精霊使いの剣舞

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精霊使いの剣舞
ジャンル 異世界ファンタジー
学園ラブコメディ
小説
著者 志瑞祐
イラスト 桜はんぺん
出版社 メディアファクトリー
レーベル MF文庫J
刊行期間 2010年12月24日 -
巻数 既刊12巻
漫画
作者 氷樹一世
出版社 メディアファクトリー
掲載誌 月刊コミックアライブ
発表期間 2012年9月号 -
巻数 既刊3巻
アニメ
原作 志瑞祐
監督 柳沢テツヤ
シリーズ構成 吉岡たかを
キャラクターデザイン 藤井まき
アニメーション制作 ティー・エヌ・ケー
製作 精霊使いの剣舞製作委員会
放送局
放送期間 2014年7月 -
テンプレート - ノート 
ウィキプロジェクト ライトノベル

精霊使いの剣舞』(せいれいつかいのブレイドダンス)は、志瑞祐による日本ライトノベルイラスト桜はんぺんが担当。MF文庫Jメディアファクトリー)から2010年より刊行。既刊12巻。

2011年8月には月刊コミックアライブにて吉平善哉によるコミカライズが始まったが[1]、作者の体調不良により2012年3月号で打ち切り。その後、同年9月号より氷樹一世によるコミカライズが始まった[2]。こちらは既刊3巻。

2013年7月28日には「MF文庫J 夏の学園祭2013」にて、同レーベルの他4作品と共にアニメ化が発表された[3]

あらすじ[編集]

第一部

旅の少年のカゼハヤ・カミトは、旧知であるグレイワース・シェルマイスに呼ばれてアレイシア精霊学院に向かう途中、学院の生徒である少女クレア・ルージュの水浴びを偶然にも覗いてしまい、更に彼女が契約しようとしていた封印精霊と契約してしまう。

カミトは本来は清らかな乙女しかなることができないはずの、この世界ではありえない男の精霊使いだった。そして学院に強制的に入学させられてしまったカミトはそこで起こったある事件をきっかけに、クレアをはじめとする学院の少女たちや契約精霊の剣精霊エストと共に、最強の精霊使いを決める大会〈精霊剣舞祭〉を目指すことになる。

第二部

学内ランキング戦を勝ち抜き、<精霊剣舞祭>の出場資格を得たカミトらチーム・スカーレットのメンバーは会場に向かうが何者かに襲われてしまう。<精霊剣舞祭>での様々な少女たちとの出会いや戦い、暴かれるカミトの過去、やがて明るみに出てくる数々の陰謀、そしてもう一人の<レン・アッシュベル>の目的とは・・・?

原作の主な構成[編集]

各部構成は3巻及び11巻の後書きより抜粋。

  • 第一部『学院編』:1巻 - 3巻
  • 第二部『精霊剣舞祭編』:4巻 - 11巻
  • 第三部『精霊戦争編』:12巻 -

登場人物[編集]

主要人物[編集]

チーム・スカーレット[編集]

〈精霊剣舞祭〉で優勝すべく、カミトとクレアで結成したチーム。結成から日が浅いためチームワーク等に不安が残り、癖は強いものの個々の実力は高い。結成当初は人数のせいもあり格下の相手にも敗れるほど弱小だったが、フィアナやリンスレット、エリスの加入によって大躍進を果たし、見事に学院代表の座を勝ち取った。

〈精霊剣舞祭〉本戦種目〈嵐の如く乱舞(テンペスト)〉開始当初は各国から弱小チームと侮られていたが、ドラクニアの〈竜皇騎士団〉や〈煉獄の使徒〉のネペンテス・ロア、クイナ帝国の〈四神〉、魔精霊使いシェーラ・カーンとの激闘を経て大躍進を果たし、最終日に同じアレイシア精霊学院代表の〈チーム・ケルンノス〉と神聖ルギア王国の〈聖霊騎士団〉第二軍〈銀の狼(シュルタール・ヴォルフ)〉の同盟チームを打ち倒し、第4位で決勝進出を決めた。

〈精霊剣舞祭〉決勝種目〈焔の乱刃(クロス・ファイア)〉では、他3チームの指揮官(ルビア、ルミナリス、レオノーラ)を1チームで倒したのに加え大半の魔石を獲得したことから、ルビアが自ら魔石をカミトに渡してリタイアした時点ではまだ〈竜皇騎士団〉が2人、〈聖霊騎士団〉が1人フィールドに残っていたが、〈精霊王〉はこれ以上の剣舞は不要と判断して、全員残っている〈チーム・スカーレット〉の優勝が確定した。

