FRIENDS (B'zのアルバム)

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FRIENDS
B'zEP
リリース
ジャンル
時間
レーベル BMGルームス
プロデュース 松本孝弘
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン
  • 1993年度年間6位(オリコン)
ゴールドディスク
  • 2ミリオン(日本レコード協会[1]
  • B'z アルバム 年表
    • RUN
    • (1992年)
    • FRIENDS
    • (1992年)
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    FRIENDS』(フレンズ)は、日本音楽ユニットB'zが1992年12月9日にBMGルームスからリリースした4作目のミニ・アルバムである。また1996年11月25日には、このアルバムの続編である『FRIENDS II』が発売された。

    概要[編集]

    ジャケットには、イングランドの写真家Michael Kennaの作品『Deckchairs, Bournemouth, Dorset, England』が使用されている[2]。初回盤のみCDケースを入れる紙製のスリーブケースが付属している。

    9thシングル『ALONE』からの「B'z」ロゴマークが使用された最後のアルバム[注釈 1]

    本作より、クレジットにてベースが表記されるようになった[注釈 2]

    本作は全楽曲で1つのストーリー性を持たせたコンセプト・アルバムとなっており[4]、内容は「回想」「再会」「葛藤」「解決」のシーンからなるラブストーリーで、アルバムタイトル『FRIENDS』はストーリーのテーマにあたる。本作について松本は、「映画のサウンドトラックのようなアルバムを作りたかった」と述べている。タイトルの「FRIENDS」は、松本が好きだった映画『フレンズ〜ポールとミシェル』からの引用である[5]

    本作の制作について松本は、2022年のインタビューで当時について、「ちょうど『RUN』が完成した頃で、B'zの柱というか、王道みたいなものが出来つつあったんだと思うんですよ。その反動とまではいかないですけど、AOR寄りの楽曲もやってみたかったんじゃないかな」と振り返っている[6]

    作詞について稲葉は「全ての楽曲の歌詞は飛行機での移動中に4曲同時進行で書いた」と語っている。

    曲順表記は「#1」などではなく、「SCENE1」など独特の表記になっているのも特徴。

    1999年8月に日本レコード協会より、2ミリオン認定を受けた[1]

    収録曲[編集]

    CD
    全作詞: 稲葉浩志、全作曲: 松本孝弘、全編曲: 松本孝弘・明石昌夫
    #タイトル作詞作曲・編曲時間
    Prologue.「Friends」稲葉浩志松本孝弘
    SCENE1.いつかのメリークリスマス稲葉浩志松本孝弘
    SCENE2.「僕の罪」稲葉浩志松本孝弘
    2-2.「Love is ...」稲葉浩志松本孝弘
    SCENE3.「恋じゃなくなる日」稲葉浩志松本孝弘
    SCENE4.「SEASONS」稲葉浩志松本孝弘
    SCENE5.「どうしても君を失いたくない」稲葉浩志松本孝弘
    6.「いつかのメリークリスマス (Reprise)」稲葉浩志松本孝弘
    合計時間:

    楽曲解説[編集]

