フリッキー
ジャンル | 横スクロールアクション |
---|---|
対応機種 | アーケード (AC) |
開発元 | セガ第一研究開発部 |
発売元 | セガ |
デザイナー | 石井洋児 |
プログラマー |
石川ヒデキ 片木秀一 |
美術 | 川崎吉喜 |
人数 | 1 - 2人(交互プレイ) |
メディア |
業務用基板 (120.25キロバイト) |
稼働時期 |
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対象年齢 |
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コンテンツ アイコン |
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デバイス |
2方向レバー 1ボタン |
システム基板 | セガ・システム1[1] |
CPU | Z80 (@ 4 MHz)×3 |
サウンド |
Z80 (@ 4 MHz) SN76489A (@ 2 MHz)[1] SN76489A (@ 4 MHz)[1] |
ディスプレイ |
ラスタースキャン 横モニター 256×224ピクセル 60.00Hz パレット1536色 |
『フリッキー』 (FLICKY) は、セガの横スクロールアクションゲーム。オリジナルプラットフォーム(原典)は1984年5月より日本の業務施設(ゲームセンターなど)用、いわゆるアーケードゲーム(ACゲーム)として稼働を開始。AC版の基板は「セガ・システム1」を使用している。
プレイヤーは青い鳥「フリッキー」を操作し、逃げ出した子鳥と思しきヒヨコがうろつく家の周辺(ステージ)を敵キャラである猫やトカゲの襲撃を避けて回収・救出し、出来るだけ全員で家の中に入ることでステージクリアとなる。これを繰り返し究極的には全ステージクリアを目指す。ゲーム的には、やや癖のある操作性(後述)が特徴。
主な開発スタッフや開発時のエピソードなどは、#開発を参照のこと。
概要[編集]
フリッキーを始め全体的に可愛らしい動物キャラクターたちは、リリース当時としてはスタンダードな2Dドットピクセルのグラフィックスで描かれている。
- ゲームデザイン概要
- ※#ゲーム内容より抜粋。
左右ベルトスクロールする画面(両端は繋がっておりループする[2])を動くキャラクターには重力・慣性的なモーションが設定されており、フリッキーを左右に移動させるとすぐには止まらない。下に降りるとスーッと落ちる。この操作性を把握し如何に的確にクリアしていくかというパズル的な側面もある。ゲームが単調にならないように時おりアイテムも出現し、数面ごとにボーナスステージ(後述)もあるので、これらで上手く得点を稼げばハイスコアが狙える。
- 家庭用(コンシューマ)機器への移植事例
- ※詳細なデータは、#移植版を参照のこと。
セガ自身で移植した事例としては、同社のゲーム機SC-3000やSG-1000、メガドライブに移植されている。他社にライセンスを与えて移植されたものはパソコン(当時は「マイコン」とも呼称)が多く、一例としてはPC-8001mkIIやPC-8801などのゲームソフトとしてリリースされた。
また携帯電話ゲームとしてもリリースされている。移植作の一部には「慣性効果などのパラメータ調整」「面編集機能」などの機能が実装されたものもある。
ゲーム内容[編集]
ゲームシステム要約[編集]
正面図で表現された画面で、フリッキー(母鳥と一般には言われている、詳細はエピソードを参照)を操作し、迷子になったピヨピヨ(ひよこ)を回収し、家に連れ帰るゲーム。画面内に配置されたピヨピヨを全て家に連れ帰ると面クリア。複数のピヨピヨを一度に連れ帰ると高得点が得られるが、ピヨピヨの列が長くなるため、お邪魔キャラクターであるニャンニャンに接触する可能性が高くなる。フリッキーがお邪魔(敵)キャラクターに触れると1ミスとなり、残数を一つ失う。全て失うとゲームオーバーとなる。(ミスの条件については後でもう少し詳しく説明する)
レバーでの左右移動、ジャンプボタンを使用してフリッキーを操作する[2]。左右にレバーを入れた状態では、床の上を左右に移動しつづける[2]。床に切れ目がある場合は、斜め下(重力加速あり)に落下する。レバーを離すあるいは逆に入れると、しばらくは慣性の関係でこれまでの移動方向に移動しつづけ、その後、止まるあるいは逆方向に移動するという動きとなる。
