タワーリング・インフェルノ

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タワーリング・インフェルノ
The Towering Inferno
監督 ジョン・ギラーミン
脚本 スターリング・シリファント
製作 アーウィン・アレン
出演者 スティーブ・マックイーン
ポール・ニューマン
音楽 ジョン・ウィリアムズ
主題歌 モーリン・マクガヴァン
撮影 フレッド・J・コーネカンプ
編集 カール・クレス
ハロルド・F・クレス
配給 アメリカ合衆国の旗 20世紀フォックス
日本の旗 ワーナー・ブラザーズ/20世紀フォックス
公開 アメリカ合衆国の旗 1974年12月14日
日本の旗 1975年6月28日
上映時間 165分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $14,000,000[1]
興行収入 $116,000,000[1] アメリカ合衆国の旗
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タワーリング・インフェルノ』(原題: The Towering Inferno )は、1974年アメリカ映画パニック映画ポール・ニューマンスティーブ・マックイーン主演。ワーナー・ブラザーズ20世紀フォックス共同製作・提供作品。日本では1975年に公開された[2]

超高層ビル火災を描いた映画。本作品は1970年代中盤期のいわゆる、「パニック映画ブーム」の中でも最高傑作と評されている。1974年度のアカデミー撮影賞編集賞歌曲賞を受賞。

作品解説

地上550メートル・138階、サンフランシスコにそびえ立つ世界最大の超高層ビルが、その落成式の日に地下の発電機の故障から火災を発し、やがて数百人の生命を飲み込む炎の地獄と化して燃え上がる。その大惨事を中心に、直面した人々のドラマを描く映画である。

製作は、当時にパニック映画『ポセイドン・アドベンチャー』をヒットさせたアーウィン・アレン。監督は『レマゲン鉄橋』『ハイジャック』のジョン・ギラーミン。出演は、スティーブ・マックイーンポール・ニューマンを中心に、ウィリアム・ホールデンフレッド・アステアフェイ・ダナウェイジェニファー・ジョーンズロバート・ワグナーリチャード・チェンバレンロバート・ヴォーンO・J・シンプソンなど豪華な顔ぶれで、音楽はジョン・ウィリアムズである。

題名の「タワーリング・インフェルノ」とは、英語で「そびえ立つ地獄」という意味である。元の原作が2本あり、リチャード・マーチン・スターン原作の『ザ・タワー』とトーマス・N・スコーティアとフランク・M・ロビンソンが書いた『ザ・グラス・インフェルノ(ガラスの地獄)』の原作小説2つを、スターリング・シリファントが1本のシナリオにまとめたものである。

現在ではメジャー映画会社同士の合作は珍しくないが、その先鞭を付けた作品といえる。マックイーンとニューマンの2人を含めて数多くの有名俳優をそろえてグランドホテル方式で展開する本作は、パニック映画の先鞭として公開年の興行収入第1位を獲得している。

ストーリー

アメリカ・サンフランシスコの新名所、138階建のグラスタワーが落成式を迎えた。ビルの設計者ダグ・ロバーツ(ポール・ニューマン)とオーナーのジェームズ・ダンカン(ウィリアム・ホールデン)は、屋上に立って眼下に広がる市の光景を見下ろしていた。

135階の会場に300名の来賓を招いた落成式が始まる頃、ビル地下室の発電機が故障したため、主任技師らは予備の発電機を始動させた。その頃、50階にある中央保安室の保安係主任ハリー・ジャーニガン(O・J・シンプソン)は、災害探知装置を監視していたが、警報装置が作動していないのに、異常な反応があったのに気が付く。そして、ビル内のどこかで火災が発生しているのではと考え、愕然となった。実はこの時、予備の発電機を動かしたことで小さな火花が走り配線に移ると同時に、81階にある物置室の配電盤のヒューズが火を発し、燃えながら床に落ちた絶縁体の破片が、マットをくすぶらせ始めたのである。

