ラーゼフォン

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ラーゼフォン
ジャンル ロボットSFラブストーリー
アニメ
原作 BONES出渕裕
監督 出渕裕
キャラクターデザイン 山田章博
メカニックデザイン 佐藤道明佐山善則
音楽 橋本一子
アニメーション制作 ボンズ
製作 ラーゼフォン製作委員会
フジテレビ
放送局 フジテレビ
放送期間 2002年1月21日 - 9月10日
話数 全26楽章
テンプレート - ノート 
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ポータル アニメ

ラーゼフォン』(RahXephon)は、ラーゼフォン製作委員会とフジテレビの製作によるロボットSFラブストーリーTVアニメ。全26話。2002年1月21日から2002年9月10日までフジテレビで放送された。

2003年には『ラーゼフォン 多元変奏曲』として劇場映画化されている(以下、劇場版と表記)。

概要[編集]

原作・監督は出渕裕。キャラクターデザインは山田章博。アニメーション制作はボンズ。主人公の少年が謎の少女の導きで神像型のロボットラーゼフォンと出会い、人類と侵略者MU(ムウ)との戦いに巻き込まれ、徐々に自分の望み・運命・使命に目覚めて世界を調律するまでを描く。監督の出渕は、放送前の雑誌『Newtype』インタビューでこの作品が『勇者ライディーン』のオマージュである事を語った[1]。各話は「楽章」と呼ばれ、「歌」に感応する主役ロボットのパイロットは「奏者」と呼ばれる。敵の巨大兵器の名も音楽用語が冠される。RahXephonのRah(ラー)は“太陽神”、Phon(フォン)がphoneから来た“声”もしくは“音”、間のXeは、『Xファイル』などのXで“未知”で、繋げて“神の未知なる声”とのこと[2]。キャッチフレーズは「美と神秘に彩られた究極のSFロボットアニメ」。

ストーリー[編集]

2013年2月に全世界は消滅し東京だけが奇跡的に生き残った。都内に住む人々はそう教えられ疑わずに暮らしていた。

2015年7月4日の朝、東京の高校生神名綾人(かみな あやと)は地下鉄で模試会場へ向かう途中、脱線事故に遭う。地上に出ると防衛軍と謎の戦闘機部隊(実は東京外部から飛来した地球連合軍)とが激しい戦闘を始めていた。綾人が避難先を探していると、同級生の美嶋玲香(みしま れいか)が現れる。一方東京の政府(MU東京総督府)のエージェントと外部から潜入した女性工作員紫東遥(しとう はるか)は、それぞれ綾人の身柄を確保しようと迫る。綾人は辛うじて両者から逃げきり、玲香の後を追って東京湾地下の世音神殿(ぜふぉんしんでん)にたどり着く。綾人は神殿の巨大な卵型の神体を見たとたん苦しみはじめ倒れてしまう。玲香は歌い始める。綾人は誰かの「目覚めて」という声を聞く。朦朧とした意識の中で綾人がその名とつぶやくと卵は割れ、中から有翼の神像ラーゼフォンが立ち上がった。

数日後、綾人はラーゼフォンに搭乗し、遥を抱えて次元跳躍して東京を脱出していた。綾人の母麻弥(まや)は動じずにいずれ戻ってくると達観し見送る。消失したと教えられてきた外の世界は存続していた。だがそこは12年も先の2027年11月だった。外から見た東京は直径160kmの巨大な球形の次元境界「TOKYO JUPITER」に覆われていた。綾人は戸惑いつつも遥とラーゼフォンと共に、遥が所属する組織TERRA(てら)の本部へ向かう。

登場人物[編集]

