府中競馬正門前駅

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府中競馬正門前駅
駅舎(2012年5月)
ふちゅうけいばせいもんまえ
Fuchūkeiba-seimommae
(東京競馬場前)
KO23 東府中 (0.9 km)
地図
所在地 東京都府中市八幡町一丁目18
北緯35度40分6秒 東経139度29分10秒 / 北緯35.66833度 東経139.48611度 / 35.66833; 139.48611 (府中競馬正門前駅)座標: 北緯35度40分6秒 東経139度29分10秒 / 北緯35.66833度 東経139.48611度 / 35.66833; 139.48611 (府中競馬正門前駅)
駅番号 KO46
所属事業者 京王電鉄
所属路線 競馬場線
キロ程 0.9km(東府中起点)
新宿から21.3 km
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
2,922人/日
-2019年-
開業年月日 1955年昭和30年)4月29日
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改札口(2012年5月)
改札口(2012年5月)
ホーム(2012年5月)
ホーム(2012年5月)

府中競馬正門前駅(ふちゅうけいばせいもんまええき)は、東京都府中市八幡町一丁目にある京王電鉄競馬場線である。京王中央管区所属。駅番号KO46

年表

  • 1955年(昭和30年)4月29日 - 京王帝都電鉄(現・京王電鉄)競馬場線開通と同時に開業。

駅構造

競馬場線の終着駅頭端式ホーム2面2線を有する地上駅である。南側の線路(1番線)には線路の両側にホームがあり、列車到着時には両方のドアを開けて乗降に対応することができる。頭端部に改札口があり、改札口を出るとそのまま東京競馬場への横断歩道橋につながる。

平日は2両編成のワンマン列車、土曜・休日は中央競馬非開催日を含めて8両編成が中心に運転され、競馬開催時を除きほとんどの列車は1番線を使用する。なお、一時期、平日朝ラッシュ時に新宿行各駅停車が設定されており、この列車は特定都市鉄道整備促進特別措置法(特特事業。朝ラッシュピーク時に新宿に到着する全電車を10両編成にする)の対象となったことから、2番線は10両編成分の有効長を持つ。

競馬開催時は新線新宿行の臨時急行2本と京王線新宿行き臨時準特急3本、計5本の臨時優等列車が運行される[1]。この臨時列車に10両編成の電車が使用されることがあるため、臨時列車はすべて2番線からの発車となる。

2010年頃に発車標が新設された。

のりば

番線 路線 行先
1・2 KO 競馬場線 東府中新宿S 都営新宿線京王八王子高尾山口方面

1番線には降車専用のホームもあるが、現在は使用されていない。

利用状況

2019年(令和元年)度の1日平均乗降人員2,922人である[2]。京王電鉄全線で最も利用客が少ない駅であり、定期外の利用者が圧倒的に多いのが特徴である[3]

近年の1日平均乗降人員及び乗車人員の推移は下表の通りである。

年度別1日平均乗降・乗車人員[4]
年度 1日平均
乗降人員[5]
1日平均
乗車人員[6]
出典
1955年(昭和30年) [7]926
1960年(昭和35年) 1,830
1965年(昭和40年) 3,275
1970年(昭和45年) 7,159
1974年(昭和49年) [8]8,841
1975年(昭和50年) 8,405
1980年(昭和55年) 6,058
1985年(昭和60年) 3,769
1990年(平成02年) 5,756 2,663 [* 1]
1991年(平成03年) 2,932 [* 2]
1992年(平成04年) 3,047 [* 3]
1993年(平成05年) 3,175 [* 4]
1994年(平成06年) 3,523 [* 5]
1995年(平成07年) 7,480 3,555 [* 6]
1996年(平成08年) 3,304 [* 7]
1997年(平成09年) 3,118 [* 8]
1998年(平成10年) 3,167 [* 9]
1999年(平成11年) 3,120 [* 10]
2000年(平成12年) 7,225 3,022 [* 11]
2001年(平成13年) 2,682 [* 12]
2002年(平成14年) 4,562 1,885 [* 13]
2003年(平成15年) 4,705 2,142 [* 14]
2004年(平成16年) 4,417 1,986 [* 15]
2005年(平成17年) 3,877 1,910 [* 16]
2006年(平成18年) 3,396 1,795 [* 17]
2007年(平成19年) 3,619 1,937 [* 18]
2008年(平成20年) 3,479 1,841 [* 19]
2009年(平成21年) 3,379 1,756 [* 20]
2010年(平成22年) 3,163 1,630 [* 21]
2011年(平成23年) 2,944 1,511 [* 22]
2012年(平成24年) 3,088 1,581 [* 23]
2013年(平成25年) 3,115 1,581 [* 24]
2014年(平成26年) 3,160 1,592 [* 25]
2015年(平成27年) 3,190 1,601 [* 26]
2016年(平成28年) 3,209 1,600 [* 27]
2017年(平成29年) 3,175 1,586 [* 28]
2018年(平成30年) 3,229 1,600 [* 29]
2019年(令和元年) 2,922

