ホームレス中学生
![]() |
『ホームレス中学生』(ホームレスちゅうがくせい)は、田村裕(麒麟)による自叙伝。2007年8月31日にワニブックスより刊行。
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/8/8e/Makihunsuberidai.jpg/220px-Makihunsuberidai.jpg)
概要
2007年8月31日に発売。自身の幼少時代から相方、川島明との出会いまでを描いた自伝。
表紙は、田村が公園で生活していた時期に食べたことのあるダンボールをモチーフにしている。2008年10月時点で225万部を売り上げており、ワニブックス史上最高の売り上げを記録した。この人気を受けて急遽メディアミックス化。漫画・映画・ドラマが制作された。
コミックスは2008年1月17日に発売され、韓国や台湾でも出版されることが決定した。同年4月24日には続刊が発売された。よしもとファンダンゴとウェブドゥジャパンによって、携帯電話向け「麒麟・田村の貧乏脱出超作戦」も配信されている。
本作は大学入試の問題にも採用された。新潟県加茂市の新潟経営大学経営情報学部の国語試験で、約1万字の本文から要点を記述させたり筆者の意図を読み取らせるなど、計6問を出題した。問題として使われたのは、主人公の田村が高校に入学してからの部分である。同大学では「具体的な文章表現や作品に流れる倫理感など(題材として)まったく問題ない」と田村の文章力に太鼓判を押した。
また、田村の兄である田村研一が著した『ホームレス大学生』がワニブックスより2008年10月10日に発売された。初版は3万部を予定している。本作もドラマ化されている。
映画
2008年10月25日に東宝の配給により公開。上映時間116分。興行収入6.2億円。
なお、同日にまったく別の作品である『ホームレスが中学生』(城定秀夫監督)が上映開始された。
製作権は東宝が獲得していて、2008年6月に公開予定だったが、製作スケジュールの都合により急遽10月25日公開に変更された。
キャスト
- 田村裕:小池徹平(WaT)
- 田村研一(田村の兄):西野亮廣(キングコング)
- 田村幸子(田村の姉):池脇千鶴
- 田村京子(田村の母):古手川祐子
- 田村一郎(田村の父):イッセー尾形
- 川井正光:宇崎竜童
- 工藤夏美:黒谷友香
- 西村スミ子:いしだあゆみ
- 川井道代:田中裕子
主題歌
- 天上智喜//CLIFF EDGE-『Here』
スタッフ
- 監督:古厩智之
- 脚本:後藤法子、古厩智之
- 撮影:藤石修
- 美術:松宮敏之
- 編集:大重裕二
- 音楽:上田禎
- 製作:「ホームレス中学生」製作委員会
- 制作プロダクション:セディックインターナショナル
- 配給:東宝
テレビドラマ
![]() |
---|
ドラマ |
2008年7月12日に、フジテレビ系列の『土曜プレミアム』内で放送された。放送時間は、21:00 - 23:25(JST)。原作と一部の登場人物の名前や作品の設定が多少異なっている(視聴率:関東地区18.8%・関西地区26.0%・北海道19.1%)。
また2009年4月12日には第2弾が放送された。サイドストーリーである『ホームレス大学生』の事実上の映像化であるが、視聴率は10%を切っている(視聴率:関東地区7.7%)。
キャスト
- 田村裕:黒木辰哉
- 田村幸恵:夏帆
- 田村慎一:田中圭
- 西平明子:高田聖子
- 西平禎一:ほんこん
- 浜理恵:藤本七海
- 鳩のおっちゃん:池乃めだか
- お金を落とすおっちゃん:村上ショージ
- たこ焼き屋の男:ほっしゃん。
- 老年ホームレス:田村裕
- 爽やかな男:小池徹平(WaT、特別出演)
- 西平慶太:永嶋柊吾
- 山野哲夫:持丸加賀
- 柿沼精一:金橋良樹
- 山崎彰一:阿部六郎
- 工藤真美:渡辺典子
- 田村道則:内藤剛志
- 田村恵子:薬師丸ひろ子
- 木村隆次:阪田マサノブ
- 桜井千寿、夏秋佳代子、芦沢孝子、上妻成吾 ほか
パート2 キャスト
- 田村慎一:田中圭
