MBSニュース

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MBSニュース』(エムビーエスニュース)は、毎日放送(MBS)のラジオテレビで放送されるニュース番組のタイトル。テレビでは2011年11月から、『MBS NEWS』のタイトルで放送している。

ラジオ

1951年9月1日新日本放送(NJB)として開局した当初から、毎日新聞社の協力による『毎日新聞ニュース』のタイトルで放送されてきた。1974年ニュース編集権が毎日新聞からMBSへ移管されたことに伴い、『毎日ニュース』に改題したが、1999年頃から『MBSニュース』にタイトルを改めた。MBSラジオのニュースは、共同通信社、毎日新聞、JNN、JRNからの配信と、MBS報道局が取材したニュースを伝えている。

生ワイド番組の内包ニュースとして放送される場合は、ニュースの合間に、番組の出演者と担当のアナウンサーでクロストークを展開することがある。『それゆけ!』金曜日のパーソナリティをやしきたかじんが務めていた時期には、12時過ぎの『毎日ニュース』で、たかじんと平松邦夫(当時の担当アナウンサー、後の大阪市長)のやり取りをはさんで40分以上も時間を費やしたこともあった。また、2005 - 2013年度の『ノムラでノムラだ♪ EXトラ!』内包分でも、緊急時を除いて同様の掛け合いが放送されていた(当初は16時台 → 後期は17時台)。現在では、『子守康範 朝からてんコモリ!』内で平日5時台に放送されるニュースを馬野雅行が担当する場合に、メインパーソナリティ・子守康範(元・MBSアナウンサー)との間で共通の関心事(主に鉄道関連)についてのクロストークを展開することがある。その一方で、『松井愛のすこ~し愛して♥』内で放送する平日12時台のニュースでは、放送直前に『ひるおび! JNNニュース』(TBSテレビ制作の全国ニュース)で使われたJNN系列各局記者のリポート音源を随時挿入している[1]

平日の放送では、一部の曜日・時間帯にスポンサーが付いている。土曜日については、ここ10年ほど固定スポンサー(不二食品)が定着している。いずれの場合も、本編終了後のCM明けに提供クレジット(「〜がお送りしました」、いわゆる「後クレ」)を入れないことが特徴になっている。また、平日12時台(詳細前述)・17時台(「ネットワークTODAY」というタイトルで『上泉雄一のええなぁ!』平日夕方版に内包)のニュースについては、放送で伝えた項目の概要を放送後にMBSラジオの公式サイトに文字で表示[2]。かつては、放送後にCMと提供クレジットを削除したうえで、公式サイトから音源を配信していた[3]

プロ野球シーズン中の土曜日に『MBSベースボールパーク』としてプロ野球の試合を中継する場合には、中継のカードや時間帯を問わず、5回裏の終了後に1~2項目のストレートニュースを放送。選抜高校野球大会の全試合完全中継を実施していた時期(2008年度まで、3月下旬 - 4月上旬)には、前の試合と次の試合の合間にニュースを放送していた。

なお、5分枠の単独番組として『MBSニュース』を放送する場合には、担当のアナウンサーがストレートニュースを伝えた後にスポットCM・タイトルコールをはさんで天気予報(放送上のタイトルは「お天気のお知らせ」)の原稿も読む。1990年代の一時期には、日曜深夜の最終番組になっていたため、当番組で「お天気のお知らせ」を伝えた直後にラジオのクロージングを流していた。

テレビ

関西のローカルニュース番組のタイトル。日本教育テレビ(NET)とニュースネットワークを組んでいた1960年4月から1970年3月までは、全国ニュースのタイトルを差し替える場合にも使われていた。

歴史

1959年の開局当初から、『毎日新聞ニュース』(ラジオ東京(現在のTBSテレビ)からの裏送り)を除くMBSテレビの全ニュース番組を『MBSニュース』のタイトルで放送していた。1960年4月に、当時のキー局・NET(現在のテレビ朝日)とニュースネットワークを組んでからは、同局発の『NETニュース 朝日新聞制作』のタイトルを『MBSニュース』と差し替えて放送した。1970年1月、NET系のニュースネットワーク・ANNが発足したが、3月までは引き続きネットワークニュースのタイトルも『MBSニュース』のまま(この場合、ANNニュースとしてネットした場合であれば画面右下に「ANN」のロゴが入った)で放送した。以降はローカルニュースとスポットニュース扱いのネットワークニュースのタイトルとして存続(後者は右下に「ANN」が入った)。新聞社との資本連携の明確化を目的としたネットチェンジ1975年3月31日)以降は全国ネットのスポットニュースが『JNNフラッシュニュース』となったことから完全にローカルニュースのみとなり、現在へ至る。