駅周辺

当駅は東京競馬場の最寄り駅であり、競馬開催日には多くの人で混雑するが、非開催日は閑散としている。競馬場以外には小さな商店などがあるが、住宅が多い。大きな商業施設は500m程離れている(八幡町を参照)。また、東京競馬場への陸橋の入口付近には黄金馬像「アハルテケ像」がある。府中駅東府中駅が徒歩圏にある(当駅から約600m)。当駅は始発が遅く終電が早いため(当駅始発列車は始発は6時台、終電は平日が22時台で土休日は21時台、到着列車は始発は6時台、終電は21時台)、当駅の終電から始発までの時間帯は府中駅を使うことになる。時間当たりの発着電車は20分おきの3本。

その他

撮影が度々行われる広いホーム。右手前が1番線。奥が2番線。

平日は乗降客が少ないため、広告テレビCMなどのロケーション撮影が頻繁に行われている[9][10]。過去には当駅のホーム構造を利用し、電車の中を通り抜け、反対側のホームに出てしまうといったアイデアが使用されたこともある。また、当駅の自動改札機発馬機ゲートに見立てた日本中央競馬会 (JRA) のCMも存在していた。また、NHKピタゴラスイッチ』のアルゴリズム行進(鉄道会社のみなさんといっしょ[11])では、京王8000系をバックにお笑いコンビいつもここからと京王職員が踊るシーンを当駅のホームを使用して撮影された。

かつて在籍していた初代5000系グリーン車の先頭車前面行先表示器の当駅の表示コマには、東京競馬場に因み蹄鉄がバックにデザインされていた。

当駅が開業する前にも、東府中駅は「臨時競馬場前駅」と称したことがあった。過去の歴史については「東府中駅」を参照。

駅名の由来

東京競馬場の最寄り駅であるが、同競馬場の通称である「府中競馬場」に因み、「府中競馬正門前」と名付けられている。正式名称の「東京競馬場」でないのは、かつて日本国有鉄道(国鉄)中央本線下河原支線東京競馬場前駅が存在したためである。

隣の駅

京王電鉄
KO 競馬場線
準特急・急行(いずれも競馬開催時の上りのみ、準特急は本来東府中は通過だが、競馬開催時は臨時停車する)・各駅停車
東府中駅 (KO23) - 府中競馬正門前駅 (KO46)

ギャラリー

脚注

  1. ^ 時刻表 京王線 府中競馬正門前 ◇東府中方面(開催日) 土休日” (2015年9月25日). 2015年12月1日閲覧。
  2. ^ 1日の駅別乗降人員 - 京王電鉄
  3. ^ 2016年度の乗車人員では、定期利用者が年間40千人なのに対し、定期外利用者は544千人である。
  4. ^ 府中市統計書 - 府中市
  5. ^ レポート - 関東交通広告協議会
  6. ^ 東京都統計年鑑 - 東京都
  7. ^ 競馬場線開業年度
  8. ^ 当駅の乗降人員最高値年度
  9. ^ なぜ、京王線はロケが多いの?”. 街はぴ. 2013年11月4日閲覧。
  10. ^ 撮影実績”. 京王グループ. 2013年11月4日閲覧。
  11. ^ 社名の表示は、放送法第83条に抵触する行為である。

出典

東京都統計年鑑

関連項目

外部リンク