    1. Prologue. Friends
      インストゥルメンタルストリングスによる演奏。
      2021年に行われた『B'z presents LIVE FRIENDS』で、リリースから約29年越しに初演奏された。
    2. SCENE1. いつかのメリークリスマス 
      クリスマスソング。本作が初出。
    3. SCENE2. 僕の罪
      ギターイントロとガラスの割れた音から始まる。
      2021年に行われた『B'z presents LIVE FRIENDS』で初演奏された。
    4. 2-2. Love is ...
      次曲「恋じゃなくなる日」のメロディを流用した[4]インストゥルメンタル。キーボードで演奏されており、オルゴールのような雰囲気になっている。
    5. SCENE3. 恋じゃなくなる日
      一転して激しいギターによるイントロから始まる。
      ファンの人気が高く、ベスト・アルバム『B'z The Best "ULTRA Treasure"』のファン投票で10位にランクインして収録された[7]
      2014年にファンクラブ会報で行われた「まだ自身は聴いたことがないけれど、いつかLIVE-GYMで聴きたいと夢見ている曲」のアンケートで3位、2017年に同会報で行われた「LIVE-GYMで聴きたいB'zナンバー」のアンケートでも3位に選ばれた。
      ライブでは『B'z LIVE-GYM '93 "RUN"』以降長らく演奏されていなかったが、2021年に行われた『B'z presents LIVE FRIENDS』で約28年ぶりに演奏された。
    6. SCENE4. SEASONS
      インストゥルメンタル。松本のアコースティック・ギターによる演奏。
      2021年に行われた『B'z presents LIVE FRIENDS』で初演奏された。
    7. SCENE5. どうしても君を失いたくない
      テレビ朝日系『ミュージックステーション』のエンディングテーマとして1992年1月10日から2002年2月22日まで本曲のインストゥルメンタル「どうしても君を失いたくない -Instrumental-」が使用されていたが、このバージョンは音源化されていない[注釈 3]
      『B'z LIVE-GYM '93 "RUN"』以降長らく演奏されていなかったが、2020年に行われた無観客配信ライブ『B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820-』のDay1で約27年ぶりに演奏され[8][9]、翌年の『B'z presents LIVE FRIENDS』でも演奏された。
    8. 6. いつかのメリークリスマス (Reprise)
      SCENE1「いつかのメリークリスマス」のメロディを流用したインストゥルメンタル。ピアノ独奏

    参加ミュージシャン[編集]

    ライブ映像作品[編集]

    「いつかのメリークリスマス」については作品の項目を参照

    Friends

    僕の罪

    Love is…

    恋じゃなくなる日

    SEASONS

    どうしても君を失いたくない

    脚注[編集]

    注釈[編集]

    1. ^ シングルでは13thシングル『裸足の女神』まで。
    2. ^ 11thシングル『ZERO』や6thアルバム『RUN』で収録曲のベースが生となったが[3]、クレジットは未表記となっていた。なお、曲単位でベースのクレジットが表記されたのは、『IN THE LIFE』収録の「WILD LIFE」が初である。
    3. ^ 歌は入っていないが、曲とコーラスは原曲からそのままインストゥルメンタルへ流用している。また、歌唱部分はボーカルの代わりにギター音が入っている。

    出典[編集]

    1. ^ a b GOLD ALBUM他 認定作品 1999年8月度(99年7月21日〜99年8月20日)」『The Record』第479号、日本レコード協会、1999年10月、9頁。 
    2. ^ Michael Kenna, Deckchairs, Bournemouth, Dorset, England, 1983, printed 1984”. サンフランシスコ近代美術館. 2019年10月23日閲覧。
    3. ^ 『Treasure : B'z Chronicle 1988〜1998 10th anniversary special issue』ROOMS RECORDS、1998年9月20日、26頁。 
    4. ^ a b MUSIC FREAK MAGAZINE - B'z Dictionary(「コンセプト・アルバム」「concept album」の項)”. エムアールエム. 2019年10月23日閲覧。
    5. ^ 音楽と人』2022年1月号、株式会社 音楽と人、2021年12月3日、11, 18。 
    6. ^ 音楽と人』2022年1月号、株式会社 音楽と人、2021年12月3日、10頁。 
    7. ^ “B'z The Beat “ULTRA Treasure”リクエスト集計最終結果 TOP30”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2008年7月16日). https://www.barks.jp/news/?id=1000041791 2019年11月23日閲覧。 
    8. ^ “ヒット曲連発のB'z無観客ライブ「5 ERAS」開幕!ファンへの感謝と仲間との絆を伝える”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2020年11月2日). https://natalie.mu/music/news/403133 2020年11月3日閲覧。 
    9. ^ “【レポート】B'z、5週連続無観客配信ライブ<-5 ERAS 8820- Day1>に大いなる感動「みなさんの胸に届くように」”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2020年11月2日). https://www.barks.jp/news/?id=1000191657 2020年11月3日閲覧。 

    外部リンク[編集]