カゼハヤ・カミト
- 古川慎
契約精霊:エスト、レスティア(11巻まで)
精霊魔装:〈魔王殺しの聖剣(デモン・スレイヤー)〉テルミヌス・エスト→〈魔王剣(デモンズ・ソード)〉テルミヌス・エスト・ツヴァイ(エスト)、 真実を貫く剣(ヴォーパル・ソード)(レスティア)(11巻まで)
本作の主人公。切れ長の瞳に鋭い雰囲気を纏う黒髪の少年。男性の身でありながら、清き乙女の特権であるはずの精霊契約を行うことができる。グレイワースを名前で呼び捨てにできる数少ない人物。
長きにわたってかつての相棒レスティアを探す旅に出ていたが、アレイシア精霊学院のグレイワースからレスティアの情報を得ることと引き替えに学院に編入することになった。
その正体は、かつて〈最強の剣舞姫〉と呼ばれ精霊使いの少女達を魅了したレン・アッシュベルである。3年前、女装し「レン・アッシュベル」という偽名を用いて〈精霊剣舞祭〉の頂点に立つが、自身の望んだ「決して望んではならない願い」[4]によってレスティアと離ればなれになり、彼女を探すための旅を続けていた。またその時の記憶があやふやであり、思い出そうとすると激しい頭痛に襲われていたが、〈精霊剣舞祭〉終了後にレスティアが3年前に起きた事を明かした事ですべてを思い出した。
大陸の東端の島国の出身だが、幼少期に〈教導院〉の手の者にさらわれて、幼少期の大半を〈教導院〉という暗殺者の育成施設で過ごし、相手を殺すための様々な教育を施されてきた。〈教導院〉では「魔王の生まれ変わり」「奇跡の子」「約束の子供」などと呼ばれており、ミュア・アレンスタールやリリィ・フレイムと戦術チームを組んでいた。
4年前、ルビアが従える〈神殺しの焔〉の襲来によって〈教導院〉が崩壊する際、炎上する建物の中から魔装具〈スライマンの指輪〉に封印されていたレスティアと共に脱出した。その後、流れ着いた町で〈骸連盟(マーダーズ)〉と接触。レスティアの封印を解く鍵である〈魔王の鍵の書(キー・オブ・スライマン)〉を報酬として〈黄昏の魔女(ダスク・ウィッチ)〉グレイワースを暗殺しようとするが返り討ちに遭い、彼女の提示したある「条件」と引き換えにレスティアの封印を解いてもらった[5]
学院への編入当日、クレアの裸を見てしまったことや、さらには彼女を助けようとして彼女の代わりにエストと契約してしまったことがきっかけで、クレアに一方的に奴隷扱いを受けることになる。
自分の奴隷精霊になるように一方的に迫ってくるクレアに対して、高位の人型精霊との契約方法「口付けによる契約」や、彼女の愛読している過激な内容のティーンズ向け恋愛小説の話題を持ち出して反応を楽しんだり、エストが恥ずかしがることを分かっていてベッドに潜り込んだ彼女の足をくすぐるなど、サディスティックな一面がある[6]
誇り高い精霊使いには敬意を払うが、自分の仲間に対して危害を加えようとしたり、人質などの卑劣な手段を使う相手には周りがすくみ上がる程の殺意をむき出しにして戦う[7]
実は〈精霊戦争〉において〈五大精霊王(エレメンタル・ロード)〉によって倒された〈魔王〉と呼ばれる〈闇の精霊王〉レン・アッシュドールの転生体であり、レスティアやグレイワースや紅蓮卿(ルビア)からは〈魔王の後継者〉と呼ばれている。肉体が生まれつき聖属性の魔術をはじく特性を持っているため、回復の精霊魔術も肉体を密着させないと効果がない。その反面、肉体の自然回復能力は常人よりも遥かに高く、骨折も含めて大抵の傷は短時間で治る。
〈精霊剣舞祭〉決勝では自分の中に存在する〈闇の精霊王〉に精神を侵食されていき、攫われたクレアを取り戻すためにクレアの姉のルビアと戦うが、戦いの最中に〈闇の精霊王〉に精神を呑み込まれ〈魔王〉として覚醒する。しかしクレアが〈魔王〉の魂を鎮める事ができる〈闇の精霊姫〉として目覚めたため、彼女の誓願の口付けによって正気を取り戻すと同時に失われていたレスティアとの精霊契約の絆を取り戻し、本来の戦闘スタイルの双剣[8]に戻った。
〈教導院〉にいた頃は人間としての感情を持っていなかったが、それをレスティアに教えてもらったため、あらゆる面でレスティアを大切に思っている。レスティアが再封印された後は〈教導院〉の「再教育」によって感情を消されたが、心の奥底に彼女への想いだけは残っていた。ファーストキスの相手はレスティアだが、本編開始時から現在までクレアとエストともしている。
かつて〈教導院〉で暗殺の技術を仕込まれたこともあり、白兵戦においては相棒の〈テルミヌス・エスト〉を華麗に操り圧倒的な実力を見せつける。また、並外れた聴覚や神威の探知能力に優れており、隠密行動が得意。〈教導院〉にて読唇術も身に着けている。仲間に自分が〈教導院〉出身であることを打ち明けてからは、〈教導院〉で習得した技術も見せるようになった[9]
しかし、精霊学に関する体系的な教育をほとんど受けていなかったため、精霊魔術全般が苦手で使える精霊魔術も少ない。また、昔から神威の放出にムラがあるようで、グレイワースにも指摘されている。
〈精霊剣舞祭〉開始時は3年間のブランクの影響は大きく本来の実力にはほど遠かったが、数々の強敵との戦いでかつての力を取り戻しつつあり、ネペンテス・ロアを倒す際には〈烈華螺旋剣舞・十六連〉というグレイワース直伝の秘奥の絶技を披露。ルビアと戦ったときはカミト本来の戦闘スタイルである双剣(エストとレスティア)を使用し、絶剣技終ノ型〈天双絶閃衝(ラスト・ストライク・デュアル)〉で〈神殺しの焔〉を砕き撃破する。
その後、ルビアから精霊王に叛逆した理由を聞いている最中に、契約の代償としてルビアの命を求める〈レーヴァティン〉を〈魔王殺しの聖剣〉でルビアとの精霊契約を断ち切って追い返し、ルビアから魔石を渡されたすぐ後に〈浮遊島〉にチームごと転移され、出迎えたレイハから〈チーム・スカーレット〉が〈精霊剣舞祭〉に優勝したことを伝えられた。その日の夜、レスティアによって夢という形で三年前の記憶を取り戻し、翌日には廃都〈メギドア〉へ再び赴き、〈封破の儀〉で〈水の精霊王〉イセリアの現し身を封印から解放した。その後、イセリアから〈精霊剣舞祭〉が開催される真の理由を聞き、イセリアから他の精霊王を解放してほしいと頼まれる。そして、優勝祝賀会を経てクレアたちの決意を聞いたカミトは、再び〈真祭殿〉で最も異界の闇に汚染されている〈火の精霊王〉ヴォルカニクスの解放を行おうとするが、溢れ出した異界の闇によって〈闇の精霊王〉の意思が再び目覚めて体が動かなくなったところを、レスティアによって救い出される。しかし意識を取り戻したカミトの目に映ったのは〈魔王殺しの聖剣〉に自ら貫かれたレスティアの姿であり、再び目の前でレスティアを失った。その後、レスティアの高位魔術によって彼女との出会いからクレア達と〈精霊剣舞祭〉を勝ち抜き優勝するまでの全ての記憶を封印され、〈教導院〉時代の感情を失った人格に戻ってしまう。しかし、学院都市で行われた〈精霊大祭〉で正体を現したルーリエに追い詰められたことで、カミト自身が思い出すことを強く願ったためにレスティアの事を思い出し、同時にエストを召喚して取り戻したことで、ルーリエを撃退し四体の〈ナズ・グール〉を消滅させた。
9巻ではルーリエから〈十二騎将〉の推薦があることが告げられた。しかし、元々地位や名誉に興味がないことと、クレア達との学院生活が気に入っているという理由で断っている[10]
過去に相棒を失った経験や、〈教導院〉出身者である過去を知ってもカミトを受け入れてくれた〈チーム・スカーレット〉のメンバーであるクレア達に対する思い入れはとても深く、「大切な人を護りたい」という気持ちが非常に強い。また、正体を知っているフィアナ以外のメンバーがレン・アッシュベルに対して強い憧れを持っている事を知っているため、彼女達の夢を壊すことや今までの関係を崩したくない理由で自分がレン・アッシュベルであったことなどの過去を隠している[11]
〈教導院〉出身のため、一般の知識に疎いところがあり、クレア達から教わることがある。それ以前はレスティアやグレイワースから教わっていた[12]
〈教導院〉で「お前に仲間などはいない」、「信じられるのは自身の力しかない」と、長く教えられていたためか今でも無意識に一人で戦っていた感覚で動いてしまうことがある。
クレアを初めチームのメンバー全員や他国の女性達から好意を向けられているが、天性の鈍感さのためその自覚は全くと言っていいほど無い[13]
男の精霊使いとして注目を集める一方で、本人の知らぬ間に数々の「悪名」(淫王、夜の魔王など)が流れており、国内外を問わず女性達から警戒されていた[14]が、〈精霊剣舞祭〉で〈最強の剣舞姫〉を破って優勝したことで学院内で密かにファンになった娘もいるらしく、カミトの療養中には〈風王騎士団〉の本部にカミト宛てに花束や手紙や手作りのお菓子が送られて来た。
また、チームメイトの契約精霊(スカーレットやフェンリル)に懐かれている。
キャラクター人気投票では、第2回では7位。
クレア・ルージュ
声 - 木戸衣吹
契約精霊:スカーレット(オルトリンデ)
精霊魔装:炎の鞭(フレイムタン)
本作のヒロインの1人。学院でのランクはAA。チーム・スカーレットのリーダーを務める。炎の如き紅い髪とツーテールに紅玉のような瞳が特徴的な美少女。
アレイシア精霊学院に編入してきたカミトが最初に出会った人物であり、カミトに初めて会ったとき(故意にでは無いとはいえ)自分が泉で禊ぎをしているところを見られてしまったため、彼を本気で消し炭にしようとした。
本名はクレア・エルステイン。かつてはオルデシア帝国の名門貴族エルステイン家の次女だったが、〈災禍の精霊姫(カラミティ・クイーン)〉と呼ばれる姉ルビア・エルステインの裏切りによって爵位と領地を剥奪。両親は名ばかりの裁判によって政治犯を収容するバルサス監獄に幽閉されてしまう。以来、リンスレットやキャロルなどの昔からの親しい人物以外からは〈災禍の精霊姫〉の妹として、蔑みと憎悪の目で見られるようになる。
炎精霊スカーレットを操り戦う天才的な精霊使いであり、また戦術眼にも優れるためチームでは司令塔としての役割についている。
優秀な問題児が多く集まるレイヴン教室でも特に問題児であり、〈風王騎士団(シルフィード)〉や彼女を敵視している上級生と毎日のように対立していた。反面、学院内の成績はトップクラスで言葉通りの優秀な問題児。6歳の時点で姉のルビアの教えもあったが精霊語を僅かながら読めていた[15]
クレア自身も知らない事であったが、実は〈精霊姫〉の才覚においては「数百年に一度の逸材」と言われた姉のルビアを上回っており、そのためスカーレットも契約相手にルビアよりもクレアを選んだ。エルスティン家の炎である〈炎を燃やす焔〉を〈精霊剣舞祭〉においても無意識ではあるが繰り出していたが、〈闇の精霊姫〉となった事でその才能を覚醒させ、炎の鞭(フレイム・タン)に〈炎を燃やす焔〉を上乗せして神殺しの焔〈レーヴァティン〉を切り裂くなどの成果を発揮した(後にその才覚に眼をつけていたルビアによって、〈闇の精霊姫〉に選ばれる要因にもなった)。
一見我が儘で気性が荒く傍若無人な態度が目立つが、それは姉の裏切りにあって以来天涯孤独の身として生きてきた彼女の辛い過去から来るものであり、根は優しく、繊細で傷つきやすい純粋な心の持ち主である。性格もアレイシア精霊学院入学当初は現在とは違い、上級生からいじめられても言い返せないほど大人しいものだった。
出会ったばかりの頃はカミトを奴隷扱いしていたが[16]、自分の契約精霊になると誓ってくれた彼に対して心を開き、次第に恋愛感情を抱くようになった。
〈精霊剣舞祭〉の決勝戦において、負傷した状態で遭遇したレスティアが〈真実を貫く剣〉に姿を変え、ルミナリスが〈真実を貫く剣〉をレン・アッシュベルの精霊魔装だと告げたことで、カミトがレン・アッシュベルであることに気づいた。
その後、レスティアの助けを借りてスカーレットの真名解放を果たして窮地を切り抜けるが、フィアナと合流した直後に遭遇した〈煉獄の使徒〉の紅蓮卿の正体が姉のルビアだった事を知り、精神的に動揺した所をルビアによって囚われの身となり、彼女の儀式により記憶を消され一時は〈魔王〉に仕えるだけの傀儡のような存在になってしまったが、フィアナやスカーレットの決死の尽力もあり、ルビアの闇の呪縛を断ち切った上で〈魔王(=カミト)〉に仕える〈闇の精霊姫〉としての資格を得るという荒業をやってのけた。そして姉のルビアにより〈魔王〉として覚醒したカミトに誓願の口づけを捧げ、彼の魂を鎮めることに成功する。
料理の腕に関してはカミトが編入して来るまでは缶詰だけで生活しており、調理すると黒焦げの炭にするなど皆無に等しい[17]
胸が小さいことを極端に気にしており、スタイル抜群のリンスレットやエリスに対して劣等感を抱いているが、彼女自身は同性の目から見ても魅力的な妖精のような可憐な容姿を持っており、エルスティン家の令嬢として培ってきた気品や風格も兼ね備えていることから、〈精霊剣舞祭〉の本戦前に開かれた舞踏会では髪の色と同じ紅いドレスを着て会場入りした際に、一瞬で周囲の注目を集めていた。
〈精霊剣舞祭〉へ出場する目的は、優勝した際の〈願い〉で姉に会って4年前の真実を聞くことであった。しかし、〈精霊剣舞祭〉決勝でその願いは叶ってしまい、優勝後にフェンリルを奪われて気落ちするリンスレットのために、自身の〈願い〉を使ってフェンリルを取り戻そうかとリンスレットに語っていた。
キャラクター人気投票では3位。第2回では4位。
フィアナ・レイ・オルデシア
声 - 大西沙織
契約精霊:ゲオルギウス
精霊魔装:無窮なる女王の城(セイヴ・ザ・クィーン)(7巻~)
本作のヒロインの1人。カミトの正体を知っている数少ない人物。黒のロングヘアに紫の瞳が印象的な美少女。学院のランクはD[18]
オルデシア帝国の第二王女であり、かつては帝国の〈神儀院〉の第二位の姫巫女として、ルビア・エルステインに代わる〈火の精霊姫〉の後継者と言われたほどのエリートだったが、〈災厄の精霊姫(カラミティ・クイーン)〉の裏切りによる事件の際にルビアを止めようとした事で彼女の怒りを買い、心に深い傷を負わされ精霊契約の力を失ってしまった。その事件を境に彼女を祭り上げていた周囲の人間は一瞬にして手のひらを返し、無価値な〈喪失の精霊姫(ロスト・クイーン)〉の烙印を押されていた。
かつて「レン・アッシュベル」として〈精霊剣舞祭〉に出場していたカミトと会ったことがある。その時に女装を解いていた彼に命を助けられ、「〈精霊剣舞祭〉が終わったらまた会おう」という約束を交わしており、その出来事以来彼のことを想い続けていたが、カミトの身に起こった惨劇によりその約束が果たされることは無かった。しかし、「アレイシア精霊学院に編入した精霊使いの少年」の噂を聞きつけ、学院に入学してカミトと再会を果たした。
初めはカミトをレン・アッシュベルであるという真実を材料にして脅して〈精霊剣舞祭〉に出場し優勝する事で優勝者に与えられる〈願い〉によって契約精霊の力を取り戻すという目的で彼に近づいたが、ガド鉱山での任務遂行中に自分のことを仲間として受け入れてくれたカミト達に心を開き、さらにジオとの死闘を演じる中でカミトが窮地に陥ったことをきっかけに精霊契約の力を取り戻し、〈神儀院〉に戻るという選択肢を放棄して〈チーム・スカーレット〉の三人目のメンバーとして正式に加入する[19]
実戦経験が皆無に等しいため白兵戦に関しては素人[20]だが、元々がエリートの姫巫女だったこともあり儀式神楽や魔術に関する知識が非常に豊富であり、特に治癒の魔術に関しては専門の姫巫女にも引けを取らないほどの腕を持っている。
オルデシア王家に代々伝わる聖属性の騎士精霊〈ゲオルギウス〉の使い手であり、チームではその鉄壁の防御力を活かした守備と儀式演舞によるサポートを担当している。
当初はチーム内での自らの力不足を感じており、ゲオルギウスを精霊魔装に展開しようとするものうまくいかず落胆していたが、〈精霊剣舞祭〉本戦でシェーラ・カーンに攫われた際に紅蓮卿と対峙し、彼女の放った火炎球によってフラッシュバックした過去のトラウマを完全に払拭することで、精霊魔装〈無窮なる女王の城(セイヴ・ザ・クィーン)〉を展開する事ができた。
料理の腕に関しては見た目だけなら何ら問題はなさそうだが、本来味覚を持ち得ないはずの精霊の舌を破壊するほどの凶悪な料理[21]を作るため、ある意味クレア以上に問題がある。
オルデシア王家の正統な血統ではあるが、決してとっつきにくい性格というわけではなく、寛大で話しやすい好人物である。また戸惑うカミトに「はしたないお姫様は嫌い?」と言ってわざと胸を押し付けたり、クレアに年頃の少女とは思えない大胆な発言をして、からかったりすることが原因で、クレアには「エロ王女」と呼ばれている。しかし本当はカミトに自分が買った下着を見られただけで真っ赤になって恥じらうなど、クレア並に初心な少女である[22]
キャラクター人気投票では2位。第2回では6位。
エリス・ファーレンガルト
声 - 石上静香
契約精霊:シムルグ
精霊魔装:風翼の槍(レイ・ホーク)
本作のヒロインの一人。オルデシア帝国において武芸の名門として誉れ高いファーレンガルト公爵家の次女。鳶色の瞳に青髪のポニーテールが映える美少女。風精霊シムルグの使い手であり、高位の精霊使いであると同時に槍術の達人でもある。学院のランクはAA。
アレイシア精霊学院では最優のヴィーゼル教室に所属する優等生で、同時に学院の風紀を守る騎士団〈風王騎士団(シルフィード)〉の団長を務める。生真面目で融通の利かないところがあるが、自分の非を素直に受け入れることができる真っ直ぐな心を持っている。また、生涯添い遂げる殿方のために料理の腕を磨くなど一途な少女である[23]。努力家だがどこか要領の悪いところがあり、教科書を丸暗記しようとしてカミトにそれを指摘されていた。人の話を真に受けやすい一面があり作中では様々なトラブルの原因にもなっている。[24]
性格の堅さとは裏腹に可愛いものが好きで寮の自室にはぬいぐるみなどがあり、精霊であるスカーレットやフェンリルにも同様の感情を抱いている[25]
最初は男性の身でありながら学院に編入してきたカミトを風紀を乱す敵と決めつけ何かと目の敵にしていたが、彼と関わるうちに好意を抱くようになり、〈チーム・スカーレット〉の〈精霊剣舞祭〉出場が決定したその日に、告白の想いを込めてカミトにチョコレートを渡した[26]
精霊使いになったのは、幼少時に厳格ながらも公明正大な人物であった姉のヴェルサリアに憧れ、騎士としての道を志すようになったことがきっかけである。しかし、学園に入学した時にはヴェルサリアは力を求める事に取り付かれており、ヴェルサリアが〈風王騎士団〉を追放された後に騎士団長に任命されたが、理想と現実のギャップに悩む事になる。〈ヴァレンティア聖祭〉で呪装刻印で暴走した精霊によってカミトが重症を負い、ヴェルサリアに「貴様に騎士の資格はない」と言われ自信を喪失しかけたが、部屋に現れたクレアの挑発とラッカとレイシアの願いを受けて自信を取り戻し、〈チーム・スカーレット〉の5人目のメンバーとして加入した。
幼少の頃から正統な騎士の剣を学んでおり、本人の性格の部分もあって得意な型としている。その反面、〈教導院〉出身者など(カミト、ジオ、リリィ)の変則的な動きには対応できない事も多く、風もまだうまく扱えておらず[27]、エリス本人も〈精霊剣舞祭〉が始まってからはそれを痛感しているが、〈精霊剣舞祭〉決勝でのリリィ・フレイムとの戦いではティターニアの麻痺毒で痺れて動けないのを逆手に取り、風の魔術で飛翔し攻撃するという奇策をとった。
スタイル抜群で、特に胸は同性からの羨望の眼差しを受け、グレイワースやカミトに「わがままボディ」と言われるほど大きいが、本人は剣を振るう邪魔になるだけだと思っている。 
幼い頃から騎士として勇ましく育てられた為か、クレア達と比べて女性として自分にどこか自信のないところがあり、そのためカミトに「可愛い」「綺麗だ」などと言われるたびに赤面して慌てふためいている。
キャラクター人気投票では4位。第2回では2位。
リンスレット・ローレンフロスト
声 - 優木かな
契約精霊:フェンリル
精霊魔装:魔氷の矢弾(フリージング・アロー)
本作のヒロインの一人。オルデシア帝国の名門貴族ローレンフロスト伯爵家の三姉妹の長女。プラチナブロンドの髪にエメラルドの様な瞳を持つ美少女。学院のランクはA。
クレアとはライバルであり、常日頃から「残念胸」「泥棒犬」と暴言を飛ばしあうなど喧嘩が絶えないが、同時に幼馴染で親友[28]でもあるため、決して仲が悪いわけではない。
6歳の時に父親のローレンフロスト伯爵に連れられてエルスティン公爵家を訪れた時、クレアを最初見た時は「容姿が飛び抜けて可愛い以外はパッとしない子」と評価を下していた。また、現在とは正反対の本来の性格でもあった彼女に対して好意的ではなかったが、エルスティン家の封印書庫にクレアと共に無断で立ち入った際、封印精霊のアイスサラマンダーに襲われ危機に陥った時にクレアの才能の一端を見る事になり、同時にライバル兼親友として認めるようになる。
高位の氷精霊フェンリルを使役しており、学院では〈氷魔のリンスレット〉と呼ばれるなど、精霊使いとしての実力はクレアにも引けを取らないほど高い。
クレアへの対抗心か、入学してきたカミトを自分の下僕にしようとしていたが、いつの間にか彼を下僕にするどころかカミトに対して好意を抱くようになってしまった。
プライドが高すぎる性格が祟って自爆してしまうことも多いが、学院に来たばかりのカミトにスープを差し入れたり、学院の入学時から上級生から非難を浴びているクレアを通りがかった振りをして助けるなど、非常に面倒見がよく気配り上手な姉御肌の一面を持っている。また、幼少時から年の離れた二人の妹の面倒を見ていたため、廃都〈メギドア〉の地下通路で出会ったイセリアとも仲良くなっていた。
メイドのキャロルがするはずの仕事を全て自分で完璧にこなしており、料理の腕は高級レストランのシェフ並み、菓子作りの技術は一流のパティシエと同じレベル、さらにマッサージの腕はプロ級だが[29]、浅い場所でも溺れる程のカナヅチが悩みである。
〈水の精霊王〉への儀式に失敗した妹のユーディアを氷漬けにされるという悲しい過去を持っており、優勝した際の〈精霊王〉への〈願い〉で氷に閉じ込められた妹を解き放つことを目的に〈精霊剣舞祭〉に出場するが、〈願い〉の正体を知ったためにそれは叶わなかった。
上記の通り精霊使いとしての実力は非常に高いものの、プライドが高い事とメンバーに求める能力が高すぎたためにチームの結成と解散を繰り返し、〈チーム・スカーレット〉に加入する頃には誰からも誘われなくなっていた。呪装刻印で暴走した精霊によってカミトが重症を負って一時参加できない状態になった際、カミトが〈チーム・スカーレット〉への加入を頼んだため、4人目のメンバーとして加わった。
精霊魔装〈魔氷の矢弾(フリージング・アロー)〉の使い手であり、特に精霊魔装の展開速度にかけては他の追随を許さないほどのスピードを誇る。チームではその技能を活かして後方からの攻撃を担当している。
キャラクター人気投票では5位。第2回では3位。

主要契約精霊[編集]

