鈴木菜々江

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鈴木 菜々江
基本情報
本名 鈴木 菜々江
(すずき ななえ)
階級 アトム級
国籍 日本の旗 日本
誕生日 (1992-05-12) 1992年5月12日(31歳)
出身地 千葉県市川市
スタイル 右ファイター
プロボクシング戦績
総試合数 18
勝ち 11
KO勝ち 1
敗け 6
引き分け 1
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鈴木 菜々江(すずき ななえ、1992年5月12日 - )は、日本の元プロボクサーである。千葉県市川市出身。シュウボクシングジム所属。元WBO女子世界アトム級王者。初代日本女子アトム級王者。

来歴[編集]

2016年3月1日、後楽園ホールにて関歩夢戦でデビューし、勝利。

7月15日、下岡由美子戦で初黒星。

9月21日、青木沙耶香にTKOで敗れ連敗。

12月13日、金子晴子を2回TKOで降し2勝目。

2017年3月15日、下岡由美子に判定勝利し雪辱を果たす。

9月1日、初代日本女子アトム級王座トーナメント準決勝で日向野知恵と対戦し判定勝利。

12月17日、初代日本女子アトム級王座決定戦として敵地福岡で葉月さなと対戦も引き分け。

2018年3月8日、後楽園ホールで葉月さなとのダイレクトリマッチを判定で制し初代日本女子アトム級王座を戴冠[1]。シュウジム初のタイトルとなった。

8月20日、1位の荒瀬あかりとの指名試合に挑み、3-0判定で初防衛成功[2]

11月20日、青木沙耶香相手に2度目の防衛戦、判定勝ちで2度目の防衛と共に2年前の雪辱を果たした[3]

2019年3月13日、OPBF東洋太平洋王者松田恵里とのダブルタイトルマッチに挑むが、0-3判定で敗れ王座陥落[4]

9月12日、慶美奈代を判定で降し再起成功[5]

11月20日、東洋太平洋女子ミニマム級シルバー王者カニャラット・ヨーハンゴーに判定で勝利。

2020年3月17日、世界初挑戦として岩川美花が持つWBO女子世界アトム級王座に挑む予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により3月中の国内プロボクシング興行がすべて中止・延期になったため、この試合も中止に[6]

9月26日、神戸市立中央体育館に変更して岩川と対戦するが、1-2(94-96、97-93×2)の僅差判定で敗れ王座獲得ならず[7]

10月15日、後楽園ホールにて岩川とダイレクトリマッチ予定だったが[8]、岩川の負傷のため延期。

2022年2月25日、「Victoriva9」にて改めて岩川と対戦[9]。2-1(96-94×2、94-96)判定で雪辱を果たしWBO女子世界アトム級王座奪取に成功[10]

9月1日、「Queens Crest2022」にて元WBC女子世界ミニマム級王者黒木優子を相手に初防衛戦[11]。しかし、0-3(93-97、92-98×2)の判定で敗れ初防衛はならなかった[12]

2023年3月30日、後楽園ホールでの「VICTORIVA vol.11」にてWBO女子世界アトム級タイトルマッチとして黒木優子とのダイレクトリマッチで王座奪還を目指す[13][14]。しつこく前に出るボクシングを続けるも0-3(94-96×2、93-97)の判定で敗れ返り咲きはならなかった[15]

9月1日付で引退届を提出[16]

戦績[編集]

  • 18戦 11勝 1KO 6敗 1分


日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2016年3月1日 4R 判定3-0 関歩夢(SRS) 日本の旗 日本 プロデビュー戦
2 2016年7月15日 4R 判定1-2 下岡由美子(厚木ワタナベ) 日本の旗 日本
3 2016年9月21日 3R TKO 青木沙耶香(EBISU) 日本の旗 日本
4 2016年12月13日 2R TKO 金子晴子(SRS) 日本の旗 日本
5 2017年3月15日 4R 判定2-0 下岡由美子(厚木ワタナベ) 日本の旗 日本
6 2017年5月19日 4R 判定3-0 内藤チサ(吉祥寺鉄拳8) 日本の旗 日本
7 2017年9月1日 6R 判定3-0 日向野知恵(S根本) 日本の旗 日本 初代日本女子アトム級王座決定トーナメント
8 2017年12月17日 6R 判定1-1 葉月さな(YuKO) 日本の旗 日本 日本女子アトム級王座決定戦
9 2018年3月8日 6R 判定3-0 葉月さな(YuKO) 日本の旗 日本 日本女子アトム級王座獲得
10 2018年8月20日 6R 判定3-0 荒瀬あかり(ヨシヤマ) 日本の旗 日本 日本防衛1
11 2018年11月20日 6R 判定3-0 青木沙耶香(EBISU) 日本の旗 日本 日本防衛2
12 2019年3月13日 8R 判定0-3 松田恵里(10COUNT) 日本の旗 日本 日本・OPBF東洋太平洋女子アトム級タイトルマッチ
日本王座陥落
13 2019年9月12日 8R 判定3-0 慶美奈代(真正) 日本の旗 日本
14 2019年11月20日 8R 判定3-0 カニャラット・ヨーハンゴー タイ王国の旗 タイ
15 2020年9月26日 10R 判定1-2 岩川美花(姫路木下) 日本の旗 日本 WBO女子世界アトム級タイトルマッチ
16 2022年2月25日 10R 判定2-1 岩川美花(姫路木下) 日本の旗 日本 WBO女子世界アトム級王座獲得
17 2022年9月1日 10R 判定0-3 黒木優子(YuKO) 日本の旗 日本 WBO女子世界アトム級王座陥落
18 2023年3月30日 10R 判定0-3 黒木優子(YuKO) 日本の旗 日本 WBO女子世界アトム級タイトルマッチ
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獲得タイトル[編集]

