棺姫のチャイカ

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棺姫のチャイカ
ジャンル ファンタジー
小説
著者 榊一郎
イラスト なまにくATKニトロプラス
出版社 日本の旗 KADOKAWA / 富士見書房
掲載誌 ドラゴンマガジン
レーベル 富士見ファンタジア文庫
刊行期間 2010年10月18日 -
巻数 既刊8巻(2014年1月現在)
漫画
漫画:棺姫のチャイカ
原作・原案など 榊一郎
なまにくATK(キャラクター原案)
作画 茶菓山しん太
出版社 KADOKAWA / 角川書店
掲載誌 月刊少年エース
レーベル 角川コミックス・エース
発表号 2011年12月号 -
発表期間 2011年10月26日 -
巻数 既刊4巻(2014年3月現在)
漫画:棺姫のチャイカっか
原作・原案など 榊一郎
なまにくATK(キャラクター原案)
作画 かにかま
出版社 KADOKAWA / 角川書店
掲載誌 4コマnanoエース
月刊少年エース
発表号 4コマnanoエース
2011年Vol.4 - 2013年Vol.20
月刊少年エース
2014年3月号 -
発表期間 2011年8月9日 - 2012年12月9日
巻数 既刊1巻(2014年3月現在)
漫画:学園チャイカ!
原作・原案など 榊一郎
なまにくATK(キャラクター原案)
作画 水瀬せり
出版社 KADOKAWA / 富士見書房
掲載誌 エイジプレミアム
発表号 2014年2月号 -
発表期間 2014年1月9日 -
アニメ
原作 榊一郎
監督 増井壮一
シリーズ構成 待田堂子
キャラクターデザイン 新井伸浩
メカニックデザイン 片貝文洋
音楽 長岡成貢
アニメーション制作 ボンズ
製作 「棺姫のチャイカ」製作委員会
放送局 放送局参照
放送期間 2014年4月 -
テンプレート - ノート 
ウィキプロジェクト ライトノベル漫画アニメ
ポータル 文学漫画アニメ

棺姫のチャイカ』(ひつぎのチャイカ)は、榊一郎による日本ライトノベルイラストなまにくATKが担当している。レーベルは富士見ファンタジア文庫KADOKAWA / 富士見書房)。既刊8巻。コミック版は、『月刊少年エース』『エイジプレミアム』にて連載中のもの、及び『4コマnanoエース』にて連載されていたものの3つがある。2013年7月にアニメ化が発表された。

ストーリー[編集]

大陸歴1604年。当時戦乱の真っ只中にあり、戦国時代を迎えていたフェルビスト大陸。「禁断皇帝」、「魔王」、「狂戦王」など数多くの異名を持ち、巨大な魔法帝国「ガズ帝国」を何百年もの間治めていた皇帝「アルトゥール・ガズ」。そのガズ帝国を「諸悪の根源」と呼び、同盟を結んだ大陸主要6ヶ国は、大軍を用いて帝国に侵攻。先陣を切った8人の男女は激闘の末に玉座の間でガズ皇帝を打ち倒し、彼の遺体を分割してそれぞれが持ち帰った。帝国は滅亡し、8人は「八英雄」という称号を得る。そして戦が終わった大陸には平穏な日々が訪れたのだった。

戦時中は乱破師(サバター)の一人として偵察・暗殺などの傭兵仕事をこなしてきた青年、トール・アキュラ。しかし、平和な時代に不釣合いな乱破師は必要されず、職も生きる目的も失った彼は妹のアカリ・アキュラに叱咤されながら怠惰な日々を過ごしていた。そんなある日、彼はある山中でチャイカ・トラバントと名乗る大きな棺を背負った少女に出会う。そこで棄獣(フェイラ)の一匹である独角馬(ユニコーン)に襲われるが、魔法師(ウィザード)の能力を活かしたチャイカの助けもあり、その場を切り抜ける。

チャイカはトールとアカリ兄妹に自身の目的と正体を話す。それはチャイカがかつて滅んだガズ帝国の皇帝の娘、「チャイカ・ガズ」であり、父を弔うため八英雄が持ちさった皇帝の遺体を集めたいというものだった。トールとアカリは、道中の用心棒として彼女の依頼を受け、チャイカと共に遺体収集の旅に出る。一方、戦後復興推進機関に所属するアルベリック・ジレット率いるジレット隊や、チャイカそっくりの容姿を持ち、同じくチャイカ姓を名乗る謎の少女達も遺体を目的としていた…。

