邪神伝説シリーズ

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邪神伝説シリーズ』(じゃしんでんせつシリーズ)は、矢野健太郎による日本漫画作品。『月刊コミックNORA』(学習研究社(現・学研ホールディングス)にて、1988年から1993年まで不定期に連載された。単行本は全5巻。

単行本一覧[編集]

  • 第1巻 ラミア(1988年9月初版)
    • 収録作「ラミア」「ケイオスシーカー」
  • 第2巻 ダーク・マーメイド(1990年9月初版)
    • 収録作「ダーク・マーメイド」「渚事件簿(1)渚クライシス」「渚事件簿(2)シンプル・ケース」「渚事件簿(3)ポイント・オブ・カース」
  • 第3巻 ラスト・クリエーター(1991年7月初版)
    • 収録作「渚事件簿(4)ラスト・クリエイター」
  • 第4巻 コンフュージョン(1993年2月初版)
    • 収録作「コンフュージョン」「ネフェルティティ」「渚事件簿(5)サマー・ウインド」「CALL OF CTHULHU」
  • 第5巻 リ・バース(1993年8月初版)
    • 収録作「渚事件簿(6)リ・バース」

作品解説[編集]

邪神伝説シリーズはアメリカの怪奇小説家ハワード・フィリップス・ラヴクラフトによって描かれた物語を下地にオーガスト・ダーレス達、数多くの作家によって築かれたシェアワールドクトゥルフ神話」の1つとして描かれている。

この作品では、他の多くのクトゥルフ神話がそうであるように、基本的にはオーガスト・ダーレスの世界観を踏襲し、そこに作者自身が考えた設定・解釈を加えて独自の世界観を築いている。

そのためダーレスの提唱した設定の通り、クトゥルフ神話の神々は、地水火風の四大に分けられ、その対抗者としてペテルギウスの旧神も設定の中にある。また、旧支配者同士もそれぞれ対立すると設定されている。さらに矢野氏のオリジナルの設定として旧支配者や旧支配者を崇拝する邪教徒に対抗する人間達の組織としてケイオス・シーカー(混沌の索求者)なる武装・超能力者集団が登場する。

一方で、圧倒的な力を持った外なる神としてヨグ=ソトースを位置づけて動かすところなど、一部でラヴクラフトの世界観を取り入れている。

作品は、旧支配者の一柱ハストゥールの力を使う少女・星間渚(初登場作品・ケイオスシーカー)を主人公とした物語(渚事件簿シリーズ)が中心に構成されているが、他にも異世界の魔道師ラミアを中心とした物語『ラミア』(第1巻収録)や『インスマスの影(参考・インスマス)』をリメイクした作品『ダーク・マーメイド』(第2巻収録)など、複数の物語がある。

登場人物[編集]

渚事件簿シリーズ及びケイオスシーカーの登場人物[編集]