MBSテレビでは、ネットチェンジを機に、朝日放送に代わってJNNTBS系のニュースネットワーク)へ加盟。同系列のテレビ局が徳島県福井県に存在しないことから、(「JNN NEWS」として放送される全国ニュースを含めて)徳島県全域と福井県嶺南地方のニュースも取材・報道している(徳島県の県域放送局はJRTNHK徳島FM徳島のみ。福井県の県域放送局はFBCFTBNHK福井FM福井のみ。YTV・NHK以外の在阪局は徳島県のニュースも、YTV・KTV・NHK以外の在阪局は福井嶺南のニュースも各々取材・報道)。

なお、ネットチェンジの1年前(1974年4月)からは、板倉俊彦(当時・MBSアナウンサー)を皮切りに担当アナウンサーの顔出し出演を開始(板倉俊彦#エピソードで詳述)。ニューススタジオは、毎日放送本社の移転(1993年)などで複数回の変遷を経て、2015年10月から担当アナウンサーの席の右側に放送用のモニターを初めて設置している。

放送時間の変遷

平日昼間の放送は、2005年3月25日まで14:50 - 14:55に放送されていたが、同年4月11日からローカル情報番組『っちゅ〜ねん!』のワンコーナーとして内包されるため終了、このタイトルでの放送が深夜のみになった。その後、同年10月3日から『っちゅ〜ねん!』に内包されていたニュースの枠を14:55から半年ぶりに単独番組として放送、平日昼間と深夜に同じタイトルでの放送が復活した。しかし、2006年4月10日から『ちちんぷいぷい』が14時スタートになるため、番組内で『ぷいぷいニュース』として放送される。これにより、平日は再び深夜だけの単独番組となる。祝日昼間に単独番組として放送する場合もある。

さらに2005年10月8日から、『MBSニュース&天気』に替わって土曜日の夕方にも放送が開始されたが、2008年4月5日より『報道特集NEXT』に内包され単独番組としては終了となった。深夜の放送も2009年3月30日より『NEWS23』にローカルニュース枠が設置されたため、金曜日のみ『NEWS23』を途中飛び降りして単独番組として放送されていた。2010年3月29日から『NEWS23』の後番組として放送されている『NEWS23X』にはローカル枠が設定されない都合上、同日からは月 - 木曜日のローカルニュースも単独番組に戻った。2011年のセンバツからの大会期間中は、放送時間はそのままで、新聞やEPG番組表では「MBSニュース」のタイトルは出さず、センバツのダイジェスト番組『みんなの甲子園』に内包扱いとして放送されている。

2014年3月31日から『NEWS23』(月 - 木曜日)にローカルニュース枠が再び設定されたため、単独番組としては金曜日の同番組の直後(24:15 - 24:20)にのみ編成している。その一方で、2015年4月からは、長らく『毎日新聞テレビ夕刊』として放送されていた日曜夕方のローカルニュース(編成上は『Nスタ』の関西ローカルパート扱い)のタイトルも「MBS NEWS」に統一している。

現在の放送時間

2016年3月28日以降の編成が基準

単独番組としての放送枠

※時刻表記はすべて日本時間

金曜日
  • 24:15 - 24:20
『JNN NEWS』差し替え枠
月曜日 - 金曜日
月曜日 - 木曜日
  • 23:53頃(『NEWS23』内)※TBSと同じ『NEWS23』用のテロップを使用。
土曜日
日曜日
  • 6:54頃
  • 11:35頃
  • 17:45頃(『Nスタ』内)※TBSと同じ『Nスタ』用のテロップを使用。
  • 24:44頃(『S☆1』内)