ハリーの報告を受けて地下に走ったロバーツは、配線工事が自分の設計通りに行われておらず、配線の規格も設計したものより細いことに気付き憤然となった。ダンカンの娘婿で、ビル建設の責任者のロジャー・シモンズ(リチャード・チェンバレン)が、予算を減らすために行った電気系統工事の手抜きと配線の規格落ちが原因となり、81階の物置室でボヤ火災が発生していたのである。危険を感じたロバーツは、急遽広報部長のダン・ビグロー(ロバート・ワグナー)に連絡したが、愛人と部屋にこもっている状態でラチがあかない。ロバーツはロジャーに工事の手抜きを責めたが、ロジャーは建築法の規定範囲内で問題ないと突っぱねた。ロジャーは、経費の切り詰めを義父のオーナーから迫られて、高層ビルでは大きな規格の配線でないと熱が生じることに配慮せず、電気配線で手抜きをしたのであった。ロバーツはダンカンに、火災の危険が迫っているので落成式を直ちに中止して避難するよう進言するが、ダンカンは全く耳を貸さなかった。

落成式には、ゲイリー・パーカー上院議員(ロバート・ヴォーン)、ロバート・ラムジー市長(ジャック・コリンズ)を初めとする各界の要人や、ビルの80階より上の住居部分の住人である、株専門の詐欺師だったハーリー・クレイボーン(フレッド・アステア)や、富豪の未亡人のリゾレット・ミュラー(ジェニファー・ジョーンズ)も招かれ、135階のプロムナードホールへ集まっていた。ハーリーとリゾレットは、お互いに惹かれて行く。

81階の物置室は火の海となり、煙が充満して室外に煙が流れ出していた。そこへ駆けつけた警備員達が扉を不用意に開けたため、火が一気に広がり、扉を開けた警備員を助けようとしたウィル・ギディングズは、火ダルマとなって致命傷を負った。現場に駆けつけたロバーツは、火災の状況をみてダンカンに電話し、ただちに式典を中止してビルからの退去を要請したが、ダンカンは、既に出動していた消防隊により鎮火出来ると頑強に信じて応じようとはしなかった。

やがて消防隊が到着した。隊長のマイケル・オハラハン(スティーブ・マックイーン)は、現場の状況を見て火事の酷さを悟り、ただちに79階に司令センターを設置するとともに、消火ホースだけでは81階の火災は抑えられないとして、135階のプロムナードホールへ行き、ダンカンに300人の客の緊急避難を命じた。反発したダンカンであったが、しぶしぶ承知してパーティー会場を1階に移すと招待客に説明して、エレベーターで下に降りるように案内したが、招待客等は、ダンカンの指示に従うような雰囲気では無くなっていった。オハラハンは、81階の火事の状況から、ビル内部のエレベーターがその階を通過する時に、ショートで停止して扉が開くのではと考え、ダンカンに内部エレベーターの使用停止を進言したが、エレベーターは既に招待客を乗せて降下した後だった。オハラハンが恐れていたとおり、エレベーターは81階で自動的に扉が開き、火が中に入っていってしまった。再び最上階に上がっていったエレベーターの扉が開くと、火ダルマとなった男が出てきて倒れた。招待客らがパニックに陥る中、ハーリーは、身動きしなくなった男に、着ていたタキシードを掛けるのであった。

リゾレットは、友人のオルブライト夫人とその家族が階下に取り残されているのに気付く。ロバーツやハリーの助けもあって、幸い夫人らは間一髪炎から逃れる事が出来た。オルブライト夫人を1階に避難させるハリーと別れ、ロバーツと共に子供たちと最上階へ避難しようとしたが、途中階段が破壊されてしまっていた。何とか苦境を脱して最上階にたどり着いたが、今度は非常口がコンクリート塊で塞がれていた。ロバーツは、オハラハンに状況を説明し、1階からやって来た消防士がドアを爆破してようやく最上階に戻ることが出来た。

