LOVE ALL SERVE ALL
『LOVE ALL SERVE ALL』 | ||||
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藤井風 の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | J-POP | |||
レーベル | HEHN RECORDS / UNIVERSAL SIGMA | |||
プロデュース | Yaffle | |||
チャート最高順位 | ||||
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ゴールドディスク | ||||
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藤井風 アルバム 年表 | ||||
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EANコード | ||||
EAN 4988031487525(初回盤) EAN 4988031487532(通常盤) | ||||
『LOVE ALL SERVE ALL』収録のシングル | ||||
ミュージックビデオ | ||||
「きらり」 - YouTube 「まつり」 - YouTube 「へでもねーよ」 - YouTube 「燃えよ」 - YouTube 「damn」 - YouTube 「青春病」 - YouTube 「旅路」 - YouTube |
『LOVE ALL SERVE ALL』(ラヴ・オール・サーヴ・オール)は、日本のミュージシャン・藤井風の2枚目のアルバムである。2022年3月23日にHEHN RECORDS / ユニバーサルミュージックより発売[1]。
概要
- 前作『HELP EVER HURT NEVER』と対になる今作には、すでに発表されている「へでもねーよ」「青春病」、初のテレビドラマ主題歌となった「旅路」、ストリーミング累計2億回再生を突破した『きらり』、NHK紅白歌合戦でサプライズ生演奏された「燃えよ」に、「まつり」「やば。」「ガーデン」「damn」「ロンリーラプソディ」「それでは、」の新曲6曲を加えた全11曲が収録される。「へでもねーよ」と「青春病」は、藤井によってアルバム用にエディットし直されている。
- サウンドプロデューサーは、国内外問わず多岐にわたり活躍中のYaffle。1stアルバム『HELP EVER HURT NEVER』同様、藤井とともに全楽曲のアレンジを手掛けた。
- 2022年3月29日、アルバムリリース初週売上14.4万枚を記録し、同日発表のオリコンチャートの週間アルバムランキングにおいて1位を獲得。藤井にとって自身初の1位となった[2]。
リリースまでの経緯
- CDは、初回盤と通常盤の2形態で発売された。初回盤はDisc 2に『LOVE ALL COVER ALL』と題した "Piano arranged covers" 11曲を収録した2ディスク仕様に加え、アルバムのために撮り下ろした52ページの特製フォトブックが付属[3]。
- 1月21日、2ndアルバム『LOVE ALL SERVE ALL』が3月23日にリリースされる事が告知される[4]。
- 2月18日、ジャケット写真とDisc 1収録楽曲の詳細が発表された[5]。
- 3月4日、新曲「まつり」が3月20日に先行配信されること、初回盤の特典ディスク『LOVE ALL COVER ALL (piano arranged covers)』の収録楽曲、iTunes Storeでプレオーダーが同日スタートし、限定特典として「旅路」「きらり」「燃えよ」のミュージックビデオが付属すること[6]、が発表された[7]。
- 3月20日、リリースに先駆けて、リードシングルである「まつり」がMV公開と同時に世界同時で先行配信リリースされた。
- 3月21日、21時からYouTubeでアルバム先行視聴生配信「"LOVE ALL SERVE ALL" Listening Party」、22時から有料のYouTube Premiumでアルバムに収録される6曲のMVを振り返る「"LASA Listening YouTube Premium Afterparty"」が配信された。この配信に伴い、前作リリース時に配信され、非公開になっていた「"HELP EVER HURT NEVER" Listening Party」が公開された[8]。
コンセプトと影響
- 本作について藤井はラジオのインタビューにおいて、「前作は内省的なアルバムだったので、それに比べてもっと外に開けたもの、遊び心溢れるものにしたかった」と述べている。
- また、アルバムタイトルはインド発祥の言葉と聞いているが父親がよく言っていたもので、『HELP EVER HURT NEVER』とセットの言葉であると語っている。
チャートと売上
デイリーチャート