登場人物[編集]

主要人物[編集]

トール・アキュラ
- 間島淳司
本作の主人公。黒髪、黒瞳を持つ二十歳の少年
かつての戦争で活躍した特殊な兵種・乱破師(サバター)の一人だが、初陣の前に終戦したため存在意義を失い、デルソラントの街で働きもせずごろごろして過ごす生活を送っていたが、不思議な少女・チャイカと出遭い、再び生きる意味を見つけることになる。その後はチャイカと妹のアカリ、そして後に仲間に加わったフレドリカと共に、チャイカの目的を叶える(手伝う)旅に出る。
主に二本の小剣と手裏剣(スローイングダガー)を武器として扱い、調息と自己暗示によって一時的に身体能力を高める<戦魔(アキュラ)衆>の奥義<鉄血転化>を使う。
トール愛用の小剣は機剣(コンブレイド)と呼ばれている代物であり 手のひらと剣の柄にある紋章を合わせると、気脈が延長され(痛覚除く神経システムが接続されたようなもの)得物を自分の体の一部のように扱うことができる。
アカリ・アキュラ
声 - 原優子
トールの妹。長い黒髪と黒い瞳を持つ少女。年齢は17歳だが、トール曰く「可愛い」よりも「美しい」と評価したほうが違和感が無い。兄と同じく乱破師だが、兄と違って仕事をしているため、主な収入源は彼女が担っている。兄妹といっても拾われてきた孤児であり、アキュラの里の同じ集落で育てられたというだけで血縁関係はない。トールを敬愛しており、家に篭って働こうともしない姿を見ても、「やれば出来る」と信じて疑わない。また、トールに対し間違った愛情を抱いており、言葉の端々にそれが見て取れる。
使用武器は鉄槌。本人曰く、10年ほど前から使用している愛器らしい。
チャイカ・トラバント
声 - 安済知佳
本作のヒロイン。長い銀髪に紫の大きな瞳と、自身よりも大きな棺を背負った姿が特徴的な少女。年齢は14、5歳(外見)。白い髪飾りと、白と黒を基調とした服を身に着けている。かつての禁断皇帝「アルトゥール・ガズ」の娘の「チャイカ・ガズ」を名乗り、彼の「遺体」を探し求め、遠い地からデルソラントへやってきたものの、山で遭難していたところでトールに出逢い、以後、彼と行動を共にする。ガズ帝国の出身で、ラーケ語という言語を主に使うため、作中で使われる言語(大陸公用語)を使う際は片言になる。なお、区別上として『白のチャイカ』と呼ばれることも。
職業は魔法師(ウィザード)で、普段は棺の中にしまっている機杖(ガンド)を用い、魔法を使う。魔法師は機杖を用いて魔法を発動させることが可能だが、温度、湿度、気圧などの条件があるため微調整をしなくてはならず、近距離戦には向いていない。使用の際にはうなじにある紋章(機剣とはまったく別物)を接続索(首輪に縄がついているようなもの)に描かれている紋章に当てなければならない。
フレドリカ
声 - 斎藤千和
金髪赤目の少女。しかしながら正体は棄獣(フェイラ)の一種である装鎧竜(ドラグーン)が変身の魔法を用いて形を変えたもの。そのため、通常の武器では傷つけることも難しく、脱皮として自身の体(皮)を脱ぐことも出来る。
八英雄の一人、ドミニカ・スコダの姿に化けていたが、トールやチャイカと出会い、トールとの激闘の末に正体がバレた後、殺し合いをするためにチャイカ一行に付いていくようになる。しかし、行動は破天荒で、猫のようにふらりと消えてはまた突然出てきたりする。性格は無邪気で大雑把。前記したようにトールのことを殺そうとしており、奇襲などを仕掛けていたりする。

戦後復興推進機関(クリーマン機関)[編集]