神名綾人(かみな あやと)
声 - 下野紘
主人公。ラーゼフォンのパイロット「奏者(オリン)」。1998年生まれの17歳の高校生。“東京”で平穏な日々を送っていたが、玲香との出会いを機にラーゼフォンへと導かれる。遙によれば「服のセンスはイマイチ」らしい。控えめだが、良くも悪くも現実主義である。絵画が趣味で、よくスケッチブックを持ち歩いている。腹部に赤いアザ (ゼフォンの刻印、「認識」を表す形) がある。
神名麻弥の子として育てられていたが、遺伝子上の親は亘理士郎と如月久遠であり、如月樹の双子の兄である。神名麻弥が早期に目を覚まし、17歳の奏者の資格を失ったため、代わりの奏者として生み出された。
中学時代に遥と恋仲だったが、MU大戦を境に離れ離れとなり、麻弥に記憶改竄された。
当初は少し内向的で[独自研究?]、他人と距離を置くようにしていた。最後はイシュトリと一体化、真聖ラーゼフォンへと至り、久遠と世界の調律を果たした。調律後の世界ではニライカナイで遥と出会い、後に結婚。その外見は綾人と樹の両方を受け継いだもので(声は樹)、二人の間には女の子が生まれ、久遠と名付けられている(見た目も久遠そっくり)。
何度も精神制御や幻覚攻撃を受けるなど、肉体的にではなく精神的な危害を加えられることが多い。
劇場版
麻弥と恋人(神名という姓)の間に生まれた子供。ジュピター形成後も中学時代のことは忘れていない。TERRAでは彼女の生きている世界のためにラーゼフォンで戦う。終盤に血の変化によって記憶を失いかけ、失う前に調律しようと決意する。調律の結果「時の狭間の観測者」になる。遥には彼女の望みでもある「一緒に同じ時を過ごし結婚した過去」を与えようとするが、時間そのものではなく「記憶」として手渡す。60年後にふたたび遙の前に現れる。
漫画版
原作よりもやや不良少年。ラーゼフォンの奏者となるべく生み出された人造人間であり、最後は真聖ラーゼフォンと共に消滅。その後は樹として生まれ変わった様子。
ゲーム版
ルート次第でTERRA側、MU側のどちらの派閥にも所属できるようになっている他、本作の複数の女性キャラと結ばれるルートも用意されている。
美嶋玲香(みしま れいか)
声 - 坂本真綾
陽炎のようにうつろう幻の少女。17歳で、綾人の同級生として現れる。全てを見通したかのように、綾人に手を貸し導く存在。序盤に死んだと見えたのも錯覚か、その後何度も綾人と久遠の前に出現している。謎が多く、人によって姿が見えたり見えなかったり、皆の記憶を操作して「最初からいた」あるいは「最初からいなかった」ことにすることができる。
正体はイシュトリ(ラーゼフォン・ベルゼフォンの心を具現化した存在)。彼らは奏者の望む姿で現れるため、綾人が心の奥底で思い続けていた遥の姿を取っていた(久遠の前には綾人の姿で現れた)。奏者とイシュトリが一体化することで、ラーゼフォンはヨロテオトル(神の心臓)へと至り、真の力を発揮する。一度は綾人に拒絶され人間のように不安を露にしたが、功刀の死を経て「大切な人を守る」と決意した綾人に受け入れられ、ヨロテオトルへと至った。
TV版ではいきなりTERRA指令センターに現れてその場に居合わせた全員の精神を操作、「幹部候補生のハルカ少尉」として居座った。
劇場版
綾人をラーゼフォンに導いたり、観測者となった綾人と共に現れ、遥へ過去を授ける事となる。また、綾人と遥の孫である「神名玲香(かみな れいか)」としてもエピローグに登場。性格も明るい。
漫画版
綾人の幼馴染で兄妹同然に育った。正体は15000年前、ラーゼフォンの操者となる筈だった巫女「イシュトリ」。誰の愛も受けなかったため、心の底で生きる事への絶望や全てを無に返す欲望を抱き、ラーゼフォンの暴走を招く。その後、オリジナルの人生をトレースし、「両親を失い、誰にも愛されず、利用され、17歳の誕生日に死ぬ」人生を繰り返して来た。中盤から身体に異常を来し、終盤にはラーゼフォンの石化で一時は回復したかに思われたが、17歳の誕生日その日に綾人に「世界を守って」と伝えて息を引き取る。しかしラーゼフォンの中に心(イシュトリ)として存在、綾人と共にヨロテオトルへと至る。戦いの後は魂がラーゼフォンから解き放たれ、遥として転生した。
如月久遠(きさらぎ くおん)
声 - 桑島法子
樹の妹として登場するピンクの髪の少女。表向きは2011年4月生まれ。実は1989年に根来島の逆神隠しの祠で麻弥と共に発見されたムーリアンで、麻弥の姉。本来の奏者。MUでの名前は「クオン・アル・パディス」。発見より長年眠り続け、亘理士郎からバーベムに引き渡された後に目覚め、樹と根来島に戻った。2027年までの38年間に6年分しか成長していない。樹と綾人の遺伝子上の母親。体が弱く伏せりがちで毎日TERRA本部で健診を受け、ベスト型のライフモジュール(生命維持装置)に支えられている。腹部には「生命」を表す形状の青い痣がある。バイオリンやピアノを弾き、音にこめられた意思や感情、ドーレムやラーゼフォンの行動目的・意味をテレパシー的直観で理解して詩のように表現する、不思議ちゃん。口癖は「らら」。細い場所を歩くのが好き。綾人をオリンと呼びなつく。樹から溺愛され、功刀とも仲がいい。五味・四方田のアイドル。
9楽章以降イシュトリに導かれて徐々に覚醒、無くした記憶も取り戻していく。12楽章で奏者として自覚する。以後は体一つでテレポートしたり、だったん人の踊りの『娘達の踊り』のメロディーを口ずさむ事が多くなる。ドーレム経由で麻弥に呼ばれ(13楽章)、樹の元を離れる決心をし(16楽章)、綾人と東京に向かうが、すぐにイシュトリが卵のあるバーベム財団の島(カルン・ムティアナ島)へと連れ戻してしまう(17-18楽章)。調律開始直前に再び麻弥の元へ跳び、わずかな時間を妹と過ごした(24-25楽章)。最後は自身のラーゼフォンとイシュトリと一体化し、もう1つの真聖ラーゼフォンとなって、綾人と世界の調律を果たした。最終楽章では綾人に対し母性ものぞかせる。
劇場版
クライマックスまで眠り続け、綾人のキスにより目覚めると共に覚醒、ベルゼフォンを起動、調律後は「ずっと守ってくれていた想い人」すなわち樹の下へ戻る。バーベムと樹の説明的長台詞によって分かりやすく整理された。
漫画版
あまり感情を表に出さず「らら」の口癖も無いなど、原作よりも大人びた印象である。不可解な言葉を口にしない。最後はヴァーミリオンに搭乗し、ベルゼフォンの攻撃から身を挺してラーゼフォンを守り、死亡。
紫東遙(しとう はるか)
声 - 久川綾 / (劇場版)幼少:坂本真綾
本作のヒロイン。TERRA情報部第二諜報課所属の特務大尉。1998年生まれの29歳。恵の姉。綾人を東京ジュピターから外の世界へと連れ出した。エルフィとは良い飲み友達で、2人でよく焼肉に行く。
以前は美嶋遙(みしま はるか)として東京に住んでおり、綾人と同じ中学に通い恋仲だった。MU東京出現時は身重の母と親戚の家にいたが、父は行方不明となった。続くTOKYO JUPITER形成により綾人とも引き裂かれる。奈良県の大学に進学し樹と交際するが、綾人への思いを断てず別れる。またその頃母が再婚し姓が変わった。綾人との再会を目的にTERRAへ入り、恵を連れて根来島に移る。オーバーロード作戦の任務で宿願の再会を果たし、再度強く惹かれ愛し始める。裏切られたと感じた綾人から「あなたは……」と他人行儀に言われて、車中で泣き崩れる事もあった。
ヨロテオトルに至った綾人を追いかけラーゼフォンの覚醒の直撃を受けるが、麻弥によって助けられ異世界にて綾人と再会する。
TOKYO JUPITER内の時間が外のおよそ5分の1しか流れていないため、外の世界にいた彼女だけが年をとった。玲香の姿は若い頃の自分の姿である。TV版のエピローグにて綾人と知り合った当時の様子が描かれ、その姿は本編中の玲香と全く同じであった(声は遥)。
劇場版
母親の実家がある名古屋へ旅行に行く途中で、高速道路からジュピター現象を目撃する。基本的な流れはTV版と同様だが心も体も綾人と結ばれる。そして綾人とイシュトリによって現実を調律する際、時の狭間に残る事を希望するが綾人に「君には生きていて欲しい」と言われ、その代わりに希望する過去を問われる。「同じ空気を吸い、同じ大地を踏み、同じ時を過ごし、一緒に大人になりたかった」と伝える。綾人から「綾人と恋に落ちた」時からの過去を改めて与えられ、彼と結婚して子供を、そして孫娘をもうけた。そして60年後、ふたたび現れた綾人と共に「どこかへ行ってしまった」。その際、孫娘は「時々、居なくなる」とぼやいている為、綾人は度々現れ、時の狭間で過ごしていると思われる。
漫画版
ドジでそそっかしい女性。物語開始まで綾人とは何の接点も無かったが、最終回ではラーゼフォンが消えた事で、転生の鎖から開放された玲香の生まれ変わりであった事が示唆されている。
紫東恵(しとう めぐみ)
声 - 川澄綾子
遙の妹で、2013年生まれの14歳。本来素直で活発な性格だが、母の再婚のショックから長らく登校拒否になり、姉の働くTERRAでオペレータのアルバイトをしていた。立派な姉にコンプレックスを抱いている。ストーリー序盤では八雲を好きだったが、親友のキムと交際中と知り身を引く。その後綾人に気持ちが向かう中で思いやりと強さを学んでいく。守に綾人を傷つけるためだけに利用された折には、なぜ人を傷つけるのか、優しくできないのかと叱り成長を見せた。綾人が姉の長年の想い人だったことを知り、好きだったと伝えると同時に姉の応援に切り替えた。六道に「かっこつけすぎだ」とたしなめられている。愛称メグ。長らく研修生だったが16楽章で試験に合格し正規職員となった。
企画段階では、遙の娘だった(歳の離れ具合はその設定の名残)。
劇場版
遥と父が違う姉妹であり恋描写もなくなったが、遥の旧姓が「美嶋」である事を明示した。
漫画版
特に綾人と絡む描写はない。比較的アニメ版に近い外見である。オペレーター見習いであり、登場当初は諜報員のような活動を行なっていた。
ゲーム版
EDによっては鳥飼の彼女だったり樹の彼女だったりする。ある意味可哀想な子である(※ルートによっては綾人とも結ばれ、彼の子供を産む)

TERRA[編集]

