宮崎空港線
宮崎空港線 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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宮崎空港線の特急列車(宮崎空港駅) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
路線総延長 | 1.4 km | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
軌間 | 1067 mm | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
電圧 | 20000V・60Hz 架空電車線方式(交流) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
停車場・施設・接続路線 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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宮崎空港線(みやざきくうこうせん)は、宮崎県宮崎市の田吉駅から宮崎空港駅とを結ぶ九州旅客鉄道(JR九州)の鉄道路線(幹線)。宮崎駅(日豊本線) - 南宮崎駅(日南線) - 田吉駅 - 宮崎空港駅間に「空港線」の愛称が付けられている。
概要
宮崎空港付近を通る日南線から分岐し、宮崎空港旅客ターミナルに直接乗り入れる空港アクセス路線として建設され、JR発足後の1996年に開業した。同時に日南線分岐点付近には田吉駅が再開業し、当路線の起点となる。当路線には加算運賃(120円)が適用されている[1]。
路線長は1.4キロ(営業キロ)と短い。日本国有鉄道(国鉄)時代に最も営業キロが短い路線であった旧小松島線の営業キロ1.9kmより短く、2011年現在、JR線の中で最も営業キロが短い。なお、当線の開業前は新湊線(当時全長3.6km、貨物線)、旅客営業を行う路線では桜島線(当時全長4.0km)が最短路線であった。
路線データ
- 管轄(事業種別):九州旅客鉄道(第一種鉄道事業者)
- 路線距離(営業キロ):1.4km
- 軌間:1067mm
- 駅数:2(起点駅含む)
- 宮崎空港線所属駅は宮崎空港駅のみで、田吉駅は日南線所属である。
- 複線区間:なし(全線単線)
- 電化区間:全線(交流20,000V・60Hz)
- 閉塞方式:自動閉塞式
- 最高速度:85km/h
全線鹿児島支社の管轄である。
運行形態
開業以来、線内折り返し列車の設定がされたことはなく、全列車が日南線南宮崎駅に直通する。下り(宮崎空港方面)3本・上り(田吉方面)2本の普通列車(うち1往復は毎日運転の臨時列車)が南宮崎駅発着である以外はすべて日豊本線宮崎駅まで乗り入れており、すべての特急列車、および半数以上の普通列車はさらに同線の延岡駅方面に直通している。都城駅・鹿児島中央駅方面への直通運転は行われていない。車両は鹿児島支社管内の日豊本線と同じ電車が運用されており、田吉駅以南が非電化である日南線青島駅・油津駅・志布志駅方面で運用される気動車は乗り入れない。
また、典型的な空港アクセス鉄道であるが、航空便から宮崎市中心部へは毎時4-5本運行されている宮崎交通の路線バスに利用客が流れやすい。中距離輸送では日向市・延岡市方面が公共交通では当路線発着の列車が独占状態であるのに対し、都城市方面、青島・日南市方面は乗り換えが必要であり、田吉駅での油津方面との接続が考慮されていないため競合するバスと比べ利便性が劣る。
特急
大分駅・延岡駅方面と宮崎地区を結ぶ特急列車は、朝・夜間の一部の列車を除き宮崎空港駅を始発・終着駅としている。宮崎空港から延岡までは約1時間25分、佐伯までは約2時間半、大分までは約3時間半である。当路線内では需要にむらがあり、ピーク期は8月中旬および年末年始の帰省シーズンである一方、閑散期ではかなりの空席のまま乗り入れることがある。なお、宮崎空港駅発着の特急は田吉駅には停車しない。