アルベリック・ジレット
声 - 細谷佳正
ヴィーマック王国の騎士であり、戦後復興推進機関のジレット隊隊長。容姿はイケメンな優男だが、聡明で部下思いであり、剣技にも秀でている。上からチャイカの捕縛・ガズ皇帝の遺体の捜索を命じられる。チャイカ一行の追跡・彼らとの戦闘を通じて、チャイカと名乗る少女の正体・目的に疑問を抱くようになる。カヴァーニ公爵討伐の命が王国軍に出された際、航天要塞「ソアラ」内に忍び込んでいたズィータとヴィヴィが逃げる時間を稼ぐため、討伐軍先遣隊の指揮官テオバルトと対立。傷つきながらもテオバルトを倒すが、彼の最後の抵抗とその場に転がってきた落石によって死亡する。
ニコライ・アフトトル
声 - 佐藤健輔
ジレット隊の副官を務める巨漢。元傭兵。トールと同じく機剣(コンブレイド)を武器として扱う。トール達とも幾度となく戦闘を重ねる。ジレットの戦死後はヴィヴィと共にハルトゲン公国の武芸大会に出場する。
ヴィヴィ・ホロパイネン
声 - 野水伊織
ジレットの従者の少女。長い金髪が特徴で、ジレットを敬愛している。針を武器にする暗殺者。元は孤児。ジレット戦死の報告を聞いた際、チャイカの“因子”が覚醒し、髪と瞳の色が銀と紫に変化。突如部隊の仲間に襲い掛かるも、取り押さえられて正気に戻る。その後、その場に現れたギイから自らの身に起きた出来事の真相を聞かされる。
ズィータ・ブルザスコ
声 - 幸田夢波
ジレットの従者の眼鏡少女。魔法師であり機工士。戦闘能力は低いが、各種機械の整備・補修を行い、隊を裏から支える。航天要塞「ソアラ」にヴィヴィと共に潜入した際は、同じく内部に潜入していたトール達と共闘し、要塞から脱出した。
マテウス・キャラウェイ
声 - 森嶋秀太
ジレットの従者の男性。禿げ頭の魔法師で、精神操作系魔法を得意とし、使い魔として動物や棄獣を使役できる。棄獣の場合は独角馬(チャイカを追っていた時)や奇眼鳥(トール達との戦闘時)などを利用していた。
レオナルド・ストーラ
声 - 山本和臣
ジレットの従者の少年。人工的に作られた「亜人兵」であり、隊の斥候役。ジレットがガヴァーニ公爵討伐軍先遣隊と敵対した時は彼に加勢し、その後ジレットの片腕を遺品として隊の仲間の元へ持ち帰った。
コンラート・シュタインメッツ
戦後復興推進機関の機関長。ジレットの上司。ジレット戦死後、残されたジレット隊の隊員達から「チャイカ」についての真相を聞かされる。ジレット隊はクリーマン機関から離脱することを伝えたが、彼らの除籍はまだ保留にしている模様。
カレン・ボンバルディア
コンラートの女性補佐官。

王族・貴族[編集]

ヴァーノン・アルド・ヴィーマック四世
ヴィーマック王国の現国王。ガヴァーニ公爵討伐の命を下す。
ジラルド・ガヴァーニ
カヴァーニ公爵領を治める領主。航天要塞「ソアラ」を所有する。ヴィーマック王国に反旗を翻したとして、討伐軍を差し向けられる。実際は、本人はかなり前にリカルドの手によって殺されていた。
リカルド・ガヴァーニ
ガヴァーニ公爵の末の息子。航天要塞「ソアラ」内でトールやチャイカと出会い、当初は公爵家を家令のグラート・ランシアに乗っ取られた気弱な少年を演じていた。実際には身分のみが本当であり、ランシアやレイラと手を結び、両親を含む家族・親族は自身が全員殺害していた。生物を殺すことにかけて天性の才能があり、常に殺人衝動に悩まされている。ガズ帝国皇帝のアルトゥール・ガズの信望者で、かつての戦国時代の再来を望み、トールと激闘を繰り広げる。最後はトールに敗れ、瀕死の状態でレイラと語らいながら彼女と運命を共にした。

軍人[編集]