 エスト
声 - 加隈亜衣
カミトの相棒である〈魔王殺しの聖剣(デモン・スレイヤー)〉と呼ばれる剣精霊の少女。普段の姿は銀髪の少女だが、精霊魔装〈テルミヌス・エスト〉の姿は長大な剣。
対呪性能や凄まじい魔力を秘めており、10分の1しか発揮できない現在でも並の精霊とは比べものにならないほどで、最強クラスのレスティアと同等の力を誇る。だが唯一の弱点はあまりに強力すぎるため神威の消費が激しいことで、カミトは数分しか精霊魔装として展開出来ない[30]
かつては学院の近くの洞窟に封印されており、後述の理由のために今まで多くの精霊使いを袖にしてきたが、本人曰く「カミトに自分と似たものを感じた」らしく彼と契約を交わした。
普段は無表情で滅多に感情を表に出さないが、自分が好意を抱いているカミトに対してだけは甘えることが多く、何故かよく全裸ニーソや裸ブラウスの姿で彼に添い寝している。基本的に羞恥心という感情を持っていないが、素足を見せることだけは極端に恥ずかしがる。
基本的にカミトには絶対の忠誠心を持っているが、天然で多くの女性の心を射止める彼に対して「カミトは本当に節操が無い御主人様です……」と言うなど、カミトの天然女たらしな一面には呆れ果てているようである。
その正体は古代の大戦の時代[31]に作られた精霊兵器であり、かつて魔王スライマンと戦い、世界を救った〈救世の聖女(セイクリッド・クイーン)〉アレイシア・イドリースの相棒だった。しかし、自身が強大な解呪の力と引き替えに契約者の命を削る魔剣であることが判明し、アレイシアはその呪いで命を落としてしまった。
〈精霊剣舞祭〉の前夜祭、レン・アッシュベル(ルビア)にかけられた呪いによって苦しむカミトを救うべく、自らを犠牲にして彼を救う。その呪いに縛られる中で自身の本体である本物の〈テルミヌス・エスト〉と再会し、自分と一つになることを迫られるがカミトとの契約を理由にこれを拒否。だが、そのことがきっかけで自分の魔剣としての記憶を取り戻し、カミトの命を奪ってしまう事を恐れて彼の手を拒んでしまう。
その後、〈元素精霊界〉の中で悲しみに暮れながら無為の時を過ごすが、カミトの「お前の全てを受け入れる」という言葉と精霊契約の口付けで説得され、完全復活を果たした。カミトの契約精霊に戻った後は、彼と共に戦い頂点を目指すことを改めて誓った。
自分と同じ最高位の精霊でカミトのもう一人の相棒でもあるレスティアには嫉妬も含んだ対抗心[32]を抱いており、彼女からの挑発に対して度々応酬をしていた。
精霊王暗殺計画後、〈神儀院〉の祭殿に戻ったのと同時に、学院敷地内のかつてエストが封印されていた祠の地下に出現した〈玄室〉に転移し封印されていたが、カミトが記憶を取り戻したことで封印が解かれカミトの元に戻った。
消滅する前のレスティアによって力の一部を継承され、正当な魔王の佩刀〈魔王剣(デモンズ・ソード)〉テルミヌス・エスト・ツヴァイとなり、闇属性の技も使えるようになった。
キャラクター人気投票では1位。第2回でも1位と多くの人気を博している。
レスティア・アッシュドール
カミトの契約精霊で、かつて魔王が使役したとされる最高位の闇精霊。普段の姿は艶やかな黒髪に黄昏色の瞳をして黒い翼を持つ闇色のドレスを着た少女。精霊魔装の姿は闇の魔剣〈真実を貫く剣(ヴォーパル・ソード)〉。
その正体は〈闇の精霊王〉レン・アッシュド-ルの分身のような存在であり、〈闇の精霊王〉の力を受け継ぐ〈魔王〉を覚醒に導く導き手として数千年間の長きに渡り生きてきた。
〈暗黒の炎(イビルフレイム)〉や〈闇魔閃雷(ヘルブラスト)〉といった高位の闇属性の精霊魔術を使用していた[33]
〈教導院〉ではカミトの教育係だったが、カミトにヒトの心を教えてしまったため再び封印された。
その後、崩壊する〈教導院〉からカミトと共に脱出し、グレイワースに封印を解いてもらい、レン・アッシュベルと名乗ったカミトと共に〈精霊剣舞祭〉の頂点に登り詰める。カミトに精霊王の暗殺という願いを頼み〈異界の闇〉に汚染された精霊王の狂った人格のみを滅ぼそうとしていたが、精霊王に取り付いている〈異界の闇〉によって捕らえられ、カミトを転移魔術で安全な場所に飛ばした後、長らく行方が知れなかった。
その〈異界の闇〉によって「汚染」された〈闇の精霊王〉によって内側から侵食されつつあり、自分でいられる時間が残り短くなっていた。
作中における数々の事件で暗躍しており、〈精霊剣舞祭〉本戦ではカミトを〈魔王〉として覚醒させる仕上げとしてネペンテス・ロアをぶつけ、自身も精霊魔装になりカミトや〈チーム・スカーレット〉の面々と交戦する。しかしミラ・バセットの介入などにより敗北し、一時的に実体化できない程に弱っていたが7巻で再び復活した。
神聖ルギア王国、及び〈聖霊騎士団〉から「世界の敵」として狙われていた。
彼女が変わってしまったのは、上述の〈異界の闇〉によって汚染された〈闇の精霊王〉が彼女自身に潜ませた〈魔王〉の意思であることが発覚。さらにカミトが〈魔王〉として覚醒したことで精霊契約の絆も消えかかってしまうが、クレアが〈魔王〉の魂を鎮めることの出来る〈闇の精霊姫〉として目覚めたことにより〈魔王〉の意思が封印され、カミトとの3年前の絆を完全に取り戻し、再び彼の契約精霊として戦うことになった。
その後、イセリアの頼みによって再び〈真宰殿〉で精霊王の狂った人格のみを滅ぼし精霊王を解放しようとしたカミトが再び、〈闇の精霊王〉の意思によって〈魔王〉として覚醒しようとしていた為、それを阻止する為に自身の中に存在する〈闇の精霊王〉の意思ごと自身を滅ぼす為に、自ら〈魔王殺しの聖剣〉に貫かれて消滅した(消滅する前にカミトに高位魔術をかけて自分に関する記憶を封印し、エストに力の一部を継承させていた)。
12巻終盤でオルデシア帝国辺境の森をさまよう彼女らしき少女が登場しているが、名前以外の記憶を喪失しているため詳細は不明。
自分と同じく最高位の精霊であり、カミトのもう一人の相棒であるエストには対抗心[34]を持っているような節があり、エストとは度々挑発の応酬をしていた。
〈精霊戦争〉時は〈闇の精霊王〉の軍勢を率いる立場におり、オルトリンデとはその時に何度か刃を交えた間柄であった。
キャラクター人気投票第2回では5位。
スカーレット/オルトリンデ
クレアが使役する炎精霊。火猫の姿をしている。
〈灼銀の戦姫(スカーレット・ヴァルキリー)〉と呼ばれ、竜種ですら倒すこともできる強力な精霊だが、クレアからの扱いは猫そのもの。精霊魔装の姿は〈炎の鞭(フレイムタン)〉。
真名は遥か昔に失われていたが、〈精霊戦争〉の仇敵でもあるレスティアによって9巻で判明し、人型[35]高位精霊のオルトリンデとして覚醒する。
真名開放後は一国のエース級精霊使いを単独で撃破するほどの力を発揮する[36]
覚醒した後も火猫の姿にもなる事も可能になっているが、その時は獣並の知性になっており、また記憶は人型とは別になっている[37]
真名開放後は火猫の姿であるにもかかわらず、カミトに嫉妬するような描写がある。
フェンリル
リンスレットが使役する魔氷精霊。狼の姿をしており、胃の中が亜空間となっており荷物を飲み込んで運ぶことができる。精霊魔装の姿は〈魔氷の弓〉。
〈精霊剣舞祭〉決勝にて、バンダースナッチに食べられて吸収されたが、その後、〈精霊剣舞祭〉終了後にイセリアを狙うシェーラ・カーン(教主)と共に漆黒の体毛と紅い目という本来とは程遠い禍々しい姿で現れ、カミト達に牙をむくが、カミトとエストによって解放され、リンスレットの元に戻った。
イセリアがリンスレットたちと会話するときにはフェンリルを介している。
シムルグ
エリスが使役する魔風精霊。巨大な鳥の姿をしており偵察を得意としている。精霊魔装の姿は〈風翼の槍(レイ・ホーク)〉。
エリスからは顔が怖い、あんまり可愛くないと言われている。〈精霊大祭〉で子供にせがまれたエリスが召喚した際は、その子供に泣かれてしまった。
風精霊の特徴として、契約者であるエリスと離れて行動することができる。
ゲオルギウス
フィアナが使役するオルデシア王家に代々仕える聖属性の騎士精霊。精霊魔装の姿は〈無窮なる女王の城(セイブ・ザ・クイーン)〉。
フィアナが〈喪失の精霊姫〉となってからは長らく呼び出されていなかったが、ジオ・インザーギとの戦いでフィアナが精霊契約の力を取り戻した事で再び彼女の契約精霊として召喚されるようになる。
高い防御力を誇り、また聖属性の高位精霊のため闇属性への抵抗防御力も高く、チームでは防御の要になっている。

オルデシア帝国[編集]

アレイシア精霊学院[編集]

教師[編集]
グレイワース・シェルマイス
契約精霊:魔精霊〈ヴォイド〉(8巻まで)
精霊魔装:ストーム・ブリンガー(8巻まで)
アッシュブロンドの髪と妖艶な風貌が特徴的な美女で、アレイシア精霊学院の学院長。3年前、カミトを〈精霊剣舞祭〉に送り出し、その後、彼の契約精霊のレスティアの情報と引き換えに学院に入学させた張本人。
本編の24年前に開催された〈精霊剣舞祭〉では当時15歳で優勝しており、その時の願いで仮初めの不死の肉体を得ているが[38]、精霊使いとしての本来の能力はとうに失われていた。
学院の生徒を始めとする精霊使いの少女達からは「大陸最強の精霊使い」と尊敬されている。ただし、カミトからは今までの仕打ちから、ただのドSな婆さんという認識を持たれており、敬語は使わず、「グレイワースの婆さん」、「婆さん」、「グレイワース」と呼ばれている[39]
経緯は不明だが以前に心臓に呪装刻印を移植されており、上記の願いによってなんとかもっていた。
ランバール戦争ではオルデシア帝国の〈十二騎将(ナンバーズ)〉の一位[40]として活躍し、敵・味方ともに〈黄昏の魔女(ダスク・ウィッチ)〉の異名で恐れられていた。それとともに国内外に多数の「敵」[41]を抱えており、カミトがレスティアの封印を解いてもらうためにグレイワースの下にいた時には毎日のように暗殺者に襲われていた。
カミトが扱う絶剣技の本来の使い手で、当時カミトにそれらの技を叩き込んでいた(カミト曰く、理不尽なしごき)。
〈精霊剣舞祭〉本戦では、決勝前に教え子達の活躍を見守るという名目で〈浮遊島〉を訪れており、カミトにある理由で教えていなかった絶剣技の究極奥義の終ノ型〈天絶閃衝(ラスト・ストライク)〉を教え、その直後に神威を使い果たし倒れた。命は助かったものの、心臓の呪装刻印の副作用で体内の神威の経路がズタズタになり、精霊使いとしては二度と活動できなくなった。
かつて、ランバール戦争に参加していた時に自分を慕う大勢の姫巫女が死ぬのを目にしており、戦争や紛争を憎んでいるため、上述の件の後にカミトに対して「レン・アッシュベル(ルビア)を止めろ」と強く進言している。
フレイヤ・グランドル
契約精霊:影精霊
精霊魔装:不明
アレイシア精霊学院レイヴン教室担当の教師で、グレイワースの信頼する数少ない人物。
優秀な問題児の多く集まるレイヴン教室を担当しており、生徒からは厳しい事で恐れられているが、当初はカミトと二人だけで〈精霊剣舞祭〉を戦い抜こうと考えていたクレアに対して、チェスに例えてチーム戦の重要さを説いたりするなど、厳しいながらも生徒思いの一面もある。
影精霊使いであるためにグレイワースからは度々軍への密偵に使われており、よく愚痴をこぼしている。
風王騎士団(シルフィード)[編集]
ラッカ
契約精霊:地精霊〈カブラカン
精霊魔装:破岩の鎚(ロック・ブレイカー)
短髪のボーイッシュな少女。ラッカの精霊魔装〈破岩の鎚〉は柄の長い大鎚。風王騎士団の一員で、同じ騎士団のエリスやレイシアとチームを組んでいた。2巻での鉱山都市ガドにおける任務中に、レイシアと共に重傷を負う。3巻では〈精霊剣舞祭〉までに完治するのは無理だと判断し、レイシアと共にチームの解消をエリスに申し出て、願いをエリスに託した。
〈精霊剣舞祭〉が閉幕しエリスたちが学院に帰還した頃にはレイシアと共に回復しており、任務に復帰していた。
レイシア
契約精霊:オアンネス[42]
精霊魔装:名称不明の氷の剣
髪を三つ編みにしたおとなしめの少女。風王騎士団の一員で、同じ騎士団のエリスやラッカとチームを組んでいた。2巻での鉱山都市ガドにおける任務中に、ラッカと共に重傷を負う。3巻では〈精霊剣舞祭〉までに完治するのは無理だと判断し、ラッカと共にチームの解消をエリスに申し出て、願いをエリスに託した。
〈精霊剣舞祭〉が閉幕しエリスたちが学院に帰還した頃にはラッカと共に回復しており、任務に復帰していた。

エルスティン家[編集]

ヴォルフラム・エルスティン
オルデシア帝国の名門貴族エルステイン公爵家の当主で、クレアとルビアの父親。
長女のルビアが起こした事件により爵位と領地を没収され、現在は夫人と共にバルサス監獄に投獄されている。
クレア・ルージュ
ルビア・エルスティン

ファーレンガルト家[編集]

エリス・ファーレンガルト
ヴェルサリア・イーヴァ・ファーレンガルト
契約精霊:城塞精霊〈ドレット・ノート〉
精霊魔装:静寂の要塞(サイレント・フォートレス)
オルデシア帝国の名門貴族ファーレンガルト家の長女。エリスの姉で槍術の師匠でもある。星の輝きを集めて製錬したような美しいブロンドの髪とアイスブルーの瞳が特徴的な少女。
ファーレンガルト姓を名乗っているが、元はランバール戦争で没落した下級貴族の娘で、精霊使いとしての類まれなる才能を見込まれファーレンガルト家の養子になった。そのためエリスとは直接の血の繋がりがない義理の姉妹。
封印精霊の城砦精霊〈ドレッド・ノート〉を使役し、精霊魔装と同じ〈静寂の要塞(サイレント・フォートレス)〉の異名を持ち、クレアですら恐れるほどの実力者で「アレイシア精霊学院最強の精霊使い」と呼ばれている。
3年前の〈精霊剣舞祭〉に出場しており優勝候補の一角とされていたが、当時は無名のレン・アッシュベル(カミト)と戦い一瞬で敗北。それ以来、レン・アッシュベル(カミト)への雪辱を誓うと同時に力への渇望に取り付かれていった。
〈風王騎士団〉の騎士団長を務めていたが、上述の一件の後に学院内で苛烈な処罰などを繰り返していた事が原因で反発を招き、騎士団長を解任された。経緯は不明だがその後、〈骸連盟〉のヴィヴィアン・メローサによって心臓に呪装刻印を移植された。
〈風王騎士団〉でエリスに不満を持っていた騎士団員を強引に引き抜き、学院のチーム対抗戦に参加。単独でエリスを加えた〈チーム・スカーレット〉に戦いを挑み序盤は圧倒していたが、クレアの炎魔術とリンスレットの氷魔術の温度差攻撃で〈静寂の要塞〉の装甲を脆くされ、エリスの〈風翼の槍〉で貫かれたことで敗北。その直後に心臓の呪装刻印が暴走し異形の姿となる。怪我を押して出てきたカミトの〈魔王殺しの聖剣〉で胸を貫かれた時に呪装刻印は破壊された[43]。また呪装刻印はなくなったが、神威の代謝をつかさどる経路はズタズタに破壊されてしまった。
その後は呪装刻印を移植した罪で帝都へと移送された。その時にエリスに謝罪し、リボンを渡した。
〈精霊剣舞祭〉決勝前にファーレンガルト公から、罪を償ったらまたカミトに会いたいと言っていたことが伝えられた。
シグナス・ファーレンガルト公爵
エリスとヴェルサリアの祖父でありオルデシア帝国筆頭軍事顧問。ランバール戦争時に活躍した帝国の英雄で王族のフィアナも目礼するほどの大物だが、本人は堅苦しい挨拶はあまり好まないなど、きさくな人物。
孫娘のエリスを溺愛しており、ヴェルサリアの一件でカミトに対して礼を言うと同時にエリスを嫁に貰うようにさりげなく進言している。また、「エリスを泣かせたらファーレンガルト家の全兵力が君の相手になる」などカミトに対して脅しをかけるなど爺馬鹿な一面もある。また、〈チーム・スカーレット〉が〈精霊剣舞祭〉に優勝した後は、カミトをエリスの婚約者にしようとしている旨をエリスに話した模様。

ローレンフロスト家[編集]

リンスレット・ローレンフロスト
ユーディア・ローレンフロスト
ローレンフロスト伯爵家三姉妹の次女。姉妹の中でも特に能力に秀でており神儀院の姫巫女にも推薦されるほどだったが、数年前に〈水の精霊王〉に奉納する儀式に失敗して精霊王の怒りを買い、永遠に解けない呪氷に閉じ込められてしまい、以来ローレンフロストの城で以前と変わらぬ姿で眠り続けている。
ミレーユ・ローレンフロスト
ローレンフロスト伯爵家三姉妹の三女。天真爛漫かつおませな性格でよく姉のリンスレットをからかって楽しんでいるが彼女のことを敬愛し慕っている。
カミトのことはリンスレットの将来の夫、自分の将来の義兄と思っており「お兄様」と呼んでいる。
また、氷属性の精霊魔術も使える。
キャロル
リンスレットに仕えるローレンフロスト家のメイド。
メイドではあるが炊事、洗濯、掃除などといった家事全般が全く出来ず、更に主人であるリンスレットに朝は起こしてもらっているなど、カミトいわく駄目っ娘メイド。
上記の通り家事などは全くできないが、ローレンフロスト家のメイドの採用基準が「可愛い事」であることと、リンスレット自身が彼女を気にいっているために全く問題ない模様。
ミラ・バセット

十二騎将[編集]

