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三次駅

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三次駅*
駅正面(2007年8月30日)
みよし
Miyoshi
所在地 広島県三次市十日市南一丁目1-1
北緯34度48分10.3秒 東経132度51分21.4秒 / 北緯34.802861度 東経132.855944度 / 34.802861; 132.855944 (三次駅*)
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
電報略号 ミヨ
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
乗車人員
-統計年度-
653人/日(降車客含まず)
-2010年-
開業年月日 1930年昭和5年)1月1日
乗入路線 3 路線
所属路線 芸備線
福塩線直通含む)
キロ程 90.3km(備中神代起点)
新見から96.7km
福山から85.1 km
八次 (2.3 km)
(1.6 km) 西三次
所属路線 三江線
キロ程 108.1 km(江津起点)
◄**尾関山 (2.0km)
備考 直営駅
みどりの窓口
* 改称経歴
- 1933年 十日市駅→備後十日市駅
- 1954年 備後十日市駅→三次駅
** この間に米子支社広島支社境界あり(当駅は広島支社管内)
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1・2番線に停車中の列車(2008年2月11日)
廃止された0番線(三江線)ホーム
改札口(2011年8月24日

三次駅(みよしえき)は、広島県三次市十日市南一丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)の

概要

広島県北の中心都市である三次市の代表駅である。新見駅津山駅とならび中国地方中央部の交通の要衝となっており、芸備線のほか三江線が乗り入れ、塩町駅から分岐する福塩線の列車も運行上は当駅を起点とする。このため、当駅は事実上3路線のターミナル駅となっている。

直営駅であり、構内には芸備線の比婆山駅 - 当駅間各駅と、福塩線の下川辺駅 - 三良坂駅間各駅を管理する三次鉄道部の本部が置かれている。また、同鉄道部管内および芸備線全体の中間駅では唯一の直営駅でもある。

なお当駅は広島支社管内であるが、三江線は米子支社浜田鉄道部)が管轄している。そのため、当駅の三江線下り場内信号機が両支社の境界となっている。同じく、当駅から芸備線の広島方は三次鉄道部の管轄から外れ広島支社直轄となるため、同じく芸備線上り場内信号機をその境界としている。

利用可能な鉄道路線

なお、芸備線の上り列車1本と、芸備線広島方面から福塩線に直通する列車2本を除き、各線区とも全ての列車が当駅始発・終着となるため、この駅を越える場合は乗換が必要となる。

駅構造

2面3線の地上駅。駅舎に接した単式ホーム1面1線とその奥の島式ホーム1面2線の構造である。ホームに振られた番号は駅舎側から順番に1番のりば、2番のりば、3番のりば(1番のりばが単式、2・3番のりばが島式)となっている。1番のりばと2番のりばとの間には待避線がある(列車運転指令上はこれが「2番線」のため、2・3番のりばは「3番線」「4番線」とされる)ほか、3番のりばの南側には列車の留置線が多数ある。この留置線には夜間滞泊が設定されている。

以前は2面4線で駅舎に接する単式ホームの広島方に切り欠きホームがあり0番のりばとして三江線の列車が発着していたが、三次市の駅周辺整備事業により0番のりば周辺が用地として買収されるため2010年3月12日限りで廃止、閉鎖された。そのため三江線の列車は現在3番のりばから発着している。

駅舎内には待合室、売店がある。2・3番のりばには大きな待合室がある。互いのホームは、塩町方にある跨線橋で連絡している。

三次駅プラットホーム
ホーム 路線 方向 行先
1・2 芸備線 下り 志和口広島方面
上り 備後落合方面
福塩線 - 府中方面
3 芸備線 下り 志和口・広島方面
上り 備後落合方面
福塩線 - 府中方面
三江線 - 口羽江津方面
  • 運転系統の境界駅であることから、芸備線と福塩線の発着番線は列車によって変動する。全体的に広島方面は1番のりばか2番のりば、備後落合方面・福塩線方面は2番のりばか3番のりばから発車することが多い(ただし、広島方面から備後落合方面・福塩線方面へ直通する列車は全て1番のりばから発車する)。また、広島方面の列車と塩町方面の列車が同じホームに縦列停車することもある。なお、1番のりばへは塩町方から直接入線することができない。
  • 三江線列車は全て3番のりばからの発車である(1番のりばも三江線方面への発車に対応しているが、列車設定がない)。なお、旧三江線ホームである0番のりばがあった当時から、1日1往復のみ留置線への出入りを伴うため3番のりば発着の三江線列車が存在していた。
  • 以前は幕式の発車案内があったが、2005年に撤去され、時刻表が設置された。

