カードファイト!! ヴァンガードの登場人物

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カードファイト!! ヴァンガードの登場人物(カードファイト!! ヴァンガードのとうじょうじんぶつ)は、トレーディングカードゲームカードファイト!! ヴァンガード』のメディアミックス作品であるテレビアニメ映画作品に登場する架空の人物の一覧である。また、本項では同アニメをベースとした漫画および小説の登場人物についても解説する。

カードファイト!! ヴァンガード

第1期『カードファイト!! ヴァンガード』、第2期『カードファイト!! ヴァンガード アジアサーキット編』、第3期『カードファイト!! ヴァンガード リンクジョーカー編』、第4期『カードファイト!! ヴァンガード レギオンメイト編』の登場人物の一覧。一部の人物は後述する新シリーズ『カードファイト!! ヴァンガードG』にも登場する。

チームQ4

カードキャピタル代表チーム「Q4」(クァドリ・フォリオ[1])のメンバーで、第1期から第4期までの中心人物たち。春のチャンピオンシップでは全国大会出場を果たすも予選リーグ敗退。だが秋には全国大会本選へ駒を進め、決勝ではFFAL4を打ち破って優勝を果たした。大会後、個人のレベルアップのためにチームは一旦解散していたが、第2期でヴァンガードファイトサーキット(以下、VFサーキット)の招待状がカードキャピタルに送られてきたことをきっかけに再結成する。各地の戦いで苦戦を強いられながらも少しずつチーム力を上げていき、最終戦となった日本ステージで念願のサーキット優勝を果たした。第4期「レギオンメイト編」においては、アイチの存在の消滅に従って「チームQ4」自体が存在しないこととなっている。『G』では再度解散状態だったが、『G』第2期のGクエストアルティメットステージにおいてトライスリーの相手としてアイチ以外の3人が立ち塞がる。

先導アイチ(せんどうアイチ)
- 代永翼 / James Beach(英語版)
誕生日6月6日双子座)、血液型はB型。14歳→15歳。
本作の第1期から第3期までの主人公。後江(ひつえ)中学校に通う中学3年生(第3期からは宮地学園高等部1年)。かつて小学校の頃に宮地学園初等部に在籍していたものの、悪化するいじめを見かねた母の提案により別の小学校へ転校した過去を持つ[2]。やや引っ込み思案だがとても心優しい性格。
4年前に櫂から貰ったレアカード「ブラスター・ブレード」を心の支えにしている。櫂と再会するまでカードファイトの経験は一度も無かったが、彼と戦い認めてもらうことを夢見て予めデッキを構築していた。櫂のことを尊敬し、ヴァンガード人生の目標にしている。
純粋な心と強い意志を持ち、同じPSYクオリアの能力者であるレン、レオン、クリスを導くだけでなく櫂やコーリンを始め多くの人々に影響を与え、仲間達の先導者となっていく。しかし、一方で自分を省みない危うさを持ち、第3期「リンクジョーカー編」では自らの命の危険を顧みずに戦う。第4期「レギオンメイト編」では世界のために自分自身の全てを捨てて封印されるという第3期の「自らが最強となるために全てを捨てた」櫂とは正反対の行動をとった。作中においてはコーリンからその危うさを何度か指摘され、「馬鹿な子」と言われている。そのコーリンからは好意を寄せられているが、彼女の好意にはあまり気づいていない模様。
【第1期】
ショップ大会では大会初参加ということもあり緊張していたが順調に勝ち進み、ベスト4に入賞。櫂達と共にチャンピオンシップの代表に選出され、チームQ4の一員となる。
地区大会では本人は補欠のつもりだったが、ミサキが欠場したため急遽出場。テストプレイなしのデッキで試合に挑んだため勝利出来るか不安視されるが、新しいカードを上手く生かして勝ち進む。決勝戦では以前敗北を喫したゴウキと再戦し、激戦の末に「ソウルセイバー・ドラゴン」で勝利を掴む。この頃から事あるごとに「カードの声」が聞こえると感じるようになる。
全国大会でも、カムイの離反によりレギュラー出場する。ジュラシックアーミーのグンジ、FFAL4のテツの両者に敗北を喫し、レンから「チーム(櫂)に相応しくない」と追及されて茫然自失となるが、櫂の言葉を受けて立ち直った。チーム・カエサルとの合同合宿で再び「カードの声」を聞いて無意識にデッキを組み直しており、その姿を見たユリから成長の速さと才能の片鱗を示唆された。秋のショップ大会ではチームで順調に勝ち上がり、再びカードキャピタル代表となる。
秋の地区大会決勝でキョウと対戦した際に人格が変化し、レンと同調している事を示唆させる。PSYクオリアの力を「イメージすること」と取り違えて自分が強くなったと思い込み、今までよりも強気な発言が目立つようになる。地区大会終了直後、櫂との諍いで茫然自失として導かれるようにPSYを訪れ、レンから譲り受けたシャドウパラディンのデッキでコーリンを打ち破り、PSYクオリアの闇に完全に取り込まれてしまう。今まで使っていたデッキは廃棄したが、コーリンが回収して櫂に引き渡される。
それ以降、PSYクオリアの影響で人格が変貌。カムイやミサキさえも見下し、傲慢かつ尊大な態度を取るようになる。予選リーグ終了後、コーリンに連れられて「本当の強さ」を教えるべく待ち構えていた櫂と対決。櫂と「ブラスター・ブレード」の呼びかけでヴァンガードを始めた頃の自分を思い出し、PSYクオリアの闇を振り払う。
全国大会本選にてレンと再会した際、PSYクオリアとの決別とシャドウパラディンデッキの返還を告げる。準決勝ではPSYクオリアを用いずに光定を倒し、打倒AL4の念願を託された。決勝ではレンと対峙したことにより再び人格が変化しかけるが、櫂の言葉で踏みとどまる。ファイトの中で「光と闇、どちらも本当の自分」と悟り、光と闇の力を受け入れた証とも言えるカード「マジェスティ・ロードブラスター」で勝利を収めた。
デッキ
「ロイヤルパラディン」のカードで構成されたものを使用している。当初はグレード3のカードを1枚も持っていなかったが、ミサキとのファイトを経て持つようになった。PSYクオリアの闇に飲まれていた頃は、レンから供与された「シャドウパラディン」のデッキを使用していた。シャドウパラディンデッキのことは「一時とはいえ共に戦ってくれた大切な仲間」と語っており、全国大会決勝でのレンとのファイトの際には「ブラスター・ダーク」をデッキに投入している。
主な使用カードは「ブラスター・ブレード」「騎士王 アルフレッド」「沈黙の騎士 ギャラティン」「ソウルセイバー・ドラゴン」「ブラスター・ダーク」「マジェスティ・ロードブラスター」など。
【第2期】
店内にいたタクトとファイト中に不思議な感覚を感じた後、気がついた時には自分のデッキが「ゴールドパラディン」のカードで構成されたデッキにすり替わってしまう。さらにミサキや森川たちは何事もなかったようにアイチをゴールドパラディン使いだと認識していたために困惑する[3]が、チームQ4宛にVFサーキットの招待状が届いたこと、タクトがVFサーキットの主催者ということを知り、タクトに会って事の真相を知るためにVFサーキットへの参加を決意。ミサキ・カムイと再びチームを結成する。
シンガポールステージでのクリスとの対戦の最中、タクトの介入により再びPSYクオリアの片鱗に触れる。PSYクオリアに関する記憶を失っていたが、本能的に危険を察知してクリスに対してその危険性を説くも、能力を完全に使いこなした彼に敗北。ソウルステージでのレンとの戦いでも、同様の展開で敗北する。南の島の特訓で、自分がVFサーキットで優勝することしか考えていなかったことに気付き、改めて「ゴールドパラディン」と向き合い共に強くなることを決心した。
日本ステージではチームアンノウンのキングZ(ジュン)を始めとする実力者を倒していき、念願だったVFサーキットのステージ優勝とタクトとの面会を果たす。そこでタクトの正体とVFサーキット開催の真実を知り、謎の勢力と取引をしたレオンを止めるため、タクトからPSYクオリアなどに関するすべての記憶を取り戻した。
レオンの元へ向かう途中、PSYクオリアの闇に飲まれたクリスにかつての自分を投影し、彼を倒してPSYクオリアの闇から救い出す。その後、櫂を破ったレオンを死闘の末に撃破し、先導者として惑星クレイおよび封印されていた3つのクランを救出した。それにより再び「ロイヤルパラディン」を率いることもできたが、最終的に「ゴールドパラディン」と共に歩むことを選び、ロイヤルパラディンたちに別れを告げた。全てが終わった後、チームQ4は改めて開催されたVFサーキット決勝戦にて優勝を果たし、アジアチャンピオンの座に付く。
デッキ
前述の経緯から、「ゴールドパラディン」のカードで構成されたデッキを使用。
主な使用カードは「大いなる銀狼 ガルモール」「戦場の嵐 サグラモール」「灼熱の獅子 ブロンドエイゼル」「月影の白兎 ペリノア」「光輝の獅子 プラチナエイゼル」など。
【第3期】
VFサーキットから数ヶ月後、宮地学園高等部に進学し1年A組に在籍する。第2期までと比べて身長が大きく伸び、髪が短くなっている。カードファイトとは無縁の進学校であるため周囲に馴染めず暗い表情で日々を過ごすが、井崎や三和が後江高校でヴァンガード部を創設したことを聞き、自らも宮地学園高等部にカードファイト部を創設することを決意。コーリン、ナオキと共に本格的に活動を開始する。
有名なアイドルユニットの一員であるコーリンと親しいため同級生から妬みの目を向けられているが、コーリンと親しくなりたい同級生に頼まれてヴァンガードの指南を行うなど、彼らとの交流関係も生まれている。
後江高校との対抗試合にて、櫂の構築したデッキを使用した森川に勝利し、正式にカードファイト部を設立。他のメンバーからの勧めやQ4時代の実績に伴い、カードファイト部部長となった。
林間学校を終えた後、リンクジョーカーの存在を知る。後に三和から真実を聞かされ、櫂のЯ化が自分の責任だと感じ彼とファイトすることを一度は躊躇うが、ナオキとシンゴの宮地での奮闘に応え、戦うことを決意する。宮地での一件が終えた矢先、カードファイト部の仲間と共にタクトのもとへ向かい、その途中Я化したカムイを救出する。立凪ビル到着後、櫂との対決に敗れЯしそうになるが、駆け付けたレオンと意識体となった本物のタクトの力を借り、再び発動したPSYクオリアと強い意志によってЯの力から一時的に免れる。その代償として心身共にダメージを負い、さらにファイトを行うことでЯ化の進行と命の危険を抱えることになるが、それを顧みずリンクジョーカーに立ち向かう。さらに途中でЯ化したコーリンをタクトから渡された新たな切り札、「解放者 モナークサンクチュアリ・アルフレッド」で解放する。
その後、リンクジョーカーの化身となったタクトにファイトを挑み、苦戦を強いられながらも世界中のカードファイターたちの奮闘に応えるかのように優勢を取り戻し、勝利。その後の最終決戦でも、頑なに心を閉ざす櫂に対して自らの思いを吐露し、彼の心をリンクジョーカーの呪縛から解放する。最後は2人を引き合わせたかけがえのないカードであり、自らの分身でもある「ブラスター・ブレード・解放者」で勝利を収めた。
デッキ
第2期から引き続き、「ゴールドパラディン」のカードで構成されたデッキを使用。「解放者(リベレイター)」と名のつくユニットをメインとしている。かつてアイチが使用していたロイヤルパラディンのユニットと同じ顔触れが多い。
主な使用カードは「ブラスター・ブレード・解放者」「孤高の解放者 ガンスロッド」「円卓の解放者 アルフレッド」「狼牙の解放者 ガルモール」「絆の解放者 ガンスロッド・ゼニス」「解放者 モナークサンクチュアリ・アルフレッド[4]」。
【第4期】
リンクジョーカーを退けた数日後、Q4やカードファイト部、肉親など櫂を除く全ての人々から存在が消えてしまう。彼の存在の消滅によってQ4とカードキャピタルを始めとする仲間たちとの関係もほとんどが失われた。4期開始時点では聖域と呼ばれる謎の空間におり「静かな眠り」についている。
その詳細は不明だったが、櫂と対峙したコーリンの口から、自身の存在と記憶の消滅、カトルナイツの襲撃に至る全てがアイチ自身の意志である事が明かされた。聖域での戦いの中、ガイヤールとセラによる封印が解かれ、ガイヤールが破れた直後に本性を現したセラによって残りの封印も強制的に解かれてしまい、リンクジョーカーの力を纏って目覚める。
ガイヤールによってセラが倒された後に再び目覚め、ナオキに敗れてリンクジョーカーのデッキの力が暴走するコーリンを抱き留めた。そして、彼女がこれまで引き受けた力を全て自らに戻し、櫂とガイヤールのファイトを見届けた後、櫂とファイトを行う。その中でメイトの絆を肯定しながらもそれではどうにもできない物があるという自身の現状を櫂に突きつける。しかし、櫂達の強い意志によって敗北し、体内のシードも分割された。コーリンとの再びの別れを経て、カードファイト部での交流戦や卒業式の送辞など忙しい日々を送っている。卒業式では在校生代表として送辞を送るものの、通算して十数回のミスをしてしまった。
聖域での戦いの中、告げられたアイチ封印の原因は「リンクジョーカー打倒の際にリンクジョーカーがアイチの体内に遺した種が徐々に身体を蝕んでいるため」であった。アイチはリンクジョーカーの復活を防ぐためにレンとレオンを始めとする世界各地のファイター達に声をかけ、聖域に自らを封印し、それを守ってくれるよう要請した。結果ガイヤール、ネーヴ、ラティ、セラがその要請に応えカトルナイツを結成した。そして、シードは「ブラスター・ブレード」によって分割され、アイチを封印する必要はなくなった。
デッキ
前述の展開および「ロイヤルパラディン」、「ゴールドパラディン」がそれぞれ櫂とガイヤールの手元にあったためにコーリンと同じ「星輝兵(スターベイダー)」で構築された「リンクジョーカー」を使用する。主な使用カードは「星輝兵 イマジナリープレーン・ドラゴン」、「閃銃の星輝兵 オスミウム」。コーリンが回収した「ブラスター・ブレード・探索者」が「リンクジョーカー」化した「星輝兵 ブラスター・ジョーカー」とそのレギオンメイトと化した「伴星の星輝兵 フォトン」。また、彼のデッキに投入されている「無双の星輝兵 ラドン」と「魔弾の星輝兵 ネオン」は前者はコーリンと、後者は櫂の使用したものと同一のイラストである。他にもアイチが「ロイヤルパラディン」、「ゴールドパラディン」で使用したものがリンクジョーカー化[5]したユニットも投入されている。帰還後は当初の「ロイヤルパラディン」に戻っている模様。
【劇場版】
カードキャピタルで櫂とファイトしている途中で眠ってしまい、伊吹に出会い夢を見たが、なぜか襲われる。その時、クレイが崩壊するのを目撃し、ブラスター・ブレードから「救世主メサイアを覚醒させてほしい」という願いを聞く。そしてタクトから「メサイア・スクランブル」の招待状が届き、チームQ4の面々と共にその場所へ向かう。予選Bグループは伊吹と対戦するが、ブラスター・ブレードがデリートされてしまったため、敗北。そして、タクトとのファイトで「ハーモニクス・メサイア」を手に入れ、櫂と共に伊吹と対戦する。
デッキ
「ロイヤルパラディン」を使用。ベースはレギオンメイト編で櫂が使っていた探索者だがブラスター・ブレードを含め一部非名称のカードも混成した内容になっているほか最終決戦では「ハーモニクス・メサイア」も使っている。
【G第1期】
ストーリーへの直接的な関わりは無いが、第1話のラストで主人公である新導クロノが彼らしき人物と橋の上ですれ違っている。その他にも、カムイが携帯で連絡を取っている。現在は海外留学中。
【G第2期】
留学中であることを利用し「Plan-G」には海外のファイター達への根回しを担当している。
【漫画版】
シナリオの違いから、ファイトにおける勝率が格段に高い。PSYクオリアを使いキョウに勝利するが、その本来の実力はフーファイターやAL4に最も近いとされているプロフェッサー・Oに対し、PSYクオリア無しで圧勝するほどである。
「ヴァンガードは他者との繋がりができ、初めて自分に価値があると思える」と感じており、強くなりたいと思いファイトをしているアニメ版とは違い、周りとの繋がりを絶たないためにファイトをしている。そのため、アニメ版とは違いPSYクオリアの力に溺れることはないが、PSYクオリアを危惧した櫂にデッキの廃棄を迫られ激しく拒絶した。
その後、櫂がレンに敗れたのち彼と対峙、精神を摩耗しながらも彼を救うべく戦い、新たなる切り札「エクスカルペイト・ザ・ブラスター」でレンを倒し、フーファイターとの戦いに終止符を打つ。
塾通いであり、歴史のテストは95点である。
高校編ではアニメ第3期同様にカードファイト部を設立する運びとなるが、アニメと異なりアイチ自身がカードファイト部を創設しようと決めたことになっている。
デッキ
アニメにおけるエースカードが「騎士王 アルフレッド」であるのに対し、その若かりし姿である「アルフレッド・アーリー」をエースカードとして使用している[6]。なお、アニメと異なり「ロイヤルパラディン」の一時消失がなかったためアジアサーキットや高校編でも「ロイヤルパラディン」を使用している。また、アニメで使用していた「解放者 モナークサンクチュアリ・アルフレッド」に似たユニットである「モナークサンクチュアリ・アルフレッド」を使用しているが詳細は不明。
櫂トシキ(かいトシキ)
声 - 佐藤拓也 / Ryan Luhning(英語版)
誕生日8月28日乙女座)、血液型はA型。15歳→16歳。
アイチに「ブラスター・ブレード」を渡してヴァンガードを始めるきっかけを作った、アイチの「先導者」でありファイターとしての目標。第4期の主人公でもある。誰が呼んだか、「孤高のヴァンガードファイター」の異名を持つ。後江(ひつえ)高校に通う高校1年生(第3期からは2年生)。圧倒的な実力の持ち主だが、ヴァンガードの大会には一切出場していなかった。
アイチと出会ってすぐに両親を交通事故で亡くし、叔父に引き取られて転校を余儀なくされる。転校先でレン、テツと出会い、3人でファイトに明け暮れた楽しい時間を過ごしていたが、それも長くは続かず高校進学と共に後江町へ舞い戻り、独り暮らしを始める。引っ越す前までは三和を含む友人らと一緒に遊んだりと優しく明るい性格だったが、現在では他者を寄せつけない態度を取るようになっている[7]。ただし、三和は「自分に厳しくなっただけ」と評している。チームで戦うようになっても言動は辛辣かつ仲間意識も皆無に等しく、全国大会でも彼の発言がカムイの離反を招いたが、アイチには時たま助言を残している。またアイチをPSYクオリアの闇から救った後は、決勝トーナメント前にデッキ構築をしていたカムイにアドバイスをしてテストプレイの相手になるなど、これまで表に出さなかった仲間を思いやる面を徐々に見せていく。
物語の中盤までは、家族のことを話したがらないのはもちろんのこと、どこに住んでいるかも解らない(唯一の例外が店長代理[8])上に学校でも親友の三和を除いて誰とも会話せず、その彼も学校と店以外では会ったことがないなどプライベートには謎が多い。が、後に第4期で初めて自宅内部が描かれた。料理には並々ならぬこだわりを持っており、その腕前でカードキャピタルの面々を度々驚かせている。
己の力を持ってファイターとしての最強を目指すべくその道を突き進むが、それ故に自らが最強であろうとすることに強い執着を持ち、アイチやレンが異質な力であるPSYクオリアすらも受け入れて自分を超えたと実感した第3期では邪悪な力であることを知りながら最強となるべくリンクジョーカーにその手を染め、最強であるために世界の危機すら顧みることをしなかった。
【第1期】
常に戦う価値のある相手を求めており、アイチとの再会後にはカードキャピタルのショップ大会に出るなど独自の行動を取り続ける。ショップ大会準決勝でミサキを、決勝でカムイを完膚なきまでに叩きのめし、地区大会でも実力の高さを見せつけた。全国大会の会場にて昔馴染みのテツとレンと再会するが、過去の諍いから極めて怪訝な態度を取る。
Q4の合宿には「チーム・カエサルも来る」と説得されて参加し、光定と意気投合したのか珍しく楽しそうな素振りを見せ、2日間ファイトに精を出した。合宿が終わるとさらに強い敵を求めて裏ファイトの世界に手を出し、自分を心配した三和を餌にキングのジュンを誘き出して勝利する。秋の地区予選にてアイチがPSYクオリアの力に侵食されていく姿を見て再び過ちを犯したと思い、Q4からの下野を告げる。アイチからファイトを挑まれても拒否し続け、大会直後は再び裏ファイトに入り浸り(ジュン曰く「八つ当たり」)、そこでのコーリンとのファイトにおいてアイチ(およびレン)の変貌に少なからず自責の念を持っていることを明かし、PSYクオリアを超えてアイチを救う決意を見せ、彼のデッキを預かる。
全国大会の予選リーグ終了後、ジュンからモーションフィギュアシステムを借り、アイチに本当の強さを教えるために彼が捨てたデッキでファイトを申し込み「アルフレッド・アーリー」と「ブラスター・ブレード」でアイチを救う。全国大会準決勝でのアイチと光定のファイトを見届けたことでPSYクオリアの暗黒面から救い出せたことを確信してフーファイター本部へ殴り込み、レンをPSYクオリアから救うべく彼と対峙。新たな切り札「ドラゴニック・オーバーロード・ジ・エンド」で迎え撃つも、一歩及ばず敗北を喫する。全国大会には頑として出場することはなかったが、アイチとの死闘を終えたレンの顔を見て安堵の表情を浮かべ、エピローグではアイチを実力者と認めカードファイトをしていた。
デッキ
「かげろう」のカードで構成されたものを使用。「ドラゴニック・オーバーロード」のスキルを狙う戦術を必勝パターンとする。スタンドアップやライド宣言の際には「スタンドアップ(ライド)・・ヴァンガード」と宣言し、トリガーチェックの際にも「チェック・・ドライブトリガー」と宣言するなど、冠詞を付けた宣言を多用する。さらに自身の勝利を確信した際には、自ターン開始時に勝利予告の台詞「ファイナル・ターン」を宣言する[9]。なお、前述どおりアイチを救う際のみ彼の「ロイヤルパラディン」デッキを使用している。
主な使用カードは「ドラゴニック・オーバーロード」「ボーテックス・ドラゴン」「ブレイジングフレア・ドラゴン」「ドラゴニック・オーバーロード・ジ・エンド」など。主要メンバーの中では話の進行に伴ってのデッキ変化の割合が激しい。
また、コーリンとのファイトでは同クランだが構築が根本から違う「アンバー・ドラゴン」デッキを使用した。
【第2期】
タクトとファイトする幻覚に襲われアイチ同様にデッキを変えられていたが、アイチとは異なり自分が「なるかみ」使いと認識しており、デッキにも順応していた。戸惑うアイチとファイトした際、互いの今のデッキに対する違和感を吐露した。
VFサーキットにはQ4としては参加せず、武者修行のため世界中を放浪した後、N(ニュー)AL4の傭兵としてソウルステージにてQ4と対峙。試合ではカムイの対戦相手を担当し、圧倒的な実力で撃破した。
夏のバカンスでは気合を入れた伊勢海老料理を披露したほか、肝試しでペアになったアイチにNAL4に入った理由を明かし、悩むアイチを励ました。
日本ステージ終了後、タクトと会ったことで記憶を取り戻す。私欲のためファイターの誇りともいえるクランを封印したレオンに強い怒りを見せ、レンから先導者の資格を託されて彼と対峙するがあと一歩のところで敗北。レオン打倒をアイチに託し、地球へ送還された。地球でアイチとレオンのファイトを見て、アイチがヴァンガードファイターとしても人間としても大きく成長したことを実感する。
デッキ
「なるかみ」のカードで構成されたものを使用。主なカードは「ドラゴニック・カイザー・ヴァーミリオン」「ドラゴニック・カイザー・ヴァーミリオン“THE BLOOD”(ザ・ブラッド)」。
【第3期】
後江高校ヴァンガード部に所属。宮地学園との対校試合の一番手として同じなるかみ使いのナオキと対決し相変わらずの実力を見せつけ、VF甲子園1回戦でもシンゴに圧勝した。カードキャピタルで子供達とヴァンガードを楽しんだり後輩になった井崎の特訓相手を買って出たりするなど、前2期と比較して社交的になっている。
その一方で、大きく成長したアイチや彼と激闘を繰り広げ打ち破ったレンに対して、強い劣等感を感じるようになる。その後、虚無に支配されたタクトからすべてのリバースファイターの始祖たる存在「ファーストリバースファイター」として狙われ、激しい葛藤の末リンクジョーカーに手を出してしまう。その結果、自らの信念を殺し、「リンクジョーカー」を操るファーストリバースファイターとなり、テツや光定をはじめとする強豪ファイターや外国のファイター、更には親友の三和さえもЯさせた。立凪ビルでアイチとファイトした際には、リンクジョーカーの力を完全に使いこなし圧倒的な力で勝利する。
立凪ビル屋上でのレンとのファイトではクランを「かげろう」に戻し、激戦の末に勝利する。アイチとリンクジョーカーの戦いを見届けた後、これまで「ファーストリバースファイター」として自分が行ってきたことの真実を語り、アイチたちと永遠の決別をするべくファイトに挑むが、アイチの思いに心を動かされて敗北し、彼を最高の親友であり最強のライバルと認めた。
デッキ
第2期から引き続き「なるかみ」のカードで構成されたものを使用。ナオキ同様「抹消者(イレイザー)」を軸としているがエースカードなどが一部異なる。主なカードは「抹消者 ボーイングソード・ドラゴン」、「抹消者 ドラゴニック・ディセンダント」。リバースファイターになってからは、上記のとおり「リンクジョーカー」を使用していたが、レンとの戦いの際は、再び「かげろう」を使用している。「星輝兵(スターベイダー)」を軸とし、切り札は「星輝兵 インフィニットゼロ・ドラゴン‎」、「星輝兵 ネビュラロード・ドラゴン」、「星輝兵 カオスブレイカー・ドラゴン」。「かげろう」に戻ってからは新しい「ドラゴニック・オーバーロード[10]」「ドラゴニック・オーバーロード “The Яe-birth”(ザ・リバース)」を使用している。また、森川に自分が作成したかげろうデッキ(概要は森川の項参照)を使わせている[11]
【第4期】
自身を除く全ての人々からアイチの存在が消滅している状況に直面し、彼の面影を探して辿り付いた宮地学園高等部の物理準備室を訪れ、突如現れた光の中からロイヤルパラディンのデッキを入手し、アイチの探索を決意する。ガイヤールとのファイトに敗北した後、仲間たちを傷付けないよう再び単独行動を取ろうとするが、カムイに敗北した[12]ことで考えを改め、仲間と共に戦う意思を固めた。
その後、レンから得た手掛かりを元にたどり着いた石碑で「リンクジョーカー」を手にしたコーリンに敗北し、「ブラスター・ブレード・探索者」を奪われ、アイチが自分たちとの再会を拒絶していることを知る。それでも、自分を孤独から救ってくれたアイチを取り戻すため、再び「かげろう」を手にする。
聖域でガイヤールと再び対峙するが、ファイト中にガイヤールがいた施設の子供たちがЯファイターとなっていた事実を知らされ、自らの罪を目の当たりにすることとなってしまう。しかし、己の罪から目を反らさずにアイチを救う決意のもとでガイヤールを破った。
直後、セラの裏切りにより彼のプリズンに閉じ込められた際、ガイヤールから今回の事件の真相を聞きアイチを守るため彼とは一時休戦、協力態勢をとる。セラの追放後、ナオキとコーリンのファイトを見届けた直後アイチが覚醒、アイチから最後のチャンスをもらったガイヤールと3度目のファイトを行う。
お互い全力で挑み僅差でガイヤールに勝利、彼から「アイチさんを救ってみせろ」と思いを託されアイチとのファイトに臨む。ファイト中にアイチの背負った物を皆で背負うという思いをぶつけ、アイチに勝利をしてコーリンやガイヤールと共にシードの一部を宿す。
聖域での戦いの後、卒業を控えて大学やプロからのオファーが殺到して辟易していたが、ガイヤールの招待に答えてヨーロッパへ向かうこととなっている。
前期での経験を通してより社交的に成長しており、周囲からは「変わった」と評されている。また、女子から高い人気を得ていることが判明し、卒業式後にはファンの女子にねだられてサインも送った。
デッキ
前述の展開から「探索者(シーカー)」と名のついた「ロイヤルパラディン」のデッキを使用していたが、「ブラスター・ブレード・探索者」を奪われてからは、本来の自分のクランである「かげろう」に戻した。主なカードは「ブラスター・ブレード・探索者」、「探索者 セイクリッド・ういんがる」、「探索者 シングセイバー・ドラゴン」。漫画版と同様に、幼少期でも「ロイヤルパラディン」を使っていた様子。「かげろう」に戻ってからは「煉獄」と名のついたユニットをメインにしたデッキを使用。主な使用カードは「煉獄竜 ボーテックス・ドラゴニュート」、「煉獄竜 ワールウインド・ドラゴン」。更にガイヤールとの3戦目では新たな姿となったオーバーロード「煉獄皇竜 ドラゴニック・オーバーロード・ザ・グレート[13]」とそのレギオンメイトである「煉獄竜 ドラゴニック・ネオフレイム」の運用を重点に置いた編成に変化している。
【劇場版】
アイチ同様クレイ崩壊の夢を見ておりタクトから「メサイア・スクランブル」の招待が来たことで大会に参加、最終決戦の際はアイチとのタッグで伊吹に挑んだ。
デッキ
第4期終盤同様「煉獄皇竜 ドラゴニック・オーバーロード・ザ・グレート」を軸としたかげろうデッキを使用している。
【G第1期】
アイチ同様本編には登場していないが、カムイが携帯でお互い連絡を取っている。
【G第2期】
ユーロリーグに挑戦中のみであったが、伊吹の「Plan-G」の実行に伴い、彼に呼ばれ日本に一時帰国する。その後ドラゴンエンパイア支部(ドラエン支部)のスタッフに招集され、新型GEARSの試運転として同じ「かげろう」使いのマモルとファイトし、勝利している。ドラエン支部での準備の帰宅途中、一人暮らしで途方に暮れているシオンとコインランドリーで出会い、彼を容赦なく叩いていくが、このファイトをきっかけに何かを感じ、シオンに第2期で彼が着ていたジャケットを置いて去った後、ドラエン支部のスペシャルチェイサーとして参加者の前に立ちはだかる。しかし、彼の強さを恐れ、誰も彼に向ってくることなくクエストは終了し、スターゲート支部で立ちはだかることを忠告した。そして、12話でのスターゲート支部のGクエストで再びシオンと対戦。これまでの彼の出来事を見極めるために奮闘し、最後は圧倒的なパワーで勝利をあげる。
デッキ
再登場時には、第4期終盤や劇場版同様「煉獄皇竜 ドラゴニック・オーバーロード・ザ・グレート」を軸としたかげろうデッキを使用しているが、コインランドリーでのシオンとのファイトではこれまで彼が使ってきた「オーバーロード」[14]に加え、新たに「ドラゴニック・オーバーロード “The X”」、Gユニットの「覇天皇竜 ドラゴニック・オーバーロード “The Ace”」を使用している。スターゲート支部におけるシオンとのファイトでは、「カイザー」と名のついたユニットを中心とした「なるかみ」を使用。第2期で使用した「ドラゴニック・カイザー・ヴァーミリオン」の他、「ドラゴニック・カイザー・クリムゾン」、Gユニットの「征天覇竜 ドラゴニック・カイザー・ワーニング」を使っている。
【漫画版】
かつては高すぎる実力ゆえにレンを含め誰も相手にならず、次第に「櫂と戦っただけでもステータスになる」と思われ、半端な覚悟で戦う者しかいなくなったため、いつしか「孤高のファイター」と呼ばれるようになった。
アイチとのファイトの後、頻繁にショップに出入りして彼や三和とファイトしたり、危険なファイトを強いるフーファイターに挑もうとしたカムイの代わりにファイトし、戦わないようアイチ達に警告したりした。レンが持つ「PSYクオリア」には「PSYクオリアの戦いは本気の戦いじゃない」と否定的で、そのことが2人の対立に繋がっている。しかし、アニメ版・漫画版共に皮肉にも彼が原因でアイチとレンはPSYクオリアに覚醒してしまう。
フーファイター本部に三和と共に殴り込みに行き、アサカを一蹴しレンと対決するもレンのPSYクオリアにはかなわず敗北、結局アイチに後を託すことになった。
その後は否定的だったPSYクオリアに関しても受け入れる姿勢を見せており、アイチとPSYクオリアを使った状態での全力勝負をすることになる。その戦いの中で彼もまたPSYクオリアに覚醒し、アイチに逆転勝利した。また、そのファイト中の回想で両親に見捨てられ親戚をたらい回しにされていたという事実が明らかになった。
アイチへの態度はアニメ版とは異なり、しばしば彼をフォローすることもあり、他のキャラクターとの衝突らしい衝突も特に無く普通に会話している。
高校編では、アイチが福原高校で自身の先導者である伊吹コウジと出会ったことを知り強い反応を見せている。
『ヴァンガード0』の描き下ろし漫画では小学生時代の櫂が主人公の物語が収録されており、櫂がヴァンガードを始めたきっかけとアイチに「ブラスター・ブレード」を渡すに至った経緯が描かれている。
デッキ
エースカードがアニメと異なる他のQ4メンバーと違い、アニメ同様「ドラゴニック・オーバーロード」をエースカードとしており、他にもドラゴニックと名のつくドラゴンをメインとした構成となっている。
高校編以降もアイチ同様クラン変更はしていないようで「かげろう」のデッキを使用している。
また、『ヴァンガード0』の描き下ろし漫画では、ヴァンガードを始めた当初は「ロイヤルパラディン」を使用しており、アイチ同様「ブラスター・ブレード」をメインとしたデッキを使用していた。
戸倉ミサキ(とくらミサキ)
声 - 橘田いずみ / Carol Anne Day(英語版)
誕生日11月1日蠍座)、血液型はB型。15歳→16歳。
アイチたちの行きつけのカードショップ「カードキャピタル」でアルバイトをしている少女で、宮地学園の高等部所属の高校1年生(第3期では2年生)。当初ヴァンガードファイトの経験はなくカードゲームにも興味がないと口にしていたが、いわく「毎日店番をしていれば嫌でも覚える」とのことで知識は豊富であり、本来自分のものではないデッキも初見で使いこなしている。勝負運にはあまり恵まれないが、運に頼らない持ち前の記憶力を活かした確率重視のファイトを行う。また、全力でファイトすることを相手への礼儀と考えており、ファイトではどんな相手でも決して手を抜かない。三和や森川からは「ねーちゃん」と呼ばれている。両親(声 - 加藤将之 / William Scott 英語版、増田ゆき / Laura Rushfeldt 英語版)は「カードキャピタル」の元の店主。本編の約10年前に交通事故によって鬼籍に入っている。回想に出てくる彼女の母はミサキに(父はメガネを外したシンに)よく似ていた。
普段は気怠そうだが怒ると高圧的な口調になり、周囲へのツッコミに回ることもしばしば。愛想の無い態度を取ることも多いが、根は面倒見がよく心優しい性格の持ち主で、Q4のメンバーと打ち解ける内に和やかな表情を見せるようになる。制服を袖捲くりで着用しており、スカートも足元まで長く右側面に大きくスリットを入れている。また自室では下着の上にYシャツのみというかなり際どい格好をしている[15]
【第1期】
地区大会では当日が両親の御命日だったため到着が決勝前まで遅れ、決勝でも出番をアイチに譲ったため、一戦もしていない。「PSY」に訪れてしばらくして両親を失った幼少期の過去を思い出してしまい、記憶力の良さが露見してカムイ達から賞賛されながらも、もう戦えないとアイチとのファイトを投げ出してその場から去ってしまう。それ以来店番を休業していたが、ある日に到着した新しい構築済みデッキのテストプレイとしてエミとファイトし、悲しいことばかりでなく、楽しかった日常を思い出し、父が構築したデッキの入った宝箱を思い出してそこから自分のデッキを取り出し[16]、再びファイトすることを決意した。
全国大会ではジュラシックアーミーのブンジに敗北するが、マッスルブレインのケンには勝利。しかしFFAL4のアサカにはデッキと読みの甘さを指摘された上で敗北。以降、アサカに対して強い対抗心を抱くようになる。秋のショップ大会ではアイチ達と共に順当に勝ち上がり、秋の関東第三地区大会から全国大会予選にかけても順調に勝利する。
全国大会決勝トーナメント準決勝ではユリと対決、冷静なプレイングを見せるも最終的にユリの勝負運の強さに僅差で敗北。決勝戦では因縁の敵であるアサカと再戦。アサカの挑発にもペースを乱すことなく淡々とファイトを進め、「オラクルシンクタンク」の真価を発揮した戦術で夏の全国大会での雪辱を晴らした。
デッキ
「オラクルシンクタンク」のカードで構成されたものを使用。エミとのファイトでは「ノヴァグラップラー」の構築済みデッキ(黄金の機兵)を使用した。
主な使用カードは「CEO アマテラス」「ロゼンジ・メイガス」など。全国大会予選リーグからは両親の形見のデッキに入っていた「満月の女神 ツクヨミ」などを追加し、ファーストヴァンガードの「神鷹 一拍子」から「三日月の女神 ツクヨミ」→「半月の女神 ツクヨミ」→「満月の女神 ツクヨミ」へ次々とスペリオルライドしていく戦術をとっている[17]
【第2期】
アイチから真っ先にメンバーに入ってもらうよう頼まれ、VFサーキットへの参加を決意。サーキット出発前にカードショップ「PSY」でレッカとファイトした際、デッキの進歩の無さを指摘されて手痛い敗北を喫したことで、サーキットを通じてもっと強くなるという目的を見出した。
シンガポールステージ、ソウルステージでの敗北で自身の戦い方に行き詰まってしまうが、南の島の特訓でのレンのアドバイスにより新たな戦い方を見出す。その際にレンに気に入られたらしく、「ミサッキー」というあだ名をつけられた(ミサキ本人はこのあだ名を嫌がっている)。また、肝試しの際には脅かし役に本気で怯えるなどの一面を見せた。
香港ステージでは自身のデッキの特性を活かした「守り」の役割を担い、アイチやカムイを上手くサポートしチームを決勝戦へ導く。日本ステージでは最後の試合でクイーンYことユリと対峙し、いつも通りの冷静なプレイングを駆使して勝利する。
日本ステージ終了後にタクトから真実を告げられ、記憶を取り戻した。レオン達との戦いではカムイと共にチェン姉妹と戦う。
デッキ
第1期同様「オラクルシンクタンク」を使用している。当初は第1期同様のツクヨミシリーズや「CEO アマテラス」中心のデッキを使用していたが、レンの指摘を受けたことで「スカーレットウィッチ ココ」を中心としたデッキに組み替え、香港ステージで使用。その後、日本ステージでは再び「CEO アマテラス」を軸としたデッキに戻す。切り札は、スイコから譲り受けた「日輪の女神 アマテラス」。また、ソウルステージ後の南の島での合宿の際には、アサカの「ペイルムーン」デッキを借りてプレイした。
【第3期】
高校2年生に進級し、髪型をショートヘアに変える。自分の学校に進学してきたアイチの校内生活を気にかけている他、これまで関わり合いのなかったコーリンと意識していくようになる。アイチがカードファイト部を創った理由が「コーリンと仲良くなるため」と噂されていることを聞いて内心穏やかでない素振りを見せる他、カードファイト部の副部長決定戦でコーリンと互いに強い対抗心を見せるなど、アイチを多少意識している描写がある(特に33話では、明らかに恋愛の意図を持っている)。比較的早い段階からアイチから部への参加を打診されていたものの、当初は店の手伝いを理由に断っていた。
しかし、コーリンの挑発を受け自らの意思で参加することを決意。入部試験として提案されたアイチとのファイトに勝ち、5人目のカードファイト部員[18]となった。ナオキからは「女番長」と恐れられている。対抗試合ではカムイとのファイトを制し、VF甲子園では互いの仲間への思いを背負った三和と本気でぶつかり合い、勝利する。
林間学校終了後リンクジョーカーの存在を知り、宮地でのЯ化事件が解決した後、アイチやカードファイト部の仲間と共にタクトのもとに向かう。立凪ビル到着後、待ち構えていた三和と再び対戦し、彼への強い友情と新たな切り札によって勝利する。立凪ビルでのЯファイターとの交戦中、仲間の目を盗んでリンクジョーカーの元に向かったアイチを心配し、仲間に押されながら一人後を追い、リンクジョーカーとの最終決戦を見届ける。
デッキ
「オラクルシンクタンク」から新クラン「ジェネシス」で構成されたデッキを自ら組んで使用。主なカードは「月夜の戦神 アルテミス」、「永久の女神 イワナガヒメ」、「神託の女王 ヒミコ」、「幸運の女神 フォルトナ」、「叡智の神器 アンジェリカ」、「全知の神器 ミネルヴァ」など。
【第4期】
例に漏れず彼女もアイチの事を忘れていたが、櫂とのファイトを通して彼のことを思い出した。彼女の発言から、アイチが失われた世界ではカードファイト部が設立されていないことが判明した。また、右手首にコーリンのリボンを巻いており、櫂との戦いでアイチのことを思い出すのと同時に第4期序盤からコーリンの消滅を認識している。これまでナオキ以外にはあまり言及されなかった「女番長」のような振る舞いに関しても、多少触れられている。
カトルナイツの手がかりを得るべく帰国してくる光定と出会った後、カトルナイツの一人であるラティとファイトを行うが、彼女の「魔女」ユニットのスキルで翻弄されて敗北する。
コーリンとは互いに強い友情を抱き合い、コーリンが「リンクジョーカー」を手にして立ちはだかった際には「本心では泣いている」と感じており、彼女ともう一度会う決意を固める。
聖域でラティへのリベンジを行うが敗北。アイチについての全ての記憶を消滅させられ、それと併せる形でコーリンの事も忘れてしまう。また、大切な人を忘れてしまった事について無意識に涙を流した。
全ての出来事が収束した後は再びコーリンのことも思い出した様子で、変わらずリボンも腕に巻いている。
デッキ
第3期と同じく「ジェネシス」デッキを使用している。カトルナイツとの遭遇後は前期終盤で使用した「神器」デッキをより「神器」ユニットに特化させたデッキに改良している。主なカードは「全知の神器 ミネルヴァ」、「運命の神器 ノルン」、「宇宙の神器 CEO ユグドラシル」。
【劇場版】
アイチたち同様「メサイア・スクランブル」の招待状が届いたことから大会に参加。初戦でクリスに勝利するもその日の夜に伊吹の闇討ちを受け敗北してしまう。意識を取り戻した直後、真の黒幕が「威圧する根絶者 ヲクシズ」であることに気づきアイチ達の元へ向かう。なお、本作では髪が肩ぐらいまで伸びている。
デッキ
4期同様「神器」軸のジェネシスを使う。
【G第1期】
2期以来髪を伸ばし、コーリンのリボンを髪に巻いているほか、口紅をするなど大人らしく成長。現在、店のオーナーを務めている。カムイがクロノのクエストを手助けするために仕事をさぼったため、罰としてバイト代を差し引いた。ファイト描写はないが26話のシンとの会話シーンから引き続き「オラクルシンクタンク」と「ジェネシス」のデッキを所持しているようである。また、漫画『ヴァンガードG ストライドジェネレーション』では2号店に視察に来た際、シンの提案でクロノとファイトを行っておりこの時は1期で使用した「ツクヨミ」シリーズを軸としたデッキを使っておりGユニットである「夜を統べる月神 ツクヨミ」を新たな切り札にしている[19]
【G第2期】
他のカードキャピタルのスタッフが事情により出勤できない、または1号店の臨時休業[20]もあって、2号店で多忙をしていたが、偶然訪れたトコハの手伝いによって難を乗り越える。その後彼女の悩みの力になるかのように、ファイトを行い、彼女に自分にできることが何なのかを伝えた。また、ミサキも櫂達と同様、伊吹の「Plan-G」に協力している。
アルティメットステージではQ4の先鋒としてトコハと戦う。
デッキ
再び「オラクルシンクタンク」を使用。2号店でのファイトでは漫画版で使用された「メイガス」軸の「オラクルシンクタンク」を使用している。切り札は「星を視る者 グローブ・メイガス」。なお、「オラクルシンクタンク」を使用したのは2期以来だが、「メイガス」軸のデッキは初めてである。
アルティメットステージでは第1期や『G』漫画版で使用した「ツクヨミ」軸のデッキを使用しており、漫画の切り札である「夜を統べる月神 ツクヨミ」に加え「導きの天神 ワカヒルメ」をGユニットとして使用している。
【漫画版】
直観像記憶(アイデテック・イメージ)能力を持っており、店で見たカードファイトを全て記憶している。アニメと異なりアイチとのファイトを通してヴァンガードに興味を持ち出したような描写を見せている。設定資料によると「能力」のお陰で成績は優秀であるらしく、制服の着崩しも成績が良いため黙認されている模様。なお通っている学校は良い所のお嬢様学校で、シンが頑張って通わせているらしい。
アニメ版と同じく最初のファイトの相手はアイチであり[21]、ルールも知っていた。
ヴァンガードを初めて間もないが、AL4の一人アサカに勝利する。しかし、直後にレンに敗れカードキャピタルに来ることを許してしまい、以後レンからは「ミサQ」と呼ばれることになる。
高校編でもアニメとほぼ同じ流れでカードファイト部に入部するが、入部試験の相手がアイチでなくコーリンになっている。また、制服を着崩している理由、髪型を変えた理由がアカリの口から説明されている。
デッキ
アニメと同じ「オラクルシンクタンク」だが、一部所持カードが異なる。やや和のテイストが強いアニメと異なり「ドーター」と名のつくカードを主としている。漫画版のデッキのエースは「インペリアル・ドーター」。
アニメと異なり、高校編でも引き続き「オラクルシンクタンク」を使用している。主な使用カードは「ペンタゴナル・メイガス」。
葛木カムイ(かつらぎカムイ)[22]
声 - 石川静 / Melissa Dorsey(英語版)
誕生日9月13日乙女座)、血液型はAB型。12歳→13歳。
第5話「旋風!小学生ファイターカムイ」で登場。小学6年生(3期では中学1年生)でありながら中学生や高校生を凌駕するほどの実力を持つヴァンガードファイター。口は悪いが根は優しく、とても明るい少年。諺や慣用句やカード以外の英単語といった国語知識には弱く、度々間違えては突っ込まれている。エイジとレイジからは「カムイさん」と呼ばれている。
アイチの妹・エミに一目惚れしたことがきっかけで、アイチを「お兄さん」と呼び慕うようになる。その後、共に過ごすに従い第4期では実の兄と思うようになり、アイチ自身も彼を弟のように思っている。エミと結婚すべく彼女に対して隙あらばアプローチを試みているが、照れ屋であるため中々想いを伝えられないでいる。ヴァンガードを始めたのは「チーム男前」の大文字ゴウキとの出会いがきっかけであり、互いに認め合う仲である。また、ゴウキの妹のナギサに好かれており、遭う度に(彼女の激しいアプローチが原因で)壁に叩き付けられたりして手を焼いている。
【第1期】
ショップ大会準決勝でアイチと戦い勝利するが、決勝戦では櫂に落胆の言葉を投げつけられて完敗する。武者修行のつもりで久々に赴いた「男前」では、大文字兄妹にアイチに惚れていると勘違いされた挙句、ナギサではなくエミを好いていることを理解してもらえなかった。
地区大会決勝にて「男前」の先鋒として出場したナギサとのファイトでは動揺して戦術を乱されたことによって惨敗を喫し、婚姻させられかけた挙句、Q4の勝利で結婚の話を取り消そうとするも反故にされてしまう。
全国大会ではふとしたことから櫂の言動に憤り、「Q4」から離反・下野してしまう。何も出来ないまま会場をうろついていたところをエミとゴウキを連れたナギサに檄を飛ばされ、離反したことを悔やみアイチの応援に駆けつけた。チャンピオンシップからの帰還後、未だ気に食わないものの櫂の実力を認め、特訓を決意する。秋のショップ大会ではエミと対決するが、念願叶ってのファイトに喜びのあまり腑抜け、まともにファイトできず敗北した。
秋の地区大会は順調に勝利し、全国大会でもジュラシックアーミーのブンジおよびFFBSのヒロミに勝利する。全国決勝前のショップ大会ではエミとファイトできずに落胆するが、櫂のアドバイスも受け入れるようになった様を見せている。
全国大会決勝トーナメント準決勝ではガイと対決、最初こそ実力者を相手に緊張した面持ちだったが、ガイの言葉で落ち着きを取り戻し全力の戦いを見せ彼に勝利した。決勝戦ではテツと対決。一歩及ばず敗北するも、その勇敢な戦いでテツに実力を認められるに至った。アイチの勝利後、感極まって号泣する。
デッキ
「ノヴァグラップラー」のカードで構成されたものを使用。ショップ大会ではソウルブラストの補助として「ダークイレギュラーズ」のカードである「ロック・ザ・ウォール」を使う場面があった。ソウルブラストとカウンターブラストを駆使した「トルネード・スタンド・ギャラクティカ」「サイクロン・スタンド・サンダーボルト」などのユニットをスタンドさせるスキルをフィニッシュ・ホールドとして用いる。また、ライドする時には「(超)俺様ライド」という台詞を使う。
主な使用カードは「アシュラ・カイザー」「Mr.インビンシブル」「ジェノサイド・ジャック」「バトルライザー」などで秋の全国大会以降は「シュテルン・ブラウクリューガー」を軸としたデッキを使う。
【第2期】
全国大会優勝後はカードショップ男前に入り浸り、チーム男前のメンバーとして全国制覇をするためにファイトに勤しんでいたが、アイチからVFサーキット参加の誘いを受け、板挟みになる。最終的に自分の行く道を決めるためにアイチとファイトを行い敗北、サーキット参加を決意した。
シンガポールステージでは全勝を飾るが、帰国後のテツとのファイトで慢心を指摘される。ソウルステージでNAL4に闘志を燃やすが櫂に敗北する。香港ステージではタッグファイトのルールを覚えるのに時間を要したため、準決勝から出場する。
日本ステージでは最後の試合でチームアンノウンのジョーカーX(テツ)と対峙。猛攻をしのぎ切り、今まで勝てなかったテツについに勝利する[23]
その後タクトから真実を告げられ、ミサキと共に記憶を取り戻した。レオン達との戦いではミサキと共にチェン姉妹と戦う。
デッキ
第1期同様「ノヴァグラップラー」を使用しているが、「極限突破」に収録されているカードを一部投入している。VFサーキット開幕からソウルステージまでは「獣神」とついたカードを多用し、「獣神 アズール・ドラゴン」を切り札にしていた。夏合宿でテツと対戦した際、漫画版と同じ「パーフェクトライザー」を軸としたライザーデッキに組み替え、香港ステージで使用した。
その後、日本ステージでは再びデッキを組み替え、「獣神」を軸としたデッキに戻している。切り札はPSYでスイコからもたらされた「超獣神 イルミナル・ドラゴン」。
【第3期】
後江中に入学。第111話で後江高校ヴァンガード部の助っ人として対抗試合第3試合に出場、ミサキの対戦相手となる。両者一歩も譲らないファイトを繰り広げたが、ミサキの逆転の切り札によって敗北した。
第141話では、Яファイターの巣窟となった宮地学園中等部を訪れ、事件の真犯人であるレッカとのファイトを制し、エミたちを救出する。その後、林間学校から帰ってきたコーリンとファイトするが、Я化した彼女の新たな切り札「哀哭の宝石騎士 アシュレイ “Я”」のリミットブレイクスキルに翻弄され敗北し、Я化してしまう。Яの力を得たことによってアイチと互角に渡り合えると確信[24]し、タクトのもとに向かうアイチにファイトを挑む。いつの間にか自分より強くなっていたアイチへの憧れを吐露しながら正々堂々戦うが、アイチの新たな切り札「絆の解放者 ガンスロッド・ゼニス」に敗北し、元に戻る。
なお、第142話と第144〜第145話ではアイチが本編未登場のため彼がエンディングのキャストクレジットのトップになっている。
デッキ
これまでと変わらず「ノヴァグラップラー」を使用。第2期で使用した「超獣神 イルミナル・ドラゴン」をそのままに、新たに「獣神 エシックス・バスター」を切り札に加えた「獣神」デッキを使用。第141話からは「最強獣神 エシックス・バスター・エクストリーム」を切り札にしている。Я化した際の切り札はЯしたナギサと同じ「最凶獣神 エシックス・バスター “Я”(リバース)」であり、デッキ構成も彼女と同じ構成になっている。
【第4期】
他のキャラクターと同じく、櫂達との交流はなかったことになっている。ずっとカードショップ男前に入り浸っていたが物足りなさを感じており、ゴウキから櫂のことを聞かされて後江高校ヴァンガード部に殴りこみをかけてくる。そこで行ったナオキとのファイトを通し、アイチのことを思い出した。
ガイヤールとネーヴの強襲を知った後、再び単独行動を起こそうとした櫂にファイトを挑む。これまで敵わなかった彼に初めて勝利したことで、その強い意志を伝えると共に櫂のことを「俺たちの先導者(ヴァンガード)」と呼び、彼を立ち直らせる。
空港でセラに敗北後、蒼龍の島でナオキと共に特訓する。
聖域ではガイヤールとファイトを行うが、「青き炎の解放者 プロミネンスコア」の攻撃で敗北し、アイチに関係するすべての記憶を消される。しかし、誰よりも熱くメイトを信じ抜く姿勢はガイヤールにも影響を与えた。
全てが終息した後は再びナギサの猛アタックに翻弄されている。
なお、記憶を失っている間はナギサのアプローチに対しては、前期までと比べて明確な拒絶を示していなかった。また、ナオキとコンビを組むことが多くなっている。
デッキ
第2期中盤で使用したライザーデッキを強化したものを使用。当初の切り札は以前同様「パーフェクトライザー」だったが櫂戦からは新たにレギオンユニット「アルティメットライザー・DF(デュアルフレア)」と「アルティメットライザー・MF(メガフレア)」を軸においた改良型ライザーデッキを使用する。
【劇場版】
他のQ4メンバー同様招待状が送られたことで「メサイア・スクランブル」に参加。初戦でネーブを倒した後、レオン及びミサキが不戦敗になった事で伊吹と対決するもあっけなく倒されてしまう。
デッキ
第4期同様ライザーデッキを使用。
【G第1期】
前作より大きく成長し後江高校に入学。カードキャピタル2号店でバイトをしている。初めて店に訪れたクロノにヴァンガードを教えた。おっちょこちょいなところや、ヴァンガードに熱くなったりするのは顕在。
デッキ
「バトラー」と名のついたユニットを中心の標準なノヴァグラップラーのデッキを使用。
【G第2期】
伊吹の「Plan-G」の実行に協力する。第5話にて、1号店の先輩たちをクロノたちに紹介した。また、ナオキから「惑星クレイが実在する」という話を彼から聞いて来いとクロノから真意を聞かれ、それに答えたほか、伊吹のことでぎくしゃくしていた彼に活を入れた。
デッキ
前期同様「メッチャバトラー」と名のついたユニットを中心の標準なノヴァグラップラーのデッキを使用しているが、クロノ達との特訓の際には、第3期中盤で使用したものにGユニット「究極獣神 エシックス・バスター・カタストロフ」を入れた「獣神」デッキを使用。
【漫画版】
エミに一目惚れするエピソードがアニメより遅く、アイチのことも単に「アイチさん」と呼ぶ。また、カードキャピタルに来る理由はフーファイターによって近所のショップが荒らされたためになっている。アニメ同様に櫂が気に食わない面を見せるが、櫂がミナミに勝利したことから彼を認めた。
フーファイターの一件後、初めてカードキャピタルへやってきたエミにアニメ同様に一目惚れしている[25]
デッキ
アニメ同様「ノヴァグラップラー」だが、こちらは「バトルライザー」を中心とした「ライザー」シリーズのバージョンアップタイプにライドしていくものになっており、ライド時のイメージは他の登場人物と異なりユニットとの融合ではなく「ライザーシリーズ」のコックピットに搭乗するという珍しいものになっている[26]。エースカードは「パーフェクトライザー」。
漫画では勝率が高いアイチに対し、彼がメインのファイトではいまいち実力を発揮できていない。