如月樹(きさらぎ いつき)
声 - 宮本充 / 幼少:平松晶子
TERRAに所属する科学者。博士号を持ち、専門はネリヤ遺跡やオーパーツの研究。如月久遠の兄であり、ラーゼフォンの研究や、久遠の体調管理を行っている。普段は柔和な態度を崩さないが、時折その表情には深い絶望や嫉妬が浮かぶ。それを見抜いているのは、唯一、一色真のみである。
ランクBの奏者(ラーゼフォンのパイロット)候補の一人として、真やヘレナと共に育てられた。久遠を遺伝子上の母に持つ、綾人の双子の弟。腹には綾人と全く同じアザがある。「兄の代用品」としての自分に深くコンプレックスを抱いている。同じく「代用品」である立場にあった真とは、苦悩と秘密を共有していた仲。
遙と同じ奈良県内の大学を卒業している。2人は学生時代には付き合っていたが、現在は別れている。今でも未練を残しており、助手の小夜子から好意を寄せられていても、それに答える気は全くない(それを知りつつ利用する一面も)。
表向きは、TERRA所属の科学者となっているが、実は真と同様に、バーベム財団から送り込まれた人間である。綾人や久遠の扱いについては、財団の方針に否定的だった。財団とTERRA内での、立場の微妙な狭間から、結果的に真を見捨てる形となってしまい、密かに苦悩していた。ギリギリまで周囲に自分の感情を抑制し続けたが、真の死を目の当たりにして遂に爆発させる。その死さえも「できそこない」の一言で切り捨てるヘレナ(=バーベム)の冷酷さに激怒し、彼女を殺そうとするが、思いつめた小夜子によって、刺殺される。
劇場版
久遠の庇護者であり、彼女への愛情が深い。その愛ゆえに、綾人に「僕の代わりに久遠を助けるために」世界を調律してくれ、と哀願する。
漫画版
TERRAに所属する科学者であり、綾人の生まれ変わりである事が示唆されている。最終回で遥と結婚した。
キム・ホタル(金 湖月)
声 - 折笠富美子
恵の親友で、TERRAの正規オペレーター。オーストラリア国籍の韓国人。幼い頃に両親をMUのドーレムに殺され、かなり強い恨みを抱いている。そのため、ラーゼフォンに乗ることを拒んだ綾人を思い切り怒鳴りつけた。八雲と付き合っており、しかも甘い関係であった。物語終盤では八雲の子供を身篭ったが、覚醒した綾人の暴走により彼を失う。その後、綾人に向けて銃を乱射するがまったく通用せず、綾人がもはや人間ではなくなったことを示した。
劇場版
八雲や功刀ら「六道学校」の一員として、記念写真の中にのみ登場。
漫画版
クールで感情を表に出さない性格。恵同様、出番は少なめであまり本編には関わらない。
八雲総一(やぐも そういち)
声 - 宮田幸季
TERRA副司令。階級は少佐。物腰が柔らく甘いマスクの好青年。一見頼りなさそうにも見えるが、功刀の信頼は絶大であり、外見に似合わぬ大胆な作戦行動で功刀の不在時にも遜色なくTERRAを指揮する。
功刀戦死後も司令としてリーリャ・リトヴァクから艦隊を指揮するが、MUの攻撃で致命傷を負い、綾人の暴走の巻き添えとなり亡くなった。その昔、四方田も憧れていた伝説的なハッカーであったことを知る者は少ない。
14楽章で綾人の血液にMU-Phase(エム・ユー・フェイズ)反応が有った事実を本人に漏らしてしまい動揺させるが、人は人とのつながりの中で生き方を決め、血は関係ないのだと諭す。その後最終楽章で綾人に同じ境遇であったことを伝える。戦死時の血の色は赤かった。
五味勝(ごみ まさる)
声 - 田坂秀樹
TERRAのオペレーター。堅物な性格で、常に本を読んでいる。四方田の事を煙たがっているが、共に行動する事が多い。久遠に好意を抱いている。四方田とのコンビは「ゴミヨモ」と呼ばれる事がある。
四方田洋平(よもだ ようへい)
声 - 原沢勝広
TERRAのオペレーター。眼鏡にドレッドヘアーという風貌で、陽気な性格であるがオペレートの時は的確な指示を見せる。五味同様久遠に好意を抱いている。
劇場版では五味同様「六道学校」の写真の中にしか登場しないが、眼鏡もドレッドヘアーもしていない。
七森小夜子(ななもり さよこ)
声 - 田中敦子
樹の助手で研究員。遙の友人。樹に好意を寄せており、樹に近づく女性を排除にかかる。そのため、元恋人・遙に対しても複雑な感情を持っている。樹にとって有利になると判断すれば、打算的な行動も厭わない。それゆえに一時期は一色真と関係を持っていた。打算と頭では割り切りつつも、彼女自身、密かにその逢瀬を愉しんでいたフシが見られる(12話)など、感情面ではかなり引きずられており、樹への満たされない想いを一色で代用していた様子。この屈折して不安定な情緒は、家族からの愛情を受けられなかった過去(あるいはその被害妄想)に起因し、その隙をMUにも突かれることになった(8話)。
実は、彼女もまたバーベムによって作られた「久遠の代用品」(バージョン7.34)であり、万が一の事態に備えて次世代の奏者を宿す母体として用意されていた存在だった。樹への執着や自身の過去は、全てその目的のためだけにバーベムによって予めプログラムされていたもの(一時期とはいえ、一色に惹かれたのも結局、彼が奏者の遺伝子を持つ者であった為)で、愛憎の末に樹を刺殺した後、その事実をヘレナ(バーベム)によって知らされ、絶望の中で自害する。
劇場版
「六道学校」の一員として記念写真の中にのみ登場。
漫画版
MUのスパイで、後半に綾人をTOKYO JUPITERへと連れ込んだ。その後は特に出番は無い。
功刀仁(くぬぎ じん)
声 - 中田譲治
TERRAの司令官。綾人に対しては何かときつくあたるシーンが多く見受けられるが、全て彼のことを思っての行動である。冷静沈着な性格。冷徹な印象を感じさせる容姿だが、人望は厚い。青い小鳥(ミチル)を飼っているが、これは娘の名でもある。小説『ラーゼフォン 夢見る卵』では八雲との出会いが描かれており、現在の八雲の人格形成におけるキーパーソン。
第一次MU大戦時には九鬼正義の部下であったが、その時九鬼の命令で知らずとはいえ娘・美智瑠のいる仙台に戦術融合弾を使用。結果、娘を殺めたことへの罪の意識を引きずっている。障壁消失後の戦闘で出現した九鬼のドーレムを迎撃するため、総員退避後のニライカナイに一人残り、基地もろとも九鬼と刺し違える形でこれを消滅させた。
劇場版
諜報担当の作戦部長。そして最後まで生き残って原作での弐神(弐神が登場しない事もあり)の最後の役割を担当。予想外の調律を迎えた事に動揺したヘレナ(バーベム)を「我々も、(二つの世界の全面戦争を引き起こした)責任を取るべきだ」と射殺した。
漫画版
さほど重要な役割は果たしておらず、出番も少なめ。
亘理士郎(わたり しろう)
声 - 内海賢二
TERRAの長官。前線は功刀以下の現場の指揮官にまかせ、連合との調整役に徹する。そのため海外との往復が多く、旅先の土産を配るのが半ば趣味(CDドラマでは、それが原因で大騒動となる)。
元の苗字は「神名」で大学教授をやっており、六道翔吾と共にネリヤ神殿やベルゼフォンの黒い卵、逆神隠しによって現れたムーリアン少女達を発見した。久遠の出生届は彼が提出している。また後に久遠と黒い卵をバーベム卿に引渡した。樹・綾人の遺伝子上の父でもあり、麻弥と結婚しMU大戦直前頃まで綾人を育てていたが、過去の記憶を失った綾人に明かすことはなかった。普段は明るい人物だが、二人の息子への罪悪感は強く、旧友の六道には心情を吐露する。功刀からもよく心配されている。
劇場版
亘理としては登場せず、綾人誕生前に神名姓のまま殺害されている。

α小隊[編集]

エルフィ・ハディヤット
声 - 杉本ゆう
α小隊の隊長。地球連合のパイロット。インドネシア出身。コールサインは「ブンガ・マワール」(インドネシア語の "Bunga mawar" は薔薇の花の意)。オーバーロード作戦に参加した戦闘機パイロットで同作戦で唯一の生き残り。遙とはオーバーロード作戦以来親しくしているが、小夜子とはあまり親しくないようである。普段は任務遂行のみに徹する軍人らしい性格だが、酒癖が悪く酔うと「お姉さんにロックオン」を迫るなど一変して暴走する。一方で綾人が戦うことをあまり良く思っておらず、何とかやめさせようとする優しい一面もあったが、綾人がMUだとわかってからは態度を一時豹変させ、綾人が東京へ逃げ帰る一因を作った。物語の途中でTERRAに配属され、「ヴァーミリオン」に乗り換える。
障壁消失後の戦闘でヴァーミリオンは大破するもののドーレム「オブリガート」を撃破するため引き続き晨星II型で出撃。覚醒した綾人の暴走の巻き添えを喰らい戦死。
劇場版
TERRAの一兵士としてのみ登場。
漫画版
終盤に登場。ベルゼフォンにヴァーミリオンを破壊されるが、生存している。
キャシー・マクマホン
声 - 荒木香恵
α小隊の隊員。コールサインは「じゃじゃホース」。階級は少尉。すぐにムキになり易い感情的な性格。エルフィの呼びかけでTERRAに参加。ロックンロールを好む。
障壁消失後ドーレム「アレグレット」に敗れ、戦死する。その戦死の際の感情の高揚にヴァーミリオンが呼応、ドーレムの本性を現した。
ドニー・ウォン
声 - 松本大
α小隊の隊員。コールサインは「東風」。階級は少尉。風水に通じている。エルフィの呼びかけでTERRAに参加。エルフィに好意を抱いている。小説によると中国語での名前は王銅春。
エルフィに好意を抱き、食事の約束を取り付けるが、その直後のドーレム「オブリガート」との戦闘で身体をコクピットごと両断され、α小隊最初の戦死者となった。
ジャン・パトリック・シャプラン
声 - ふみおき
α小隊の隊員。コールサインは「マエストロ」。階級は大尉。ベテランの黒人。エルフィの呼びかけでTERRAに参加。過去のエルフィの教官だった。小説によれば、若い頃指揮者を目指していた。
障壁消失後の戦闘で被弾したエルフィを助けるために、機体を盾にし大破させる。その後脱出するが、メゾフォルテに捕まり脱出ポッドごと潰された。
なお、エルフィ以外のα小隊は、劇場版には登場しない。

TOKYO JUPITER[編集]

