矢作川
矢作川 | |
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水系 | 一級水系 矢作川 |
種別 | 一級河川 |
延長 | 117 km |
平均流量 |
37.46 m³/s (岩津観測所:2000年) |
流域面積 | 1,830 km² |
水源 |
大川入山(長野県) ※水系としての源 |
水源の標高 | 1,908 m |
河口・合流先 | 三河湾(愛知県) |
流域 |
日本 長野県・岐阜県・愛知県 |
矢作川(やはぎがわ)は、長野県、岐阜県および愛知県を流れ三河湾に注ぐ河川。一級水系矢作川の本流。矢作川の水は明治用水などに使われている。矢矧川とも書く。
小惑星(4941) Yahagiは矢作川に因んで命名された[1]。
地理
長野県下伊那郡平谷村の大川入山に源を発して南西に流れる。岐阜県恵那市と愛知県豊田市の奥矢作湖周辺では、矢作川が県境を決めている。流域に豊田市、岡崎市などがある。下流域の矢作古川は元の本流であり、氾濫(はんらん)を抑えるため江戸時代初期に新たに開いた水路が現在の本流となっている。愛知県碧南市と西尾市との境で三河湾に注ぐ。
地図上では、上流部で「矢作川」の名が付いている川は根羽村を流れている(根羽川とも呼ばれ、茶臼山を源流とする。)が、矢作川水系としての源は上村川の上流である大川入山に設定されている。
- 上村川 - 延長:25km 流域面積:211km2
- 根羽川(矢作川上流部) - 延長:16km 流域面積:125km2
矢作の名は、矢作橋の周辺にあった矢を作る部民のいた集落に由来している。矢に羽根を付けることを「矧(は)ぐ」と言ったことから「矢矧(やはぎ)」となり、後に矢作へ書き換えられた[2]。伝承によれば、日本武尊が東夷征伐の際、川の中州にあった竹で矢を作り勝利したことから「矢作川」と呼ばれるようになったとされる(矢作神社も参照のこと)。
支流
流域の自治体
- 岐阜県
- 恵那市
主な橋梁
※ 下流より記載
脚注
関連項目
- 岡崎平野
- 矢作橋
- 矢作町 - かつて碧海郡にあった自治体。現在は岡崎市・安城市。
- 矢作神社
- 矢矧 (防護巡洋艦) - 帝国海軍の筑摩型防護巡洋艦の2番艦。1912年(明治45年)就役。
- 矢矧 (軽巡洋艦) - 帝国海軍の阿賀野型軽巡洋艦3番艦。1943年(昭和18年)就役。
- やはぎ (護衛艦) - 海上自衛隊のもがみ型護衛艦5番艦。2023年(令和4年)就役予定。
- 三河弁 - 岐阜県や長野県も含めた本河川の流域で話される(影響を及ぼしている)方言。
- 矢作川の戦い
- 上矢作町 - 岐阜県の流域にあった町。現・恵那市。
- 阿部夏丸
- 巴山