大都会 PARTII
大都会 PARTII | |
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ジャンル | テレビドラマ |
企画 |
岡田晋吉(日本テレビ) 小林正彦 |
脚本 | 永原秀一 他 |
監督 | 舛田利雄 他 |
出演者 |
渡哲也 松田優作 高品格 小野武彦 石原裕次郎 他 |
オープニング | 「大都会 PARTIIのテーマ」 |
エンディング | 渡哲也「ひとり」 |
製作 | |
製作総指揮 | 石原裕次郎 |
プロデューサー | 山口剛 他 |
制作 |
石原プロモーション 日本テレビ |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1977年4月5日 - 1978年3月28日 |
放送時間 | 火曜 21:00 - 21:54 |
放送枠 | 日本テレビ火曜9時枠連続ドラマ |
放送分 | 54分 |
回数 | 52 |
ドラマ |
『大都会 PARTII』(だいとかいパートツー)は、1977(昭和52)年4月5日から1978(昭和53)年3月28日まで、日本テレビ系列で毎週火曜21:00 - 21:54(JST) に全52話が放送された石原プロモーション製作の刑事ドラマである。『大都会』シリーズの第2作。
概要
『大都会』シリーズの第2弾。ただし、前作『大都会 闘いの日々』からキャラクターはスピンオフしているものの、舞台は警視庁刑事部捜査第四課から城西警察署捜査課(シナリオでは捜査第一課)に移り、また石原裕次郎の役柄も新聞記者から外科医へと変更されている。
前作との最も顕著な違いはアクションシーンが前面に押し出されている点にあり、特に初期においては派手なカースタントがほぼ毎回登場する一方、前作に見られた人間ドラマ要素や悲劇性は影を潜めている。この大幅な路線変更は前作が視聴率的に伸び悩んだ反省から行われたものであった[1]。 結果的にこの娯楽路線への転換は好評を呼び、次回作『大都会 PARTIII』をはじめ、後の『大追跡』『大激闘マッドポリス'80』などといった火曜21時アクション路線の先鞭を切ることとなった。[2]
本作は渡哲也と石原裕次郎のダブル主演作であると同時に松田優作の出演作としても知られ、主に彼のキャラクター性によるコメディの要素を取り入れたアクションドラマの先駆けにもなった。シリアスなハードアクションを基調として、その中に俳優のアドリブ演技による即興的なギャグを加味するというスタイルであった。
設定
城西警察署
- 黒岩 頼介 -くろいわ らいすけ-(演:渡哲也)
- 捜査課部長刑事。春に巡査部長に昇任したばかりである。32歳。柔道5段、空手3段、逮捕術1級。実質的な捜査指揮官。といっても実際は捜査上で発生するトラブルやミスの責任が上層部に降りかかる事を避ける為のダミーに過ぎないのだが、黒岩自身は刑事という職業に理想やプライドを持っているわけではなく、そんな自分のポジションを甘んじて受け容れている。
- 群馬県長野原町(一部資料や#5で宗方が語ったところによると長野県)の印刷工場の長男で、少年時代は医師を志し、国立医大進学へ向けて勉学に勤しむ日々を送っていた。ところが、受験を目前にして父親が莫大な負債を残したまま死亡し、病弱だった母親も後を追うように世を去った。進学の道を失った彼は高校卒業後、まだ小学生だった恵子を連れて上京。恵子を養う為に様々な職に就くがどれも長続きせず、一時はグレてチンピラ同然の生活を送ることになる。そんな折、街でケンカ騒ぎを起こし顔に大怪我を追い、担ぎ込まれた先が渋谷病院だった(その際、彼は降り頻る雨の中で足の悪い犬を舐めるようにかわいがっていたという)。宗方に諭された彼は、心機一転で警察官採用試験を受け合格。その間に恵子を高校に通わせ、刑事の歩むべき道を黙々と進んできた。