朝比奈浩子(あさひな ひろこ)
声 - かかずゆみ
綾人の高校のクラスメイトで中学も同じ。鳥飼とは恋人同士であるが、本当は綾人のことが好き。鳥飼と綾人のどちらと先に出会ったか忘れている。わざと他の者より洗脳が弱くされており、周りの人間の異変に気づき、他の住民には見えないドーレム「メトロノーム」が見えている。[要出典]
1楽章初登場時の血色は赤かったが17楽章再登場時にはムーリアン化や記憶忘却が始まっており、恐れと不安を抱えていた。18楽章で撃たれた折に青い血を流すが認めることができず、綾人を頼り東京外へと脱出する。19楽章で綾人との逃亡生活中に再度血色の変化を自覚するが、綾人へ言い出すことができなかった。ドーレム「ヴィブラート」を迎え撃つ綾人を見送るが「ヴィブラート」は浩子と同調しており、ヴィブラートが倒されると同時に絶命した。
劇場版
準ヒロイン。綾人が遙と結ばれた際にはショックのあまりに涙を流し、その悲しみを忘れたいがために鳥飼と付き合っていたようである。
漫画版
MUに洗脳され、綾人と戦う。最後は暴走したラーゼフォンに切り裂かれ、死亡した。
鳥飼守(とりがい まもる)
声 - 野島裕史
綾人がTOKYO JUPITERにいた時の同級生。よく軽口を叩き、浩子に突っ込まれているため、軽薄な印象を受ける。
綾人とは気軽に話せる友人関係を築いていたが、その正体はムーリアン「シノン・ベル・バラム」。綾人の監視者(ウォッチャー)として、彼の近くにいるために浩子と付き合うが、付き合ううちに本当に彼女を愛するようになった。
浩子の死をきっかけに綾人に嫉妬を含めた逆恨み的感情を抱き、本性を偽って恵に接近する一方で、ドーレム「オブリガート」を操って綾人の眼前でドニーを惨殺、ラーゼフォンに挑む。障壁消失後はMU軍の主将として大暴れするが覚醒した真聖ラーゼフォンにはまったく歯が立たず、一撃で「オブリガート」ごと粉砕される。死の間際、彼の脳裏を掠めたのは浩子の笑顔だった。
調律後の世界では、浩子と結婚した模様。
なお、浩子と守は劇場版でもほぼ同じ役割で登場、ほぼ同じ最期を遂げている。
漫画版
序盤に登場して以降、姿を見せなかった。
神名麻弥(かみな まや)
声 - 橋本一子
綾人の母(TV版では義母、劇場版では実母)。研究熱心なために家を空けがちで、そのことを内心で詫びている。
実はMUの女王(弐神の総督)であり、奏者を育て導くコンダクター(指揮者)としての使命を担う。実は、逆神隠しによって現れた少女の一人で、かつて六道の養女として育てられていたが、六道の下から姿を消す。
奏者の資格をもっていたが、成長したため資格を失う(映画版では、覚醒したときすでに綾人を妊娠していたため資格が綾人に移る)。綾人を奏者とすることに執着し、綾人をバーベムから守るためにTOKYO JUPITER事件を引き起こした。本名は「マヤウェル・アル・パディス」。そして綾人が覚醒して「親離れ」することでコンダクターの使命を終え、遥に「息子をよろしくね」と告げて二人の関係を認め、世界から「退場」した。
漫画版
全ての黒幕で、感情的な人物。ラーゼフォンの暴走で飛ばされたこの世界で迫害を受けてきた。そのため、調律によって現在の世界を自分が本来居るべきMUの世界に書き換えようとしていた。最後はベルゼフォンで綾人を追い詰めるが真聖ラーゼフォンの前には敵わず、さらに結果的に自分の手で殺めた久遠の言葉を受け、戦意を喪失。MUの世界共々消滅した。
九鬼正義(くき まさよし)
声 - 大塚芳忠
TOKYO JUPITER内のMU総督府の防衛指揮を執る責任者で、階級は一佐。TERRAの司令官である功刀仁とは浅からぬ因縁がある。麻弥には絶対服従の様子。最大級のドーレム「ラルゴ」で出撃し、ニライカナイを襲撃するも、功刀の策にはまり死亡。ゲーム版ではルート次第で忍と交際中である事が確認できる。
三輪忍(みわ しのぶ)
声 - 浅川悠
TOKYO JUPITER内のMU総督府の副司令官で階級は一尉。状況や戦場に応じてドーレムに指示を出すことが出来る存在。障壁消失後はもはや用済み扱いでドーレム「アレグレット」の奏者と同調させられて連合と戦うが、エルフィに倒される。公式ガイドブックでは父親からの手紙が来ていた模様。
劇場版
九鬼・三輪とも麻弥の部下の「雑兵」扱いだった。

バーベム財団[編集]

一色真(いっしき まこと)
声 - 関俊彦 / 幼少:朴璐美
地球連合監察官で20話以降はTERRA臨時司令。バーベム財団から送り込まれた人間で、エリート意識が強く高慢な物言いをする。そのため、周囲からは「白ヘビ」と揶揄されていた。現在では性格は歪んでいるが、本来はとても優しい性格である。
樹、ヘレナと共に奏者候補として育てられたが、2人よりもランクが低い奏者(ランクD)であることがトラウマ、特に「D」という言葉に強い拒絶反応を示す。ランクDは量産型の意であり、15話「子供たちの夜」で登場した「先生」やシュバルツァーのパイロットは、全て彼と同じ顔をしている。その中でも、彼は寿命が延びた最新型のバージョン "3.20" で、幼少の頃に知らぬまま実験用ドーレム(15話)と同調し、奏者としての資質の片鱗を見せる。自分の素顔を晒すことも許されていない、その他大勢のDシリーズ達の中で唯一、固有名を与えられ英才教育を受けた彼は、確かに「選ばれた種」(15話より)であったはずだった。
結局、奏者にはなり得ず、それ以降は、常に自分の存在価値と意味を模索して生きてきた。事あるごとに神名綾人に対して苛立ち威圧高に詰るのは、つまるところ奏者としての価値を無くした自らの、劣等感の裏返しに過ぎない。また、樹の幼馴染として、彼の苦悩も充分熟知しているために、なおさら、その存在が許せず、嫌悪感に拍車をかけた様子。
その後、神名綾人逃亡の責任追及から功刀仁を更迭し、TERRA臨時司令となり、全精力を賭けTOKYO JUPITERを消滅させる「ダウンフォール作戦」を実行。TOKYO JUPITER自体は消滅したものの、それによってMUの戦力が世界に拡散する (この時世界中の上空にヒラニプラが現れる描写がなされた) という事態を招き、結果的にダウンフォール作戦は失敗に終わる。この作戦は敢えてそうなるように周囲(イシュトリの精神操作、および八雲達の情報隠蔽、そして障壁消滅のための捨石にするというバーベムの目論見)によってあらかじめ仕組まれていたものだった。そして最初で最後の作戦名もまた「D」作戦だった。
ダウンフォール作戦失敗が原因でTERRA臨時司令の任を解かれた後、唯一心を開いていた樹に裏切られた(と真は解釈している)上に財団からも見捨てられたことから、遂に精神の均衡を崩す。解任後は艦艇に監禁されていたが、25話で連行しに来た兵士達を殺害し脱走、さらにシュバルツァーのパイロットの生き残り3名と執事およびバーベム卿を射殺(この時既にバーベム卿の魂はヘレナの体に移っていたため、肉体のみで実際には殺せていないが)するも、直後に侍女のライラと相討ちとなり、凄惨な最期を迎えた。
劇場版
「功を焦り功刀に対抗意識を燃やす戦術部長」として数シーン登場したのみであった。
ヘレナ・バーベム
声 - 兵藤まこ
エルンスト・フォン・バーベムの秘書的な存在で、よく彼のそばにいる。
かつて樹や真とともにランクBの奏者候補として育てられていた。バーベム卿に狂信的な愛情に近い忠誠心を持っており、最後は彼に自身の肉体を精神の器として差し出す。
当初は白いブラウスに黒いスカートという服装だったが、バーベム卿が彼女の肉体に乗り移ってからはブラウスの色が白から黒に変わった。
エルンスト・フォン・バーベム
声 - 家弓家正
TERRAを財政面、技術面で支援するバーベム財団の当主で、世界を裏から牛耳っている。一万年以上も生きていると噂されており、また何代も前から外見が変わっていないため「メトセラ」や「ノスフェラトゥ」(吸血鬼の総称で、ここでは「不死」の意)などの呼び名を持つ。
正体はラーゼフォンシステムの開発者であり、麻弥や久遠からは「ナーカルの兄弟」と呼ばれるMU世界を追放された生粋のムーリアン。自らを「創造主」とまで誇称する。外見が何代も前から変わらなかったのは、何万年も前から自分の意識をクローンに移し変えて生きてきたためである。ラーゼフォンの覚醒、そしてラーゼフォンによる世界の調律にのみ興味があり、奏者候補を生み出すなど長年にわたって準備を整えてきた。
物語後半で自分の肉体を捨て、ヘレナの肉体に精神を移す。彼の計画が最終段階を迎え、ラーゼフォンシステムが世界を調律する瞬間を目の当たりにし歓喜するが、その直後に歓喜の中で弐神=十文字によって射殺された。
劇場版
かつて調律に失敗してMU世界を破滅させたことに何の反省もなくまた自分勝手な調律を行わせようとし、そして綾人の父を殺害させた「諸悪の根源」扱いで、己の意に反する予想外の調律に動揺した所を功刀によって射殺される。

