峠MAXG

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峠MAXG
ジャンル カーレース
対応機種 プレイステーション
開発元 株式会社アトラス
発売元 株式会社アトラス
人数 1~2人
メディア CD-ROM 1枚
発売日 日本の旗 2000年1月13日
デバイス デュアルショック対応、ネジコン対応
その他 メモリーカード:2〜15ブロック
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峠MAXG』(とうげマックスジー)は、株式会社アトラスから発売された、プレイステーション用のカーレースゲーム。峠MAXシリーズ最終作にあたる。

概要

峠を舞台にしたカーレースという点は変わらず引き継ぐも車の挙動などがよりリアルになり、登場車種も増加している。コンピュータが操る1台の車と連続勝負をする「KING BATTLE」、「TIME ATTACK」、2Pと対戦できる「2PLAYERS」、「STORY」、「GYMKHANA」などのモードが用意されている。

舞台

隠しステージを含め、全部で8つのコースが存在する。括弧内の大半はストーリーモードにおける実在の地名・山の名前をモデルとした名前で登場する(括弧内に表記)。 名前。

登場車種

前作まではメーカーから許可を得て実名を出すという作風が確立されておらず、本作からメーカーのライセンスを得て車の実名まで出るようになった。
また車の内部が外から見え、運転手がハンドルやシフトノブを操作したり、サイドブレーキをひく様子が分かる。
太字で表記されている車は、特定の条件を満たすことで出現する「隠しカー」である。

<LIGHT>

ラディカルの様な1人乗りレースカー。

<MIDDLE>

<HIGH POWER>

ケイブオリジナルのスポーツカー。駆動方式はFR。

ストーリーモードと登場人物

今作では前2作に比べてストーリーモードの内容が非常に充実している。個性豊かなキャラクターに加え、序盤での選択肢や勝負の勝敗によって3つのシナリオに分岐し、物語が展開していく。 また、シナリオのルートによって登場人物の人格・態度が大きく異なる場合があるだけでなく、全く登場しない人物も存在する。以下に表記するキャラクターの特徴はその性格などが大きく異なる場合、複数に分ける。