オリコンアルバムデイリーで2022年3月22日(フラゲ日)より通算で5日間首位を獲得した。[9]
週間チャート
オリコン
リリース初週売上14.4万枚を売り上げ、2022年3月29日発表オリコンチャートの週間アルバムランキングにおいて初登場1位を獲得。藤井にとっては自身初のオリコンアルバム1位となった。初週売上14.4万枚は、ソロアーティストでは今年度最高初週売上(今年度は2021年12月27日付からスタート)。また、この初週売上記録は、2020年5月20日発売の1stアルバム『HELP EVER HURT NEVER』の初週売上2.1万枚を上回る、自己最高初週売上に。なお、男性ソロアーティストによる初週売上10万枚超えは、2021年6月14日付での堂本光一『PLAYFUL』以来10ヵ月ぶりとなった。
ビルボード
2022年3月30日付(集計期間:2022年3月21日~3月27日)のBillboard JAPAN週間アルバムセールスチャート「Top Albums Sales」で、当週142,921枚を売り上げ首位を獲得[10]。他にも総合アルバムチャート「Hot Albums」を構成する「Download Albums」でも1位(9,675DL)[11]、3つ目の要素であるルックアップも1位と3指標を制覇し、「Hot Albums」総合首位となった[12]。
楽曲解説
以下、藤井がアルバム発売前に自身のYouTubeチャンネルで配信したListening Partyで語ったセルフライナーノーツからの抜粋を含む。
- きらり
- 藤井初のCMタイアップ楽曲。
Honda「VEZEL」のCMのおかげで誕生し、そして今までで一番広いところまで届いてくれた曲。しかもそれが自分自身を表しているような軽くて楽しいポップソングだったことは凄くラッキーだった。より広く愛してもらえるような作品をずっと探してたから、本当にサビの歌詞の通り "どこにいたの 探してたよ" って感じ。
- まつり
- アルバム発売前に先行シングルとして配信された楽曲。
第2のデビュー曲、とでも言ってもいいくらい今の自分にとって大切なお祝いソング。アルバム制作の最後に取りかかった曲でもあるから「今できる音楽を、今言える言葉を全部詰め込んだれ」みたいな勢いで完成させることができた。その上この先何が起きようとブレないテーマを持った曲でもあるから、もう俺の葬式ではこの曲を誰か流してほしい!
- へでもねーよ (LASA edit)
- オリジナルバージョンは2020年の日本武道館ライブ「Fujii Kaze "NAN-NAN SHOW 2020" HELP EVER HURT NEVER」で「青春病」と共に初披露され翌日に2曲同時に配信スタート。その当時藤井は以下のように語っている。
2曲とも1stアルバムには無かったキャラの曲になりました。今回は、2曲とも戦ってます!!『へでもねーよ』はバキバキに攻めたトラックで闘ってます。『青春病』は、ポップでさわやかに、甘酸っぱく戦ってます。w 聴いてくれる人を、どんな形であれ奮い立たせられるような作品になったら何よりです。
- 本アルバムに収録された「へでもねーよ (LASA edit)」については藤井は以下のように語っている。
珍しく怒りのような感情から生まれた曲。その衝動をそのまま出したようなシングルver.から月日は流れ、俺の心境も変わった。このアルバムに馴染ませるためには、もう少し余裕を持って、より豊かな色彩でこの曲を再構築する必要があると思った。結果、このLASA editは、あの頃の衝動もどこか俯瞰して見ているような、よりクールでアダルトな仕上がりになった。あー大人になったな〜。
- やば。
「何なんw」「もうええわ」に続き、久しぶりに自分の口癖をタイトルにしてみたシリーズ。音楽的にも自分の大好きな色んな時代のR&Bにインスパイアされています。歌詞は自分が情けない自分に呆れてる感じかな。天使のような自分と悪魔のような自分が痴話喧嘩している感じです。でもまあなんとでも解釈できるから好きなように解釈してちょうだい。(あとベースとかドラムとか全ての楽器がちょっとやばい感じなんで。チェックして下さい。)
- 燃えよ
昨年夏の日産スタジアム "Free" Liveのチーム風のテーマ曲としていたところから、Google PixelのCM曲にもなり、紅白歌合戦でも披露させて貰ったとても運と縁を持ち合わせた楽曲。このアルバムの中で1番古い曲なのかもしれない。だからもうこれからはこんな曲は書けないのかもしれない。若くてストレートで熱い曲。だからこそ今大切にしたい曲。
- ガーデン
1stアルバムを出した直後、燃え尽きたようになっていた時に仕上げていたこの曲は、マイペースにでも着実に立ち上がって進む力をくれた。よく晴れた日の庭で、鮮やかな花や植物に水を上げるような風景が浮かんできて、それがすごくこのアルバムのイメージカラーに合ってる気がする。Yaffleさん徐々にゴスペルのように盛り上がるアレンジを仕上げてくれた。チルいのに崇高な、アルバムの折り返し地点となる一曲。