ジャンプも通常の移動と同様、慣性効果や重力加速を受けた移動となる。攻撃を行なうには、攻撃アイテムを持ってジャンプする必要があるが、その攻撃アイテムの攻撃方向は、レバーを入れた方向ではなく移動方向である。そのため、追いかけてきたニャンニャンに攻撃アイテムをぶつけるには、レバー反転後、慣性効果が解除され、フリッキーの向きが反転した後でジャンプボタンを押す必要がある。また、アイテムを持った状態で空中のピヨピヨを回収する事はできない[2]。
各所には床があり、フリッキーは床の上を走る、あるいはジャンプすることで移動可能である。上下移動は床の途切れた場所でのみ行なうことができる。床にぶつかると、フリッキーは床から跳ね返ったような挙動をする。他のゲームでは床を下から上へ移動できるものがあるが、このゲームで下から床にぶつかると、下に跳ね返されてしまう。上段に移動するには、床の切れ目を目がけてジャンプする必要がある。また、左から床にぶつかると左に跳ね返されることになる(左右逆も同様)。
ゲームシステム詳述[編集]
この節ではゲーム操作内容や流れを詳しく解説するので、上記の要約と記述が重複している個所もある。(じっくり本作の内容を把握したい閲覧者向けなので、そうでない人は読み飛ばしても問題はない)
通常ステージ[編集]
フリッキーを操作し、迷子になったピヨピヨを全て回収し、家に連れ帰れば次の面に進むことができる[2]。また、その際に連れていたピヨピヨの数に応じて得点が得られるシステムとなっている[3]。
画面は、左右スクロール可能で、画面の左端と右端は繋がっている[2]。各所に床があり、フリッキーは床の上を走る、あるいはジャンプすることで移動可能である。上下移動は床の途切れた場所でのみ行なうことができる。ピヨピヨを1匹ずつ家に連れ帰ることも可能であるが、複数のピヨピヨを一度にまとめて連れ帰ると高得点が得られる。但し、複数のピヨピヨを引き連れていると、フリッキーの後ろに続くピヨピヨの列が長くなり、ピヨピヨがお邪魔キャラクターであるニャンニャンに接触する可能性が高くなる[3]。逃げたピヨピヨはもう一度救出しなければならなくなり、また一度離れたピヨピヨは画面内を勝手に走り回るようになっている[2]。ピヨピヨの中には黒いピヨピヨもおり、(クロピよとかワルピヨ)と呼ばれていた、ちょこまかしており、同じ段にはとどまらずすぐに落下してしまう。ピヨピヨを端っこに追い詰めるとピヨピヨは端っこで身動きがとれない。(クロピヨは落下する場合あり)
フリッキーがニャンニャンに触れると1ミスとなる。ピヨピヨがニャンニャンに触れてもミスにはならないが、ピヨピヨを引き連れていた列が途切れ、ニャンニャンに触れられた以降のピヨピヨはその場に投げ出されてしまう。すでに家に連れ帰ったピヨピヨは、ニャンニャンに触れる危険性はない。ニャンニャンはフリッキー同様、ジャンプすることが可能であるため、上下方向に離れていても、動きに警戒する必要がある。
お邪魔キャラクターにはもう一つ、チョロがいる(セガ1000版や携帯版には登場しない)。チョロは、ジャンプすることはないが、床の上をチョロチョロと動き回り、フリッキーが踏んでしまうと1ミスとなってしまう。こちらは、ピヨピヨに触れても影響はない。
お邪魔キャラクターは、各所に配置されたトンカチや鉢植えなど(以下、攻撃アイテム)を投げつけることで倒すことができる[3]。攻撃アイテムを持ち、左右投げつけたい方向にレバーを入れた状態でジャンプボタンを押すことで、投げつけることができる。逆に、攻撃アイテムを持ったまま、攻撃せずにジャンプだけを行なうことはできない。攻撃アイテムは画面上に有限個配置されており復活はしないので、攻撃アイテムを温存しておきたい場合は、攻撃アイテムを(ジャンプで)避け、攻撃アイテムを持たない状態で動き回る必要がある。
本作では、トンカチや鉢植えといった攻撃アイテムが存在しており、これら持った状態でジャンプすることで、移動方向(左右のみ)に向かって攻撃アイテムを投げつけることができる。お邪魔キャラクターに命中すると倒すことができる。貫通するため、複数のお邪魔キャラクターを一度に倒すことも可能である。攻撃アイテムを使って敵を倒した場合、敵が宝石が変わる。宝石(ダイヤ)を取得することでボーナス加点が得られる(ただし携帯版ではこのダイヤ取得が削除されてしまった)。
ボーナスステージ[編集]
ボーナス面は4面ごとに登場する。フリッキーを操作し、左右からニャンニャンがシーソーで次々と投げ出すピヨピヨを網(進行方向に向かって横に一定量伸びている)でキャッチする[2]。ピヨピヨをキャッチできた数によってボーナス加点となる。また、すべてのピヨピヨをキャッチできた場合は、パーフェクトボーナスが加算される[2]。この面においても、通常面同様、左右方向への慣性効果がある。