Q4の家族

先導エミ(せんどうエミ)
声 - 榎本温子 / Wendy Morrison(英語版)
誕生日9月27日天秤座)、血液型はB型。
第3話「ようこそ!カードキャピタルへ」から登場。アイチの妹。お嬢様学校と呼ばれる宮地学園の初等部に通っている小学6年生。気弱な兄とは反対にとてもしっかりしており、アイチのことは呼び捨てで呼ぶほか、朝はアイチより早く起きて母のシズカの代わりに彼を起こしている。彼がきちんと生活できるか不安という理由でQ4の合宿に参加した。カムイに惚れられているが全く気付いている様子はなく、彼とナギサが恋人同士と思っている。
【第1期】
カードゲームについては存在そのものを知らないほどだったが、ヴァンガードをする時の普段とは違うアイチを見て興味を抱く。ミサキのデッキを借りて森川と行なった初めてのファイトでは、可愛いかどうかを判断基準にして使うユニットを選んだり、可哀想という理由でカードを消費する行動を避けるなど未熟さを見せたが、ビギナーズラックと森川の実力不足に助けられて勝利した。他のファイターの戦いを見ていた影響か、少しずつ未熟さを克服し、カードを使いこなしている様子をミサキとのファイトで見せた。いつかミサキやアイチを超えるファイターとなることを夢見て次第に実力を付けていき、秋のショップ大会では三和の策略により「プリンセス・メイデン」のリングネームでカムイと対峙、勝利した。全国決勝前のショップ大会ではジュニアの部で出場し優勝を飾り、常にファイトを楽しむ姿勢を周囲に評価された。
デッキ
初戦ではミサキのデッキ、ミサキ戦では「オラクルシンクタンク」の構築済みデッキ(桜花の姫巫女)を借りてファイトしており、秋のショップ大会では「オラクルシンクタンク」と「バミューダ△」の混成デッキを使用していたが、全国決勝前のショップ大会では「バミューダ△」のみで構成したデッキを使用している。
【第2期】
シンガポールへ旅立つアイチのことを心配しているが、合宿の時のように随行したりはせず、自宅やカードキャピタルでVFサーキットのテレビ中継を見ている。ただし南の島での合宿や香港では他のカードキャピタルの面々と同行し、アイチの世話を焼いている。
【第3期】
宮地学園の中等部に進級。親友のマイと転校してきたレッカの3人で「宮地学園中等部CF同好会」を設立した。売り言葉に買い言葉で始まったシンゴとのファイトでは、ユニットの特性を生かした連携とブレイクライドを駆使して勝利する。
141話では、Я化したゴウキが引き起こした事件に巻き込まれマイと共に人質にされてしまうが、レイジとエイジの活躍やレッカの手助けによって安全を確保される。カムイにЯ化についての説明をしたり自力での脱出を試みたりするなど、芯の強さを見せている。
デッキ
第1期終盤同様「バミューダ△」で構成されているが、「PRISM(プリズム)」と名のつくユニットをメインとした編成に変更されている。
主な使用カードは「PRISM-I(プリズム-イメージ) ヴェール」、「PRISM-P(プリズム-プロミス) ラブラドル」など。
【第4期】
アイチに関する記憶が無くなっており、一人っ子ということになっている様子。しかし、ヴァンガードを始めた理由が思い出せないことに対して違和感は感じている。
ファイト描写はないが、これまでと同様に「バミューダ△」を使用し、「歌姫の二重奏(デュエット)」で追加された「Duo 魅惑の瞳(テンプテーション) リィト」を使用していた事から、前期の「PRISM」軸から「Duo」軸に変更した模様。
【G第2期】
 第14話から再登場。その日開かれたショップ大会の抽選でシードで出場し、勝ち上がったツネトに勝利するが、決勝のクロノとのファイトでは敗れる。デッキは「パシフィカ」軸の「バミューダ△」で構成されている。
【劇場版】
三和、ナオキ、シンゴと共にアイチの応援に回る。また、三和から伊吹が櫂と自分の先導者と聞かされた時にアイチにメールでそのことを伝える。
デッキ
オープニングで「PRISM(プリズム)」を使いファイトをしているシーンがある。
【漫画版】
当初は本編には登場せず扉絵で存在が示唆されているのみだったが、第1部の終盤にようやく登場した。
先導シズカ(せんどうシズカ)
声 - 篠原恵美 / Carol Anne Day (英語版)
アイチとエミの母親。おっとりした性格で、少々とぼけた一面を持つ。ヴァンガードに熱中するアイチとエミを暖かく見守り、応援している。
新田シン(にったシン)
声 - 森嶋秀太 / Scott Roberts(英語版)
誕生日12月28日山羊座)、血液型はO型。
第3話「ようこそ!カードキャピタル」から登場。「カードキャピタル」店長の男性。本名は「新田新右ェ門」[27]。ミサキは彼の姪にあたり、彼のことを「シンさん」と呼んでいるが、呼ばれる度に「店長」と呼ぶよう指摘している[28]。飼い猫「店長代理」と共に店を切り盛りする。年長者であり、何かと苦労を押し付けられることが多い。ミサキの両親が亡くなった後、店を守るべくカードキャピタルを受け継いだ。ミサキによれば、父親に似ているらしい。回想場面で櫂や三和と同じ制服を着用していたため、後江高校のOBであると思われる。
カードショップを切り盛りしているだけあって、エミが初めてファイトする時もかなりはしゃいでいた。また、ショップ大会の参加権を賭けてアイチにファイトさせたり、事前説明なしにショップ大会から店の代表を選出したり、チーム・カエサルを餌に櫂を合宿に参加させたりと食えない一面も見せる。
【第1期】
過去に囚われてヴァンガードファイトを投げ出したミサキを救うために、入荷した構築済みデッキでエミとファイトさせ、父の宝箱を思い出したミサキに預かっていた鍵を返した。
チャンピオンシップではメンバーを会場へ送り届けたりアドバイスを与えたりと影ながらチームを支える。チャンピオンシップからの帰還後、チーム・カエサルの提案もあってQ4の強化合宿を企画。秘蔵のカードをデッキ構築の助けにと貸し出すなどしていた。
【第2期】
VFサーキットに参加するQ4の後見人としてシンガポールへ同行。現地で土産として買い漁ったカードをデッキ構築の助けにと供与した。
【第3期】
相変わらず店長として活動を続ける。タクトの宣戦布告を認知し、宮地学園にいるアイチたちの元に駆けつけ、エミとマイを自宅へ送り届けるなど陰で活躍する。
【第4期】
アイチのことは忘れているが、蒼龍の島へ行く際に櫂達の意図を汲んで引率として同行するなど「大人」として彼らをサポートしている。最終回ではショップ大会を開催するも、ナオキを始めエミたちからもほとんど店長と認識されなくなっている。
【G第1期】
新たにできた2号店の掛け持ち店長となっているが、1号店はオーナーであるミサキに任せている。また、26話にてクロノとファイトするためにデッキを構築していた場面が見受けられており、今まで不明だった使用クランが「むらくも」と判明し、35話で「新田伸衛門」と名乗ってクロノとファイトを行う。クロノに対し、たぐいまれな戦術を披露するも、クロノの新たなGユニット「時空獣 アップヒーバル・ペガサス」によって行句点され、敗北し、クロノの悩みを解決させるきっかけを与えた。同話で、彼の叔母であるミクルとは顔見知りであり、高校のときクロノの父親であるライブがかつて自身とマークと共に組んでいた「チームNIPPON」のメンバーだったことが明らかになった[29]。また、普段はフルフレームのレンズが厚いメガネをかけているが、ファイトの際はチームNIPPON時代に使用していたメガネをかけ目つきも鋭くなる。ファイトではクロノに敗北しているが、クロノいわくまだ本来の実力は出してないとのこと。
デッキ
先述通り「むらくも」を使用。メインカードは「看破の忍鬼 ヤスイエ」、切り札は「伏魔忍鬼 カガミジシ」と「伏魔忍竜 ホムラレイダー」。
店長代理(てんちょうだいり)
声 - 橘田いずみ / Douglas Joblin(英語版)
ミサキとシンの飼い猫で、「カードキャピタル」のもう一匹の店長。10年前から店で飼われている。
額の眉毛のような模様と青い首輪が特徴。普段はレジで寝ていることが多い。店番だけでなく、ファイトを見守ったりファイトで負けた人を慰めたりするなどもこなしているが、「店長」と呼ばれないと言うことを聞かなかったり、おまけに細かかったりなど、少し偉そうな性格。
聖域での戦いの後のショップ大会ではナオキ達に「店長」と呼ばれるようになる。
なお、4代目エンディングを見る限り櫂の自宅の場所を知っているような描写がある。

フーファイター

雀ヶ森レンを総帥とするカードファイターの組織。「フー・ファイターズ」に由来する。アニメや漫画などの作品内での名前の由来はテツがレンとファイトしたときに、彼を「掴み所のないファイター」と発言したことにある。

川並ミナミ[30]
声 - 下屋則子(みにヴぁん)
漫画版のみ登場。アイチたちの前に最初に現れたフーファイター。見た目通りガラの悪い性格で「うははは」と笑う。
カードキャピタルで森川を倒しいきがっていた直後に櫂と対決するが圧倒され、VFグローブを使用したファイトで6ダメージを受けることを恐れて敗北間際に勝負を捨て逃走した。
その後はアサカに首輪をつけられカードキャピタルへ案内させられたり、連絡役を任されたりしており、AL4メンバー以外のフーファイターの中では比較的出番が多い。
高校編でも福原高校カードファイト部に所属しており、ナオキとファイトを行っていた。
デッキは「マシンニング」[31]と名のついたユニットを多用する「メガコロニー」。切り札は「マシンニング・スターグビートル」。
アニメ『みにヴぁん』でも鳴海アサカに首輪とリードを着けられた姿で登場した。

チームFFAL4

読みは「フーファイター エーエルフォー」(Foo Fighter Apex Limited 4)。前回の全国大会で初出場ながら優勝したチーム。「フーファイター」のトップメンバーで構成されている。2期では「ニューAL4」としてVFサーキットソウルステージに電撃参戦する。なお雀ヶ森レン以外の3人の姓はアニメ版で描写されたもので、漫画版では名前のみで呼ばれている。また、メンバー全員メディア間で性格や設定に若干の違いがある。

