NIAGARA CALENDAR
『NIAGARA CALENDAR』 | |||||
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大滝詠一 の スタジオ・アルバム | |||||
リリース | |||||
録音 |
45 Studio, Fussa Over Dubb:Sound City, Freedom | ||||
ジャンル |
ロック ポップス | ||||
レーベル |
NIAGARA ⁄ COLUMBIA NIAGARA ⁄ CBS/SONY(再発) NIAGARA ⁄ Sony Music Records(再発) | ||||
プロデュース | 大瀧詠一 | ||||
チャート最高順位 | |||||
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大滝詠一 アルバム 年表 | |||||
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『NIAGARA CALENDAR』収録のシングル | |||||
ナイアガラ・レーベル 年表 | |||||
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『NIAGARA CALENDAR』(ナイアガラ・カレンダー)は、1977年12月25日に発売された大滝詠一の通算4作目のスタジオ・アルバム。
解説
ジュリー・ロンドンが1956年に発表したアルバム『カレンダー・ガール』の大瀧版[1]で、日本で最初に作られた「カレンダーアルバム」である。
大瀧自身はこのアルバムに全てを賭ける意気込みで完成度にこだわり続け、本人もかなりの自信作として世に発表するが、このアルバムが商業的に失敗し、発売後に大瀧はコロムビアとの契約を打ち切られてしまうため、結果的には「第一期ナイアガラ」のラストアルバムとなる。
1981年4月1日に笛吹銅次こと大瀧自身による全曲リミックス、新ジャケットにて再発売された。更に1986年3月21日には吉田保による再リミックスが施されたCDが発売された(廃盤)。
2008年3月21日に30周年記念盤がリリースされた。本作には山下達郎がストリングス・アレンジで深く関わっていることから、2008年の『サンデー・ソングブック』(新春放談)では、本アルバム制作の裏話に特化していた。2008年1月6日放送冒頭の「Rock'n'Roll お年玉」が1981年ミックス(曲の裏話の後、1977年のオリジナル・ミックスもかけられた)で、その他の曲は1977年のオリジナル・ミックスがかけられているが、この時点ではデジタルマスターは作られていないため、LPからかけている(注意深く聞くとレコードノイズが確認出来る)。
2008年1月6日放送の『サンデー・ソングブック』(新春放談)で大瀧自身が、このアルバムのマスターテープの音の配置はL-Rチャンネルが逆であり(福生スタジオのミキサーの出力端子の接続を左右逆にしていたため。スタジオのモニター出力端子の接続は正しかった)、LPもL-Rチャンネルが逆の状態でリリースされたことを明かした。何故L-R逆で発表することになってしまったのかという理由を「事務所関係者がミックス終わりを待っていたこと(すぐにミックスダウンしたテープをマスタリングスタジオに届けるため)と「多羅尾判内楽団1」(の制作)が翌年(1978年)にずれていればL-Rが逆であることも確認出来た」と嘆いていた。本アルバム30周年記念盤制作にあたり、L-Rチャンネルの音の配置を本来聞かせたかった、スタジオモニタースピーカーから聞こえていたものに戻した。そういったことから大瀧は、「新しい物を再提出する気分」と言っており、オリジナルマスターのLRが逆に録音されていたことが判明した件について「今回のL-Rチャンネルが逆に録音されていたことが判明したのは、還暦祝いだろう」と言っている。つまり、オリジナルのL-R逆のバージョンは、LPを入手して聞く必要がある。
福生スタジオにエコーマシンがなかったため、エコーを用いたように聞こえる曲は、トイレのルームエコーを利用したり、多重録音で作ったと明かしている。尊敬するフィル・スペクターの楽曲制作手法を用いて、ウッドベース2本のツインベースで録音した曲もあるとも明かした。さらに、曲毎にマイクを変えて録ったとも語っている。