その他[編集]

六道翔吾(りくどう しょうご)
声 - 大塚周夫
引退した考古学者で、かつて亘理と共に発掘調査でネリヤ遺跡を発見、また逆神隠しの祠から現われた2名のムーリアン少女も発見した。亘理同様現在の状況の発端と行く末の秘密を多く熟知しているが、自分からは多くを語らない。1989年から1996年頃まで麻弥を養女として引き取り育てた。2022年に姪の遥と恵を預かる。2027年に迎えた綾人にも「親戚の家に遊びに来たと思え」と終始優しく接した。本当は孫だと思っているが本人には明かさない。第11話で綾人がドーレムの作った仮想世界の東京に囚われた折、その世界のテレビアナウンサーの姿で綾人に語りかける(現実の六道に自覚はない)。劇場版ではかつて「六道学校」を主催し、功刀・八雲はその門下生という設定が加わった。亘理のことは旧姓の「神名」と呼ぶ。
弐神譲二(ふたがみ じょうじ)/ 十文字猛(じゅうもんじ たける)
声 - 堀勝之祐
天戸通信社の記者としてTERRAを取材するためニライカナイに来島。作品の狂言廻しの役割を担い、遥に様々な情報を取引と称して教える。
前者は偽名であり、後者が本名。正体は連合統括部六課の中佐であり、自身を猟犬と言い表す。物語の終盤でラーゼフォンシステムが世界を調律する光に歓喜するバーベム卿に、引導を渡した。
本作の世界設定や裏設定は、主に彼の長ゼリフによってのみ説明される。
映画版には登場しない。
ブチ
遙がTOKYO JUPITERを脱出した際、拾った二毛猫。ニライカナイに一緒に行き、六道家のペットとなる。
名前の由来は監督・出渕裕の姓(いづぶち)に因むものとされている。

登場ロボット・兵器・組織など[編集]