ピヨピヨは5匹程度(面によって決まっている)をひとかたまりの列として投げ出される。低次面ではピヨピヨの軌道は自由落下であり、ひとかたまりのピヨピヨが同じ軌道を通って落下してくる。高次面では、ひとかたまりのピヨピヨの落下地点が分散したり、風に吹かれたようなトリッキーな動きをしたりと、変化に富んだ動きとなる。
登場キャラクター[編集]
- フリッキー(FLICKY)
- 本作の主人公である鳥。迷子になったピヨピヨを家に連れ帰るのが目的である。
- ピヨピヨ(PIOPIO)
- ヒヨコ。おとなしく、フリッキーによって回収後、家に帰るまでにニャンニャンに触れてしまっても、その場からあまり移動しようとしない。
- つっぱりピヨピヨ(PIOPIO)
- サングラスをかけたピヨピヨで、フリッキーに回収されて列の中にいるときはおとなしいが、そうでないときは勝手気ままに歩き回る。
- なお、つっぱりピヨピヨという呼称はSG-1000版の説明書に記載されたものである。
- ニャンニャン(NYANNYAN)
- フリッキーを追うネコ。床の切れ目(や上段にジャンプできる場所)に差し掛かると一度立ち止まり、ジャンプあるいは反転してくる。ジャンプ時に床の上に飛び乗るのではなく、床めがけてジャンプし、床にぶつかったときの跳ね返りを利用して移動方向を反転しながら段を変えてくるなど、トリッキーな動きもあるため、注意が必要である。
- チョロ(CHORO)
- フリッキーを追うトカゲ。ニャンニャンと違い、ジャンプはせず、床の上をチョロチョロと動き回る。
- 怪獣
- フリッキー狙う怪獣。移動せずとも安全な場所で、移動せずにしばらくいると現れる。窓から顔を出し、炎の玉を吐き出してくる。接触すると1ミスとなる。
移植版[編集]
20世紀から2000ゼロ年代までは多数のパソコン、家庭用ゲーム機、携帯電話用のアプリゲームとして移植されていた。
2010年代以降の移植事例は少ないが、Steamのような仮想ゲームコンソールサービスや、復刻系家庭用ゲーム機において幾つかリリースされている。
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | フリッキー | ![]() ![]() |
SC-3000 SG-1000 |
第2AM研究開発部 | セガ | 256キロビットロムカセット[4] | ![]() |
|
2 | フリッキー | ![]() |
PC-8001mkII PC-8801 |
マイクロネット | マイクロネット | カセットテープ | - | SR内蔵FM対応 |
3 | フリッキー | ![]() |
X1 | マイクロネット | マイクロネット | フロッピーディスク | - | |
4 | フリッキー | ![]() |
MSX FM-7 MZ-2200 MZ-2500 |
マイクロネット | マイクロネット | MSX ロムカセット FM-7 5インチフロッピーディスク MZ:クイックディスク |
MSX:MR-400005 | |
5 | フリッキー | ![]() ![]() ![]() |
メガドライブ | セガ | セガ | ![]() ![]() ![]() |
![]() ![]() |
|
6 | ゲームのかんづめ Vol.1 | ![]() |
メガCD | セガ | セガ | CD-ROM | G-6032 | |
7 | SEGA AGES/メモリアルセレクション VOL.1 | ![]() |
セガサターン | セガ | セガ | CD-ROM | GS-9135 | アーケード版の移植 |
8 | フリッキー | ![]() |
ドリームキャスト | セガ | セガ | ダウンロード (ドリームライブラリ) |
- | メガドライブ版の移植 2003年1月31日配信終了[5] |
9 | Ultra2000 セガメモリアルセレクション |
![]() |
Windows | セガ | メディアカイト | CD-ROM | - | アーケード版の移植 |
10 | フリッキー | ![]() |
Jフォン | セガ | セガ | ダウンロード (SEGA AGES) |
- | 同年9月4日にリニューアルして再配信[12][13][14] |
11 | ソニック メガコレクション | ![]() ![]() |
ゲームキューブ | セガ | セガ | 8センチ光ディスク | ![]() ![]() |
アーケード版の移植 |