大瀧は「オリジナルマスターを30年振りに回した(再生させた)」と語っている。
CD:SRCL-5009
オリジナルマスター(オリジナルLPで福生スタジオのミキサーの出力端子の接続を左右逆にしていたため、L-Rが逆にミックスされて発表していたものを、リマスターに際し、本来大瀧がリリースしたかったL-Rに戻してある)と1981年のリミックスマスターを1枚に収めた。ただし、1981年版の「クリスマス音頭」はそのまま収録するとCD1枚の収録時間の限界を超えてしまうため、1分50秒のスペシャル短縮版で収録されている(総収録時間は78分05秒)。このため、シングル・バージョンの「青空のように」「お花見メレンゲ」(Mono Mix)「Blue Valentine's Day」は、未CD化のままとなった(2015年に「お花見メレンゲ」以外は「Best Always」で初CD化)。
収録曲
SIDE 1
- Rock'n'Roll お年玉
- 冒頭のSEについて大瀧は「部屋の中にテープ・レコーダーを置いて、狭いところにマイク2本並べて、真ん中にカレンダーを置いて録音ボタンを押して、一旦戸を閉めて。向こうでレコーダーが回ってるわけですよね。で、ギイッって自分で戸を開けて、畳敷きのところをスリッパを履いて音をちょっとたてつつ、壁にとめてあったカレンダーの表紙をビリビリ破って」[2]と、その録音手順を明かしているが、“みなさん”の挨拶はその場で言っているという。また、「スタジオの外から中に入ってくる、というのは『幕末太陽傳』の当初のアイデアの逆ですよね。外にいた人間がスタジオに入ってきて曲が始まるという」[2]とも答えている。後に鈴木祥子によってカヴァーされた[3]。
- Blue Valentine's Day
- お花見メレンゲ
- Baseball-Crazy
- 五月雨
- 1972年に発売されたシングル「空飛ぶくじら」[5]のカップリング曲のセルフ・カヴァー。その経緯について大瀧は「5月は考えたんだよね。こいのぼりとか菖蒲湯とか、いろいろ考えあぐねてもうネタがなくて。これはもう<五月雨>をやるしかないなと思ったんだけれども。だけどなんであんなライチャスのできそこないみたいなアレンジを突然しようと思ったのかはよくわからないんだけど。まあ、スペクターのアプローチでどの曲かはやらないととは当然思ってたんだけど。原曲はご承知の通りまるで似ても似つかないアレンジなんだけど。それで<五月雨>をカヴァーするにあたって、“あつめてはやし最上川”とかまあそういう長い梅雨の時期を表現したかったのよ。だから延々、オリジナルには雨のSEを入れて。ずーっと梅雨の時期を延々と表現するから、ドラムが入ってドラマティックにするよりも、ドラムなしで延々とやってった方が梅雨のうっとうしい時期が長く続くという意味合いではこっちの方がいいと」[2]いう。また、コーラスについては「何度も何度もやった。シンガーズ・スリーのお姉さんに歌ってもらって録って。ピンポンしてまた歌ってもらってピンポンして。またピンポンして。それでもっこりしてるからエコーのようになるのと、雨の音でごまかされてるからエコーがあるように聞こえるんだよ。エコーはないの。重ねて重ねて、いくつも入れたやつを(左右に)配置したんだよ。でもそうしないとステレオ感が出なかったからね」[2]と答えている。そのほか、歌詞カードでは歌詞が縦書きで掲載されている理由については「とにかく書きづらい漢字を使って。これは憂鬱から始めて。塒とか矢鱈とか矢継早とかわざわざ古い漢字を使って。永井荷風の本から。あえてそういう風にしてみようと。歌を聴いているときにはこういう漢字は想定されないけれど、歌詞カードを見たときの印象で、これは縦書きが良いだろうと」[2]答えている。
- 青空のように
- 当時シリア・ポール「夢で逢えたら」を手がけたことから、その男性版として制作された。そのため、「夢で逢えたら」と同じコード進行になっている。シングルとアルバムではバージョンが異なる。コーラス&ストリングス・アレンジを手掛けた山下達郎は、コーダで自身の裏声がハッキリ聞こえるため、シングルバージョンが好きだと言っている。このアルバムバージョンのミックスは大滝曰く「失敗ミックスではない」と言う。