グレイワース・シェルマイス
ルーリエ・リザルディア
契約精霊:聖精霊、魔精霊〈モーンブレイド〉
首の後ろでくくった黒髪と、眼鏡の奥に光る理知的な紺碧の瞳が特徴の美女。
〈十二騎将〉第八位で〈奇跡〉のルーリエと呼ばれており、治癒の術式を専門とする、最高位の〈治癒師(ヒーラー)〉。
9巻では〈神儀院〉からの連絡で、絶剣技の継承で倒れたグレイワースの治療にあたった。
実は、神聖ルギア王国の政治組織〈聖法機関(デ・ゼッサント)〉の主と呼ばれる者の配下であり、ミレニアと共に〈魔王殺しの聖剣〉の奪取を命じられていた。12巻で記憶喪失となったカミトの治療の裏でそれを実行するも、記憶と〈魔王殺しの聖剣〉を取り戻したカミトに敗れ、姿をくらました。
ヴィレイ・ブランフォード
ボーイッシュに切られた短い黒髪と刃のような光を放つ薄紫の瞳が特徴の少女。
〈十二騎将〉第九位でオルデシア帝国の諜報機関〈暗部〉に所属する特務騎士。火錬粉(パイロマター)と神威を反応させることで精霊鉱石を高速で射出させる拳銃を使う〈魔装騎士(アーティフィザー)〉。
12巻でルーリエと共にアレイシア精霊学院を訪れて、カミトの腕を試そうと戦いを挑むなど、カミトに対して厳しい態度を見せる。

〈教導院〉[編集]

カゼハヤ・カミト
ミュア・アレンスタール
リリィ・フレイム
ジオ・インザーギ
カミトと同じ〈教導院〉の遺児で全身の刺青と赤い目が特徴的な少年。
レスティアと行動を共にし、彼女からの依頼で、鉱山都市ガドに封印されている戦略級軍用精霊〈ヨルムンガンド〉がある真祭殿の正確な場所を記した機密文書を奪うために学院の図書館に侵入。駆けつけたエリス達〈風王騎士団〉やカミト達と戦い返り討ちにして去って行き、鉱山都市ガドで対峙した。
複数の精霊を操り、自らを七十二柱の契約精霊を使役する〈魔王の後継者〉を名乗っていたが、実際は全身の呪装刻印に精霊を封印し〈精霊王の血(ブラッド・ストーン)〉に封じ込められた狂王精霊〈ネブカドネザル〉の力で強制的に従わせていたに過ぎず、魔王どころか精霊使いでもなく、レスティアやカミトからは「紛い物の魔王」と評されていた。
その事をカミトに見抜かれ、〈神儀院〉の姫巫女でもあるフィアナの儀式神楽第7式〈狂宴の儀〉によって全身の刻印に封印された精霊が暴走、制御が利かなくなり一転して追い詰められるが、場に現れたレスティアの言葉に激昂し〈精霊王の血〉に封じ込められていた〈狂王精霊〉の力を解放。彼女を強制的に精霊魔装〈真実を貫く剣(ヴォーパル・ソード)〉にして再度カミト達を追い詰めるが、精霊契約の力を取り戻したフィアナのゲオルギウスとクレア、カミトの連携攻撃によって腕を切り落とされ戦う力を失い、〈風王騎士団〉に捕縛された後にオルデシア軍に引き渡された。

アルファス教国[編集]

煉獄の使徒[編集]

紅蓮卿(カーディナル)
契約精霊:レーヴァティン(11巻冒頭まで)
精霊魔装:神殺しの焔(レーヴァティン)(11巻冒頭まで)
アルファス教国代表〈煉獄の使徒(チーム・インフェルノ)〉の総帥で、素顔を仮面で隠し闇色の髪[44]と紅の瞳を持ちレン・アッシュベルを自称していた人物。
その正体は、オルデシア帝国の名門貴族エルステイン公爵家の長女でクレアの実姉であるルビア・エルステイン
〈火の精霊王〉に仕える〈火の精霊姫〉を代々輩出してきたエルステイン家の例に漏れず優秀な姫巫女であり、9歳で大掛かりな土地の儀式を一人で任せられており、周囲からは「数百年に一度の逸材」と呼ばれていた。その反面体は弱く、大掛かりな儀式を行なってから三日間は寝込むことも度々あり、クレアによく看病されていた。
15歳で〈火の精霊姫〉を勤め上げ[45]、妹のクレアや後輩のフィアナを初めとする精霊使いの少女達の憧れであったが、4年前のある日に〈火の精霊王〉から「エルスティンの真なる焔」すなわち、妹のクレアの命を要求された事で密かに抱いていた精霊王に対する不信感を爆発させ、精霊王が存在する真祭殿の玉座の間に忍び込み、そこで精霊王の禁断の秘密を見たことで精霊王への叛逆を決意し、最強の炎精霊〈神殺しの焔(レーヴァティン)〉を強奪し、阻止しようとしたフィアナに後に彼女が〈喪失の精霊姫〉と呼ばれる切っ掛けを与え、生家のエルスティン領を含むオルデシア帝国全土が怒り狂った〈火の精霊王〉によって焼き尽くされた後に姿を消していた。
ルビアの裏切りに激怒した〈火の精霊王〉によって帝国全土で炎の精霊以外では1年もの間火が熾せなくなった事で、人々からは恐怖と憎悪の念を込められ〈災禍の精霊姫(カラミティ・クィーン)〉と呼ばれるようになった。
後にアルフォス教国に流れ着き 「魔王(カミト)の力で〈五大精霊王〉を抹殺し、精霊の存在しない世界を再構築する」という目的のためにカミトを〈魔王の後継者〉と呼び、その覚醒のために呪装刻印を植えつけたり、覚醒した〈魔王〉の制御を司る〈闇の精霊姫〉として自身以上の才覚を秘めている妹のクレアを狙っていた。その後の混乱を圧倒的な軍事力で収めるためにミュアやリリィなどの〈教導院〉の遺児を集め、レスティアに命じ軍用精霊を集めさせていたが、支援者であり敵対者でもある教国の魔王教団の指導者である教主からは「何も知らない哀れなお姫様」と嘲笑われており、かき集めた戦力も魔王教団に奪われた。
〈精霊剣舞祭〉本戦でシェーラ・カーンに攫われたフィアナ捜索のためにカミト、エリスと別行動を取っていたクレアとリンスレットの前に出現。契約精霊を使わず精霊魔術だけで二人を圧倒し、駆けつけたカミトの〈テルミネス・エスト〉の一撃を精霊魔術で作った剣で受け止めるなど、カミトからはネペンテス・ロア以上の「怪物」と評された。
白兵戦においてはフィアナ同様に素人であったにも関わらず剣技でもカミトと互角以上に張り合えていたのは、彼女が〈五大精霊王〉が〈闇の精霊王〉の覚醒と復活を阻止するための対抗存在として生み出された〈聖女〉[46]であり、また、規格外の精霊である〈レーヴァティン〉との契約を維持するために全身には無数の呪装刻印を施している。
〈精霊剣舞祭〉決勝ではクレアを〈闇の精霊姫〉として迎えるためにあえて仮面を外し、彼女の動揺を誘い捕らえ記憶を消去し意思のない人形とし、クレア奪還のために乗り込んできたカミトを〈魔王〉として覚醒させるが、ルビアの掛けた呪縛を断ち切った上で〈闇の精霊姫〉の資格を得たクレアの懇願の口づけによって、カミトの中にある〈魔王〉の意思を封印されてしまった。そのため再度カミトを〈魔王〉として覚醒させようとするが、レスティアとの精霊契約の絆を取り戻し、本来の戦闘のスタイルである双剣に戻ったカミトの剣技の前に敗れた。
それでもカミトをもう一度〈魔王〉として覚醒させようと〈凍える焔華〉を放つが、クレアが身を挺してカミトをかばった為に思わず〈凍える焔華〉を逸してしまい、ついに負けを認めた。そして、クレアの問いに4年前の真実を話している最中に〈レーヴァティン〉が契約の代償にルビアの命を奪おうとするが、カミトたちがルビアを助けるために戦うのを見た上にカミトが絶対にルビアを守るという言葉を聞き、カミトに炎属性に存在する唯一の治癒魔術〈鳳凰の血〉(エターナル・ブラッド)をかけた。それによってカミトが〈レーヴァティン〉を退けた後、カミトたちに4年前の真実を語り終えると、自ら魔石をカミトに投げ渡して〈精霊剣舞祭〉をリタイアした。
そして事前に変更しておいた〈浮遊島〉の地下通路に転移した後、自身がかき集めた戦力でアルファス教国を手中に収めるために動こうとするが、そこにシェーラ(教主)が〈教導院〉の遺児たちを率いて現れた事で、自身がかき集めた戦力が既に魔王教団に奪われていたことを知った上に、シェーラ(教主)の言動を聞いた事で教主の正体に気づき窮地に陥るが、〈アプサラス〉を操るミュアとリリィが助けに来た事でシェーラ(教主)たちは撤退し危機を脱した。
レスティア・アッシュドール
ミュア・アレンスタール
契約精霊:無し
カミトを「兄様」と呼び慕っている少女。
〈教導院〉の第二位で軍用精霊使いで〈怪物(モンストル)〉と呼ばれていた。
帝国辺境の寒村の出身で、精霊使いの才能があったため4歳の時に村の守護精霊と契約を結ぶ事になったが、精霊の力を限界まで絞り尽くし狂わせる〈愚者の万力(ジェスターズ・バイス)〉の力を持っていたために精霊が暴走、村を壊滅状態にしてしまう。その後は村を追われ放浪していたところを〈教導院〉に攫われ、暗殺者として育て上げられた。
〈教導院〉では、カミト、リリィとチームを組み、大量破壊工作を得意としていた。またカミトとは相性が悪く、〈教導院〉にいた頃は一度も勝てなかった模様。
〈教導院〉を襲撃した〈神殺しの焔〉と戦い敗北。その後、教導院から逃げ出し、流れ着いた街で〈骸連盟(マーダーズ)〉と接触し職業暗殺者となる。その2年後に〈骸連盟〉のネットワークを使い接触してきたリリィ・フレイムによって紅蓮卿(ルビア)に引き合わされ、〈煉獄の使徒〉の一員として〈精霊剣舞祭〉に出場する。
〈精霊剣舞祭〉本戦では軍用精霊の拠点強襲用精霊〈コロッサス〉と広域殲滅用精霊〈ガルーダ〉を使い、50個の魔石を所得した圧倒的優位で決勝進出を決めている。続く〈精霊剣舞祭〉決勝戦では最強の軍用精霊〈ヴァララカール〉を使いカミトとエリスを襲撃するが、自らの能力への過信と、カミトとエリスの連携を侮った結果、敗北した。その後、しばらくカミトと4年ぶりに過ごし、「精霊剣舞祭が終わったら、一緒に帝国に来ないか」と誘われたが、カミトが寝静まった後自らの意思で魔石を放棄し、〈精霊剣舞祭〉からリタイアした。
その後はシェーラ(教主)が差し向けた〈蛇〉の精鋭を返り討ちにして、リリィと共に〈浮遊島〉の地下通路へ向かってシェーラ(教主)たちによって追い詰められていたルビアを、残っていた軍用精霊〈アプサラス〉を操って助けた。そして、行き場のないことから紅蓮卿(ルビア)に改めて契約を結び直すと告げた。
〈精霊剣舞祭〉決勝戦前に「三匹の猫剣士」を見に行くなど、子供らしい一面もある。
リリィ・フレイム
契約精霊:魔樹精霊〈ティターニア〉
精霊魔装:不明
〈教導院〉の第七位で「蠱毒」のリリィと呼ばれるエルフィム種族の少女。
諜報専門の精霊使いで、数百種類の毒を精製できる魔樹精霊〈ティターニア〉と契約している。
〈教導院〉では、カミト、ミュアとチームを組んでいてその時は口数が少なかったらしい。
〈教導院〉崩壊後は、紅蓮卿の命令で、〈骸連盟〉のネットワークを使いミュアなどの〈教導院〉の遺児を集めている。
レスティアやミュアが勝手に動いているのを歯痒く思っているが、彼女達との実力差は冷静に理解しているため何もできない。カミトに対しても、その実力差は満身創痍でも勝てないと理解している[47]
紅蓮卿の目的や仮面の下にある素顔は全く知らないが〈教導院〉崩壊の際に手を差し伸べられ、命を助けられた事で彼女に心酔している。
〈精霊剣舞祭〉決勝では〈ロスト・カテドラル〉に単身乗り込んできたレオノーラ・ランカスターを足止めするために出撃するも、元々の実力が違いすぎるため敗北。魔石を奪われリタイアした。
その後はミュアと共に〈浮遊島〉の地下通路へ向かってシェーラ(教主)たちに追い詰められていた紅蓮卿(ルビア)をミュアと共に助けに行き、ルビアがかき集めた戦力が魔王教団に奪われたことを知ってもなおルビアの下にいることを告げた。
ネペンテス・ロア
全身を漆黒の甲冑で覆った黒騎士。レン・アッシュベル(ルビア)の反魂の儀式に因って蘇った先代の魔王の後継者。
甲冑の中から飛び出す魔術で編まれた黒い鎖によって、他の精霊使いから神威を奪うことで強力になる。
全身の鎧は力を押さえ込む封印具であり、鎧の中は不定形の闇の塊で、辛うじて人の姿を留めており顔は髑髏のようで赤い目をしている。
6巻でカミト達〈チーム・スカーレット〉を襲撃し追い詰めるが、ミラ・バセットの〈聖王の師団〉によって形勢が逆転。カミトの絶剣技〈烈華螺旋剣舞・十六連〉によって肉体を切り刻まれ〈魔王殺しの聖剣〉の一撃を受けて消滅した。
シェーラ・カーン
契約精霊:魔精霊〈嘲笑う混沌(バルダンデルス)〉
精霊魔装:混沌の仮面(プロテウス・マスクス)
〈煉獄の使徒〉の副将であり、アルファス教国の第一王女。猛毒の花を想起させる妖艶な美貌に踊り子のような扇情的な衣装を纏う少女。
〈煉獄の使徒〉の一員ではあるが、教国からは紅蓮卿達の監視役として送り込まれており互いに信用していない。
性格は残忍かつサディスティックであり、通常は〈精霊剣舞祭〉では攻撃は精神ダメージに変換されるのをわざと肉体への直接的ダメージに変えて相手の悲鳴を聞いたり、苦痛に歪む表情を見て楽しんでいる。
魔精霊使いであり、魔王が使役したとされる魔精霊〈嘲笑う混沌(バルダンデルス)〉を使役する。〈バルダンデルス〉の精霊魔装〈混沌の仮面(プロテウス・マスクス)〉の模範能力で〈精霊剣舞祭〉本戦での〈チーム・スカーレット〉との戦いではレン・アッシュベル(3年前のカミト)の動きを完全にトレースし[48]、クレア達を全滅寸前まで追い込む。しかしフィアナが覚醒させた精霊魔装〈セイヴ・ザ・クィーン」〉前にその力を完全に無効化され、クレア達に劣化コピーであったため攻撃を見切られてしまい、さらにクレア達を痛めつけたことでカミトの逆鱗に触れてしまい、状況を打破しようと〈烈華螺旋剣舞・四連〉を放つものの、逆に「本物」であるカミトから〈烈華螺旋剣舞・十五連〉を返され、怒りの制裁を受け敗北した。
カミト達に敗れた後は姿を隠していて、紅蓮卿やカミト達〈チーム・スカーレット〉へ復讐する機会を窺っていたが、教国の魔王教団の最大指導者の〈教主〉に用済みと判断され、決勝前に肉体を教主に奪われてしまった。

王族[編集]

ラージハル・カーン
アルファス教国教主。齢八十を超える老齢だが、過去二度にわたるランバール戦争を切り抜けてきた巧みな外交手腕を持つ。
12巻でシェーラ(教主)が起こしたクーデターによって自身の宮殿である〈魔蠍宮(スコルピア)〉を制圧され、シェーラ(教主)に曲刀で喉を切り裂かれて殺害された。
サラディア・カーン
契約精霊:不明
精霊魔装:〈千億の夜と百億の昼(アルフ・ライラ・ワ・ライラ)〉
アルファス教国の第二王女にして、シェーラ・カーンの双子の妹。教主の親衛軍を束ねる将軍でもある。
サラディアの精霊魔装〈千億の夜と百億の昼〉は魔導書で、無数の精霊を召喚する。
12巻でシェーラ(教主)が起こしたクーデターでは、親衛軍と自身が召喚した精霊たちがミレニアの〈異界の闇〉で狂乱し使い物にならず、シェーラ(教主)に単身立ち向かうが倒され、ラージハル・カーン殺害後に教団兵によって拘束された。

魔王教団[編集]