雀ヶ森レン(すずがもりレン)
声 - 阿部敦 / Roger Rhodes(英語版)
誕生日12月12日射手座)、血液型はA型。
フーファイターの頂点に君臨する赤髪の少年。登場初期は飄々としてファイトになると雰囲気が変わる様を見せたが、徐々に尊大な態度と、PSYクオリアを選ばれし者のみが持つ力と言い放つ選民思想や「弱き者に希望を与え、踏みにじる」といったサディスティックな本性を顕すようになる。櫂とは昔馴染みでチームメイトだったことを、他のキャラクターよりいち早く彼と同じ台詞回しを用いて示唆させていた。
櫂とは彼が転校して来た際に出会い、彼を気に入ってフーファイターに誘う。当時はまだ「レンが気に入った奴は不思議といい奴ばかり」と言わしめるほど無邪気な少年で、突拍子のない言動をファイトの随所で繰り出しては笑いを誘っていた。しかしPSYクオリアに目覚め、新しいフーファイターの結成と共に櫂と喧嘩別れして以降、櫂が自分を捨てたと思い憎悪を燃やして強く意識するようになった。そんな彼もまた、アイチのように櫂の想いに応えたいという理由で強さを求め、それがPSYクオリアの覚醒につながった。
また、PSYクオリアとは別にファイターとカードが持つ輝きという物を感じる能力を持っている。
【第1期】
第23話「運命の出会い」で、カードショップ「PSY」にてアイチと出会い、その圧倒的な実力でコーリンを打ち負かした。PSYクオリアの能力者であるため、同じ力を持つアイチにファイトのイメージが流れ込むという不思議な現象を起こした。現在のフーファイター設立時に本部と呼ばれる高層ビルを建設しているが、なぜ彼にそのようなことができたのか、出資者の存在も含めて明らかになっていない。
春の全国大会で櫂と再会し、彼に「謝りさえすればチームに戻すことを許す」と持ちかけたものの拒絶される。全国大会決勝戦ではチーム・カエサルの光定と激突。「少しだけ本気を見せる」との言葉とともに光定を圧倒、AL4の優勝を飾り挑発的なコメントを遺した。
しばらくの間姿を見せなかったが、自暴自棄になってPSYに訪れたアイチの前に再び現れ、更なる強さを求める彼を唆し、自らのデッキを供与してファイトさせた。アイチの更なる覚醒を目論んだものの失敗に終わった。
全国大会本選では極めて挑発的な言動で、秋の全国大会の出場チームほぼ全てから激しい敵意と憎悪を向けられるに至った。さらにアイチから決別の発言を受けると憎悪の表情を顕わにし、返還されたデッキを払いのける所業に及んだ。
全国大会決勝戦の初日を終えたフーファイター本部で本当の彼を取り戻すためにやってきた櫂と対戦し、ウルトラレアのスイコから供与された「ファントム・ブラスター・ドラゴン」の進化体であるクロスライドユニット「ファントム・ブラスター・オーバーロード」で櫂を退け、世界を変えると告げた。全国大会決勝にてアイチと対峙。PSYクオリアを駆使した死闘を繰り広げるが、アイチの「マジェスティ・ロードブラスター」に敗北。その後はPSYクオリアの闇から解放され、櫂との再度のファイトを願いつつ晴れやかな表情で会場を去っていった。
デッキ
誰にも知られていない謎のクラン「シャドウパラディン」で構成されたものを使用。主な使用カードに「ブラスター・ダーク[32]」、「ファントム・ブラスター・ドラゴン」、さらに進化系の「ファントム・ブラスター・オーバーロード」がある。他にもコーリンとのファイトでは彼女と同じバミューダ△、オラクルシンクタンク、メガコロニーの女性ユニット混合デッキを借用した。
【第2期】
第79話でニューAL4のリーダーとして登場。PSYクオリアの闇から解放されたことで、かつてのような物腰の柔らかい純朴さを見せる。タクトの導きで再びPSYクオリアの能力者として覚醒したが、以前のような人格の変化は見られない。アイチ同様にデッキをすり替えられており、櫂同様に過去のデッキおよびPSYクオリアに関する記憶を失くしている。アイチとの戦いでは能力を申し訳程度に使用して勝利したが、決勝での光定との対戦では『面白いから』という理由で自分のデッキを使わず、さらにPSYクオリアの能力も使わずにファイトし、僅差で敗れた。しかしファイト後は『楽しかった』と話すなど、ヴァンガードファイトを心から楽しんでいる様子を見せている。また、PSYクオリアに関しても、使うことに悩んでいたアイチとは逆に好意的に受け止めている。
Q4と共に南の島に行った際には、第1期では見せなかったコミカルな面や、料理が上手いという一面も見せた。また、PSYクオリアについて悩んでいたアイチにアドバイスしたり、負けが込んでいたことで行き詰っていたミサキを吹っ切れさせたりするなど、陰ながらQ4を後押しする。
その後、タクトと会ったことで記憶を取り戻す。PSYクオリアを駆使してレオンを探し当て、少なからず彼の行為に怒っている様子を見せた。櫂に自身の先導者の資格を託してレオンの相手を任せ、自分はアサカと共にチェン姉妹とのタッグファイトに挑む。チェン姉妹とのファイトは未決着だったが、櫂がレオンに敗北したことで地球へ送還された。
デッキ
前述の理由で「ゴールドパラディン」を使用。ただし、アイチの物と異なり「ヴォーティマー」シリーズを主とした連携ライドとリアガードをコストに発動するスキルを持つカードをメインとしたデッキ構成となっている。新たなるエースカードは「スペクトラル・デューク・ドラゴン」「断罪竜 クロムジェイラー・ドラゴン」など。
また、ソウルステージ決勝では「ダークイレギュラーズ」、さらに南の島では森川のグレード3デッキやエミの「バミューダ△」デッキを借りてプレイしている。これは「他人のデッキを使うことで自分のデッキが見えてくる」という彼の持論の元の行動。
【第3期】
福原高校ヴァンガード部の部長として登場。いわく「テツに押し付けられた」らしく、普段は部長としての責任感はあまり見せていないが心の内には強い仲間意識を持っている。マイペースな性格は相変わらずだが、再びシャドウパラディンを手にしており、第1期に近い雰囲気も多少戻ってきている。シャドウパラディンを解放してくれた礼として本気のファイトでアイチに勝利することを望んでおり、VF甲子園地区予選決勝の大将戦で三度アイチと対戦。ファイトを楽しみながらも、新たなシャドウパラディンの力を存分に発揮し激戦を制し、VF甲子園出場の座を手にし最終的に優勝している。
その後、福原高校で起きた異常事態の真相を知るべく単身フーファイター本部に乗り込み、Яファイターとなったスイコ、アサカ、テツに勝利し3人を救出する。同時に、PSYクオリアの闇に溺れた過去からヴォイドの力に対して強い嫌悪感を見せる。
リンクジョーカーの宣戦布告後、アイチと共にリンクジョーカーのもとへ向かう。立凪ビルの屋上にて櫂と激突し、ファイトを愉しみながら全身全霊の攻撃をするもすべて防がれ、再誕した「ドラゴニック・オーバーロード “The Яe-birth”」の連続攻撃に耐えられず敗北する。
なお、本シーズンから髪をポニーテールのようにまとめている。また、131話から133話までは事実上の主役かつアイチが本編に登場しない[33]ためエンディングのキャストクレジットは彼がトップになっている。
デッキ
上記のとおり、再びシャドウパラディンを使用。「撃退者(リベンジャー)」と名のつくユニットで構成されたデッキを使用しており、主要カードは新たな姿となった「ブラスター・ダーク・撃退者」「幽幻の撃退者 モルドレッド・ファントム」「撃退者 レイジングフォーム・ドラゴン」「撃退者 ドラグルーラー・ファントム」。
また、133話の回想シーンではシャドウパラディン以前はロイヤルパラディンを使用していたことが明らかになった。
【第4期】
レオンと共にカトルナイツに誘われていたが、「櫂を裏切れない、しかしアイチを犠牲にはできない」という理由でこれを拒否し、レオンと共に中立の立場を取ることを決意する。アイチの行方の手掛かりを得るべく自身のもとを訪れた櫂を適当にあしらっていたが、2度目の来訪に対し彼の決意を確かめるべくファイトを行う。ファイト終了後、「ボクにはボクの約束がある」と言って事情は明かさなかったが、自身の気まぐれと称しアイチの居場所の手掛かりとして1枚の写真を櫂たちに渡す。
アイチの封印解除後、レオンと共に聖域へ赴き、ミレニアムブリザードプリズンに閉じ込められていた櫂達を救出した。
聖域での戦いの後、櫂やミサキと同じ時期に卒業することとなっているものの、明確な進路は決めていない。卒業祝いにキョウから送られたビックリ箱を見て彼の息災に安心する様子を見せている。卒業後、テツとアサカと共にAL4時代の服でカードキャピタルのショップ大会に参加してアイチ達を驚かせた。
デッキ
第3期で使用した「撃退者」を軸としたシャドウパラディンを引き続き使用しているがレギオン仕様に生まれ変わった「ブラスター・ダーク・撃退者 “Abyss(アビス)”」と「撃退者 ファントム・ブラスター “Abyss”」を軸とした構成になっている。
【劇場版】
冒頭伊吹に挑むも敗北し「メサイア・スクランブル」の招待状を奪われた上、自身のデッキを消去されてしまう[34]。直後カードキャピタルへ赴きアイチ達に警告する。
デッキ
4期で使用した「撃退者」軸のシャドウパラディンでファイト中は終始「ブラスター・ダーク・撃退者 “Abyss”」にライドした状態になっていた。
【G第1期】
アニメ16話にてドラゴンエンパイア祭りに一人で参加し、クロノたちの作ったドラゴンエンパイア焼きを食べていた。その後伊吹の後押しで、ユナイテッド・サンクチュアリ支部(ユナサン支部)の公認支部長となっている。
【G第2期】
前作よりユナサンの支部長として登場し、トライスリーの歓迎を待ち焦がれていた。奔放な性格は相変わらずで、仕事の方もテツやアサカに任せっきりであり、本人は支部長としての自覚がほとんどない。また、伊吹のことを「イブッキー」とあだ名をつけている。
デッキ
「Diablo」軸のシャドウパラディンを使用。切り札はグレード3に進化した彼の分身「ブラスター・ダーク“Diablo”」。
【漫画版】
設定では高校1年生。フーファイターの司令官としてアニメに先んじて登場。初登場時での一人称は「私」だが、過去の回想シーンではアニメ同様「僕」。「PSYクオリア」と呼ばれる能力を持っており、現在ではその能力を完成させたらしい。
カードファイトにおいて自分が認めるほどの実力を持つテツやアサカに対しては「テッちゃん」「アーちゃん」と愛称で呼び[35]、テツに敗北しボロボロになったアイチに肩を貸すなど穏やかで優しい態度をとるが、その一方で一般的に強いとされても、レン自身が認めるほどの実力のないキョウに関してはよそよそしい態度な上に名前すら憶えておらず、「少年」と呼んでいる。
テツと出会った頃は完璧主義の父親から家庭内暴力を受けていたのかいつも顔を腫らしてカードショップに訪れていた。脅威の集中力を見せてしばらく経ったある日、自分の前に現れたスイコからPSYクオリアのことを知り力に覚醒する。
アサカのファイトを見に来た時、アイデテック・イメージを使うミサキに興味を持ち彼女をAL4に誘うもミサキはこれを拒否。その直後にファイトを行い圧倒的実力をミサキに見せつけた。
その後、アジトで念願だった櫂に勝利した後、その櫂を倒したアイチと対峙、いつも通り勝利を確信していたがアイチの「エクスカルペイト・ザ・ブラスター」により状況が一転し最後は逆転される。しかし、ファイト後の彼の顔には久方ぶりの満足感からの笑顔が見えていた。
アジアサーキットにも出場しているが個人戦の準決勝で運悪くアイチと当たってしまったことで3位になった事に不満そうな表情を見せていた。
高校編でも登場し、変わらず「ブラスター・ダーク」を軸としたデッキを使用している模様。
デッキ
アニメ同様「シャドウパラディン」だが、「ブラスター・ダーク」をメインに「ブラスター」と名のついたカードを多用する。エースは闇の騎士王「ザ・ダーク・ディクテイター」。また、アニメ同様「ファントム・ブラスター・ドラゴン」も使用している他、高校編ではアニメ版で使用していた「撃退者 ドラグルーラー・ファントム」と対をなす「ガスト・ブラスター・ドラゴン」を使用している。
新城テツ(しんじょうテツ)
声 - 稲田徹 / William Scott(英語版)
誕生日2月15日水瓶座)、血液型はO型。
大柄の男性。フーファイターのナンバー2であり、ソウルのユニットを従え戦う戦術から「将軍(ジェネラル)」の異名を持つ。
かつては複数の舎弟を従える不良で、喧嘩に明け暮れるながらも熱くなることを見つけられない退屈な日々を過ごしていたが、舎弟がたまたま目を付けたレンと初めて会ってから、彼にしつこくカードファイトを進められるようになる。そして、レンの熱意に根負けして初めてファイトを行ううちにヴァンガードの楽しさに目覚めていき、レンと一緒にフーファイターを結成、ファイトの腕も荒削りながらもチャンピオンシップへの出場を夢見るようになる。そして櫂が転校して来た際にファイトを挑み、敗北したことで3人目のメンバーとして受け入れる。自分をヴァンガードに導いてくれたレンには多大なる恩義を感じており、PSYクオリアによって豹変したレンを見捨てることはできず、チームを離れる櫂を見送った。櫂がチームを離れた理由についても理解を示しており、彼とレンがファイトした際には複雑な感情を抱いていた。
大柄な体格に加え、大人びた雰囲気と髭からエミを始め子供たちからは度々「おじさん」と呼ばれている。
【第1期】
第27話で春の全国予選にて櫂と再会。敵対的な態度を取る櫂に対して喜んでいた。レンには従順であるが、レンが櫂を意識していることを察しており、櫂が出場していることを伝えなかった。大将戦ではアイチに実力と経験の差を見せつけ、絶望感すら与えて勝利する。秋の全国大会決勝ではカムイと対決。当初は彼を子供と侮っていたが、カムイのファイトの実力、そして仲間を思う心に感心しファイト後、彼を認めた。また、アイチに対してもミサキVSアサカ戦の後にレンを倒せる可能性をアサカに漏らしていた。
デッキ
「ダークイレギュラーズ」で構成されたものを使用。主な使用カードは「魔界侯爵 アモン」、「シュティル・ヴァンピーア」等。
【第2期】
第78話にて、カードキャピタルに突然現れる。唯一シンガポールステージで無敗だったカムイを含めたQ4の面々に対し、今後の戦いの激化をカムイとのファイトを通して忠告した。年下の子にデッキのアドバイスをする優しい面を見せ、南の島でエミたちの保護者的役割を担うなど面倒見の良い一面を覗かせるが、エミに「おじさん」と呼ばれた際には少なからずショックを受けたようである[36]
自身はVFサーキットには出場しないと公言していたが、ソウルステージにてニューAL4のオブザーバーとして登場。自らに代わって櫂を傭兵として参加させる。
日本ステージでは臼井ユリ、六月ジュンの2人とチームアンノウンを組み、自身はジョーカーXを名乗りカムイと対決。「ノーライフキング デスアンカー」のスキルで追い込むも、カムイの「超獣神 イルミナル・ドラゴン」のリミットブレイクスキルでガードしきれない状況となり、敗北した[37]。なお、他の2人と違い終始変装したままであり、対戦していたカムイをはじめ森川やレンなど正体に気付いていない者もいた。
デッキ
第1期同様「ダークイレギュラーズ」で構成されたものを使用しているが、新たに「獣王爆進」に収録されたカードを追加している。新たな切り札は「仄暗き奈落の魔王(ダークロード・オブ・アビス)」。
また、ジョーカーXとして対戦していた際には漫画版のエースであった「ノーライフキング デスアンカー」も使用している。
【第3期】
高校を卒業し、福原高校ヴァンガード部のコーチとして登場する。偵察に来たアイチ達やチームドレッドノートを招き入れ、親善試合を行わせた。
服装は、第1期の回想シーンで着ていたシンプルなシャツ姿になっている。ただし、リバースファイター時は以前と同じジェネラルとしての服装となっていた。
ファーストリバースファイターとなってしまった櫂に敗北したことでЯファイターと化し、福原高校Я化事件の引き金となる。Я化したことで、レンが実力相応の振る舞いをせず現在以上の地位を望まないことへの不満が歪んだ形で出てきてしまい、レンを世界の王へと祀り上げるべくFF本部屋上で彼とファイトを始める。圧倒的な力でレンを追い込むが、レンが土壇場で引いた「撃退者 レイジングフォーム・ドラゴン」の攻撃を受け敗北し、福原高校Я化事件は解決を見た。
デッキ
これまで同様「ダークイレギュラーズ」で構成されたものを使用しており、再び「魔界侯爵 アモン」を使用しておりリバースファイター時はこれ以外に「アモンの眷族」と名のついたカードを複数投入している。
主な使用カードは「仮面の王 ダンダリアン」などで、リバースファイター時の切り札は「魔神侯爵 アモン “Я”(リバース)」。
【第4期】
シンが櫂達の合宿を引率しているため、レン、アサカと共にカードキャピタルの店番を手伝う事になったが、来店した子供達に再び「おじさん」呼ばわりされる羽目になり、エミとマイからも未だに「おじさん」と呼ばれている。
【G第2期】
レンが支部長として就任したが前述通りレンがあまり仕事をしないため、支部長代理として事実上ユナサン支部経営のトップとなっている。伊吹が残した強化プログラムとフーファイター育成プログラムを引き継いで今のユナサンの在り様を説明した。
【劇場版】
レンと伊吹のファイトを見届けておりシャドウパラディンの消去後、咄嗟に伊吹に殴りかかろうとするが一蹴される。レンと共にカードキャピタルへ赴いている。
【漫画版】
各ショップに危険なファイトを強いるフーファイターを仕向けていた張本人。
櫂と邂逅し、宣戦布告とも取れる形の宣言をした後、フーファイター狩りを行っていたキョウに促される形でアイチとファイトを行うことになる。アイチとは互角の戦いを見せるも最後は必殺のコンボを決めアニメ同様にアイチを叩きのめす。
レンの事を心配する一方でレンの持つPSYクオリアに興味を持ちその研究しておりVFグローブを使ったファイトの推奨もその一環である。その後、ファイトに勝利したアイチにヴァンガードを続ける理由を聞いた際のアイチの返答を受けPSYクオリアについて何らかの確信を得ている。
設定では高校3年生(高校編前)。また、漫画版では父親がカードゲームショップを経営しているという設定。
高校編ではアニメ同様、福原高校のヴァンガード部のコーチを務める一方、福原高校にいながらヴァンガード部に所属しない伊吹コウジの事を調査し彼をヴァンガード部に引き込むべく旧フーファイターの実力者を送り込んでいた。
デッキ
アニメ同様「ダークイレギュラーズ」だが、「ズィーガー」と名のつくカードを多用する傾向にある。戦法としてはダメージゾーンのカードを入れ替えること戦術を得意としている。エースはダメージをソウルに送り込む「ノーライフキング デスアンカー」。
高校編ではアニメ版でリバース化する前に使用していた「仮面の王 ダンダリアン」を使用している。
鳴海アサカ(なるみアサカ)
声 - 生天目仁美 / Laura Rushfeldt(英語版)
誕生日6月11日(双子座)、血液型はA型。
大人びた女性。辛辣な言動を取る傾向にある。「暗殺者(アサシン)」の異名を持つ。
数年前、レンにスカウトされてフーファイターに加入する。当時は大したファイトの実力は持っておらず、キョウとの対決では敗北して半べそをかいてしまう有様だった。しかし、レンからは使用デッキのポテンシャルと彼女の勝気な性格を見出され期待されていた。それ以降、レンに認めてもらうために勝ち続けることを誓い、いつしかテツに次ぐナンバー3の実力者としてAL4のメンバー入りを果たした。
【第1期】
第31話で、中堅戦でミサキと戦い、彼女を退けた。ただこのファイト時、必要以上に挑発的だった点を「いつもほどの余裕がない」とテツに指摘されている。
秋の全国大会決勝の中堅戦で再びミサキと対決。序盤は優勢に見えたがミサキの計算された戦略の前に敗北を喫する。同時に、レンにAL4からの除隊を言い渡されたが、レンのファイト後に除隊は取り消され、再び彼に付いて行く。
デッキ
「ペイルムーン」で構成されたものを使用。彼女の異名はソウルとリアガードを自在に入れ替えて攻撃する戦い方から来ている。
【第2期】
第79話でニューAL4のメンバーとして登場。相変わらず棘のある面は健在だが、レンと和やかに談笑する面も見せている。ミサキとの試合は、自身を打ち破ってから進歩のない彼女に落胆の言葉を投げつけ勝利した。
南の島に行った時は、肝試しで脅かし役に思いっきり怖がり、最後はのっぺらぼうのお面をつけたレンを見てミサキと共に気絶してしまうなどの一面を見せている。また、レンにファイトを挑まれたミサキに自身のデッキを貸し出すことで助け舟を出したり、ミサキとユリのファイトを見て「いい雰囲気」と漏らしたりするなど、彼女とよきライバル関係を築いている。
クレイでレンと共にチェン姉妹とのファイトに臨んだが、櫂がレオンに敗北したことでファイトの決着がつく前に地球へ送還された。
デッキ
第1期に引き続き「ペイルムーン」で構成されたものを使用しているが、テツと同様「獣王爆進」に収録されたカードを追加している。新たなエースカードは「銀の茨の竜使い ルキエ」。
【第3期】
福原高校の生徒として登場。レオンと親善試合を行い敗北するが、彼からは練習用のデッキを使用していたことを見抜かれている。福原高校に転入してきたスイコに対しては、ライバル心のようなものを見せている。VF甲子園中堅戦ではコーリンと対戦し、これを制す。
リンクジョーカー出現後、福原高校のЯ化事件に巻き込まれリバースファイターとなる。これまで内に秘めてきた思いを爆発させ、レンを自分の永遠の操り人形にするために彼にファイトを申し込む。ファイトが進むにつれて狂気が増していき[38]、極限までレンを追い詰めたが、彼の逆転の切り札の前に敗北。同時に、自分がレンに仕えていたのは彼にずっと付いて行きたいだけであったことを思い出し、解放される。Я化した際の記憶が消えていたため、自分がレンに何か失礼なことをしたのではないかと怯えていた。また、当初は毛嫌いしていたスイコともこの事件を通して仲間としての結束が芽生えたようである。また、最終決戦時にはボロボロになっていたレオンにも気遣いを見せていた。
デッキ
これまで同様「ペイルムーン」で構成されたものを使用。レオンとの親善試合では「星空の旋律使い ファラ」、VF甲子園中堅戦では「ナイトメアドール ちぇるしー」、「ミラクルポップ エヴァ」を切り札にしている。
リバースファイター化した際は第2期で使用したルキエを中心に「銀の茨(シルバーソーン)」と名の付いたカードを軸としたデッキを使用している。リバースファイター化した際の切り札は「銀の茨の竜女帝 ルキエ “Я”」。
【第4期】
相変わらずレンの身の回りの世話を焼いており、テツと共にカードキャピタルの店番をしていることもあった。
卒業後はヴァンガード部のコーチを務めることになっている。
【G第2期】
レンが支部長として就任したため、彼の秘書として立っている。また前期より、髪型が腰まで届くなるまで伸びている。相変わらずレンを甘やかしている。Gクエストのファイトにおいて、レンにつなげるためにキョウにわざと負けるように牽制した。
デッキ
「ナイトメアドール」で構成された「ペイルムーン」を使用。ソウルを巧みに使う戦術は健在である。
【劇場版】
テツ同様レンと伊吹のファイトを見届けた後カードキャピタルへ赴いている。
【漫画版】
キョウと同じくアニメに先んじて登場。ミナミの案内でカードキャピタルを訪れ、立ちはだかった三和および彼の仇を取るべく挑んできたミサキとファイトする。
普段は女王様気質だが、ファイトに負けると子供じみた悔しがり方を見せる。
高校編ではアニメ版と同様、ミサキとよきライバル関係を築いていた。
デッキ
アニメ同様「ペイルムーン」だが、こちらは「テイマー」と名のつくカードを多用し、ソウルを入れ替えるよりもソウルからの大量展開・ソウルにある時にスキルを発揮するカードを使った戦法を得意戦術としている。
設定では高校2年生。なお、初期設定資料によると普段のレンの世話は彼女が行っているようである。
矢作キョウ(やはぎキョウ)
声 - 渡辺明乃 / Cole Howard(英語版)
誕生日7月4日蟹座)、血液型はA型。
どこか棘のある言動をする少年。その必勝パターンから「壊し屋(クラッシャー)」の異名を持つ。ファイト前からQ4やそのサポーターを挑発したり、「強い奴がトップになるべき」と総帥であるレンに反発する言動を取ったりしていた。
フーファイターでの経歴はアサカと同期であり、加入当時は彼女より実力は上だった。その一方で、レンからは自分のデッキを大した評価をしてもらえず、彼に対する反発や攻撃的かつ野心的な性格を当時から覗かせていた。
【第1期】
第30話でQ4との試合では先鋒戦に出場し櫂を追い詰めるが、実力が及ばず敗北。すぐさまレンの視線に恐怖を感じてフィールドを飛び出し、テツの横で怯えていた。
その後フーファイターを不名誉除隊され、更に各地のカードショップから村八分のような扱いを受けたことで狂気を加速させ、サイコパスに陥っていく。AL4への復讐を誓って同じように除隊させられたメンバーを集め、新チーム「チーム・アヴェンジャーズ」を結成し秋の地区大会決勝でQ4と対決。先鋒戦にてアイチと戦うが、豹変した彼にレンの幻影を見て戦慄。敗北したことで発狂し、その直後にブリリアントスターズの大部隊による殲滅を受けて粛清されたものの、秋の全国大会ではAL4に敗北したブリリアントスターズを嘲笑いに現れた。
デッキ
「スパイクブラザーズ」で構成されたものを使用しており、スペリオルコールを乱発する「クラッシュ・ラッシュ」を必勝パターンに据えている。秋の全国大会ではAL4時代には入れていなかった「将軍 ザイフリート」などを投入している[39]。また、カムイと同じ「俺様ライド」という台詞を使い、カムイやナギサの怒りを買っている。
【第2期】
第77話で秋の全国大会後、アヴェンジャーズの仲間と共にマッターホルンにこもり、イエティに扮して噂を聞きつけて訪れた相手と次々とファイトをしながら櫂が訪れるのを待ちわびていた。そして噂を聞きつけた櫂と再戦。あと一歩のところまで追い込むも、櫂の「ドラゴニック・カイザー・ヴァーミリオン」のリミットブレイクにより前衛を崩されたことで再び敗北する。秋の全国大会のころと比べると精神的な成長を遂げており、櫂も去り際にキョウの成長を認めているような様子を見せた。
その後、拠点をジャングルに移して新たなデッキ構築に悩んでいた際、偶然見たカブトムシの凄さに興味を持ち、クランを「メガコロニー」に変更しレオンに勝負を挑む。「メガコロニー」のスタンド封じスキルを駆使し責め立てるも、あと一歩の所で防御できず敗北する。
第77話で再登場以降、コスプレをする描写が多くなっており、キャラクターも漫画版同様コメディリリーフ的な面を多々と見せている。
デッキ
第1期から引き続き「スパイクブラザーズ」を使用しているが、「黒鋼の戦騎」に収録されたカードを新たに投入している。新エースは「魔王 ダッドリー・エンペラー」で、このカードのリミッドブレイクスキルを生かした「アバランチ・クラッシュ・ラッシュ」を新たな必殺技とする。
その後、前述の一件から一時的にクランを「メガコロニー」に変更している。この時のエースは「武神怪人 マスタービートル」。
【第3期】
VF甲子園に出場すべく、福原高校の制服まで作って侵入したが、事情が理解できないままほかのアヴェンジャーズのメンバーと共にリバース化された生徒を迎え撃つことになる。その際、成長を認められたのかレンから名前で呼ばれている。しかし、テツ達を救ったレンはそのまま宮地学園に向かったため、福原高校のЯ化したファイター全ての相手を押し付けられてしまう。
ファイト描写はないが、リバースファイター化した生徒達をすべて退けていることから更に実力をつけている様子。
【第4期】
レン、テツ、アサカの3人がカードキャピタルで店番をすることになった際、カードキャピタルに顔を出している。レンの卒業式にビックリ箱を送っているが、ショップ大会には間に合わず、他のアヴェンジャーズと一緒に外にいた。
【G第2期】
一度はAL4から除名されていたが、今期では復活しており、福原の制服を着用している。言動も初期に近い感じに戻っているがコミカルな面も見せている[40]。Gクエストのリレーファイトで先鋒として登場し、優位に立っていたが、アサカの視線でわざと敗北する。
デッキ
「ライジング」軸のスパイクブラザーズを使用。新たに得た能力「突撃(チャージ)」を使ったで先鋒を取っている。
【劇場版】
物語の途中で伊吹とファイトしているが、ユニットをデリートされてしまう。
デッキ
スパイクブラザーズを使用。
【漫画版】
アニメに先んじて登場。AL4の一員でありながらレンに名前を憶えられていない。デッキと人物性は異なるがレンに対する反発はアニメ版同様で、レンの持つ「PSYクオリア」に強い興味を示している。
アイチとの敗北の一件でアニメ同様AL4を追放された(アイチたちとフーファイター狩りを行っていた際はアニメ同様に格下のメンバーに蔑まれていた)が、アニメと異なりアイチの「PSYクオリア」に興味を持つ形でアイチとカムイと共に「フーファイター狩り」を行う。その後、アイチをめぐり会わせたことでテツに許されたのかAL4の本拠地であるマンションで櫂VSアサカのファイトを見ていた。
アイチに敗北した後、約束通り自身が投げ捨てたカムイのカードを拾うなど、きちんと義理立てする人物としても描かれているほか、カムイと出くわして口論しているところをアイチに見られた際、関係を問われてカムイと同時に突っ込む、テツにPSYクオリアの説明をされても理解できない様子といったコミカルな面も見せるなど、アニメに比べると出番が増えている。
設定では中学2年生。
デッキ
「むらくも」と「ぬばたま」の混成デッキを使用しており、相手ヴァンガードのスタンドを封じる「アレスター」シリーズとグレード3からのライドを封じる「決闘龍 ZANBAKU」のコンボでカムイとアイチを苦しめた。

チームFFBS

読みは「フーファイター ブリリアントスターズ」。フーファイターの中でAL4に次ぐ実力者を選抜した美形揃いの部隊。突如として関東第三地区大会の会場に大軍を引き連れ、Q4に敗北したアヴェンジャーズを「負け犬の始末を付ける」と言い放って殲滅した。全国大会予選ではQ4に敗北する失態を演じ、本選にてAL4に1勝でもすれば水に流すとされたものの、内ゲバの様相を呈して敗北する。第3期では、リバース化したテツに敗北し、リバースファイターとなってしまった。しかし、VF甲子園を観戦している場面があったので、アヴェンジャーズに敗れて正気に戻った模様。

美童キリヤ(びどうキリヤ)
声 - 水島大宙
オレンジのスパイキーヘアでチームのリーダー。レンに心酔しており、彼がアイチにシャドウパラディンのデッキを供与したことに不満を抱いているが、レンを満足させれば空席になっているAL4の4位を譲るという言葉に闘志を燃やす。
予選最終戦のアイチとの大将戦ではユニットの特性を大いに利用した連続攻撃を仕掛けるが、功を焦るあまり宣言した「ファイナルターン」を失敗し、更にアイチからの反撃で敗北する。彼には数多くの女性ファンが存在するが、敗北したことで見限られたばかりか、レンからも名前を忘れられてしまった。
本戦ではテツと先鋒戦で対決するも、歯が立たずに敗北した。
リバースファイターとなった際にはレンに闘志を燃やすが、まともに相手にされないままであった。
デッキは「ペイルムーン」。「宵闇の奇術師 ロベール」を主力として使用する。
美好ヒロミ(みよしヒロミ)
声 - 岡本寛志
ピンクの長髪。ユニットを君付けで呼んだり、形容詞を多用する。彼にも数多くの女性ファンが存在するが、潔い言動からか「負けても美しい」と見限られることはなかった。
先鋒戦でカムイを追い詰めるが、カムイの「シュテルン・ブラウクリューガー」のスキルで逆転負けを喫する。しかし、カムイを少し美しいと評価し、他のメンバーを本気にさせる切っ掛けとなった。
デッキは「ロイヤルパラディン」で、「ガラハッド」シリーズを主軸とする。「機が熟すまで蝶のように舞い、時が来たら蜂のように刺す」のが彼の美学でもある。
美南ハルミ(みなみハルミ)
声 - 川田紳司
オネエ言葉で話す緑髪の青年。中堅戦でミサキと対峙、これに勝利する。
本戦ではアサカと中堅戦で対決するも、特に活躍の場面もなく敗退した。
使用クランは「かげろう」であり、「封竜 ブロケード」を切り札にしている。
美浜アユム(みはまアユム)
声 - 比嘉久美子
紫髪の少年。彼のみクレジットされておらず(担当声優の比嘉の名はエイジ役でクレジットされるため)、ファイトする描写も存在しない。

後江中学校

主人公・先導アイチの通う中学校。

先導アイチ、葛木カムイ
#チームQ4を参照。
森川カツミ(もりかわカツミ)
声 - 杉山紀彰 / Lucas Gilbertson(英語版)
誕生日4月12日牡羊座)、血液型はA型。
アイチの中学でクラスメイトの男子。明るく憎めない性格ではあるが傲慢で若干イジメっ子気質があり、アイチから「ブラスター・ブレード」のカードを無理矢理奪い取ったこともあった。後述のように敗北して嘆くのがお約束でありながら「最強」を自称し続ける作中屈指のコメディリリーフ。
大の占い好きであり、星占いの本[41]を「バイブル」と称して持参しているほど。自分への小言に対して非常に敏感で、「熱い言葉」に弱く乗りやすい。三和からは「面白い」、井崎からは「精神年齢はカムイと同等」と評されている。
自称「世界最強[42]のヴァンガードファイター」だが、グレード3のカードに対する情熱のあまり、極端に偏ったデッキを構築しており、ファイト経験豊富であるにも拘らず「運が悪い」と反省することもないため、どうしようもなく弱い。ルールやカードに関する知識不足を窺わせる描写も多く、店内トーナメントでもそれが裏目に出て自滅同然にミサキに敗れ、エミの初ファイトでもそれが足を引っ張り敗北している。また、他のファイターの戦術を理解できなかったり、身の程知らずというほどにファイターの実力を見る目のない様を見せることもある。これらの理由によりカムイなどからは「グレード(3)馬鹿」「マケミ」と呼ばれることも。ただ、構築済デッキ「黄金の機兵」を用いた際は1枚しか入っていない「ゴールド・ルチル」を必ず引き、いいタイミングでトリガーを発動させる並ならぬ引きの強さを持っていることと、「黄金の機兵」における理想のユニット展開を無意識に行っていたことから普通のデッキであれば相当の実力を備えていることを窺わせている。
「PSY」で見かけたコーリンに一目惚れし、彼女がアイドルデビューするとすぐさまファンクラブに加入した他、全国大会にかこつけてグッズを買い漁る、乗り気でない井崎や三和を親衛隊の一員として駆り出して応援するなどの熱狂ぶりが伺える。ただし、コーリンからは全く相手にされていない[43]
【第1期】
Q4の合宿ではファイトの研修そっちのけで海水浴に参加したがっては周囲を呆れさせた。チーム・カエサルのガイとファイトしお約束の展開を見せるが、彼の発言がアイチがイメージを掴むきっかけになった。秋のショップ大会ではマークの伝言により「2代目ニンジャマスターM」を襲名し、シンの入れ知恵で井崎・三和・エミと「チーム下克上」を結成。しかし口調を変えてもいつも通りの彼であり、周囲からはバレバレであった[44]。デッキもグレード3をQ4が敗北したチームのものに、グレード2以下を「ぬばたま」に変えただけのものであったため、案の定ミサキに敗北した。
決勝前のショップ大会では自前のデッキを忘れたため「黄金の機兵」を借りてファイトし、井崎や三和、さらにはアイチさえも退け、勝利する喜びに打ち震え優勝を飾る[45]。デッキを気に入って購入するも、それを自分用に再構築したために再び勝てなくなってしまった。
デッキ
各クランのグレード3を最大限に投入したもので、グレード2以下のカードは「かげろう」のもの。お気に入りのカードは「ジャガーノート・マキシマム」。
【第2期】
相も変わらずコーリンに夢中な様子を見せ、テレビ中継を見ていた際の言動でエミなどの他の客から退かれたり、「ユメミ」なる新しい愛称を付けられるに至る。
デッキ
第1期とほぼ同じだが、かげろうの封印などもあり第1期終盤で買っていた「ノヴァグラップラー」のカードをベースとしているようである。
【第3期】
後江高校に進学してヴァンガード部に所属している。コーリンが宮地学園高等部に編入してきたことを知り自らも同校へ転校しようとするが、井崎から「自分達の成績では絶対無理」と一蹴された。ヴァンガードの腕は、カードキャピタルで子供達に負けて再戦をせがむなど相変わらずのようであるが、櫂のデッキを使った際にはアイチと互角の戦いを繰り広げた。
VF甲子園では、アイチ打倒に燃える井崎を後押しする。自身も強くなるために「コーリンちゃん断ち」を敢行し真剣な態度を見せるが、宮地に敗北した途端に元に戻る。
デッキ
普段使っているのはこれまでの物と同じようだが、対校試合の際は三和と井崎の策略で、櫂が構築した「かげろう」のデッキを使用した。
上記の「かげろう」デッキは第1期で櫂が使用していた物に近く、「ドラゴニック・オーバーロード・ジ・エンド」に加え「ドーントレスドライブ・ドラゴン」や「十字撃ち ガープ(クロスショット ガープ)」等のカードも追加されている。
【第4期】
アイチとコーリンの存在が消えたことに従い、ヴァンガード部の部員ではなくなると共にウルトラレアのファンクラブの会員でもなくなっている。
【G第2期】
第14話から再登場。大学生になっても相変わらずである。ショップ大会でクロノと対戦し、ファイト中チームQ4を育て上げた(全て嘘だが)や、常に「最強」を自称し続けていた。
デッキ
「スパイクブラザーズ」に統一されるようになるが、相変わらずグレード3寄りのデッキである。このファイトで初めてGアシストの説明がなされた。
【漫画版】
上記のようなコミカルな面を見せることは少なくシリアスな一面も覗かせるキャラクターであり、アイチと打ち解けるのにも時間を要した[46]
また、後江中ヴァンガード部の部長を務めており、その実力もアイチをあと一歩のところまで追い込むなどかなり高い。アイチVS櫂(2戦目)の状況も理解した様子を見せているなど、アニメ版とは立ち位置が逆になっている。
高校編ではアニメほどではないがコミカルな面も見せており1人宮地学園へ入学したアイチに「裏切り者〜」と吠えたりしている。また、アニメ同様コーリンのファンであるがアニメほど執着した面は見せておらずむしろ緊張した様子を見せている。
デッキ
「スパイクブラザーズ」のカードで構成されたものを使用しており、エースは「将軍ザイフリード[47]」。また、第1話冒頭の櫂とのファイトでは「たちかぜ」のカードである「サベイジ・キング」を使用していた。
井崎ユウタ(いざきユウタ)
声 - 山口隆行 / Jeff Watson(英語版)
誕生日7月13日(蟹座)、血液型はA型。
アイチの中学でのクラスメイト。森川と親しく、常に彼と一緒に行動しており、何かと暴走しがちな森川にツッコミを入れていることが多い苦労人。
【第1期】
ショップ大会には1回戦でアイチに敗北。緊張してクラン混合デッキの注意点を見落とす場面などはあったが、森川と異なりファイターとしての実力は人並みにあることを見せた。また、大人数の方が楽しいだろうとして森川と共にQ4の合宿にも参加。ファイトの解説を理解できない彼に頭を悩ませている様子を見せた。秋のショップ大会では殿様のコスプレで森川・三和と共に参加したが、ファイトするシーンはなかった。
デッキ
「たちかぜ」をメインに「かげろう」のカードを加えたもので構成。
【第2期】
森川らと共に、Q4の応援に精を出す。
【第3期】
森川と共に後江高校に進学してヴァンガード部に所属。カードキャピタルでの彼のひと言が、アイチにカードファイト部を作らせるきっかけとなった。
宮地学園との対校戦の際、久々に間近でアイチのファイトを見た事で彼に大きく差を付けられたことを実感し、打倒アイチを果たすべく櫂と三和から猛特訓を受ける。そしてVF甲子園1回戦の大将戦でアイチと対決。たちかぜの特性を生かした戦い方で健闘するが一歩及ばず敗北する。悔し涙を流すが、ギャラリーからは称賛の拍手を受け櫂や三和からも努力を認められる。
デッキ
「たちかぜ」のみの構築になっている。VF甲子園では「古代竜」と名のついたユニットをメインとした構成に変更している。「古代竜」デッキのエースは「古代竜 スピノドライバー」と「古代竜 ティラノレジェンド」。
【第4期】
森川と同様にヴァンガード部の部員ではなくなり、入部希望ではあるが森川が拒んでいるために入りたくても入れない模様。また、今期においてスイコのファンである事が判明した。
【G第2期】
第14話から再登場。一号店でバイトをしており、相変わらずお騒がせっぷりな森川の言動に突っ込みまくっていた。
【漫画版】
単なる森川の取り巻きであり、もう1人の取り巻きである稲永(いねなが)と共に彼に付き従っている。
マーク・ホワイティング
声 - 阿部敦 / Jonathan Love(英語版)
アイチ達の通う後江中学校の先生。担当科目は歴史。外国人にも関わらず日本の歴史が好きで、戦国時代マニア。大のカードゲーム好きでもあり、カードゲームを交えたような授業を行う。
【第1期】
店内大会ではアイマスク付きの兜を被って「ニンジャマスターM」と名乗り、創作でありがちな“勘違いをしている外人”の典型のような口調で毎回のように参戦している。正体は後江中の生徒であるアイチと井崎にはバレているが、彼は決して認めることはなかった。同じ生徒でありながら森川は正体に気付いておらず、それどころか彼を本物の忍者だと思っている。実力は高い部類に入るが、櫂からは手札の温存につながる防御などの戦術に関して酷評されていた。
秋のショップ大会には「拙者の時代は終わった」と参加せず、シンに伝言を託して森川にコスチュームと2代目を譲った。ミサキからは「チームを組む相手がいなかったのでは」と推測されている。
デッキ
「ぬばたま」をメインに「かげろう」のカードを加えて構成されたものを使用しており、相手の手札を破壊する戦術を得意とする。
【第2期】
相変わらずの調子で授業を行っており、生徒達からは好評を得ている。
【第3期】
後江高校ヴァンガード部の顧問として登場。
宮地学園中等部Я化事件の際、ピンチになっていたカムイ達の元へ「ニンジャマスターNEO」を名乗り救援に現れレッカの追跡をカムイ達に託し自身はЯファイターとなったナギサとファイトをすることになる。一度は窮地に立たれるが、最後まであきらめない彼の強い意志によりナギサの攻撃をしのぎ切り逆転勝利し、後のことをカムイに託してその場を去っていった。
Яファイターが蔓延し世界が窮地に立たされているという現在の状況を知っているかのような素振りを見せていた。
デッキ
絶禍繚乱により強化された「ぬばたま」を使用。相手のユニットのバインドやユニットの大幅パワーアップを戦術にしている。なお「ぬばたま」は第1期から存在するクランだが、ナギサは「ぬばたま」の存在を知らなかった。「ぬばたま」デッキのエースは「修羅忍竜 クジキリコンゴウ」と「修羅忍竜 カブキコンゴウ」。
【第4期】
アイチが消滅した世界でもヴァンガード部の顧問として健在ながら、部員が櫂と三和しかいない現状を憂いている。しかし、ミサキ達が訪ねてきた時に「前の部(本来の世界のヴァンガード部)」のことを無意識に口にしている。
【漫画版】
森川、井崎らが在籍する「CF(カードファイト)研究部」の顧問を務めている。
漫画版に収録された初期設定資料において、シンの同級生と設定されていた。
また、3巻の描き下ろしイラストで若い頃のシンともう1人の3人で「チームジャパン」というチームを組んでいたという設定が明らかになっており、『G』26話のシンとミサキの会話シーンにもその当時の写真が飾られていた。
浜音ヒロ
小説版第一作に登場するオリジナルキャラクター。詳細は#小説版オリジナルを参照。