星間 渚(登場作品:『渚事件簿シリーズ』『ケイオスシーカー』)
初回登場時は15歳の高校生であり、ブラスバンド部の一員であった。彼女は、旧支配者ハストゥールを信仰する星間一族の末裔であり、父親によりハストゥール復活のための生贄とされ、ハストゥールの精を受ける。
その後、ケインの取り成しで対邪神組織のケイオスシーカーの一員となり、ハストゥールより授かった力で旧支配者と戦う道を選択する。性格は明るく元気だが、つらい過去からしばしば鬱になることもある。
ケイオスシーカーの章ではケインが主役として活躍し、渚は何も知らないまま事件に巻き込まれるヒロインの役柄だが、それ以降、邪神伝説シリーズの中心となる渚事件簿シリーズでは彼女が主役を演じる。
ハストゥールの精を授かった事により魔風を操る力に長け、さらにバイアクヘー(作中ではバイアキー)を使い魔として召喚する能力を持っている。その能力は旧支配者の小神クラスに匹敵する強大なものである。
ケイン・ムラサメ(登場作品:『ケイオスシーカー』『渚事件簿シリーズ』)
『ケイオスシーカー』では主人公を演じ、渚事件簿シリーズでは星間渚の想い人として重要な役割を演じる。
渚を擁護し、彼女を守るためにケイオスシーカーに引き入れたのもケインであるが、一方で任務のためには渚を切り捨てる冷酷さも見せるクールガイとして描かれている。
『ケイオスシーカー』ではグールを操り、『ラストクリエーター』では妖魔を操ってみせたが、本人の語るところによれば、混沌の力を無力化する以外には特別な力は無いとの事である。
作中でも、ケインが超能力などを現す事はあまりなく邪神伝説シリーズでは混沌の力を無力化するとされる旧き印と拳銃を武器として戦っている。
ケインは外なる神ヨグ=ソトース(作中ではヨグ=ソトホート)の申し子であり、母を生贄とされ双子の弟であるエイベルと共に邪教徒の儀式で生まれたとされる。
ラバン師(登場作品:『渚事件簿シリーズ』)
渚事件簿シリーズ1より登場する。ケイオスシーカーの指導者である三賢人の長であり、その正体はクトゥルフ神話にしばしば登場する探求者・ラバン・シュリュズベリィ博士とされている。
邪神伝説シリーズでは、「輝くトラペゾヘドロン大瀧啓裕作「暗黒教団の陰謀」)」で得た知識をもとにケイオスシーカーを組織したとされる。ハストゥールの力に覚醒した渚の力を抑え込むほどの超能力者であり、ケインに保護された渚を擁護して、ケイオスシーカーに迎え入れたのも彼である。また、ヨグ=ソトホートの申し子であるケインをケイオスシーカーの一員としたのも彼である。
その行動は謎に包まれているが、その目的と正体は最終章『リ・バース』で明らかになる。
フェラン師(登場作品:『渚事件簿シリーズ』)
ケイオスシーカーの三賢人の1人。渚クライシスにて渚の抹殺を主張する。
ボンド師(登場作品:『渚事件簿シリーズ』)
ケイオスシーカーの三賢人の1人。
メグ(登場作品:『渚事件簿シリーズ』)
ケイオスシーカーの女性メンバーであり。念動力者。渚の友人であり教官でもあった。作中の描写を見る限り、明るい気さくな女性であり、ややくだけたところがあるが渚のことを親身に心配する数少ない人物だった事が伺える。
しかしリバースにて邪神の力に覚醒した渚を倒すためにマインドコントロールを受け、渚を核攻撃するまでの足止めの役目を担い、核爆発に巻き込まれ影だけ残して消滅する。
アラン・マクニッシュ(登場作品:『渚事件簿シリーズ』『コンフュージョン』)
ケイオスシーカーのメンバーで渚の教官を務めている。チベットのケイオスシーカー本部にて、チベット僧侶のような衣服を常に纏っているが、その容貌から白人だと思われる。作中では、洞察力に優れた使命感のある男性として描かれ、ケインの友人でもある。
『コンフュージョン』にて、過去にサイキックコマンドとして活躍している場面が描かれているが、そのときに妖魔との戦いで重傷を負い左足を失って実働部隊から退き、後輩を育成する導師の道を選んだ事が描かれている。その能力などははっきりとは描写されていないことから不明であり、実働部隊として戦っている時も超能力ではなく銃を武器にしていた。しかし『リ・バース』では、何らかの能力を発し一声で混乱する多数の部下を静めたシーンが描かれている事などから、催眠能力かテレパシーのような能力を有していると思われる。後にケイオスシーカーの指導者となった。
松井 孝(登場作品:『ラストクリエーター』『リ・バース』)
ケイオスシーカーの日本支局の現地駐在員。表向きはフリーライターの肩書きを持っている。『ラストクリエーター』で初めて登場し、『ラストクリエーター』の舞台となった山村(土井中町、または土井中村)の出身者である事が記載されている。
気楽な性格のようで、冗談もしばしば飛ばすが、仕事は十分にこなせるタイプ。サイキックなどの特殊な能力を持っておらず、作中でも戦いでは拳銃や旧き印などを用いていた。
雑誌掲載時には、シュブ=ニグラス(作中ではシュブ=ニグラト)やツァトゥグァなど地の邪神を奉じる村人によって操られ、ケインに殺害されるが、コミック収録時では負傷するものの生き延び『リ・バース』で再登場する。
メグに思いを寄せているような記載があるが、最後にはメグと共に渚の足止め任務を受け、核爆発で影だけ残し消滅する。
アーシュラ(登場作品:『渚クライシス』『リ・バ-ス』)
ケイオスシーカーのメンバーの女性、ケイオスシーカー本部のサイキックコマンドの要請施設にいたことから、サイキックコマンドの1人と思われるが登場した場面が限られ名前と容貌以外は不明。
ハインツ教授(登場作品:『渚クライシス』)
チベットのケイオスシーカー本部に所属し、サイキックコマンドを養成する潜在能力開発課程で教鞭を取る導師の1人。渚曰く、「やなやつ」「外国映画のいじわるな先生そっくり!」との事である。
星間 招一(登場作品:『ケイオスシーカー』)
星間渚の父親、五井観光開発バース支局社員。オーストラリアのエアーズロックの現地調査の際、古代遺跡を発見し、そこで見つけ出した「黄色の署名(イエローサイン)」を妻のもとに送る。招一は15年前にケイオスシーカーに滅ぼされた旧支配者ハストゥールに仕える風の一族「星間之里」の生き残りであり、星間之里がケイオスシーカーの襲撃を受けた混乱に乗じて、妻と生まれて間もない娘・渚を連れて里を逃げた。
それは渚が、ハストゥール復活のための儀式で生贄としてハストゥールの申し子の蛹とされる運命であった事から、それから逃れるために妻と共に渚を連れ里を逃れる道を選んだものであり、ケイオスシーカーの襲撃も彼らが手引きしたものらしい。
しかし旧支配者ハストゥールの信者の血から逃れる事ができず、エアーズロックで人類以前にハストゥールに仕えた知的生命体「盲目のもの」の遺跡を発見し、ハストゥール復活の鍵となる「黄色の署名」が発見された事をきっかけに自覚の無いままハストゥールに操られ、渚をハストゥール復活の生贄とするために暗躍する事になった。渚の体を通して、ハストゥールの申し子が生まれる直前にハストゥールの魔風を受けて招一は死んだが、その時になって初めて正気を取り戻した。
渚の母(登場作品:『ケイオスシーカー』)
星間渚の実の母親。本名は不明。娘をハストゥール復活の生贄とされる運命から逃がれるために15年前に渚を連れ招一と共に星間の里を捨てた。ブラスバンド部に所属する娘の事を懸念して渚と言い争うなど、娘思いで面倒見のよい母親の姿を見せている。ハストゥールの送る風で殺されたが、最後まで娘の事を真摯に心配していた。