- 大滝が「新春放談」で明かしたシングルとの違い。
- ボーカルの音量を下げて、オケを前面に押し出した。
- バック演奏の素材をバラバラに聞かせるために、音の配置を左右で分けた(洋楽のオールディーズで見られる左からボーカル、右からコーラスが聞こえると言う左右で別の音を聞かせるミックスの手法)。
- シングルでは、エコーがかかり、わかりづらかったオケの素材を聞かせるため、ノーエコーにした。
- ボーカルは、シングルと同じで歌い直してはいないことや、山下達郎のコーラスの裏声が前面に出ていたらコミックソングの様になるため抑えめにミックスした、とも語っている。
- シングルバージョンや1981年発売のリミックス盤収録のリミックスバージョンや「音壁 JAPAN」収録のリミックスバージョンでは、冒頭でサビの歌詞を歌っているが、ここでは歌っていない。プロモーションシングル盤のB面に大滝詠一楽団名義のインスト版(モノラルミックス)が収録されている。歌入りの物のインストであり、ラジオで大滝はカラオケと言っている。
SIDE 2
- 泳げカナヅチ君
- アルバムでは曲ごとに誰かしらのボーカル・スタイルを模しているが、この曲のボーカルについて大瀧は「まず僕が歌うときは、無意識の状態に持っていくんですよ。それが歌手モードのスイッチを入れることになるんです。それまではクリエイターの意識が先行している。歌手は意識が先行するとロクな事にならないからスイッチを切り替えると。その状態でテープが回ったらあの声が出てきたのですよ。カナヅチ君というか金づちなんだけどさ。それで金づち君は声が低いんだな、どうやら。つまりこの段階まで、曲は僕の頭の中で鳴っているだけなの。録音のときに初めて声を出して合わせているんですよ。だから歌のキーを設定して作っていない。にもかかわらず偶然行けたから助かったわけですけどね。ギリギリかな? 僕は下の音域がDだから、まずこの偶然に驚きましたね。それで途中“助けられた”から声がひっくり返るところがあるでしょ。あれも偶然そうなったの、ヨーデルみたいに。で、2回目録音するときは“あそこはヨーデル、しゃっくり唱法だったな”って思いながら歌ってみた。で両方合わせたら1回目のような譜割にはなっていなかったんだけど、しかし結果的にそれがすごく面白く交差して絡んだと。そうなると“ああ面白いな。もっと絡ませてみようか”と試行錯誤しそうなものだったんだけど、そんなことしている時間は無かったんだな、これが。だからホント、出たとこ勝負ですよ。2回サラッと歌っておしまい」[6]だったという。また、この曲のドラムについて大瀧は「このドラムは橿渕哲郎君なんだけど、たまたま録音時にレギュラーだったユカリが居なくて急きょ鈴木慶一君の紹介で来てもらった。いわゆる手慣れたスタジオ・ミュージシャンとは違うフィーリングだったけど結果的にはそれが吉と出たね。ある意味デニス・ウィルソンをほうふつさせる。だからこの曲にぴったりだったわけ」[6]と解説している。
- 真夏の昼の夢
- 前曲「泳げカナヅチ君」で流れていた波音はこの曲中でも続き、さらにこの曲の最後まで流れ続ける。このSEはミックス中、再生しながらミックスされたものでマルチ・テープ自体には録音されていないが、マルチ・テープはそれぞれ別に録音した「泳げカナヅチ君」と「真夏の昼の夢」をミックス前につなげてしまったという。大瀧は「曲間はシロ(スプライシング・テープ)が入った状態でしたけど、ミックスは2曲通してやったの。だから7月でまずスタートするよね。フェーダーとかパンとか7月のセットになっているわけ。7月が終わったらわずか数秒の間に8月のセットに変更するんだよ。フェーダーとパンだけ考えても単純計算で32か所…間に合うわけないんだ。よく覚えているのは“8月の最初、弦のフェーダーを上げなきゃ!”ってうろたえたことかな。そんなわけで8月はミックスがイマイチなのですよ。77ミックスだと波の音があるからマスキングされていてあまり気がついた人はいないみたいだけど、やっている本人はかなり落ちたね。なので81ミックスはじっくり時間かけてやったけど、意外と変わらないもんだなあって。確かに別々にミックスすれば少しはマシだったのかもしれないけど、続けてやりたかったんだ。でもやってみてダメだったから違う方向で…と言ってるほど時間的余裕も無くてねえ」[6]という。
- 名月赤坂マンション