教主
アルファス教国の魔王教団の最高指導者。紅蓮卿達に〈精霊剣舞祭〉に出場するための地位や戦力を与えていた。
王族で自身の部下でもあるシェーラ・カーンに〈魔王(カミト)〉と〈闇の精霊姫(フィアナ)〉を奪うように命じ、カミトのことを「もう一人の魔王」と呼び、その肉体を狙っている。カミトと同じ魔王資格者であるが、与えられた力はネペンテス・ロアと同程度である。
シェーラ・カーンが〈精霊剣舞祭〉本戦で任務に失敗した後は用済みと判断し、決勝前に配下に命じて殺害。その肉体を奪って、自ら〈精霊剣舞祭〉に乗り込んだ。
〈精霊剣舞祭〉決勝では、カミトの攻撃を受けて弱っていた軍用精霊〈ヴァララカール〉を、〈ヴァララカール〉が喰らっていた廃聖霊の群れを原始魔術で強制的に活性化させて〈ヴァララカール〉を暴走させ、カミトたちを窮地に陥れた。さらに〈ロスト・カテドラル〉下層階ではエリスとリンスレットを足止めし、魔精霊〈バンダースナッチ〉にフェンリルを喰らわせて奪い取った。その後、カミトの頼みでエリスたちを助けに来たレオノーラと対峙している時にカミトが〈魔王〉として覚醒したことを感知して、転移魔術でその場を去った。そして、〈ロスト・カテドラル〉最上階でカミトが双剣でレーヴァティンを撃退したのを水晶球で見届けると、高笑いし魔王戦争やランバール戦争とは比較にならない程の大戦争が起こると呟きながら、自ら魔石を砕いて〈精霊剣舞祭〉をリタイアした。
〈精霊剣舞祭〉閉幕後、〈浮遊島〉の地下通路で教国が再教育した〈教導院〉の遺児たちと共にルビアを始末しようとするがミュアとリリィに阻まれ、洞窟を突き崩すとミュアに脅されると去っていった。その日の深夜、奪い取ったフェンリルの記憶から〈水の精霊王〉の分身が〈廃都〉の地下遺跡に封印されていることを知る。そしてイセリアを手に入れる為に〈教導院〉の遺児たちと共に飛行艇で〈廃都〉へ向かうが、先回りしていたカミトたちと交戦することになる。カミトが〈魔王殺しの聖剣〉でフェンリルの舌に刻まれていた精霊刻印を破壊したことでフェンリルを奪い返され、シェーラの肉体では勝ち目がないと判断し、カミトにまた会おうと言い残してその場から引き揚げた。
その後アルファス教国に帰還し、二百の教団兵と共にクーデターを起こした。ミレニアの協力も一因となりクーデターは成功し、現教主であったラージハル・カーンを自ら殺して新教主の座についた。

骸連盟[編集]

ヴィヴィアン・メローサ
長い翡翠色の髪が特徴のエルフィム種族の女性。
学院都市のレストランでウェイトレスをしているが、その正体は呪装刻印を専門に扱う〈骸連盟〉の商人兼研究員。
かつては帝都のアカデミーで教鞭をとっていた呪装刻印研究の第一人者だったが、ランバール戦争後、呪装刻印の研究が禁止されたことでアカデミーを追放され、その後はあらゆる組織を転々としながら研究を続けていた。彼女の台詞から〈教導院〉の研究者だったことがうかがえるが、詳細は不明。また、かつてグレイワースに教えを受けていた事がある模様。
エリスの義姉のヴェルサリアに呪装刻印を移植した張本人でもあり、ヴァレンティア聖祭に乗じて学院に侵入しクレアを敵視していた金剛精霊使い、魔鏡精霊使いの上級生にも移植を行っている。
チーム・スカーレットと〈静寂の要塞〉チームとの試合をデータ収集のために観戦していたが、グレイワースに学院生に呪装刻印を移植していたことを突き止められ、粛清された。
その後、グレイワースによって秘密裏に捕獲されていたようで、尋問されてレン・アッシュベル(ルビア)について話している。

神聖ルギア王国[編集]

聖霊騎士団[編集]

ルミナリス・セイント・レイシェード
契約精霊:不明
精霊魔装:ミュルグレス
神聖ルギア王国の代表チームの〈聖霊騎士団〉第一軍〈鋼の獅子(シュルタール・レーヴェ)〉のリーダーで、〈聖霊騎士団〉全般の騎士団長を務める。〈聖騎士〉の称号を冠する蒼玉の瞳と黄金色の髪が特徴的な少女。
3年前の〈精霊剣舞祭〉にも出場しており、当時レン・アッシュベルを名乗っていたカミトが闇属性の魔剣(レスティア)を持っていたため、聖属性の精霊で苦戦させていたが力及ばず敗退している。その為、今回の大会では雪辱を誓っていた[49]
祖国に忠誠を誓い与えられる命令や使命には疑問を抱かず動いており、カミトからは「エリスと同じ騎士だが、危険な程に迷いのない澄んだ眼をしている」と評されている。
〈精霊剣舞祭〉決勝では神聖ルギア王国の中枢に存在する組織〈聖法機関(デ・ゼッサント)〉の命令で、「世界の敵」レスティアを抹殺するために行動を開始。神聖武装〈ロンギヌス・コピー〉を使いレスティアを追い詰めていくが、クレアの介入とレスティアがクレアにスカーレットの真名を教えた事で覚醒した高位精霊オルトリンデの圧倒的な力の前に押されてしまい敗北した。
その後スカーレット(オルトリンデ)によって魔石を奪われていたようで、リタイヤしていた(クレアはこのことを〈精霊剣舞祭〉閉幕まで知らなかった)。
エイラ・シダール
契約精霊:軍団精霊〈シェイドウルフ〉
精霊魔装:不明
〈聖霊騎士団〉の特務兵で、影精霊の眷属である軍団精霊〈シェイドウルフ〉を使役する。
〈精霊剣舞祭〉決勝で、一対一でクレアに敗れるものの、封絶結界に捕らえることで足止めに成功する。その際にクレアによって魔石を奪われていたようで、リタイヤしていた。
アルダ・リード
契約精霊:不明
精霊魔装:〈破砕の曙光(モーニング・スター)〉
〈聖霊騎士団〉〈鋼の獅子(シュルタール・レーヴェ)〉の所属で、ルミナリスの右腕を称する。
ルミナリス同様に任務を遂行する事に迷いを感じず、〈精霊剣舞祭〉決勝では精霊魔装〈破砕の曙光(モーニング・スター)〉を使用し、戦闘ではカミトではなくフィアナを狙い精霊魔装を物質収斂して肉体にダメージを与えるなどの手を使いカミトを追い詰めるも、〈魔王〉として覚醒しかけたカミトの圧倒的な力の前に戦意を喪失し、魔石を奪われリタイアした。
ランサ・カイロッド
契約精霊:不明
精霊魔装:名称不明の弓
〈聖霊騎士団〉〈鋼の獅子(シュルタール・レーヴェ)〉の弓使い。
〈精霊剣舞祭〉決勝では狙撃を担当していたが、最終的にオルトリンデの反撃を受けた。
その後、スカーレット(オルトリンデ)によって魔石を奪われていたようで、リタイヤしていた(クレアはこのことを〈精霊剣舞祭〉閉幕まで知らなかった)。

〈聖法機関(デ・ゼッサント)〉[編集]

ミレニア・サンクトゥス
神聖ルギア王国の枢機卿。外見は12、3歳の可憐な容姿の少女で通常は左目に眼帯をつけているが、左目に〈異界の闇〉を宿しており、眼帯を外すと視界に収めたもの全てを〈異界の闇〉で狂乱させることができる。
シェーラ(教主)がクーデターを起こす数か月前に外交特使としてアルファス教国に派遣された。教国内部の魔王教団に接触を図り、魔王教団に自身を通じて神聖ルギア王国より資金提供を受けさせた。
〈聖法機関〉のグランドマスターの指示を受けて行動しており、〈精霊剣舞祭〉閉幕後にシェーラ(教主)が起こしたクーデターに協力し、〈異界の闇〉で教国の親衛軍の精霊を狂乱させてクーデターを成功させた。そしてクーデターへの協力の見返りに七体の戦術級軍用精霊〈ナズ・グール〉をシェーラ(教主)から貰い受けて、カミトの〈魔王殺しの聖剣〉を奪取するためにルーリエと共謀して、〈精霊大祭〉開催初日にアレイシア精霊学院を襲撃する。七体の〈ナズ・グール〉と左目の〈異界の闇〉で精霊を狂乱させてクレアたちを追い詰めるが、記憶を取り戻したカミトが〈魔王殺しの聖剣〉を携えて現れたことで作戦の失敗を悟って、四体の〈ナズ・グール〉をカミトに差し向けた隙に姿を消した。

ドラクニア竜公国[編集]

竜皇騎士団[編集]

レオノーラ・ランカスター
契約精霊:魔竜精霊〈ニーズヘッグ
精霊魔装:竜殺しの聖剣(ドラゴン・スレイヤー)
〈竜公女〉の異名を取る、軍事大国として名高いドラクニア竜公国代表のエース。サーコートとベレー帽が特徴的でエリスにも負けないスタイルの美少女。魔竜精霊〈ニーズヘッグ〉を使役する凄腕の精霊使いであり、ドラクニアの竜皇騎士団の団長を務めている。
海外にまで広がっているカミトの「女性を片っ端から弄んでは捨てる女の敵」という悪名(ほぼ濡れ衣である)を聞きつけ、自分のチームに手は出させまいと、彼の下半身を物理的な意味で狙っている危険な少女。しかし、根はカミトに胸を触られただけで気絶してしまうなど、クレア達以上にウブな性格である。
目が悪く、本を読むときにはメガネを掛けており[50]、剣舞を奉納する際は精霊魔術で視力を強化している。また、竜に仕える姫巫女の習慣として、精霊との感応力を高めるために普段から下着を着けてない[51]
また〈竜の血(ドラゴン・ブラッド)〉と呼ばれる特異な能力の持ち主であり、この血が目覚めると瞳が紅く変色し、魔力や身体能力が爆発的に上昇する。また性格も変貌しカミトに対してハニートラップを仕掛けるなどしていた。しかし、自発的な能力ではなく暴走状態に近い危険な能力であるため、周囲の人間を見境なく薙ぎ倒してしまう危険がある。
〈精霊剣舞祭〉の前夜に紅蓮卿に勝負を挑むが、圧倒的な力の前に敗北し、彼女の手で竜の血を暴走させられてしまい、〈精霊剣舞祭〉本戦でカミトと戦うことになる。暴走状態の圧倒的な力でカミトをあと一歩のところまで追いつめるが、エストとの契約を取り戻した彼に敗北。自分の魔石を奪わずに「今度は本当のお前と剣舞を舞ってみたい」と言ったカミトに、「やはりあなたは危険です・・・色々な意味で」と憎まれ口を叩きながらその場を去っていった。
その後に決勝進出を決めるが、前述のカミトと剣舞を舞った日から彼の事を考えるたびに感情の乱れを感じており、その正体を確かめるためにデートに誘う。カミトと過ごす内に彼に対する明確な好意を自覚し「互いに最高の剣舞を舞おう」と約束した。
〈精霊剣舞祭〉決勝では、紅蓮卿の立てこもる〈ロスト・カテドラル〉に単身突入。足止めのために出撃したリリィ・フレイムを難なく一蹴し、同じくその場にいたカミトと上記の約束の通りに交戦。カミトが始めて使用した〈天絶閃衝〉によって倒され、自分の魔石を持っていくようにカミトに言うが、カミトの頼みによって、シェーラ・カーン(教主)に苦戦するエリスとリンスレットの援軍として現れた。
その後はカミトとの一騎打ちの結果を穢す訳にはいかないと、自らエリスに魔石を渡して〈精霊剣舞祭〉決勝をリタイアした。
〈チーム・スカーレット〉が〈精霊剣舞祭〉に優勝した後の優勝祝賀会で、ドレスを着てカミトたちの前に現れて、エリスたちを助けてくれた事を感謝するカミトと握手して、その場を去っていった。
ユーリ・エルシッド
契約精霊:赤竜精霊〈リンドヴルム
精霊魔装:ハルバード
竜皇騎士団の副団長で少年のような短髪をした少女。
テンペストではレオノーラ以外の竜騎士を従え、クレア、エリス、リンスレット、フィアナと戦い、終始圧倒するもレオノーラがカミトに敗北したと悟ると、撤退した。
〈精霊剣舞祭〉決勝戦では、レン・アッシュベル(ルビア)と戦うも圧倒的な力を見せつけられ敗北、魔石を奪われリタイアした。
カミトに対しては噂通りの人物と思っているためか、かなり辛辣に当たっている。
レグリス・ローア
契約精霊:暴竜精霊〈タイラント・レックス〉
精霊魔装:不明
竜皇騎士団の少女。
〈精霊剣舞祭〉決勝でカミトと戦うが、〈魔王〉の半覚醒状態のカミトに暴竜精霊を一撃で倒されてしまい戦意喪失。その後、〈聖霊騎士団〉のアルダと共に魔石を奪われてリタイアした。
ユーリと同様にカミトを噂どおりの人物と思っている為、「レオノーラ様を誑かした男」と敵視している。

ロッソベル公国[編集]

破烈の師団[編集]

ミラ・バセット
契約精霊:騎士精霊〈聖王の師団(クルセイダーズ)〉(6巻終盤まで)  
神聖ルギア王国内の急進派が独立した新興国であるロッソベル公国代表〈破烈の師団〉の師団長で、ウェーブのかかったダークブラウンの髪に紺碧の右眼と琥珀色の左眼のオッドアイを持つ無表情な美少女で、今大会最年少の13歳。
左眼が生まれつき強力な精霊が封じ込められている〈封魔眼〉で、幼い頃にその力を恐れた両親にロッソベル公国の騎士団に売られた過去を持つ。騎士団では封魔眼に宿っている戦術級の軍用精霊〈聖王の師団(クルセイダーズ)〉を制御するために、怒り、悲しみ、喜びといった感情を奪われ[52]、〈精霊剣舞祭〉で優勝するための「道具」として扱われていた。
契約精霊が特殊なタイプのためカミト達のように頻繁には出せないが、レスティアとの戦闘時は結界を切り裂いて脱出したり、カミトと共に聖霊騎士団に襲撃された時は精霊魔術で作った剣で応戦するなど、個人の戦闘力は相応に高い。
〈精霊剣舞祭〉本戦ではレスティアとネペンテス・ロアによって、自分を除く〈破烈の師団〉のメンバーを全滅させられてしまい、勝ち抜くためにチーム・スカーレットに同盟を持ちかけた。その後、滝壺に落ちたカミトを救い、彼と〈誓約(ゲッシュ)〉の儀式を行い同盟を結んだ。
同盟を結んだカミトを含むチーム・スカーレットの面々と過ごす内に失ったと思っていた暖かい感情を感じ、襲来してきたレスティア、ネペンテス・ロアと戦うカミト達を助けるために〈封魔眼〉が二度と使い物にならなくなるのも覚悟の上で〈聖王の師団〉を解放し、〈封魔眼〉に宿っていた〈聖王の師団〉を失ったため、カミト達に〈精霊剣舞祭〉で勝ち残ってほしいとの願いを託し、リタイアした。
〈チーム・スカーレット〉が決勝進出を決めた日に、カミト達の前に再び現れた。祖国に対する裏切りに等しい行為を行ったミラの身柄を狙うであろうロッソベル公国の手からミラを守るためにリンスレットの推薦で、リンスレットの妹のミレーユ・ローレンフロスト付きのローレンフロスト家のメイドとなったことが明かされた[53]
カミトに対して恋のような感情をいだき始めている[54]

クイナ帝国[編集]

四神(スーシン)[編集]