その他の作品の登場人物[編集]

ラミア(登場作品:『ラミア』『コンフュージョン』)
異世界ゾシークの魔導師であり、ミラアブのラミアの異名をもつ。外見年齢は十代だが実年齢は352歳である。世界で知られる全ての魔道を習得し、さらなる知識を求め、禁忌を破り究極の門ウムル・アト・タウィルを越え、アザトートの元に至ろうとした。そこで彼女は想像を絶する世界を知る事になり、自らのキャパシティを超えた知識と真理の前に消滅の危機を迎える。その場は何とか逃れるが、ゾシークへの帰還の途中に事故が生じ、日本人・立川順の肉体に憑依する事になる。さらに彼女を追うヨグ=ソトホートにより彼女の故郷ゾシークは破壊される事になる。
最後にはラミア自身がナイアルラトホテップにより消滅させられたが、その後、『コンフュージョン』に彼女の転生である事が示唆された女性・惑占美亜が登場する。しかしラミアと美亜の関係は、はっきりとは作中で語られていないため両者の正確な関係は不明である。
美亜=マドーラ(登場作品:『コンフュージョン』)
日本名:惑占美亜、フランス名?:美亜・惑占・アンディ。
コンフュージョンの主人公。フランス人の父親と日本人の母親のハーフであり、ケイオスシーカーのサイキックコマンド。その実力はケインと共にエース・コマンドとしてケイオスシーカーでも高い評価を与えられていた。
美亜は、2つの人格をもち、交代の時間は日によってまちまちのようだが、おおよそ昼間はミアで夜はマドーラと呼ばれる名前の人格が支配している。美亜は、生真面目で融通が利かない性格だが知的で荒事も成し遂げられる有能な人格であり、マドーラはかなり奔放でくだけた性格。この2つの人格が統合されたとき、ラ=ミアと呼ばれる3つの目を持つ強力な力をもった人格が登場する。
コンフュージョンでは、ナイアルラトホテップと思われる存在に美亜=マドーラは翻弄され、そして可能性の数だけいくつもの世界を巡る事になった。作中で美亜=マドーラが観た幻夢で、前世はラミアの主人公「ミラアブのラミア」である事が示唆されているが、一方でラミアが未来に用意した肉体に入り込んだ謎の2つの魂によって生じた存在である事がナイアルラトホテップによって示唆され、彼女らの正体ははっきりしない。なお、この後、美亜=マドーラは行方不明になった事が、『リ・バース』にて伝えられている。

