野瀬哲男

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のせ てつお
野瀬 哲男
本名 野瀬 哲男
生年月日 (1952-04-15) 1952年4月15日(72歳)
出生地 日本の旗 日本東京都
職業 俳優
ジャンル 映画
テレビドラマ
活動期間 1974年 - 1989年
2020年 -
活動内容 テレビドラマ映画
事務所 六月劇場
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野瀬 哲男(のせ てつお、1952年4月15日[1] - )は、日本の俳優。本名は同じ[1]

東京都出身[1]六月劇場に所属していた[1]

略歴[編集]

文学座演技研究所十二期生。

同期生であった松田優作とは無名時代から親交が深く、松田が主宰する劇団F企画のメンバーであった他、多くの映像作品で助演している。独特なしゃがれ声と、太い下がり眉の持ち主で、1970年代から刑事ドラマに悪役で数多く出演。気の小さい人物像や暗い過去を持つ役柄を多くこなした。1983年4月に西田聖志郎らと劇団四月館を立ち上げ、主宰者として座長兼演出家をこなした。演劇としては珍しく、新宿ACBをベースに公演を打っていた。松田優作は殊の外この劇団の芝居を気に入り、観客としてだけではなく稽古場にも顔を出すほどであった。メンバーには、阿知波悟美ルー大柴亀山助清らがいた。ほとんどの作品に立回りの場面があり、殺陣師の二家本辰己が指導にあたり寺島進らが助っ人として参加した。チケットは常にソルドアウトだったが、劇団員たちの外部での活動が盛んになり、常連客たちに惜しまれながらも1987年「マオモ」(脚本:松田優作)を最後に解散した。1989年俳優業を引退。松田優作の33回忌の年にあたる2021年、同氏脚本の「真夜中に挽歌」の再演を企画中である。

出演作品[編集]

映画[編集]

テレビドラマ[編集]

  • 太陽にほえろ!
    • 第96話「ボスひとり行く」(1974年) - 三田村鉄工工員 ※ノンクレジット
    • 第124話「仰げば尊し」(1974年)
    • 第129話「今日も街に陽が昇る」(1975年) - 毎朝新聞矢追専売所販売員
    • 第199話「女相続人」(1976年) - 蕎麦屋店員
    • 第229話「結婚」(1976年) - バーテンダー
    • 第247話「家出」(1977年) - 谷春雄
    • 第334話「窓」(1978年) - 吉野隆夫
    • 第380話「見込捜査」(1979年) - 白石守
    • 第448話「風船爆弾」(1981年) - 秋山学
    • 第493話「スコッチよ静かに眠れ」(1982年) - 井関四郎
    • 第586話「生と死の賭け」(1984年) - 吉岡正三
  • 俺たちの勲章(1975年)
    • 第4話「刑事くずれ」 - 取調室の容疑者
    • 第17話「子守唄」 - チンピラ
  • いろはの"い" 第19話「容疑者」(1976年) - 山名光夫
  • 大都会シリーズ
    • 大都会 闘いの日々 第23話「山谷ブルース」(1976年)
    • 大都会 PARTII
      • 第18話「暁の凶弾」(1977年) - 三浦博
      • 第33話「刑事失格」(1977年) - 小西彰
      • 第52話「追跡180キロ」(1978年) - ゴロウ
  • 華麗なる刑事 第22話「嘘つき幸ちゃんの憧れ」(1977年) - 宮坂みつる
  • 大追跡 第11話「女豹が跳んだ」[4](1978年) - 小池の手下
  • 探偵物語(1979年) - 初代イレズミ者[5]
  • 噂の刑事トミーとマツ 第1シリーズ 第21話「トミーのファーストキス」(1980年) - まゆみの恋人
  • 怒れ兄弟! 第23話「復讐のサラ金ジャック」(1980年)
  • 西部警察 第49話「俺だけの天使」(1980年) - 根元修一
  • 特捜最前線 第158話「ニューミュージックを唄う刑事!」(1980年)
  • Gメン'75 第274話「東京原宿族この夏の犯罪」(1980年) - 哲
  • 特命刑事 第4話「危険海域」(1980年) - 矢島
  • 青い絶唱(1980年)
  • 青春はみだし刑事(1983年)
  • 大江戸捜査網
    • 第626話「女の決闘! くの一美女変化」(1983年) - 番頭
    • 新 大江戸捜査網 第15話「決闘!会津急ぎ旅」(1984年) - 八木
  • 事件記者チャボ! 第10話「チャボに恋したイジワル婆ちゃん…」(1984年) - 橋本巡査
  • 刑事物語'85 第6話「妻と夫の間」(1985年)
  • 特命刑事ザ・コップ 第6話「たの死い旅をとめろ!」(1985年)
  • 六本木ダンディーおみやさん 第9話「エリートとの婚約を揺さぶった殺人事件」(1987年)
  • 銭形平次(1987年)
    • 第17話「あぶない親子」
    • 第33話「叱られた平次」
    • 第37話「宿場町、泣く女」

舞台[編集]

心もとない俺たちにチンピラエレジー(1983年)

生きていた石松(1983年)

ストリッパーえれじい(1984年)

明日のないオレ達に心ゆくまでマティーニを(1984年)

丹下左膳のおじさんは!(1984年)

キャバレー物語 ~商品に手を出すな!~(1985年)

(以上、作:平川 渉 / 演出:野瀬哲男)

真夜中にアウトロー(1985年)

(作・演出:野瀬哲男)

遥かなる赤き箱舟(1986年)

(作:宮田雪 / 演出:野瀬哲男)

マオモ(1986年)

(作:小島康志 / 演出:松田優作)

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c d 日本タレント名鑑'82』VIPタイムズ社、1981年、156頁。全国書誌番号:83045303 
  2. ^ 「ア・ホーマンス」公式パンフレット記載
  3. ^ 「いこかもどろか」公式パンフレット記載
  4. ^ 「大追跡」DVD付属ブックレットより
  5. ^ 『甦れ!探偵物語 松田優作にもう一度会いたい』日本テレビ出版、1994年、[要ページ番号]頁。ISBN 4-8203-9401-0 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]