吉村家

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吉村家
吉村家のラーメン

吉村家(よしむらや)は、日本の神奈川県横浜市西区南幸にあるラーメン店。提供されるラーメンは豚骨醤油スープで極太ストレート麺のいわゆる家系ラーメンの元祖であり、総本山と呼ばれる[1]

概要

家系ラーメンの起源とされ、「家系総本山」を名乗る。

1974年、長距離トラック運転手だった吉村実よしむら みのるが、横浜市磯子区杉田新杉田駅付近、国道16号に並行する磯子産業道路沿いにラーメン店を開店した[1]。1999年に横浜市西区南幸(横浜駅西口)に移転し、現在に至る[1]

1日に約1500杯のラーメンを売り上げる[1]

麺は酒井製麺の太麺を使用し、分厚くスライスしたチャーシュー、丼からはみ出すほどの大きな海苔3枚、鶏脂を使うことによる幾分黄色いスープ、青味として乗せられるホウレンソウが特徴[1]。供される醤油豚骨スープには、1日分として豚骨1トン、鶏ガラ500羽分が使用されている[1]焼豚の使用量は1日50キログラム以上[1]

メニューは、ラーメンとトッピング各種のみであるが、麺の固さ、スープの脂の量、味の濃さを客が自由に指定できることに加え、テーブルの上にニンニク豆板醤コショウといった調味料が置かれており、客が好みに合わせて使用できるなど、選択肢の豊富さが特徴となっている[1]

直系店舗

吉村家ホームページ、または吉村家店頭にも「弟子入り募集」の告知がなされている。修行を経て暖簾分けを許された以下の直系店舗が存在する。

  • 杉田家(横浜市磯子区新杉田町) - 横浜市磯子区にある家系ラーメン店。店主は津村 進(つむら すすむ)。家系ラーメン総本山の吉村家で修行をした津村が吉村家創業の地で杉田家を1999年9月に開業した。吉村家直系1号店[2]2011年1月に津村の出身地でもある千葉県千葉市に2号店を、2022年3月に同じく千葉県千葉市に3号店を出店した。
  • はじめ家(富山県魚津市)※2001年3月開業。
  • 高松家(香川県高松市)※2005年9月開業。
  • 厚木家(神奈川県厚木市) ※2005年11月開業。-店主は吉村実の次男、吉村 政紀(よしむら まさのり)。
  • 上越家(新潟県上越市)※2009年7月
  • 末廣家(神奈川県横浜市)※2013年7月
  • 内田家(福岡県福岡市博多区)※2020年4月開業。吉村家直系では最新店。
  • 環2家(横浜市港南区下永谷)※2015年8月に一時閉店後、再開時に経営者が変わったためはずれていたが、2021年5月直系店舗に昇格[3]。直系店昇格前の2021年3月31日には、東京都大田区蒲田に2号店がオープンした。

尚、直系店には吉村実から手渡された「家系皆伝」の書が飾られている。

過去の直系店舗

以前に吉村家の直系であった店舗を記す。

  • まつり家(神奈川県藤沢市)※2015年11月閉店。現在は店舗を弟子に譲渡し、藤澤家としてリニューアルし営業している。
  • 横横家(横浜市金沢区六浦)※2015年7月閉店。
  • 王道家千葉県柏市)※自家製麺の使用に伴い直系を離れた。創業時は千葉県柏市で開業、2017年7月に茨城県取手市へ移転、2019年10月に再び千葉県柏市にて移転開業。なお取手市の旧店舗は「王道家本店」として現在も営業している。その後は王道家グループとして、とらきち家・王道いしいなど出店。

関連項目

出典・脚注

  1. ^ a b c d e f g h “家系”ラーメンの総本山「吉村家」とその弟子たち”. 日経BPビジネスイノベーター (2003年7月15日). 2015年11月17日閲覧。
  2. ^ 「これぞ家系」、直系店第1号店の杉田家に突撃!”. はまれぽ.com (2015年11月20日). 2017年8月5日閲覧。
  3. ^ 「家系ニュース」家系総本山 吉村家ホームページ” (2021年5月30日). 2021年6月19日閲覧。

外部リンク