- 田村幸恵:夏帆
- 田村裕:黒木辰哉
- 奥寺奈央:谷村美月
- 西平明子:高田聖子
- 西平禎一:ほんこん
![]() | この節の加筆が望まれています。 |
- 清水健次:山崎樹範
- :菊池均也
- :金橋良樹
- 奥寺豊子:山口美也子
- 川島明:
- 陽気なおっちゃん:チャーリー浜
- 居酒屋店主:Mr.オクレ
- 青空将棋のおっちゃん:島木譲二
- 住民代表:板尾創路
- ホームレス風の男:千原せいじ
- 講師:竹若元博
- 不動産屋:博多華丸
- 金融屋:中川礼二
- 金融屋の部下:西田幸治
- 通行人:清水健次、田村研一
- アフローズ:麒麟
- 参列者:アジアン
- レジに並ぶ男:チャド・イアン・マレーン
- 田村道則:内藤剛志
- 田村恵子:薬師丸ひろ子
- 唐木ちえみ、榊英訓、咲世子、諸岡立身ほか
主題歌
- 天上智喜//CLIFF EDGE-『Here』
スタッフ
- 原作:田村裕『ホームレス中学生』・パート2 田村研一『ホームレス大学生』
- 企画協力:吉本興業
- 脚本:徳永友一
- 演出:武内英樹(#1)、平野眞(#2)
- 音楽:Face 2 fAKE
- ボディスタント:FCプラン
- パート1ロケ協力:ちばしフィルムコミッション、八王子フィルムコミッション、神戸フィルムコミッション、千葉市立稲毛高等学校、千葉市立末広中学校、阪堺電気軌道、新世界町会連合会 ほか
- パート2ロケ協力:日野市、多摩市、獨協大学、阪神電気鉄道 ほか
- 技術協力:バスク
- パート2漫才指導:オバヤン
- 企画:立松嗣章
- プロデュース:三竿玲子
- 制作:フジテレビドラマ制作センター
エピソード
- 『人志松本のすべらない話』に田村が出演した際に自身の悲惨な生い立ちを語って爆笑を取ったのを見た編集部が田村に依頼したのが本作執筆の契機である。
- 田村は「山里亮太の著書『天才になりたい』は5,000冊ほどしか売れなかったため、それ以上売れたらいいかと考えていたようで、まさかベストセラーになるとは思わなかった」と発言している。
- 仕事が17 - 24時に終わってから、3 - 4時まで執筆していた。主な執筆場所はホテルアイビス六本木である。
- 印税、版権など全て合計で2億円が最終的な金額になるが[1]、税金として1億2千万円が差し引かれ、実際に田村の手元に残るのは8千万円とのことだが、2010年までに全額使い切ってしまっている[2]。
- 本作を読んだホームレスたちに、「あんなの、ただのキャンプやんけ!」と言われた。
- 田村が住んでいた吹田市にある公園の前にあるマンションには、当時後輩芸人のジャルジャルの後藤淳平が住んでいた。後藤は「小学生当時その公園でよく遊んでいたが、そんな人は見たことがない」というエピソードを語り、田村はこれに対し「生活時間が違うから」と反論している。
- 『アメトーーク!』の「SLAM DUNK芸人」出演時に単行本が1億部突破した事を自身で紹介した際、ケンドーコバヤシは「そっから考えたら、ホームレス中学生の200万部とか、カスでしょ!」と発言している。
- 志茂田景樹は「日記の域を出ておらず、すべてにおいて底が浅い」「読んでいて納得いかないことが多い」「リアリティに欠ける」とコメントしている[3]。
- ビートたけしは『週刊ポスト』(小学館)のコラムの中で「あんなのウソに決まってんじゃん」とコメントしている。
- 元首相麻生太郎は「お笑いタレントが書いた本にこれほど泣かされるとは・・」と作品を絶賛している。
受賞歴
- オリコン年間書籍ランキング2007単行本部門:実売部数1位
- オリコン年間書籍ランキング2007タレント本部門:1位
- 「オリコン08年上半期"本"ランキング」 最も売れた本として、選ばれる。
脚注
外部リンク
- 映画版公式サイト
- ホームレス中学生(テレビドラマ)
- ホームレス中学生2(テレビドラマ)
- 吉本興業による麒麟公式プロフィール
- エラー: subst: がありません。Movielink ではなく subst:Movielink としてください。