各階に延焼して断続的に爆発が起こり、もはや地上からの救援活動では間に合わないと考えたオハラハンは、アメリカ海軍のヘリコプターによる空からの救援を要請した。しかし風が強い為、ビル屋上への着陸は困難であった。少し風が収まり、辛うじて近づいたヘリコプターだったが、屋上で風に煽られ、墜落炎上してしまった。ヘリコプターによる救助も難しいと知ったオハラハンは、隣接するビルから、救命籠を使う方式での救助を行う事とした。

やがて予備の発電機が火を吹き、ビル全体が停電した。最上階からの唯一の避難経路だった、壁面を使って昇降する外部エレベーターも動かなくなったが、ロバーツは、ブレーキを掛けながらの1度だけの降下なら可能だと考え、リゾレットやオルブライト夫人の家族ら12人を乗せて降下していった。しかし降下中に爆発に巻き込まれてエレベーターが傾き、姿勢を崩したリゾレットは、割れたガラスの隙間から落下していった。エレベーターはそのまま宙吊り状態になったが、オハラハンの決死の活躍で無事に地上に降りることが出来た。

隣りのビルに繋げたワイヤーで救命籠を動かしての避難によって、女性は全員避難を終了した。次は男性の順番であったが、予め決まっていた順番を無視して、ロジャーが先に逃げようとした。それを制止しようとした上院議員らが救命籠にしがみついたが、やがてワイヤーが切れ、救命籠もろとも地上へ落下していった。

オハラハンは、副消防署長から最後の手段として屋上にある巨大な貯水槽を一気に爆破し、その水で消火する作戦を知らされる。誰も助からないかも知れない危険な作戦であったが、他に方法が無い事を悟ったオハラハンは、耐火服に身をかためて屋上に赴く。ロバーツは、最上階に残った人々に作戦を伝え、身体を柱や固定物に縛り付ける様に指示し、オハラハンに協力して爆弾の設置を行った。やがて大規模な爆発が起き、瓦礫とともに百万ガロンの水の奔流がビル最上階に流れてきた。瓦礫の下敷きや、水に流されて多くの人々が命を落とし、その中には最後まで留まった市長も含まれていたが、火災はようやく鎮火していった。

しばらくして、救助されたハーリーはリゾレットを探すが、エレベーターに乗っていた消防士から死を知らされる。保安係主任のハリーからリゾレットの飼い猫を渡され、悲しみにくれた。オハラハンとロバーツはお互いを労りながらも、オハラハンは高層ビルを作る人間の驕りを戒めるのであった。[3]

キャスト

本作の主人公の一人で、消防隊の隊長を務める。いくつかの場面で危険な任務に携わる。
グラスタワービルの設計者。出火したことが判明した時、オーナーであるダンカンにパーティの中止、招待客の避難を助言した。その後、オハラハンと共に、避難誘導・消火などの手助けをする。
このビルのオーナー。利益優先と自身のプライドを守ろうとしたことが、結果として大惨事を起こした。終盤では己の犯した間違いの責任を果たすため、ビル火災の元凶となったロジャーと共に、招待客全員が救助されるまで残ると宣言する。
ダグの妻。展望エレベーターで地上へ脱出。
アナハイム電力の株券(偽造)を所持し、未亡人のリゾレットに交際を持ちかけた。エレベーターで火ダルマとなった男を自分のタキシードで消そうとし、死んだ後そのまま掛けた。
ダンカンの娘でロジャー・シモンズの嫁。プロムナードルームに緊急で作られたリフトで救助された。
パティの娘婿。今回の工事で不正な電線工事を行い、事故の原因を作った。終盤、全員が救出される前に火災がパーティー会場に達するのを知ると、我先に助かろうと救助用のリフトに他の招待客を押しのけて乗るが、それが原因でリフトが壊れ、そのまま転落死した。
友人であるオルブライト夫人の子供の面倒を見ている。火災が起きた時に、ダグたちが救出した子供たちと共に危険な避難を試みている。展望エレベーターで避難する際に他の女性や子供と行動を共にしたが、途中で起こった爆発の弾みで転落死した。
警備員で保安係主任。ダグと共にオールブライト夫人らを救出し、リゾレットの飼い猫を保護する。
来賓の一人。猛火が迫ってきた頃、先に脱出しようとしたロジャーを阻止しようとして突き落とされる。
広報部長で、元短距離の選手。落成式の間に65階の1室で秘書のローリーと秘密の情事を楽しんだ。それが思わぬ結果を招き、救助のために消防隊員を呼ぼうと自ら火の中へ飛び込んだ。彼の遺した時計は、後に消防隊員が見つけた。
ダンの秘書で愛人。広報部長との情事がやがて悲劇を生んだ。
展望用エレベーターで他の女性客と共に救出される。
81階の火元の倉庫のドアを開けようとした警備員の身代わりになって炎に巻き込まれる。最初の被害者。
ダンカンの友人。ダンカンはボブと呼んでいた。
プロムナードルームでバーテンの仕事をしていた。
最終手段として、上階の貯水タンクの爆破して消火することを提案する。
フィリップの妹。兄の奥の部屋で炎に怯えていた。
アンジェラの兄。ヘッドホンの大音量で逃げ遅れそうになる。
フィリップとアンジェラの母親。聴覚が不自由。
地下機械室の主任。