MU(ムウ)
本来は別の次元に住む人類およびその国。住民ムーリアンは人間に酷似しているが血の色は青い。人類とは異なる文化・文明体系で、空中に浮かぶ都市、強大な兵器ドーレム、地球人の精神支配や身体乗っ取り、変性、次元障壁などの進んだ技術・能力を持つ。2012年12月に東京上空に空中都市で現れ、その技術により行政組織を密かに乗っ取り、ドーレムによって圧倒的な戦力を示し、TOKYO JUPITERを生成して物理的に占拠した。
第一次MU大戦
物語世界で以前に起きたMUと人類間の最初の戦争。単にMU大戦とも。2012年12月28日未明、突然東京上空に謎の空中都市郡が現れ、彼らはMUと名乗った。同時にドーレムも日本各地の空に出現した。翌2013年1月4日、当事日本の国防部に所属していた九鬼正義(ムーリアンとなっていた)は部下功刀に命じて、日本が公に保有していないはずの戦術融合弾で仙台のドーレムを先制攻撃する。この事実はなぜか公にはアメリカによるものとして報道された。これを契機にMUは大反撃を始め、世界各地の都市がドーレムの攻撃で壊滅した。続く2月にMUは羽田沖を中心とした直径160kmを球形の次元障壁で覆いつくし世界から隔絶した。なお首都を失った日本の国は解体され、新たな全世界組織「地球連合」統治となった。
TOKYO JUPITER(トーキョー ジュピター)
核攻撃を受けたMUが東京を覆い隠すために作り出した超巨大ドーム。絶対障壁と呼ばれる破壊不可能な壁で覆われ、2千300万人が閉じ込められている。外部からは木星に似た表面模様が見えるが、内部から壁は視認できず、陽光や星の光は自然に透過している。また内部は外部に比べ時間が6分の1ほどの早さ(ただし4話の時計の秒進行は4分の1であった)で進むため、物語冒頭では外部の世界と12年分の時間差(遅れ)が生じている。一般の住民は緩やかな精神支配を受けており、幽閉状態に疑問を抱かず、大戦以前の記憶は改ざんされ、空中都市の出現・消滅等もあまり気にせず日常生活を営む。物語中盤では更に強化され、上空一面にドーレムが常駐していても気がつかなくなっていた。次第にムーリアンに変化し奏者となるものもいる。
TERRA(テラ)
MU問題に対処するために組織された地球連合の対MU戦略研究機関。ネーミングはエスペラント語の"TERENO EMPIREO RAPIDMOVA REAKCII ARMEO"(最高天特区機動軍)より。作戦部、情報部、科学部の3部門がある(劇場版にはこれに戦術部が加わる)。ラーゼフォンを得た後の組織目的は功刀の言ではD1(ドーレム)の殲滅が最優先目的で、人命救助の為の機関ではない。また八雲によれば基本は専守防衛とのこと。本部は九州沖のニライカナイの内海側の円錐状の建物で、空母や潜水艦、有人・無人の戦闘機隊等の武装を有する。構成員の大半が日本人なため、TERRA内部では基本的に日本語が使われるが、地球連合内では公用語としてエスペラント語を使用する(TERRAのネーミングもこれを反映させたことによる)。
ニライカナイ
九州沖にある根来(にらい)島とその横に建設された海上実験都市の神至(かない)市とを総称した呼び方。根来島には六道や樹、功刀の家や逆神隠しの祠が、神至市側にはTERRA本部や商業施設や集合住宅、内海には神殿を含むネリヤ遺跡がある。
ラーゼフォン
TOKYO JUPITERの地下から出てきた謎の巨大ロボット兵器。通称5A。TOKYO JUPITERから脱出した後はTERRAの兵器として使用される。非戦闘状態では頭部脇についている羽が顔を隠しており、綾人が乗ると同時に目を覆うバイザーが収納され、赤い目が開眼される。さまざまな正体不明の武器を使い(ゲーム版である『蒼穹幻想曲』や『スーパーロボット大戦MX』では武器の名前は明記されていた)、その圧倒的な力と生物的なデザインは、ロボットというより巨神に近い。劇中では使用法がわからずTERRA内で綾人を乗せて実験なども行われた。綾人の意識に呼応して赤い目が額に隠れ“真実の目”が現れる。
奏者がイシュトリと一体化し、神の心臓(ヨロテオトル)へ至る事で、人間の形をした宛ら天使のような外見の真聖ラーゼフォンへと姿を変える。この形態を蒼穹幻想曲では「アヤトゼフォン」と呼ぶ。
ベルゼフォン
過去にネリヤ遺跡から発掘され、亘理によってバーベムに移管されていた黒い卵から生まれたもう一体のラーゼフォン。久遠が目覚めさせ搭乗する。真聖となった状態は蒼穹幻想曲では「クオンゼフォン」と呼び、アヤトゼフォンとは対照的に女性型である。アニメでは最初からクオンゼフォンで登場するが、真聖に至る前の黒いラーゼフォンは、漫画版や『蒼穹幻想曲』でその姿を見る事ができる。
ヴァーミリオン
バーベム財団から供与された、ラーゼフォンに酷似したシルエットを持つ巨大ロボット兵器。
全身は軟質外装で覆われており、内装と外装の間にはゼリー状の気密調整用液体が注入されている。携行火器のバウスガザルはレールガンと波動光弾の発振機を備え、光弾は岩礁1つを軽く消し飛ばし、レールガンはドーレムを一掃射で撃破する力を持っているが、その反面障壁を持たず防御はきわめて脆弱。
コクピットはTERRAや地球連合軍の戦闘機、晨星2型に酷似しており訓練さえ積めば特殊な力が無くても操縦することが可能。第20楽章では量産されており、α小隊によって運用されていた。
その実態は第15楽章に登場した泥人形であり、外装内にバーベムの屋敷と同じ力場を発生させることで、その形状を維持している。ドーレムを模して作られた地球製ドーレムとも言うべき存在。何らかの理由でラーゼフォンが調律に使用できなくなった際に使う「保険」であったようだが、久遠からは「穢れた鏡」と評されている。エルフィ機を除いて全滅し、かろうじて生還したエルフィ機も、装甲から素体が覗けるほどに損傷がひどく、最終的に乗り捨てられる。なお、ヴァーミリオン(朱色)に塗装されていたのはエルフィ機のみ。
シュバルツァー
ヴァーミリオンの発展型。全身のカラーは黒で、頭部以外はヴァーミリオンに酷似している。MUとの最終決戦において6機が投入された(全て一色真と全く同じ姿をしたクローンが操縦している)。強化型バウスガザルで海域丸ごとドーレムを蒸発させるなどヴァーミリオン以上の活躍を見せたが、やはり防御は脆弱。
ドーレム
MUが操る巨大兵器。破壊音波やビーム砲などの強力な武装、物理法則を無視した飛行能力や瞬間移動能力、そして強力な障壁を持ち、通常兵器では歯が立たない。ドーレムはMU側の呼称であり、TERRAではD1と呼ぶ。ドーレムには必ず目元を隠した顔がついており、出現時に口から「D1アリア」と呼ばれる固有の音紋を持つ歌のようなものを発し、その「歌」でTERRAはD1の襲来を確認する。
奏者(パイロット)による思考制御で動き、ドーレムが損傷すると奏者も傷つく。そしてドーレムが破壊されると奏者も死亡する。
なお、名称は音楽用語に由来する。
メトロノーム
TOKYO JUPITER内の空中を浮遊し複数存在するドーレム。侵入者があると攻撃してくる。全長90メートル。
メゾフォルテ
ダウンフォール作戦後に出現したドーレム。音叉に似た形状をしており、強力なビームを発射する。なお音叉の開口部は任意で閉じられる模様。全長78メートル。
アレグレット
劇中一番多く登場するドーレム。巨大な羽をもつフォルム。額部分からプラズマ破光を発射する。最終的には三輪と同調、エルフィに倒される。全長58メートル。
フォルテシモ
左右非対称のフォルムをもつ。口の部分から高周波を発する。全長56メートル。
わけも分からぬままラーゼフォンに乗った綾人を引き止めるべく出撃し、最初に倒された。
グラーベ
弦楽器のような形状をしている。水中を超高速で移動し、無数の触手を伸ばして金属を侵食する攻撃を行う。連合軍がラーゼフォンを押収した隙を突いてニライカナイに襲来するが、勝手に起動してもどってきたラーゼフォンに破壊され、連合軍によって残骸が回収された。全長110メートル。
リタルダンド
オーロラと共に出現する。物体を地面の下に沈下させる能力がある。かつて8つの都市とキム・ホタルの両親を含む600万の人々を消滅させた。そのキム・ホタルによってD1アリアを解析すれば次の出現地点を予測できることが判明、綾人はその予測にしたがってリタルダンドを待ち伏せ、キムの両親の仇を討った。全長120メートル。
フォルツァンド
移動要塞のような役割を果たす超巨大ドーレム。雲の中に潜み、体内からドーテムを発進させ、プラズマ雲を作り出す。全長4700メートル。
スフォルツァンド
巨大な氷樹のようなドーレム。破壊されたフォルツァンドの核が、クリスマスイブに樹と喧嘩して街をさまよっていた小夜子を取りこんで成長したもの。気候を操り南の島ニライカナイに大寒波を起こした。全長290メートル。
ラルゲット
太平洋上でα小隊とラーゼフォンと交戦した。光線を発射して攻撃する。ラーゼフォンとα小隊の連携攻撃により撃破される。全長100メートル。
ビバーチェ
流線型の形状をしたドーレム。頭部に天使の輪のようなリングを持つ。ラーゼフォンの口に管(ドーレム結石)を突っ込み、綾人を幻覚攻撃で操ろうとした。全長115メートル(リング含まず)。
ファルセット
キノコ状のドーレム。胴体が開くと内部にもう一体が潜んでおり、その二体目がラーゼフォンを飲みこもうとしたが破壊された。残る「外側」は撤退したが、後に東京にもどってきて暴走したラーゼフォンに倒され、奏者は綾人の眼前で消滅した。全長120メートル。
アルペジオ
衛星軌道上に出現したドーレム。月を背後に久遠と綾人に麻弥からのメッセージを伝えた。全長は計測不能。
アルペジオ自体はラーゼフォンにあっさりと破壊されたが、メッセージを受けた久遠は勝手な行動を始め、ニライカナイを出てしまった。
オルタネート
2体に分離して攻撃をしかけてくるドーレム。2体で敵を包囲し、合わせ鏡のような異空間を作り出すことが出来る。また異空間内で撃った弾は予期しない方向から自らに戻ってくるという仕組み。ラーゼフォンとヴァーミリオンが封じ込められるがイシュトリが操作するラーゼフォンによって倒される。しかしそれによって綾人とエルフィの関係は悪化。綾人がこの結末を嫌ったためラーゼフォンは時間を巻き戻し、二巡目では異空間が生成される前にヴァーミリオンが倒した。
ヴィブラート
既にムーリアンと化していた浩子と同調したドーレム。フードを被ったような姿をし、足に当たる部分の突起で攻撃する。何も気付かぬ綾人のラーゼフォンと戦闘、というよりほぼ一方的に破壊されながら、電光掲示板やテレビなどに隠していた浩子の本心を流し続けた。綾人がそれに気づいたのはヴィブラートを破壊した後であり、当然浩子は既に死亡していた。全長37メートル。
スタッカート
麻弥や久遠に付き添う赤と青の一対の小型ドーレム。全長2.35メートル。
ラルゴ
人類を、そして功刀を裏切ってムーリアンとなった九鬼が操るドーレム。ドーレム中最大級の都市並みの大きさを誇り、下部に無数のプラズマビーム発射口を備える。その強大な力で各都市を壊滅させ、ニライカナイに迫るが、単身島に残った功刀のジュピター自爆攻撃を受け消滅した。全長2600メートル。
オブリガート
守が操るドーレム。ドーレムの中でも最強クラスの戦闘能力を誇る。戦闘の際にはブリランテに乗る。ドーレムでは唯一男性的なデザインであり、また唯一D1アリアを発しなかった。全長54メートル。
綾人個人を浩子の仇と付け狙うが、覚醒した綾人(ラーゼフォン)によって撃破された。
ブリランテ
台座のような形をしたドーレム。オブリガートを乗せて飛行する。高速で飛行する上に口から衝撃波を発し、「台座」といえども侮れない力を持つ。全長(と言うより全幅)65メートル。
ドーテム
MUの尖兵とも言える小型兵器。無数に出現し、上部の球面スリットからビームを放って攻撃を仕掛けるが防御は脆弱で、TERRAや国連軍の通常兵器でも対抗できる。TERRA側の呼称はD2。全長25メートル。
ムーリアン
異次元であるMU世界由来の人々を指し、こちら側に物理的な身体を持つ青い血の人間と、身体は異次元に在り、直接触れられない存在の2種類が登場する。後者がこちら側にも物理的に存在するにはドーレムか人間に同調する必要がある。人間への同調はMU-Phase(エム・ユー・フェイズ)という遺伝子変化が起きた後に血色が青色に変化し、その後人格が乗っ取られ、記憶が整理・改竄される。麻弥を女王とする女系支配を敷いている。体のどこかに特殊な形のアザがある。
最終決戦において国連軍と相打ちの形になり、麻弥一人を残して絶滅した。
リーリャ・リトヴァク
TERRA所属の特務航空母艦で全長465メートル。2隻の空母(左舷側旧称アレクセイ・サロマーテン、右舷側旧称リーリャ・リトヴァク)を合体させ、艦首中央に電磁カタパルトを有する。元々TERRAは同組織に所属していたイワン・コジェドゥーブ級航空母艦2番艦アレクセイ・サロマーテンに重力場カタパルトを取り付けTDDU装着機に対応する予定であったが、技術的問題により頓挫。結果電磁カタパルト採用のため、ロシア海軍で試験中であった同3番艦リーリャ・リトヴァクを急遽購入し、2隻の間にカタパルトを備えることで問題の解決をみたという経緯がある。オーバーロード作戦ではTOKYO JUPITERを脱した遙と綾人を収容し、ニライカナイへ搬送する。ドーレム部隊との交戦で中破し、行動不能のところを覚醒した綾人が放った波動に巻き込まれ消滅した。α小隊の乗機、晨星2型も本艦の艦載機である。艦名は第二次世界大戦当時のソ連の女性パイロット、リディア・リトヴァクとその愛称「リーリャ(百合)」にちなんだもの。また左アレクセイ・サローマティンは彼女の上官であり、恋人であったとも言われている。
晨星2型(しんせいにがた)
TERRAが保有する最新鋭戦闘機。なお「しんせい」は俗称であり、正式には「チェンシン」と呼ぶ。ステルスボディと3次元ベクタードノズルを備え、圧倒的な性能を誇る。TDDUを装着すれば絶対障壁の突破も可能であり、実際オーバーロード作戦にもエルフィ・ハディヤット中尉の機体が投入され唯一帰還を果たした機体ともなっている。本機体は名前の通り中国軍が開発したものであったが、ロシアから購入したSu-47用の飛行制御プログラムを用いている。しかしそのプログラムはモンキーモデルであったため開発は難航。そのままロシアに売却され、そこでプログラムの入れ替えが行われ本来の性能が発揮できるようになったという設定がある。操縦席を機体中央に備えた1型と従来通り操縦席を機首に備え、透明キャノピーを採用した2型が存在した。だがI型の操縦席は操縦性が劣悪だったため晨星の仕様は2型に統一。また操縦席をピンポイントで狙撃する新型ミサイルへの対抗措置として結果的に不透過の防御型キャノピーを装備する事となった。そしてTERRA仕様のものはさらにエンジンをロールスロイス製に換装するなど細部に改修を加えほぼ別物となっている。劇中では主にα小隊が使用していたがドーレム相手にはまったく歯が立たず、ヴァーミリオン配備と同時に使われなくなった。だが第25楽章においてヴァーミリオンを破壊されたハディヤット中尉が使用しTDDUによる攻撃を仕掛け、オブリガート以外の全ドーレムを殲滅する大戦果を挙げるが、直後に真聖ラーゼフォンの放ったエネルギー波によって中尉と共に最期をとげた。全長28m。
ティターニァMk.IIb
BAA社が開発した地球連合軍航空部隊の主力戦闘機。TERRAにも配備されているが徐々に晨星への機種転換が進んでいる。本機は本来、攻撃と防御の双方に対応した強力なレーザー機銃と新型複合エンジンの搭載により、亜音速から極超音速までのあらゆる速度で行動可能な全く新しい戦闘機として開発が進められていた。だがレーザー機銃とエンジンの開発が難航したためレーザー機銃を廃し、通常のエンジンを積んだ戦闘機として一応の完成をみた。しかしながらその性能は主力機となるに十分なもので、特に格闘戦においては晨星に勝るとも劣らない性能を持つ。そのためか劇中においてはジャン・パトリック・シャプラン大尉がα小隊においてただ一人本機を使用している。だが劇中では「黒塗りの晨星」程度の扱いで大した活躍もせず、ヴァーミリオン配備後大尉が使用することはなかった。全長25m。
エーリアルMk.IIb
BAA社が開発したVTOL攻撃機。TDDUを装着可能で、TERRAではエンジンを切った状態でのピンポイント降下が諜報部員の隠密活動に役立つという理由により採用されている。劇中においては主に紫東遥大尉が使用し、第一楽章の前において大尉がTOKYO JUPITERに潜入する際にも用いられている。またTV版最終楽章、劇場版の終盤において遥が真聖ラーゼフォンとなった綾人に会いに行く際に使用され、2体のラーゼフォンの覚醒により消滅した。なお劇中で使われているエーリアルは複座型でTERRAにおいてはエーリアルB-Ia型と呼ばれている。
F-2c
MU総督府の監理する首都防衛軍が保有する戦闘機。愛称は極光改。大きなウイングレットを備えたデルタ翼が特徴。一時はF-16ベースの機体も考えられていたが、技術的に国産案が可能であることが強固に主張され、現在の形となった。また当初はエンジンのみ国産ではなかったが、TOKYO JUPITER出現後はエンジンも国産のものに換装され、F-2c改と呼ばれるようになった。時間の経過が遅れている東京では最新鋭機であったが、対ドーレム戦を想定して開発された国連の最新鋭機には歯が立たず、次々と撃ち落されていった。劇場版ではTOKYO JUPITER出現時にも登場し、こちらは航空自衛隊所属であったが、MUのドーテムやドーレムに多数が被撃墜されている。なお首都防衛軍保有の機体はグレイ、自衛隊所属機体は実機同様洋上迷彩に塗装されている。