12 | フリッキー | ![]() |
mova504iシリーズ (iアプリ) |
セガ | セガ | ダウンロード (ソニックカフェ) |
- | |
13 | 遊遊 セガメモリアルセレクション | ![]() |
Windows | セガ | メディアカイト | CD-ROM | - | アーケード版の移植、廉価版 |
14 | ソニック メガコレクション プラス | ![]() ![]() ![]() |
PlayStation 2 Xbox |
セガ | セガ | DVD-ROM | PS2:![]() ![]() ![]() XB ![]() ![]() |
アーケード版の移植 |
15 | メガドライブ プレイTV | ![]() |
メガドライブ プレイTV | セガ | セガトイズ | プリインストール | - | 本体にあらかじめ収録されている6タイトルの中の一つ。 ジェネシス版(北米版MD)を収録。 |
16 | フリッキー | INT 2010年10月26日 |
Windows | セガ | セガ | ダウンロード (Steam) |
71111 | メガドライブ版の移植 |
17 | フリッキー | INT 2018年5月29日 |
Linux Macintosh |
d3t セガ |
セガ | ダウンロード (Steam) |
71111 | メガドライブ版の移植 |
18 | フリッキー | ![]() |
アストロシティミニ | 瑞起[16] | セガトイズ セガ(販売) |
プリインストール | - | アーケード版の移植 本体にあらかじめ収録された36タイトル+おまけ1タイトルのうちの1つ |
主な各機器版の特筆するべき事柄を下に記す。
- SG-1000版
- 当時の家庭用ゲーム機のハードペックではAC版の完全移植は難しかったため、雰囲気を出来るだけ再現しようと努めた作りとなっている。厳しく言えばグラフィックが簡素化(キャラクタの単色化。ドアや門は無く、該当する箇所の床に「FLICKY」と描かれただけでフリッキーやピヨピヨが接触するとピカピカ光り、開いた感じになる)され、プレイ中に特定条件下でキャラがチラつく(フリッカ現象)、ボーナスラウンドのパターンに差異があるといった点は無視できない。本来は横スクロール機能がないSG-1000でスムーズな横スクロールを擬似的に表現している数少ないタイトル。
- 8bitホビーPC版
- マイクロネットによってSG-1000版をベースとした移植が、各々の機種が持つ機能を生かす形で移植された。以下のようなカスタマイズ機能が実装されている。
- 各種慣性パラメータの調整
- 面構成の編集機能
- メガドライブ(SEGA GENESIS / SEGA MEGA DRIVE) 版
- 日本国内でメガモデムを介してサービス展開されていた配信サービス「ゲーム図書館」用ソフトとして造られた版を日本国外ではカートリッジに記録し、セルソフトして普通に販売した。その後、いくつかの他作品を同時収録したオムニバス的なソフト『MEGA GAMES 10』として本体に同梱したり、再びセルソフトとして販売している。日本版のメガドライブ本体で起動すると操作説明が日本語になる。
- メガCD版
- ゲーム図書館用に多数作られたゲームを収録したオムニバスソフト『ゲームのかんづめ』の1作としてリリース。BGMはPSG音全体にリバーブが効く程度のアレンジがされている。操作系、グラフィックに関しては少し手が入り、AC版と概ね同等となった。
- 『ゲームのかんづめ』とは別に、メガドライブ2とメガCD2をベースに一体化したゲーム機「ワンダーメガ」に同梱したオムニバスゲームソフト『ワンダーメガコレクション』にも収録されている。
これ以降、AC版をベースにした移植版では、(タイトルデモ、曲においても)完全移植が達成されている。
- セガサターン版
- AC版の移植。
- ドリームキャスト版
- ゲーム図書館版を配信。
- メガドライブ プレイTV版
- MEGA GAMES 10版(北米版)を収録。
- アストロシティミニ版
- セガグループの1社であるセガトイズがリリースした「アストロシティミニ」にAC版を収録。「アストロシティミニ」は往年のセガ製汎用アーケードゲーム用筐体「アストロシティ」を外観のモチーフとし、1980年代から1990年代中期のアーケードゲーム36作品(+おまけ1作品)がプリインストールされた「復刻系ゲーム機」である。ちなみに、このゲーム機に収録されている作品群の中ではリリース(稼働開始)年が最も古い。