- 平時は寡黙を装いつつ根はやや直情的な性格であり、部下に叱責を加えたことがきっかけで事態をより悪化させてしまうなどのミスもしばしば演じるなど、部長刑事としては未熟な面も見せる。一方で、上層部の理不尽な命令や要求には真っ向から反発する気骨と、徳吉のペースすら物ともしないほどのユーモアセンスも併せ持ち、個性派揃いの刑事たちからも厚い信頼を得ている。上京直後はプロボクサーを目指していた時期もあり、格闘術にも長けている。
- 血液型はAII型Bと呼ばれるやや特殊なAB型。愛称は「クロさん」「デカ長」。
- 徳吉 功 -とくよし いさお-(演:松田優作)
- 捜査課刑事。30歳。大卒のインテリだが、そのような雰囲気はほとんど見せない。
- マイペースの極北ともいえる性格で、給料日を除いた無断欠勤の常習。さらに上司に対する敬意や忠誠心といった概念は全く持ち合わせておらず、歴代の捜査課長には常に歯向い、状況も弁えずに冗談めいたセリフばかり吐いている。
- ただし、捜査に当たれば黒岩の片腕として抜群の働きを見せ、黒岩が刑事として最も信頼する部下のひとりである。一方で粗暴な性格から、被疑者から逆恨みを買ってしまうこともままある。黒岩とは上司と部下であると同時に、相棒や親友にも似た不思議な関係が構築されている。
- 山口百恵の熱狂的ファンであり、自宅アパートの壁にはポスターを大量に貼っている。また意外にもクラシック音楽に造詣が深く、輪廻思想の信者を自称。愛称は「トク」。
- ネーミングは、競馬騎手の徳吉一己に由来している。[3]
- 丸山 米三 -まるやま よねぞう-(演:高品格)
- 捜査課刑事。現場叩き上げの大ベテランで、長年の経験で培われた勘の鋭さは捜査課随一。戦時中は北支の二等兵として出征しており、モールス信号の解読に長けている。愛称は「マルさん」。
- 大内 正 -おおうち ただし-(演:小野武彦)
- 捜査課刑事。実直な性格だが、ひそかに昇任試験の勉強をしていたり、捜査課長や警視庁本部の顔色を伺うなど、上手く立ち回ろうとする一面もあり、徳吉から「如才屋さん」などと陰口を叩かれている。中期以降は徳吉とテンポのいい掛け合いを演じることも多かった。愛称は「坊さん」「坊主」。
- 上条 巌 -かみじょう がん-(演:峰竜太)
- 捜査課刑事。俊足を生かして被疑者を追い詰める新人刑事。ナイーブながら粘り強い性格で、徳吉が不在または出番の少ない13話・14話・19話では、黒岩とコンビを組んで活躍した。愛称は「サル」。
- 企画段階では神田正輝が演じる予定で、愛称は「ガン」または「ガンさん」だった。[4][5]
- 平原 春夫 -ひらはら はるお-(演:粟津號)
- 捜査課刑事。秋田県出身で、郷里に母親がいる。大食漢の上にドジばかり踏んでいるが、憎めない性格からか黒岩や徳吉とは妙にウマの合う雰囲気を見せた。愛称は「ヒラ」。第13回にて拳銃を奪われ、それを取り戻そうと犯人に丸腰のまま挑むも撃たれ、搬送先の渋谷病院で息を引き取る。件の事件の直前に巡査部長への昇進試験を受けていたが結果は不合格であった。
- 神 総太郎 -じん そうたろう-(演:神田正輝)
- 捜査課刑事。平原に代わり第14回より登場。犯罪心理学に通じた頭脳派で、やや理屈っぽい。前任の城北警察署でも武井の部下で、城西警察署への転任も武井が自らの政治力を強めるために行った人事だった。洋モクの銘柄は「アントニオとクレオパトラ」。愛称は「ジン」。心霊などの超常現象に弱い性格。黒岩や徳吉と同様にサングラスを愛用する。
- 宮本 兵助 -みやもと ひょうすけ-(演:苅谷俊介)