日本語吹替

俳優 フジテレビ 日本テレビ TBS BSジャパン
スティーブ・マックイーン 宮部昭夫 内海賢二 小山力也
ポール・ニューマン 川合伸旺 井上孝雄 堀勝之祐 てらそままさき
ウィリアム・ホールデン 近藤洋介 小林修 佐々木勝彦
フェイ・ダナウェイ 平井道子 田島令子 池田昌子 山像かおり
ロバート・ボーン 小林恭治 矢島正明 安原義人 森田順平
ロバート・ワグナー 城達也 谷口節 木下浩之
リチャード・チェンバレン 野沢那智 石丸博也 中尾隆聖 横堀悦夫
O・J・シンプソン 小川真司 麦人 千田光男 藤真秀
フレッド・アステア 中村正 岩崎ひろし
ジェニファー・ジョーンズ 新村礼子 香椎くに子 大西多摩恵
スーザン・ブレークリー 杉山佳寿子 勝生真沙子 井上喜久子
スーザン・フラネリー 小沢左生子 沢田敏子 弘中くみ子 藤本喜久子
シーラ・アレン 中村紀子子 片岡富枝 竹口安芸子 新田万紀子
ノーマン・バートン 阪脩 村松康雄 塚田正昭 魚建
ジャック・コリンズ 宮川洋一 大久保正信 加藤正之 楠見尚己
ドン・ゴードン 青野武 平林尚三 津田英三 板取政明
フェルトン・ペリー 玄田哲章 広瀬正志 丸山壮史
グレゴリー・シーラ 小島敏彦 牛山茂
アーニー・F・オルサッティ 谷口節 堀内賢雄 長島真祐
ダブニー・コールマン 塚田正昭 石森達幸
ノーマン・グラボウスキー 加藤正之 小島敏彦 浦山迅
ジョン・クロウフォード 長堀芳夫 島香裕
エリック・L・ネルソン 西村知道 梅津秀行
ポール・コミ 広瀬正志 星野充昭
オラン・ソウル 大久保正信
カリーナ・ガワー 福原香織
マイク・ルッキンランド 鈴木一輝 美名
スコット・ニューマン 堀川亮
ジェニファー・ローズ 高島雅羅
ウィリアム・トレイラー 伊井篤史
(日本語版スタッフ) 演出:小林守夫
台本:飯嶋永昭
効果・選曲:赤塚不二夫 PAG
調整:前田仁信
製作:東北新社
演出:佐藤敏夫
翻訳:木原たけし
調整:堀内勉
効果:遠藤尭雄、桜井俊哉
制作:東北新社
演出:山田悦司
翻訳:木原たけし
調整:小野敦志
製作・配給:東北新社
演出:高橋剛
翻訳:飯嶋永昭
制作:ブロードメディアスタジオ
(初回放送) 1979年4月6日・13日 1984年12月5日 1989年1月24日 2013年2月5日
(番組名) ゴールデン洋画劇場 水曜ロードショー[4] 火曜ロードショー 火曜ロードショー☆[5]
  • BSジャパン版はノーカット制作。なおBSジャパン版はフジテレビ版の翻訳を流用、改変したものを採用している。
  • 最初のフジテレビ版の吹替では「グラス・タワー」を「タワービル」、「オハラハン隊長」を「オハラ隊長」といった固有名詞の変更があった。
  • フジテレビ版は他局での放送経歴がなく、フジテレビでも1980年代前半に深夜枠(関東ローカル)での放送以後は放送されていない。

