WOLF'S RAIN
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『WOLF'S RAIN』(ウルフズレイン)はテレビアニメ作品。全30話。2003年1月から同年7月までフジテレビ系列で放送された。製作開始当初は全26話の予定だったのだが、製作者側の都合により途中に総集編4話が挿入され、ストーリーが完結せずに放送が終了した。残りの4話は2004年1~2月にOVAとして公開された。
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[編集] ストーリー
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
200年以上も前に絶滅したと言われる伝説の獣・狼。
しかし、実は狼は時折その姿を人へと変え、人間たちの目を騙しながら、密かに生き延びていた…。
そんな狼の若者の1人であるキバは、狼を狼だけに許された世界・“楽園”へと導くという“月の花”の匂いを追い求めていた。
そんな中で、ツメ、ヒゲ、トオボエら狼の仲間達、そして楽園一面に咲き乱れると言われる“月の花”より貴族が作り出した“花の少女・チェザ”と出会い、キバは彼らと共に“楽園”を目指すべく、荒廃した世界を舞台に、長く過酷な旅に出る。
[編集] キャラクター
[編集] 主要人物
- キバ
- 声:宮野真守
- 本作の主人公。本能で楽園を目指す白い狼。人間の姿になった時はボサッとした黒髪で青の瞳を持つ。白いシャツに黒のフライト・ジャケット、青のジーンズ、スニーカーを身に着けている。袖は肘当たりまで捲ってあるようだ。今まで群れをなさず、人間の姿にもならず生きてきたが、ヒゲとの出会いで一時的に人間の姿になって人間を惑わすことを覚える。直感で行動する事が多い。幼い頃に月の花が咲き乱れる土地に群れて暮らしていたが、人間にそこを焼き払われ唯一生き残った過去がある。その後、人間に拾われ少しの間飼われていた。自分にはもう群れも無い、帰る場所も無い、と言う念から楽園を目指す。チェザとは他の3匹よりも仲が良い様だ。
- ツメ
- 声:三宅健太
- 胸に傷のある灰色狼。人間の姿になった時は灰色の髪で金色に近い色の瞳を持つ。ぴっちりとした肩と腹の出る形の黒いレザーの様な服を着ている。金のピアスもある。狼ゆえのずば抜けた身体能力を利用して人間のフリをして窃盗団のリーダーになって生活していたが、手下の裏切りに遭ってしまう。貴族を嫌っているため、当初はチェザに不信感を持っていた。胸にある傷は昔の仲間に付けられた物。戦闘能力では一、二を争い、人間の姿の時はナックラーに刃物がついた様な武器を使っている模様。狼時にも爪を使った攻撃を使う。トオボエに思い入れがある。仲間の狼の中では一番大人であるが、素直になれず喧嘩早い一面も。
- ヒゲ
- 声:陶山章央
- 敏感な嗅覚を持つ狼。毛はこげ茶で体毛が多く太ってみえる。「Χ」と刻まれた首輪をしている。人間の姿になった時は明るい茶色の髪。肩に黒いスジと袖が灰色になっているデザインの黄色いパーカーとややだぶっとしたズボンを穿いている。あちこち気ままに放浪していた所を貴族に捕らわれているキバに出会い、面白そうだからという理由で楽園を目指す旅に同行する。飄々とした雰囲気を持っている。体系はちょっとぽっちゃりで食べ物には目がない。元々群れで行動していた模様。基本的には女好きで、旅の途中で出会ったコールやブルーなどといった女性には目がない発言を繰り返し言ってはいるが、吹雪の中女性子供は休ませるようキバにしむけたりして頼れる男らしい一面をみせる。
- トオボエ
- 声:下和田裕貴
- 茶色の狼。4匹の中で一番幼く、カラスにも馬鹿にされるほど気が弱く怖がり。人間の姿になった時は赤茶色の上着に緑色の様なズボンを穿いている。狼の時と同じく右腕(右前足)に腕輪を嵌めている。長い間人間の女性に飼われていたが、飼い主と死に別れたため生活に困っていた。飼われていた時に付けられた腕輪をずっとしている。よく好んで遠吠えをするが肝心な時に遠吠えを忘れてしまうなどまだ幼い面を見せる。口癖は主に「今準備してるんだよ!」
- チェザ
- 声:小笠原亜里沙
- オーカムのラボで研究材料にされていた少女。その正体はダルシア一世が錬金術で月の花から生み出した人間・花の少女。薄い桃色の髪と深紅の瞳が特徴。金の輪を首や手首に嵌めている。狼を特別に惹き付ける力がある。ダルシアにラボから連れ去られた後、飛行機から逃亡しキバ達に出会う。食事はせず、水を飲み日光を浴びる事を必要とする。花なので長い間、水や日光を浴びないと枯れてしまう。水が足りないと茶色の脈状の筋が首や顔に浮き、苦しそうにする。植物と話が出来るらしい。一人称は「これ」。