- 捜査課刑事。平原に代わり第14回より登場。7年間交番勤務を続け、念願の捜査課配属となった。九州出身で、怪力が自慢の自称「弁慶」(と、啖呵を切ったところで被疑者の反撃を受ける事が度々あり、力の割に格闘能力はもう一つ。なお、啖呵は苅谷自身のアイディアとの事)。強烈な形相に似合わず公衆道徳を重んじ、下着は褌(T字帯)を愛用している。AB型。
- 吉岡 務 -よしおか つとむ-(演:小池朝雄)
- 捜査課長。黒岩たちに日頃から憎まれ口をたたいており、イヤミな上司と思われている。しかし自らも刑事出身で、捜査現場で活躍する黒岩に対して内心コンプレックスを感じていた。ある事件をきっかけに眠っていた刑事魂が呼び覚まされ、それが裏目に出た結果殉職という最悪の悲劇を迎えてしまう。重度の水虫持ちであり、デスクで薬を塗る姿を徳吉に茶化されることが多かった。
- 武井 勉 -たけい つとむ-(演:小山田宗徳)
- 捜査課長。殉職した吉岡に代わり第11回より登場。出世志向は強いが気弱な性格で、重大事件が発生すると何かと弱音を吐き、その度に徳吉にイジられている。捜査現場は黒岩に任せている。第31回にて実質的な左遷を言い渡され、黒岩たちに感謝の言葉を残して城西警察署を去った。胃薬を常用。煙草は葉巻(ミニシガー)。「酒は飲めない」と言いつつ歓迎会で管を巻いており、かなりの酒豪で酒癖も悪いようである。
- 山本 清理 -やまもと きよさと-(演:滝田裕介)
- 捜査課長。武井に代わり第32回より登場。スマートかつ紳士的な人物。自ら現場に赴くことも多い。普段は「アットホームな職場環境」を謳い、被害者の心情を気づかったり、黒岩たち刑事の身の上を心配するなど、誠実にふるまっているが、非常時には冷酷な判断をくだしたり、黒岩らに当たり散らすなどしており、やや裏表のある性格。パイプ煙草を愛飲。
- 友田 育子 -ともだ いくこ-(演:仙山久美)
- 捜査課事務員。第7回までの登場。刑事部屋では机の近い上条と談笑している場面が多い。
- 千田 幸子 -せんだ さちこ-(演:美田麻紗子)
- 捜査課事務員。第9回より登場。使命感と責任感が強い娘。事務仕事のみならず、黒岩らの実捜査に協力したことも数回あり。愛称は「さっちゃん」。第10回では上条に気がある節を見せる。
- 深町 行男 -ふかまち ゆきお-(演:佐藤慶)
- 城西警察署次長。第1,2,19回に登場。黒岩を刑事として信頼する一方で、警察の体面を守る為には己の命を捨てることすら厭わない徹底した権威主義者であり、その姿勢から第19回では黒岩と真っ向から対立した。
渋谷病院
個人経営の小さな救急指定病院で、城西警察署の嘱託医。外観には当時実際に開業していた同名病院が使用されており、後の『西部警察』や『ゴリラ・警視庁捜査第8班』などにも登場した。
- 宗方 悟郎 -むなかた ごろう-(演:石原裕次郎)
- 外科医。自称渋谷病院の看板医者で、四六時中ウイスキーやブランデーを呷っているが、医者としての腕は確かである。
- 元々は有名私立大付属病院の学究であったが、ある時ふと思うことがあり、小さな私立病院に新天地を求めた変わり者。患者がヤクザといえど凶悪犯といえど分け隔てしない主義で、その姿勢から時折黒岩たちと対立することもある。医者という繊細な職業にはおよそ似つかわしくない豪放な性格で、チンピラ数人程度なら簡単に伸してしまうほどの腕っぷしも持つ。結婚歴があるが、妻とは5年前に死別。
- 企画段階での役名は前作と同じ滝川龍太であり、愛称も「バク」であった。[5]
- 梶山 保- かじやま たもつ-(演:玉川伊佐男)
- 渋谷病院院長。赤字だらけの病院経営に四苦八苦している。警察医の看板を掲げながらも城西警察署からの困難な要請には手を焼いており、宗方の行動に文句を付けたり、時には城西署に対して嘱託契約の解除をちらつかせることもある。その実、陰では宗方の腕を信頼しており、彼の医師としての技量を最も理解している人物。第42話までの登場。