スタッフ[編集]

主題歌・挿入歌[編集]

オープニングテーマ「ヘミソフィア
作詞 - 岩里祐穂 / 作曲・編曲 - 菅野よう子 / 歌 - 坂本真綾
エンディングテーマ「夢の卵」「yume no tamago」(English Version)
作詞・作曲・編曲 - 橋本一子 / 歌 - 橋本一子・橋本まゆみ(現:橋本眞由己)
挿入歌「カトゥンのさだめ」
作詞・作曲・編曲・歌 - 橋本一子

各話リスト[編集]

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 キャラ作画監督
第1楽章 首都侵攻
- OVER LORD -
出渕裕 京田知己 菅野宏紀
第2楽章 神人(しんじん)目覚める
- AWAKENING -
高山文彦 安藤真裕 伊藤嘉之
第3楽章 二人の街
- Welcome to our town -
桐生祐狩 岡村天斎 横山彰利 富岡隆司
第4楽章 自分の時計
- Watch the year hand -
榎戸洋司 村木靖 斎藤恒徳
第5楽章 ニライカナイ
- On Earth As It Is In Heaven -
京田知己
坂本郷
佐藤育郎 菅野宏紀
長谷部敦志
第6楽章 消滅都市
- Lost Songs Forgotten Melodies -
大河内一楼 横山彰利 水畑健二
第7楽章 集まる日
- Phantom In The Cloud -
村木靖 伊藤嘉之
第8楽章 凍る聖夜
- The Dreaming Stone -
榎戸洋司 岡村天斎 京田知己 富岡隆司
第9楽章 時の祠
- SANCTUARY -
會川昇 河森正治 佐藤育郎 逢坂浩司
小森高博
堀川耕一
特別編集版 翼の記憶
- Memory -
-
第10楽章 追憶のソナタ
- War In The rememberance -
桐生祐狩 安藤真裕 斎藤恒徳
第11楽章 虚邪回路
- NightMare -
小中千昭 京田知己 水畑健二
第12楽章 黒い卵
- Resonance -
横山彰利 伊藤嘉之
第13楽章 人間標本第1号
- Sleeping Beauty -
大河内一楼 岡村天斎 佐藤育郎 入江泰浩
第14楽章 鏡の中の少年
- Time After Time -
大野木寛 安藤真裕 逢坂浩司
小森高博
堀川耕一
第15楽章 子供たちの夜
- Child Hood's End -
磯光雄 菅野宏紀
第16楽章 他人の島
- The Moon Princess -
大野木寛 京田知己 斎藤恒徳
第17楽章 迷宮への帰還
- Ground Zero -
小中千昭 増井壮一 水畑健二
第18楽章 蒼き血の絆
- The Memory Of A Lost City -
横山彰利 小平佳幸
第19楽章 ブルーフレンド
- Ticket to Nowhere -
高山文彦 京田知己 入江泰浩
第20楽章 綾なす人の戦い
- Interested Parties -
榎戸洋司 安藤真裕 工藤進 桑名郁郎
第21楽章 ゼフォンの刻印
- Good Bye My Friend -
大野木寛 増井壮一 佐藤育郎 菅野宏紀
第22楽章 木星消滅作戦
- Down Fall -
京田知己
仕舞屋鉄
京田知己 伊藤嘉之
第23楽章 ここより永遠(とわ)
- Where The Sweet Bird Song -
大河内一楼 安藤真裕 富岡隆司
第24楽章 調律への扉
- Twin Music -
小中千昭 横山彰利 水畑健二
第25楽章 神の不確かな音
- Deus Ex Machina -
増井壮一 斎藤恒徳
最終楽章 遙か久遠の彼方
- Time Enough For Love -
大野木寛 京田知己 菅野宏紀