後江高校

主人公・櫂トシキの通う高校。

櫂トシキ
#チームQ4を参照。
森川カツミ、井崎ユウタ、マーク・ホワイティング
#後江中学校を参照。
三和タイシ(みわタイシ)
声 - 森久保祥太郎 / Jon Lachlan Stewart(英語版)
誕生日4月1日(牡羊座)、血液型はA型。
「カードキャピタル」常連で、櫂と同じ後江高校在学の高校1年生(第3期からは2年生)。アイチや森川をはじめ誰とでも仲良く出来る開放的な性格。櫂とは古くからの付き合いで、誤解されがちな彼の性格を理解しており、度々フォローに回る。軽いノリの一方で、裏ファイトの荒くれも恐怖する初期のモーションフィギュアシステムに接続されても失禁しない胆力もある。
昔から櫂の練習相手を務めているだけあって実力は高く、ファイトの観戦中は森川をはじめとするQ4のサポーターへの解説役に回る。ただ、本人曰く実力にはムラがあるとのことで、大きな大会にも興味はないらしく地区大会どころかショップ大会にもあまり参加はしない。
【第1期】
櫂と二人でよくカードキャピタルに顔を出し、Q4の合宿にも彼を誘き寄せた上で同行している。櫂を心配するあまり裏ファイトの現場に首を突っ込んで窮地に立たされたこともある。秋のショップ大会ではリングネーム「三和大納言太子」としてアイチと対峙し、櫂を髣髴とさせるファイトでアイチを窮地に立たせるも逆転負けする。同時に彼の成長ぶりを評価した。
デッキ
櫂と同じく「かげろう」のカードで構成されたものを使用。カードが一部異なるが、戦術はほぼ同様で「ドラゴニック・オーバーロード」も所持している。
【第2期】
カードキャピタルでアルバイトをしており、シンがQ4に同行したため留守番を任されている。みんなで南の島へ行ったときは櫂同様料理が得意な面を見せ、井崎に弟子入りを志願された。
デッキ
「なるかみ」のデッキを使用している。
【第3期】
後江高校ヴァンガード部に所属し、部長を務めている。詳しいファイト描写はなかったものの、自分を侮っていたシンゴを圧倒するなど実力も健在である。VF甲子園1回戦の中堅戦ではミサキと対決。森川や井崎を全国大会へ連れて行ってやりたいという思いから本気のファイトを行うが、攻撃を凌ぎ切られ敗北する。
リンクジョーカー出現後、Яファイターの噂に櫂が関わっているのではないかと推測し、単独で彼と接触。彼を止めるべくファイトを挑むも、「星輝兵 カオスブレイカー・ドラゴン」の前に歯が立たず敗北し、Я化してしまう。Я化したことで、「アイチとの最高のファイトを望む」という櫂の宿願を叶えるべく行動し、Яファイターと戦う決心をしたジュンをЯ化させた。その後、櫂と共に立凪ビルの前でアイチたちと相対し、櫂の相手にふさわしいか確かめるためアイチにファイトを申し込むも、彼と戦いたい一心を持ったミサキと戦うことになる。切り札を出しミサキを追い詰めるも、彼女の新たな切り札と計算し尽くされたファイトに翻弄され敗北する。正気を取り戻した後、櫂を再び孤独にさせてしまったことを心の中で詫びている。体力を回復した後、ナオキたちをまとめるリーダー格として立ちはだかるЯファイターの大群に立ち向かう。
デッキ
再び「かげろう」で構成されたデッキを使用。VF甲子園では「封竜」と名のついたカードでデッキを構成している。櫂とのファイトでは、宮地との対抗試合の際に櫂が森川に使わせたものとほぼ同じ内容のデッキを使用。切り札は「ドラゴニック・ロウキーパー」、「炎獄封竜 ブロケード・インフェルノ」。Я化した際の切り札は「ドーントレスドミネイト・ドラゴン “Я”」。
【第4期】
櫂がアイチの件で機嫌を悪くしている理由を察することが出来ずにいたが、ナオキやミサキと同様に櫂とのファイトを通じてアイチの記憶を取り戻す。蒼龍の島での合宿の際、当初はミサキや櫂同様乗り気でない様子を見せたが、ナオキたちを見ているうちに自身も強くなる必要があると感じ特訓に参加しておりまた、レオンと櫂の会話をひそかに聞いた後、櫂が己の気持ちをアイチに伝えると決意した際は、彼にかげろうのデッキを投げ渡している。聖域でネーヴに敗北してアイチ、コーリン、カトルナイツの記憶を消滅させられた。また、今期において櫂と共に女子からの人気を得ていることと、レッカのファンであることが判明した。
デッキ
前期同様「かげろう」で構成されたデッキを使用。櫂とのファイトの際は、櫂が用意した「ドラゴニック・オーバーロード」軸のデッキ[48]を使用した。合宿後は櫂と同様に「煉獄」と名のついたユニットを中心としたデッキに組み替えた。切り札は「煉獄竜 ペインレーザー・ドラゴン」、「煉獄竜 メナスレーザー・ドラゴン」。なお、この二枚は櫂の「煉獄」デッキにも投入されている。
【G第2期】
第5話にて石田、櫂らと共に再登場。1号店にてバイト店長を務めている[49]。開放的な性格は相変わらずである。Gクエストではガーディアンを務める。クエスト中トラップに引っかかり、つかまってしまったクロノとトコハを救出すべく現れたシオンとファイトし、互いにかみ合う戦術を仕掛けるも、リアガードの大幅パワーアップによる攻撃を防げず、敗北した。なお、シオンの羽織っていた黒いジャケットが櫂のものだと一目で見抜いた。
デッキ
第3期のVF甲子園で使われた「かげろう」の「封竜」デッキを使い、この時使われた「炎獄封竜 ブロケード・インフェルノ」に加え、「封竜」のGユニット「神獄封竜 クロスオリジン」を新たに切り札にしている。
【劇場版】
「メサイア・スクランブル」の招待状(観客用)を受け取り参加したが、過去の友人である伊吹が現れたことに驚く。
【漫画版】
櫂が戻ってきたことを機に再びヴァンガードを始めたことが語られており、アニメにおける森川・井崎のようにアイチの普段のファイト相手も務めている。ギャグキャラクターのテイストも強めでアニメ版の森川のようなノリを見せることもあるが、カードファイターとしての実力はそれなりのものがある。また、櫂と確執のあるフーファイターに対しては強い敵意を持ち、カードキャピタルにアサカが現れた際には普段の明るい笑みを消し、怒りの表情を露わにして彼女にファイトを申し込んだ。
また、ミサキに好意があるらしく自分がアサカに負けた後、勝負を挑もうとしたミサキを心配したりレンに挑むアイチを励ますためミサキがアイチを抱擁した際、慌てた様子を見せている。
設定では姉がいるようである。
デッキ
アニメと異なり「ノヴァグラップラー」を中心としたものを使用。

後江小学校

主要人物・葛木カムイの通う小学校。

葛木カムイ、櫂トシキ
#チームQ4を参照。
三和タイシ
#後江高校を参照。
伊吹コウジ
#福原高校を参照。
右野レイジ(うのレイジ)
声 - 下屋則子 / Katie Rowan(英語版)
カムイの取り巻きで、カムイと同じ小学6年生。特徴として眼鏡をかけて後ろ髪を結んでいる。
【第1期】
エイジ同様カムイを慕っており、彼をやたら持ち上げる言動を取ることが多い。後述のエイジとは息が合い、カムイの為に行動を起こす場面が多く見られる。ただし、エイジの言動に辟易することもある。
デッキ
「ノヴァグラップラー」を使用。カムイと同様のユニットを持っている。
【第2期】
カムイに付いて行ったのかチーム男前に入隊しており、ファイトに明け暮れていた。
【第3期】
Я化した際は、対象がカムイからレッカに変わっただけで、それ以外は特に普段の彼とは変わらなかった。
【漫画版】
カムイの回想で彼らしき人物が登場し、フーファイターの襲来が原因でファイトをやめたことが描写されている。
左賀エイジ(さがエイジ)
声 - 比嘉久美子 / Patricia Bacchus (英語版)
カムイの取り巻きで、エイジと同じく小学6年生。特徴としては髪をちょんまげのように結んでいる。
ローマ字の頭文字に略して話す(「SS(世界最強)っす」など)癖があり、彼のポリシーでもある。多くの場合、レイジの発言に続く形になるが、逆にエイジが略した言葉をレイジが(あるいは自分で)正しい形に復唱することもある。
【第2期】
レイジと同様にカードショップ男前でファイトに明け暮れていた。
【第3期】
レイジと同様にЯしても普段の彼とはあまり変わっていなかった。
【漫画版】
レイジと同様。
ドクター・オー
声 - Theマッシュ / Brendan Hunter(英語版)
白い博士帽を被った解説者。「ヴァンガードTV」の出演者としても有名で、アイチ達がチャンピオンシップ全国大会会場へ到着した時はテレビカメラに囲まれていた。アニメ内の表記は「ドクター・O」。
【第1期】
試合中はミヤの隣におり、度々アルファベットの「O」をハンドサインで表現する。
秋の全国大会からは地区予選の解説にも参加している。
【第2期】
VFサーキットにもミヤと共に登場する。
【漫画版】
アニメと異なり「プロフェッサー・O」という名前のフーファイターとして登場。
AL4に次ぐ実力を持つチーム「SL3(セカンド・リミテッド・スリー)」の筆頭であったが、様々なファイトを経て成長したアイチに敗北する。
なお、服装はアニメとは対照的に全身黒づくめになっている。

PSYの関係者

立凪タクト(たつなぎタクト)[50]
声 - 高垣彩陽[51] / Patricia Bacchus(英語版)
立凪財閥の総帥で、VFサーキットの主催者。
66話から登場。最初は櫂と幻覚ファイトをしていた。その後、人が誰もいないカードキャピタルでアイチとカードファイトをし、途中でいなくなってしまった。67話でVFサーキットのプロモーションビデオで、サーキットの主催者であることが明かされた。
PSYクオリアに関して繋がりがあり、シンガポールでのアイチとクリス、ソウルでのアイチとレンのファイト中に各人のイメージ内に介入。彼らを先導者と呼び、勝ち上がるよう進言する。
第98話で惑星クレイを救う先導者を集めるためにVFサーキットを開催していたことが明らかになり、選ばれしファイターを地球とクレイをつなぐ空間に送りこむ。しかし本性を現したレオンによって力を奪われ、アイチに真実を語ったあと、レオンを止めることをアイチ達に託すと同時に彼らの記憶を元に戻した。
登場時には額に「灼熱の獅子 ブロンドエイゼル」と同じ緑色の紋様があったが、アイチがクレイを解放したと同時に消失した。
クレイの象徴的存在であり、只の人間ではない様子を見せている。後にウルトラレアとなる三人の少女から記憶を奪う形で協力を強いたりアイチ達にクレイを救わせるためにサーキットを開催したりするなど、クレイのためならば手段を選ばず他者を駒として利用することも厭わない冷徹さを持ち、サーキットで反旗を翻したレオンやウルトラレアの真相を知ったミサキから非難されている。しかし、彼女達との家族の絆は本物だった。
【第3期】
ウルトラレアの3人をそれぞれの学校に通わせるように計らった。彼女達がちゃんと学生生活を楽しんでいることを知り、感慨深げな表情を見せている。第127話にて再び侵攻を開始したヴォイドにЯ(リバース)ファイターを増加させるために体を乗っ取られてしまい、本来の意識はリンクジョーカー(ヴォイド)の意識によって消されてしまった。
リンクジョーカーによって消された本来の彼はクレイに封印されていたが、PSYクオリアに応じたレオンによって救われる。現実世界では実態を持つことができなくなっているため、PSYクオリアを持つ者にしか姿が見えなくなっている。櫂に敗れЯ寸前となったアイチを救い、彼に真実を告げた後、リンクジョーカーを倒すためにレオンと共に立ち上がる。書斎にてリンクジョーカーを倒すために求め手に入れた新たな力「解呪(アンロック)」を身に付けて対抗するが、リンクジョーカーの切り札「星輝兵 “Ω” グレンディオス」のこれまでにない特殊なスキルによって敗北し、吸収された。リンクジョーカーがアイチに敗れた後に再び姿を見せ、ウルトラレアの三人を解放すると共に、これまでの彼女たちに対する行いを謝罪しながらアイチたちの世界から去っていった。
デッキ
「ゴールドパラディン」で構成されたものを使用しており、エイゼルを中心としたデッキ。主な使用カードは2期でアイチの切り札だった「灼熱の獅子 ブロンドエイゼル」、解呪のスキルを持つ「救国の獅子 グランドエイゼル・シザーズ」。タクトはこの2枚のエイゼルを「我が分身」と呼んでいた。
【劇場版】
アイチたちの世界に帰還する。クレイの危機を救うため16人のファイターを集め、「メサイア・スクランブル」を開催した。
アイチが伊吹に負けた後、「ブラスター・ブレード」を取り戻すために彼とファイト、『ハーモニクス・メサイア』を授ける。
デッキ
2期・3期同様、「ゴールドパラディン」を使う。
リンクジョーカーのタクト
声 - 高垣彩陽
第127話にて再び侵攻を開始するためにタクトの体を使って地球に姿を現した意識体。内なる狂気の欲望を秘めたファイターとしてアイチ、櫂、レンの三人を下僕の候補として目を付けていた。リバースファイターを増加させるために、野望を阻止しに来た櫂をファーストリバースファイターにさせ、さらにウルトラレアの三人をЯ化させた。その後、全世界のファイターにこの世の滅亡を宣言し宣戦布告する。
自身を倒すべく立ちはだかったタクトとのファイトでは、「解呪」というスキルに「呪縛(ロック)」が破られたことで一時は動揺するも、「星輝兵 “Ω” グレンディオス」による「呪縛」を超えた「Ω(オメガ)呪縛」と勝利の確定をもたらすアルティメットブレイクスキル「ワールドエンド」で圧倒し、タクトの力を吸収し消滅させた。その後のアイチとのファイトでは、Ω呪縛によって絶対的な優位を確保すると共にコーリンの記憶を持ち出すことで揺さぶりを掛けるが、「解放者 モナークサンクチュアリ・アルフレッド」のリミットブレイクスキルによってΩ呪縛を破られ、その一撃で敗北する。最終的にはアイチを道連れにしようとするが、タクトとの融合が解けたためにそのまま彼と運命を共にする。
デッキ
「リンクジョーカー」で構成されたものを使用しており、櫂と同じく「星輝兵」を中心に、様々なЯユニットを取り入れた特殊勝利デッキ。主な使用カードは「星輝兵 インフィニットゼロ・ドラゴン」、条件を満たして勝利を確定させることができる「星輝兵 “Ω” グレンディオス」。

ウルトラレア

カードショップ「PSY」店内にいた三人姉妹。後に新人アイドルユニットとして姉妹揃ってデビューした。チャンピオンシップのプロモーションを担当しており、大会のテーマソングにも彼女らの楽曲が使われている。彼女たちの任務はPSYクオリアの能力者を探し出しその能力を利用することであり、アイドルデビューもその一環。第3期「リンクジョーカー編」からは「普通の人たちと同じ生活を楽しんだ方が良い」というタクトの計らいにより立凪の姓でそれぞれ学校に通うことになるが、後にタクトに近い人間であった故にリンクジョーカーによって利用されてしまう。彼女たち3人はタクトが地球での活動のために協力者として招かれ、それに伴い本来の記憶を封印されていたので、現在の名前も本名ではない可能性もある。また、タクトが消滅すれば協力者としての役割を終えると共にこれまでの記憶を失う事実が判明した。第4期「レギオンメイト編」ではタクトが去った後もアイドル活動は続いているが、第3期におけるリンクジョーカーの消滅に伴うコーリンの記憶の消滅に伴ってコーリンの存在は消え、スイコとレッカのペアユニットとして認知されている。また、作中においては同時期にスイコとレッカのそれぞれソロの歌がCDに収録されていることが判明した。最終回において、記憶消去の影響でヴァンガードに関しては知識が初心者まで全員戻っている模様。同時に第3期で3人がそれぞれ通っていた学校での籍も消滅し、Q4やAL4の面々のことも忘れている。その後も活動を続いている理由は不明。劇場版では、タクトが帰ってきた事で全ての記憶が戻る。

レッカ / 立凪レッカ(たつなぎレッカ)
声 - 南條愛乃 / Micheile Molineux(英語版)
誕生日2月21日魚座)、血液型はB型。
三姉妹の末娘で13歳。ショップでは案内役をしていた。
小柄な女の子で、いつも明るく元気に振る舞っている。思ったことはそのまま口にするタイプで、反感を買うこともしばしば。傍若無人な振る舞いをするレンを少々嫌っている様子。小柄な体格を気にしている模様で、カムイの事を「チビッコ」と呼ぶなど張り合う事もあった。
また、コーリンに対してアイチとの仲をからかうなど悪戯好きな面も覗かせる。
【第1期】
秋の全国大会のアイチVSレン戦の最中、タクトに憑依される。
【第2期】
旅行の準備をしている際にアイチ達が来店し、ミサキとのファイトを制した上で彼らに足りないものを指摘する。第93話でミサキと再戦し、彼女の進歩を見届けて敗北する。
デッキ
「エンジェルフェザー」で構成されたものを使用しており、他の2人が手札とダメージゾーンのカードを入れ替えるのに対し彼女はダメージゾーンからのスペリオルコールを行う戦法を得意とする。ヴァンガードにライドする際には、「きゅんきゅんライド!」と叫ぶ。主な使用カードは「回転する剣 キリエル」、「真紅の奇跡 メタトロン」。
【第3期】
タクトの計らいで「立凪レッカ」として宮地学園中等部に編入してくる。当初はちやほやしてくる一般の生徒たちに嫌気が差していたが、アイドルではなく一人の友達として接してくれたエミとマイに友情を感じ、彼女たちと共にカードファイト同好会を創る。クラスメイトの前ではぶりっ子を演じているが、怒ると本性をさらしてしまうこともある。
タクトの手によってЯ化した際には、世界中の人々を「烈火隊」という自分の思い通りに動く集団に引き込もうと目論み、ゴウキたちをЯ化させて宮地学園中等部の一連の騒動を引き起こす。そして、助けるふりをしてエミとマイの元に近づき、ゴウキが敗れた途端正体を現して2人を連れ去り、体育館に駆け付けたカムイをファイトを始める。しかし、Яしてもなお、エミたちをЯ化させたくない本心をカムイに読まれ、彼のユニットの連続攻撃に耐えきれず敗北。元に戻り、その際の記憶は欠落したが、事情をすぐに呑み込み宮地中学のファイターをゴウキやエミたちと共に元に戻した。
宮地学園を脱出した後、スイコと共にミサキ達に合流し、アイチとタクトの戦いを目撃する。
デッキ
第2期同様「エンジェルフェザー」で構成されたものを使用しており主に「守護天使(セレスティアル)」と名のついたユニットで構成されている。
主な使用カードは「神託の守護天使 レミエル」、「団結の守護天使 ザラキエル」など。Я化際の切り札は「粛清の守護天使 レミエル “Я”」。
【漫画版】
基本的にアニメ版に順ずるがエミ達との友情描写は今のところない。デッキはスイコがアニメで自身が使っていたエンジェルフェザーを使っている影響か「銃士」軸のネオネクタールを使っている。
コーリン / 立凪コーリン(たつなぎコーリン)
声 - 三森すずこ / Stevie Forzani(英語版)
誕生日10月13日(天秤座)、血液型はB型。
三姉妹の次女で15歳。クールに振る舞っているが、実は怒りっぽく激情的な性格。力に完全に溺れてしまったレンや、豹変して本来の優しい人間性を失いかけたアイチを見ていることもあって、次第にPSYクオリアの力に関しては否定的になり、スイコとは意見が対立することも多くなっていく。
当初はアイチの事を見下していたがファイトを通じて彼の実力を知り注目するようになり、何かと気に掛けるようになり、その後も何度か会う内にアイチに想いを寄せていく(時期的には秋の全国大会の地区予選からであり、その頃からスイコやレッカにからかわれることが多くなる)。ストーリーの進行に伴って次第にその想いは大きくなり、第3期においてはЯファイターとなってもなお本来の人格を残し、終盤においては過去の記憶が無いことも相まって、リンクジョーカーから「アイチとの思い出はコーリン自身にとって全てであり、世界そのもの」と称されるほどのものとなった。
アイドルとして活動する時は普段と違い明るい表情を見せているため、普段とのギャップを驚かれることもある。
【第1期】
ショップではアイチと対戦し、勝利している。再びアイチが「PSY」へ訪れた際にレンとファイトするが、敗北したことも相まって彼に嫌悪感を抱く。秋の地区大会の後、レンのデッキを借りたアイチと再戦するが、PSYクオリアを完全に発動させた彼に敗北した。
その後、アイチの変貌の原因が櫂であると判断し、カードキャピタルへ訪れ三和の案内の元裏ファイトで戦っていた櫂と対決。そこでアイチが変貌したことへの怒りを彼にぶつけるが、櫂自身がアイチを止める決意を固めていたことから不信感を解き、アイチが捨てたデッキを託した。全国大会の予選終了後にアイチを櫂の下に連れて行き、二人のファイトを見守った。全国大会決勝前には、アイチをフーファイター本部へ連行し、櫂とレンの決闘を見届けさせる。
デッキ
アイチと同じ「ロイヤルパラディン」で構成されているが、エースが異なるなど彼のデッキとは少々差異がある。主なメインカードは「すのうがる」、「光の牙 ガルモール」などで「獣騎士 ガルモール」と「ハイドックブリーダー アカネ」のスキルで「すのうがる」を大量展開した「ブリザードフォーメーション」を得意としている。また、レンとファイトした時にはバミューダ△、オラクルシンクタンク、メガコロニーの3つのクランの女性ユニット混合デッキを使用した。
【第2期】
シンガポールにてタクトに会えずに落胆するアイチと再会。「灼熱の獅子 ブロンドエイゼル」を供与して彼にハッパをかけた。アイチが勝利すると微笑みを浮かべるなど、出会った当初に比べてアイチの成長を見守っているような描写が見て取れるが、スイコとレッカには別の方面からもからかわれている。香港ステージでアイチが再びPSYクオリアに目覚めたことに少なからず不安を覚えていたらしく、上の世界を思い知らせるという名目でアイチとファイトを行う。そして自力を以て自身に勝利してみせたアイチの姿に、満足そうな様子を見せた。
デッキ
ロイヤルパラディンの存在が消滅したため、使用クランを他の2人と同じ「エンジェルフェザー」に変更、エルゴディエルシリーズを軸とした連携ライドを軸にダメージゾーンと手札の交換及びダメージ回復を主としたデッキとなっている。主な使用カードは「星辰の癒し手 エルゴディエル」。
【第3期】
「立凪コーリン」として宮地学園高等部に編入し、学園ではアイチの同級生となる。アイチがカードファイト部創設を計画していることを知って入部を申し出、2人目の部員となる。
校内でアイドルの自分と仲良くなりたいという者がたくさん寄ってくることに辟易し、入部希望者はカードファイトで叩きのめしている。その一方で、ミサキの入部に嬉しそうな様子を見せるアイチに不機嫌になったり、これまで以上にアイチを意識している様子が見られると同時にアイチと付き合いの長いミサキに対抗心を抱いている様子があった。
当初は学校生活もタクトに勧められたからでカードファイト部の入部に関してもアイチの手助け目的だったが、仲間たちと行動していく内に心境が変化しており、VF甲子園地区大会ではみんなのために勝ちたいと思うまでになっている。
林間学校の時点でЯ化しており、アイチを自分のものにすべくファイトを申し込むが、彼のまっすぐな視線を見てЯユニットへのライドを躊躇うなど本来の人格が未だ残っている様子をみせた。その後、宮地学園にてカムイとのファイトに勝利し彼をЯ化させる。
立凪ビルの書斎にて、リンクジョーカーに時間稼ぎの役を任される形でアイチとファイトを行う。リンクジョーカーと共にタクトが消滅すればこれまでの記憶を全て失う事を知らされていたために、スイコやレッカ、アイチとの思い出を失いたくない一心で戦うも、同じ思いのアイチに押し切られる形で正気に戻った。リンクジョーカーの消滅後、記憶の消滅に絶望しながらもアイチと櫂のファイトを見守る。
デッキ
「虚無」から解放されたことにより再びロイヤルパラディンのデッキを使用。「宝石騎士(ジュエルナイト)」と名のつくユニットをメインとしたデッキ構成となっている。
主な使用カードは「導きの宝石騎士 サロメ」、「純真の宝石騎士 アシュレイ」など。Я化際の切り札は「哀哭の宝石騎士 アシュレイ “Я”」。
【第4期】
アイチと同様に世界からその存在を消されている。当初は櫂のみが彼女の存在の消滅を認識していたが、後にアイチを探すメイト達も彼女の事を思い出した。
アイチの手掛かりを求めて山奥の石碑へやってきた櫂達の前にガイヤールと共に現れ、櫂とファイトを行う。その中でアイチが消えた真実を伝えた上で櫂を破り、「ブラスター・ブレード・探索者」を奪い去る。
櫂達が聖域に侵入してきた際の混乱の中、セラの裏切りによる封印の解除とアイチがリンクジョーカーに呑まれる姿を目にしてしまう。アイチの封印が完全に解けた際、アイチにかかる負担を和らげるために自らの「リンクジョーカー」のデッキで力を受け、一時的にアイチの中にある「リンクジョーカー」を鎮める。そしてガイヤールがセラの野望を阻止した後、カードファイト部の仲間であったナオキとファイトを行い、敗北するが彼女のアイチへの想いは認められた。
彼女はリンクジョーカーが消えたことで確かに記憶を失ったが、アイチの中にシードが存在したことで完全にリンクジョーカーが消滅したわけではなかった。それから間もなく、記憶を失い放浪していたところで封印する前のアイチの苦しみを感じ取り、聖域でアイチと再会し記憶を取り戻す。そして、封印されるアイチの苦しみを引き受け、彼に尽くし殉じることを望んだ。また、一度記憶を失いアイチのことを忘れていた反動か、アイチの側にいることについてはある意味で櫂達以上に執着し、依存している様子がある。そして、聖域での戦いが終わると共に彼女の記憶は完全に失われることとなり、アイチと絆を確かめ合い、涙と共にアイチの元を去った。
ミサキには強い友情を抱いており、アイチの真実については「嘘は言わない」と告げた。
最終回では記憶を失っているが、アイチ達やヴァンガードには懐かしさを感じていた。
デッキ
前期で滅びたはずのリンクジョーカーを使用。デッキは櫂と同じ「星輝兵(スターベイダー)」。ただし、使用者の彼女はリバースファイターとなっておらず、自分の意志でリンクジョーカーを操る。
主な使用カードは「星輝兵 ガーネットスター・ドラゴン」、「伴星の星輝兵 フォトン」、「電離の星輝兵 ハフリウム」。特にコーリンは「フォトン」を「我が罪の化身」と称している。
【劇場版】
歌のステージが終わった後に、アイチ対伊吹、伊吹対カムイのファイトの審判を務める。
【漫画版】
漫画では、3期同様、アイチの学校に転入しアニメ同様の流れでカードファイト部最初のメンバーになる。また、アニメではミサキの入部試験のファイトはアイチが行ったが、漫画では彼女が相手をしている。ゴールドパラディンのデッキを使用しており、エースカードは「灼熱の獅子 ブロンドエイゼル」、「光輝の獅子 プラチナエイゼル」。
スイコ / 立凪スイコ(たつなぎスイコ)
声 - 寺川愛美 / Nikkita Bradette(英語版)
誕生日5月5日牡牛座)、血液型はO型。
三姉妹の長女で17歳。常に冷静沈着で、3人の中ではリーダー的存在。コーリン相手に善戦したアイチに「騎士王 アルフレッド」のカードをプレゼントした[52]。一見、優しそうな雰囲気を持っているが、目的達成のために手段を選ばない面も持っており、レンの暴走を招いたことで櫂からは強い嫌悪感を抱かれている。歌に関しては厳しく、音程を外したレッカを叱ったこともある。コンピュータの扱いが得意で、作中ではよく端末を操作し、第3期中盤の福原高校のЯ事件ではハッキングを成功させたこともある。
掴み所のない性格でもある傍ら、PSYクオリアの能力者である以外の意味でもアイチやレンを個人的に気に入っている模様。
【第1期】
あまり多くを語らず、PSYクオリアの能力者を探し出すために様々な行動を起こす。一時はミサキにも多少なりとも期待を寄せていた。自らの目的を成就する為にはPSYクオリアの力を完全に覚醒させる必要があるらしく、レンやアイチがPSYクオリアの力を積極的に使う事を強く望んでおり、コーリンがPSYクオリアで暴走しかけたアイチを止めたいと考えていることには深入りしないよう諌めている。
レンの更なるPSYクオリアの覚醒のため、レンに「光」と「闇」のカードを供与する交渉をし、闇のカード「ファントム・ブラスター・オーバーロード」を渡す。フーファイター本部での櫂とレンの死闘の後、アイチにも「マジェスティ・ロードブラスター」を与えた。全編を通して暗躍していたが、「あの方(タクト)」に憑依されていたレッカが解放された際には安堵の声を上げるなど決して非情ではない。
【第2期】
アイチが来店した際、しばらく店仕舞いすることを告げた。
第92話で修業のためPSYにやってきたQ4との対決では二番手としてカムイとファイトする。カムイの力押し戦術を脆いと言い切りトリッキーな手段で追い詰めるも、最終的に自分の戦略を貫いたカムイに敗北、彼の力を認める。
その後、自分たちに勝利したQ4の3人にそれぞれカード(アイチには「光輝の獅子 プラチナエイゼル」、ミサキには「日輪の女神 アマテラス」、カムイには「超獣神 イルミナル・ドラゴン」)をプレゼントした。[53]
デッキ
他の2人同様「エンジェルフェザー」デッキで「看護師長 シャムシャエル」を軸としたデッキを使っており、ダメージゾーンと手札の入れ替えを主とした戦い方を得意とする。
【第3期】
タクトの計らいで「立凪スイコ」として福原高校に編入する。ナオキの対戦相手として呼び出されるが、彼の「セーラー服に無理があるんじゃねーか?」という一言に、笑みを浮かべながら激怒[54]し、彼とのファイトに圧勝した(以後彼から「セーラー服」というあだ名で呼ばれている)。その後、VF甲子園地区予選大会で再度ナオキと対決し逆転負けしているが、彼への興味を一層強くした様子を見せた。
その後、ヴォイドに乗っ取られたタクトによりЯ化。レンを仲間に引き込むべく彼とファイトするが、敗れ去り正気に戻る。その後はレンやアサカをサポートし、福原高校Я化事件の解決に貢献した。
レンと親しく話しており、アサカからは敵対心を持たれているが、福原高校Я化事件を通して徐々に和解している。
最終決戦ではレッカと共にミサキ達と合流し、端末を操作してアイチとタクトの戦いを映し出す。
デッキ
前期同様「看護師長 シャムシャエル」を軸とした「エンジェルフェザー」デッキを使用しているが、一部の「守護天使(セレスティアル)」カードを投入している。
リバースファイターとなった時は、「シュヴァルツシルト・ドラゴン」への連携ライドを軸としたリンクジョーカーデッキを使用している。
【劇場版】
事件の中核である「根絶者(デリーター)」のことをアイチに解説する。
【漫画版】
アニメ同様福原高校の生徒として登場。アニメ版と比べると感情が豊かである。アイチを気に入っており、出会い頭に抱きつくなど大胆なスキンシップを行い、コーリンを動揺させている。デッキは「エンジェルフェザー」だが、アニメ版におけるレッカの「守護天使(セレスティアル)」軸に近い構築である。