利用状況

1日平均の乗車人員は以下の通りである。[2]

  • 803人(1999年度)
  • 794人(2000年度)
  • 770人(2001年度)
  • 767人(2002年度)
  • 778人(2003年度)
  • 758人(2004年度)
  • 776人(2005年度)
  • 743人(2006年度)
  • 748人(2007年度)
  • 702人(2008年度)
  • 664人(2009年度)
  • 653人(2010年度)

駅周辺

駅付近は三次市の中心部で、役所や警察署をはじめとして各種機関や商店などがあり賑々しい。しかしここは元来十日市の市街であり(後述)、本来の三次の市街は三江線尾関山駅の周辺である。

バス路線

高速バス

この他、広島電鉄備北交通が運行する広島 - 三次 - 庄原 - 東城線が停車する。ただし、広島電鉄担当便は三次行のみの停車で、三次市内で完結する。また、備北交通担当便は県立広島大学経由便のみ停車する。

上記以外の高速バスは、メリーバード号(米子線普通便)が三次インターチェンジ、その他(グランドアロー号(普通便)・大阪 - 新見・三次線・みよしワインライナー・広島 - 三次 - 庄原 - 東城線)が三次バスセンター(当駅から徒歩3〜5分)に発着する。

路線バス

  • 備北交通
    • 三次発着の路線バス
    • 市内循環バス(くるるん)
    • 三次中学校⇔三次駅⇔三次中央病院⇔奥田元宋・小由女美術館前
    • 三次中学校⇔三次駅⇔塩町駅前⇔有原⇔上田小跡
    • 三次中学校⇔三次駅⇔三次中央病院⇔有原⇔敷名
  • 中国バス(実際の運行は三原交通に委託)
    • 尾関山公園⇔三次中学校⇔三次駅⇔三次中央病院⇔塩町⇔吉舎⇔檜村口⇔甲山営業所

備北交通・中国バスともPASPYが利用できる。

歴史

この駅は長らく備後十日市という名称であった。これは当駅の存在していた旧十日市町から取ったものであるが、当駅は十日市町だけでなく巴橋を挟んだ双子町たる旧三次町の玄関駅としての役割も有していて、開業時から広島県北部の交通の中心駅であった。

かつては現西三次駅のほうが旧三次町に近いことから三次の駅名を名乗っていたが、十日市町や三次町などが合併して三次市が誕生したのを期に、当駅が三次市の中心駅となり、三次駅と改称された。

  • 1930年昭和5年)1月1日 - 芸備鉄道(当時)の八次駅 - 三次駅(現・西三次駅)間に、十日市駅(とおかいちえき)として新設開業。
  • 1933年(昭和8年)6月1日 - 備後十日市駅(びんごとおかいちえき)に改称。芸備鉄道の当駅以東(備後庄原寄り)が庄原線として国有化され、国有鉄道庄原線と芸備鉄道の接続地点となる。
  • 1936年(昭和11年)10月10日 - 庄原線が三神線に編入される。
  • 1937年(昭和12年)7月1日 - 芸備鉄道の当駅以西(広島方面)も国有化。同区間と旧・三神線が芸備線となり、国有鉄道芸備線の単独駅となる。
  • 1954年(昭和29年)12月10日 - 三次市の代表駅として、三次駅(みよしえき)に改称。
  • 1955年(昭和30年)3月31日 - 三江南線が式敷駅まで開業、乗換駅となる。
  • 1975年(昭和50年)8月31日 - 江津駅から当駅までの全通により三江南線が三江線の一部となる。
  • 1978年(昭和53年)4月7日 - 現在の駅舎が完成。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)が承継。
  • 2007年平成19年)6月1日 - 駅レンタカーの営業所を設置。
  • 2010年(平成22年)3月13日 - 0番のりば(三江線ホーム)が廃止。三江線の列車は3番のりばからの発着となる。

隣の駅

西日本旅客鉄道
芸備線・福塩線(福塩線は塩町駅まで芸備線)
快速「みよしライナー」
三次駅 - 甲立駅
普通(当駅で乗換えが多い)
八次駅 - 三次駅 - 西三次駅
三江線(普通列車のみ運転)
尾関山駅 - 三次駅

脚注

  1. ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
  2. ^ 出典:広島県統計年鑑

関連項目

外部リンク