  • 初代日本女子アトム級王座
  • WBO女子世界アトム級王座(防衛0)

脚注[編集]

  1. ^ “[試合後談話]2018.3.9 激戦となった日本女子トリプル戦”. ボクシングモバイル. (2018年3月9日). https://boxmob.jp/sp/news/index.html?nid=21122&n=1 2020年5月17日閲覧。 
  2. ^ “鈴木菜々江が初V「東洋太平洋王者と試合がしたい”. nikkansports.com. (2018年8月20日). https://www.nikkansports.com/battle/news/201808200000812.html 2020年5月17日閲覧。 
  3. ^ “[試合後談話]2018.11.20鈴木菜々江と青木沙耶香がベルトを懸けて激突!”. ボクシングモバイル. (2018-22-20). https://boxmob.jp/sp/news/index.html?nid=22729&n=1 2020年5月17日閲覧。 
  4. ^ 吉田実代が防衛に成功、松田恵里が勝利【試合結果】日本女子バンタム級タイトルマッチ☆吉田実代vs若狭与志枝、OPBF女子&日本タイトル戦 松田恵里vs鈴木菜々江☆3.13 VICTORIVA Vol.4”. Lady Go!. 2019年3月9日閲覧。
  5. ^ “宮尾綾香は及ばず WBA女子アトム級王座統一失敗”. Boxing News. (2019年9月12日). https://boxingnews.jp/news/69676/ 2020年5月12日閲覧。 
  6. ^ “中止・延期になったイベント、タイトルマッチ一覧”. Boxing News. (2020年2月27日). https://boxingnews.jp/news/73210/ 2020年5月12日閲覧。 
  7. ^ “王者岩川美花2年越し初防衛 女子ボクシング世界戦”. nikkansports.com. (2020年9月26日). https://www.nikkansports.com/battle/news/202009260000349.html 2021年2月5日閲覧。 
  8. ^ “10.15女子世界アトム級戦 王者の岩川美花と鈴木菜々江がダイレクトリマッチ”. Boxing News. (2021年8月30日). https://boxingnews.jp/news/85486/ 2021年9月1日閲覧。 
  9. ^ “2.25女子ダブル世界戦 メインは元世界王者の宮尾綾香×世界戦2度目のホープ松田恵里”. BOXING NEWS. (2021年12月24日). https://boxingnews.jp/news/87770/ 
  10. ^ “鈴木菜々江がWBO女子アトム級王座獲得 岩川美花に2-1判定でリベンジ”. BOXING NEWS. (2022年2月25日). https://boxingnews.jp/news/88798/ 
  11. ^ “9.1女子5大タイトルマッチ 世界戦は新旧王者対決 鈴木菜々江vs.黒木優子、宮尾綾香vs.岩川美花”. BOXING NEWS. (2022年7月21日). https://boxingnews.jp/news/92291/ 
  12. ^ “黒木優子が4年8カ月ぶり世界王座返り咲き WBOアトム級王者の鈴木菜々江を封じる”. BOXING NEWS. (2022年9月1日). https://boxingnews.jp/news/93140/ 
  13. ^ “3.30黒木優子が鈴木菜々江とダイレクトリマッチ WBO女子アトム級タイトル戦”. BOXING NEWS. (2023-002-12). https://boxingnews.jp/news/96929/ 
  14. ^ “WBO女子世界アトム級王者の黒木優子と前王者の鈴木菜々江が3・30再戦”. スポニチアネックス. (2023-002-12). https://www.sponichi.co.jp/battle/news/2023/02/12/kiji/20230212s00021000536000c.html 
  15. ^ “黒木優子がWBO女子アトム級V1 ダイレクトリマッチで前王者の鈴木菜々江を振り切る”. BOXING NEWS. (2023年3月30日). https://boxingnews.jp/news/97954/ 
  16. ^ “元世界女王・鈴木菜々江が現役引退…初代女子日本アトム級王者”. スポーツ報知. (2023年9月4日). https://hochi.news/articles/20230904-OHT1T51146.html?page=1 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

空位
前タイトル保持者
N/A
初代日本女子アトム級王者

2018年3月8日 - 2019年3月13日

次王者
松田恵里
前王者
岩川美花
WBO女子世界アトム級王者

2022年2月25日 - 2022年9月1日

次王者
黒木優子