スタッフ

製作

  • この映画は、史上初めてアメリカの大手映画会社「ワーナー・ブラザーズ」と「20世紀フォックス」が共同で製作・配給した作品である。もとはそれぞれ異なる小説で、「ザ・タワー」をワーナーが買い取り、「ザ・グラス・インフェルノ」を20世紀フォックスが買い取って、最初はそれぞれ映画化される予定だったが、内容が似通っていて、ともにビル火災をテーマにしているため製作予算が巨額になることなどから、両社は企画をまとめて共同製作にすることになった。
  • 製作費は折半されたが配給権は、米国内では20世紀フォックスが、米国外ではワーナー・ブラザーズが持った[6]
  • 製作のアーウィン・アレンを初め、スタッフの多くが、2年前の『ポセイドン・アドベンチャー』製作にも携わっており、その際の特撮技術を同作品に応用した。

冒頭クレジットタイトル

主としてワーナーの映画に出演していたスティーブ・マックイーンと、主として20世紀フォックスの映画に出演していたポール・ニューマンの顔合わせが実現した[7]。マックイーンはニューマンと同じ量のセリフを要求した。高層ビルの設計者役のニューマンは映画冒頭から登場するが、消防士役のマックイーンは40分を過ぎたあたりから登場している。

オープニング・クレジットでマックイーン、ニューマンのどちらが最初に出てくるか注目されたが、左側にマックイーン、右側にニューマンの名が配され、欧米の書式では先に読む左側のマックイーンが一見すると上位になるが、文字が配置される「縦位置」ではニューマンの方が上段になっており、結局はどちらが優位か分かりにくい表示になっている。この奇妙な配置は主役の二大スターに優劣をつけずに名前を出す苦肉の策である。他に映画タイトル前のクレジットで登場するのはホールデン、ダナウェイのみとなっている。日本ではパンフレットのキャスト欄やテレビ欄などでは大半がマックイーンを先頭においている。

以下、冒頭で主要助演としてタイトルされる人数が多く、アステア、ブレークリー、チェンバレン、ジョーンズ、シンプソン、ヴォーン、ワグナーの順に独立に、フランネリー、マシューズ、バートン、コリンズ、ゴードン、ペリー、シエラ、オルサッティ、コールマンがまとめて表示されるなどキャストの豪華さを伺わせている。

主な受賞とノミネート

部門 対象 結果
第47回アカデミー賞 撮影賞 フレッド・コーネカンプ
ジョセフ・バイロック
受賞
編集賞 カール・クレス
ハロルド・F・クレス
受賞
歌曲賞 愛のテーマ
アル・カシャ
ジョエル・ハーシュホーン
受賞
作品賞 アーウィン・アレン ノミネート
助演男優賞 フレッド・アステア ノミネート
美術賞 ウィリアム・クレバー
ウォード・プレストン
ラファエル・ブレトン
ノミネート
作曲賞 ジョン・ウィリアムズ ノミネート
録音賞 セオドア・ソダーバーグ
ハーマン・ルイス
ノミネート
第29回英国アカデミー賞 作曲賞 ジョン・ウィリアムズ 受賞
助演男優賞 フレッド・アステア 受賞
第32回ゴールデングローブ賞 助演男優賞 フレッド・アステア 受賞
新人女優賞 スーザン・フラネリー 受賞
助演女優賞 ジェニファー・ジョーンズ ノミネート
脚本賞 スターリング・シリファント ノミネート
主題歌賞 「愛のテーマ」
アル・カシャ
ジョエル・ハーシュホーン
ノミネート