- 大瀧は「まあ、9月は名月だからこれしかないと。名月は端から考えていたんだけど。赤坂マンションっていうのがくるとは自分でも夢にも思わなかったんだけど。会社(ナイアガラ・エンタープライズ)を畳むっていう話が出てきたから[7]。何度も言ってるとおりこれは実録、私小説だから」[2]という。録音については「ハープ奏者の山川(恵子)さんが福生まで来てくれた…と記憶していますね、多分。このときは小さいハープを持ってきてくれたんじゃなかったかな。響きがちょっと変わっているでしょ。尺八や三味線奏者も福生まで来てもらいました。尺八で最初に思いっきり息を吸うのがイントロでばっちり聴こえるでしょ。普通そういう部分はミックスで切るんだけど、僕はとても新鮮だったからそのまま残しているの」[6]という。間奏部分には『NIAGARA TRIANGLE Vol.1』[8]収録曲「ココナツ・ホリデー」のマルチ・テープから抜き出された布谷文夫の“アミーゴ”がポン出しでマルチに入れ込まれ、そのトラックに風呂場エコーがかけられている。大瀧によれば「布谷さんの“アミーゴ”の雄たけびは風呂場エコーをかけています。もともとは浪曲子守唄のセリフにある“いや、ふびんな社員たちも…”っていうのも考えてたんだけど、さすがにねえ。それは“たそがれ忠治”という植木等さんのネタがあるんだけど、そこから来ててさ、ちょうどなわけよ。で、それじゃああまりにみっともないと思って、何か無いかなあと考えていたら“アミーゴ”が浮かんでそれだ! と。早速入れてみたらいいんだよ、これが。あるときは悲しく。あるときはおかしく。何とでも使い勝手があるからね」[6][2]と答えている。また、歌手モードについては「水前寺清子よろしく振りを入れて歌っているんです。“ニッコリ”のときにドンって床を踏んでさ。ショックアブソーバー入れているんだけど、ドンって踏んでる音がソロで聴くと入っているよ。振りを入れないとああいう歌は歌えないからねえ。水前寺清子が“ウニャ?”ってなるのも気持ちが分かったね。(マイクの)RCA 77DXはリボンだからエコー無しのままだとちょっとわびしいですね。81ミックスのほうが明るいもん。それはミックスしているときの心理的な部分…。“スタジオも閉めるんだあ”っていう鬱屈したわびしさが出てるんだろう」[6]と振り返っている。
- 座 読書
- 想い出は霧の中
- インストバージョンのタイトルは「霧の乙女号」で(霧の乙女号はナイアガラの滝を遊覧する観光船の名前でもある)長らく未発表だったが、30周年盤『多羅尾伴内楽団 vol.2』にボーナストラックとして収録された。
- クリスマス音頭
- All songs written by 大瀧詠一
クレジット
1月 : Rock'n'Roll お年玉
- Musicians
- Drums : 上原 “ユカリ” 裕
- Bass : 金田一 “キンタ” 昌吾(新人)、六川正彦
- Piano : 佐藤博
- Guitar : 村松邦男
- Streel Guitar : 駒沢裕城
- Harmonica : 松田 “アリちゃん” 幸一
- Baritone Sax : 砂原俊三
- Chorus
- Orange Blossoms(シンガーズ・スリー改め)
- Vocal
- 多羅尾 “Rockn' Roller” 伴内(30才)
- Dedication
- Elvis Presley(Forever!)、Gene Vincent、Buddy Holly、Jerry Lee Lewis、Richie Valens、J.P.Richardson、Eddie Cochran、Poul Anka、Neil Sedaka、Johnny Tillotson、Bobby Vee、Tommy Roe、Freddie Cannon、Ricky Nelson、Fats Domino、Shirley and Lee、NHK、宇崎竜童[9]、ハナ肇、松本隆[10]、永島慎二、財津一郎[11]
2月 : Blue Valentine's Day
- Musicians
- 6st. Guitars : The Otsukare-Sons(駒沢、村松、金田一)
- Streel Guitar : 駒沢裕城
- Bongo : イーハトヴ・田五三九
- Harmonica : 松田幸一(Fantastic!)