[編集] その他
- ハブ・リボウスキー
- 声:宮本充
- オーカム卿の傘下の警察官で、シェールの元夫。クエントを捕まえた事から徐々に狼を取り巻く謎に巻き込まれて行き、シェールがチェザを探しに旅立った事をきっかけに警察官を辞め、クエントと共にシェールを追う旅に出る。
- シェール・ドゥグレ
- 声:幸田夏穂
- オーカムのラボでチェザの研究をしていた女性科学者。月の書を持っており、チェザの研究にのめり込むうちに狼を取り巻く謎に巻き込まれていく。
- クエント・ヤイデン
- 声:石塚運昇
- 狼の抹殺を目的として放浪している男。元保安官。家族を狼に惨殺されたと信じているため、復讐のために全ての狼を殺す事を誓っている。アルコール中毒者でウォッカやウィスキーなどを常時持ち歩いて浴びるように飲んでいる。メタルジャケット弾を使用するハンティングライフルを携行している。ブルーの飼い主。
- ブルー
- 声:浅野まゆみ
- クエントと共に狼抹殺の旅をしていた雌の犬。チェザとの偶然の接触で自分が狼犬である事を知り、狼の血に目覚めたためクエントから離れる。自分が何者か知るためにキバ達の旅に同行する。しかしクエントを嫌いになったわけでもなく、離れている間も「親父さん」とクエントを想う。旅が進むにつれ、ヒゲに魅かれてゆく。戦闘力も他の狼にひけをとらず比較的高い。
- ダルシア
- 声:黒田崇矢
- 没落したはずの貴族の男。外見年齢は28歳位。チェザについて熟知している。普段左目に眼帯をしているが、そこには狼の目が隠されている。恋人が楽園病になったことから楽園を目指している。本作では重要度の高いキャラクター。
- ハモナ
- 声:坂本真綾
- ダルシアの恋人。楽園病にかかり深い眠りについていたが、ジャガラ侵略の際に命を落とす。ジャガラとは双子の姉妹という関係である。
- ジャガラ
- 声:田中敦子
- 貴族の女。各地のドームを破壊できる程の大きな軍隊を持つ。狼専用の特殊部隊を使い狼を捕獲している。月光炉と言う貴族のみの楽園を開く物を持っている。ハモナの双子の姉。双子故か、同じ男性に恋をしてしまった。その男性をハモナに取られたがため、殺害してしまう。
- ゲル
- 声:赤石広樹
- ツメがリーダーをしていた窃盗団の1人で少年。逃走路である高所のパイプから転落死してしまった。
- ミュウ
- 声:稲村優奈
- カラカルの少女。キバが永遠の園へ迷い込んだ際に現れた。キバに対して好意ともとれる気持ちを抱いていたようだ。長老によってキバの魂が戻された際には涙ながらにお別れを言い現世に帰した。
[編集] 用語
- 狼
- 200年以上前に絶滅したとされる伝説上の生き物。しかし、実際は特殊能力を使って「人間」になりすまし(「特殊能力」というのは狼を人間の姿に見せる視覚効果のようなものであり、大抵の人間には人間の姿で見えるが、一部の人間や動物には狼の姿で見える)、人間社会に溶け込んで生きている。その為、作中では相当数が生存している。楽園を目指せる唯一の存在。月光により、治癒能力を高めることができる。
- 楽園(らくえん)
- この世のどこかにあるとされる場所。かつて人間文明が滅びた時には、狼はそこで住んでいたらしい。そこには、月の花が一面に咲き乱れ、不安が一切無いとされるが、実際に辿り着いた者もそこから帰ってきた者も誰一人としていない、と言い伝えられている。最終話で楽園の意義が明らかとなる。
- 月の花(つきのはな)
- 月光を浴びて咲く花。楽園にはそれが一面に咲き乱れている。月の花の香りは楽園の在り処を示すと言う。チェザは、この花から生み出された。かつては至る所に咲いていたようだが、人間の文明発達に伴い、消滅したらしい。
- 月の書(つきのしょ)
- 旧世紀に狼や楽園、月の花などについて書かれた書物。元はシェールが持っていた物でハブに託され、今はハブが所持している。色々な不思議を持った本で最終話にも伏線の様な形で登場している。尚、表紙及び内容にはキリル文字が使用されている。
- 貴族
- 文明が崩壊したあとに国家や政府に代わった自治組織。ドームなどに住む一般人とは比にならないほど裕福な生活水準で暮らしている。貴族の大多数が仮面舞踏会を思わせる仮面をつけている。「ダルシア」、「オーカム」、「ジャガラ」などがある。各勢力は物語進行の過程で敵対することになる。また、各勢力は空中艇や装甲車等を所有した準軍事組織を持っている。また、貴族とは単なる身分・組織ではなく、人間とは異なる種族であることが本人達の会話から伺える。