サウンドトラック

2001年4月1日にアメリカのFilm Score Monthly レーベルから3000枚限定でサウンドトラックCDがリリースされている。

映像ソフト

2009年12月9日にスペシャルエディションDVDとBlu-ray盤が発売。日本語吹替入りで、本編の他に数多くの映像特典が収録されている。なお、2010年にはレンタルも開始された。収録内容はセル盤と全く同様である。

原作

  • リチャード・M・スターン『そびえたつ地獄(原題:The Tower)1973』井坂 清訳、〈Hayakawa Novels〉早川書房、1975年。ISBN 4150401993
ワーナー・ブラザーズが映画化しようとした小説。日本発売時の表紙は映画のワンシーンの写真を使用。
  • T.N・スコーシア、F.M.ロビンソン『タワーリング・インフェルノ(原題:The Glass Inferno)1974』〈Hayakawa Novels〉早川書房、1975年。ISBN 4150402043
20世紀フォックスが映画化しようとした小説。日本発売時の表紙は映画のポスターにも使用された絵を使用。

日本では両者とも、炎の出ているビルと、映画とほぼ同じTHE TOWERING INFERNOのロゴをあしらった表紙の四六版で出版され、タイトルが似ているのと合わせて非常にまぎらわしい物であった(上記のISBNは文庫版のものである)。

その他

  • グラスタワーのモデルとなったのは、サンフランシスコに実在するバンクオブアメリカタワーといわれている。この建物は火災を起こしたことはない。
  • 全米公開の年と同じ、1974年2月1日に、ブラジルサンパウロにあるジョエルマビルの火災が本作と同じように、空調室外機の電気系統のショートに伴い発生し、多くの犠牲者を出した。
  • 全米公開後の1975年2月13日ワールドトレードセンターで火災が発生。11階のオフィスから出火して隣の電話交換室へと延焼し、さらにケーブルダクトの電線を伝って9階から11階まで燃え移るという、映画の内容に酷似した被害を発生させている。
  • 1975年公開の松竹映画『おれの行く道』(田中絹代西城秀樹主演)の劇中でタワーリング・インフェルノを公開中の劇場、川崎グランド(2012年現在:川崎チネチッタ)の映像が写るシーンがある。
  • ウィル・ギディングズが最初の犠牲者として火ダルマになる場面において、カーテンを引きちぎってギディングスに纏わる炎を消すシーンがあるが、撮影中に想定通りに火が消えず、消火器にて撮影スタッフが消火するハプニングがあった。
  • グラスタワーの外観の一部はサンフランシスコにある実在のビルで撮影が行われた。1階外観や広場部分はトリプルファイブ(旧バンクオブアメリカセンター)、1階内部のロビーや展望エレベーターはハイアットホテルが使用された。

脚注

  1. ^ a b The Towering Inferno (1974)” (英語). Box Office Mojo. 2010年4月5日閲覧。
  2. ^ 1975年日本公開当時、地方の劇場では「ワーナ自然動物公園」という短編ドキュメンタリー映画が併映された。
  3. ^ 1975年初公開時のパンフレットのストーリーを参照。
  4. ^ DVD、ブルーレイに収録。
  5. ^ 2月5日(火)夜9時 タワーリング・インフェルノ”. BSジャパン シネマポータブル. 2013年1月13日閲覧。
  6. ^ そのため、2012年現在も日本ではワーナー・ホーム・ビデオからDVDが発売されている。
  7. ^ 1956年の『傷だらけの栄光』でポール・ニューマンが主演、スティーブ・マックイーンが端役として一応の共演はしている。

外部リンク

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  • タワーリング・インフェルノのチラシ[リンク切れ]エラー: タグの貼り付け年月を「date=yyyy年m月」形式で記入してください。間違えて「date=」を「data=」等と記入していないかも確認してください。 - ぴあ
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