群馬県立桐生高等学校

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
群馬県立桐生高等学校
群馬県立桐生高等学校
過去の名称 町立桐生中学校
群馬県立桐生中学校
国公私立の別 公立学校
設置者 群馬県
校訓 文武両道・独立自尊
設立年月日 1917年3月12日
共学・別学 (普通科)
男女別学(男子校)
(理数科)
男女共学
課程 全日制課程
単位制・学年制 学年制
設置学科 普通科理数科
学期 3学期制
高校コード 10113D
所在地 376-0025
群馬県桐生市美原町1-39
外部リンク 公式サイト
Portal.svg ウィキポータル 教育
Project.svg ウィキプロジェクト 学校
テンプレートを表示

群馬県立桐生高等学校(ぐんまけんりつ きりゅうこうとうがっこう)は、群馬県桐生市美原町にある公立学校。通称「桐高(きりたか)」。大正6年の設立から卒業生は2万名を越えている。文部科学省によるスーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校。

歴史[編集]

明治から大正にかけて、県内他市において前橋中学の分校が設立される中、織物の街桐生においては中学ではなく桐生高等染織学校(現・群馬大学工学部)が設立された。従って、桐生の学生達は近隣の太田佐野前橋の中学に通うことになり、下宿生活を余儀なくされていた。これを憂えた桐生町民が有志を集めて中学設立に奔走。1917年(大正6年)3月12日に町立桐生中学校として創立された。旧制中学校として「町立」の形式をとっていた学校は、全国においても数えるほどしかない。設立4年目の1921年(大正10年)には県に移管され、1948年昭和23年)に現在の名称である群馬県立桐生高等学校となった。

近年では、バドミントン部・卓球部・陸上部・少林寺拳法部・吹奏楽部などの活躍が目立っている。バドミントン部は硬式野球部に劣らない成績を残しており、関東大会の出場回数は関東の中でも5番目に多く、県内では2番目に多い出場回数となっている。(ちなみに1番は桐生商業高等学校)

開校以来男子校であったが、1998年から男女共学理数科を設置した。しかし普通科の方は依然として男子のみであり、男子生徒の方が圧倒的に人数が多い。 定員は普通科が200人、理数科が80人となっている。

ここ数年の進学実績は上昇傾向にある。

校訓[編集]

「独立自尊」「文武両道」

教育目標[編集]

  1. 真理を愛し、公正な判断力と実行力を有する人物を養う。
  2. 自由平和を愛し、責任礼儀を重んじる民主的な人格を養う。
  3. 明朗健康にして、勤労を尊ぶ精神を養い、かつ、勤労にたえる身体をつくる。

校歌[編集]

  • 作詞:篠崎与十郎(元・国語教諭)
  • 作曲:岡野貞一
  • 編曲:高橋龍右(元・音楽教諭)

戦前は、校歌は3番構成であったが、戦後に2番目の歌詞が軍国主義的であるとの理由から削除された。現在では「幻の2番」と呼ばれる。

学校生活[編集]

JRわたらせ渓谷鐵道桐生駅から徒歩5分、上毛電鉄西桐生駅から徒歩10分と交通機関が利用しやすい立地にある。東武鉄道新桐生駅相老駅からは、市内循環バスである「おりひめバス」を利用することになる。みどり市笠懸町・大間々町、旧薮塚本町からは、自転車通学をする生徒も多い。

周辺には桐生市立図書館や新川公園があり、閑静な環境である。

現在、各生徒の進路実現のため、夏期休業中の補習や土曜日に希望制の補習、進路指導の強化や大学見学・講義なども行っている。また、修学旅行の日程の中に現地の大学・企業見学が内容として組み込まれている。こういった改革や積極的な受験指導により、大学合格実績は国公立大学合格者数・難関私大合格者数とも増加している。後述する群馬大学との関わりもあるため、群馬大学へ進学する生徒も毎年多くみられる。