- damn
俺のイメージでは、ノスタルジックな青春ポップ・ロックチューンって感じだったけどYaffleさんが思ったよりアーバンな感じに仕上げてくれたのは嬉しいサプライズだった。好きになったり、こじらせたり、もがいたり、自虐したりしてるけど、結局はまず自分で自分を愛していかんとね、くそ!っていう感じの、セルフラブソングとでも言いましょう。
- ロンリーラプソディ
ラプソディの意味もよく知らずにつけたタイトル。でもメロディがマイペースに、自由に、漂うように進んでいくから、このタイトルは間違いではなかったと思う。夕方や夜の街を徘徊しながら、孤独に寄り添いたいという思いで仕上げていった曲。あなたのお気に入りのフレーズが一つでも見つかったら嬉しいワ。
- それでは、
映画のサントラのような歌が作りたいと思っていた。そして次の曲、青春病に進む前にいったんアルバムを締めくくるようなエンディングテーマのような曲が必要だと思っていた。それら二つを両立させてくれるようなこの曲が、ある寒い夜にするすると降りて来てくれた。この煌めくようなひらめきをそのままアルバムのこの位置にぜひ添えたいと思った。
- "青春病"
大好きだから、思い入れが強いから、この曲の置き場所には特に慎重になった。でもやっぱりこの曲にはエンドロールのように、終われない映画のように、アルバムの終盤でもがいていてほしいと思った。乗り越えたと思ったのに、またかかってしまう青春病は、こんな風に忘れたころにやってくるのかも知れない。
- 旅路
初めてのドラマタイアップとして書き下ろしたこの曲は、いつの間にかライブの一番最後に歌うほど大切な曲になっていた。いろいろあるけど、きっといつかすべてを愛すだろう。"LOVE ALL SERVE ALL" という大きなテーマに向かってみんなでぼちぼち歩いていく。この曲はそんなふうにゆるく、温かく、田舎の道を照らす夕陽のようにこのアルバムを締めくくってくれている。
収録内容
公式アプリで発表された収録曲リスト[13]。
全作詞・作曲: 藤井風、全編曲: Yaffle。 | ||
# | タイトル | 時間 |
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1. | 「きらり」(Kirari) | |
2. | 「まつり」(Matsuri) | |
3. | 「へでもねーよ (LASA edit)」(Hedemo Ne-Yo (LASA edit)) | |
4. | 「やば。」(YABA) | |
5. | 「燃えよ」(MO-EH-YO (Ignite)) | |
6. | 「ガーデン」(Garden) | |
7. | 「damn」(damn) | |
8. | 「ロンリーラプソディ」(Lonely Rhapsody) | |
9. | 「それでは、」(Bye for now,) | |
10. | 「"青春病"」("Seishun Sick") | |
11. | 「旅路」(Tabiji) | |
合計時間: |
# | タイトル | 作詞・作曲 | 時間 |
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1. | 「Sunny」(ボビー・ヘブのカバー曲) | Bobby Hebb | |
2. | 「No Tears Left To Cry」(アリアナ・グランデのカバー曲) | Ariana Grande, Max Martin, Savan Kotecha, Ilya Salmanzadeh | |
3. | 「Hot Stuff」(ドナ・サマーのカバー曲) | Pete Bellotte, Harold Faltermeyer, Keith Forsey | |
4. | 「Sorry」(ジャスティン・ビーバーのカバー曲) | Justin Bieber, Michael Tucker, Sonny Moore, Justin Tranter, Julia Michaels | |
5. | 「Good As Hell」(リゾのカバー曲) | Melissa Jefferson, Eric Frederic | |
6. | 「Just the Two of Us」(グローヴァー・ワシントン・ジュニアのカバー曲) | Bill Withers, Ralph MacDonald, William Salter | |
7. | 「Weak」(SWVのカバー曲) | Brian Alexander Morgan | |
8. | 「Overprotected」(ブリトニー・スピアーズのカバー曲) | Max Martin, Rami | |
9. | 「Teenage Dream」(ケイティ・ペリーのカバー曲) | Katy Perry, Lukasz Gottwald, Max Martin, Benjamin Levin, Bonnie McKee | |