宮崎空港線の開業当時はすべての特急列車が博多駅または小倉駅まで乗り入れていたが、2012年現在は博多駅発着の「にちりんシーガイア」を除き、大分駅で「ソニック」と接続する形を取っている。
- 「にちりん」(下り9本・上り8本)
- 宮崎空港駅 - 南宮崎駅 - 宮崎駅 - 延岡駅 - 大分駅
- 「にちりんシーガイア」(下り1本・上り2本)
- 宮崎空港駅 - 南宮崎駅 - 宮崎駅 - 延岡駅 - 大分駅 - 小倉駅 - 博多駅
- 「ひゅうが」(4往復)
- 宮崎空港駅 - 南宮崎駅 - 宮崎駅 - 延岡駅
特急料金等不要の特例
宮崎駅 - 宮崎空港駅間のみで特急列車に乗車する場合、普通車自由席に乗車券のみで乗車できる特例が設けられている(なお、この区間で指定席やグリーン車に乗車する場合は車内で発売している)。区間を跨いで乗車する際にも特急料金は特例区間外のみで計算される。なお、この特例は「きりしま」の宮崎駅 - 南宮崎駅間、「海幸山幸」の宮崎駅 - 田吉駅間に関しても適用される。
宮崎駅からは特急券が必要なため、宮崎空港駅でも特急券を発売しているが、佐土原駅以北と宮崎空港駅の間の特急券はマルスで発券できず、料金補充券による発券となる。
普通
普通列車も南宮崎駅および宮崎駅、さらに一部の列車は延岡駅まで直通運転するが、前述の通り宮崎駅 - 宮崎空港駅間は乗車券のみで特急列車の普通車自由席に乗車できるため普通列車独自に本数を確保する必要はなく、絶対的に多く設定されていない。このため青島駅・油津駅方面との接続に関しては、田吉駅でかなりの時間待つことになる場合がある。また、かつては快速列車が運行されていたが、2011年現在は運行されていない。
- 延岡駅直通:下り8本、上り10本
- 宮崎駅発着:下り3本、上り2本
- 南宮崎駅発着:3往復(うち1往復は毎日運転の臨時列車)
なお、日南線、日豊本線内の運行形態についてはそれぞれの項目を参照のこと。
運行車両
全区間が電化されているため全列車電車で運用され、開業以来気動車は運用されていなかったが、2006年に臨時列車で特急「はやとの風」用キハ140形が運転された。宮崎地区では初めての入線である。
2011年3月12日より、485系に代わって、787系が使用されている。
歴史
延岡市に創業地工場群を持つ旭化成は、本社のある大阪市、東京との社員の出張が多いが、宮崎 - 延岡間は当時、鉄道は空港とつながっておらず、高速道路もなかった(2011年現在東九州自動車道が建設中)。そのため旭化成は自社ヘリポートを用意し、延岡工場と宮崎空港間を25分で結ぶヘリコプター路線を1989年3月に開設した。
1990年9月27日、宮崎空港から延岡ヘリポートに向かっていた社内定期便(川崎BK117-B1型、機体記号JA6605)が台風20号の接近による視界不良により日向市細島港北側の牧島山山頂付近に墜落し、乗員2名乗客8名全員が死亡する事故が発生した。事故時、自社所有機(アエロスパシアルSA365N1型、機体番号JA9920[2])は点検中で、阪急航空チャーター機で運航中のものだった。旭化成は年間1万5千人の社員と、6000人の訪問者を運ぶ予定であったが、これによりヘリコプターの運航を断念、日豊本線の「高速化」や、日南線の空港アクセス活用の気運がにわかに高まった。
駅一覧
路線名 | 駅名 | 田吉からの営業キロ | 接続路線 |
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日南線 | 南宮崎駅 | 2.0 | 九州旅客鉄道:日豊本線(宮崎方面へ直通あり) |
田吉駅 | 0.0 | 九州旅客鉄道:日南線(志布志方面) | |
宮崎 空港線 | |||
宮崎空港駅 | 1.4 |
脚注
- ^ 宮崎空港線の加算運賃について - 九州旅客鉄道株式会社
- ^ JA9920はその後数社を移転の後、東邦航空所属のNNN報道機となったが、2011年3月11日仙台空港にて東日本大震災に伴う津波に被災し大破。同6月10日に抹消