バーナード・チゼータ
ガヴァーニ侯爵討伐を命じられた将軍。航天要塞「ストラトス」の指揮官。航天要塞「ソアラ」との戦闘で副官や部下達を失い、もはやこれまでと察して要塞を自爆させ、散る。
フォーデン
チゼータの副官。航天要塞「ソアラ」との戦闘で死亡。
テオバルト・ゼトラ
ガヴァーニ侯爵討伐のための先遣隊を率いる騎士。前に立ちはだかったアルベリック・ジレットと対立。ジレットとの戦いの末に落石に潰されて死亡した。

チャイカ・ボフダーン一行[編集]

チャイカ・ボフダーン
チャイカ一行が出会ったもう1人のチャイカ。区別上『紅のチャイカ』と呼ばれる。ショートカットの銀髪に紫の大きな瞳と、自身よりも大きな棺を背負った姿が特徴的な少女。年齢は14、5歳に見える。紅い服と髪飾りを身に着けている。何気にツンデレ気質。ガズ帝国の出身者。職業は剣士で、『蛇咬剣(蛇腹剣)(スネークブレード)』の使い手。剣自体は機剣(コンブレイド)であり使用者の意思に反応して自在に動かせる。仲間としてダヴィードとセルマを引き連れている。トール達とは互いに敵であり状況によっては味方にもなる複雑な関係で、ガズ帝国国外の孤島での戦闘やハルトゲン公国の武芸大会では彼らと共闘している。
ダヴィード
チャイカ・ボフダーンの仲間である男性。楽観主義的な槍使い。
セルマ
チャイカ・ボフダーンの仲間である女性。赤毛と浅黒い肌が特徴の魔法師。

八英雄[編集]

ロベルト・アバルト
声 - 土師孝也
城塞都市デルソラントを治める領主。武門の出身だが、過去に腕の粉砕骨折で武器を満足に扱えなくなったために騎士の道を絶たれ、魔法師の道を選んでいる。チャイカとも(ガズ帝国の帝都攻略戦時に)面識がある。トール達の襲撃を受け、遺体を媒体に屋敷全体を機杖(ガンド)として彼らを迎え撃つが、最終的に遺体を奪われてしまう。
ドミニカ・スコダ
ラティスン市周辺地域を領土として下賜された女竜騎士。没落した騎士の家系で、両親を失い妹のルツィエと2人で細々と暮らしていた。家と妹のために、武勲を挙げようと戦場に出かけ竜騎士となり、ようやく報償を貰って帰ってきたが、既に妹は不幸な事故で死んでいた。事実を知った彼女は元凶の領民達を殺害し、その後は自身を責め続けて失意の内に病で亡くなった。チャイカ一行が出会った彼女はフレドリカが変身していたもの。
シモン・スカニア
ケーニグセグ王国の魔法師。過去に自分の所属する部隊が大規模殲滅魔法攻撃を受け、ただ1人の生き残りとなる。信頼していた妻と戦友に裏切られたことを知った彼は、2人を殺害して復讐を果たし、戦後は王国から逐電する。その後は徹底的な人間不信となり、「還らずの谷」と呼ばれる場所に広範囲の幻影・精神支配魔法をかけ、谷に人々を引き込んでは互いに殺し合いをさせて愉悦していた。チャイカ一行が彼の下にたどり着いた時には既に死んでおり、彼の遺体は屍蠟化していた。
シュテファン・ハルトゲン[注 1]
ハルトゲン公国の公王。年齢は30代後半。かつては八英雄のリーダー格であり、武術の達人。フレドリカも(ドミニカを通じて)見知っている。遺体を優勝賞品として国内で武芸大会を毎年開いている。以前は普通の執政をしていたが、アリーナとイリーナを養女として迎え入れた頃から雲行きが変わり、武芸大会に全てをつぎ込むようになったため、国民の不満が蓄積している。
クレイ・モーガン
八英雄の一人。ガズ帝国攻防戦時の兵種は機槍士(コンランサー)。
アラン・トラモンターナ
八英雄の一人。ガズ帝国攻防戦時の兵種は槍使い。子爵の地位を持つ。
グレン・ドンカーブート
八英雄の一人。ガズ帝国攻防戦時の兵種は弓士。
クローディア・ダッジ
八英雄の一人。ガズ帝国攻防戦時の兵種は魔法師。

八英雄の関係者[編集]