- 本体の機能として「どこでもセーブ」(ステートセーブ)などプレイに便利な機能が幾つか使える。
開発[編集]
本作開発はセガ第一研究開発部(後のセガ第1AM研究開発部)が行い、ゲーム・デザインは後に『ファンタジーゾーン』(1986年)を手掛けた石井洋児が担当、キャラクター・デザインは後に『忍者プリンセス』(1985年)を手掛けた川崎吉喜が担当している。 開発当初、フリッキーは電線音頭にあやかる形でスズメという設定にするだった。ところがSG-1000版の説明書に、ピヨピヨの母親であるかのように読める説明文が記載されており、すでに親鳥であるとの紹介が各所で行なわれており、キャラクターデザイナーの川崎吉喜は今更スズメとは言えないと語っている[17]。 当時別の作品にかかわっていた川口博史によると、本作の効果音を手掛けたのは川口の先輩に当たる人物であり、本作に搭載されているサウンドチップはVIC-1001に搭載されているものに近いものとされている[1]。川口は独特の効果音に驚かされたと2020年のインタビューの中で振り返っている[1]。
スタッフ[編集]
- アーケード版
- プログラム:石川ヒデキ、片木秀一
- ゲーム・デザイン:石井洋児
- キャラクター・デザイン:川崎吉喜
- セキュリティー:片木秀一
- メガドライブ版
- ディレクター:K.FUZZY(藤井一馬)
- デザイナー:YUMI
- プログラム:O.SAMU(堀修)
- サウンド・デザイン:T'S MUSIC
- スペシャル・サンクス:LEE(李浩康)、BO(上保徳彦)、アーケードフリッキースタッフ、テストプレイヤー
評価[編集]
評価 | ||||||||||||||||||||
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- アーケード版
- ゲーメストムック『ザ・ベストゲーム2』(1998年)においてライターの京城は、救出したピヨピヨが主人公の後ろにぞろぞろと付いてくる事に関して「とてもほほえましい」とキャラクター造形に関して肯定的に評価した[2]。また本作の特徴を「軽快な音楽とパステル調のグラフィックが印象深い」と述べた上で、「スピード感あふれるセガのアクションゲームの代表作のひとつ」と称賛した[2]。その他、本作の左右に繋がっているスクロール方式が後に同社の『テディーボーイ・ブルース』(1985年)に継承されていると主張した[2]。
- ゲーム本『甦る 20世紀アーケードゲーム大全 Vol.1 アイデア満載! ユニークゲーム編』では、パステルカラーが使用されているグラフィックが本作の特徴であると主張し、稼働当時にゲームセンター内でも目立つ作品であった事を指摘した[3]。また敵キャラクターの造形も愛らしいとして「女性人気も高いゲーム」であったと称賛した[3]。その他、本作の敵味方それぞれのキャラクターすべてに名前が付けられている事から後のキャラクター展開も視野に入れられていた可能性を指摘した[3]。
脚注[編集]
- ^ a b c d e 川口博史; 光吉猛修 (2020年12月3日). 「アストロシティミニ」発売目前! Hiro師匠&光吉猛修氏に聞く,FM音源に彩られた1980~1990年代セガ・サウンドの裏側. インタビュアー:早苗月 ハンバーグ食べ男. 4gamer.net,Aetas. 2020年12月5日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m 「ザ・ベストゲーム」『GAMEST MOOK Vol.112 ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26年の歴史』第5巻第4号、新声社、1998年1月17日、 93頁、 ISBN 9784881994290。
- ^ a b c d e f g 「1984年 フリッキー」 『甦る 20世紀アーケードゲーム大全 Vol.1 アイデア満載! ユニークゲーム編』メディアパル、2019年9月30日、130頁。ISBN 9784802110372。
- ^ 前田尋之「SG-1000/SC-3000ソフトオールカタログ 1987年」 『G-MOOK162 アーリーセガパーフェクトカタログ』ジーウォーク、2019年2月28日、47 - 88頁。ISBN 9784862978462。
- ^ 北村孝和 (2002年12月2日). “セガ、DC「ドリームライブラリ」12月末でサービス終了” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2020年2月7日閲覧。
