リジェ・JS39
カテゴリー | F1 | ||||||||
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コンストラクター | リジェ | ||||||||
デザイナー |
ジェラール・ドゥカルージュ ジョン・デイヴィス | ||||||||
先代 | リジェ・JS37 | ||||||||
後継 | リジェ・JS41 | ||||||||
主要諸元 | |||||||||
シャシー | モノコック カーボンファイバー ケブラー | ||||||||
サスペンション(前) | 1993年 - TRC | ||||||||
エンジン | ルノー RS5/6 (メカクローム), 3.5リッター, 780-790馬力 67度 V10, NA, ミッドエンジン, 縦置き, | ||||||||
トランスミッション | ウィリアムズ / XTrac製 6速 | ||||||||
重量 | 505kg | ||||||||
燃料 | エルフ | ||||||||
タイヤ | グッドイヤー | ||||||||
主要成績 | |||||||||
チーム | リジェ ジタン・ブロンド | ||||||||
ドライバー |
マーティン・ブランドル マーク・ブランデル エリック・ベルナール ジョニー・ハーバート フランク・ラゴルス オリビエ・パニス | ||||||||
初戦 | 1993年南アフリカグランプリ | ||||||||
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リジェ・JS39は、リジェチームが1993年シーズンのF1参戦に用いたフォーミュラ1カーである。
JS39
開幕前にチームオーナーがギ・リジェからシリル・ド・ルーブルへ交代。エンジンはルノー RS5 3.5リッター V10を搭載し、ジタンがスポンサードした。ドライバーは以前にブラバムでもチームメイト同士だったマーティン・ブランドルとマーク・ブランデルというイギリス人コンビを起用した。
チャンピオンチームであるウィリアムズと同スペックのルノーエンジンを搭載して2年目となり、開幕戦南アフリカGPでは幸先よくブランデルが3位表彰台を獲得。リジェとしては1986年アメリカGP以来の表彰台となった。その後もサンマリノGP(ブランドル)、ドイツGP(ブランデル)の3位入賞などでシーズン獲得ポイントは23、コンストラクターズランキングは5位という好成績を収めた。
なお、日本GPでは日本国内でのジタンタバコの販売開始を記念して、ブランドルのマシンのみ迷彩模様のようなアートカラーリングで走行した。デザインはイタリアの漫画家ウーゴ・プラット (Hugo Pratt) が手掛けた。当時は1台のみスペシャルカラーリングを施すこともできたが[1]、1999年以降は(特例は除いて)同一チームのマシンは同じカラーリングで走行することが義務付けられている。
JS39B
新オーナーの逮捕などでチームの内情が混乱し、1994年は前年の改良型JS39Bが投入された。エンジンはルノー RS6 3.5リッター V10を搭載し、メインスポンサーはジタンであった。
シーズン中にはベネトンチーム代表のフラビオ・ブリアトーレによって買収され、翌年からベネトンにルノーエンジンを譲り渡すことが決まった。ドライバー選考もベネトンの影響を受け、破産寸前のロータスからジョニー・ハーバートを買い取ると、それまでのレギュラーだったエリック・ベルナールをロータスへ放出。ハーバートがベネトンに招聘されると、テストドライバーのフランク・ラゴルスにシートを与えた。
新人のオリビエ・パニスは安定した成績を残し、ドイツGPで2位初表彰台を獲得した。このレースではベルナールも3位に入り、ダブル表彰台だった。シーズン獲得ポイントは13にとどまり、コンストラクターズランキングは6位となった。
F1における全成績
年 | シャシー | エンジン | タイヤ | No. | ドライバー | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | ポイント | 順位 |
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1993年 | JS39 | ルノー RS5 3.5 V10 |
G | RSA |
BRA |
EUR |
SMR |
ESP |
MON |
CAN |
FRA |
GBR |
GER |
HUN |
BEL |
ITA |
POR |
JPN |
AUS |
23 | 5 | ||
25 | マーティン・ブランドル | Ret | Ret | Ret | 3 | Ret | 6 | 5 | 5 | 14 | 8 | 5 | 7 | Ret | 6 | 9 | 6 | ||||||
26 | マーク・ブランデル | 3 | 5 | Ret | Ret | 7 | Ret | Ret | Ret | 7 | 3 | 7 | 11 | Ret | Ret | 7 | 9 | ||||||
1994年 | JS39B | ルノー RS5 3.5 V10 |
G | BRA |
PAC |
SMR |
MON |
ESP |
CAN |
FRA |
GBR |
GER |
HUN |
BEL |
ITA |
POR |
EUR |
JPN |
AUS |
13 | 6 | ||
25 | エリック・ベルナール | Ret | 10 | 12 | Ret | 8 | 13 | Ret | 13 | 3 | 10 | 10 | 7 | 10 | |||||||||
26 | オリビエ・パニス | 11 | 9 | 11 | 9 | 7 | 12 | Ret | 12 | 2 | 6 | 7 | 10 | DSQ | 9 | 11 | 5 | ||||||
25 | ジョニー・ハーバート | 8 | |||||||||||||||||||||
25 | フランク・ラゴルス | Ret | 11 |
脚注
- ^ 前例としては、1977年日本GPにおけるロータス・78(JPSカラーとインペリアルカラー)、1986年ポルトガルGPにおけるマクラーレン・MP4/2C(マールボロカラーとマールボロライトカラー)がある。