ルツィエ・スコダ
ドミニカ・スコダの妹。姉想いの優しい性格。スコダ家の財産を領主を馬鹿にする領民達に奪われたあげく、暴力を振るわれて頭をぶつけ、その傷が元で亡くなった。
アリーナ・ハルトゲン、イリーナ・ハルトゲン
ハルトゲン公国の姫君。双子の女性で、区別上『黒のチャイカ』。公王のシュテファンに取り入り、遺体を集めている。シュテファンの実子ではなく、養女。彼女らをよく思わない人々からは「双子の毒婦」と揶揄されている。
シン・アキュラ
トールやアカリ達と同じアキュラの里出身の乱破師。ハルトゲン公国お抱えの乱破師として、流派が違う六ッ星衆と共にシュテファンに仕えている。トール達よりも二つほど上の世代で、戦闘能力も優れる。トールのかつての教育係であり、彼が乱破師に向いていないことを見抜く。

ガズ帝国[編集]

アルトゥール・ガズ
「魔王」、「禁断皇帝」、「大賢者」、「狂戦王」、「賢帝」など数多くの二つ名を持っていたガズ帝国の皇帝。300年近くに渡り帝国を治めていたと言われ、戦国時代にあった当時のフェルビスト大陸に多大な影響を与えていたが、大陸歴1604年に彼と帝国を「諸悪の根源」と呼び同盟を結んだ大陸主要6ヶ国の侵攻を受け、帝国は滅亡。その後、彼の遺体は後に八英雄と呼ばれる人々に持ち去られた。
ヴィクトル・イズマッシュ
ガズ帝国の魔法技術院の副院長。ガズ皇帝の密命を帯び、ガズ帝国国外の孤島に作られた錬金術研究所の長となる。帝国が滅び皇帝が亡くなった後も研究を続け、ガズ帝国の「遺産」を使って皇帝の成し得なかった夢を果たそうとする。遺体の噂を流してやってきたチャイカ(と名乗る少女達)を殺して解剖し(脳の記憶を奪うため)、擬獣(フェイカ)や擬人兵と呼ばれる棄獣や亜人兵を改造・複製した動物や兵士を人工的に作り出していた。
ニーヴァ・ラーダ
棄獣の体や機杖の素材を使って作られた生きているガンド(魔法機杖)。脳組織の移植で4種類の棄獣の因子を与えられ、骨格そのものが複合的な魔法機杖として機能する。強大な力を秘めているため、イズマッシュからはガズ帝国の「遺産」と呼ばれており、大切にされていた。外見は幼い少女の姿だが、上記の理由から体には多くの手術・縫合痕がある。島にやって来たトール達と出会い、チャイカに懐いてしまう。
キリル・タトラ47
イズマッシュ配下の亜人兵部隊の隊長。部下達とともに孤島の研究所へと連れて来られ、イズマッシュや彼の仲間の魔法師の下で長期間働いていた。彼らの自分達を見下した態度や、亜人兵としての活躍の場がないことに憤りを感じている。
ウルスラ・タトラ12
キリルの部下の女性亜人兵。彼を慕っている。

民間人[編集]

ハスミン・ウーロ
トールが子供の頃に住んでいたアキュラの里を、度々訪れていた巡回商人の商隊の娘。トールの初恋の相手でもあった。妊娠中だったある日、彼女の商隊は山賊に襲われ、彼女もお腹の赤ん坊と共に命を落とした。後に彼女達を襲った賊は、トールの里の者達により全員が殺された。

その他[編集]