チームドレッドノート

蒼龍レオンが率いるQ4の香港ステージでの決勝の対戦相手。ドレッドノートは「恐れ知らず」という意で、イギリスでは艦船の名称にも用いられる。

蒼龍レオン(そうりゅうレオン)
声 - 神原大地
誕生日8月1日獅子座)、血液型はB型。
83話で初登場した少年。カードショップPSYを訪れてその場に居合わせたDAIGOとファイトし、すぐに去って行った。冷静な性格で、よく現在の状況を風に例える。スタンドアップの際には、「スタンドアップ・マイ・ヴァンガード」と宣言する。
幼馴染みのジリアンとシャーリーンに対して幼少時代は『蒼龍の子』の伝説を話すと共に笹舟を浮かべて二人に笑顔を望んでいる等、二人を大切に想っている。また、彼の作った笹舟は二人にとっても大切な思い出となっている。
【第2期】
彼もまたPSYクオリアの能力者であり、その能力はスイコいわく「今までの能力者の中でも強大な力の持ち主」。決勝戦でアイチとの能力者同士のファイトを制したが、アイチの能力については「いい風だ」と一定の評価をしていた。
かつて「アクアフォース」とともに7つの海を支配していた蒼龍の民の末裔で、幼い頃は蒼龍の民を導くと言われる『蒼龍の子』の伝説を信じる純粋な少年だったが、ある時伝説が作り話であり、自分たちが歴史に埋もれて滅び行く運命の一族であることを知って絶望する。その際に心に生まれた負の感情を「ヴォイド」に付け込まれ、「アクアフォース」の復活と引き換えに「ロイヤルパラディン」「シャドウパラディン」「かげろう」の惑星クレイにおける前大戦の英雄達を封印する取引を承諾。そして自分こそ『蒼龍の子』であると宣言し、「アクアフォース」の復活とともに一族を再興し、表舞台へ返り咲くことを目論んだ。
惑星クレイに転送されてからその本性を現わし、タクトの力を奪う。PSYクオリアに加えてヴォイドの力も取り込んで櫂を打ち負かし、駆けつけたアイチと対峙。ヴォイドによる身体への侵食を強靭な意志の力で抑え込んでファイトし、アイチを極限まで追い詰めるが土壇場のヒールトリガーで攻撃をしのぎ切られ、返しのターンのアイチの攻撃を防ぎ切れずに敗北。クレイの先導者となったアイチと「ゴールドパラディン」によってヴォイドは一掃され、レオンに憑依していたヴォイドも放逐された。
デッキ
ヴァンガードファイターの間で伝説のクランと言われている「アクアフォース」で構成されたデッキを使用。切り札は「蒼嵐竜 メイルストローム」「蒼嵐覇竜 グローリー・メイルストローム」。
【第3期】
香港の高校に通っており、VF甲子園参加の前に日本に慣れてもらおうというテツの計らいで福原高校へ招待され、アサカと試合を行う。アイチに対し以前のような失敗をしないことを誓い、VF甲子園での再戦を望む。タクトに招かれて宮地学園に来た際には、ひょんなことから那嘉神エルとファイトするが、重度の中二病を患っている彼と絶妙に話がかみ合っていた。VF甲子園参加を前にしてホテルで宿泊していたが、Я化した光定とユリ、SITジニアスから強引にファイトを申し込まれる。ジリアンとシャーリーンがそれぞれリーとアリに敗れ孤立無援となるが、同じ過ちは繰り返さないという強い決意のもと、新たな切り札「蒼波竜 テトラドライブ・ドラゴン」の波状攻撃で光定とのファイトに勝利する。その後、正気を取り戻した光定との共闘でЯ化したユリたちを救う。
その後、VF甲子園の決勝で福原高校と激突、レンと互角の勝負を繰り広げるも僅差で敗北し準優勝となった。
タクトの宣戦布告後、櫂を倒すべくアイチに共闘を請うが、彼が櫂と戦うことを躊躇っていることをファイトで見破り、「共に戦うに値しない」と言い残しその場を去る。その後、追いかけてきたナオキと何度かファイトを行い彼の実力を認め、アイチのことを託した。Яファイターとのファイト中にPSYクオリアの力が再び発動し、クレイに封印されていた本物のタクトを救出すると共にアイチのЯ化を食い止めた後、本物のタクトと共に打倒リンクジョーカーに乗り出す。リンクジョーカーが己の半身を用いて召喚した「(Яファイターとなった)未来のレオン」とのファイトでは、未来を変える自分の揺るがない意思により戦いを制した。
デッキ
前作同様「アクアフォース」で構成されたデッキで、「蒼翔竜 トランスコア・ドラゴン」「終末の切り札 レヴォン」「蒼波竜 テトラドライブ・ドラゴン」を新たに使用する。未来から召喚されたレオンのデッキは「蒼嵐」と名のついたユニットを中心に構成され、切り札は「蒼嵐業竜 メイルストローム “Я”」。
【第4期】
故郷の島に戻っており、アイチとコーリンの意志を聞いた後にナオキの特訓に付き合い、ファイトを通じて彼の良さと欠点を教えた。その後、アイチとコーリンの事でそれぞれ思い悩む櫂とミサキを諭し、二人に再起を促した。
レンと同じくアイチの事を覚えているが、彼と同様に中立的な立場を取っている。しかし、彼も思うところがあったらしく、ナオキの特訓の申し出を引き受けたのもレンがアイチ達の手掛かりを櫂に教えたのと同じ理由からである。
アイチの封印解除後、レンと共に聖域へ赴き、ミレニアムブリザードプリズンに閉じ込められていた櫂達を救出した。
デッキ
「双闘」による運用を主眼とした「アクアフォース」を使用。構築内容は前期で戦った未来の彼自身が使用した「蒼嵐」ユニットを中心としている。切り札は「蒼嵐波竜 テトラバースト・ドラゴン」、「蒼嵐水将 スターレス」。「シークメイト」する際には「シーク・マイ・メイト」と宣言する。
【劇場版】
「メサイア・スクランブル」の招待状(大会関係者用)を受け取り、予選Aグループでガイヤールに勝利したが、ミサキ同様伊吹に敗北してしまう。
【G第2期】
2年の研鑽をかけて、アクアフォースを復活させることに成功し、蒼龍財団を築いたほか、アクアフォースのクランマスターとして名を轟かせている。相変わらず状況を風に例えている。メガラニカ支部へ向かう途中クロノと出会い、道案内をしてもらった。その後支部でのGクエストにて同じアクアフォース使いのハイメと「スペシャルアクアフォース」としてチームを組みクロノと再会、彼と対戦することになる。
デッキ
「蒼波」による運用を主眼とした「アクアフォース」を使用。切り札は「蒼波竜 アンガーボイル・ドラゴン」。
ジリアン・チェン
声 - 植田佳奈
誕生日12月13日(射手座)、血液型はA型。
レオンに仕えるチェン姉妹の双子の姉。高圧的な性格。VFサーキット決勝戦ではファイトをしなかったが、惑星クレイでは妹のシャーリーンと組んでのタッグファイトに臨んでいる。リンクジョーカー編ではアリとのファイトでЯ化してしまうが、レオンと光定の協力により元に戻る。
立凪ビルまでタクトの依り代である鏡を運んだ後、シャーリーンと共にЯファイターの大群を相手に三和達と共闘する。
デッキはレオンと同じ「アクアフォース」。
シャーリーン・チェン
声 - 後藤沙緒里
誕生日12月13日(射手座)、血液型はA型。
ジリアンと同じくレオンに仕えるチェン姉妹の双子の妹。決勝戦でレオンのタッグパートナーを務める。普段はおっとりとしていてどこまでもマイペースだが、一旦怒らせると姉のジリアンでも手がつけられなくなる。クレイでは姉のジリアンと組んでのタッグファイトに臨んでいる。リンクジョーカー編ではリーとのファイトでЯ化してしまうが、レオンと光定の手で救われる。
その後、ジリアンと共にタクトの依り代の鏡を運び、レオンが立凪ビルに乗り込む際には所持していたコンパクトを代用に手渡す。
レオンや姉と同じクランのデッキを使用している。
ギアースクライシス編ではスペシャルマッチでシオンと対戦。デッキは「波紋」を主軸とした「アクアフォース」を使っている。

チームSITジニアス

VFサーキットに招待されたシンガポール工科大学の現役大学生。3名ともカムイと同年代であり、飛び級で入学した精鋭である。試合では最小ターンでファイトを制して一躍注目を浴びた。シンガポールステージにおいて3回戦でQ4を、決勝戦でカエサルを圧倒的な実力で撃破してシンガポールステージ優勝を飾った。3名とも「グレートネイチャー」で構成されたデッキを使用している。リンクジョーカー編では、来日してアイチと談笑する姿を見せている。空港の事件が解決した後はシンガポールへ帰国し、そちらでЯファイターと交戦する。最終回では櫂を経由してカードキャピタルのショップ大会に招待され、参加する。

クリストファー・ロウ
声 - 矢作紗友里(4期および劇場版まで)→花倉洸幸(『G』第2期から)
通称「クリス」。3人のリーダー格でアイチの対戦相手。アイチ達に対して挑発的な言動を取る。3期連続で学内チャンピオンに輝く実力の持ち主だが、そのポジションを守るために全てをヴァンガードに費やすあまりに「強いことは孤独」と考えるようになり、チームメイトのリーやアリでさえも仲間とは思っていない。
アイチとのファイト中にタクトの介入によってPSYクオリアの能力者として覚醒し、その力を再び振るうことを躊躇うアイチを蹴散らした。
99話にて「虚無(ヴォイド)」により心の闇が解放されたことで、第1期のアイチやレン同様、PSYクオリアの闇に飲まれてしまう。
自分のPSYクオリアの力に絶対の自信を見せていたが、アイチが敗北することなく攻撃を耐え切ったことで狼狽え、最後はアイチの「光輝の獅子 プラチナエイゼル」のアルティメットブレイクにより大幅強化されたユニットたちの猛攻に耐えきれず敗北。PSYクオリアの闇から解放された直後、他のメンバーと共に地球へ強制送還された。リンクジョーカー編で日本のカードファイト事情を調べるためにほかのメンバーと共に来日し、以前と違い周りに気を使う発言もするようになった。第134話では、帰国した光定から強引にファイトを申し込まれ、SIT仕込みではない別次元の強さを見せつけられ敗北。リー、アリと共にЯファイターとなるが、レオンと正気を取り戻した光定に敗北し、全員正気を取り戻す。
劇場版では、「メサイア・スクランブル」の予選Aグループでミサキと勝負するが、敗北する。
ギアースクライシス編ではカムイ同様青年に成長。ジニアスコミュニケーション(通称GTEC)を設立し、ファイカを開発するなどシンガポールでさらに名を広げた著名人となっている。ズー支部のゲストとして登場し、対戦権を会得したトライスリーのトコハと対戦、怒涛のリアガードパワーアップで追い詰めるも、敗れた。Gクエスト終了後、マモルに呼ばれ、今回にベントでの常用なギアーズを調査するため協力する。
主な使用カードは「学園の狩人 レオパルド」、「双筆の闘士 ポラリス」、「特別名誉博士 シャノアール」。
リー・シェンロン
声 - 下田麻美
ミサキの対戦相手。シンガポールの名家の出身で、「名家の人間はヴァンガードファイトでも最強でなくてはならない」という持論を持つ。飛び級で大学に入ったことを鼻にかけ、ケンジやカムイを挑発するような言動を取っていたが、学内トーナメントではクリスに敗北しており、チーム内でナンバー2に甘んじていることに内心では不満を募らせている。また、「チームメイトは仲間ではなく敵」「クリスを倒すのはこの俺」と言い放つなど、その結束は極めて危ういものであったが、一方でナンバー1であり続けるために人一倍努力をしていたクリスの事を内心では尊敬していて、クリスが「ヴォイド」に魅入られた時には、涙ながらに彼に元に戻るよう訴えた。試合ではミサキに辛辣な言葉責めを浴びせて勝利している。
クリスがPSYクオリアの闇から解放された際には「またPSYクオリアに頼ったら許さない」と言いながらも彼を信用する胸を伝え、アイチ達に激励の言葉をかけて、他のメンバーと共に地球に強制送還された。リンクジョーカー編でクリスと共に来日。少々棘のある発言は変わりないが、かなり物腰が柔らかくなっている。また、シンガポールで光定に敗れたことがクリスの口から語られている。
アリに対しては前向きな姿勢をうらやましく思う反面で女癖の悪さに頭を悩ませている。
主な使用カードは「武装教官 バイソン」でリバース化した際の切り札は「学園の処罰者 レオパルド “Я”」。
ファジル・アリ
声 - 根本圭子
カムイの対戦相手。無類の女好きでナルシスト。しかしその反面PSYクオリアによって傲慢になったクリスの言動も笑顔で流すなど心の広い好人物でもある。「ヴァンガードの強い男に女はなびく」が信条。ファイト中はパワーを「モテモテ度」、クリティカルを「ズッキュン度」などと表現する。カムイのイメージのエミをも手中に収めると言い放つも、カムイの意地に押される形で敗北した。試合後は己の道の険しさを再認識して表情を曇らせていたが、自らの勝利に過剰なまでに拘るリーとは異なり、負けても気持ちの切り替えが早い。
クリスがPSYクオリアの闇から解放された際には、アイチ達に「このピンチを救ったら女の子にモテる」という彼なりの激励の言葉をかけ、他のメンバーと共に地球に強制送還された。リンクジョーカー編ではクリスらと共に来日。だが、日本のメイドに会いたがったり、自分の彼女の多さを森川に自慢するなど、女癖の悪さは相変わらずのようである。
最終回ではクリス、リーと共にショップ大会に参加してジリアンとシャーリーンにアプローチを掛けるが引かれていた。
主に「ロックス」と名前につく連携ライドを主体としたデッキを使用する。リバース化した際の切り札はリー同様に「学園の処罰者 レオパルド “Я”」。

チーム男前

カードショップ「男前」の代表チーム。昨年の全国大会にも出場した強豪。海賊風のコスチュームに身を包んでいる。「グランブルー」デッキを用い、ドロップゾーンからユニットをコールする「無限復活地獄」を軸とした戦術を使う。

大文字ゴウキ(だいもんじゴウキ)
声 - 伊藤健太郎 / Adam Hunter(英語版)
「チーム男前」の船長(チームリーダー)。高校1年生。カムイがヴァンガードを始めるきっかけとなった人物でもある。
豪快で荒っぽいところもあるが、「妹を不幸にする奴は許さない」「妹は何をしても許せる」とまで豪語する妹思いの兄であり、チーム入りを渋るカムイの意思を尊重して彼を後押しする兄貴分である。カムイの意中の相手がアイチであると勘違いして彼にファイトを挑み、誤解は解けたもののカムイの相手が別にいることは解ってもらえなかった。
地区大会第1戦ではチームメイトと妹と共に「Q4」の試合を観戦していた。決勝戦で再びアイチと激突し、彼の成長を見届けて敗北を受け入れた。決勝戦でのカムイと戦うという約束だけでなく、Q4の勝利で婚約を破談にするという約束も反故にして相変わらずカムイとナギサを結婚させたがっている。
全国大会の予選の昼休み中にナギサと共にアイチ達の応援に駆けつけ、そこでカムイが離反した事、ケンジからアイチの決意を知ることになり、エミと妹と共に彼を探し、仲間とは何かを諭した。
その後、秋の全国大会地区予選でアイチ達と再会し決勝での再戦を誓うも準決勝でキョウ率いる「チームアヴェンジャーズ」に敗北する。
第2期では留学の一件で悩んでいた光定の真意を見抜き、自分とファイトさせることで彼の気持ちを後押しした。また、ゴーという彼そっくりのキャラクターが登場しており、シンガポールでホテルを切り盛りしている。
第3期では、ナギサを将来通わせるために宮地学園の見学会に参加。品のある宮地学園に相応しいよう、荒々しい行動は慎む「海賊紳士」をチームのモットーとしていたがレッカによってЯ化し、「欲しいものは奪い、従うのは己の信念のみ」という歪んだ海賊理念を広めるべく見学会を乗っ取り海賊入団会を始める。そしてカムイと対峙し、人質にとったエミとマイを利用して彼とファイトするが、スタンドトリガーと「最強獣神 エシックス・バスター・エクストリーム」のリミットブレイクを絡めたリアガードの連続攻撃により敗北し、元に戻る。ナギサが元に戻った後、彼女と共にヒロシとカオル、そして宮地学園の生徒を正気に戻した。しかし、その後他にも潜んでいた生徒達の出現に伴い戦況を不利と判断し、エミやナギサといった比較的幼い女子達の安全を優先するために林間学校から戻ったアイチ達に撤退を促した。
第4期では他の人物同様に記憶を失っており、物足りなさを感じるカムイに櫂のことを教えた。全てが終息した後は高校を卒業し、アイチを「男前になった」と高く評価する。
ギアースクライシス編ではメガラニカ支部のGクエストを盛り上げるために司会を務めた。
主な使用カードは「キャプテン・ナイトミスト」、「魔の海域の王 バスカーク」などで第2期では「氷獄の死霊術師 コキュートス」など極限突破に収録されたカードも追加している。Я化した際の使用カードは、「七海覇王 ナイトミスト」、「氷獄の冥王 コキュートス “Я”」。
大文字ナギサ(だいもんじナギサ)
声 - 広橋涼 / Katie McMillan(英語版)
ゴウキの妹。嫌がって逃げるカムイにしつこく抱きつくほど、彼を好いている。カムイは彼女が苦手であり、ことあるごとに拒絶しているが全く理解されていない。カムイが「チーム男前」に参加しなかったのも彼女が原因。エミを一方的に恋敵にしている。
【第1期】
小学校4年生。「小学4年生になったから結婚できる」と発言した[55]。カムイと再会した当初、彼とファイトしたがっており、関東第三地区大会決勝において先鋒として念願の対戦を果たす。彼が動揺していたこともあり勝利を収め、求婚した。Q4が勝てば結婚はナシとされていたが、婿にするのは諦めるとしつつも今度はカムイの嫁に行くと言って状況は変わっていない。
全国大会の予選の昼休み中に兄と共にアイチ達の応援に駆け付けるも、カムイが行方不明になっていることを知り兄やエミと共に彼を探し、カムイに涙ながら檄を飛ばした。
デッキ
カムイとお揃いがいいとのことでチーム男前メンバーの中では唯一「グランブルー」ではなく「ノヴァグラップラー」を使用しており所持カードも女性タイプのカードがやや多い点を除けばほぼカムイと同じ構成である。
また、ライド時の台詞も「ナギサ様ライド!」とカムイに酷似したものを使っており、キョウが「俺様ライド!」と発言した際は非常に不快な表情を見せていた。
【第2期】
ビーチという彼女そっくりのキャラクターが登場しており、兄を手伝っている。
日本ステージではチーム男前の代表として再びカムイと対戦。今度こそ結婚する気で攻め立てるも一歩及ばずカムイに敗北する。
デッキ
第1期同様「ノヴァグラップラー」だが、「獣神」軸のカムイに対し「デスアーミー」シリーズを軸とした物に変更している。切り札は「無幻侵蝕体 デスアーミー・コスモロード」。
なお、第1期と異なりライド時の台詞は「ナギサちゃんライド!」に変更されている。
【第3期】
小学校5年生となり、ゴウキの勧めで宮地学園中等部へ進学させようと見学に来るが、当の本人はカムイと同じ後江中学がいいと拒んでいる。その後レッカによってЯ化し、ゴウキとのファイトが終わったカムイと対峙する。Я化しても人の話を聞かずに一方的にカムイに言い寄る点は変わっていないが、カムイに対する独占欲が強くなり、彼を自分だけのものにすべくファイトを申し込む。だが、直後に現れたニンジャマスターNEOに妨害され、そのまま彼とファイトを始める。終盤には切り札を出し追い詰めるもヒールトリガーを引かれた挙句防ぎきられ、反撃を受けて敗北。元に戻り、ゴウキ達と共にЯ化したファイター全員を元に戻した。
【第4期】
相変わらずカムイに積極的で、最終回では中学1年生になったら結婚できると口にしている[55]
デッキ
これまで同様「ノヴァグラップラー」を使用。カムイと同じ「獣神」軸となっており、デッキ内のユニットもほぼ同じだが、ヴァンガードとリアガードのスタンドを重視とした「インフィニット・ヘル」を得意とするなど、カムイのリアガードスタンド戦法とは対照的な構成である。Я化した際の切り札は「最凶獣神 エシックス・バスター “Я”(リバース)」。なお、Я化したカムイもこれとほぼ同じ構成のデッキを使用している(戦法名称も同じ)。
【G第1期】
中学2年生になり、女性らしく成長。伸ばした髪をツーサイドアップに纏め、チーム男前のシンボルのバンダナは首に巻いている。チーム・トリニティドラゴンの3人とは同級生。外見は女性らしくなったが、猪突猛進な性格やカムイに対する過激な愛情表現は全く変わっておらず、中学2年生になったから結婚できると豪語する[55]。カムイはナギサを恐れてバイトのことは教えていなかったが、バイト先を突き止めてカードキャピタル2号店に押しかけ、クエストまで利用してカムイに執拗にファイトを迫る。デッキは変わらず「ノヴァグラップラー」を使用。
【G第2期】
メガラニカ支部のGクエストにヒロシ、カオルとともに参加していたが、決勝でトライスリーのクロノに敗れる。
中津川ヒロシ(なかつがわヒロシ)
声 - 鷹嘴翼 / Andrew Gummer(英語版)
中学3年生。他のメンバーに比べて細身で長身。
地区大会では準決勝まで出場していたが、実はナギサの代理として出場していたため決勝では欠場。ファイトの描写がなかったため使用デッキは不明。三期にてЯ化するが、エイジにデッキを隠され、結果的にはゴウキ達によって正気に戻された。
小松原カオル(こまつばらカオル)
声 - 風間勇刀 / Corby Proctor (英語版)
中学3年生。ことあるごとにボディランゲージを交えて「ジャパーン!!」と叫んだり語尾として(時に強引に)用いる癖がある。
関東地区大会決勝戦第2試合ではナギサに「負けたらウニ千個を飲ませる」と脅迫されつつゴウキ直伝の戦術を櫂に見せつけるが、力及ばずに敗北した。
本名は小松原・ジャパーン・カオルであり、日本人とブラジル人の両親から生まれたハーフ[56]
第3期ではЯ化した際、語尾が「ブラジール!!」に変化している。

チームカエサル

前回の全国大会では準優勝、前々大会の優勝チーム。元々は臼井姉弟のチームで、後述の光定の加入で正式なチームとなった。春の全国大会で「Q4」と知り合う。3人とも「ディメンジョンポリス」のカードで構成されたデッキを使用する。春の全国大会では決勝まで駒を進めるも、FFAL4には敗北。後にAL4のメンバーを倒した縁でQ4を合宿に誘い、Q4の良きライバルとなる。2期ではVFサーキットに招待されるが、SITジニアスの圧倒的な実力の前に惨敗する。ソウルステージでも決勝まで漕ぎ着けるも、NAL4に敗北し優勝を逃してしまう。その後、リーダーのケンジが留学したため事実上活動停止状態となっている。チーム名はリーダーである光定ケンジの愛称と、ガイウス・ユリウス・カエサルを結びつけたもの。

『G』では3人ともシンガポールで活動しており、ヴァンガードの面白さを伝えるため、「地球防衛組織カエサル」を制作した[57]

光定ケンジ(みつさだケンジ)
声 - 赤羽根健治 / Jeff Punyi(英語版)
どこか頼りない印象を与える青年。姓を音読みした「コウテイ」の名で知られている。ユリ達と出会った頃はカードのスキルもろくに知らない初心者だったが、何度負けても諦めない精神と努力を惜しまないところを買われてユリからチームにスカウトされた。その後は着実に実力を着け、やがてガイやユリを超えるファイターとなり、リーダーとしてチームをチャンピオンシップ優勝へと導いた。自分の正義を貫いてきたローマ皇帝に心酔しており、そんな中正義を掲げる「ディメンジョンポリス」に出会い、自分の正義を突き詰めるためにこのクランを極めることを決めている。常に首から提げているペンダントは、勲章としてユリから譲り受けたもの。
歴史に関する本を読んだり薀蓄を語るのが趣味だが若干行き過ぎている節もあり、シンガポールの子供からは「歴史オタク」と呼ばれるほど。「目立つのは苦手」と語るものの、ファイト中だけは何ともないらしい。
ユリに好意を寄せられているが、当の本人は全く自覚しておらず、察したアリに「爆発しろ」と毒づかれた。
【第1期】
春の決勝の大将戦でレンと激突するが、手も足も出ず敗北を喫した。Q4との合宿では櫂と連日ファイトに没頭し、周囲が付いて行けないほどに高度なファイト談義を交えていた。
レンからは歯牙にもかけられていない様子ではあったが、それでも「(PSYクオリアを持たない者では)ヴァンガードファイターとして最強の部類」と評されている。
秋の全国大会では大将戦でアイチと対峙する。中盤からは自分の流れに持っていきアイチを追い詰めるが、土壇場で「アルフレッド・アーリー」を引いたアイチに逆転負けする。チームとしても敗退したことでQ4に打倒AL4を託す。
デッキ
「イニグマン」シリーズで構成されたデッキを使用する。
【第2期】
シンガポールステージでは決勝に進出したが、クリスに圧倒されて敗北。ソウルステージでも決勝に進出してレンと対峙。チームとしての勝利は逃すものの、PSYクオリアを使わず本来のデッキであるシャドウパラディン(およびゴールドパラディン)を使用していなかったとはいえ、レンを打ち破ってチャンピオンシップでの雪辱を果たす。
シンガポール工科大学への留学を希望していたが、ソウルステージ後に留学が決まる。しかし1人で未知の土地へ留学することに不安を感じており、出発直前まで気持ちの整理をつけられず、カードショップ男前を訪れる。そしてそこでのゴウキとのファイトを通じて留学の決意を固め、彼から贈られたバンダナを身につけシンガポールへと旅立った。なお、大学を卒業するまではヴァンガードの大会には参加しないことを明言している。
デッキ
「次元ロボ」シリーズを中心としたデッキを使用。場を整えてヴァンガードの大幅強化を狙う戦法を取る。切り札は「超次元ロボ ダイユーシャ」「究極次元ロボ グレートダイユーシャ」。
【第3期】
休暇を利用して日本に一時帰国する。しかし、空港で待ち受けていた櫂とファイトして敗れたことでЯ化してしまう。常に相手に敬意をはらう優しさは完全に消え失せ、「正義とは、古代ローマの暴君の如く圧倒的な強さで完膚なきまでに相手を叩き潰す絶対的な力」という歪んだ正義感を抱くようになり、その正義を多くの人に実現すべく行動を開始する。その姿はリーから「独善的な暴君」とまでいわれ、自身もそう呼ばれることを厭わないというほどに変わり果ててしまった。さらに、かつての自分の努力を「圧倒的な力の前には努力は無意味」と完全に否定している。そして、空港で出迎えたクリスとファイトし、彼の使うユニットを「ただの獣」と罵り続けた上、新たな切り札を用いて圧勝。SITジニアスのメンバーと、空港にいたファイター全員、そして空港に迎えに来たユリをЯ化させる。そして、伝説の蒼龍の子であるレオンを臣下にすべく彼にファイトを申し込むが、「蒼波竜 テトラドライブ・ドラゴン」の連続攻撃によって敗北し元に戻る。そして、彼との共闘でЯ化したユリたちを元に戻すことに成功し、無事チームカエサルは全員そろって再会する。
なお、レン同様135話から138話まで(137話は除く)はアイチが本編未登場のためエンディングのキャストクレジットは彼がトップになっている。
デッキ
第2期同様「次元ロボ」シリーズを中心としたデッキを使用。切り札は第2期と同様のほか新たに「超次元ロボ ダイカイザー」を使用する。リバース化した際の切り札は「暗黒次元ロボ “Я”(リバース) ダイユーシャ」。
【第4期】
カトルナイツの手がかりを得るために空港を訪れたミサキとカムイに出会うが、アイチの存在の消滅によって彼らとの面識はなくなり、代わりにゴウキとの交流は保たれている模様。アイチの存在が消滅した影響か、第2期の発言と異なり大会には出場している模様。
デッキ
これまでと同様に「次元ロボ」デッキを使用。「超次元ロボ ダイユーシャ」と合わせ、前期で登場した「超次元ロボ ダイカイザー」と「超次元ロボ シャドウカイザー」の他に設定上前述の2体が合体したユニット「究極次元ロボ グレートダイカイザー」を切り札としている。
【劇場版】
「メサイア・スクランブル」の予選Aグループで櫂に勝負するが、あっさりと負けてしまう。
【G第1期】
他のカエサルのメンバーと共にシンガポールで引き続きヴァンガードの研究をしており、その面白さを伝えるべく、自らが主役の映画を製作した。その後日本に帰国し、カードキャピタルに立ち寄った。
臼井ユリ(うすいユリ)
声 - 牧口真幸 / Leda Davies(英語版)
チームの紅一点。ガイの姉。光定に出会い、彼の努力家な面を見出してチームにスカウトする。チーム結成以前は「バトルシスター」と名のついた物を軸としたオラクルシンクタンクを使用していたが、光定の「ディメンジョンポリス」への強い思いに感化され、自分もクランを変えることを決心する。そして共に過ごしていくうちに光定に好意を持ち始め、チャンピオンシップ優勝後、自分のペンダントを勲章として光定に渡している。世話焼きな性格だが、一方で怒ると非常に怖く、秋の全国大会先鋒戦でカムイに負けたガイに説教を行っていた。また、本気モードになった際は一転して好戦的な性格に変化し、その戦い方から「女帝」のニックネームで呼ばれている。
「勝利するイメージ」を大切にしているようで、弟に対してもそれをしっかり持つよう釘を刺している。また、Q4との合宿ではアイチとのファイトに5連勝した際に、彼のデッキ構成を確認してそのことをアドバイスした。
秋の全国大会準決勝では中堅としてミサキと対決。手堅い戦法をとるミサキに対して勝負師としての一面を発揮し、「イニグマン」シリーズと「ミラクル・ビューティー」のスキルによる容赦ない攻めを見せて勝利する。
第2期の日本ステージでは、VFサーキット実行委員会からの依頼でチームアンノウンの一員「クイーンY」を名乗り、参加チームの最終障害となる。再び「オラクルシンクタンク」のデッキを手にしてミサキと再戦し、激戦の末自身のファイトを貫き通した彼女に敗北する。
第3期では光定を出迎えに空港に訪れるが、そこでЯ化した彼とファイトする。変わり果てた光定を取り戻すべく決死の想いで挑むが、力及ばず敗北。Я化した上に彼の忠実な臣下に成り果てるが、レオンに敗北したことで正気を取り戻した光定に救われる。
なお、第3期では第1期で光定が使った「イニグマン」シリーズを軸としたデッキを使用している。
臼井ガイ(うすいガイ)
声 - 佐藤せつじ / Roger Rhodes(英語版)
長髪を結んだ青年。ユリの弟。物腰は落ち着いており常に敬語で話すが、ユリ曰く「油断しやすい性格」。また、光定とユリの仲を冷やかすお調子者の一面も持ち合わせており、ユリからの制裁を受けながらも密かに二人の仲を応援している。
光定とユリを守る姿勢から、「剣闘士(グラディエイター)」の愛称で呼ばれている。
Q4との合宿では森川とファイトし、13連勝する。秋の全国大会準決勝では先鋒戦でカムイと対決。彼を1人前のファイターとして見ており、全力で挑むも僅差で敗北してしまい、試合後に姉のユリから正座をさせられた上で思いっきり説教を食らっていた。
第3期では光定とユリを2人きりにさせるために一芝居うち、彼女を先に空港に向かわせた。そういった経緯でЯ化した光定達には遭遇せず、チームカエサルで彼のみがЯ化していない。
『G』では、出演した映画のDVDを見て感動したクロノからサインをお願いされた。

チームアヴェンジャーズ

フーファイターを不名誉除隊された矢作キョウによって結成された、ならず者ファイター集団。キョウ以外の名前は2期で判明したもので、1期では設定されていなかった。1期ではAL4への復讐のために関東第三地区大会に出現するもQ4に敗北し、フーファイターに殲滅され生死不明となっていたものの、何とか生きながらえていた。第2期では「プロジェクト・イエティ」の一環で日本を離れ、櫂を誘き出すべくマッターホルンに居を構え、噂を聞きつけて訪れた世界中の名だたるファイターを撃破していた。最終的にはVFサーキットの優勝を目的としており、人間的な成長が見られる。また、高価とされるモーションフィギュアシステムも所持している。3期では雀ヶ森レンとの再戦を求めて福原高校に潜入。一時的にレンと共闘し数多くのリバースファイターを相手取り戦った。ここに至るまでに、修行の過程で地球を7周していたことが判明する。その後、レンと共に立凪ビルに駆けつけた。

矢作キョウ
詳細は#チームFFAL4を参照。
枇杷島ジョー
声 - 鈴木恭輔 → 森嶋秀太(3期)
ゴーグルと革ジャンを着た黒髪の男。第2期では変装して声を出せないキョウに代わってターンシークエンスなどを知らせる。雪崩に巻き込まれたキョウを助けた櫂に対し、彼に代わってアキラと共に頭を下げた。蒼龍レオン戦では着ぐるみを着て登場した。3期はキョウ・アキラと潜入先の福原高校でリバースファイター達を相手に戦った。
栄生アキラ
声 - 佐々木啓夫
サングラスに迷彩柄のスリーブレスを着た金髪の男。1期ではミサキと戦うも手も足も出ずに敗北。第2期では老人に扮装してログハウスで生活していた。3期では福原高校の混乱の中を抜け出し、アヴェンジャーズのチームメイトに差し入れを行った。

スリーブラックス

チームQ4の地区大会1回戦の対戦相手。「かげろう」のカードで構成されたデッキを使用。黒魔術師のような出で立ち・振る舞いをしているが、森川の「本当に黒魔術が使えるのか」という問いには冷静に否定するなど、心底なりきっているわけではない模様。また、実は3人とも名前から連想されるような明るい好青年である。秋の地区予選にも参加していたが特に見せ場もなく敗れ去る。

黒沢ヒカル(くろさわヒカル)
声 - 小野塚貴志 / Chris lppolito(英語版)
緑髪の男。先鋒で善戦するも、新しいカードを使いこなしたアイチに敗北した。
黒崎ライト(くろさきライト)
声 - 最上嗣生 / Brendan Hunter(英語版)
紫髪の男。中堅で櫂と戦い、圧倒的な実力差の前に敗北する。
黒田アキラ(くろだアキラ)
声 - 佐々木啓夫 / Andrew Gummer(英語版)
黒髪眼鏡の男。2点先取のルールに伴い、対戦せずに終わる。彼のみ使用デッキは不明。

チームジュラシックアーミー

「Q4」の全国大会予選リーグ第1戦の相手。メンバーは服装から言動に至るまで全てが軍人風。デッキは「たちかぜ」のカードで構成されたものを使用。試合後は自分達を追い込んだQ4を強敵と認め敬意を表し、敬礼を送る。最終的に総勝利数結果により2位で決勝進出を遂げた。秋の全国大会でもQ4と最初に対峙したが敗北した。

龍堂グンジ(りゅうどうグンジ)
声 - 大久保利洋 / 未クレジット(英語版)
ベレー帽を被った鬼教官のような男。語尾は「〜である」。
春の全国大会第1試合先鋒戦でアイチと対峙。「やる気だけでは勝ち進めない」と警告し、互いにダメージ5まで追い詰める接戦となるも、最後のダメージチェックでヒールトリガーを発動させたことでアイチの攻撃を凌ぎ切り、先鋒戦を制した。
秋の全国大会でも第1試合にてアイチと対峙するが、PSYクオリアに覚醒したアイチに圧倒され敗北。彼の変貌ぶりに対して、強くなったと評価しつつも敬礼するに値しないと戦慄していた。
その後、第2期の日本ステージで三度アイチと対峙。新たに投入した「破壊竜 ダークレックス」のリミットブレイクスキルでアイチのシールドを削りきるも返しのターンでのアイチの反撃に耐え切れず敗北。しかし、2戦目と違いアイチの強さを再評価し敬礼を送り更にアイチ自身の成長を自分なりの言い方で評価する一方で日本ステージで最も注意すべきはチームアンノウンであるとアイチに警告した。
龍川ブンジ(りゅうがわブシン)
声 - 坂東孝一 / 未クレジット(英語版)
ギャリソンキャップを被った下士官のような男。語尾は「〜であります」。
春の中堅戦ではミサキの戦術によって窮地に陥るも、グンジ同様にヒールトリガーに助けられ、彼女を退けた。
秋の中堅戦ではカムイと戦うが、特に見せ場もなく敗北した。
クレジットでは名前が「龍堂ブンジ」と表記されていた。
龍島シンジ(りゅうじまシンジ)
声 - なし
眼鏡をかけた軍服姿の男。本編中では一切喋らなかったため名前は不明だったが、その後書籍にて明らかになった。