- Strings Arr. : 山下達郎
- Bass : unknown
- Vocal
- ちぇるしい(18才-精神年命)
- Dedicated to old memories of my younger days.
3月 : お花見メレンゲ
- Musicians
- Drums : 上原 “Unbelievabable トチリング” 裕
- Bass : 金田一昌吾
- Piano : 井上鑑、上田 “メリー” 雅人
- Guitar : 村松邦男
- Streel Guitar : 駒沢 “サクラ” 裕城
- Giro : イーハトヴ・田五三九
- Clarinet : 岡崎資夫
- Chorus
- Vocal
- 遠山 “桜吹雪” 金五郎
- Dedication
4月 : Baseball-Crazy
- Musicians
- Drums : 上原裕
- Bass : 田中章弘、六川正彦
- Guitar : 村松邦男
- Streel Guitar : 駒沢裕城
- Piano : 上田雅人
- Arp : 井上鑑
- Percussion : イーハトヴ・田五三九
- 特別出演 : “福生エキサイターズ(ハシリ・クラッピング)応援団”
- 団長 : ラウドネス・布谷
- 団員 : タンバリン・村松、GH・助川、前島兄弟
- Vocal
- ミズホの大滝(背番号16)
- Dedication
- 日本プロ野球連盟、土居まさる、Allen Tousaint、坂上二郎
5月 : 五月雨
- Musicians
- Bass : 金田一昌吾
- 6st. Guitars : The Otsukare-Sons
- E.Guitar : 村松邦男
- Streel Guitar : 駒沢裕城
- Piano : 上田雅人
- Tambourine : イーハトヴ・田五三九
- Horns : 稲垣次郎、鈴木正男、岡崎資夫、砂原俊三
- Strings Arr. : 山下達郎
- Chorus
- Orange Blossoms
- Vocal
- Bill “The Rainmaker” メロメロ
- Dedication
6月 : 青空のように
- Musicians
- Drums : 上原裕
- Bass : 田中章弘
- Piano : 井上鑑
- Guitar : 村松邦男
- Streel Guitar : 駒沢裕城(Great Phrase!)
- Bell, Hand-Claps : 西多摩リズム・セクション
- Horns : 稲垣セクション
- Strings Arr. : 山下達郎
- Chorus
- Orange Blossoms
- Vocal
- 大滝パパ
- Dedication
- P、チビ、チイタン、ミスター・長嶋
7月 : 泳げカナヅチ君
- Musicians
- Chorus
- Jack Tones(ちぇるしい、多羅尾、我田、霧宿)
- Vocal
- 宿霧 “Borris” 十軒
- Dedication
- 子門真人、高田ひろお、佐瀬寿一、Wilson Bros、Danny and Juniors、Buddy Holly、荒木一郎、Al Casey、Lee Hazelewood、Ventures、Dick Dale、Duane Eddy、Go-Gos、宮下静雄(Forever)
8月 : 真夏の昼の夢
- Musicians
- Bass : 金田一昌吾
- Piano : 井上鑑(Great!)
- Guitar : 村松邦男
- Strings Arr. : 山下達郎
- Drums : unknown
- Vocal
- パック・大滝
- Dedication
- Willie、朝日麦酒(4年間どうもありがとうございました)
9月 : 名月赤坂マンション
- (ある小企業社長の悲哀)
- Musicians
- Drums : 上原裕
- Bass : 田中章弘、六川正彦
- Guitar : 村松邦男
- Piano : 上田雅人
- Clavinet : 井上鑑
- Harp : キョーフの山川さん(Fantastic!)
