盲目のもの

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盲目のもの(もうもくのもの、flying polyp)は、クトゥルフ神話作品に登場する架空の生物。 初出はハワード・フィリップス・ラヴクラフトの『時間からの影』。 人類誕生以前の先住種族のひとつ。 外宇宙から飛来し、6億年前には地球をはじめとして太陽系の4つの惑星を支配していた。

詳しい形状は不明だが、半ポリプ状で、物質的なのは体の一部のみという異質な生命体である。 視覚の代わりに、あらゆる物質的障壁を通り抜ける特殊な知覚を備えている。 また、空を飛ぶことができるが、翼は持っていないらしい。 その他にも、一時的に姿を消すことや大風を操ることが可能である。 精神構造も通常の生物とは全く異なっており、後述する「大いなる種族」でさえ、精神交換が不可能だった。 しかし、ある種の電気エネルギーを受けると破壊されてしまう。

太古の地球に無窓の塔の都市を築き、当時生息した半植物的な円錐体生物を捕食していた。 しかし、やがて、この円錐体生物の体を乗っ取ったイースの大いなる種族から思わぬ攻撃を受け、地球内部の洞窟に追いやられてしまう。 洞窟の入り口は封印され、その後、地上では大いなる種族が繁栄することになる。

盲目のものは、もともと光を必要としないこともあり、地下での生活に適合したが、復讐を忘れることはなかった。 長い年月の後に再び地上に現れ、円錐体生物を滅ぼした(ただし、これを予期した大いなる種族は直前に円錐体生物の体を離れていた)。 復讐心を満たした後は、地上の再支配を望むこともなく、地下の深淵で衰退していった。

TRENT.ROMANの「THE INVASION OUT OF TIME」[1]では、未来において人類の前に敵として出現した彼らと、書物で彼らを知っていた人類との戦いを、中国人戦闘機パイロットの目を通して描いている。

脚注:出典[編集]

  1. ^ 「CTHULHU UNBOUND」(PERMUTED PRESS) ISBN 1934861138