チームマッスルブレイン

「Q4」の全国大会予選リーグ第2戦の相手。メンバーは「(技名)の××」といった呼び名で登録されている。デッキは「ノヴァグラップラー」のカードを中心に構成されたものを使用。モットーは「最強の体に最強の頭脳は宿る」

キックのシュウ
声 - 下山吉光 / 未クレジット(英語版)
先鋒で櫂と対決した人物。眉間にテーピングをしているのが特徴で、特技はキックでバットを折る事。
純正の「ノヴァグラップラー」デッキで櫂に挑むも、櫂のスペリオルライドからの速攻で瞬殺され、バットではなく自分の心(ハート)が折れてしまった。
パンチのケン
声 - 興津和幸 / 未クレジット(英語版)
中堅戦でミサキと対決した人物。片目を隠すほど長い前髪が特徴で、毎日砂に拳を叩きつけ鍛えており、ファイトでのアタックをすべてパンチに例えている。
シュウと異なり「ノヴァグラップラー」と「メガコロニー」のカードを混ぜた混成デッキとなっており、「メガコロニー」のスキルで相手の行動を封じつつ「ノヴァグラップラー」のスキルでダメージゾーンのカードを再び表にし、再度「メガコロニー」のスキルを狙う戦術を得意としている。
ギリギリまでミサキを追い詰めるも、彼女の両親の思い出がこもった「満月の女神 ツクヨミ」のスペリオルライドで形勢を逆転され敗北する。
寝技のスネーク
声 - 佐々木啓夫 / 未クレジット(英語版)
マッスルブレインの大将である茶髪の髪を逆立てた男。心が折れたシュウを慰めていたが、Q4の2連勝によりファイトせずに終わったためデッキ内容は不明。

チームフレグランス

秋の地区大会におけるQ4の1回戦の相手。調香師の3人組で、香りから相手の感情を読み取り、ファイトを有利に進めることを得意としている。下記の2名の他にコロンという名の小柄な少年が参加していたが、彼の詳しいプロフィールは不明。

パルファン
声 - 宮田幸季
先鋒でアイチと対戦した中分けの男。順調にファイトを進めてはいたが、能力に目覚めつつあるアイチに敗れた。
デッキは「オラクルシンクタンク」で、「オラクルガーディアン」と名のついたカードを多く使用している。
トワレ
声 - 後藤麻衣
中堅でミサキと対戦した赤髪の女。複数のユニットのスキルによるコンボによって判断ミスを誘われて敗北した。
デッキは「グレートネイチャー」と「ロイヤルパラディン」の混成デッキ。

チームSPYダー

読みは「チームスパイダー」。盤外戦や情報戦を得意とする、Q4の全国大会2戦目の相手。彼らには名前が設定されていない。使用クランは共通して「メガコロニー」。

チームSPYダーのリーダー
声 - 樫井笙人
眼鏡をかけた髭面の男。中堅でミサキと対戦し、精神的に揺さぶりをかけて戦うも敗北。ミサキの身元調査をしていたような描写もあり、精神面で相手を追い詰めた上でいたぶりつけるファイトを好みとする陰湿な性格。
名称不明A
声 - 鷹嘴翼
作務衣を着た青年。エミに似た仮面をかぶってカムイを陥れようとするも、ふとした拍子に仮面が外れ、彼の怒りを買ってしまい敗北。
名称不明B
声 - 佐々木啓夫
眼鏡をかけた男。Q4の2連勝によりファイトせずに終わったためデッキ内容は不明。

チーム忍

シンガポールステージでのQ4の1回戦の対戦相手。マークのような台詞回しをし、全員が忍者のコスプレをしている。世界中の大会に疾風のように現れては優勝を奪い、疾風のように去っていくと言われている。「忍者はいかなる場所にも忍び、いかなる戦術をも使いこなし歴史を動かしてきた究極のファイター」という自負を持っており、それぞれ異なるデッキを使いこなす。

ジャック
声 - 浜田賢二
チームリーダーでアイチの対戦相手。アイチを見くびるような言動を取っていたが敗北し、自分が未熟者であると痛感した。
デッキ
「むらくも」で構成されたものを使用。
リザード
声 - 保志総一朗
ミサキの対戦相手。ミサキとのファイトを制し、「弱い魂など要らぬ」と言い放った。他の2人はファイトの際「忍法」と発言しているが、彼だけは発言していない。
デッキ
「グランブルー」で構成されたものを使用。
クランク
声 - 小島幸子
カムイの対戦相手。カムイの手の内を見透かしたようなファイトをするも敗北した。
その後、日本ステージでもカムイと対決し敗れている。
デッキ
「ネオネクタール」で構成されたものを使用。

チームディビナシオン

シンガポールステージでのQ4の2回戦の対戦相手。ファイトに占いを融合させて戦うのが得意と称しているが、3人ともどことなくその占いは胡散臭い。占い師らしく3人ともデッキは「オラクルシンクタンク」を使用。

クリスタル
声 - 間島淳司
アイチの対戦相手。名前の通り頭に水晶玉を乗せている。当初は優勢だったが、アイチのダメージが5になっていたことを見落としリミットブレイクにより敗北した。
ホロスコープ
声 - 子安武人
ミサキの対戦相手。自らを色男と評するナルシスト。派手なマント身に着け足元にプラネタリウムを置いている。ミサキに対してアプローチをかけていたが、嫌悪したミサキの投入した「邪眼の美姫 エウリュアレー」のスキルで手札のシールド持ちカードをすべてバインドされ惨敗した。
ゼイチク
声 - 山口勝平
カムイの対戦相手で、会話の語尾に「〜ねん」とつける。背負っているラジカセから猫の鳴き声や風の音を流してカムイにプレッシャーをかけ精神的に追い込むも、その思いを跳ね返したカムイに惨敗する。カムイのことをいろいろ言い当てていたが、すべて正反対の答えだった。

チームセブンシーズ

ソウルステージでのQ4の1回戦の対戦相手。海賊のような格好をした三人組で、各々異なる特殊ルールの下Q4メンバーと激突した。3人ともデッキは「グランブルー」を使用。

キジカ
声 - 皆川純子
リーダー格の姐御肌な女性。『リアガードがアタックした場合にもドライブチェックを行う』という特殊ルールの下アイチと戦いを繰り広げたが、前列すべてにグレード3を展開しスタンドトリガーを絡めてツインドライブを繰り返すアイチの戦術の前に敗北した。
ラジック
声 - 佐藤雄大
ミサキの対戦相手の青年。『攻撃・防御側ともにターンを30秒以内に終えなければならない』というルールの制約に苦しめられる中、持ち前の記憶力を最大限に活かしたミサキの迅速かつ的確な攻撃に敗れた。
ゲラック
声 - 中嶋ヒロ
カムイの対戦相手の少年。『攻撃対象が見えない』という特殊ルールにより自分のヴァンガードへの攻撃を免れ続けたが、やがてカムイの攻撃によってヴァンガードの位置を把握され、集中攻撃を受けて敗北。

チームラウ

香港ステージでのQ4の1回戦の対戦相手。三人とも血の繋がった兄弟であり、全員語尾に「〜じゃ」とつけて話す。デッキは「たちかぜ」を使用。ただしケネスのみファイト描写がないため使用デッキは不明。
香港ステージで敗北後も日本ステージの背景に登場した他、リンクジョーカー編ではЯファイターと戦う世界中のファイターのうちの一組として登場した。なお、いずれの出番においても台詞はない。

ケネス・ラウ
声 - 西田雅一
ラウ三兄弟の長男。タッグファイトにはチームから二人しか出場できないため、控え室から弟たちのファイトを見守っていた。
弟たちがQ4に敗れた後勝利を喜ぶ彼らの前に兄弟揃って姿を現し、アイチとミサキのチームワークを称賛してその場を後にした。
テレンス・ラウ
声 - 白熊寛嗣
ラウ三兄弟の次男で、人並み外れた巨体の持ち主。性格は豪放で心優しい。タッグファイトの相手はアイチ。
「ラプトル」シリーズを軸としたデッキ構築をしており、「ラプトル」シリーズの連携ライドを用いて順調に自分の戦力を整えていった。
「軍竜 ラプトル・カーネル」のリミットブレイクスキルと「ブラキオ」シリーズの退却時スキルを組み合わせた連続攻撃『双撃降竜斬』でアイチの手札をゼロにまで追い込むが、温存していた手札を用いたミサキのタッグガードに攻撃を阻まれてしまった。
フェリックス・ラウ
声 - 水野麻里絵
ラウ三兄弟の三男で、小柄な少年。タッグファイトの相手はミサキ。
テレンスと同じく「ラプトル」シリーズを投入したデッキを使用する。しかし構築傾向は兄のものとは異なり、「暴君 デスレックス」などブースターパック『蒼嵐艦隊』で強化される以前の「たちかぜ」のユニットをメインで用いている。
兄弟ならではの息の合ったコンビネーションでタッグガードを巧みに使いこなしていたが、アイチを助けテレンスの猛攻を防ぎきったミサキの反撃の前に兄共々ガードに使える手札を使い切り敗北した。

チームバトルウィ-ヅ

香港ステージでのQ4の準決勝の対戦相手。「ネオネクタール」のデッキで「銃士」の名のついたユニットを多く使う。ただしチームラウ同様、ウズラのみファイト描写がないため使用デッキは不明。チーム名は「戦う雑草」の意だが、本人たちは雑草を「THE・草」、つまり草の中の草と称し彼らのような雑草魂で戦うと宣言。また自分たちと同じく植物由来のチーム名を持つQ4(クアドリフォリオ、「四つ葉のクローバー」の意)のメンバーに対し「ネオネクタール」を使用していないことに激怒していた。

カラス・エンドウ
声 - 大浦冬華
黒髪の少年。頭に特徴的な形状のゴーグルをつけている。
スズメ・エンドウ
声 - 相田さやか
橙髪の少年。
ウズラ・エンドウ
声 - 長谷美希
白髪の少年。カラスとスズメの語りに号泣していた。

チームアンノウン

日本ステージで対戦者たちの障害となるべく実行委員会より派遣された覆面チーム。3人ともかなりの実力者でチームQ4の日本ステージ最後の壁として立ちふさがる。なお、エンディングDのキャストクレジットは正体を隠している間は下の名前表記で、正体を明かした回以降は本名表記になっている。

キングZ
声 - 野島健児
正体は六月ジュン。詳しくは#裏ファイターを参照。
クイーンY
声 - 牧口真幸
正体は臼井ユリ。詳しくは#チームカエサルを参照。
ジョーカーX
声 - 稲田徹
正体は新城テツ。詳しくは#チームFFAL4を参照。

宮地学園高等部

カードファイト部

宮地学園高等部でヴァンガードをするため、アイチが創設した部活。「初心者歓迎」と銘打っているものの、コーリンの入部により彼女目当ての入部希望者が殺到。コーリンの決定により入部には部員に勝利することが条件となったため、初心者だらけの宮地の生徒には入部はかなり厳しい。生徒会の妨害工作に遭いながらも部員を5人集め、さらに設立の条件として提示された後江高校との対外試合に勝利、正式な部として発足した。その後、生徒会からの要請により、部長はアイチに、副部長はナオキとなった。全国大会およびアジアサーキットの覇者であるチームQ4のメンバーを2人も擁しているため、VF甲子園予選では初出場ながらダークホース扱いされ、前評判に恥じず決勝まで上り詰めるも、福原高校には一歩及ばず本選への切符は逃している。第4期においてはアイチの消滅に従ってカードファイト部の存在も消えていたが、聖域での戦いが終わると共にカードファイト部は復活し、アイチたちが2年生となった終盤では甲子園で優勝し、部員も多く増えている。

先導アイチ
部の創設者であり部長。#チームQ4を参照。
立凪コーリン
2人目の部員。#ウルトラレアを参照。
石田ナオキ(いしだナオキ)
声 - 奈良徹 / Stewart Cummings(英語版)
誕生日4月19日(牡羊座)、血液型はA型。
高等部1年A組の生徒で、アイチの同級生。小学校・中学校共に宮地学園に在籍。情熱をかけるものが見つからず退屈な日々を過ごしていたが、アイチとのファイトで胸が熱くなるものを覚え、ヴァンガードに魅せられていく。
かつて初等部でいじめられていた頃のアイチを覚えており、日に日にボロボロにされる彼の様子を知りながらも見て見ぬフリをしていたことに内心負い目を感じていた。しかし、その頃とは打って変わってヴァンガードを生き生きと楽しむ現在の彼の姿に触発されて自らも『変わりたい』と強く願うようになり、アイチの立ち上げたカードファイト部に入部することを決意。入部試験のコーリンとのファイトに勝利し、カードファイト部3人目の部員となった。部設立後の副部長決定トーナメントでは敗北するものの、やる気を買われてミサキやコーリンからの勧めで副部長となった。
クラスでは不良扱い[58]されており、振る舞いは粗暴で口の聞き方も悪くたびたび失言をしているが、宮地学園にいることから頭脳はそれなりでたびたび精神を落ち着けるために上杉謙信の名言を口にしたりする[59]。向上心が旺盛で良くも悪くも表裏のない性格であり、強くなるために犬猿の仲であるシンゴや年下のエミやマイにも教えを請う謙虚な面も持つ。一方、空気の読めない発言をしてしまうこともしばしば。
ヴァンガードを初めて日が浅いため、チームドレットノートやAL4、ウルトラレアのことについては全く知らず、たびたび話についていけない面を見せる。
アイチ達Q4を目標としており、また自分自身の未熟さを自覚して進み続ける姿勢からAL4のテツとアサカ、更にレオンやスイコといった世界レベルのファイターからファイターとしての将来を期待されている。
最初にヴァンガードを教わったアイチの影響で、ライド時には「ブチかませ!オレの分身!」と叫ぶのが癖になっている。
VF甲子園終了後、生徒会書記のマキを尾行したところ怪しげな空間に辿り着き、そこで何者かと連絡をとるマキの姿を見る。その後、Я化した状態でカードキャピタルに現れアイチとファイト。普段の彼からは想像できない強さでアイチを追い詰めるも逆転負けし、正気を取り戻した。
リンクジョーカーが本格的に侵略を開始した後、シンゴと共にЯファイターの巣窟となった宮地学園に乗り込み、Я化したシンゴやマキを撃破して学園を取り戻す。この活躍が、櫂やカムイと戦うことに戸惑っていたアイチを吹っ切れさせるきっかけとなった。PSYクオリアと惑星クレイの実在についてははっきりと理解をしていないながらもデッキのイメージを掴むきっかけを与えてくれたレオンを信頼し、レオンの言う意識体のタクトの存在も信じている。
デッキ
カードキャピタルで購入した「なるかみ」の最新トライアルデッキ(帝国の抹消者)をベースに独自に調整したもの[60]を使用しており、「抹消者(イレイザー)」と名のつくカードをメインで使用していたが、スイコ戦(1戦目及び2戦目)では「抹消者」ではない「アーマーブレイク・ドラゴン」を軸としたデッキを使用した。
主な使用カードは「抹消者 ボーイングソード・ドラゴン」、「抹消者 ガントレッドバスター・ドラゴン」、「アーマーブレイク・ドラゴン」、「抹消者 イグニッション・ドラゴン」、「抹消者 テンペストボルト・ドラゴン」、Я化した際の切り札は「抹消者 ボーイングセイバー・ドラゴン “Я”(リバース)」。
【第4期】
アイチの存在が世界から消えた事に従い、以前のように荒んだ毎日を送っていたが、櫂とのファイトと新たな姿となった「ブラスター・ブレード」を通じてアイチのことを断片的に思い出し、櫂に協力する。
アイチの記憶を失ったことでファイトの腕前が初心者レベルにまで戻っているようだったが、徐々に勘を取り戻している。ネーヴ、ガイヤールと立て続けにカトルナイツに敗北した後、蒼龍の島でレオンから冷静に行動することの大切さを学び、新デッキを構築した。
特訓を終えて帰ってきたある日、シンゴと共に学園から帰る途中に、かつて自分が取り逃がしてしまった「カトルナイツ」の執事・モレスを偶然街で発見し、彼を尾行する。そして地下通路のとある場所でモレスが「(聖域への)入り口」でワープするのを目撃し、そのことを櫂達に伝える。そしてその「入り口」で聖域にワープした直後にモレスとセラに遭遇、「アイチに関する記憶の喪失」というリスクを覚悟の上で、セラにファイトを挑む。
セラの「常に相手の動きを把握し、その上で相手の『先』を行く」戦法に追い込まれるが、蒼龍の島での合宿・特訓でレオンから「『気持ちが折れない』のが自分の強みである」と教わったこと、合宿に行く前までの自分と、セラとのファイトで窮地に立たされた理由が「一つの方法を繰り返してばかりいた」こと、その時にカムイとのやりとりで「ただ気持ちに任せてがむしゃらにやるだけでは駄目」「状況に合わせていろいろ試してみることも必要」と学んだ事を思い出し、「違うやり方を試す」という戦法に切り替えたことでセラに勝利し、セラによるアイチの「封印」の解除に成功する。
その後コーリンとファイトを行い、ミサキの意志を伝えると共に今でも彼女が自分達のメイトだと伝え、勝利する。
デッキ
引き続き「なるかみ」を使用し、最新のトライアルデッキをベースに、「喧嘩屋(ブロウラー)」と名のつくカードで構成されている。
主な使用カードは「喧嘩屋(ブロウラー) スカイビート・ドラゴン」、「喧嘩屋 スカイハウル・ドラゴン」、「喧嘩屋 ビックバンスラッシュ・ドラゴン」、「喧嘩屋 ビックバンナックル・ドラゴン」、「喧嘩屋 ビックバンスラッシュ・バスター」、「喧嘩屋 ビックバンナックル・バスター」。
【G第2期】
第5話にて、三和や櫂と共に再登場。小茂井との犬猿の仲も相変わらずである。ドラゴンエンパイア支部ではともに小茂井「チェイサー」として、参加者の前に立ちはだかり、クロノと対戦するも敗れ、クロノにエールを送った。その後はズー支部で小茂井と共にGクエストに参加するつもりだったが、メンバーが足りず、偶然メンバーのいなかったルーナと即席でチームを組み参加、予選の料理クエストで落ちる。なお、似た性格であるクロノとは特に気が合っている。
デッキ
第3期初期で使った「抹消者 ガントレッドバスター・ドラゴン」を中心とした「抹消者(イレイザー)」に加え、Gユニットの「真・抹消者 フィニッシュブロー・ドラゴン」を加えている。
【漫画版】
ほぼアニメと同じ流れでカードファイト部に入部する。ただ、学校での振る舞いはアニメより不良らしさが強調されており、授業をさぼったり、入部前にはアイチを軽くいじめている描写もあった。
デッキもアニメ同様なるかみだが、こちらはトライアルデッキではなくレクチャーを頼まれたシンが用意した独自のものとなっている。
小茂井シンゴ(こもいシンゴ)
声 - 吉野裕行 / Hans Wackershauser(英語版)
誕生日1月6日(山羊座)、血液型はA型。
高等部1年A組の生徒で、アイチ・ナオキの同級生。チームQ4のアイチやミサキのファン。当初は紛らわしい振る舞いもあって、コーリンのストーカーと勘違いされた。売り言葉に買い言葉で行ったナオキとのファイトで彼を破り、4人目の部員となる。ナオキとは犬猿の仲で、口喧嘩が多いものの彼を気遣う発言も見せ、リンクジョーカー出現後はナオキと肩を並べ、互いの後ろを任せるほど信頼し合える相棒となっていく。
豊富なヴァンガードの知識を持つがそれゆえに傲慢なところが多々ある。慇懃無礼な口調でナオキの怒りを買っているが、普段から誰に対しても丁寧口調[61]で話し、自身のユニットも様付けで呼んでいる。ヴァンガードに対する愛は本物で、自身でユニットを主人公にした台本も書いている。
有名なファイターに関しての知識を見せる一方で自分が知らないファイターに対しては舐めてかかる傾向があり、三和やエミとのファイトではそれが原因で敗北している。当初はウルトラレアにはあまり関心を寄せていなかったが、レッカのファイトを間近で見たことで、彼女の熱狂的なファンになった。
リンクジョーカーが本格的に侵略を開始した後、ナオキと共にЯファイターの巣窟となった宮地学園に乗り込む。一度はマキに敗北しЯ化するも、ナオキの奮戦により正気を取り戻した後、マキに苦戦する彼を応援し逆転へつなげた。
デッキ
メインで愛用しているのは「むらくも」だが、使用デッキにこだわりはなく後江高校との交流試合(VS三和)やVF甲子園1回戦(VS櫂)では「スパイクブラザーズ」、エミとのファイトではメガブラスト狙いの「なるかみ」を使うなど複数のデッキを所持している。
主要カードは「むらくも」では「隠密魔竜 マガツストーム」、Я化した際は「隠密魔竜 ヒャッキヴォーグ “Я”(リバース)」。「なるかみ」では「武神将軍 ダイム」。
【第4期】
彼もまたアイチの存在を忘れているが、カードファイト部のあった物理準備室に来ると落ち着いて勉強できるという感覚があった。またナオキのファイト姿を見て、無意識に応援している。
聖域での戦いの後も交流戦の日程などの事務を勤めており、アイチやナオキに口うるさくなっている。彼がコーリンのことを覚えているかは不明。
【G第2期】
第5話にて、三和や櫂と共に再登場。ナオキとの関係は相変わらずだが、再登場した面々の中で、髪型を唯一変えている。
【漫画版】
ほぼアニメと同じ流れでナオキを倒しカードファイト部に入部する。
デッキはアニメ版で最も使用頻度の高い「むらくも」のデッキでアニメ同様「隠密魔竜 マガツストーム」をエースとしている。なお、漫画版において人型のドラゴンのユニットにライドした際は見た目の変化は基本的に瞳がその人物と同じ形状になる程度[62]だが、彼がライドしたユニットはすべて彼同様メガネをかけているのが特徴である。
また、アニメではミサキが実力者であることを知っていたが、漫画版ではナオキではなく彼がミサキのことを裏番だと称している。
戸倉ミサキ
5人目の部員。#チームQ4を参照。
中村橋口論議
声 - 佐々木啓夫
カードファイト部顧問。高等部の教師で、生徒会がカードファイト部の設立を認めた際に同会からの指示で部の顧問に就任する。常に笑顔で温厚な性格の人物。ヴァンガードについては全く知識が無く、事務的な仕事を務める。

生徒会

内藤タテワキ(ないとうタテワキ)
声 - 千葉進歩 / Scott Roberts(英語版)
生徒会長。「弱肉強食」をモットーとし、学園内の規律の乱れに常に目を光らせている。ヴァンガードをただの遊びと断じ、カードファイト部創設の動きにより浮付いた学園内の規律を元に戻すために、諏訪部にカードファイト部設立の阻止を命じる。一応はカードファイト部の設立を許した後も、部を潰すための様々な策を案じている。目的のためには卑劣な手段も厭わない冷徹な性格だが、一方で一度信じた相手を見捨てようとしない義理堅い一面も持っている。生徒会室で豪奢なティーセットで紅茶を嗜む(アールグレイが好物)。
度重なる妨害活動が失敗した上、林間学校にて自分の講演会そっちのけで多くの生徒がカードファイト部に興味を持ったために、最終手段としてカードファイト部を自らの手で下すべく諏訪部と共にヴァンガードの練習を始める(使用クランは「グレートネイチャー」)。一晩でルールを完璧に覚えるなどかなりの素質はあるようだが、ナオキの「ブレイクタイム」を何らかのスキルであると勘違いしてルールを再確認するなど少々間の抜けた一面もある。
リンクジョーカーが本格的に侵略を開始した後、諏訪部と共に高等部の生徒たちのЯ化を目撃し、敗北を恐れて身の安全を最優先に行動する。ナオキがマキを救ったことでヴァンガードファイトは素晴らしいものだと考えを改め、Я化から解放されたマキに「一緒にファイトしよう」と、彼女がもう孤独ではないことを告げた。Я事件に居合わせた際に特訓を続けていたが、この時すでにファイトに真剣に打ち込んでいた模様で、目的がカードファイト部を潰すことからVF甲子園に出場するということにずれていた。
第4期終盤では既に卒業しているがカードファイト部のバックボーンを自称しており、諏訪部と共に少々図々しくなっている。
諏訪部イツキ(すわべイツキ)
声 - 間島淳司 / Damiel nelles(英語版)
生徒会副会長。長髪の眼鏡の男性。生徒会長である彼に付き従い、彼の指示でカードファイト部創設阻止の策略をめぐらせる。だが、内藤と違ってヴァンガードに対してはある程度の理解を示しており、VF甲子園の結果を報告した際にはかなり興奮した様子で試合の解説をしていた。
リンクジョーカーが本格的に侵略を開始した後、内藤と共にアメフト部や高等部の生徒達のЯ化を目撃し、身の安全を確保している。
第4期では内藤と共にカードファイト部の活動を支援しているが、少々図々しいためにアイチ達には苦笑いされていた。
長代マキ(ながしろマキ)
声 - 上田麗奈
生徒会の書記。赤髪を纏めた女性。普段は寡黙な雰囲気を醸し出しており、淡々と生徒会の仕事をこなしているが、自分が周りの人間と違うことに強い孤独感を感じており、そこを「虚無(ヴォイド)」に付け込まれてリンクジョーカーの忠実な僕と化す。当初は諏訪部に付き添うだけで、カードファイト部に対して直接妨害を起こすことはなかったが、VF甲子園終了後、タクトにカードファイト部の監視報告を行い、偶然それを見かけたナオキをЯ化させるなど、徐々に行動を起こすようになる。また、林間学校ではЯ化したコーリンに付き添い、アイチたちとの不用意な接触を避けるようにしていた。そして、タクトの宣戦布告後に遂に本性を現し、アイチたちの前に立ちふさがる。手始めに高等部の生徒たちをЯ化させ、さらにはシンゴをもЯさせる。その後、自らの場所を突き止めたナオキとファイトを始める。ナオキの中に自分と同じ孤独を感じ、再びЯさせようと優勢にファイトを進めるが、ナオキの強い意志に動揺し、そのまま押し切られる形で敗北し元に戻る。そして、内藤に「君は孤独じゃない」と告げられ、安堵の表情を浮かべた。
第4期ではナオキに名指しでエールを送っており、中等部時代から気にしていたことも含めてナオキに好意があったと思われる。
デッキ
「ネオネクタール」を使用しており「メイデン」と名の付いたカードを多用する。主な使用カードは「深翠の主 マスター・ウィステリア」、「メイデン・オブ・ビーナストラップ “Я”(リバース)」

宮地学園の関係者

金剛イッキ(こんごうイッキ)
声 - 金光宣明 / Doug De Nance(英語版)
高等部のアメフト部主将。カードファイト部設立阻止を目論む諏訪部から、勝利時に部の予算を増額することを条件にアイチとヴァンガードで戦うよう指示されて彼とファイトするも敗れる。その結果チアリーダー達には見捨てられ、さらに生徒会からの罰で練習場も第2グラウンド(河川敷)から、学園から2時間もかかる第6グラウンド(山奥)に変更された。
リンクジョーカーが本格的に侵略を開始した後、マキの手により他の生徒達と共にЯ化するが、ナオキとシンゴの奮闘により敗北し、そのまま気を失う。
デッキ
所属部と同じ容姿の「スパイクブラザーズ」のデッキを使用。アタックなどの宣言時をアメフト用語で行う癖がある。
主な使用カードは「バッドエンド・ドラッガー」「グレイトフル・カタパルト」。
四会アカリ(よつえアカリ) 
声 - 矢作紗友里 / Maddie Duke(英語版)
学園でのミサキの友人。耳にピアスをしている。明るい性格で、ミサキを気にかけ度々助言している。ヴァンガードに関する知識はないが、VF甲子園では応援に来たり、中継をカードファイト部と共に観戦している。
カードファイト部の創設に伴うアイチとコーリンの噂を聞いて不機嫌になるミサキをからかったり、林間学校でコーリンがアイチを呼び出した際にも尾行するなど恋愛沙汰への関心が非常に強い。
那嘉神エル(なかがみエル)
声 - 加瀬康之
部員三名の超能力同好会部長。自身に異能の力が宿っていると思い込んでいる、俗に言う重度の中二病。左眼と額及び右腕の包帯をし、さらに額と右腕にはマーカーで模様を描いている。その異端性ゆえに生徒会から迫害されていたが、カードファイト部を打ち負かせば部室が手に入るという取引を受け入れ、カードファイト部に果たし状を出す。手違いでレオンとファイトすることとなり、彼を追い詰めるも敗北。過酷な過去を持つレオンとは妙に話がかみ合い、最後にはレオンを「本物」と称した。のちに林間学校では、VF甲子園の中継でレオンを応援している。
リンクジョーカーが本格的に侵略を開始した後、他の高等部の生徒達と共にЯ化するが、ナオキ達の手でЯ化から解放される。
ギアーズクライシス編では成人しているにもかかわらず中二病状態であり、現在就職活動中である。
デッキ
「ダークイレギュラーズ」のデッキを使用。
主な使用カードは「ブレイドウイング・レジー」、「五大元素の支配者(マスター・オブ・フィフスエレメント)」。ギアーズクライシス編では「ブレイドウイング」軸に偏っている。

宮地学園中等部

先導エミ
#Q4の家族を参照。
飛田マイ(とびたマイ)
声 - 石上静香(第1期)→大久保瑠美(第2期 -)/ Carol Anne Day(英語版)
同じ宮地学園に通うエミの友達。姓名は第1期では名前のみだったが、第2期で判明。コンタクトレンズにしている。当初はエミ同様ヴァンガードとは何の縁もなかったが、エミに誘われたのか決勝トーナメント前のショップ大会に参加してファイトしていた。
第3期では、エミと共に中等部のカードファイト同好会に所属している。ファイトの腕も更に上達しており、まだ始めて間もないとはいえ櫂相手に善戦したナオキを下し、更にリバースファイターをも退けるほどに成長した。
デッキ
第1期では「ネオネクタール」と「グレートネイチャー」の混合デッキを使用。第3期ではエミと同じ「バミューダ△」にクランを変更している。切り札は「エターナルアイドル パシフィカ」。
立凪レッカ
#ウルトラレアを参照。

聖域

先導アイチ
#チームQ4を参照。
立凪コーリン
#ウルトラレアを参照。
モレス・ペニーワース
#リンクジョーカーの関係者を参照。

カトルナイツ

アイチの存在と記憶の消滅に関わる、アイチ自身によって選ばれた四人のファイター達。ガイヤール曰く「アイチの静かな眠りを守り、それを妨げる者を滅ぼす使命を帯びた四人の騎士」であり、全員が第3期で起きたリンクジョーカーの侵略[63]に対抗すべくЯファイターと戦っていた。彼らはそれぞれPSYクオリア、タクト、リンクジョーカーの物とはまた異なる特殊な力を使い、ファイト終了時に双方のダメージが敗者に襲いかかるフィールドを形成することができる。聖域ではさらに敗者の記憶を消すことも可能。
オリビエ・ガイヤール
声 - 濱健人
誕生日12月21日(射手座)。
カトルナイツのリーダーでヨーロッパサーキットのチャンピオン。「青き炎のガイヤール」とも呼ばれており、「ホーリープロミネンスプリズン」という青い炎の空間を作る能力を持つ。アイチに強い忠誠心を抱く一方、後述の事件故に櫂には激しい憎悪を抱いている。
PSYを訪れた櫂とファイトし、「アイチを忘れろ」と忠告をした上で勝利する。その後もアイチの手がかりを求めてやってきたナオキを完膚なきまでに下している。聖域でカムイに勝利し彼の記憶を消した直後、再び櫂と対峙し、アイチへの想いを互いの色の炎で燃え上がらせた末に敗北する。その後、セラの裏切りを知って櫂達と一時休戦し共にセラのプリズンからの脱出を試みる。
その後、レンとレオンによりプリズンから脱出後、裏切り者のセラとファイト。その際、今までは見下していたメイトの大切さに気づきネーヴとラティの2人の思いも込めた一撃でセラを倒し、セラからカトルナイツの資格を剥奪し彼の記憶を消した上で追放する。
ナオキとコーリンのファイト後、アイチが覚醒したことに焦り最後のチャンスとして櫂と3度目のファイトを行う。以前と違いメイトの大切さを知り、また櫂の思いも受け止めて彼との全力のファイトを行い5度のヒール[64]や二枚のクリティカルトリガーを引き当てて櫂を追い詰めるも僅差で敗北。試合後「自分に勝ったのならアイチさんを必ず救ってくれ」と櫂に自身の思いを託す。
幼少時に火事で両親と家を失って施設に引き取られ、そこの子供達とヴァンガードを通じて新たな家族となった過去を持つ。その後、ヨーロッパサーキットでネーヴを破り優勝し、施設の子供達にヴァンガードを教え、新たな家族になれる喜びを伝える事を生き甲斐としていた。しかし、リンクジョーカーの侵略によって施設の子供達のЯ化を目の当たりにし、深い絶望と苦しみに襲われた。[65]その後、リンクジョーカーの侵略の時の恐怖からデッキに触れる事すらできなくなった子供に笑顔を取り戻したアイチに多大な恩を感じ、子供たちの笑顔を守るためにアイチの願いに応え、カトルナイツとなった[66]
スタンドアップの際には「スタンドアップ・・ヴァンガード」とフランス語の冠詞を混ぜた宣言をする。
デッキ
自らを「アイチの意志を受け継ぐ者」と称し、前期でアイチが使っていた「ゴールドパラディン」の「解放者(リベレイター)」デッキを使用。最初の櫂とのファイトではアイチのデッキをベースにしたもの[67]を使用し、後のナオキとのファイトでは自身のオリジナルを使用した。切り札は「青き炎の解放者 パーシヴァル」、「青き炎の解放者 プロミネンスコア」、「青き炎の解放者 プロミネンスグレア」と前者2枚のレギオンメイトである「誓いの解放者 アグロヴァル」、「青き炎の解放者 プロミネンスグレア」のレギオンメイトである「定めの解放者 アグロヴァル」。なお、ガイヤールは「青き炎の解放者 パーシヴァル」を「僕の分身」と称し、ライド時の台詞もアイチと全く同じである。
【劇場版】
「メサイア・スクランブル」の予選Aグループでレオンと勝負するが、負けてしまった。
デッキ
第4期同様、ゴールドパラディンを使用している。
【G第2期】
シオンの回想において、櫂、ネーヴとともにチームを組んで、ユーロリーグのトップに君臨している。
フィリップ・ネーヴ
声 - 村上裕哉
誕生日4月22日(牡牛座)。
ガイヤールと同じヨーロッパトップクラスのファイター。「鋼のネーヴ」の異名を持ち、「スティールウォールプリズン」という鉄柱に囲まれた結界を張る能力を持つ。店長代理など、猫に好かれている。ガイヤールとは互角の実力を持ち、それを認め合う仲である。下校途中のナオキとミサキの前に現れ、モレスを取り逃がしたことを悔やんでいたナオキとファイト、圧勝する。二人をか弱い子猫や子リスと見下すが、同時にナオキのことを「骨のある奴」と評価していた。
聖域で三和を破った後に封印の解除を知り、セラに騙される形でリンクジョーカーに呑まれたアイチを救うべくファイトを行う。結果ファイトでは敗北するものの、アイチを一時的に正気に戻すことに成功している。
彼の祖国は内乱が絶えない国であり、同じ国同士の諍いに嫌気がさしてレンジャーとなった過去を持つ。その先で出会った友人からヨーロッパサーキットへの出場を薦められて出場、優勝して祖国の人々が諍いを忘れて自分を応援してくれる姿に胸を打たれた。しかし、リンクジョーカーによって友人たちはЯファイターとなり、彼らとの戦いを余儀なくされたが、アイチがリンクジョーカーを破ったことで彼らは正気に戻った。この出来事を通じ、仲間と国を救ってくれたアイチに多大な恩を感じてカトルナイツとなった。
デッキ
「ディメンジョンポリス」であり、「鋼闘機(メタルボーグ)」の名を持つユニットで構成されている。切り札は「鋼闘機 シンバスター」、「鋼闘機 ウルバスター」。
【劇場版】
「メサイア・スクランブル」の予選Aグループでカムイと勝負するが、ガイヤール同様に負けてしまった。
デッキ
4期同様、「ディメンションポリス」を使用。
ラティ・カーティ
声 - 佐藤利奈
誕生日7月7日(蟹座)。
中央アジアで「無冠の魔女」と呼ばれるファイター。「幻影のラティ」と呼ばれ、茨に囲まれた森のような結界「フェアリーマスカレードプリズン」を展開する能力を持つ。普段は天真爛漫な少女だが、カトルナイツとしての使命を果たす際には底知れぬ非情さを垣間見せる。リンクジョーカー事件が起こる前は、ドーナツの車両販売を行う父親と共に世界中を旅して回っていた。その旅の中で、さまざまな文明・帝国が滅びた跡地を目にしたことで、「この世に『無くならないもの』、『変わらないもの』なんて無い」「全ては『ミラージュ(幻)』だ」と考えている。父親から薦められてヴァンガードを始めた折にイメージの中に広がったクレイを深く愛し、リンクジョーカーの侵略からクレイを守ったアイチのためにカトルナイツとなった。それ以降は、アイチへの「恩返し」として、「何を犠牲にしてでも、アイチの願いを叶えてあげたい」「『友達』も必要ない」と考えるようになった。
空港で光定とファイトした後、ミサキを結界に引きずり込んで絶望させようと襲い掛かった。実は友達が一人もいない孤独のファイター[68]。しかし、アイチやミサキとの出会いを通じて徐々に友達というものに関心を抱くようになる。
聖域でかつての自分を重ねてみたミサキから父がヴァンガードを薦めた理由と友達の大切さを諭されるが、それすらも幻と断じてミサキを破り、彼女の記憶を消すが、直後に食べたドーナツがしょっぱいという感想を漏らし、彼女にとっては後味の悪い結果になった。その後アイチを裏切ったセラからファイトを挑まれ、Ω呪縛によって敗北し、最後の封印を解かれてしまう。
なお、異名の所以は好物のドーナツに目がないあまり不戦敗を繰り返していることから。
【G第2期】
「Plan-G」に関わっている。
デッキ
「シャドウパラディン」のデッキを使用。「魔女」と名のつくユニットを多く投入している。切り札は「幻惑の魔女 フィアナ」、「現の魔女 ファム」。
ラウル・セラ
#リンクジョーカーの関係者を参照。