[編集] スタッフ
- 原作:BONES、信本敬子
- 監督:岡村天斎
- キャラクターデザイン:川元利浩
- 美術デザイン:岡田有章、武半慎吾
- メカニカルデザイン:荒牧伸志
- 美術監督:森川篤
- 色彩設計:水田信子
- 撮影監督:荒川浩介
- 音響監督:若林和弘
- 音楽:菅野よう子
- プロデューサー:南雅彦、高梨実、春名剛生
- アニメーション制作:BONES
- 製作:フジテレビ、ボンズ、バンダイビジュアル
[編集] 主題歌
- オープニングテーマ「stray」
- 作詞:tim jensen/作曲・編曲:菅野よう子/歌:steve conte
- エンディングテーマ「gravity」
- 作詞:troy/作曲・編曲:菅野よう子/歌:坂本真綾
- エンディングテーマ「Tell Me What The Rain Knows」(26話)
- 作詞:Chris Mosdell/作曲・編曲:菅野よう子/歌:坂本真綾
[編集] 各話リスト
| 話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 咆哮の街角 | 信本敬子 | 岡村天斎 | 武井良幸 | 川元利浩 |
| 2 | 哭かないトオボエ | 佐藤育郎 | 小森高博 | ||
| 3 | Bad Fellow | 武井良幸 | 逢坂浩司 | ||
| 4 | 荒野の傷跡 | 岡村天斎 | 安藤真裕 | 北村真咲 | 堀川耕一 ねこまたや |
| 5 | 堕ちた狼 | 信本敬子 吉永亜弥 |
岡村天斎 | 佐藤育郎 | 富岡隆司 |
| 6 | 受け継ぐもの | 信本敬子 | 坂田純一 | 横山彰利 | 逢坂浩司 |
| 7 | 花の少女 | 佐藤大 | 岡村天斎 | 武井良幸 | 斎藤恒徳 |
| 8 | 眠りの歌 | 信本敬子 | 北村真咲 | 堀川耕一 | |
| 9 | 疑惑 | 佐藤大 | 坂田純一 | 神戸洋行 | 恩田尚之 |
| 10 | Moon's Doom | 大河内一楼 | 西村博之 | 佐藤育郎 | 富岡隆司 |
| 11 | 消失点 | 佐藤大 | 岡村天斎 | 武井良幸 | 逢坂浩司 |
| 12 | Don't make me blue | 信本敬子 | 安藤真裕 | 堀川耕一 | |
| 13 | 男たちの哀歌 | 吉永亜弥 | 岡村天斎 | 澤井幸次 | 大澤聡 門智昭 |
| 14 | 没落の城 | 佐藤大 | 安田賢司 | 佐藤育郎 | 恩田尚之 中島利洋 |
| 15 | 灰色狼 | - | 武井良幸 | 斎藤恒徳 | |
| 16 | 夢の旅路 | ||||
| 17 | 花の香り、狼の血 | ||||
| 18 | 人・狼・月の書 | 岡村天斎 | |||
| 19 | オアシスの夢 | 信本敬子 | 大塩万次郎 | 神戸洋行 | 富岡隆司 |
| 20 | CONSCIOUSLY | 岡村天斎 | 武井良幸 | 逢坂浩司 倉島亜由美 |
|
| 21 | 戦いの狼煙 | 佐藤大 | 坂田純一 | 森邦宏 | 水畑健二 ねこまたや |
| 22 | 流星の破片 | 待田堂子 | 安藤真裕 | 堀川耕一 | |
| 23 | 黒い街の鼓動 | 佐藤大 | 西村博之 | 佐藤育郎 | 菅野宏紀 |
| 24 | 罠の匂い | 浅川美也 | 岡村天斎 | 京田知己 安藤真裕 |
富岡隆司 |
| 25 | 過ちの記憶 | 吉永亜弥 | 坂田純一 | 武井良幸 | 児山昌弘 伊藤岳史 |
| 26 | 月光炉 | 佐藤大 | 岡村天斎 | 工藤しげき 堀川耕一 |
|
| 27 | 魂の行方 | 信本敬子 | 安藤真裕 | 富岡隆司 | |
| 28 | 悔恨の銃声 | 岡村天斎 | 佐藤育郎 | 堀川耕一 | |
| 29 | High Tide, High Time | 武井良幸 | 斉藤恒徳 富岡隆司 |
||
| 30 | Wolf's Rain | 岡村天斎 | 児山昌弘 吉田健一 川元利浩 |
||
注)第15話~第18話は総集編
第26話がTVシリーズ最終話
第27話~第30話はOVAとして発表された。
[編集] 外部リンク
- WOLF'S RAIN(BONESホームページ)
- ●【m-serve】 WOLF'S RAIN●(ビクターエンタテインメント内)