10. | 「Eh, Eh」(レディー・ガガのカバー曲) | Stefani Germanotta, Martin Kierszenbaum | |
11. | 「Circles」(ポスト・マローンのカバー曲) | Austin Post, Louis Bell, Adam Feeney, Kaan Gunesberk, Billy Walsh | |
合計時間: |
演奏
- 藤井風:Vocals, Piano
- 裕木レオン:Drums (#3, 6, 10)
- 上原俊亮:Drums (#4, 7)
- 小林修己:Electric Bass (#4, 6, 8, 10)
- 勝矢匠:Double Bass (#7)
- 大月文太:Electric Guitar (#1, 8, 11), Acoustic Guitar (#8)
- 福岡たかし:Percussion (#5, 10)
- 小寺里奈、矢野小百合:1st Violin (#3, 9, 10)
- 吉田翔平、遠藤雄一:1st Violin (#9)
- 冲祥子、村井俊朗、亀田夏絵:2nd Violin (#9)
- 菊池幹代:Viola (#3, 9, 10)
- 島岡智子、舘泉礼一:Viola (#9)
- 堀沢真己、今井香織:Cello (#9)
- 水野由紀:Cello (#3, 9, 10)
- 竹下欣伸、一本茂樹、赤池光治:Contrabass (#9)
- 玉置ひかり:篠笛 (#2)
- 長谷川将山:尺八 (#3)
タイアップ
楽曲 | タイアップ |
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旅路 | テレビ朝日系 木曜ドラマ『にじいろカルテ』主題歌 |
きらり | Honda「VEZEL」CMソング[14] |
燃えよ | Google特別企画「Fujii Kaze + Google Pixel #じぶんらしく燃えよ」実施楽曲 |
脚注
- ^ “藤井 風、笑顔と幸せ届ける2ndアルバム『LOVE ALL SERVE ALL』詳細が明らかに”. BIllboard Japan. 2022年3月16日閲覧。
- ^ “藤井風『LOVE ALL SERVE ALL』、自身初「アルバム」1位「多くの方に届いてることが分かって幸せです」【オリコンランキング】”. ORICON NEWS (2022年3月29日). 2022年3月29日閲覧。
- ^ “2nd ALBUM『LOVE ALL SERVE ALL』3/23(水)リリース!(2022/01/21)”. 藤井風公式アプリ. 2022年3月16日閲覧。
- ^ “2nd ALBUM 『LOVE ALL SERVE ALL』 3/23(水)にリリースが決定しました! ※CDジャケットは後日公開”. Fujii Kaze Staff Twitter. 2022年3月24日閲覧。
- ^ “藤井 風、笑顔と幸せ届ける2ndアルバム『LOVE ALL SERVE ALL』詳細が明らかに(2022年2月18日)”. Billboard Japan. 2022年3月17日閲覧。
- ^ “藤井 風、最新アルバム『LOVE ALL SERVE ALL』より新曲「まつり」先行配信決定”. Billboard Japan. 2022年3月16日閲覧。
- ^ “3/23リリース 2nd ALBUM『LOVE ALL SERVE ALL』 新情報解禁🌈”. Fujii Kaze Staff Twitter. 2022年3月24日閲覧。
- ^ “藤井風、MV&生配信イベント日程公開「いよいよ『まつり』が始まります!」(オリコン)”. Yahoo!ニュース. 2022年4月11日閲覧。
- ^ “デイリー アルバムランキング 2022年03月22日付”. オリコンニュース. 2022年3月29日閲覧。
- ^ “【ビルボード】藤井 風『LOVE ALL SERVE ALL』初週14.2万枚を売り上げてアルバム・セールス首位”. BIllboard Japan. 2022年3月29日閲覧。
- ^ “【ビルボード】藤井 風『LOVE ALL SERVE ALL』DLアルバム堂々の首位、ゆずが2位に続く”. Billboard Japan. 2022年3月30日閲覧。
- ^ “【ビルボード】藤井 風『LOVE ALL SERVE ALL』が総合アルバム首位”. Billboard Japan. 2022年3月30日閲覧。
- ^ “2nd ALBUM『LOVE ALL SERVE ALL』ジャケット写真&収録楽曲解禁! (2022/02/18)”. 藤井風公式アプリ. 2022年3月16日閲覧。
- ^ “Honda「VEZEL」CMソングでも脚光、藤井風の全方位の凄さ 規格外の才能がいよいよメインストリームへ”. Real Sound (2021年6月7日). 2022年3月29日閲覧。