担当アナウンサー

  • 毎日放送では、他の民放テレビ・ラジオ兼営局やNHKと同じく、基本としてアナウンサー全員がニュースを持ち回りで担当。プロ野球シーズン中にスポーツ実況を担当するアナウンサーがニュースを担当したり、テレビやラジオのメインパーソナリティのアナウンサーが担当する事も珍しくない。ただ近年は、MBSラジオで平日の帯ワイド番組『上泉雄一のええなぁ!』のメインパーソナリティを務める上泉雄一が(緊急時を除いて)ほとんど担当しないなど、アナウンサーによって登場の頻度に差がある。「泊まり勤務」に当たる深夜~早朝5時台のニュースについても、ベテランの関岡香を除いて、既婚で子供がいる女性アナウンサーが登場することはほぼ皆無である。
  • 一部の番組では、担当アナが固定されている。
2014年6月現在
柏木宏之(月曜)、加藤康裕(火曜・木曜)、亀井希生(水曜)
上記のキャスターは、17時台の前半に内包されている『ネットワークトゥディ』(本編をMBSで制作するJRN系列の企画ネット番組)まで出演する。2009年7月30日までは、松井昭憲が長らく、月 - 木曜の12時台と16時台のニュース・『ネットワークTODAY』のキャスターを担当。定年退職後も専属パーソナリティとして出演していたため、放送上「松井昭憲キャスター」と呼んでいた。
河本光正(月曜深夜 - 火曜早朝のテレビ・ラジオニュース担当も兼務)
  • ラジオ:『MBSニュース』(21時台)
千葉猛(火曜)、上田崇順(水曜)、水野晶子(木曜)
2012年度ナイターオフ期間の火~金曜夜間に放送された関連番組『with…夜はラジオと決めてます』でも、上田が火曜・木曜・隔週金曜、水野が水曜、千葉が隔週金曜にニュースキャスターを担当。金曜日に上田(または千葉)がニュースキャスターを担当した場合には、水野がパーソナリティを務める当日21時台の『報道するラジオ』にもリポーターとして出演していた。
ナイターのあともラジオと決めちゃいます?』(2013年度のナイターイン期間限定番組)以降は、上記のシフトに固定。「茶屋町プレミアムナイト」(同年度のナイターオフ期間限定番組レーベル)への内包を機に、ストレートニュースの体裁を取りつつも、重要なニュースには独自の解説を添えている。また、17時台の後半から22時までの間に重大なニュース・気象警報・地震情報が入った場合には、ニュース速報も担当する。
水野晶子(土曜については、5時台の川柳番組『しあわせの五・七・五』にパーソナリティとして出演した後に担当)
西村麻子(月 - 水曜)、上田悦子(木・金曜、いずれも『VOiCE』の女性メインキャスターを兼務)
『VOiCE』を放送する報道スタジオから、「きょうの☆印」14時台のニュースを担当。「NEWS CHECK!!」(17時前のニュース)でもナレーターを務めるほか、ニュース速報が入った場合には、『ちちんぷいぷい』のスタジオへ出演する。
西靖(同番組の総合司会で、2014年4月7日から『VOICE』のメインキャスターも兼務)
15時台の前半まで『ちちんぷいぷい』のスタジオで司会を務めた後に、『VOICE』の告知を兼ねて、テレビの報道フロアから「NEWS CHECK!!」の進行を担当。
2014年3月28日までは、15時台の後半に『MBS NEWS』を内包。2013年4月以降は、上田崇順(月曜)、来栖正之(火曜)、来栖正之または井上雅雄(水・金曜)、千葉猛(木曜)が担当していた。それ以前には、加藤や河田直也が担当していた時期もある。
  • ラジオで平日に『MBSニュース』を放送する場合には、前日深夜から泊まり勤務のアナウンサーが、午前5時台のニュース(『子守康範 朝からてんコモリ! 5時ですよ〜』内)まで担当(緊急時を除く)。6時台のニュース(『子守康範 朝からてんコモリ!』)から、別のアナウンサーに交代する。そのため、6時台のニュースの前には、同番組のパーソナリティ・子守康範(元MBSアナウンサー)が「『MBSニュース』、この時間から担当は〜アナウンサーです」と必ず言っている。

関連項目

外部リンク

  1. ^ HBCラジオ河原多恵子の夕刊ほっかいどう』、TBCラジオ河北新報ニュース』(平日正午分)、TBSラジオ大沢悠里のゆうゆうワイド 昼もゆうゆう120!』(平日11:53の放送分のTBSニュース)、RKBラジオRKBラジオニュース』(平日正午分)、TBSラジオ制作・JRN系列局向けの『ネットワークTODAY』(企画ネット形式で本編を独自に制作するMBS・和歌山放送では未放送)でも実施。
  2. ^ MBS RadioNews 
  3. ^ 金曜日の放送分以外は、放送翌日に更新(金曜放送分は月曜日に差し替え)。『ノムラでノムラだ♪ EXトラ!』内で放送していた時期には、17時分の配信音源に前述の掛け合いも収められていた。