ギイ
度々トールやチャイカの前に姿を現す謎の少年。神出鬼没で、きちんとした実体を持たない。チャイカ一行に八英雄(遺体所持者)の居場所を教えるなどのアドバイスを行う。レイラやヴィヴィなど他の人物の前にも現れることがあり、何らかの目的を持って行動している。一度トール達を亡き者にしようとし、ガズ帝国国外の孤島で彼らと敵対するが、ニーヴァの力を得たチャイカの手で殺される(消滅する)。しかし、その後もギイという存在は各所で姿を現している。
グラート・ランシア
ガヴァーニ公爵の家令。実は魔法師であり、自身の魔法の研究・発展のみを追求し、そのために他人が何人犠牲になろうと全く意に介さない。リカルドやレイラと組んで、航天要塞「ソアラ」を使いヴィーマック王国の転覆・破滅、そしてかつての戦国時代の再来を目論む。最後はアカリ達に成敗された。
レイラ
声 - 牧野由依
グラートやリカルドと共に航天要塞「ソアラ」に乗り込んでた謎の女性。彼らに協力しており、薬研を生成する能力に長けている。ギイとも過去に会ったことがある。航天要塞内にやって来たチャイカに本物のチャイカ・ガズを名乗って、チャイカの真実を語る。区別上『蒼のチャイカ』。リカルドがトールに敗れた後、彼の元へ駆けつけ、要塞の崩壊と共に命を落とした。
フーゴ・カールソン
ハルトゲン公国の国教「ナザ真教」を信仰していた僧兵。アリーナとイリーナの手によってナザ真教が廃されたため、仲間と共に還俗し彼女らを殺すために行動する。城に忍び込んだ際にトール達に助けられ、後にトールへ一時的な共闘を依頼する。

用語[編集]

乱破師(サバター)
戦場で活躍する特殊な兵士達のこと。暗殺や攪乱などの裏の汚れ仕事を主な任務とする。国家には属さず、傭兵のように各国に雇われる形で活躍する。乱破師は乱破師だけで独自の集団を作り、そこで生活している。また、アキュラ(戦魔)衆とスバル(六ッ星)衆の二つの流派が存在する(アキュラ衆は多芸化、スバル衆は一芸に特化している)。戦時であれば重宝されるが、いざ平穏な世の中になると不必要とされてしまう。
チャイカ
滅亡したガズ帝国の皇帝、アルトゥール・ガズの娘を名乗る少女達のこと。多くは偽物だが、「本物」なのではないかと疑われるチャイカも存在する。彼女達の特徴は、銀髪と紫の瞳を持つ、記憶の一部に欠落がある、何らかの技能に一つ特化している、興奮すると首に環状の傷跡が浮かび上がる、といった点が共通している。チャイカというのはガズ皇帝が仕組んでいた疑似的人格を目覚めさせる因子(種)のようなもので、女性のみが覚醒し、一度それが起こると周囲の人間を皆殺しにして自身の人格すらも破壊し、チャイカという存在が生まれ遺体を収集するようになる、という真実(現時点では仮説)が第7巻にて判明する。
戦後復興推進機関(クリーマン機関)
東方七ヶ国直下の多国籍組織。戦後の復興支援に関する各種支援を目的として結成された。山賊や犯罪者などへの対応・任務遂行のためにジレット隊などの実行戦力を持つ。最高責任者は機関長のコンラート・シュタインメッツ。
魔法師(ウィザード)
刀剣を扱う騎士(キャバリア)や弓矢を扱う射手などと並び、機杖(ガンド)を使って魔法を扱う職業に就く者のことをこう呼ぶ。
機杖(ガンド)
魔法師が魔法を撃つ際に使う道具の総称。機杖の長大さと重さ、操作性の煩雑さから携帯・移動しながらの行使には向かないが、射程は長く、時間と準備を掛ければ個人でも城を落とすほどの威力のある魔法を放つことができる。魔法師の中でも強大な力を持っていたガズ帝国の皇帝アルトゥール・ガズの魔法は、山を削り川を干上がらせたと言われている。
機車(ヴィークル)
大型の機杖に分類される自動車。チャイカ一行が手に入れた車両名は「スヴェトラーナ」、ジレット隊の車両名は「エイプリル」。
航天要塞(エリアルフォート)
フェルビスト大陸全土に10基と存在しない超巨大兵器。空中を浮遊・飛行し、小国なら1基で滅ぼせるほどの最強の魔法兵器。形状は円筒状で、内部に数千もの兵士を乗せることが可能。ヴィーマック王国は「ソアラ」と「ストラトス」の2基を所有している。ガズ帝国攻略の際には、3ないし4基が投入されたという。
棄獣(フェイラ)
知能が高く、魔法を使うことができる獣の総称。「双頭犬(オルトロス)」、「奇眼鳥(コカトリス)」、「独角馬(ユニコーン)」、「猛禽獣(グリフォン)」、「大海魔(クラーケン)」、「装鎧竜(ドラグーン)」、「幻想樹(エント)」の全部で7種類が存在する(幻想樹は既に滅亡しており、それを抜いて6種類と表記されることもある)。このうち、装鎧竜と大海魔は人間と意思疎通ができる。装鎧竜は棄獣の中でも最強で、防御に優れる上に変身魔法を扱う。なお、装鎧竜と契約を結んだ人間を「竜騎士」と呼ぶ。
亜人兵
戦国時代末期に、ガズ帝国を含めた各国で研究・創造されていた獣耳や尻尾を持つ「亜人」のこと。妊婦の胎内にいる胎児に対して魔法による干渉を行って人工的に作り出され、高い能力を持ち普通の人間よりも優れた彼らは兵士として活用された。
八英雄
禁断皇帝「アルトゥール・ガズ」を倒し、世界を救ったとされる八人の英雄のこと。八人がそれぞれバラバラになった皇帝の八つの遺体を持ち帰ったとされる。世間では「英雄」と称えられているが、その後は信じていた者から裏切りに遭ったり、俗世間を離れて誰にも知られず亡くなっていたりと、悲惨な余生を送った者も多い。
遺体
八英雄が持ち帰ったとされる八分割されたガズ皇帝の遺体。チャイカと呼ばれる少女達は、この遺体を全て集めることを目的としている。遺体が全て八英雄の下にあるとは限らず、他人に売られてしまったものもある。実際には八分割ではなく、遺体はさらに細分化されているとも言われる。
ラーケ語
滅亡したガズ帝国で使われていた公用語。

