シン (メソポタミア神話)

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シン(Sin)は、古代メソポタミアで信仰されたの神(男神)。シンはアッカド語の名前でありシュメール語ではナンナ(Nanna)と呼ばれる。

解説[編集]

シュメール人の都市ウルの主神でもあり、アッカド時代になるとメソポタミア諸王の王女がウルのナンナ女祭司に任じられるようになり(その初期の例としてサルゴン王の王女であり詩人でもあったエンヘドゥアンナが挙げられる)、また人名の一部としても用いられることが多くなっていった(アッシリアセンナケリブがよく知られる)。またウルと並んで、メソポタミア北部のハランも祭儀の中心であった。

エンリルの最初の子であり、母はエンリルの配偶神ニンリル。エンリルが、ニンリルに乱暴をはたらいたことで宿ったのがナンナだという。あるときナンナは、たくさんの供物を持ってニップルの都市神であるエンリルを訪ね、そこで祝福を得て、ウルに多くの恵みを授ける約束をとりつける[1]

配偶神はニンガルで、子は太陽シャマシュ金星イシュタル。シンボルは三日月で、三日月に似た角を持つ雄牛と深い結びつきを持つとされた。

メソポタミアにおいてシンは月を司り、大地と大気の神としても信仰されていた。その性質から「を司る神」とされ、同時に月に由来する神に多い農耕神としての側面を持ち合わせていたと考えられる。

また、「暦の神」としてのシンは「遠い日々の運命を決める」力を持っていたとされ、彼の練る計画を知った神はいないとされる。

脚注[編集]

  1. ^ 『神の文化史事典』、白水社、2013年、378項より引用

参考文献[編集]