  • 「Talkルート」
  • 「Battleルート」
  • 「Time Attackルート」
主人公(名前は自由に登録可)
  • 車種 ストーリーモード開始時に登録した車種
「峠のメッカ」とも呼ばれる、人口38万人の都市・池中市に1人暮らしをしている。おとなしい性格であまり感情を表に出さない。物事を成り行きまかせにしがちで、人の言う事に丸められやすい。茶髪で前髪が長く目が隠れている。免許を取って軽い気持ちでに出向き、そこで高いレベルの走りを見たことにより走りに目覚める。
「Talkルート」ではまり子と知り合いになったことで双葉姉妹、その後は一子(シナリオによっては更に亜砂子)とも仲良くなる。共に走り屋チームを組むだけでなく、コンテストの賞品として温泉旅行に行くなど女性と非常に親しくなる。
「Time Attackルート」では谷津坂との勝負のあと坂田モータースに就職する。その後実力を坂田に認められ、会社と契約しているスポンサー「大門」からのドライバーとしてのスカウトが舞い込み、テストドライバーとなる。(シナリオによってはプロレーサーになる)
水野陽司
  • 車種 MR2 SW20
かつては地方最速を誇った走り屋グループ「ナイトクルーズ」の、再結成後のリーダー。理由はチーム所属歴が長いということである。大らかな性格で面倒見が良い。走り屋チームのリーダーでありながらも、普段走ることはほとんどない。妹に同じくナイトクルーズ所属の洋子がいる。
しかしチームの力不足に落胆し、解散させるための作戦を計画。紫堂や流石ら実力者を仲間にしチームのメンバーを負かそうとするも、新人の主人公や谷津坂の高い実力によって作戦は失敗に終わる。裏での活動の際にはキャップに大きな丸いサングラスの風貌、ドリフトコンテストでは坂田が昔名乗っていた「TK(峠キング/Touge King)」という名前で出場する。
橋本薫
ナイトクルーズのメカニック担当。サングラス(もしくは色メガネ)をかけており、関西弁を話す。主人公にセッティングのアドバイスをすることがある。
谷津坂京介
加入歴半年の新人でありながらも、ナイトクルーズのエース。赤く染めた髪とトライバル柄の黒いライダースジャケットが特徴。どのシナリオへ進んでも主人公とはライバル関係になる。冷めた性格で口調は厳しく、挑発的な性格で、何かと文句を付けたがる面がある。
主人公と共に水野による計画を打破した後はタッグを組み、様々な峠へ遠征をしていく。エンディングの会話ではゲーム中で唯一微笑を見せる。
カラカラ岳での主人公との勝負の途中で事故を起こし、軽傷ではあったが病院に運ばれた。
水野洋子
ナイトクルーズの一員で、水野洋司の妹。車を持っていないため雑用係である。ナイトクルーズに強い思いを持っており、チームを悪く言おうとする走り屋に対しては厳しい態度を見せ、チームに入った主人公に対しては勝利の為にプレッシャーをかけることが多い。
後に車を購入し運転の上達が早いことに自信をつけ、高橋を連れて主人公に勝負を仕掛けてくる。
高橋純一
新人ドライバー。メガネをかけたその風貌と走り屋チームを研究したりする姿勢から、オタクのような印象が強い。内気でおとなしい性格で口論は苦手、謎のTKについて自論を語るなど知的な一面を時折見せる。
紫堂進矢
  • 車種 FTO DE3A
金髪オカッパ頭に大きい丸縁のメガネという奇抜な格好が特徴。勝負して勝った相手の車のパーツ、ステッカー等を勝利品としてコレクションしていることから「首狩り」の異名を持つ。相手のデータを重要視しており勝てると分かった相手としか勝負をしないが、新人だったためデータの無かった主人公に負ける。彼からはこの勝負に際して「負ければコレクションを全て破棄する」という条件がつけられていたが、これを飲み敗北する。
流石聖
長髪にピンクのヘッドバンド、両手にグローブを着けている。水野の作戦により主人公と対決することとなるが、2度敗北する。ドリフトでその名を轟かせているが卑劣な性格の持ち主で、かなりの負けず嫌い。その為主人公を怒らせる発言をいくつもしている。彼がドリフトした後、道路に残ったタイヤ痕が雨が降っても消えないことから「黒ステッカー」の異名が付いている。車雑誌でコラムを書いているほどの著名人だが、高橋に自らのサインを薦めている。
水野の計画が失敗に終わったあとは、真弓や主人公と手を組み各地に遠征をしていく。
双葉真弓
短いマッシュルームカットが特徴的。双葉姉妹の一人だが、冴子とは対照的に気が強い性格の持ち主。冴子と共に高校に通っており、下校途中に主人公と知り合う。その後は彼と親しくなり、「○○(主人公)が言うなら私も…」というセリフを発している。