邪神・旧支配者[編集]

アザトート
邪神伝説シリーズでは、アザトートは名前のみの登場である。『ラミア』において、ラミアはウムル・アト・タウィルを越えて、究極の核たるアザトートに見えんとこころみたと論じている。ラミア自身の注釈によれば「あらゆる時間と空間すべての時空と接する超空間の中心」とアザトートを論じていた。アザトートはその存在については上記の記述くらいしか書かれておらず、超時空の中心にアザトートが存在するのか、あるいは超時空の中心そのものがアザトートであるのかそれすら不明である。何れにしても、人類に対して絶対的な力を示したクトゥルーなどの旧支配者の比ではない力を有し、ヨグ=ソトホートなどの外なる神すら凌ぐ圧倒的な存在である。
ヨグ=ソトホート
邪神伝説シリーズで語られるところによれば、混沌の究極の実態、一にして全なる神。全ての時空全ての次元に接して存在する超時空の王「ヨグ=ソトホート(Yog-Sothoth、ヨグ=ソトースとも)」。クトゥルフ神話では多くの場合は、外なる神の最高の存在「アザトート」の宰相あるいは副王として描かれる事が多い。邪神伝説シリーズにおいても、人間に対して絶対的な力を振るったハストゥールやクトゥルーなどの旧支配者より圧倒的な上位の存在として描かれている。彼は『ラミア』ではラミアを追い彼女の生まれ故郷の惑星(ラミアの世界の地球)を一瞬で破壊してのけた。しかしその力が巨大すぎるためか、格下であるはずのクトゥグアなどよりも、自由に時空間を行き来する事が出来ないらしく、『ラミア』では星辰の位置から地球に来る事ができずに、彼女を抹殺するためにクトゥグアやナイアルラトホテップを派遣した。1巻での作品解説では、ラブクラフトの設定を踏襲しては物語が作り難いので、ダーレスの設定を踏襲して描いたとの説明がなされているが、一部でラブクラフトの設定も取り入れていると書いてある。アザトートはあらゆる時空と接する宇宙の中心の正常の物理法則が及ばない混沌の世界にて不定形の体を蠢めかしている。彼は盲目にて白痴であるために自らの代行者としてヨグ=ソトホートを生み出した。ヨグ=ソトホートは知性なき主人の意思を代行する従者であるとの事であり、アザトートの従者または副王あるいは宰相と言われる由縁である。
ナイアルラトホテップ(登場作品:『ラミア』『渚事件簿』『コンフュージョン』)
邪神伝説シリーズではもっとも重要な役割を果たす邪神。シリーズの随所で登場し、作品全体のトリックスターとしての役割を果たしている。
ラヴクラフトは外なる神と位置づけアザトートより生じたとしているが、邪神伝説シリーズでは多分にダーレスの設定を踏襲し旧支配者の一柱とされ地の精であると位置づけられている。「それは混沌の究極の実体であり、一にして全なる神ヨグ=ソトホートより生じ、あらゆる世界に蒔かれた種子の総称」と作中で言及され、ヨグ・ソトホートの分身とされている。
作品の中では、ナイアルラトホテップを倒す事が出来るのは旧支配者の一柱クトゥグアのみと論じ、旧支配者の中でも主神に匹敵する力を有していると言及されている。また、複数のナイアルラトホテップが作中に登場し、時には協力しながらも時には互いに対立している。これは互いに相容れぬから混沌であり、旧支配者・混沌の神々の特性であるとの言及もある。
ヨグ・ソトホートは作中で超時空神として位置づけられ、あらゆる時空や世界に存在が可能であるとされているが、それにも制限があり、星辰の位置などで出現できない場合もあることから、その分身であるナイアルラトホテップを派遣していると考えられる。
ダゴン(登場作品:『ケイオス・シーカー』『ダーク・マーメイド』)
邪神伝説シリーズではダゴンは旧支配者・水の邪神クトゥルフの眷属たる小神として登場する。『ダーク・マーメイド』ではS県T町で崇められている海神「堕魂」として登場。契約を結んだ漁村に豊漁の恵みを約束する代償として、毎年、少女を生贄を求めた。そして人間の女性と交わり、魚人(インスマス人)と呼ばれる混血児を生み出し、また交わった女性を半魚半人の人魚としてのけた。
『ケイオス・シーカー』では、風の主神ハストゥールの復活を阻止するべく、ハストゥールの送る魔風が吹き荒れる中で下僕であるダゴン秘密教団の信者の訴えにより出現するも、水の主神クトゥルフならいざ知らず小神に過ぎないダゴンではハストゥールには到底太刀打ちできず、その風を受けて一瞬で滅びる。
クトゥルフ神話では、妻とされるハイドラとペアで登場する事が多いが、邪神伝説シリーズではハイドラは登場していない。

