新政局懇談会

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新政局懇談会
略称 横路グループ
旧社会党グループ
設立 1998年(平成10年)
設立者 横路孝弘
種類 民主党グループ
会長 横路孝弘
提携 日本労働組合総評議会
日本労働組合総連合会
全日本自治団体労働組合
関連組織 日本社会党
社会民主党
旧民主党
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新政局懇談会(しんせいきょくこんだんかい)は、民主党グループ。通称、横路グループまたは旧社会党グループ

概要

1998年(平成10年)に旧民主党民政党新党友愛などの旧新進党系の政党が合流して現在の民主党が発足した。その際に党の右傾化に危機感を抱いた横路孝弘を中心に立ち上げられた政策集団政局懇談会(せいきょくこんだんかい)が前身である。民主党内でリベラルの会と並んで最左派にあたるグループ。時折旧社会党グループという名称で紹介されることもあるが、必ずしも社会党系の議員ばかりではない。

2002年(平成14年)、旧社会党および旧総評労組出身者を中心に、大橋巨泉生方幸夫ら非労組の左派的な思想を持つ議員もメンバーに加え、横路を会長、赤松広隆鉢呂吉雄斎藤勁・大橋らを世話人として再発足した[1]菅グループ平岡・近藤グループとは同一歩調を取ることが多く、小沢グループとも国連待機軍構想で合意に至るなど安全保障政策等で共同研究を行っていることや、輿石東が親小沢の代表的人物として知られるなど、他のグループにも割に協調することが多い。しかし、保守系の前原グループ鳩山グループ羽田グループ、かつての宿敵旧民社党系の川端グループなどとは対立することが少なくない。

党内では保守系グループと比べてマスコミ出演も少なく、相次いで所属議員のスキャンダルが続くなど存在感を発揮できない時期が続き、2005年(平成17年)の第44回衆議院議員総選挙では所属議員の多くが落選するなど退潮傾向が続いていたが、2007年(平成19年)の第21回参議院議員通常選挙で多くの労組系候補が当選した。所属議員の赤松・鉢呂・輿石がそれぞれ党内の要職に就いたことから党内勢力が拡大し、政権交代後はこれに加えて会長の横路が衆議院議長に、赤松・千葉景子が入閣、高嶋良充が党筆頭副幹事長に就任したこと等で主流派の一つとなった。しかし、宮崎県での口蹄疫問題などでの失態もあり菅内閣では赤松が再任を辞退するなど非主流派に転落した。また、2010年(平成22年)の第22回参議院議員通常選挙では高嶋らベテランが引退する一方、千葉ら多くの所属議員が落選し、再び退潮傾向となった。

2011年(平成23年)には、党内融和を重視する野田佳彦のもとで、同会所属で党参議院議員会長として参議院に強い影響力を持っていた輿石が、会長職を兼務したまま党幹事長に就任した。

2012年(平成24年)12月16日第46回衆議院議員総選挙では強固な地盤を誇っていた鉢呂・松本が落選、赤松・横路も比例復活での当選となった[2]。これによりグループに所属する衆議院議員の中で小選挙区選出の議員はいなくなった。

2013年(平成25年)7月21日第23回参議院議員通常選挙では改選人数6人のうち3人が当選したが、岡崎トミ子をはじめとする選挙区での候補者は全員落選し、比例区のみの当選となった。これにより、選挙区での当選者は非改選の輿石・郡司・水岡の3人だけとなった。

2014年(平成26年)12月14日第47回衆議院議員総選挙では前回比例復活で当選した赤松と横路が小選挙区で議席を奪い返し、落選した佐々木も小選挙区で当選し政界復帰を果たしたが前回比例復活であった生方が落選したため所属人数は変動しなかった。

所属国会議員一覧

計13名。

役員

会長 世話人
横路孝弘 赤松広隆

衆議院議員

計4名。

横路孝弘
(12回・北海道1区
赤松広隆
(9回・愛知5区
郡和子
(4回・比例東北ブロック
佐々木隆博
(3回、北海道6区

参議院議員

計9名。

神本美恵子
(3回・比例区
郡司彰
(3回・茨城県
輿石東
(3回・山梨県
相原久美子
(2回・比例区)
加藤敏幸
(2回・比例区)
津田弥太郎
(2回・比例区)
那谷屋正義
(2回・比例区)
水岡俊一
(2回・兵庫県
吉川沙織
(2回・比例区)

過去の在籍者

脚注

  1. ^ 大橋巨泉氏も参加/横路氏の勉強会衣替え 四国新聞社 2001年12月25日
  2. ^ 現行憲法下で直近の元衆議院議長が小選挙区で落選したのは初。

関連項目