放送局[編集]

放送地域 放送局 放送期間 放送日時 放送系列 備考
関東広域圏 フジテレビ 2002年1月21日 - 9月10日 月曜 16:25 - 16:55[3] フジテレビ系列
京都府 KBS京都 2002年1月28日 - 月曜 25:25 - 25:55 独立UHF局
兵庫県 サンテレビ 2002年1月29日 - 火曜 24:40 - 25:10
福岡県 テレビ西日本 2002年1月31日 - 木曜 16:25 - 16:55 フジテレビ系列
北海道 北海道文化放送 2002年1月31日 - 木曜 26:05 - 26:35

日本で初放送された当時、近畿広域圏では、FNS準キー局関西テレビではなく、サンテレビKBS京都びわ湖放送奈良テレビテレビ和歌山といった独立局UHF各局で放送されていた(UHFアニメにおいては関西・中京圏広域局および関東圏独立局の組み合わせがよく見られるが、その逆である)[4]

ちなみに、関西地区以外のネット局は、北海道文化放送さくらんぼテレビ石川テレビ東海テレビ高知さんさんテレビテレビ西日本と、全てFNS系列局である。

先述のように、キー局のフジテレビでは放送当初は夕刻帯で放送していたが、第10楽章(10話) から深夜帯に移動した。東海テレビでは逆に深夜帯から夕刻帯に移動した。このため、当作品はテレビアニメでも異例の同じ作品で全日枠アニメと深夜アニメの両方に分類[5]される事になる[6]

なお、キー局の事情により放送休止が目立ったのも特徴とされた。

劇場版[編集]

ラーゼフォン 多元変奏曲
2003年4月19日に松竹系で公開されたアニメ映画。テレビアニメ版の総集編に当たるが、ストーリーおよび設定が大幅に変更されている。
  • 総監督 - 出渕裕
  • 監督 - 京田知己
  • 音楽 - 橋本一子
エンディングテーマ「tune the rainbow
作詞 - 岩里祐穂 / 作曲・編曲 - 菅野よう子 / 歌 - 坂本真綾

CD[編集]

全てビクターエンタテインメントより発売。

サウンドトラック[編集]

全て音楽の橋本一子によるもの。

  • 『ラーゼフォン O.S.T.1』 (2002年5月2日)
  • 『ラーゼフォン O.S.T.2』 (2002年6月21日)
  • 『ラーゼフォン O.S.T.3』 (2002年8月21日)
  • 『ラーゼフォン 多元変奏曲 O.S.T.』 (2003年4月23日)
  • 『ラーゼフォン CD-BOX』 (2007年)

CDドラマ[編集]

  • 『ラーゼフォン サウンド・ドラマ』 (2002年9月4日)
本編中には語られなかった2月14日、バレンタインデーのエピソード。本編の雰囲気をぶち壊すハチャメチャな展開と普段からは到底考えられない登場人物達の暴走ぶりで描かれるドタバタコメディである。

ゲーム[編集]

ラーゼフォン 蒼穹幻想曲
2003年8月7日バンダイより発売。プレイステーション2用ソフト。開発は株式会社シェード。
限定版にはOVA(オリジナルビデオアニメーション)『彼女と彼女自身と』を始めとした、特典映像DVDが付属。
綾人を操作するアドベンチャーパートと、ラーゼフォンを操作する戦闘パートで構成されている。
選択肢によって綾人がMUに味方したりと、原作とは異なるストーリーを楽しむことができる。
スーパーロボット大戦MX
2004年5月27日バンプレストより発売。プレイステーション2用ソフト。2005年12月29日には『スーパーロボット大戦MX ポータブル』としてPSPに移植されている。
スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
2007年11月1日バンプレストより発売。プレイステーション2用ソフト。

書籍[編集]

マンガ[編集]

ラーゼフォン(全3巻)
(原作:BONES・出渕裕、作画:百瀬武昭、発行:小学館サンデーGXコミックス〉)
コミカライズ版であり、アニメの原作ではない。世界観の設定などはアニメ版と共通するが、ほとんどの登場人物の性格や設定が大きく異なり、アニメ版とは異なる作品と見られることが多い。難解な構成だったアニメ版と比較すると判り易い内容となっている。
全3巻という事もあり、展開は早い。前半の流れこそアニメに近いが、後半からはバーベムなどは登場しないため、世界の調律といった展開には進まず、MUとの戦いや綾人と玲香の恋と死を主軸とした、アニメ版とは全く異なる物語となっている。作者は一巻の巻頭で「家族」と「幸せ」がテーマであると語っていた。また、ほとんどの女性キャラはアニメ版と容姿も異なる。原作者の出渕もファンとして読んでいた[7]

小説[編集]

ラーゼフォン(全5巻)
(原作:BONES・出渕裕、著:大野木寛、出版社:メディアファクトリー)
TVアニメ版のノベライズ。ただし、綾人が遥より一年先輩だったりする点、ヴァーミリオン、シュバルツァーそしてオブリガートがラーゼフォンの「代役」として開発されたことになっているなど、設定がTVアニメ本編とは若干変更されている。
また、説明不足だった本編を補足するべく説明や改変が追加され、特にクライマックスの「調律」に至る過程は大幅に変更されている。 
ラーゼフォン 夢見る卵
(原作:BONES・出渕裕、著:大野木寛、出版社:メディアファクトリー)
TVアニメ版の番外編的なサイド・ストーリーを収録した短編集。
ラーゼフォン 時間調律師
(原作:BONES・出渕裕、著:神林長平、出版社:徳間デュアル文庫
原作の設定を基にしたシェアワールド・ノベル。内容や登場人物は大幅に異なるが、綾人・浩子・守の三角関係とその悲劇的な結末という要素だけは残されている(本作では、世界調律後も浩子と守の死だけは変更も救済もされていない)。

画集[編集]

山田章博の世界 〜ラーゼフォン アートワークス〜
(2003年7月7日、発行:ソフトバンクパブリッシング) ISBN 4-7973-2316-7
キャラクターデザインの山田章博による人物設定画集。
画集ラーゼフォン
(2003年4月18日、発行:メディアファクトリー) ISBN 4-8401-0744-0

その他[編集]

  • 「TOKYO JUPITER」の名称・設定は小松左京原作の映画『さよならジュピター』『首都消失』に因んでおり、劇中に両作のポスターが映るシーンがある。
  • また各話のサブタイトルも、日本語・英語いずれの表記とも、SF小説特撮作品に因むものがいくつか見られる。
  • 本作の後、ボンズが2006年に制作した『桜蘭高校ホスト部』で宝積寺れんげが如月久遠のコスプレ(腹部のアザと紫の傘)姿で登場し、作中の台詞を引用するシーンがある。ここでは背景として久遠本人や東京ジュピターも書かれている。なおそれを見た主人公・藤岡ハルヒなどの反応は「わからない」といったものだった。なおハルヒ役は本作のヒロイン・美嶋玲香役の坂本真綾である。

脚注[編集]

  1. ^ 第19楽章「ブルーフレンド」もライディーンの「地獄の射手マダンガー」へのオマージュであるという。出渕はこの回のゲストヒロイン、岬ユリカの大ファンであり、インタビューやライディーンのLDのライナーなどでも繰り返し語っている。
  2. ^ 漫画版3巻の出渕のコメント
  3. ^ 第10楽章から深夜帯に移動
  4. ^ フジテレビの深夜アニメではそれ以前に『HELLSING』(サンテレビにネット)、『頭文字D』シリーズ(KBS京都にネット、後に毎日放送でも放送)で同様のケースがあった。ほぼ同時期のテレビ朝日で放送の深夜アニメの一部でも見られた現象であるが、近年ではTBSCBC制作作品でも同様の例が生じている
  5. ^ 「同一シリーズ作品」で各シリーズによって全日帯と深夜帯に放送時間帯が分かれる例とは異なる事を断っておく。
  6. ^ 一部の全日枠アニメ作品でも同様の理由で枠降格となる例があるが、ほとんどは同じ全日枠の時間帯内である。
  7. ^ 単行本一巻、巻末のコメントにて。

外部リンク[編集]

フジテレビ 平日夕方アニメ枠
前番組 番組名 次番組
パラッパラッパー
※金曜16:55 - 17:25
ラーゼフォン
※月曜16:25 - 16:55
枠消滅
フジテレビ 火曜深夜アニメ枠
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