リンファ・シン・クイナ
契約精霊:神獣精霊〈麒麟〉
精霊魔装:神仙羽衣(セラフィム・フェザー)
東方の大国のクイナ帝国の第三皇女で神獣精霊〈麒麟〉を使役し〈四神〉のリーダーを務める少女。
王族らしい尊大な態度の持ち主だが、〈四神〉の他のメンバーに相談もなくチーム・スカーレットに決闘状を出したり、シェーラ・カーンによって〈四神〉が壊滅状態にされた中で勝算もなく〈煉獄の使徒〉に戦いを挑もうと考えていたりするなど、やや間抜けでワンマンな性格。 
クイナ帝国内にまで流れているカミトの「悪名(殆どがデマだが一部は事実もある)」を信じきっており、カミトを「淫獣王」などと呼んで嫌い、更に初対面の際に年齢よりも幼い外見のせいで子供扱いされた事で怒り、以来カミトに対して会うたびに突っかかる態度を取っている。
フィアナと同じく儀式演舞を得意とするサポ-トタイプで、戦闘時には麒麟の精霊魔装〈神仙羽衣(セラフィム・フェザー)〉を使いメンバーの強化や相手の儀式神楽の上書きなどを行っている。また儀式魔術としては最高位の念視を習得しており、シェーラ・カーンの居場所を特定するのに一役買っている。
シャオ・フー
契約精霊:神獣精霊〈白虎〉
精霊魔装:神虎牙(シン・フーガ)
〈四神〉の一人で神獣精霊〈白虎〉を使役し〈白虎のシャオ〉の二つ名を持つ四神のエースと目される少女。
〈精霊剣舞祭〉本戦でのチーム・スカーレットとの戦闘では、クイナ帝国に伝わる暗殺拳と白虎の精霊魔装〈神虎牙(シン・フーガ)〉を使いカミト達を追い詰めていくが、その途中で覚醒したカミトの圧倒的な実力の前に撤退を余儀なくされる。その時のカミトを「正真正銘の化け物」と評している。
カミトのことはリンファ同様に世間に伝わる噂と同様の男と思っていたが、上述の戦闘の中でカミトが世間の噂に伝わるような悪逆な人物でない事を直感で感じ取っており、シェーラ・カーンによって〈四神〉が壊滅状態にされた中でカミトから提案された、チーム・スカーレットとの同盟にも心良く賛同し、それに対し渋るリンファの説得も行なった。
シェーラ・カーンに奪われた魔石を取り戻した後は、最終日に弱体化しているチームから魔石を奪う選択肢をあえて捨て、リンファと共にレオノーラ・ランカスター率いる〈竜皇騎士団〉に戦いを挑み敗北し〈四神〉は本戦敗退するも、その選択と結果に後悔していないと、〈チーム・スカーレット〉の決勝進出を祝うお茶会の席でシャオはカミトに語っていた。
〈チーム・スカーレット〉が〈精霊剣舞祭〉に優勝した後の優勝祝賀会で、淑女らしからぬ態度をしたことをカミトに窘められた時には顔を赤らめていた。
ラオ・リン
契約精霊:神獣精霊〈青竜〉
精霊魔装:青竜刀
〈四神〉の一人で神獣精霊〈青龍〉を使役し、〈青竜のラオ〉の二つ名を持つ少女。
皇女であるリンファには忠誠を誓っているが、事前の連絡も無しに〈チーム・スカーレット〉に決闘状を出した事を知ったときには思わず噛み付いてしまうなど、彼女の行き当たりばったりかつ考え無しの行動には苦労させられている。
〈精霊剣舞祭〉本戦では他のメンバーと共にチーム・スカーレットを追い詰めていくが、覚醒したカミトの絶剣技・三ノ型〈影月円舞〉でリオンと共に精霊魔装を砕かれ敗走。その後、リオンに変身していたシェーラ・カーンの召喚した魔精霊の大群からリンファとシャオを逃がす為に自ら捨石となって、魔石を奪われリタイアした。
ハクア
契約精霊:神獣精霊〈玄武〉
精霊魔装:名称不明の盾
〈四神〉の一人で神獣精霊〈玄武〉を使役し、〈玄武のハクア〉の二つ名を持つ少女。
あまり物事を深く考えない性格か、チーム・スカーレットとの戦闘に対しては「ラオがそう言うならいい」と答えていた。
〈精霊剣舞祭〉本戦では、シャオと同じく暗殺拳と玄武の精霊魔装を使いチーム・スカーレットを追い詰めていくが、覚醒したカミトの絶剣技・六ノ型〈砕破の牙〉で精霊魔装を砕かれて気絶。その後はシェーラ・カーンの召喚した魔精霊の大群にラオと共に呑み込まれ、魔石を奪われリタイアした。
リオン・シャルマ
契約精霊:神獣精霊〈朱雀〉
精霊魔装:名称不明の棍
〈四神〉の一人で神獣精霊〈朱雀〉を使役し、〈朱雀のリオン〉の二つ名を持つ少女。
〈精霊剣舞祭〉本戦では煉獄の使徒の偵察を行っていたが、シェーラ・カーンの構築した結界に引っかかってしまい、魔石を奪われリタイアした。更に自身の影をシェーラに奪われ変身されてしまい、〈四神〉壊滅の一因を作ってしまった。

神儀院[編集]

レイハ・アルミナス
ルビア・エルステインの叛逆事件の後に、〈火の精霊姫〉に選出された姫巫女。フィアナには〈神儀院〉の姫巫女時代の後輩として可愛がられたようで、フィアナをとても慕っている。
5巻で、フィアナと共に秘密の地下通路を使って〈神儀院〉に潜入してきたカミトと出会い、カミトが4巻終盤でレン・アッシュベル(ルビア)にかけられた呪装刻印〈闇の烙印〉を、フィアナの頼みで〈火の精霊姫〉だけが扱える〈断罪の浄火〉を使用して解呪した。
8巻では、〈浮遊島〉に戻ってきたカミトたちの前に現れて、〈チーム・スカーレット〉が決勝進出した事をカミトたちに伝えた。
11巻では、ルビアが〈精霊剣舞祭〉決勝をリタイアした直後に〈神儀院〉に転送されたカミトたち〈チーム・スカーレット〉を出迎えて、〈チーム・スカーレット〉が優勝したことを伝えた。また、クレアたちが部屋を出て行ってカミトと二人きりになった時に、カミトをレン・アッシュベルと呼び、カミトが〈断罪の浄火〉による痛みで気絶している間に、フィアナから〈精霊剣舞祭〉決勝でカミトの左手の精霊刻印が映像に映りそうになったら映像に細工して欲しいと頼まれていたことを伝えた[55]。また、他の姫巫女たちと違ってルビアを気遣う発言をしていた。

その他の人物[編集]

アレイシア・イドリース
数百年前に魔王スライマンを打ち倒した〈救世の聖女(セイクリッド・クイーン)〉と呼ばれる精霊使いで、エストの前の契約者。
魔王スライマンを倒したすぐ後に、〈テルミヌス・エスト〉の呪いにより精霊鉱石と化し死亡した。

その他の精霊[編集]

テルミヌス・エスト
カミトとの契約の影響で分裂したエストの本体。〈魔王殺しの聖剣〉と呼ばれている存在。
分離したエストに過去の記憶を与えていた張本人で、本来はカミトとも契約をするつもりはなかったが、カミトが契約をしようとしたためエストと分裂してしまった。5巻でカミトとの《門》が閉じたときに、分離したエストにカミトとの契約を破棄するように命令した。
〈精霊戦争〉の際はどちらの側にも付かず、どちらの勢力にも恐れられており、最高位の闇精霊であるレスティアをして喧嘩をしたくないと言うほどである。
ゲシュペンスト
スカーレットを失ったと思い込んでいたクレアがレスティアから与えられた狂精霊。1巻後半でスカーレットに憑依して暴れていたが、駆けつけたカミトによってスカーレットから追い払われ、続いて軍用精霊〈グラシャラボラス〉に憑依して暴走させたが、カミトとクレアによって〈グラシャラボラス〉ごと倒された。
巨人精霊〈グラシャラボラス
オルデシア軍の軍用精霊。1巻後半でレスティアによって狂乱するが、カミトとクレアによって倒された。
アダマンティン
アレイシア精霊学院の生徒が使用していた金剛精霊。3巻で金剛精霊使いがよく一緒にいる魔鏡精霊使いと共にヴィヴィアンに唆されて呪装刻印を移植された事で高位精霊である獣の姿になった(アダマンティンは鹿。魔鏡精霊は猪)が、精霊使いが呪装刻印に耐えられず、暴走して学院都市で暴れたが、ヴェルサリアの〈静寂の要塞〉の砲撃によって魔鏡精霊諸共消滅した。[56]
ヨルムンガンド
鉱山都市ガドに封印されている戦略級軍用精霊。
ジオたちによって解放されそうになるがカミトたちによって阻止されて、フィアナの儀式神楽によって再封印された。廃都〈メギドア〉の地下迷宮の壁にも、エストの名とともに刻まれていた。
デス・ゲイズ
エイのような姿をした破壊精霊。元々はドラグニア竜公国の第二飛空師団の軍用精霊だったが、ランバール戦争終結後に封印破棄された。その後、アルファス教国が〈スキュラ〉と共にミュアに貸与され、カミトの力を調べるためにミュアによって操られてカミトたちを襲撃するが、カミトとクレアとレオノーラによって倒された。
スキュラ
特殊工作用の軍用精霊。元々は各国で使用されていた精霊使いが単独で運用できるタイプの軍用精霊だったがその汎用性が危険視され、ランバール戦争終結後に封印破棄された。アルファス教国が〈デス・ゲイズ〉と共にミュアに貸与され、〈浮遊島〉の湖で禊ぎをしていたクレアたちを始末するために襲いかかるが、駆けつけたカミトによって倒された。
殲滅精霊〈ティアマット
ミュアが〈愚者の万力〉で使役した第一級の軍用精霊。五本の竜の頭を持ち、それぞれ火、水、地、風、聖の五大元素精霊の力を備えており、自ら精霊魔術を詠唱できる。
かつて精霊王が〈闇の精霊王〉の軍勢を滅ぼすために創造した精霊兵器で、〈神儀院〉の手によって軍用精霊として調整されており、ランバール戦争時も配備されていたが、まともに運用できる精霊使いがいなかったため、戦争中に封印破棄されている。
上記のように精霊兵器だったためか、廃都〈メギドア〉の地下迷宮の壁にも、エストの名とともに刻まれていた。
ガルグイユ
5巻後半でバルスタン王国の精霊使いが使用していた石獣精霊。
アイゼンガルド
〈聖霊騎士団〉の第二軍〈銀の狼〉に所属している精霊使いが使用している城砦精霊で、精霊魔装〈不落の城壁(グレート・ウォール)〉として使用された。
聖王の師団(クルセイダーズ
ミラ・バセットの〈封魔眼〉に宿っていた、ゲオルギウスと同じ聖属性の騎士精霊の軍団精霊タイプ戦術級軍用精霊。
本来は特殊な儀式で召喚しなければならない精霊だが、カミト達の危機を救う為に拠点の制御をミラが請け負うという無茶な形で召喚したため、戦闘後に〈封魔眼〉と共に消滅した。
嘲笑う混沌(バルダンデルス)
シェーラ・カーンの契約精霊で、かつて魔王が使役したといわれる72柱の精霊の一つである魔精霊。
本体の戦闘能力自体は無いに等しいが、精霊魔装〈混沌の仮面(プロテウス・マスクス)〉の能力である模範能力で他人の姿や能力、果てはコピーした人物の契約精霊や精霊魔装を扱う事が出来る。
ティターニア
リリィ・フレイムの契約精霊で、エルフィム種族の神木に宿っていた地属性の魔樹精霊。
致死性の毒を含めた、数百種類の毒を生成する事ができる。
再生能力を有しており、並みの攻撃では決定打を与える事ができない。
バンダースナッチ
シェーラ・カーン(教主)が操る、かつて魔王スライマンが使役したといわれる72柱の精霊の一つである魔精霊。
精霊や精霊魔術を食べて吸収する能力を持っている[57]
レオノーラの〈竜殺しの聖剣(ドラゴン・スレイヤー)〉に貫かれても再生するなど、耐久力は高い。
吸収した精霊は変貌した姿で顕現することもでき、その精霊には精霊刻印が刻まれる。
ヴァララカール
ミュアが〈精霊剣舞祭〉決勝で使役した戦術級軍用精霊。精霊戦争時に数多くの都市国家を滅ぼした魔神の真名で、滅びの炎を司る悪鬼とよばれる精霊兵器。
ランバール戦争後期にも実戦配備されていたが、あまりの不安定さゆえに2度の出撃で封印破棄されていた。
上記のように精霊兵器だったためか、大量の廃精霊に襲われ、廃都〈メギドア〉の地下迷宮の壁にもエストの名とともに刻まれていた。
神殺しの焔(レーヴァティン
ルビア・エルスティンが4年前に強奪した最強の炎精霊。
4年前に〈教導院〉を襲撃した炎の魔神級精霊でもあり、カミト達〈教導院〉の遺児の命運を分けた因縁深い存在でもある。
凄まじい力を秘めており、精霊鉱石で出来ている〈ロスト・カテドラル〉の壁や天井すら瞬時に溶かす程の炎を吹き出し、〈聖女〉の力や呪装刻印を肉体に施しているルビアですら制御を誤れば、逆に灰にされる危険がある。
かつて〈精霊戦争〉の際に精霊王に敗れ、封印されていたところをルビアによって解放された。
本来は人間が契約できるような精霊ではなく、ルビアは自分の命を対価に契約していた[58]。11巻冒頭でカミトが〈レーヴァティン〉の精霊魔装を破壊したことで、契約としてルビアの命を奪おうとするが、カミトの〈魔王殺しの聖剣〉によってルビアとの精霊契約を断ち切られて、何処かへ去っていった。
アプサラス
〈精霊剣舞祭〉本戦前にミュアがアルファス教国から貸与された三体の戦術級軍用精霊のうちの一体。他の二体の戦術級軍用精霊の〈コロッサス〉と〈ガルーダ〉は本戦で使い潰したが、この〈アプサラス〉は残っており、ミュアは11巻で〈アプサラス〉を使ってシェーラ(教主)たちに追い詰められて窮地に陥っていたルビアを救った。

精霊王[編集]

イセリア・シーウォード
〈精霊剣舞祭〉決勝の舞台である廃都〈メギドア〉の地下通路でリンスレットが出会った、レスティアやエストと同じ高位精霊の少女。
正体は〈水の精霊王〉イセリア・シーウォード本来の人格を持つ写し身で、本来の力はほとんど持っていないが、11巻で〈封破の儀〉によって解放され記憶を取り戻した時点でも、一瞬でクレアとエリスの神威を回復させるほどの力がある。
3年前にカミトによって〈この世ならざるもの〉から解放された後から、対象を限定して封印する固有結界によって廃都〈メドギア〉の地下通路に閉じ込められており、記憶を失った状態で過ごしていた。但し、地下通路の壁に刻まれている歴史を暇つぶしに読んでいたため、知識は豊富。
記憶と本来の力を失ってはいたが、自身の名である〈水の精霊王〉の真名〈イセリア・シーウォード〉の名前を覚えていたため、自分の宝物として大事にしている[59]
アレクサンドロス
〈聖の精霊王〉。人間界に最も影響力を持つ精霊王。
三年前にカミトが精霊王の暗殺を試みた際に、居るはずの玉座に存在しなかった。
ヴォルカニクス
〈火の精霊王〉。
11巻で〈五大精霊王〉の中で最も異界の闇に汚染させていることが、イセリアの口から語られた。現在は活動停止状態にあった。
この精霊王がクレアを供物に求めた事が、ルビアに精霊王の殺害を踏み切らせた原因である。
11巻終盤でカミトの手によって解放されており、3年前のイセリアと同じく記憶を失ってどこかに転移した模様。
ロッド・ギア
〈地の精霊王〉。
ベルファール
〈風の精霊王〉。
レン・アッシュドール
歴史から存在を抹消された〈闇の精霊王〉。
数千年前の〈精霊戦争〉で〈五大精霊王〉に戦いを挑むが敗れ、死の間際に自身の力を人間の男性に転生させる魔術を使用した。転生体のことを〈魔王〉と呼び、カミトが該当する。

国・土地[編集]

