラ オランダの旗 マックス・フェルスタッペン レッドブル-RBPT 詳細
2023 集中豪雨の影響により中止 詳細
2024 05月19日 7 イモラ 詳細
出典: [10]

優勝回数[編集]

ドライバー[編集]

回数 ドライバー 優勝年
2 オランダの旗 マックス・フェルスタッペン 2021, 2022
1 イギリスの旗 ルイス・ハミルトン 2020
出典: [11]

コンストラクター[編集]

回数 コンストラクター 優勝年
2 オーストリアの旗 レッドブル 2021, 2022
1 ドイツの旗 メルセデス 2020
出典: [12]

エンジン[編集]

回数 メーカー 優勝年
1 ドイツの旗 メルセデス 2020
日本の旗 ホンダ * 2021
イギリスの旗 RBPT / ホンダ・RBPT * 2022
出典: [13]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ この年のエミリア・ロマーニャGPはスプリントが行われたが、予選1位のフェルスタッペンにポールポジションが与えられた。なお、フェルスタッペンはスプリントも制した。

出典[編集]

  1. ^ イタリアのイモラ・サーキットがF1中国GPの代替レース開催に名乗り。暫定申請書を提出”. auto sport Web (2020年2月18日). 2022年3月18日閲覧。
  2. ^ イモラ「準備は整った」14年ぶりのF1開催に向けてFIAグレード1を更新”. Fomula1-Data (2020年6月13日). 2022年3月16日閲覧。
  3. ^ F1、ニュルブルクリンク/ポルティマオ/イモラでの開催を発表。アメリカ大陸でのグランプリは断念”. auto sport Web (2020年7月24日). 2022年3月16日閲覧。
  4. ^ F1中国GPが新型コロナの影響で延期を希望「4月に開催できるかどうかは極めて不透明」”. auto sport Web (2021年1月12日). 2022年3月18日閲覧。
  5. ^ F1中国GP、3年連続で開催断念の可能性高まる。2022年休催の場合、代替戦はイモラか”. auto sport Web (2021年10月13日). 2022年3月18日閲覧。
  6. ^ F1第2戦開催予定のイモラ、グランプリ名は『メイド・イン・イタリア・アンド・エミリア・ロマーニャGP』に決定”. auto sport Web (2021年2月1日). 2022年3月16日閲覧。
  7. ^ F1、2022年カレンダー発表!中国脱落、11月閉幕で史上最多23戦の超タイトなスケジュール”. Fomula1-Data (2021年10月16日). 2022年3月18日閲覧。
  8. ^ イモラ常連入り! 2025年までのF1エミリア・ロマーニャGP開催が決定”. Fomula1-Data (2022年3月8日). 2022年3月18日閲覧。
  9. ^ 今週末に予定されていたF1第6戦エミリア・ロマーニャGPは中止に。同地を襲った豪雨が影響”. Auto sports web (2023年5月17日). 2023年5月19日閲覧。
  10. ^ Grands Prix Emilia-Romagna (Wins)”. STATS F1. 2024年1月23日閲覧。
  11. ^ Grands Prix Emilia-Romagna (Wins(Drivers))”. STATS F1. 2022年9月6日閲覧。
  12. ^ Grands Prix Emilia-Romagna (Wins(Constructors))”. STATS F1. 2022年9月6日閲覧。
  13. ^ Grands Prix Emilia-Romagna (Wins(Engines))”. STATS F1. 2022年9月6日閲覧。
  14. ^ ホンダ、2022年以降のレッドブル・グループとの協力関係を合意。PUに関する知的財産権使用を許諾”. autosport web (2021年10月7日). 2022年9月6日閲覧。
  15. ^ ホンダの二輪と四輪のモータースポーツ活動統合。HRC新ロゴが発表。三部社長「より強いレースブランドを目指す」”. motorsport.com (2022年1月14日). 2022年9月6日閲覧。
  16. ^ ”ホンダ製”PU、2025年までF1を戦うことが決定! HRC、レッドブルの要請を受け技術サポート継続へ”. motorsport.com (2022年8月2日). 2022年9月6日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]