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短剣符

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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† ‡

短剣符(たんけん-ふ)は欧文の約物の一つ。 「」(短剣符剣標ダガーオベリスク、†)とその変形の「」(二重短剣符二重剣標ダブルダガーダブルオベリスク、‡)がある。

いくつかの異なる分野において各個違った意味を持つ記号シンボルマークとして用いられている。

概要、用法

もともとローマ・カトリック教会典礼書において、聖歌の楽譜の中の小休止を示すのに用いられたのが起源であると言われる[1]

現在では引用先などの脚注の存在を示すために用いられることが多い。学術雑誌で、著者の名前の肩に記号を置き、脚注に所属を示すなどの用途で短剣符や二重短剣符が用いられることがある。技術雑誌で、専門用語の肩に記号を置き、脚注で用語解説するために用いることもある。

他に、剣が十字架のようにも見えることから、キリスト教圏でのと見立て、人名や日付の後ろに置いて、死亡した人の名前や歿年を表したり(右下、ウィクショナリーを参照)、生物の名やグループ名の前もしくは後につけて、すでに絶滅していることを示す[2]のにも用いられることがある。

そのほか以下のような用法がある。


なお、ASCII環境では短剣符をプラス記号(+)で代用することがある[要検証]

各種フォントでの短剣符一覧


符号位置

記号 Unicode JIS X 0213 文字参照 名称
U+2020 1-2-87 †
†
†
ダガー
U+2021 1-2-88 ‡
‡
‡
ダブルダガー

脚注

  1. ^ これに対して大休止には * を用いたという。
  2. ^ 用例 :イノシシ亜目#下位分類