オルデシア帝国
クレア、リンスレット達の故郷で、〈学院編〉のメインの舞台となるアレイシア精霊学院がある国。大国であり、雪国であるローレンフロスト領、グレイワースの邸宅等があり、カミトが身を置いていた〈教導院〉やクレアの故郷のエルステイン領も存在していた。
〈精霊剣舞祭〉の常連国で、今大会でも3枠を得ている。
アレイシア精霊学院
帝国各地から集めた姫巫女達を一人前の精霊使いに訓練する養成校。現在はグレイワースが学院長を務めている。〈精霊の森〉に囲まれており、いたるところに姫巫女のための禊の場があり、エストが封印されていた祠もある。
全寮制で、学生レストラン[60]やパンが食べ放題のカフェテリアもあり、外には学院都市もある。
単位制であり、必要取得条件を満たしていれば、好きな講義を選択できる。
入学してすぐにローレンフロストの雪山合宿があるらしい[61]
精霊剣舞祭終了後、エストが封印されていた祠の地下に「玄室」が顕現した。
〈教導院(きょうどういん)〉
カミト、ミュア、リリィ、ジオが幼少時に身を置いていた暗殺者養成機関。元々はオルデシア帝国の一部の貴族達が敵対者への暗殺者を育て上げるために設立したが、しだいに組織の背後にいたアルファス教国の〈魔王教団派〉に実権が移り、「魔王信仰」の場になった。グレイワースはカミトを〈教導院〉に連れ去ったのは〈魔王教団派〉ではないかと推測している。
過酷な訓練や呪装刻印などの人体実験をしており、カミトやリリィからは本当の地獄と言われている[62][63]
4年前、それらの悪事が露見した直後にルビア・エルステインと〈神殺しの焔〉によって滅ぼされた。
その後、帝国騎士団により14人の遺児が保護され、そのうち5人が騎士団の特殊部隊に編入され、残りの9人は呪装刻印の影響で亡くなったらしいが、ミュアやリリィなどの〈数字持ち〉などの行方不明の遺児もいる。遺児のうち何人かがルビアの配下となっていたが 〈精霊剣舞祭〉と前後してミュアやリリィ以外の遺児が教主の配下となってしまった。
鉱山都市〈ガド〉
かつては大量の精霊鉱石を産出した〈ガド鉱山〉を保有する都市であったが、第二次ランバール戦争の際に精霊鉱石を掘り尽くし、鉱山が廃鉱になりゴーストタウンとなっている。
人は住んでいないが、たちの悪い低位精霊がおり、地下には旧オルデシア騎士団が封印した戦略級軍用精霊〈ヨルムンガント〉が眠っている。
ドラクニア竜公国
レオノーラの故郷で、オルデシア帝国の西側に位置する軍事国家。
魔獣の最高位である竜族を崇拝している。
レオノーラ曰く、諜報能力は大陸随一らしい。
クイナ帝国
シャオたちの故郷で、大陸の東方に位置する大国。オルデシア帝国とは言語や文化、精霊の関わり方も大きく異なるといわれている。
歴史は、オルデシア帝国よりも古く、〈精霊剣舞祭〉の優勝実績も多い。
神聖ルギア王国
ルミナリスの故郷である大国。〈精霊剣舞祭〉でもオルデシア帝国と同じ3枠を保有している。
中枢には政治組織〈聖法機関(デ・ゼッサント)〉が存在し、女王の背後で王国の政治を司っている模様。
精霊剣舞祭終了後もレスティアを捜索したり、〈魔王殺しの聖剣〉を奪取しようとする等、不審な行動がみられる。
ロッソベル公国とは犬猿の仲。
ロッソベル公国
神聖ルギア王国内の急進派が独立して起こした新興の小国。そのため、国家としての歴史は浅い。
ルギア王国とは犬猿の仲。
アルファス教国
東西をオルデシア帝国とドラクニア竜公国に挟まれた小国。
主な産出資源は、鉱山で発掘される精霊鉱石だが、古代遺跡に残る魔装具(アーティファクト)の発掘と売買で莫大な富を得ている。
過去のランバール戦争では一国だけ中立を保ち、各国の軍用精霊の供給で莫大な利益を上げたといわれている。
また、闇の商人の組織〈骸連盟(マーダーズ)〉の本拠地があるとも言われており、さらに魔王信仰の発祥地[64]であり各国から非難の目で見られている。
カミトの故郷
東方圏のクイナよりも東にある名もない島国で、カミト曰く、「生まれたのはさらに辺境の島に住む少数民族の村」[65]。カミトはそこで過ごした記憶が一切なく、12巻現在でもわかっていない。しかし、カミトが3年前に着た衣装が、カミトの故郷の衣装に似ているらしい。
特産品は豆腐や醤油(ソイ)がある。

技・精霊魔術[編集]

精霊魔術[編集]

火属性
灼熱の劫火球(ファイアーボール)
クレアの得意とする火属性の中級精霊魔術。
火属性の攻撃魔術としては最も基本的でその為、使い手の力量によって威力が分かれる[66]
炎王の息吹(ヘルブレイズ)
クレアが使える最強の攻撃魔術。紅蓮の炎を相手にぶつけ、相手に大ダメージを与える。
血の恋歌(ブラッティ・ロスト)
手のひらに触れた物質を振動させ、超高熱状態にする。技の特性上、対象に直接触れなくてはならないため実戦では扱い辛い技。
断罪の浄火
火の精霊王と契約しているレイハが使える精霊魔術。あらゆる呪いを灰にすることができる。
焔獄の縛鎖(フレイム・チェイン)
クレアが炎の鞭(フレイムタン)で放つ技。炎の鞭で相手を拘束する。
焔獄の猟犬(ヘルハウンド)
魔術の焔で作り出した猟犬の姿をした疑似生命体を召喚する魔術。
魔炎障壁(フレイム・ウォール)
炎の壁で身を守る防御魔術。
爆閃雷(フレア・バースト)
無数の熱光球を生み出す魔術。威力はほとんど無いものの、激しい光や音で相手をひるませることができる。
氷属性
魔氷の矢弾(フリージング・アロー)
リンスレットの得意技。〈魔氷の弓〉から無数の氷の矢弾を放つ技。リンスレットはこの技をよく使用している。
魔術特性の<絶対零度(アイス・ナイン)>により、凍らせることができる。
砕氷の華(アイス・ブレイク)
魔氷の矢弾から派生する技で、砕け散った氷塊で相手を串刺しにする。
絶対氷壁(アイスウォール)
氷の壁を作り、身を守る防御魔術だが、カミトの逃げ道を塞ぐためにも使用されたことがある。
絶氷牢獄(フロスト・プリズン)
〈魔氷の弓〉から巨大な七色に光る氷の矢弾を放ち、広範囲を凍らせる技。
憤怒の氷槌(アイシクル・ハンマー)
〈魔氷の弓〉から巨大な螺旋状の氷柱を放ち攻撃する。
風属性
凶ツ風
無数の風の刃を生み出す、エリスがよく使用する技。
風絶障壁(ウィンドウォール)
風の障壁で身を守る防御系の魔術。
風王爆閃陣(ウィンド・ボムス)
爆風で相手を吹き飛ばす技。地面に打ち込むことで目晦ましにも使える。
飛翔(フライ)
対象に風の加護を与え、加速などを可能にする支援型の精霊魔術。自身にも有効。
天翔る翼(シルフィード・フェザー)
対象を風で押し上げ、高い跳躍を可能にする支援型の精霊魔術。
王牙咆哮
シャオの精霊魔装〈神虎牙〉で放たれる技。風の衝撃波で相手を攻撃するほか、地面に打つことで目晦ましにも使える。
風神の靴(エア・ウィング)
風を纏い、高速飛翔を可能にする魔術。
地属性
試練の剣山(ジャッジメント・ソード)
地面から無数の石柱を生み出して攻撃する。
地衝雷(アース・ブラスト)
地面から大量の土砂や石の弾丸を放つ。攻撃力はあまり無く、目晦ましに用いられる。
聖属性
聖楯(シールド)
光の盾で相手の攻撃を防ぐ防御魔術。
治癒
対象の傷などを癒す回復魔術。カミトには効き辛く、手をかざすだけの魔術では弾かれてしまう。
裁きの閃光(ホーリー・レイ)
純白の光の閃光で攻撃する技。
闇属性
死を呼ぶ雷閃(ヴォーパル・ブラスト)
カミトがレン・アッシュベル時代に使用した技。
〈真実を貫く剣(ヴォーパル・ソード)〉で放たれる魔剣技で、無数の黒い雷撃で攻撃する。
純粋な剣技ではなく、魔剣を媒介した精霊魔術の一種。無詠唱だが発動にわずかなタイムラグがある。
3年前の〈精霊剣舞祭〉にて数多の精霊使いに恐れられた技であり、レン・アッシュベルの代名詞となっている。
12巻でテルミヌス・エストでも使用できるようになった。
闇魔閃雷(ヘルブラスト)
闇属性最強クラスの精霊魔術。漆黒の雷球を打ち出す。その威力は、生身の人間はおろか、中級クラスの精霊ですら触れただけで一瞬で消滅してしまうほど。
魔雷の剣嵐(アーク・ブラスト)
天から降り注ぐ、無数の稲妻で攻撃する。広範囲に有効。
闇魔千刃(ブレイド・ストーム)
レスティアの技で、翼を無数の刃に変えて相手を切りつける技。
竜属性
抗魔の竜鱗
この魔術の発動中は、五大属性の精霊魔術の抵抗力が増す。
その他属性の精霊魔術
武器複製(ウェポン・ワークス)
鋼属性。カミトが使用できる数少ない精霊魔術の一つ。自身の神威を練って鋼の短剣を作る。ただし、カミトが精霊魔術全般を苦手としているためか剣の耐久力はかなり低い。
瞬影(シェイド・リープ)
影属性。最近距離の影から影への転移する魔術。クレア曰く、かなり癖のある扱いづらい魔術。
消滅
属性不明。黒い球体を生み出し、触れたものを消し去る魔術。刃の形にすることもできる。
眠りの雲(スリーピング・クラウド)
属性不明。紫色の靄を生み出し、対象を眠らせる魔術。

絶剣技[編集]

カミト、グレイワースが使用する剣技。いくつかの型があり、現在ではレン・アッシュベル(カミト)の剣技として知られているが、元々はグレイワースの剣技である。強力だが肉体にかかる負担も大きく、現在のカミトも満足に使いこなせていない。カミトはグレイワースから伝授されたが、その修行内容はかなり理不尽だったらしく、その時のことはあまり思い出したくない模様。
初(はつ)ノ型〈紫電〉
部位破壊剣技。実際はただの突き技だが、極めれば別次元の技になる。
カミトが初めて受けた絶剣技であり、3年前の〈精霊剣舞祭〉でヴェルサリア・イーヴァを倒した技でもある。
漫画版では、狂乱した魔精霊に使用した。
三ノ型〈影月円舞〉
片足を軸にして旋風のような回転切りを放つ対集団戦用の広域殲滅剣技。
〈嵐の如き乱舞(テンペスト)〉では〈四神(スーシン)〉のラオとリオンの精霊魔装を破壊し、シェーラ・カーンが召喚した大量の魔精霊相手に使用された。
四ノ型〈焔切り〉
斬撃の旋風に炎を巻き込み吸収し、精霊魔装に炎属性を付与する対炎属性の特殊剣技。
クレアやルビアの使用する「エルステインの焔」には通用しなかった。
六ノ型〈砕破の牙〉
刃を通じて衝撃を貫通させる邪剣に属する武器破壊剣技。
〈嵐の如き乱舞(テンペスト)〉では、〈四神〉のハクアの精霊魔装を破壊した。
破ノ型[67]〈烈華螺旋剣舞〉
対精霊用の破壊剣技。○○連と連撃で繰り出されている。現在の最高は36連[68]。本来は二刀流の技だが、カミトは一刀で使用する。
グレイワースに「森にキノコ狩りに行く」とだまされて連れて行かれ、魔神級精霊と戦った時に会得したらしい(カミト曰く「会得していなければ死んでいた」とのこと)。
絶剣技の中でも肉体にかかる負担が多大で、カミトも連続で出すのは2回ぐらいが限度である。
この剣技でネペンテス・ロア、シェーラ・カーン、ヴァララカール、レーヴァティンを倒した。
12巻では、闇属性の雷撃とともに放つ〈烈華螺旋剣舞・十八連・雷火〉を使用した。
終(つい)ノ型〈天絶閃衝(ラスト・ストライク)〉
絶剣技の最後の奥義で対精霊使い用の剣技。相手の攻撃を防御しつつ儀式神楽によって神威に干渉、吸収しカウンターとして相手に叩き込む技。未熟なものが使えば使い手の肉体を破壊してしまうらしい。
精霊剣舞祭決勝戦前にグレイワースからカミトに伝授された。10巻で、カミトはレオノーラとの戦いで始めて使用し、ルビアとの戦いでは〈魔王殺しの聖剣(デモン・スレイヤー)〉と〈真実を貫く剣(ヴォーパル・ソード)〉を使用した〈天双絶閃衝(ラスト・ストライク・デュアル)〉を使用し、ルビアの〈神殺しの焔〉を粉砕した。

〈教導院〉の暗殺技[編集]

高次立体移動
壁や天井などを利用して立体的な移動をする歩法。〈教導院〉で真っ先に教えられる技でジオやリリィも使用している。
カミトの高次立体移動は他のと比べ、桁違いのスピードを持っているため〈影縫い〉の固有名を与えられている。
水蓮(すいれん)
〈教導院〉で習得した高次立体移動を応用した水中歩法。見切れないほど早いわけではないが、動きは、水に浮かぶ水蓮のようにとらえどころがない。〈水霊祭〉で使用された。
水遁(すいとん)
〈水蓮〉の変化系歩法。自身の意識と肉体を水と同調させることで気配を完全に遮断することができる。〈水霊祭〉で使用された。
迅雷(じんらい)
〈教導院〉の戦技。脚の筋肉を一瞬で爆縮させ飛ぶことで神速の動きが可能となる。
土蜘蛛(つちぐも)
〈教導院〉の特殊戦闘歩法。足裏に神威を纏わせ、体を吸着し、狭い足場などを渡るときに使用する技。
カミトが〈魔王〉の半覚醒状態で使用したときは、乱舞する鎖の上を歩く神業を披露した。
双剣技〈大蛇(オロチ)〉
カミトが使用した〈教導院〉の暗殺技で、双剣による無数の斬撃を放つ。グレイワースに使用を禁じられていた。
〈絶死の陣〉
〈教導院〉の集団戦技。教主の配下となった遺児たちが使用した。
非精霊使いの暗殺技能者が強力な精霊騎士を倒すために開発された技。
〈壊衝破〉
拳に神威を纏わせ、物体越しに衝撃を放つ暗殺技。神威を同時に相手に流し込むため、受けた相手は神威酔いを起こす。
〈蛇蝎(だかつ)〉
カミトが使用した暗殺技、地面すれすれまで身を沈めて相手の足元に攻撃する。
〈飛蛇(ひじゃ)〉
暗殺技の一つ、地面に突き立てた刃を一気に跳ね上げて神速の斬撃を放つ。カミトは〈蛇蝎〉からのコンビネーションで使用した。
〈閃牙(せんが)〉
暗殺技の一つ、自分の剣を、相手の剣の刃の上を滑らせるカウンターのような技。

その他の技[編集]

剣殺し(ソード・ブレイク)
剣を持たない騎士の剣技。グレイワースに教えられた邪道の技。相手が呼気を放つ刹那の空隙に踏み込み、手首に腕をからめる。
相手が引けばそのまま懐に入り、力で押して来れば致命的な隙を作ることができる。
カミト曰く、「いざという時の隠し技だった」模様。
〈凍える焔華(フロスト・ブレイズ)〉
ルビアが使用するエルステインの炎。色は蒼。
世界の法則から逸脱した焔で、別名〈炎を凍らせる焔〉。凍らせるのは炎だけではなく、炎にふれた物も凍らせられる。
正確には精霊魔術ではないため、契約精霊がいなくても使用できる。
〈終焉の真紅(エンド・オブ・ヴァーミリオン)〉
クレアが使用するエルステインの炎。色は紅。火の精霊王からはエルステインの真なる焔と呼ばれている。
世界の条理法則から外れた異端の焔で、別名〈炎を燃やす焔〉。
正確には精霊魔術ではないため、契約精霊がいなくても使用できる。

用語[編集]

