ロック鳥
ロック鳥(ロックちょう、波: رخ、rokh、ruc[1])は、中東・インド洋地域の伝説に登場する巨大な白い鳥。象を持ち去って食べてしまうくらい大きく力が強いとされる。ルフとも呼ばれる。
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伝説[編集]
伝説の起源は不明だが、8世紀初期にアラブ人が書いたものを参照すると実在する鳥が元になった可能性はあり、マルコ・ポーロ口述とされる『東方見聞録』にマダガスカルにいたとの記述されることから、同島に生息していた象のように巨大な鳥エピオルニスを始めとする、近世までに絶滅してしまった大型の鳥類などが誇張されたと考えられる。一番新しいものでは、16世紀にインド洋を訪れたイギリス人旅行者が目撃したという報告もある。
ロック鳥の伝説はヨーロッパでは千夜一夜物語の中のシンドバッドの話で有名であり、イスラム世界やアジアでは広く伝わっていた。
のちの時代マルコ・ポーロの口述とされる『東方見聞録』のマダガスカルに関する記述の中に、現地人がルク(ruc)と呼ぶ大きな鳥が登場する[2]。彼はこれをグリフォンであるとし[3][4] [5] [6]その羽は元のハーンに届けられたという。また巨大な羽のかけらが中国から来た商人によってスペインにも持ち込まれている。その住処をマダガスカルで探そうとしたところ、ロック鳥の羽としてもたらされたものに姿形が非常によく似たラフィアヤシの巨大な葉があったという。また、アラブの旅行家イブン=バットゥータの旅行記[7]にもその記述がある。
ロック鳥はアラブ人の言うフェニックスとほとんど同じものである。またペルシャの伝説に登場する巨鳥シームルグとも近縁のものである。シームルグはフェルドウスィーの叙事詩『王書[8]』の中では英雄ザール の養父であり、彼の子・ロスタムを援助したりしている。
古代イランまでさかのぼると、万物の種を生むという神話上の木から熟した果実を振り落としたという不死鳥アムルゼス (amrzs) の伝説を見つけだすことができる。インドには鳥の王であり、ヴィシュヌ神が乗るガルダの伝説がある。パーレビ王朝時代のこのインドの伝説の翻訳ではガルダがシームルグに置き換えられている。
脚注[編集]
- ^ 東方見聞録
- ^ 『東方見聞録2』愛宕訳、p.322
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Marco Polo: Le_Devisement_du_monde_(français_moderne)/Livre_3/Chapitre_40 - ウィキソース フランス語: Le Devisement du monde 3巻40章D’un très grand oiseau nommé ruc. - ^
Marco Polo: Le_Devisement_du_monde_-_Livre_3_-_33_à_42 - ウィキソース フランス語: Le Devisement du monde (français moderne) 3巻33章D’un grand oyseau, appellé Ruc. - ^
Marco Polo: Milione/186 - ウィキソース イタリア語: Milione 86章DDell'isola di Madegascar - ^
Marco Polo: The_Travels_of_Marco_Polo/Book_3/Chapter_33 - ウィキソース 英語: The Travels of Marco Polo 3巻33章Concerning the Island of Madeigascar - ^
ابن بطوطة: تحفة النظار في غرائب الأمصار وعجائب الأسفار - ウィキソース - ^
آخر تغيير: شاهنامه - ウィキソース
参考文献[編集]
- マルコ・ポーロ 『東方見聞録2』愛宕松男訳注、<平凡社ライブラリー>、平凡社、2000年。
関連項目[編集]
- 千夜一夜物語の第三の托鉢僧の話、船乗りシンドバードの物語、悲しみの美青年の物語
- 伝説の生物一覧
- ブラックバーン ロック - 戦闘機
- 鵬 - 中国の伝説の巨鳥