用語解説[編集]

ゾシーク
『ラミア』の主人公「ミラアブのラミア」の住んでいた地。ラミアは並行世界の異なる地球より渡って来たことが言及されている。
ケイオス・シーカー(混沌の索求者 略称・CS)
オーガスト・ダーレスの『永劫の探究』に登場し、以来、クトゥルフ神話の常連となっているラバン・シュリュズベリィ博士によって結成された、チベットに本部を置く旧支配者に対抗する人間の組織。ラバン・シュリュズベリィ博士は、邪神伝説シリーズでは「輝くトランペゾヘドロン(大瀧啓裕作「暗黒教団の陰謀」)」で得た知識をもとにケイオスシーカーを組織したとされる。
邪神伝説シリーズでは重要な位置づけになるが、ケイン曰く「邪神そのものと対立する力はなく、邪神相互の対立を利用して他の邪神の眷属を味方につけたり、操ったりするのが主な戦術である」との事である。
しかし国際的な組織らしく、世界中に支部があり、また邪神に関して重要な拠点に駐在員を配するなど、多数のメンバーを擁する。渚や美亜のようなサイキックコマンドも数多く在籍するが、ほとんどのメンバーは超能力などの特殊能力はなく、銃や混沌の力を無力化する「旧き印」などを武器として戦っていた。渚の生まれ故郷である「星間の里」を滅ぼし、渚を抹殺するために核弾頭を搭載した軍用輸送機を操るなど、その実態に関して詳細な言及こそないが、汎国家的な強い力を持っている様子が伺える。
ペテルギウスの旧神
旧支配者と敵対しそれを封じ込めた存在。ペテルギウスの旧神はオリオン座のペテルギウスに存在するとされる。邪神伝説シリーズでは名のみの登場。星間一族には、旧神の存在すら伝わらず、旧支配者は対立し、互いに力を失い封じ合い、この世界から消滅したとされている。

補足[編集]

ラヴクラフトやダーレスなどの有名作家だけではなく、日本のクトゥルフ作家の作品も参考に用いるなど、複数の作品の設定を『邪神伝説シリーズ』では過去にあった事実として描いている。