- 尺八 : unknown
- 三味線 : unknown
- 特別出演 : アミーゴ・布谷
- Vocal
- 国定公園[12](股旅さうんど愛好会会長)
- Dedication
- 植木等、塚田茂[13]、矢野亮[14]、小林潤、尾崎紅葉[15]、岸本哲、伊沢千枝子、飯野光雄、青木義輝、荒井仁、神直則、前田裕子(以上七名の諸君どうもありがとう-大滝)、前島邦昭、前島洋児(これからもよろしく-大滝)
10月 : 座読書
- Musicians
- Drums, Bass Tom, Maracus : 上原裕
- Bass : 六川正彦、田中章弘
- Piano : 佐藤博
- Guitar : 村松邦男
- Streel Guitar : 駒沢 “マツムシ” 裕城
- Bass Tom : イーハトヴ・田五三九
- Chorus
- 読書同好会
- Vocal
- 二宮損損
- Dedication
- Johnny Otis、Stranger Loves、漣健児、Caterina Valente、前川清、大正製薬
11月 : 想い出は霧の中
- Musicians
- Drums : 井ノ浦英雄、井上敦
- Bass : 六川正彦、光永巌
- Guitar : 村松邦男
- Streel Guitar : 駒沢裕城
- Piano : 上田雅人
- Solina : 井上鑑
- Vocal
- 我田引水 “哀愁さうんど、歌謡曲同好会会長”
12月 : クリスマス音頭
- Musicians
- Drums : 上原裕
- Bass : 田中章弘
- Piano : 井上鑑、上田雅人
- Guitar : 村松邦男
- Streel Guitar and Chime, Chanchiki : 駒沢裕城
- 木魚 : イーハトヴ・田五三九
- シャモジ : ますらお派出夫会
- 三味線 : unknown
- 笛 : unknown
- Horns : 稲垣セクション
- Strings Arr. : 山下達郎
- Chorus
- Orange Blossoms : 伊集 “Strange-laughing” 加代子、和田 “カコ” 夏代子、鈴木 “イット” 宏子
- おはやし
- 白瀬春子社中
- Choir
- 基地-Guys(アミーゴ、GH、カンテラ、ヒネ、ヨージ)
- Vocal
- 苦労巣三太
お正月
- Vocal
- 坂本八
- トランク短井
- Chorus
- The Kingtones
スタッフ
- <カレンダー・ボーイズ>
- 前島邦昭、前島洋児(Niagara Enterprises)
- 矢崎芳博、栗田孝高(Random)
- 黒田晃章、若林孝、後藤博、山川栄一(Columbia)
- 京極謙(P.M.P)
- 布谷文夫(English Comnanion, Kawagoe)
- GH・助川(CBS/SONY)
- 角能正恭(Sun Life, Tachikawa)
- Cover Concept : 大瀧詠一
- Cover Design, Layout : 中山泰(Ritchie Young Studio)
- Photo : 井出情児、金田一伴内、大滝ヤヨイ
- Technical Service : Random(Thanks!)