- 吉野 今日子 -よしの きょうこ-(演:丘みつ子)
- 渋谷病院に新しく勤務したばかりの看護婦。大学病院時代、組合の先頭に立って勤務をボイコットし、結果患者を死なせてしまった過去がある。当初は黒岩の強引な捜査に反発していたが、いつしか理解を示し、彼に想いを寄せるようになる。
- 企画段階では丘みつ子以外に、梶芽衣子、松坂慶子にも出演交渉が打診されていた。[5]
- 佐伯 たつ -さえき たつ-(演:今井和子)
- 渋谷病院看護婦長。梶山の参謀的な存在。初期数話のみ登場。
- 企画段階では初井言榮が演じる予定だった。[5]
- 三田 典子 -みた のりこ-(演:舛田紀子)
- 渋谷病院の新米看護婦。愛くるしい表情と人懐っこい性格から、何かと黒岩たちにいじられる。愛称は「チビ」「ノンちゃん」。
- 加山 洋子 -かやま ようこ-(演:美田麻紗子)
- 渋谷病院看護婦。初期数話のみ登場。
- 三枝 浩 -さえぐさ ひろし-(演:森正親)
- 渋谷病院外科医で、宗方の助手。演ずる森正親は、石原プロの俳優担当スタッフ(当時)。
- 企画段階では峰竜太が演じる予定だった。[5]
その他
- 黒岩 恵子 -くろいわ けいこ-(演:仁科明子)
- 黒岩の妹。都内のブティックでファッションデザイナーを務める。30を過ぎて未だに身を固めない兄に気を揉んでいる。早坂(演:関川慎二)という男性と交際しているが、彼には兄の職業を建築士と偽っている。本作での設定変更に伴い、前作『闘いの日々』で描かれた暗い過去はオミットされている。第19話までの登場(理由は後述)。
- 久松 みどり -ひさまつ みどり-(演:佐藤オリエ)
- 刑事たち行き付けの小料理屋「松ヶ枝」の女将。宗方を贔屓している様子。第7話までの登場。
- 佐川 道子 -さがわ みちこ-(演:白川望美(現・志麻いづみ))
- 「松ヶ枝」手伝い。徳吉から何かと気に入られているが、本人は特にその気はない模様。みどりが登場しなくなって以降は、単身で松ヶ江を切り盛りしていた。
- 川島 功 -かわしま いさお-(演:武藤章生)
- 城西署記者クラブ詰めの毎朝新聞記者。特ダネを物にする為には協定違反すら厭わない辣腕。至極酒癖が悪い。愛称は「カワさん」。
- 新井 −あらい−(演:山根久幸)
- 城西署記者クラブ詰めのタイムス記者。第8話では張り込みをしていた徳吉に犯人に間違われて殴られてしまう。
ストーリーリスト
スタッフ
- 制作 - 石原裕次郎
- 企画 - 岡田晋吉(第1ー35話)、加藤教夫(第36ー52話)(NTV)、小林正彦
- プロデューサー - 山口剛(NTV)、石野憲助
- 撮影 - 仙元誠三、山崎善弘、金宇満司(J.S.C)
- 照明 - 椎葉昇、渡辺三雄
- 録音 - 佐藤泰博、金子義男、塩原政勝
- 美術 - 小林正義
- 整音 - 神保小四郎、橋本文雄、高橋三郎
- 編集 - 渡辺士郎
- 助監督 - 岩崎純、山下稔、渡辺拓也、天間敏広、吉田啓一郎
- 記録 - 杉山昌子、内田絢子、鈴賀慶子
- 演技事務 - 小島克己
- 制作担当 - 江島進、竹山昌利、石川好弘
- プロデューサー補 - 高山正彦
- 空中撮影 - 森喜弘 ※第3話のみ
- 音楽 - GAME(FUN CITY)、淡海悟郎とミクロコスモスII
- 選曲 - 鈴木清司
- 音楽ディレクター - 山口光昭(ポリドール)
- 音楽協力 - ポリドール
- 音響効果 - 小島良雄(日活効果)
- 番組宣伝 - 山口晋(NTV)
- 題字 - 賀茂牛道人
- 衣裳 - 第一衣裳
- 衣装協力 - オンワード
- 小道具 - 高津映画装飾
- 現像 - 東洋現像所
- 録音スタジオ - 日活録音スタジオ