- ^ “セガの名作アーケード集が2,000円で再登場!” (日本語). SOFTBANK GAMES NEWS INDEX. ITmedia (2001年5月30日). 2020年2月7日閲覧。
- ^ 中村聖司 (2001年5月31日). “メディアカイト、ホラーアクション「BIOHAZARD3 LAST ESCAPE」ほか低価格版4タイトルを6月に発売” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2020年2月7日閲覧。
- ^ “GREATシリーズ,ULTRA2000シリーズに新作が追加” (日本語). 4Gamer.net. Aetas (2001年5月31日). 2020年2月7日閲覧。
- ^ 伊藤大地 (2001年6月22日). “セガ、J-フォンのJavaアプリ向けゲームサイト「セガ・パレード」” (日本語). ケータイ Watch. インプレス. 2020年2月7日閲覧。
- ^ “セガ,Javaコンテンツの総合ポータル開始” (日本語). SOFTBANK GAMES NEWS INDEX. ITmedia (2001年6月25日). 2020年2月7日閲覧。
- ^ “『ジェットセットラジオ』でタイピング!セガがJ-PHONE向けに新コンテンツ配信!” (日本語). 電撃オンライン. KADOKAWA (2001年6月26日). 2020年2月7日閲覧。
- ^ “セガ,J-フォン「セガ・パレード」をリニューアル” (日本語). SOFTBANK GAMES NEWS INDEX. ITmedia (2001年9月4日). 2020年2月7日閲覧。
- ^ 伊藤大地 (2001年9月4日). “セガ、J-フォンのJavaアプリサイト「SEGA AGES」をリニューアル” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2020年1月13日閲覧。
- ^ “セガのJ-フォン対応サイト「セガ・パレード」リニューアル!往年の名作が多数!” (日本語). 電撃オンライン. KADOKAWA (2001年9月4日). 2020年2月7日閲覧。
- ^ 津田啓夢 (2003年3月17日). “セガ、「ソニックカフェ」にネット対戦可能なカードゲーム” (日本語). ケータイ Watch. インプレス. 2020年2月7日閲覧。
- ^ “開発事例 レトロミニアーケードゲーム機「アストロシティミニ」”. 株式会社 瑞起. 2021年1月21日閲覧。
- ^ セガ名作アルバムVol.3 - キャラクターデザイナー川崎吉喜へのインタビュー記事
- ^ “Flicky”. Electronic Gaming Monthly (21): 24. (April 1991).
- ^ “Flicky”. Computer and Video Games (120): 96–97. (November 1991).
- ^ “Flicky”. MegaTech (1): 78. (December 1991).
- ^ “Mega Drive Review: Flicky”. Mean Machines (13): 94. (October 1991).
- ^ “Flicky”. ACE (50): 110. (November 1991).
- ^ “Flicky for Genesis (1990)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2020年2月7日閲覧。
関連項目[編集]
- テディーボーイ・ブルース(1985年) - ボーナスステージのひとつ「的あてゲーム」に的としてフリッキーがゲスト出演。
- SDI(1987年) - 隠しモードでフリッキーモードが存在する。また、リサルト画面でパーフェクトが出た場合にフリッキーがゲスト出演している。
- UFOキャッチャーDX(1987年) - アーム下降時の曲にAC版ネームエントリー曲を使用。
- ソニック3Dブラスト(1996年) - フリッキーたちが住むフリッキーアイランドを舞台としている。
外部リンク[編集]
- セガ60周年特設サイト・アストロシティミニ商品ページ > 収録ソフト情報
- アストロシテイミニ版(ほぼアーケード版と同様)のスクリーンショットが参照できる。このサイトではアストロシティミニ全体のPVも視聴出来、その中で数秒ほど本作のプレイ映像も見られる。
※ 下記は非公式のゲームデータベース