- Recorded and Mixed at 45 Studio, Fussa
- (Over-Dubbed at Sound City, Freedom)
- Recording and Re-mix Engineer : 笛吹銅次
- Mastering Engineer : 時枝一博
- All Rhythm Arrangements : 多羅尾伴内
- Produced by 大瀧詠一 for Niagara Enterprises
CD:SRCL-5009
- Rock'n'Roll お年玉 (4:00)
- Blue Valentine's Day (3:20)
- お花見メレンゲ (2:21)
- Baseball-Crazy (2:54)
- 五月雨 (4:16)
- 青空のように (3:01)
- 泳げカナヅチ君 (3:43)
- 真夏の昼の夢 (2:46)
- 名月赤坂マンション (3:05)
- 座 読書 (2:03)
- 想い出は霧の中 (3:18)
- クリスマス音頭
- 〜お正月 (7:04)
- Rock'n'Roll お年玉 (4:01)
- Blue Valentine's Day (3:21)
- お花見メレンゲ (2:21)
- Baseball-Crazy (2:55)
- 五月雨 (3:34)
- 雨のSEがカットされている。
- 青空のように (3:09)
- シングルバージョンと同様に「ジャンジャジャンジャジャンジャン」後のイントロ部分(サビ部分のメロディーも同じ)にサビの歌詞が入る他、エンディングの山下達郎のコーラスもはっきり聞こえるようになっている。全体的にシングルバージョンを基にバランスを変更したものとなっている。1977年版アルバムバージョンでは、サビの歌詞は入らない。オムニバス・アルバム『音壁 JAPAN』には、この1981年リミックス・バージョンとも異なる別ミックスのバージョンが収録されている。こちらは1986年バージョンの左右を逆にしたものとなった。こちらもイントロにサビの歌詞が入っている。
- 泳げカナヅチ君 (3:16)
- 真夏の昼の夢 (2:23)
- 名月赤坂マンション (3:08)
- 座 読書 (2:04)
- 想い出は霧の中 (3:19)
- クリスマス音頭(スペシャル短縮版) (1:50)
- フルコーラスは、1996年の81年リミックス盤の再発CD、2011年3月20日発売の生産限定CD-BOX「NIAGARA CD BOOK」の一枚としての81年リミックス盤再発CDで聞ける。
- 1〜13:オリジナル 78年版
- 14〜25:81年リミックス版
- «Re-Mastering Data»
- A/D Transfers by 中里正男 at ONKIO HAUS, Ginza
- D/D Transfers by 内藤哲也 at Sony Music Studios Tokyo
- Mastering by 笛吹銅次 at Fussa 45 Studio, Fussa
- Director : 城田雅昭
- Producer : 大瀧詠一 (The Niagara Enterprises)
脚注
- ^ 『大滝詠一Talks About Niagara』収録のインタビューで大瀧は、ニール・セダカの同名曲とエルヴィス・プレスリーのシングル「アイ・ニード・ユア・ラヴ・トゥナイト」のジャケットを基にしていると述べている。
- ^ a b c d e f g レコード・コレクターズ4月増刊『大滝詠一 Talks About Niagara』(ミュージック・マガジン)pp142-185 LONG INTERVIEWS『ナイアガラ・カレンダー』、2011年4月1日発行・第30巻第8号・通巻397号
- ^ a b 鈴木祥子「青空のように」 2011年1月26日発売 BEARFOREST RECORDS CD-S:DDCZ-1731
- ^ FISHMANS「Walkin'」 1993年2月19日発売 MEDIA REMORAS CD-S:MRDA-00009
- ^ 「空飛ぶくじら」 1972年5月25日発売 Bellwood ⁄ KING EP:OF-3
- ^ a b c d e f 「Sound & Recording Magazine」2008年6月号(リットーミュージック)P46〜49 “大瀧詠一、自らを語る vol.3”
- ^ 事業を縮小の上、運営をP.M.Pに委託。以後、会社は名目上は存続した。
- ^ 1976年3月25日発売 NIAGARA ⁄ COLUMBIA LP:LQ-7001
- ^ 大瀧は「日本語のロックンロールというとどうしてもああなるなあ」と、歌詞の“ちょっと廃れた”の箇所は宇崎竜童ぽいと思いながら歌ったという。
- ^ はっぴいえんどのアルバム『はっぴいえんど』の1曲目「春よ来い」が“お正月といえば”で始まることから。
- ^ 大瀧は、歌詞の“ちょうだい”は財津一郎でやりたかったという。
- ^ “たそがれ忠治”から、読み方は“くにさだきみその”となっている。
- ^ 大瀧曰く“イントロのメロディをいただいた”という「たそがれ忠治」の元である「めんどうみたョ」の作詞者。
- ^ 曲中にイメージ的に入っているという「達者でナ」の作詞者。
- ^ 『金色夜叉』の一節“今月今夜のこの月も”が引用されていることから。