平成10年に新たに設けられた理数科は、「物づくり」の伝統を持つ桐生という土地柄と地元に群馬大学工学部があるという好条件を活かし、他にはない教育を目指している。特に4月には「理数科オリエンテーション」が行われ、自然科学への興味を深める講義、 コンピュータの基礎を学ぶ学習などが行われるほか、サイエンス合宿などのカリキュラムが組まれている。その他にも、英語でのプレゼンテーション授業なども行い、世界に通用する人材の教育をはかっている。ロケット製作・実験の分野での活動が近年評価され、第5回種子島ロケットコンテストに唯一の高校生チームとして出場した。また、缶サットと呼ばれる衛星の小型モデルのようなものの製作を毎年行っており、宇宙甲子園などで様々な成果を残している。

行事は、体育祭と文化祭が一年交代で交互に行われるほか、修学旅行やマラソン大会などがある。 体育祭は「水明杯争奪大運動会」、文化祭は「山紫祭」と呼ばれそれぞれの後夜祭では在校生のみ参加できる「火文字」という火で文字を表す催しごとがある。古くから続く伝統行事であるものの、近隣からの苦情もあり毎年存続が危ぶまれている。そのため実行委員や生徒会では懸命の努力を行っている。

硬式野球部の戦績[編集]

同校は戦前から戦後にかけて、北関東の高校野球界を牽引する存在であった。以下において甲子園大会での戦績のみ記載する。

西暦 大会名称 勝敗 回戦 スコア 対戦校 備考・関連項目
1927 第13回全国中等学校優勝野球大会 1回戦 1-2 福岡中(岩手) 阿部精一
1930 第16回全国中等学校優勝野球大会 1回戦 1-2 平安中(京都)
1931 第17回全国中等学校優勝野球大会 1回戦 2-1 福岡中(岩手)
2回戦 0-3 松山商(愛媛)
1933 第10回選抜中等学校野球大会 1回戦 0-3 海草中(和歌山)
1934 第20回全国中等学校優勝野球大会 1回戦 4-3 早稲田実(東京)
2回戦 0-8 呉港中(広島)
1935 第21回全国中等学校優勝野球大会 1回戦 0-4 秋田商(秋田)
1936 第13回選抜中等学校野球大会 1回戦 9-7 熊本工(熊本)
2回戦 2-1 小倉工(福岡)
3回戦 1-0 東邦商(愛知)
準決勝 5-4 育英商(兵庫)
決勝 1-2 愛知商(愛知) 青木正一
1936 第22回全国中等学校優勝野球大会 1回戦 4-0 呉港中(広島)
2回戦 3-1 京阪商(大阪)
3回戦 5-6 平安中(京都)
1939 第16回選抜中等学校野球大会 1回戦 0-5 熊本工(熊本)
1939 第25回全国中等学校優勝野球大会 1回戦 2-3 福岡工(福岡)
1940 第17回選抜中等学校野球大会 1回戦 0-1 愛知商(愛知)
1941 第18回選抜中等学校野球大会 1回戦 0-6 滝川中(兵庫)
1947 第19回選抜中等学校野球大会 1回戦 6-3 今宮中(大阪)
2回戦 10-2 海草中(和歌山)
3回戦 3-2 津島中(愛知)
4回戦 3-4 徳島商(徳島) 常見忠
1947 第29回全国中等学校優勝野球大会 1回戦 0-3 小倉中(福岡)
1950 第22回選抜高等学校野球大会 1回戦 9-3 洛陽高(京都)
2回戦 2-3 長良高(岐阜)
1951 第33回全国高等学校野球選手権大会 1回戦 1-3 県立和歌山商(和歌山)
1955 第27回選抜高等学校野球大会 1回戦 1-0 天理高(奈良)
2回戦 12-0 明星高(大阪)
準決勝 6-3 高田高(奈良)
決勝 3-4 浪華商(大阪)
1955 第37回全国高等学校野球選手権大会 1回戦 3-1 玉島高(岡山)
2回戦 4-10 日大三(東京)
1958 第28回選抜高等学校野球大会 1回戦 2-0 西条高(愛媛)
2回戦 2-3 中京商(愛知)
1958 第40回全国高等学校野球選手権大会 1回戦 3-1 御所工(奈良)
2回戦 0-3 魚津高(富山)
1963 第45回全国高等学校野球選手権大会 1回戦 1-0 米子南(鳥取)
2回戦 5-0 新潟商(新潟)
3回戦 9-4 南部高(和歌山)
準々決勝 1-2 下関商(山口)
1964 第36回選抜高等学校野球大会 1回戦 3-6 平安高(京都)
1966 第48回全国高等学校野球選手権大会 1回戦 3-1 広島商(広島)
2回戦 10-1 北陽高(大阪)
3回戦 2-4 中京商(愛知)
1967 第39回選抜高等学校野球大会 1回戦 4-3 松山商(愛媛)
2回戦 2-3 高知高(高知)
1978 第50回選抜高等学校野球大会 1回戦 3-1 豊見城(沖縄)
2回戦 7-0 岐阜高(岐阜)
準々決勝 4-0 郡山高(奈良)
準決勝 2-3 浜松商(静岡)
1978 第60回全国高等学校野球選手権大会 1回戦 18-0 膳所高(滋賀)
2回戦 0-3 県岐阜商(岐阜)