作中に登場する技[編集]

鉄血転化
アキュラの里の乱破師(サバター)が代々受け継いできた奥義。一種の催眠術(自己暗示)のようなものである。
全身の気脈を活性化させて身体能力を大幅に高めることで、自らの技術を最大限に活用できる状態となる。気脈の活性化によって皮膚上に血のような赤色の刺青のような紋様が浮かび上がり、全身を気脈から漂うオーラのようなものが覆って光の屈折角を変化させるため、目や髪など気脈の影響を受けやすい部位が血のような赤色に染まる。
高い身体能力を得られるが、限界時間を越えた使用は自らの身体を破壊するために長時間は使用できず、大量のエネルギーも消費するために使用後は戦闘行動を維持できず休息が必要不可欠であるうえ、使用した分の栄養を摂取する必要がある。
訓練によってあらかじめ身体に刻み込まれたキーワードを用い、発動や解除を行う。キーワードについては以下の通り。
発動
「我は鋼なり、鋼故に怯まず、鋼故に惑わず、一度敵に逢うては一切合切の躊躇無く。これを滅ぼす凶器なり。」
解除
「我は戦いの終わりを告げる。我は人なり。」

書籍[編集]

富士見ファンタジア文庫(KADOKAWA / 富士見書房)レーベル、既刊8巻(2014年1月現在)

  1. 2010年12月18日初版発行 ISBN 978-4-8291-3596-9
  2. 2011年5月20日初版発行 ISBN 978-4-8291-3640-9
  3. 2011年10月20日初版発行 ISBN 978-4-8291-3692-8
  4. 2012年3月17日初版発行 ISBN 978-4-8291-3740-6
  5. 2012年8月17日初版発行 ISBN 978-4-8291-3793-2
  6. 2013年1月19日初版発行 ISBN 978-4-8291-3848-9
  7. 2013年7月20日初版発行 ISBN 978-4-8291-3913-4
  8. 2014年1月18日初版発行 ISBN 978-4-0407-0007-6

漫画[編集]

棺姫のチャイカ[編集]

月刊少年エース2011年12月号(KADOKAWA / 角川書店)より連載開始。作画は茶菓山しん太
連載に先駆け、同誌2011年11月号にてプレビューコミックが8ページ掲載された。原作よりの構成だがオリジナルエピソードや描写を加えている。巻末には原作者と原作イラストのコメントが掲載されている。

コミックス
レーベルは角川コミックス・エース(KADOKAWA / 角川書店)。既刊4巻。(2014年3月現在)
  1. 2012年3月26日初版発行 ISBN 978-4-04-120208-1
  2. 2012年8月26日初版発行 ISBN 978-4-04-120337-8
  3. 2013年5月26日初版発行 ISBN 978-4-04-120633-1
  4. 2014年3月26日初版発行 ISBN 978-4-04-121061-1