リンクジョーカーの関係者

立凪タクト(リンクジョーカー)
#PSYの関係者を参照。
先導アイチ
#チームQ4を参照。
ラウル・セラ
声 - 興津和幸
誕生日11月13日(蠍座)。
カトルナイツの準リーダーで南米のヴァンガードチャンピオン。「氷のセラ」の名を持ち、氷柱に囲まれた結界「ミレニアムブリザードプリズン」を展開する能力を持つ。三和に審判を下した後、空港でカムイを結界に引きずり込み審判を下した。聖域での戦いにてカトルナイツで最初の一人としてナオキに敗北するが、それらは全て自身が描いたシナリオであり、あえて敗北することでアイチの封印を解き、ガイヤールが破れて封印が弱まったところで本性を現し、櫂たちとガイヤールをプリズンに閉じ込めた後にアイチの封印を強制的に解く。そして、ネーヴをアイチにけしかけるために一芝居打った後にラティの封印を解除すべく自らラティの元へ赴き、リンクジョーカーの力を振るってラティを下した。その後、アイチに強引にファイトを挑もうとしたところでプリズンから脱出したガイヤールにファイトを挑まれ敗北。カトルナイツの資格を失い、記憶を消される形で聖域から追放された。
「ファミリー」の名で知られる南米屈指の大地主の一族の出身であり、巨万の富を持つゆえの一族間の争いはヴァンガードファイトで取り決められ、敗者は社会的に抹殺されるファイトを肉親達と繰り広げてそれを切り抜けた。のちに南米サーキットで優勝するも、リンクジョーカーの侵略によって南米も危機に晒され、それを退けた後に訪ねてきたアイチに初めて会うタイプという印象とその生き方に感銘を受けてカトルナイツになったと櫂達に説明していたが、実際はガイヤール達と違いアイチ自身には何の興味も無く、あくまでも目的はアイチの中にあるリンクジョーカーを手に入れて全てを支配する事であったが、ガイヤールの勝利によって失敗に終わった。
デッキ
 様々なデッキを使用する。カムイとのファイトでは「ネオネクタール」のデッキで第2期でチームバトルウィ-ヅが使用していたのと同じ「銃士」の名のついたユニットで構成されている。切り札は「牡丹の銃士 マルティナ」、「牡丹の銃士 トゥーレ」。ナオキとのファイトは「グランブルー」を使用している。「グランブルー」デッキの切り札は「海賊貴公子 ピノ・ノワール」、「海賊麗人 ピノ・ブラン」。メインデッキはアイチやコーリンと同じく「星輝兵」と名のついた「リンクジョーカー」を使用している。「リンクジョーカー」デッキの切り札はタクトの「星輝兵 “Ω” グレンディオス」と同じΩ呪縛を行う「星輝兵 ダークゾディアック」とそのレギオンメイトの「星輝兵 アストロリーパー」、相手の呪縛カードの数だけリアガードをスタンドする「星輝兵 ヴェノムダンサー」とそのレギオンメイトの「星輝兵 ソードヴァイパー」。
モレス・ペニーワース
声 - 高橋英則
セラに仕える執事。ナオキを精神的に追い込みアイチの捜索をやめさせようと企むが、彼の強い意志の前に敗北し、逃走する。その後、ナオキに尾行されて聖域への入り口を見つけられるという失態を晒したかに思われたが、全ては櫂達を聖域におびき寄せるセラの策略であった。ただしレオンとレンの攻撃に悲鳴を上げるなど、情けない面も素である模様。
元々はセラの家に仕え、彼もリンクジョーカーの侵略に際してЯファイターと戦っていた。その後、セラのカトルナイツへの加入に伴い、彼も付き従っている。
デッキ
「メガコロニー」を使用。「マシニング」と名の付いたユニットを軸とした構築となっておりスタンド封じ(劇中では「パラライズ」と呼称)を軸とした戦術をとる。主なカードは「無双剣鬼 サイクロマトゥース」、「マシニング・スパークヘラクレス」。

裏ファイター

六月ジュン(むつきジュン)
声 - 野島健児 / 未クレジット(英語版)
「最強のダークイレギュラーズ使い」を自称する裏ファイトのキング。「信じられるのはヴァンガードだけ」「ファイトは相手を騙した者勝ち」と言うように、屈折した性格の持ち主。しかし、ファイト後は櫂に対する三和の存在を心から羨んだり、櫂にモーションフィギュアシステムを貸してやるなど根っからの悪人というわけではなく、櫂や三和とはその後も交流している。
【第1期】
櫂とファイトせぬよう説得に訪れた三和を人質に取り、プロトタイプのモーションフィギュアシステムを持ち出して櫂にファイトを挑む。デッキの特性を知り尽くしたファイトと手札の駆け引きを繰り広げるが、櫂に裏の裏をかかれて敗北した。
秋の地区大会終了後の櫂の対戦相手を他の手下と一緒にさせられていたようで、彼に苦言を呈していた。モーションフィギュアシステムに繋がれて嫌がる三和には「慣れれば楽しい」と諭している。
デッキ
前述の通り「ダークイレギュラーズ」を使用しており女性ユニットを多く使用している傾向にある。
【第2期】
日本ステージにおいてチームアンノウンのリーダー格「キングZ」として参加者たちの最後の障害役を務めるべく登場する。
アイチの最後の相手となり彼の前へ進みたいという意思を見定めるべく勝負を挑みユニットスキルでアイチを苦しめるも最後まで諦めない意思を貫いたアイチに敗北する。
 デッキ
第1期から一転「ディメンジョンポリス」を使用。カエサルのメンバーたちが使う物と異なり怪獣や悪役宇宙人風キャラクター(ジュンいわくダークヒーロー)をモチーフとしたユニットで構成されており、相手ヴァンガードの大幅弱体化を狙う戦法を得意とする。
デッキのエースは「銀河超獣 ズィール」。
【第3期】
Яファイターの侵攻を止めるべく裏ファイターのメンバーと共に表舞台に出ようとするも、Я化した三和に敗北し、Я化した。その後最終決戦では自身をЯさせた三和によって正気に戻される。
 デッキ
第2期から引き続き「ディメンジョンポリス」を使用。前期同様「銀河超獣 ズィール」を軸にしているが、新たに「創世英雄 ゼロ」を加えている。
【第4期】
最終回では櫂と三和に呼ばれてショップ大会に参加するが、自分が似つかわしくないと気にしていた。
金歯の銀銅(きんばのぎんどう)
声 - 乃村健次 / 未クレジット(英語版)
ジュンの手下。その名の通り金歯を差しているが本名は不明。
アンティルールで櫂とファイトするが、不正なドローやカードのすり替えを見逃された上で敗北した。そのことで制裁を受けかけるが、ジュンが櫂に興味を持ったことで見逃された。
上記のとおり不正を平気で行うが、カード知識はあるらしく櫂VSコーリン戦ではギャラリーへの解説を行っていた。

福原高校

雀ヶ森レンを総帥とするフーファイターのメンバー
#フーファイターを参照。
立凪スイコ
#ウルトラレアを参照。
伊吹コウジ
#劇場版 カードファイト!! ヴァンガード ネオンメサイアを参照。

その他(カードファイト!! ヴァンガード)

岸田オサム(きしだオサム)
声 - 小西克幸 / Brendan Hunter(英語版)
高校1年生。何かと計算や確率を求める理屈っぽい性格。攻撃宣言の時、「攻撃ィー!!」と声のアクセントが高くなる。
ショップ大会のエントリー用紙をアイチとほぼ同時に提出したが、参加者の空きが残り1名だったため、参加権を賭けてアイチとファイトすることになる。
その後、秋の全国大会の地区予選で中学生と小学生の弟2人とチームを組んで出場するも1回戦で敗れ去る。決勝前のショップ大会にも弟達と共に再登場するが、1勝もすることはなかった。第3期では、レオンと戦うべく彼の滞在するホテルに乗り込む。一向に姿を見せないレオンを「怖気づいた」と馬鹿にしたことでジリアンを怒らせてしまい、成り行きで始まった彼女とのファイトに完敗する。しかし、ファイト中の弟の不用意な発言をカバーするなど家族想いな一面を見せ、ジリアンからは「いい人」という印象を持たれた。
デッキは「メガコロニー」をメインに「かげろう」のカードを加えて構成されたものを使用している。
稲葉カズキ(いなばカズキ)
声 - 鈴木恭輔 / 未クレジット(英語版)
ショップ大会において過去3回連続で優勝を収めたと豪語する少年。2回戦で櫂と対戦し敗れた。
デッキは「かげろう」のカードで構成されたものを使用している。
ロバート・フィンドレイ
声 - 鷹嘴翼
UMA研究家。雪男を求めて雪山に来たところでアヴェンジャーズと櫂に出会う。結局雪男は発見できなかったものの、櫂とキョウのファイトを見て新たな発見をして満足していた。
MCミヤ(えむしーミヤ)
声 - 酒巻光宏 / Roger Rhodes(英語版)
極端にテンションが高いが、「ヘボい」と言われることを気にしており、度々空回りしては滑っている。カオルの語尾が移ってしまったこともあった。「ま」を「みゃ」と発音する癖がある。字幕や登場初期のクレジットでは「MCミヤー」と表記されており、発音も同様だった。
【第1期】
チームQ4が参加した関東第三地区大会の司会を務める男性。全国大会でも同様に実況を担当している。
【第2期】
VFサーキットでもドクター・Oとコンビで登場し、司会を務めている。
DAIGO(ダイゴ)
声 - DAIGO
ヴァンガードの世界においてその人ありと言われた伝説のファイター[69]。気さくな性格で英語交じりの口調で話し、櫂と同様にヴァンガードに冠詞を付けた宣言を行い、カムイのようにたびたびカードを回転させながらプレイ[70]する。
【第2期】
3ヶ月前からロイヤルパラディンの消失に伴う謎の次元の歪みにより空間転移を繰り返しており、各地を転々とした[71]末にカードショップPSYに転移して来た。PSYでレオンとファイトした後、再び次元の狭間に呑み込まれてアイチ達の前から姿を消すが、アジアサーキット終了後に無事帰還する。
デッキ
消失したはずの「ロイヤルパラディン」のデッキを所持しており、さらに「白竜の騎士 ペンドラゴン」や「決意の騎士 ラモラック」といったアイチの知らないカードを使いこなす。
【第3期】
宮地学園の文化祭にゲストとして登場。コーリンとファイトを行い、カードファイト部の演劇を成功させる。
デッキ
第2期と同様「ロイヤルパラディン」を使用。新たな切り札は「サンクチュアリガード・ドラゴン」。
【G第2期】
ズー支部のGクエストの最後の相手として登場しクロノと戦う。
デッキ
これまで同様「ロイヤルパラディン」を使用しており「サンクチュアリ」と名のつくユニットを中心に構成している。

劇場版 カードファイト!! ヴァンガード ネオンメサイア

映画作品『劇場版 カードファイト!! ヴァンガード ネオンメサイア』の登場人物の一覧。

伊吹コウジ
声 - 宮野真守[72]
誕生日1月31日(水瓶座)。
デッキとセットで販売された描き下ろし漫画『ヴァンガード0』で初登場。劇場版、新シリーズの『ヴァンガードG』にも主要人物として登場する。
小学生時代の櫂と三和の同級生。武術の達人でもある[73]
【劇場版】
過去のトラウマを「威圧する根絶者 ヲクシズ」によって利用されメサイア・スクランブルで暗躍する。大会前にレンやキョウを倒し大会の出場権を奪う。
デッキ
漫画と同じくヴァンガードのパワーと能力を封印するスキル「デリート」を使う「根絶者(デリーター)」を使用する。
切り札は「威圧する根絶者 ヲクシズ」。
【G第1期】
劇場版に比べて多少物腰が柔らかくなっている。ヴァンガード普及協会からユナサン支部に派遣されており、チーム・ディマイズのコーチを務める。クエストを受けて待ち合わせをしていたクロノと依頼人の代理として現れ、彼とファイトする。そこで彼の未熟さを思い知らせるかのようなファイトをし、次第にクロノを追い詰めるも、「GEARS」が緊急停止したため、ファイトは中断。クロノに名乗らないまま「知りたければ、強くなれ」とだけ残して去った。第12話ではクロノとハイメのファイトを陰から観戦し、クロノのファイトを見て「運が良かっただけ」と評していた。22話でポイントを剥奪され、ヴァンガードをやめようと考えたクロノの「ギアクロニクル」を持ち去ろうとするも、当の本人が持ち去ることを納得できず、彼のデッキをかけてファイトすることになる。ファイトに勝利したものの、彼にデッキを預けることにした。
ユナサン支部においては神崎から重用されているが、興味はないものの本来の目的は別にあることも見抜かれている。真の目的はユナサン支部に存在するディペンドカードを入手することであり、トライスリーとディマイズのスペシャルマッチが行われている隙を狙って奪取し、カムイを経由してクロノにタイヨウの件と共に託した。ユナサン支部のデータをコピーした後にマザーデータを全て削除して立ち去ったが、神崎の辞任後に普及協会本部からユナサン支部の事後処理を命じられて一時的に支部に戻り、運営の正常化に貢献した。その後、クロノに普及協会に所属しているのは創設者であり名誉会長として君臨する明神リューズに接近するためであると明かした。
『G』開始前に新導ライブと出会っており、ディペンドカードとギアクロニクルの話を聞いている。なお、これまでクロノが入手していたギアクロニクルのカードは全て伊吹からの贈り物である。
【G第2期】
明神リューズに接近するため、カムイをはじめ、海外にいる櫂などのトップファイターたちに招集をかけ、「Plan-G」を実行する。スターゲート支部のGクエストにおいてクロノと4度目のファイトを行うも、相変わらず多くを語らない伊吹に怒りを感じたクロノから「このストーカー野郎が!」「お前、友達いないだろ」と言われた際、激昂。更におっさん呼ばわりされた際は「俺はまだ二十歳だ!!」と大人げない面を見せている。
デッキ
代理人として現れた際は本来の依頼者から預かってきた「かげろう」で、4期で櫂や三和が使用していた「煉獄」軸のデッキを使用。切り札は「煉獄竜 ブレイクダウン・ドラゴン」、「煉獄竜騎士 タラーエフ」。
第22話でのクロノとの再戦では本来のクランである「リンクジョーカー」を使用、「メサイア」軸のデッキでクロノを圧倒した。
切り札は「オルターエゴ・メサイア」。
【ヴァンガード0】
根暗で気弱な面が目立つが、かなりのヴァンガードファイターで櫂と三和(さらに言えば彼との出会いを得た櫂から「ブラスター・ブレード」をもらったアイチ)にとっては自分達をヴァンガードの世界に導いた先導者。
【漫画版】
高校生となり再登場。福原高校に通っているが、一時期ヴァンガードから離れていたため、当初は周りからファイターとして認識されていなかった。一匹狼のような面を見せテツからマークされている。
デッキ
現状漫画版の登場人物で唯一のリンクジョーカーの使用者[74]。ヴァンガードのパワーと能力を封印するスキル「デリート」を使う「根絶者(デリーター)」を使用する。

カードファイト!! ヴァンガードG

第1期『カードファイト!! ヴァンガードG』、第2期『カードファイト!! ヴァンガードG ギアースクライシス編』の登場人物の一覧。一部の人物は前シリーズ『カードファイト!! ヴァンガード』より再登場する。

トライスリー

クロノ、シオン、トコハの3人チーム。20話でクロノがヴァンガードの大会が団体戦だと知り、同じく事情でチームを組めていなかったシオンとトコハと共にカムイが勝手にチームとしてエントリーされてしまう。最初は組む気はせず、息もあわなかったが、カムイに散々なことを言われ、結果正式にチームを組むことになった。25話でクロノがグレード3になったため、「挑戦する3人」の意味も込めて、クロノが命名した。命名するまでの間の仮のチーム名は「名前はまだない」。

新導クロノ(しんどうクロノ)
声 - 石井マーク
誕生日9月9日(乙女座)、血液型はA型。
『G』の主人公。中学二年生。生まれて間もなく母親が亡くなり父親のライブが失踪、叔母のミクルも当時は高校生であったため、施設に預けられて育つ[75]。現在はミクルに引き取られマンションで一緒に暮らしている。自立心が高く、一人でいることが多いが、内心は一人でいるのを恐怖している。鋭い視線のせいで周囲から恐れられている他、高校生にもケンカを売っているという噂が広がっているなど、その雰囲気からとっつきにくい印象を持たれがちだが、実際は面倒見が良く一本気な性格で、カムイやナギサの作り話に簡単に引っかかるほどのお人よしでもある。ヴァンガードに関しては全くの初心者で知識も皆無だが、クエストやファイトを通じてその楽しさと奥深さに目覚めていく。
【G第1期】
ある日、下駄箱に入っていた「ギアクロニクル」で構築されたヴァンガードのデッキと地図を手に入れたことからカードキャピタル2号店を訪れ、そこで出会ったカムイからヴァンガードを教わる。そしてカムイとの初めてのファイトで新たな力・超越(ストライド)を使って勝利した。ヴァンガードを始めてからは毎日のようにカードキャピタルに赴くようになり、クエストやファイトをこなしていく。しかし、クエストを受けて代理として現れた伊吹と「GEARS(ギアース)」を用いてファイトに挑むが、伊吹からファイトスタイルの未熟さと、先述の自立心に対する彼の考えを否定されてしまい、完膚なきまでに叩きのめされてしまった。第11話で、今の自分がどこまで行けるのかを試すためにハイメにファイトを申し込み、一度は劣勢に立たされるも、「時空竜 ミステリーフレア・ドラゴン」のスキルを成功させ、逆転勝利を収めた。[76]。第21話では一気にグレード3になるべくユナサン支部のミニ大会に出場するも、そこでイカサマ行為をする「チームトリックトリック」の3人との騒動を起こし、暴力行為をあげたとみなされ、グレード2から積み上げられてきたポイントを剥奪されてしまう。しかし伊吹との再戦、シオンやトコハのフォローもあり、無事にグレード3に昇格した。地区大会では順調に勝ち進み「チームディマイズ」とのファイトでは先方を務め刈谷スギルに勝利するが、続くトコハとシオンが敗北したため予選敗退となる。その後は意気消沈する二人を励ますため不器用ながらも奔走し、様々なアクシデントに見舞われつつも結果としてチームの団結力は強まっている。スペシャルマッチでは、ユナサン支部の理念に染まったタイヨウと対戦。彼に本当のヴァンガードの楽しさと強さを伝えるも、なかなか伝わらないまま勝利する。その後は神崎とのファイトで勝利しタイヨウと和解。3度目の伊吹とのファイト後にディペンドカードが具現化し「クロノ・ドラン」を入手した。
【G第2期】
進路について悩んでいる。シンから家族であるミクルを危険にさらしてまで明神リューズと戦う覚悟があるかと問われ、家族とヴァンガードのどちらを選ぶか迫られるが、両方とも守るという決意に至った。
デッキ
「ギアクロニクル」を使用[77]。切り札は自身の名を冠する「クロノジェット・ドラゴン」[78]。なお、漫画『ヴァンガードG ストライドジェネレーション』ではミサキとのファイト後、自分はギアクロニクルにふさわしいのか悩んだ際、一時的にカムイのものに酷似した「ノヴァグラップラー」のデッキを使用している。
綺場シオン(きばシオン)
声 - 榎木淳弥工藤晴香(幼少時)
誕生日10月25日(蠍座)、血液型はA型。
クロノと同じ学校に通う中学2年で、名家の綺場財閥の御曹司。眉目秀麗で女性の取り巻きが多数いる。品行方正、文武両道で男女ともに好かれる人気者。普段は穏やかな振る舞いを見せているが、内心は負けず嫌いで、常に日々の努力を積み重ねている。フェンシングも達人並みで、フェンシング以外のスポーツやヴァンガードの腕前も一流。フェンシングの稽古後に、ヴァンガードをやっている子供たちが偶然忘れていった「タフ・ボーイ」のカードをダメにしてしまい、買い替えるために近くのカードショップに立ち寄ったところで「青天の騎士 アルトマイル」と出会い、この切っ掛けでヴァンガードをはじめ、初めて自分でつかみ取ったものとして熱中するようになった。実家のモデルは旧古河庭園[79]
【G第1期】
第4話までクロノの悪評を信じていなかったが、偶然同じクエストを受けて鉢合わせたクロノとファイトで決着をつけることになり、彼が先に超越したことで逆転負けし、以降彼に興味を示すようになる。第7話で行われたクイズ大会では、クロノには負けられないと張り切っていたが、途中怪我をした少年リョウタ(声 - 橘田いずみ)に自分のことを語った後、「絶対優勝する」と約束し、結果クロノと僅差で優勝を果たしたが、途中で彼に助けられ、借りができてしまった。第11話ではクロノがハイメに勝利したことで、「なぜ自分はあの場所にいないのか」と悔しがっている。「チーム・トリック・トリック」との騒動によって、クロノが処罰を受ける破目になってしまったところを、自分のファイター資格をかけて、「チーム・トリック・トリック」のイカサマ行為を見破いた。地区大会では忙しさのあまり本来の実力に疑問を抱いていたところを、対戦相手の東雲ショウマに揺さぶりをかけられ、トコハ同様自分のファイトスタイルを乱してしまい、敗北してしまう。その結果、これからの人生にヴァンガードとの向き合いは失礼だと判断し、一時はやめる決断をするも、納得のいかないクロノからファイトを申し込まれ、彼から、「一度負けたぐらいで逃げた弱虫野郎」などと本音をぶつけられ激怒。「神聖竜 セイントブロー・ドラゴン」の一撃で、前回のファイトのリベンジを果たし、幼少時の時と変わらぬはしゃぎぶりを見せた。後日改めてクロノとトコハに謝罪し、チームのメンバーとしてヴァンガードと向き合うことにした。
上記の一件後、ユナイテッド・サンクチュアリ支部で行われる大会に参加。そこで優勝しチームディマイズへの挑戦権を手に入れ、地区大会でのリベンジを行おうと提案する。翌日のスペシャルマッチで東雲ショウマと再戦し、彼に負けたことで自分の弱さを知ったシオンはゆさぶりを乗り越え、岩倉から授かった「飛天の聖騎士 アルトマイル」でリベンジを果たす。
【G第2期】
メガラニカ支部のGクエストのスペシャルマッチでシャーリーンと対戦し、これに勝利する。翌日、自らの誕生日に綺場家の継承者の儀式を行い、正式に綺場家の継承者に認識される。しかし、その一方でエースコーポレーションによる会社買収の危機に迫る中、代表者のエースから綺場家伝統の剣「光輝の剣 フィデス」を奪ったという連絡を受け、待ち合わせ場所で綺場家の命運をかけたパックファイトで勝負することになるが、エースが仕込んだ罠に嵌ってしまい、敗北。さらに人質となっていた叔父のウツギもエースと裏で取引しており、このファイトが政財界にも影響を及ぼし、結果綺場家は買収されてしまう。家と会社を失った彼は再建を図るために、家族とは別に一人でエースを追うが、重圧に苦しむ中で櫂と出会い、彼とのファイトで何かをつかみ取り、第2期で櫂が着ていたジャケットを羽織るようになった。これ以降彼はエースの手がかりを見つけるために、ガラの悪い連中に協力を仰ぐなど、手段を選ばない行動をしていく。スターゲート支部で因縁の櫂と再戦するも敗北。やがて、ついにエースの裏にいる存在に気付きユウヤを利用する形でエースを誘き出して再戦。エースの挑発に乗った振りをし、これまでに手に入れた様々な情報で逆に揺さぶりをかけ、新たなるアルトマイル「天元超克 アルトマイル」によりリベンジを果たす。しかし突如乱入したバイクに乗った人物の手引きによりエースに逃げられ、密かに録画していたカメラも壊してしまう。だがその際、偶然にもエースの正体がラミーラビリンスのアムであることを知った。
デッキ
切り札の「青天の騎士 アルトマイル」を中心とした「ロイヤルパラディン」を使用。ファイト中に時折フェンシングの動作や掛け声が混じる。『G』第2期で櫂と出会って以降、三和とのファイトから「ファイナルターン」や、櫂(2戦目)とのファイトからはスタンドアップ時に「ザ」と宣言するようになる。
安城トコハ(あんじょうトコハ)
声 - 新田恵海
誕生日4月17日(牡羊座)。
クロノと同じクラスの中学2年。仲間想いで面倒見も良く、正義感が強い。その反面おせっかいで早とちり、感情的になりがちで、よくクロノを勘違いしては冤罪をかけて怒っていた。そのため良くも悪くも、周囲から恐れられているクロノに対して初期から物怖じせずに接していた。ヴァンガードの腕はツネトに10連勝する実力の持ち主。クラスメートのクミとは親友同士で、クミにヴァンガードを教えた。兄のマモルとの仲は良好だが、マモルがクランリーダーに任命されるほどの実力者であり、その妹としてしか評価されない事には内心コンプレックスを抱えている。
【G第1期】
マモルから未知なるクラン「ギアクロニクル」の話を聞き、その噂を聞きつけたら教えてほしいと頼まれるが、その使い手がクラスメイトのクロノだと知り、彼がヴァンガードを始めていたこと、そしてファイト中は常日頃見せている表情とは全く違う生き生きとした表情をしていることに驚く。クミの初めてのファイトの終了後、いつか自分とファイトしてもらうことを約束した。
ドラゴンエンパイア支部で働くアカネとは仲が良く、彼女を姉のように慕っていた。しかし彼女の突然の海外赴任が決まり、簡単には会えなくなることを知って大会をクロノに任せてアカネを見送りに行き、そこでファイトをする約束を果たし、彼女に未来のプレゼントとして、「手書きのカード」いう花束を贈った。第11話でマモルがハイメに敗れたことに気が立っていたが、12話でクロノがハイメとファイトすることになり、彼に兄の仇討をしてくれと頼む。大会には、勝っても負けてもマモルと比べられるのが嫌だったことが理由で出場する気はなかったが、「兄弟だからこそ競い合えるからこんなに強い」ということをクロノとのファイトを通して気づかされ、大会に出場することを決意した。しかし、地区大会本選での羽島リンとのファイトで、彼女から煽られ続け、思うようなファイトができず敗北、一人涙をこぼしてしまうが、仲間の支えによって立ち直った。34話ではイベントでやってきたサーヤに「未来は無限大」だということを改めて思い知らされ、今一度自分と向き合っていく決意を固めていった。彼女もまた母と比較されるのが嫌だという同じ境遇であるため、イベントを通して仲が良くなっている。41話のスペシャルマッチで羽島リンと再び対戦、今度は落ち着いてファイトすることができ、さらには新たなアーシャ「夢紡ぐラナンキュラス アーシャ」の力で勝利を導いた。
【G第2期】
初心者のルーナにやさしく接していく描写が描かれ、ティーチングで忘れていった彼女のカードを届けた。ドラエン支部のGクエスト終了後、どんどん先に進む2人に対し、自分だけ夢や目標がないまま、苦悩が続いていたが、偶然2号店で接客していた多忙なミサキを手伝う。相談相手となった彼女とのファイトでは敗れてしまったものの、これがきっかけで、自分にやりたいことを見つけた。
デッキ
「ラナンキュラスの花乙女 アーシャ」を切り札にした「ネオネクタール」を使用。

カードキャピタル

葛木カムイ(かつらぎカムイ)
カードキャピタル2号店のアルバイト。#チームQ4を参照。
戸倉ミサキ(とくらミサキ)
カードキャピタルのオーナー。#チームQ4を参照。
新田シン(にったシン)
カードキャピタル2号店の店長。#Q4の家族を参照。新導ライブと関係がある人物の一人で、彼を師匠と呼んでいたことが判明している。

トリニティ・ドラゴン

ツネト、カル、ケイの3人チーム。カードキャピタル2号店の常連客。チームとしての結束力が強く「トリニティ・ドラゴン!」の掛け声とともに3人でポーズを決めることもしばしば。コメディリリーフ的な存在で、ヴァンガードにおける有名人やアイドルを見ると途端に興奮するミーハーな面も持つ。

多度ツネト(たどツネト)
声 - 加古臨王
誕生日5月5日(牡牛座)。
チーム「トリニティ・ドラゴン」のリーダーで、自称・カードキャピタル2号店のナンバー3の実力者。かなりのお調子者のため、失敗することが多い。クエストのポイント争奪戦でクロノとファイトするが、彼を挑発した結果逆転負けしてしまった。その後も何度かクロノとクエストやファイトで負け続けている。
元々は劇場版での伊吹のチームメンバーとしてデザインされたキャラクターだった。
デッキ
「オラクルシンクタンク」を使用。クロノからは「トリニティ・ドラゴンなのにドラゴンが入っていない」と突っ込まれてしまっている。
山路カル(やまじカル)
声 - 大塚琴美
誕生日5月3日(牡牛座)。
チーム「トリニティ・ドラゴン」のメンバーの一人で情報収集をしている。時折ヴァンガードと関係のない情報を集めてしまうため、ツネトに怒られることがある。高所恐怖症[80]
デッキ
「ディメンジョンポリス」を使用し、「イニグマン」を中心としたデッキを組んでいる。
長良ケイ(ながらケイ)
声 - 田中進太郎
誕生日5月4日(牡牛座)。
チーム「トリニティ・ドラゴン」のメンバーの一人だが、目立つのが苦手な大柄の少年。自然を好んでいる。
ツネト同様元々は劇場版の伊吹のチームメイトとして考案されたキャラクター。
デッキ
「グレートネイチャー」を使用。3人の中で唯一ドラゴンのGユニット「全智竜 マーナガルム[81]」をデッキに投入している。なお、このユニットに超越する際は普段は細めの目を開く。

トライスリーの家族・関係者

新導ライブ(しんどうライブ)
声 - 立木文彦
クロノの父親であり、現在は消息不明。ヴァンガード普及協会の名誉会長である明神リューズと共に「ギアクロニクル」をもたらした。その時起こった事故により死去したことにされている。
初登場時は伊吹が辺境の砂漠で出会ったファイターとして登場。「最後の希望を守るために逃げてきた」と伊吹に語り、ディペンドカードの話を伝えクロノジェット・ドラゴンを渡した。背中にクロノドランを背負っていたが、ディペンドカードの顕現と共に離れている。
デッキ
「たちかぜ」を使用[82]
新導ミクル(しんどうミクル)
声 - 堀江由衣
誕生日7月19日(蟹座)、血液型はA型[83][84]
クロノの叔母であり、新導ライブの妹。現在はクロノを引き取り2人で暮らしている。26歳の若さで化粧品関連会社の社長をやっており[85]、仕事の多忙さから家を空けていることが多い。シンとは高校の時からの同期であり、当時は彼の所属するチームを陰ながら見守っていた。ヴァンガードに関連して兄のライブが失踪したため、クロノがヴァンガードを始めたことを知った際は動揺して今すぐ辞めるよう告げたが、今のクロノにとってヴァンガードがなくてはならないほどの重要な存在であることを知り、シンからも彼のことを信じてほしいと諭され、ヴァンガードを続けることを容認した。クロノの身を案じており、クロノがハイメを連れてきた時は友達が出来たことを喜んだ。
シオンの父
声 - 酒井敬幸
綺場HD(ホールディングス)の社長であったが、弟の裏切りによって会社を乗っ取られてしまう。
シオンの母
声 - 前田玲奈
岩倉(いわくら)
声 - 小森創介
シオンを仕える綺場家の執事で、フェンシングの相手も務める。40話でシオンの成長に感動し、「飛天の聖騎士 アルトマイル」を渡した。イギリスの高級車ベントレー[86]でシオンを送り迎えしており、「首都高の狼」と呼ばれた過去を持つ。名前の由来は日本にフェンシングを伝え広めた岩倉具清から[86]
綺場ウツギ(きばウツギ)
声 - 内匠靖明
シオンの叔父で、父親の弟。ひ弱な性格のため、さらに投資を何度も繰り返し失敗しているため、兄から罵倒されている。しかし、その裏ではエースコーポレーションとの裏契約を結んでおり、財力と会社を手に入れるべく、綺場家の家宝を盗み出す。その後人質にされるが、これは会社を手に入れるための芝居であり、安い挑発に乗ったシオンを騙してしまう。
その結果、綺場HDの新社長に任命される。
安城マモル(あんじょうマモル)
トコハの兄。ヴァンガード普及協会に勤め、ドラゴンエンパイア支部に所属する「かげろう」のクランリーダー。詳細は#ドラゴンエンパイア支部を参照。
安城ヨシアキ(あんじょうヨシアキ)
声 - 鈴木琢磨
トコハとマモルの父。
安城ミサエ(あんじょうミサエ)
声 - かかずゆみ
トコハとマモルの母。トコハにクロノかシオンの本命はどちらがいいかからかった。

ヴァンガード普及協会

明神リューズ(みょうじんリューズ)
声 - 池田秀一
ヴァンガード普及協会名誉会長にして創設時の中心メンバーであり、新導ライブのかつての友人。彼とライブによって「ギアクロニクル」はこの世界にもたらされた。すでに何枚ものディペンドカードを入手しており、自らの野望を果たそうとしている。
東雲ショウマ(しののめショウマ)
声 - 石田彰
誕生日12月7日(射手座)、血液型はB型[83][84]
「チーム・ディマイズ」のメンバーで、3人の中ではリーダー的存在。地区大会本選1回戦で大将を務める。試合前に迷いを生じているシオンに揺さぶりをかけて、試合には自分が有利な状況を展開をし、さらに彼を追い込む。結果、彼の心理作戦によってチームに勝利を導いた。スペシャルマッチでは再びシオンと対決、ステージを前回シオンを打ち負かしたフィールドにしたりリン同様に再びシオンに揺さぶりをかけるなどして攻めていき、さらにGユニット「破壊神獣 ヴァナルガンド」の効果でデッキトップを操作し放ったトリプルクリティカルでシオン追い詰めたと思われたが防がれてしまう。返しのターン、シオンの連続スペリオルコール&全ユニットの大幅強化による総攻撃により敗退。しかし去り際に不気味な一言を残しスタジアムを後にした。
【G第2期】
明神ミューズの側近であることが判明。補欠として扱っていたルーナが持つイメージ力の高さに気付く。
デッキ
「ジェネシス」を使用。キーカードは「神界獣 フェンリル」。