水野による偽ナイトクルーズの一員として登場する際には悪役として登場する。峠で主人公の車に乗車しコンビニに寄らせ、彼の走りの実力を偵察する。水野の計画が失敗に終わったあとは、流石や主人公と手を組み各地に遠征をしていく。
双葉冴子
双葉姉妹の一人。ロングヘアーで真弓とは内外面で大きく異なっており、話すときは必ず敬語を使う。冷静で気の強さも持ち合わせる一方、天然な要素も入っている。真弓と同じく「走り屋はハチロクに乗るもの」だと思っている。下校途中にタイヤ運びを主人公に頼み、車内に積まれたそれらで彼を驚かせている。
水野による偽ナイトクルーズの一員として登場する際には悪役として登場する。このストーリーでは、時折怪しげな笑みを浮かべる一面も見せる。
栃倉一子
近所のカーショップ「AUTO MAX」の店員。主人公が冴子、真弓とドリフトコンテストに共に出場してくれる人を探していることを知り、思い切って主人公に「アタック」する。その拍子に落ちた主人公のカギを人質にとって自分をメンバーにする(選択によってはコンテストの応募締め切りを利用し閉店まで3人を待たせる)という傲慢かつ大胆な性格だが、その一方で非常に強い天然さを持っており真弓を困らせることもある。コンテストに出場するときのチーム名を「疾風少女隊」と名づけたのは彼女である(メンバーに主人公が含まれているが)。
片貝亜砂子
  • 車種 ランサーエボリューション CN9A
カラフルなニット帽とジャージを着ており、肌が若干黒い。ギャル系のような雰囲気で口調は強い。疾風少女隊がコンテストの賞品として温泉旅行に行った際の、その宿泊先の娘。温泉ではノゾキの見張りをしていたが、女性メンバーからシャンプーを借りようとした主人公を見つけノゾキとみなし、警察へ連行しない代わりとして将軍坂で走りの勝負をさせる。エンディングでは白いハットとワンピースを身に着けた色白の、以前の彼女とはかなり変化した清楚な姿を見ることができる。
時子が通う幼稚園の先生である。このシナリオでは名前は表記されず、この役のみの登場である。
長野健
太い揉み上げが特徴。飲食店で信濃とナイトクルーズ(偽)について愚痴をこぼしているのが主人公と谷津坂の耳に入り、谷津坂の挑発に乗り対戦することとなる。攻撃的な性格で、止めに入った主人公を殴って気絶させるという短気さがあるが、勝負の後は主人公と仲が良くなる。謎のTKについて情報もいくらか提供しており、サングラス姿の男が水野であることは彼の発言によって明らかになる(選択肢によっては男の正体がはっきりしないままである)。雪上の走りには絶対の自信がある。
信濃竜子
長野健と共に登場する。長野と同じく攻撃的な態度で話す。
蘭堂まり子
派手な外見ではなく、大人っぽい雰囲気の女性。元ナイトクルーズのメンバーで、水野とは付き合いが長い。かつては女王と呼ばれた程の実力者であったが、チームが解散してからはバイクに転身。
温泉旅行先の将軍坂では久しぶりに車に乗り、主人公と対決する。その後はサーキットにも駆け付け、ナイトクルーズのメンバーと勝負をする。
坂田真
車の整備工場である有限会社「坂田モータース」を営んでいる。坊主に作業服の姿で登場。かつてはナイトクルーズのリーダーを務め、その走りの実力から「TK」という名で呼ばれた。好物は「わさびきのこアイス」。明るい口調が特徴。TKについての情報を主人公に教える代わりに勝負を申し込むが、長年走らなかったことにより腕が鈍っており敗北。
上のシナリオとは大きく異なり、厳しい性格の持ち主で冷徹な雰囲気のある人物。プロレーサーを目指して走りを始めた。走り屋が大の嫌いでその走りを「ガキの遊び」と言い放っているが、主人公の高い運転技術を認め会社に雇うことによって以後彼とは長い付き合いとなる。谷津坂が主人公との勝負の最中に事故を起こしたときには病院に駆け付け、危険な状況下で走った主人公を叱り、殴り飛ばした。
坂田アキ
坂田真の妹。坂田モータースでのスケジュール管理を仕事としている。実は主人公と同い年である。
主人公がスポンサーのテストドライバーとなってからは、彼のマネージャー的役割を担う。
山野次郎
坂田モータースの従業員。温厚な性格の持ち主。
山野時子
山野次郎の娘。幼稚園児で、峠MAXシリーズに登場するキャラクター中最年少である。アキ曰く「ゆりかごの代わりに車の中で育った」らしい。「さんこうたいむ(参考タイム)」の情報が入った携帯電話を所持している。

関連項目