主な出身者[編集]

学術・研究
  • 森喜作(きのこ博士 京都大学農学部卒)
  • 青木幸弘学習院大学副学長・教授)
  • 村野宣忠(法華経を初めて英訳 立正大学教授)   
  • 松島弥太郎(群馬大学教授 同大教育学部長 上武大学学長)
  • 松井弘次(群馬大学教授 同大工学部長)
  • 神山恵三(気象学者 著書「気象と人間」「森の不思議」他)
  • 飯野理一(早稲田大学名誉教授) 
  • 笠木求(東京大学教授)
  • 石川正幸(東京医科歯科大学名誉教授)
  • 稲田献一(大阪大学教授 経済学)
  • 伊沢計介(東京工業大学教授)
  • 伊沢康司(名大応化会会長)
  • 高瀬嘉平(東北大学教授)
  • 小暮智一(京都大学名誉教授・天文学者)
  • 松島皓三(筑波大学名誉教授)
  • 庭山英雄(法学者・弁護士・元伊藤塾講師)
  • 石川義和(東北大学教授)
  • 石川信義(精神科医 著書「心病める人たち」他 東京大学医学部卒)
  • 吉田孝人(浜松医科大学名誉教授)
  • 小野延雄(南極観測隊員 北海道大学低温科学研究所教授)
  • 堀越勇(富山医科薬科大学名誉教授)
  • 須藤壬章(慶應義塾大学経済学部教授)
  • 寺尾日出男(北海道大学大学院農学研究科教授)
  • 岡部平八郎(東京工業大学教授 同大副学長)
  • 青柳武彦(国際大学グローコム教授)
  • 田渕俊雄(東京大学教授・日本学術会議会員)
  • 佐々木弘(神戸大学教授・経済学者)
  • 海老根東雄(東邦大学医学部名誉教授)
  • 飯島嘉明(東北大学工学部教授)
  • 石川信克(結核予防会結核研究所長 東京大学医学部卒)
  • 中込良廣(京都大学原子炉実験所教授)
  • 長谷川昭(東北大学理学部教授)
  • 保嶋実(弘前大学医学部教授)
  • 蓮沼啓介(神戸大学大学院法学研究科教授)
  • 安田一彦(東北大学教授)
  • 村上正巳(群馬大学大学院医学系研究科教授)
  • 西田芳弘(千葉大学大学院園芸学研究科教授)
  • 亀田貴雄(氷雪学者
  • 板橋英之(群馬大学大学院工学研究科長兼工学部長)

※その他研究者多数

芸術・文化
政治
経済
法曹
スポーツ
芸能
その他

関連項目[編集]

外部リンク[編集]