ラミーラビリンス

Gクエスト公式イメージキャラクターの2人組アイドルユニット。前シリーズのウルトラレアに相当する立ち位置で、解説役を務めている。裏では明神リューズの野望を果たすために行動している。
蝶野アム(ちょうのアム) / エース
声 - 愛美(エース時:?〈非公開〉)
誕生日6月2日(双子座)、血液型はA型[83][84]
蝶の髪飾りをかざした青髪の少女。キャッチフレーズは「夢見る気まぐれバタフライ」。好物はちくわ天。明神ミューズの野望を知った上で彼に協力し、イメージ力はルーナに劣る。
アイドルとしての経験は豊富で、仕事へのプロ意識は高い。ヴァンガードも相当な実力者。しっかりした性格であり、厳しい面もあるが、自分を慕うルーナの態度に心を開き始める。手袋型のチャームは彼女にとって非常に大事なものであり、紛失したときは非常に落ち込んでいた。
明神リューズの指示によりエースコーポレーションの代表者として「エース」と名乗って変装し、数々の会社の買収や困難な契約をこなしている。綺場HDの買収をもくろみ、社長の弟であるウツギを利用してシオンを脅迫。パックファイトで会社の命運かけた勝負に勝利し、買収に成功する。
やがてリベンジしたシオンに敗北した直後に突然乱入してきたバイクに乗った人物と共に逃走するが、その際に変装用に被っていたピンクのカツラと帽子を落として顔を見られてしまう。ダークゾーン支部でのGクエスト以降はシオンに対してのみエースとしての本性を現している。
実は両親が事故で瀕死の重傷を負っている。前述の一件とは別にシオンに個人的な興味を抱いている。
デッキ
「グランブルー」を使用。
弓月ルーナ(ゆみつきルーナ)
声 - 工藤晴香
誕生日2月6日(水瓶座)、血液型はO型[83][84]
三日月型の髪飾りをかざしたピンクの髪の少女。キャッチフレーズは「月の光は私の魔法」。明神ミューズの野望には「補欠」として関わるが、本人はその事実を知らない。クロノと同等かそれ以上のイメージ力を持つ。
アムと異なり、ヴァンガードやアイドルとしての経験も未熟であるが、懸命にこなす心優しく純粋な性格。イメージ力もシオンが驚くほど高く、友人のアムを驚かせたいという思いからヴァンガードを始めた。正体を隠してズー支部のGクエストに挑戦しようとした際は、ナオキとシンゴに誘われて即席のチームを組む。
ティーチングファイトをした関係でトライスリーの3人には特に親しみを持っている。
デッキ
「ペイルムーン」を使用。切り札は「仮面の奇術師(マスク・マジシャン) ハリー」で、Gユニットは「仮面の神竜使い(ドラゴン・マスカレード) ハリー」。

ドラゴンエンパイア支部

トライスリーメンバーが住む地域にある支部。支部長の大山リュウタロウを筆頭にイベントの開催に力を入れており、「お祭りドラエン」を自称している。トコハの兄であるマモルが勤務しているため、トライスリーの面々がイベント設営の手伝いをすることも多い。

大山リュウタロウ(おおやまリュウタロウ)[87]
声 - 置鮎龍太郎
誕生日10月16日(天秤座)、血液型はA型[83][84]
ドラゴンエンパイア支部長。「なるかみ」のクランリーダーでもある。仕事よりファイトが好きで、仕事のほとんどをマモルをはじめとする部下たちに任せっきりでファイトに夢中になることもしばしば。ただしマモルやドラゴンエンパイアの支部の人々は、その優しく純粋な人柄とヴァンガードの底知れぬ強さに尊敬の念を抱いている。「自分も相手も楽しめるファイト」を常に心掛けている。イベント開催中に仕事から抜け出すためにマスコットキャラクターの「ヴァンガ郎」に成りすましていたところ、イベントに訪れたクロノの「ギアクロニクル」に興味を持ち、「GEARS」のあるスタッフ用の部屋まで連れ込んでファイトする。しかし途中でマモルに見つかってしまい、決着はお預けとなった。ユナサン支部の支部長である神崎を嫌っている。
デッキ
「なるかみ」を使用。
安城マモル(あんじょうマモル)
声 - 柳田淳一
誕生日10月11日(天秤座)。
トコハの兄で、協会から認められた「クランリーダー」の称号を持つファイター。24歳[88]。冒頭でカムイと互角のファイトを繰り広げた。「ギアクロニクル」に興味を抱き、その使い手が妹のクラスメイト・クロノだと知ったときは、いつか彼とそのクランとファイトしたいと望んでいる。普及協会の仕事においては、ヴァンガードをもっと楽しいものにしたいと望み、励んでいるが、ドラゴンエンパイア支部長が仕事場から抜け出すことが多いため、苦労が続いている。第6話でクロノと対面し、支部長が迷惑をかけた侘びとしてファイトを申し入れるが、「もっと強くなってから挑戦する」という理由で断られる。第11話でハイメと合流試合をするも敗北した。
過去に相手をいたぶるファイトスタイルをしていた羽島リンに、「ヴァンガードは楽しむためのものだ」と伝えようとしたのだが、ファイトで打ち負かした上に考えを否定してしまったやり方から説得にはならず、彼女が自身の伝えたかった「楽しむ」を意図的に曲解したファイトスタイルをする原因になってしまっている。また、再会時は彼女がファイトスタイルを注意した当人であることに気付かなかった結果、更に恨みを加速化させてしまうことになり、攻撃の矛先がトコハに向いてしまう遠因になった。後に、トコハとの会話でリンのことを思い出していた際は、自身のやり方が結果的に彼女を傷付けてしまったと後悔している。40話でトコハと幾度となくファイトし、ようやく彼女が勝利した際「夢紡ぐラナンキュラス アーシャ」を渡した。
デッキ
「かげろう」を使用。
清州アカネ(きよすアカネ)
声 - 本田貴子
ドラゴンエンパイア支部で働くスタッフで、マモルとは同僚。トコハと幼少の頃から仲が良く、彼女から姉のように慕われている。トコハとタイムカプセルに未来のプレゼントを入れ、いつか二人で取り出す約束をしていた。しかし突然の海外赴任が決まり、タイムカプセルを開けることにするが、カプセルを埋めた公園が工事に入ったため、急遽クエストを発行。そのクエストを受けたクロノによってカプセルは届けられた。出発の翌日、トコハと見送りのファイトした後、未来のプレゼントを渡しあい、自分は飛行機内でトコハの手書きのカードを見て涙した。
デッキ
「ロイヤルパラディン」を使用。

ユナイテッド・サンクチュアリ支部

支部長の神崎ユウイチロウの持論でもある「弱さは罪」を基本方針として掲げ、勝利し続けることで地位が向上、負けることでその地位が失われるというシステムを根幹とし、所属ファイターたちは過酷なトレーニングを伴う「強化プログラム」に日々取り組んでいる。支部所属のクランリーダーたちはその方針に従えず全員辞任してしまっており、事実上支部長の独裁状態にある。揃いのバングルが所属の証となっており、外すことで自主脱退も可能だが、思想に染まったファイターの多くは望んで支部に留まっている。スペシャルマッチ後のファイトの敗北により神崎が辞任を宣言した後は、伊吹によって事後処理が行われて方針を転換し、レンが新しい支部長として就任している。

神崎ユウイチロウ(かんざきユウイチロウ)
声 - 子安武人
誕生日2月3日(水瓶座)、血液型はA型[83][84]
ユナイテッド・サンクチュアリ支部長。絶対勝利主義者であり、ヴァンガード地区大会の責任者を務めた際は、エキシビジョンマッチで前回優勝者の代表の一人を完膚なきまでに叩きのめした。かつて、とあるファイターに敗れたことにより自分の無力さを痛感し、後にそれが原因で「奇跡のカード」というこの世に存在しないものを顕現させることを目指すようになる。38話では、ディマイズにリベンジをしに来たトライスリーの実力を確かめるべく3人相手に同時にファイトを行い、神崎の方針に納得できず、考えを改めさせようとするトライスリーの思いを完全否定した挙句、まとめて倒した。
ユナサンが弱肉強食かつ勝利絶対主義に傾倒しているのは「奇跡のカード」ことディペンドカードを作るという神崎の欲望のためであり、所属するファイターが持つ微弱な想像力をかき集めていたことが判明する。スペシャルマッチで全勝したトライスリーからクロノを指名し対戦するが、敗れたためその場でユナサン支部長の座から降りることを宣言し行方をくらませた。
趣味は乗馬[89]。愛馬が3頭おり、白い馬が「ヴンダー ヘルシャフト(支配)」、茶色い馬が「ヴンダー エーアガイツ(野心)」、黒い馬が「ヴンダー アドヴェント(降臨)」とそれぞれドイツ語の名前がついている[90]
デッキ
「シャドウパラディン」を使用。切り札は「覇道竜 クラレットソード・ドラゴン」。Gユニットは「覇道黒竜 オーラガイザー・ドラゴン」。
伊吹コウジ(いぶきコウジ)
ヴァンガード普及協会からユナイテッド・サンクチュアリ支部に派遣されており、チーム・ディマイズのコーチも務める。詳細は#劇場版 カードファイト!! ヴァンガード ネオンメサイアを参照。
雀ヶ森レン(すずがもりレン)
詳細は#チームFFAL4を参照。
明日川タイヨウ(あすかわタイヨウ)
声 - 桑島法子
誕生日3月20日(魚座)、血液型はO型[83][84]
小学校高学年[91]。元々はカードキャピタル2号店に訪れた初心者ファイターだったが、引越しによりユナイテッド・サンクチュアリ支部の所属になる。支部での番号はA044。同支部に所属してからはその思想に染まっていき、急激に力をつけてAランクファイターになった。
製作段階では「タイヨウ」という名前は使用ユニットのデザインから付けられた仮の名前だったが、それがそのまま正式な名称となった[80]
【G第1期】
引越しを機に引っ込み思案な性格を直したいと考えてヴァンガードを始める。カードキャピタル2号店を訪れた際は都合良く来店したクロノにティーチングファイトをしてもらい、その出会いに勇気づけられた。しかし引越し先にあった支部はユナイテッド・サンクチュアリであり、クロノと再会を果たした時には「地区予選大会でのクロノの全ファイトをデータ化し作成した特別強化プログラム」を使用したシミュレートファイトによって対クロノに特化したファイターとなっており、ファイトを楽しむ心を忘れ、機械的にただ強さのみを求めるようになっていた。その後は様子を心配したクロノたちに強引に遊びに誘われて一時は笑顔を取り戻すものの、タイヨウを連れ戻しにやってきたドッグトレーナーの堂島がファイトに敗れた姿に自分を重ね、クロノに「負け犬の気持なんかわからない、間違っているのはクロノの方」とぶつけ、自らの意志で支部に戻った。後に勝率98%を超えるほどまでに成長したことを認められ、伊吹が用意したディマイズの特別プログラムをクリアし、刈谷スギルに代わる3人目のディマイズメンバーとなった。また、特別プログラムの想像を絶する過酷な特訓によって髪の一部が白くなった[92]
スペシャルマッチ第3戦でのクロノとの再戦においては序盤から終盤にかけ、後述のGユニット「スピアクロス・ドラゴン」の効果を含め圧倒するものの、「クロノドラゴン・ネクステージ」と「クロノジェット・ドラゴン」の完全ガード封じによって敗北。この時はクロノの想いが伝わりきれず、ユナサン支部の仲間からも見捨てられる。その後のクロノ対神崎の再戦を通じてクロノの想いを理解し、対戦後に和解する。
【G第2期】
ユナサン支部のGクエストにてトライスリーと再会。Gクエストの際はスタッフとして参加しておりクロノ達に生まれ変わったユナサン支部を案内した。なお、白くなっていた髪も元に戻っている。
デッキ
「ゴールドパラディン」を使用。切り札は「旭光の騎士 グルグウィント」。『ヴァンガード』のアニメは異なるメディア間においてもカード効果は実カード版の効果を踏襲しているが、スペシャルマッチでの対クロノ戦においてはGユニット「黄金竜 スピアクロス・ドラゴン」のストライドスキルが実カードのストライドスキルと異なるという珍しい出来事が起きている。

チーム・ディマイズ

ユナイテッド・サンクチュアリ支部の精鋭たちがそろった地区大会優勝候補のチーム。名前は英語で「消滅」「終焉」などを意味する[93]。初登場時はショウマ、リン、スギルの3人チームだったが、スギルがクロノに敗北したためメンバーから外され、その代わりとしてタイヨウが加入した。後のスペシャルマッチでメンバー全員がトライスリーに敗北し脱退、支部の方針も転換されたため事実上消滅する。

東雲ショウマ
#ヴァンガード普及協会を参照。
羽島リン(はしまリン)
声 - 近藤唯
誕生日1月16日(山羊座)、血液型はA型[83][84]
「チーム・ディマイズ」のメンバーで、美しさと強さを持った女性ファイター。気怠そうな態度を取っており、食べ物を口に加えていることが多い。駄菓子が好物[94]。冷酷な性格であり、幼いころから対戦相手を精神的に追い詰めるなど煽るファイトをしてきたが、それを注意したマモルにファイトで負けたことで、彼に恨みを抱えている。そのため彼の妹であるトコハが対戦相手になった際には、徹底してトコハを挑発したり、本来決められるターンのはずなのに、わざとターンを引き延ばしたりするなど彼女を追い詰め、勝利する。スペシャルマッチでは再びトコハと対決、再び彼女のコンプレックスに刺激を与えようとするも、マモルの話をした際逆に自分がペースを乱してしまい、さらにトコハの連続のリアガードの大幅パワーアップ攻撃に耐え切れず敗退、自分からディマイズを辞退した。その後ドラゴンエンパイア支部のマモルを訪ね、悪態をつきながらもマモルに負けたことは全然気にしていないと伝えた。
デッキ
「エンジェルフェザー」を使用。
刈谷スギル(かりやスギル)
声 - 矢部雅史
「チーム・ディマイズ」のメンバー。「弱さは罪」のユナサン支部の方針を貫く非道なファイター。クロノの地区大会本戦1回戦第1試合の相手になり、クロノを甘く見ていたが、連続攻撃に耐えられず敗北。チームに泥を塗ってしまい、下っ端たちにどこかに連れられてしまった。その後急病により急遽大会に出られなくなり、彼の抜けた穴を埋めるための大会を開く原因となる。なお、前述の急病というのはどうやら嘘らしく当の本人は雑用に使われていた。神崎失踪後もユナサン支部に残っておりすっかり丸くなった様子を見せていた。第2期では堂島らと「チーム・ディマイズネオ」を結成しGクエストに挑むも決勝戦でクロノに敗退する。
デッキ
「リンクジョーカー」を使用。切り札は「星輝兵 ダークゾディアック」。
明日川タイヨウ(あすかわタイヨウ)
#ユナイテッド・サンクチュアリ支部を参照。

チーム・ディマイズネオ

刈谷スギル(かりやスギル)
#チーム・ディマイズを参照。
堂島(どうじま)
声 - 近藤浩徳
ユナサン支部Aランクのドッグトレーナー。強化プログラムを受けさせるためにタイヨウを連れ戻しに来たが、クロノに敗れる。

その他(カードファイト!! ヴァンガードG)

岡崎クミ(おかざきクミ)
声 - 佐々木未来
誕生日3月9日(魚座)。
クロノとトコハのクラスメイトで、トコハとは友人。トコハに誘われてヴァンガードを始める。初心者の自分とファイトして欲しいというクエストを出し、そのクエストを受けたクロノとファイトすることになる。性格はおっとりしていて、非常にマイペースだがファイトの実力は高く、ファイトを見たカムイからは素質を高く評価されている。
デッキ
「オラクルシンクタンク」を使用し、「バトルシスター」を中心としたデッキを組んでいる。切り札は「バトルシスター みるふぃーゆ」。
ハイメ・アルカラス
声 - 岸尾だいすけ
誕生日8月16日(獅子座)。
ヴァンガードユーロリーグの新進気鋭のファイター。年齢は19くらい[79]。かなりのハイテンションで、人の心をたちどころに掴み取る明るさを持つ。「さん」付で呼ばれることを望んでおらず、年下であるクロノを初め、ほとんどの人物から「ハイメ」と呼ばれている。口癖は「ハートに来たー」。大の女好きであり、年齢の見境も無くアタックをし、周囲を振り回している。クロノと同じく施設育ちであり、ヴァンガードによって人生が変わった共通点がある。育ての親であるエミリオ(声 - 小森創介)とは親交が深い。
【G第1期】
「日本のヴァンガードを知りたい」というクエストを受けたクロノの前に依頼主として現れる。依頼内容とは裏腹にヴァンガードとは全く関係の無い浅草観光を満喫し始めクロノを困惑させるが、実際は普及協会が主催する交流戦に、ユーロ選抜として出場するために招待されていた。日本のことを理解した後、日本のヴァンガードのことはマモルとの交流戦で確かめることにした。その後の交流戦では見事なプレイングでマモルに勝利しているが、日本に不慣れのため、クエストを引き受けようとしたクロノに迷惑をかけた侘びとして、今度は彼とファイトする約束をした。クロノに敗北した後、故郷へと帰国。その後39話で、バカンスで再び日本にやってきて、見知らぬ人物(後に伊吹と判明)からクロノにカードの入った封筒を渡した。その後ユナサン支部のスペシャルマッチへ観戦に来ている。
【G第2期】
メガラニカ支部でのGクエストにゲストとして参加し、同じアクアフォース使いのレオンとチームを組む。レオンをアクアフォースを復活させてくれた人物として尊敬しており、「マスターレオン」と呼んでいる。スペシャルマッチではトコハと対戦。
デッキ
「アクアフォース」を使用。切り札は幼少時にエミリオから譲り受けた「嵐を超える者 サヴァス」。ハイメが「サヴァス」を手に入れた頃アクアフォースは一般には復活していなかったが、後にエミリオが蒼龍一族の生き残りを助けた時に譲り受けたカードであることが判明した。
馬場タケル(ばばタケル)
声 - 土田大
全国を旅するファイターで、修行をしていたところを空腹で倒れたところをクロノに救われる。身体能力が高く、クロノに恩を返すまで決してそばを離れない義理堅い性格である。弟の馬場ハヤト(声 - 藩めぐみ)とヴァンガードをやりあう仲だが、病によりヴァンガードができないため、弟のために強くなるために全国を武者修行している。当初はクロノにファイターではないと誤解されていたが、ファイターと知ってからは、クエストの場所でファイトすることになり、「出会いを意味のあるものにする」ということを伝え、全国で再会を約束した。そして地区大会予選2回戦で「チーム・風来坊」のリーダーとしてトライスリーのクロノと再会、再びファイトすることになる。激しい攻防の末、敗北。チームメイトはそれぞれ北海道と沖縄出身[95]
デッキ
「なるかみ」を使用し、「抹消者」を中心としたデッキを組んでいる。切り札は「抹消者 テンペストボルト・ドラゴン」。Gユニットは「征天覇竜 コンクエスト・ドラゴン」。
烏森ユウヤ(からすもりユウヤ)
声 - 川田紳司
烏森家の御曹司。シオンとはフェンシングにおいて因縁があり、かつての学校の同級生。ヴァンガードを「庶民のおもちゃ」として小馬鹿にしてきたが、実際は子供たちからカードを奪う都市伝説「仮面ゴースト」の正体であり、烏森家の帝王学と称して強者が敗者を支配することを分からせるために他のファイターからカードを巻き上げていた。リョウタの協力を得たシオンの推理により正体を見破られるが、奪ったカード分掛けトリガーカードを抜くという相手に不利な条件を与え、優位に立つも、彼の最後まであきらめない闘志に押され、敗北した。このファイトをきっかけにヴァンガードを辞めるつもりだったが、ディマイズの東雲ショウマに導かれ、ユナサン支部のドッグトレーナーとしてファイターの育成に明け暮れるようになった[96]。ユナサン支部に潜入したシオンと再会し、ギアーズに特別な細工を施した状態で、シオンのみがペナルティを受ける理不尽なファイトを行うが、再び敗北。他のドッグトレーナーに連行された。
デッキ
「ゴールドパラディン」を使用し、「軌跡の解放者 アスクレピオ」を中心としたデッキを組んでいる。
ドッグトレーナーとして再登場した際は「負けたクランに用は無い」として「シャドウパラディン」を使用。切り札は「暴慢の騎士 ギルヴァエース」。
弥富サヤ(やとみサヤ)
声 - 伊藤彩沙
国民的ヴァンガードアイドルで、「サーヤ」の愛称で有名。清純派アイドル高蔵寺ヒトミの娘の13歳。キャッチコピーは「メガラニカからやってきたちょっとおちゃめな人魚姫」。毎年夏には各支部でイベントを行っている。口癖は「みゅー」[97]。デザインは伊藤彰によるもので、髪形はクラゲがモチーフ[98]
非常に前向きな性格で、観客を笑顔にするために、「宇宙征服はサーヤの野望」など理想力も高い。トコハと同じく、引退している母と一緒にするのを嫌っており、トコハとはイベントを行っていくうちに、コンビのように仲が良好になっていった。
デッキ
「バミューダ△」を使用。切り札は「未来の呼び声 ローリス」。
半田ケンスケ(はんだケンスケ)
声 - 関俊彦
リューズの部下であり、開発チーム所属。ドラエン支部の元建設予定地に設置したストライドフォース収束装置を中継地点として使い、リューズのもとへストライドフォースのエネルギーを送っていた。施設に侵入したカムイとファイトするが敗れ、自爆プログラムにより施設が爆発する際に落とし穴に落ちて姿を消す。

漫画版オリジナル

登場時は漫画オリジナルのものの、その後アニメ(みにヴぁん)などに登場したキャラクターも含む。

川並ミナミ
#フーファイターを参照。
伊吹コウジ
#福原高校を参照。

小説版オリジナル

浜音ヒロ
小説版第1作に登場。父親の仕事の都合でアイチのクラスに転校してくる。
無愛想な態度で他人を寄せ付けずクラスで孤立していたが、カードキャピタルへ訪れた際にヴァンガードに興味を持っているような素振りを見せたことからアイチに誘われ、「興味がない」と一蹴するもののアイチの説得に根負けし、彼にルールを教えられる形でヴァンガードを始める。
ミサキに「理屈っぽい」と思われるほどに頭脳明晰な理論家で、「この世のほとんどの事は論理的に考える事が出来る」と思っており、その思考と性格はヴァンガードのプレイスタイルにも表れている。
ヴァンガードを始めた事で少しずつ笑みを見せるようになりアイチとも仲を深めていくが、櫂との出会いをきっかけにヴァンガードを避けるようになってしまう。
デッキ
名前に『賢者』という意味が含まれている事から「オラクルガーディアン ワイズマン」を気に入り、「オラクルシンクタンク」のデッキを使用する。
汽水タカキ
小説版第3作に登場。ベリーショートの髪を癖毛っぽく散らした少年。
アイチを憎んでおり、NAL4との合宿で山へ訪れた彼に水風船をぶつけるなどの嫌がらせをする。
通っている小学校ではヴァンガード部の部長を務めており、「ネオネクタール」で構築されたデッキを使用する。
汽水ハルト
小説版第3作に登場。アイチがVFサーキットへ向けた特訓のために出場した大会の決勝戦で対決した相手で、汽水タカキの兄。
決勝戦の結果とその後の彼の状況が、タカキにアイチへの憎しみを抱かせる原因となってしまう。
ファイトの実力はそれほど高くない。

ヴァンガー道道場

小説版第2作でデッキが「ロイヤルパラディン」から「ゴールドパラディン」へ変わり、スランプに近い状態になったアイチが入った道場。 ヴァンガードと武道を掛け合わせた「ヴァンガー道」を教えており、拳法の型を「インターセプト」などの用語をモチーフにアレンジしたものを教えるほか、「乱取り」と称してカードファイトも行っている。

駿河ノボル
ヴァンガー道 道場に入門している少年。
門下生でありながら身体もカードファイトも弱く、おどおどとした性格も相俟って周囲から虐められている。
アイチのファンで、道場体験に来たアイチに握手を求めるほどに感激する。
可愛いという理由から「バミューダ△」のデッキを使用する。
相模ヒエリ
ヴァンガー道 道場の師範代で、オーナー兼師範の相模ゲキアツの娘。
ノボルがいじめを受けていることを知りながらもそれを止めようとせず、彼に対し突き放すような態度を取っている。
武道だけでなくヴァンガードの腕も確かで「グランブルー」で構築されたデッキを使用し、他所のショップ大会では櫂を追い詰めるほどの実力を見せた。

脚注

  1. ^ Quadri Foglio。イタリア語で四つ葉のクローバーを意味する。
  2. ^ コミックス収録の初期設定でもこの設定は語られていた。
  3. ^ ただし、櫂やカムイなど彼とファイトした人物は少なからず違和感を抱いている。
  4. ^ なお、このユニットは漫画版でもほぼ同じ名前・姿のユニットが登場している。
  5. ^ 正確にはリンクジョーカーがブラスター・ブレードの記憶から生み出したコピー。
  6. ^ なお、アニメ50話以降でのアイチのデッキにもこのカードが入っているが、もともとアイチのデッキに入っていたのか、アイチを救う際に使用した櫂が後から足したのかは不明。
  7. ^ しかし、4代目エンディングではマンション前にやってきた店長代理にミルクを出してあげるといった一面を見せている。
  8. ^ 4代目エンディング映像にて。また、その映像で住んでいるのがマンションであることが明らかになっている。
  9. ^ レンはPSYクオリアに目覚める前、櫂がこの宣言を使うのを見て自分も使うようになった。またレンの他にもミサキや三和、PSYクオリアに侵されたアイチなど、後にさまざまなな人物が使っている。
  10. ^ スキルが異なる別物。
  11. ^ 作中の櫂のモノローグから、三和たちへの協力よりも今の自身の実力がアイチに届くのかを確かめるのが目的だったようである。
  12. ^ このファイトを経て、カムイのことを名前で呼ぶようになった。
  13. ^ なお、櫂はこれまでのオーバーロード系カードは「俺の本当の姿」と言っていたのに対しこのユニットの事を「俺の分身」と言っている。
  14. ^ 初期版と“The Яe-birth”は除く。
  15. ^ 第3期の林間学校では普通のパジャマを着用していた。
  16. ^ 宝箱の鍵はシンが保管しており、開けた後の鍵はペンダントとしてミサキが首から下げている。
  17. ^ ただし、スペリオルライド失敗時は「CEO アマテラス」を使用するケースが多く、ソウルに「神鷹 一拍子」、「三日月の女神 ツクヨミ」、「半月の女神 ツクヨミ」がそろったのち「満月の女神 ツクヨミ」をライド、またはリアガードサークルにコールすることが多い。
  18. ^ なお、部員で唯一の2年生部員である。
  19. ^ アニメ版『G』26話でも所持している描写があり、後述通り『G』2期23話で使用している。
  20. ^ ミサキがトコハに語った内容によると、シンがぎっくり腰、カムイが赤点による補習、三和が私用のため。ただし、三和の私用が明神リューズの調査であることを知っており、またカムイに関しても補習は表向きで本当は明神リューズの調査だったことが明言されている。
  21. ^ ただし、アニメと異なりカムイの方が先にアイチとファイトをしている。
  22. ^ 初期設定では「葛木タクマ」。
  23. ^ カムイ自身はジョーカーXがテツであることに気付いていなかったが、『テツと同じ嫌な感じの奴』と感じていた。
  24. ^ Я化した際はアイチのことを呼び捨てにしている。
  25. ^ ただし、アイチへの呼び方はこれまで同様「アイチさん」。
  26. ^ 劇場版や『G』でビクトールなどにライドした時もイメージ上ではコックピットに搭乗している。
  27. ^ 漫画版に収録された初期設定資料および第46話のチームスパイダーの発言から。
  28. ^ 彼の前の店長だったミサキの父も学生時代のシンが「叔父さん」と呼ぶと「店長」と呼ぶよう指摘していた。また、ミサキの母もギャラリーの子供から「おばさん」と呼ばれた際は怒っていた。
  29. ^ これは『月刊ブシロード』で短期集中連載されていた漫画版『ヴァンガードG』でも少し明かされている。なお、チームNIPPONの設定は最初期からあったらしく、コミックスにその当時のシンたちが描き下ろされている。
  30. ^ 名前は作者のtwitter上での発言が初出。
  31. ^ 「コミックスタイルvol.1」でカード化されたものは「マシニング」という名前になっている。
  32. ^ 細部は異なるが、外見は黒い「ブラスター・ブレード」と言われ、グレードやパワーも同一。また、ブラスター・ブレードと同じ「ライド時にコストを払うことで相手のリアガードを退却させる」というスキルを持つ。
  33. ^ 予告には登場していたが、キャストクレジットには未表記。
  34. ^ それに伴いラティを含むファイターのシャドウパラディンのカードがすべて消去されてしまった。
  35. ^ 気に入られたミサキも「ミサQ」というあだ名で呼ばれるがミサキ当人はこれを否定している。
  36. ^ 後にSITジニアスの面々にもおっさんと呼ばれたが、慣れたのかこの時はショックを受けた様子を見せていない。
  37. ^ 回想シーンを除けばこれが事実上初の敗北となる。
  38. ^ 特に終盤に至ってはレンを呼び捨てにした挙句「女王様とお呼び!!」とまで発言している。
  39. ^ ケロケロエース』2011年11月号でテツ、アサカ、キョウの夏の全国大会で使用したデッキのレシピが公開されており「将軍 ザイフリート」が入っていないことが確認できる。
  40. ^ 再登場した回のエンディングでもほかのAL4メンバーが登場する中、彼のみ扱いが悪かった。
  41. ^ ただし「12星座中13位」とありえない記述がされており、アイチや井崎からは怪しまれていた。
  42. ^ 後に「後江中最強」と著しく後退する。
  43. ^ 存在そのものは認知されている
  44. ^ この姿の時は森川自身のことを弟子と呼び、あくまで別人であることを強調している。
  45. ^ これが彼の初白星でもある。
  46. ^ アニメではアイチの2戦目の相手であるが、漫画版ではミサキとカムイよりも後にアイチと戦っている。
  47. ^ アニメではこのカードはチームアヴェンジャーズ結成後のキョウが使用(ライド時の台詞も同じ)している。また、アニメ版の彼の象徴的カードは「スパイクブラザーズ」の「ジャガーノート・マキシマム」である。
  48. ^ ただし、「ドラゴニック・オーバーロード」は前期終盤で櫂が使用したブレイクライド版の物。
  49. ^ ミサキいわく、店長代理の代理。
  50. ^ ヴァンガードスペシャルカンファレンス3発表より。
  51. ^ スタッフ・キャスト”. あにてれ カードファイト!! ヴァンガード アジアサーキット編. 2012年4月7日閲覧。
  52. ^ レギオンメイト編の回想ではコーリンから貰ったことになっている。
  53. ^ スイコ曰く「あの子(カード)達が行きたがっていた」。
  54. ^ 寺川愛美2013年3月30日ツイート
  55. ^ a b c 日本の法律では不可能である
  56. ^ 『アニメディア』2011年6月号より。アニメ本編では後に本名についてのみ描写された。クレジットでは常に「小松原カオル」表記になっている。
  57. ^ DVDを鑑賞したトコハからは、男子向けだったため理解できなかったが、クロノは大感動していた。
  58. ^ コミックスの設定資料によると大学生の兄がおりプレッシャーをかけられていることが原因となっているようである。
  59. ^ とはいえ当初ブレイクライド時に「ブレイクタイム!(休憩の意味)」と発言しており、たびたびコーリンから呆れられていたため英語は苦手なようである。
  60. ^ 帝国の抹消者に1枚しか入っていない「抹消者 ボーイングソード・ドラゴン」が複数枚入っているため。
  61. ^ コミックスの設定資料によると小学生の弟がおり彼の見本になるように思っていることが特徴的な丁寧口調の要因となっている。
  62. ^ 櫂が使用した「リザードランナー アンドゥー」やナオキが使用した「リザードソルジャー リキ」が該当。
  63. ^ カトルナイツの4人は「リンクジョーカー(の)事件」とも呼んでいる。
  64. ^ プロミネンスコアのシークメイトを行う際にドロップゾーンのヒールトリガーをデッキに戻していたため。
  65. ^ このことに対して、櫂トシキ役の佐藤拓也は「申し訳ないと思っている」と示唆されるコメントをアイチのへやで残している。
  66. ^ しかし、本心ではアイチが犠牲になることに関しては納得していなかった。
  67. ^ 「ブラスター・ブレード・解放者」の代わりに「青き炎の解放者 パージヴァル」が投入されたもの
  68. ^ 本人曰く「(旅をする中で)同じ町にいる(滞在する)のは、長くても1週間」だったため、「『他の子供との接し方』が分からなかった」という
  69. ^ 第3期で再登場した際、ヴァンガードがあまり浸透していない宮地学園の生徒も彼のことを知っている様子を見せている。
  70. ^ ただし、誤ってカードを逆向きにしてしまうこともある。
  71. ^ ファイターの間では行方不明になったとされている。
  72. ^ 「劇場版カードファイト!! ヴァンガード」伊吹コウジ役は宮野真守に決定”. アニメ!アニメ!. 2014年8月26日閲覧。
  73. ^ 『週刊ヴァンガード情報局』第11回より。
  74. ^ 漫画版では現状明らかにされていないが彼が使うカードを収録したトライアルデッキにおいてデリーターがリンクジョーカーの所属であることが明言されている。
  75. ^ 『週刊ヴァンガード情報局』第24回
  76. ^ このクエストの達成により、グレード2へと昇格した
  77. ^ 『G』の時点では誰も知らないクランだったが、「ギアースクライシス編」より一般に流通されるようになった。
  78. ^ そのことでトリニティ・ドラゴンの3人にからかわれている。
  79. ^ a b 『週刊ヴァンガード情報局』第16回より。
  80. ^ a b 『週刊ヴァンガード情報局』第29回より。
  81. ^ なお、このユニット自体はドラゴンに属されるが正確には「ドラゴンへ転生した狼」という設定である。
  82. ^ 『週刊ヴァンガード情報局』第53回より。
  83. ^ a b c d e f g h 『週刊ヴァンガード情報局』第49回より。
  84. ^ a b c d e f g h 『月刊ブシロード』2016年2月号、ブシロード、104-106頁。
  85. ^ 第24回の『週刊ヴァンガード情報局』より。
  86. ^ a b 『週刊ヴァンガード情報局』第22回より。
  87. ^ 本名が判明したのは、第14回の『週刊ヴァンガード情報局』より。第27話から、クレジットで表記。
  88. ^ 『週刊ヴァンガード情報局』第6回より。
  89. ^ 『週刊ヴァンガード情報局』第20回より。
  90. ^ 『週刊ヴァンガード情報局』第36回より。
  91. ^ 『週刊ヴァンガード情報局』第25回より。
  92. ^ 『週刊ヴァンガード情報局』第30回より。
  93. ^ 『週刊ヴァンガード情報局』第18回より。
  94. ^ 『週刊ヴァンガード情報局』第19回より。
  95. ^ 『週刊ヴァンガード情報局』第17回より。
  96. ^ ただし、東雲ショウマは烏森家の財力を利用したにすぎなかった。
  97. ^ これは、使用クランの「バミューダ△」にちなんでいる。
  98. ^ 『週刊ヴァンガード情報局』第23回より。