棺姫のチャイカっか[編集]

4コマnanoエース2011年Vol.4より2013年Vol.20号(少年エース2013年1月号増刊)まで連載された。また、月刊少年エースにおいても2014年3月号より集中連載形式で連載を開始している。作画はかにかま
原作とは無関係(スピンオフ)のギャグ4コマ漫画である。

コミックス
レーベルは角川コミックス・エース(KADOKAWA / 角川書店)。既刊1巻。(2014年3月現在)
  1. 2014年3月26日初版発行 ISBN 978-4-04-120651-5

学園チャイカ![編集]

デジタルコミック『エイジプレミアム』(KADOKAWA / 富士見書房)2014年2月号より連載開始。作画は水瀬せり。
チャイカたちが高校生に扮し「ガズ学園」を舞台にして、コミカルに描かれたスピンオフ作品である。

テレビアニメ[編集]

2014年4月より放送中。

2013年7月22日にテレビアニメ化が進行中であることが富士見書房で発表された後、同年10月12日に各メディア向け発表やスタッフ発表が行われた[1]

監督はテレビアニメ『スクラップド・プリンセス』やアニメ映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ黄金のスパイ大作戦』『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!オラと宇宙のプリンセス』の増井壮一、シリーズ構成は『THE IDOLM@STER』や『らき☆すた』の待田堂子、キャラクターデザインは『絶園のテンペスト』の新井伸浩、アニメーション制作は『エウレカセブン』シリーズや『STAR DRIVER 輝きのタクト』のボンズが、それぞれ担当する[1]

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

オープニングテーマ「DARAKENA」
作詞 - 岩里祐穂 / 作曲・編曲 - manzo / 歌 - 野水いおり
エンディングテーマ 「快楽原理」
作詞 - 真名杏樹 / 作曲 - manzo / 編曲 - 尾澤拓実 / 歌 - coffin princess(安済知佳藏合紗恵子牧野由依

各話リスト[編集]

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督 原作巻
第1話 棺かつぐ少女 待田堂子 増井壮一 綿田慎也 新井伸浩 第1巻

放送局[編集]

放送地域 放送局 放送期間 放送日時 放送系列 備考
東京都 TOKYO MX 2014年4月9日 - 水曜 25:05 - 25:35 独立局
兵庫県 サンテレビ 水曜 25:30 - 26:00
福岡県 TVQ九州放送 水曜 26:40 - 27:10 テレビ東京系列
千葉県 チバテレビ 2014年4月10日 - 木曜 25:00 - 25:30 独立局
埼玉県 テレ玉 木曜 25:05 - 25:35
岐阜県 岐阜放送 木曜 25:45 - 26:15
三重県 三重テレビ 木曜 26:20 - 26:50
神奈川県 tvk 2014年4月11日 - 金曜 25:15 - 25:45
日本全域 BS11 金曜 27:00 - 27:30 BS放送 ANIME+』枠
dアニメストア 2014年4月13日 - 日曜 12:00 更新 ネット配信 製作委員会参加

BD / DVD[編集]

発売日 収録話 規格品番
BD DVD限定版 DVD通常版
1 2014年6月27日予定 第1話 - 第2話 KAXA-7081 KABA-10240 KABA-10246
2 2014年7月25日予定 第3話 - 第4話 KAXA-7082 KABA-10241 KABA-10247
3 2014年8月29日予定 第5話 - 第6話 KAXA-7083 KABA-10242 KABA-10248
4 2014年9月26日予定 第7話 - 第8話 KAXA-7084 KABA-10243 KABA-10249
5 2014年10月31日予定 第9話 - 第10話 KAXA-7085 KABA-10244 KABA-10250
6 2014年11月28日予定 第11話 - 第12話 KAXA-7086 KABA-10245 KABA-10251

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 第7巻ではバルタザール・ハルトゲンという名前で紹介されている。誤植なのか名前が変更されたのかは不明。

出典[編集]

  1. ^ a b 「棺姫のチャイカ」アニメ化決定  榊一郎のライトノベルを原作、アニメ制作はボンズ”. アニメ!アニメ! (2013年10月12日). 2014年1月25日閲覧。

外部リンク[編集]