- 撮影協力 - 大丸百貨店[6]、インテリア井門、富士工、日本シーメンス、フクダ電子
- 医事指導 - 斉藤喜好
- 技斗 - 高倉英二(グループ十二騎会)
- カーアクション - 三石千尋とマイク・スタントマンチーム
- ナレーター - 小林清志
- 制作 - 石原プロモーション
音楽
劇伴は当初、深町栄をリーダーとするGAMEによる楽曲が使用されていたが、18話頃よりミクロコスモスIIによる追加録音楽曲も使用された(クレジットは24話以降)。いずれもコンボ編成だが、追加楽曲は楽器のバリエーションが増え、GAMEの楽曲よりも豪華さの増した作りとなっている。
スタッフ(音楽)
- GAME
- キーボード:深町栄
- ベース:小室邦男
- ドラムス:成田昭彦
- ギター:伊勢田真資、林廉吉
- トランペット:ジェイク・H・コンセプション
- ミクロコスモスII
- キーボード:淡海悟郎
- フルート:馬渕一
- ベース:浦上俊彦
- パーカッション:川瀬正人
- バイオリン:篠崎正嗣
- エレキギター:鈴木喜三郎
- アコースティックギター:高島政晴
- マリンバ:細谷一郎
- グラスハープ:ウィーピング・ハープ・セノオ(妹尾隆一郎)
- ヴォーカル:関有子
オープニングテーマ
挿入歌
受賞歴
補足
- 徳吉刑事役の松田は1975年、主演作であった日本テレビ系ドラマ『俺たちの勲章』の鹿児島ロケの際、ケンカ騒ぎを起こしており、同作終了後から約一年余り、テレビ出演を"謹慎"というかたちで干されてしまっていた。心配した日本テレビの岡田プロデューサーは「松田が尊敬している渡のそばに置けば、平穏にしていてくれる」と考え、松田を推挙。本番組の制作者でもある石原裕次郎も賛成し、松田のテレビ復帰作となった。しかし、番組終盤になると松田が降板の意向を示すようになり、『PARTII』の終了とともに番組卒業となった。
- 黒岩の妹役の仁科明子は、のちに結婚・離婚する松方弘樹との不倫騒動により、本作の撮影中に芸能活動を休止し出演を降板している。ただし、オープニング映像には仁科の降板後も本人のカットは残された。
- 企画段階では課長役で中条静夫(役名は加賀美乙吉)、事務員役で新井春美(役名は清水英子)の続投が検討されていた。[5]
- 平原刑事役の粟津號の降板は石原プロモーションによる半ば強制的なものであったらしく、粟津は後に自身の著書「俳優がゆく」にて当時の状況を詳細に綴っている。
- 本作は1986年4月の地上波での再放送以来、地上波、衛星放送でも再放送の機会が無く、視聴が非常に困難な状態となっていたが、2008年より、CS放送局の日テレプラスで21年ぶりの再放送が行われた。さらにチャンネル銀河では、2012年9月5日にHDリマスター版の放送が開始された。また、本放送終了以降、ビデオやDVDなどの映像ソフトの販売も一切行われていなかったが、2012年6月、7月にポニーキャニオンよりDVD-BOXがリリースされた。BOX1には第1話~第28話。BOX2には第29話~第52話が収録されている。
- 地上波の再放送では、第45話「白昼の市街戦」が再放送リストから外されていた。理由は諸説あり、山口組と一和会の抗争(山一抗争)による影響、または、1977年8月に起きた東大阪クラクション殺人事件に関する描写があるため、遺族を考慮したものとする文献などが存在した。[7]だが実際は、劇中の密輸に使われているという設定で登場するコンテナの所有会社からのクレームの影響だという(関係無いコンテナを隠し撮りした為)。また一部には第27話「爆破予告」も同様に再放送が自粛されていたとする文献も存在するが、事実とは異なる。
- 松田優作ファンとして知られる爆笑問題の太田光は、本作を松田出演作品の中で最も気に入っていると自称している。