精霊
この世界とは別の世界〈元素精霊界〉(アストラル・ゼロ)に存在する生物。
召喚される形態は大きく分けて、質量がなく不定形の神威の塊としてあらわれる原形態と、精霊の存在の一部をそのまま喚び出す純化形態がある。
精霊使い
様々な属性の精霊と契約を結びその力を自在に使用する姫巫女のこと。
神威(カムイ)
精霊との契約や、その力を使う時に消費するエネルギーのこと。神威を消費するとお腹が空きやすくなる[69]
契約式(サモナル)
精霊と契約を交わす時や力を使う時に発する精霊語。
精霊魔装(エレメンタルヴァッフェ)
純化形態の中でも、より高度に最適化された形態。
〈元素精霊界〉では肉体を傷つけずに精神にダメージを与えるが、物質収斂(マテリアライズ)することで肉体を傷つけたり、精神へのダメージへと変換される肉体へのダメージを純粋な痛覚へ変更するように設定することも可能。
魔装展開
精霊魔装(エレメンタルヴァッフェ)の真名解放で、使役する精霊のタイプによるが、普段リミッターがかかっている契約精霊の力を一気に解放できる。
しかし、精霊を一時的な暴走状態に置くので大きな危険が伴う。
精霊剣舞祭(ブレイドダンス)
数百年前に創設された、最強の精霊使いを決める大会。
優勝者は精霊王に願いを叶えてもらえることができる。開催時期や試合形式などは精霊王の気まぐれで決まる。
15年前は無制限戦闘(バトルロワイヤル)方式、3年前は個人戦の勝ち抜き方式だった。
その実態は〈精霊王〉が異界の闇による自らの狂乱を抑えるために作られたシステムであるが、限界に近づいている。
精霊鉱石
精霊や精霊の力の一部を封じることができる特別な石。
封じる精霊によって使用方法が変わり、目晦まし等戦闘に使用したり、火の代わりや光源等日常生活に使用したりできる。他にも記憶を封じたり、水を綺麗にする等も可能。
精霊鉱石から解放された精霊や精霊の力の一部は、すぐに〈元素精霊界〉へ帰還するため二度と使役できない。
また〈精霊王の血(ブラッド・ストーン)〉や〈封魔眼〉等、特別な精霊鉱石もある。
精霊王の血(ブラッド・ストーン)
精霊鉱石の一種で、〈元素精霊界〉の〈聖域〉で採掘される特別な精霊鉱石。高位精霊の力の一部を封じることができる。正真正銘、国宝級の秘宝でお金や権力で買えるものではない。
フィアナやジオが所持していた(フィアナは王家の秘宝館から勝手に持ってきた模様)。
〈紅蓮卿〉によるネペンテス・ロアの反魂の儀式にも使われた。
〈封魔眼〉
きわめて希少な精霊鉱石の一種。精霊使いの家系の子供がごくまれに持って生まれてくる特殊な目のことで、〈封魔眼〉の中には強大な精霊が封印されていることが多い。
その持ち主は大抵の場合は危険視されて迫害されるか、権力者によって兵器として利用されることが多い。一般にはそれほど知られていない。
ミラは左眼に所持していた。ちなみにカミトは〈教導院〉に同じ眼を持つ少女がいた(その少女は命を落としている)ため、〈封魔眼〉の存在を知っていた。
愚者の万力(ジェスターズ・バイス)
ミュアが生まれつき備え持った異能の力。精霊の力を限界まで絞りつくし、触れた精霊は狂乱、暴走し消滅してしまう。
ミュアは呪装刻印によってこの力を制御しているが、長くは使用できない。
玄室
魔王の武具と72の精霊を封印した特異空間。
魔王以外には開くことができないが、魔王が命の危険に晒されるなどすると反応して開く。
現在の所有者はカミトであり、アレイシア学園の地下に出現し、本来魔王が使役した精霊でないエストが収められた。


既刊一覧[編集]

小説[編集]

  1. 精霊使いの剣舞 剣と学院と火猫少女 2010年12月24日 ISBN 978-4-8401-3675-4
  2. 精霊使いの剣舞 2 ロスト・クイーン 2011年2月25日 ISBN 978-4-8401-3824-6
  3. 精霊使いの剣舞 3 風の誓約 2011年5月25日 ISBN 978-4-8401-3930-4
  4. 精霊使いの剣舞 4 精霊剣舞祭 2011年8月25日 ISBN 978-4-8401-4202-1
  5. 精霊使いの剣舞 5 魔王殺しの聖剣 2011年11月25日 ISBN 978-4-8401-4299-1
  6. 精霊使いの剣舞 6 追憶の闇精霊 2012年2月24日 ISBN 978-4-8401-4386-8
  7. 精霊使いの剣舞 7 最強の剣舞姫 2012年5月25日 ISBN 978-4-8401-4580-0
  8. 精霊使いの剣舞 8 決戦前夜 2012年8月24日 ISBN 978-4-8401-4684-5
  9. 精霊使いの剣舞 9 クロス・ファイア 2012年11月22日 ISBN 978-4-8401-4874-0
  10. 精霊使いの剣舞 10 魔王覚醒 2013年2月25日 ISBN 978-4-8401-4983-9
  11. 精霊使いの剣舞 11 精霊王暗殺 2013年7月25日 ISBN 978-4-8401-5225-9
  12. 精霊使いの剣舞 12 封剣解放 2013年11月25日 ISBN 978-4-0406-6075-2

漫画[編集]

  1. 精霊使いの剣舞 1 2013年2月23日 ISBN 978-4-8401-5005-7
  2. 精霊使いの剣舞 2 2013年8月23日 ISBN 978-4-8401-5306-5
  3. 精霊使いの剣舞 3 2014年3月22日 ISBN 978-4-04-066502-3

テレビアニメ[編集]

2014年7月より放送予定。

スタッフ[編集]

脚注[編集]

  1. ^ いよいよコミカライズ新連載スタート!! 『精霊使いの剣舞』 | コミックアライブ編集部ブログ
  2. ^ 『精霊使いの剣舞』 コミックアライブ9月号よりコミカライズ連載決定! | コミックアライブ編集部ブログ
  3. ^ MF文庫J5大タイトルアニメ化決定!!!(完全新作PVもアルヨ!) | MF文庫J編集部ブログ
  4. ^ 何を願ってしまったのかはカミト自身も覚えていなかったが、6巻でレスティアから「5人の精霊王を暗殺して欲しい」ということだったと伝えられた。
  5. ^ 男の精霊使いとして騒がれるの防ぐために、当時はメイド服を着せられていた。
  6. ^ しかし、やり過ぎて相手を泣かせてしまった時は反省もしており素直に謝る一面を持っている。
  7. ^ 〈ロスト・カテドラル〉でシェーラ・カーン(教主)と二度目の対峙した際には、特に嫌悪感を露にし、むき出しの殺意を放っていた。
  8. ^ グレイワースからは剣舞向きではないと言われ、矯正されていた。
  9. ^ ただし、ほとんどの〈教導院〉の暗殺技は、グレイワースに使用を禁じられている。
  10. ^ 3年前にもスカウトがあったようだが、これも断っている。
  11. ^ 12巻時点でカミトがレン・アッシュベルであることを知っているのは、グレイワース、レスティア、クレア、フィアナ、ルビア、ジオ、ヴェルサリア、レイハ、シェーラ(順不同)。
  12. ^ グレイワースの元にいた時には家事を徹底的に仕込まれており、学院のレイヴン寮でクレア、フィアナと生活している時は主に食事番を担当している。
  13. ^ 但し、クレアに対しては精霊契約に必要な口付けを交わした事や普段からは想像もつかない可愛らしい仕草や格好を見て、彼女を異性として意識しているところがある。
  14. ^ 物語が進むにつれ、噂に尾びれがついて、更に悪名がつくようになっているため、最近は達観してるところがある。学院にいる時も同様の目で女生徒に見られているが、時折熱い視線を向けられたり、下駄箱に手作りのお菓子や手紙が入っていたりとしていた(但し、カミトは嫌がらせか何かと思っている)。
  15. ^ 感覚で物事を掴む天才タイプで人に物事を教えるのは苦手らしく、一度教わったカミトからはさっぱり判らないと思われた。
  16. ^ 内心ではカミトに奴隷扱いされる事を望んでいる所があり、スカーレットと共有している夢の中ではカミトに口にするのも恥ずかしい格好をさせられていたり、鞭で打たれるといったSMプレイもされていた。
  17. ^ だが料理の才能が全くないわけではなく、〈ヴァレンティア聖祭〉では努力の末にその欠点を克服し、カミトにチョコレートを作っている。また〈精霊剣舞祭〉終了後に記憶喪失になったカミトにリンスレットから教わったボルシチを作っており、多少の塩加減の違いはあるものの美味いといわれるなど上達はしている。
  18. ^ ただし、不正入学した時の成績であるため、本来のランクは不明。
  19. ^ 精霊契約の力が戻った後は両親であるオルデシア皇帝夫妻や、周囲の貴族達からは表面上は暖かく迎えられているが、内心では未だに冷遇されている。
  20. ^ 〈精霊剣舞祭〉中にゲオルギウスから護身用の剣技を習っている。
  21. ^ 学院に入学当初にクレアとの料理対決で、本人曰くホワイトシチューという名の刺激臭の強い真っ赤な激辛シチューを作っており、エストからも戦慄されていた。学院では調理の補習を受けているものの記憶を無くしていたカミトからは「人智を超えた不味さ」、十二騎将のヴィレイからは毒と判別されるなど、全く進歩していない。
  22. ^ 当初カミトに対して色仕掛けを仕掛けていた時は、カミト曰く行動がワザとらしかったらしく当人はかなり恥ずかしかった模様。
  23. ^ しかし、怒ると剣を抜き、切っ先を人に向けたり振り回す悪癖があり、カミトからは「料理以前にこれじゃ嫁の貰い手がないだろう」と言われたことがあった。
  24. ^ 鉱山都市ガドでカミトに助けてもらったお礼を考えていた時にラッカとレイシアに「カミトはメイド服などの格好に興奮するマニア」という嘘を信じて、メイド服を着た。また、精霊剣舞祭終了後にまたもラッカとレイシアの二人に騙されて下着同然の衣服を身に纏った事もあった。
  25. ^ スカーレットからはかなり嫌がれているがあまり気にしていない。だが、自分の契約精霊のシムルグに対しては逆に「顔が少し怖い」、「可愛くない」など、契約精霊に聞かれたらグレそうな事を述べていた。
  26. ^ 但しカミトには義理だと思われており、気持ちは伝わっていない。
  27. ^ 敵を探知しようとして逆にリリィに逆探知されてしまった。
  28. ^ 幼少時と学院に入学当初はクレアからは「リンスレットちゃん」と呼ばれていた。
  29. ^ キャロルから「下々の世話をするのは高貴なるものの勤め」と半ば騙されて身についたらしい。
  30. ^ そのせいで契約したばかりの頃はカミトは気絶していた。
  31. ^ 〈精霊戦争〉の事を示しており、廃都〈メギドア〉に大量にいる廃精霊からは追いかけられていた。
  32. ^ 7巻で復活したレスティアがカミトにキスをして立ち去った時には、カミトをマスターと他人行儀な呼び方をして怒っていた。
  33. ^ 攻撃する際、躊躇しないためカミトからは「(相変わらず)容赦がないな」と言われている。
  34. ^ 作中では何度かカミトにエストとの契約を解除するように言っているが、その都度に拒否されている事も原因。
  35. ^ 人型になっても猫の面影が残っている。
  36. ^ 但し、現在はクレアがオルテリンデを使いこなせていない為、任意で人型にすることはできない。
  37. ^ 但しエリスに無理矢理抱きしめられていた時の苦手意識や、カミトにおいしいごはんをもらったこと、頭を撫でてもらった記憶は残っている。
  38. ^ ある周期で肉体が15歳の時に戻る事が可能になっている。
  39. ^ 他に、「魔女」や「あんた」と呼ばれているが、本人は、「なぜ、こんなにもひねくれてしまったのか」、「昔はもっと可愛かった」と皮肉るだけで、気にしておらず、話し方を咎めたりもしていない。しかし、12巻で記憶喪失状態のカミトに「綺麗だ」と言われた時は、珍しく動揺していた。
  40. ^ 〈十二騎将〉になったのは16歳の頃。
  41. ^ 当時、〈災禍の精霊姫〉事件の責任としてクレアが契約精霊(スカーレット)を奪われるのを阻止しているのも含めて、宮中ではいい印象は持たれていない。また、オルデシア軍に対してもなんらかの弱みを握っており(カミトには「そんなことをしているからあんたはしょっちゅう命を狙われるんだ」とつっこまれていた)、イセリアを狙おうとしているシェーラ・カーン(教主)を追いかけようとするカミト達に、軍が所有する最新型の戦闘艇を短時間で用意していた。
  42. ^ 漫画版2巻より。
  43. ^ その時にカミトがレン・アッシュベルだと気付いた。
  44. ^ 精霊魔術か何かで髪の色を変えており、クレアと決勝で対峙した時は本来のエルステイン家の特徴である紅い髪に戻していた。
  45. ^ 〈精霊姫〉になってすぐの頃に、帝国にある農村都市ディルスが〈火の精霊王〉によって焼き尽くされてしまう事態を目の当たりにしており、何もできず更にその事を責められる事もなく、逆に精霊王の怒りをよく鎮めてくれたと、都市の住人に感謝された事がトラウマになっている。
  46. ^ エストの前契約者のアレイシア・イドリースも同じ聖女である。
  47. ^ エリスの「カミトと同じ」という言葉に対し、「彼に失礼というものです」と言っている。
  48. ^ この事から、彼女はカミトがレン・アッシュベルであることを知っていたと思われる。
  49. ^ 但しルミナリス本人は紅蓮卿を3年前のレン・アッシュベル(カミト)と思い込んでいる。
  50. ^ 本人は近眼であることに少しコンプレックスを持っているようである。
  51. ^ 8巻でカミトと出かけていた時にも、当然とばかりに下着を着けておらず、カミトからは「お前は裸ニーソの剣精霊か・・・」と呆られていた。
  52. ^ 完全に感情を消されているわけではなく笑う事も出来るため、カミトからは「笑うと可愛いな」と言われて顔を赤くして動揺していた。
  53. ^ カミト達と再会した時は、まだロッソベル公国の制服を着ており、翌日にメイド服を着ていた。
  54. ^ ミレーユの話では、〈精霊剣舞祭〉中のカミトの部屋のベッドメイク中にシーツのにおいをかいだり、自分のクローゼットの中にほとんど下着のような服があるらしい(本人は言い切る前にミレーユの口をふさいだり、否定している)。
  55. ^ その後、決勝のルビアとの戦いでカミトの左手の皮手袋が破れ、レスティアとの契約を示す精霊刻印が露になった際には、独断で映像に細工し、カミトの正体がばれるのを防いだ。
  56. ^ なお、倒された金剛精霊使いと魔鏡精霊使いは騎士団に捕縛された後、帝都に連行された。
  57. ^ フェンリルを吸収した時には、体にフェンリルを象徴するかのように鋭い牙と爪が体に現れていた。
  58. ^ ルビアが使役していたのは一部に過ぎず、本体の力は魔神級精霊どころではない。
  59. ^ 当初、カミト達からは水の精霊の眷族であるためにその名前を覚えていたのではないかと思われていた。
  60. ^ スープ一杯で庶民の賃金一日分になるため、カミトやクレアは利用していない。
  61. ^ エリス曰く、「あれは地獄だった」。
  62. ^ 戦闘技能訓練や絶食の訓練などが行われており、任務では数日間睡眠をとらない時もあり、食事の時でも毒を警戒するのが当然だった模様。
  63. ^ 〈教導院〉で亡くなった子供は資格なき者と呼ばれ、壊れた道具のように無残にうち棄てられていた。
  64. ^ 教国の首都は魔王スライマンの生誕の地。
  65. ^ カミトはそう聞いているらしいが正確なことは不明。
  66. ^ クレアが6歳の時に初めて使用した際はアイスサラマンダーを貪り食うような魔術となっており、当時から身に秘めた才能を現していた。
  67. ^ 九ノ型との記述もある。
  68. ^ 二刀の場合。一刀の時は21連。
  69. ^ その為、精霊使いはスレンダーな体型の者が多く、作中ではカミト達もかなりの量の食事を採っている。

外部リンク[編集]