フンババ

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フンババアッカド語:Humbaba、シュメール語:Huwawa フワワ)は、バビロニア神話の『ギルガメシュ叙事詩』に登場する怪物

叫び声で洪水を呼び、からを吐き、巨大な体は倒れるとの木々が21kmにもわたってざわつくとされる。神々の所有するレバノン杉の森の番人であったが、シャマシュの操る風による助力を得た英雄ギルガメシュにより殺害される。この時フンババは命乞いをしたが、同行していたギルガメッシュの友人エンキドゥによって論破されたという[1]。これが遠因となって、エンキドウはフンババを死へ追いやった張本人として、神々の怒りにあって死の裁きを受けることとなった。

ホルヘ・ルイス・ボルヘスの『幻獣辞典』では、ハゲワシがあり、男根の先端がになっている姿で紹介されている。

神々の森の番人であることからわかるように聖なる属性を持ち、本来は自然の精霊であったとされる。また、フンババの顔を彫り込んだ像は魔除けとして使われていた。

脚注[編集]

  1. ^ ブレンダ・ローゼン編、中谷有紀子訳『妖怪バイブル』(ガイアブックス、2009年) 284ページ

参考文献[編集]

  • 草野巧 『幻想動物事典』 新紀元社、1997年、274頁。
  • 池上正太 『オリエントの神々』 新紀元社、2006年、191頁。