榎本葵

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榎本 葵
姫路イーグレッターズ コーチ #64
楽天時代
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 神奈川県川崎市多摩区
生年月日 (1992-07-24) 1992年7月24日(31歳)
身長
体重
179 cm
77 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 外野手一塁手
プロ入り 2010年 ドラフト4位
初出場 2012年5月26日
最終出場 2017年5月14日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
選手歴
コーチ歴

榎本 葵(えのもと あおい、1992年7月24日 - )は、神奈川県川崎市多摩区出身の元プロ野球選手外野手)、野球指導者。左投左打。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

小1から野球を始め、リトルシニアでは投手外野手として全国優勝を果たす。九州国際大学付属高等学校時代は、2009年夏の甲子園に4番打者として出場。高校通算47本塁打[1]。広角に長打を打てる上にかなり脚が速いところから「九州のイチロー」と呼ばれた[1]。2学年先輩に二保旭、1学年先輩に河野元貴、1学年後輩に三好匠髙城俊人児玉龍也、2学年後輩に古長拓がいる。

2010年のプロ野球ドラフト会議で、東北楽天ゴールデンイーグルスから4巡目で指名[2]。契約金3,000万円、年俸600万円(金額は推定)という条件で入団した。入団当初の背番号は36

楽天時代[編集]

2011年には、一軍昇格の機会はなかったものの、イースタン・リーグ公式戦36試合に出場。少ない打数ながら、打率3割を記録した[1]

2012年には、自身と同じ左打ちでレギュラー外野手の鉄平が右肩の痛みを訴えたことから、鉄平に代わって5月26日にプロ入り後初の一軍選手登録を果たした[3]。以降の試合では、プロ初安打を放ったほか、スタメンでも出場。6月6日に鉄平が一軍へ復帰した後も、同月18日に出場選手登録を抹消されるまで、引き続き一軍へ帯同していた。7月19日にHARDOFF ECOスタジアム新潟で開かれたフレッシュオールスターゲームでは、イースタン・リーグ選抜の3番・右翼手としてフル出場。4打数2安打の活躍で優秀選手賞を獲得した[4]

2013年には、2月のオープン戦の試合前に、他の選手による遠投の球で右頬を骨折。その影響で、開幕から二軍での調整を余儀なくされた。一軍のレギュラー外野手・聖澤諒の負傷によって、8月21日にこの年初めて一軍登録。8月25日の対千葉ロッテマリーンズ戦(Kスタ宮城)では、8回裏に4番打者・アンドリュー・ジョーンズの代走で出場してから、9回裏に迎えたこの年初打席で右中間へサヨナラ安打を放った。この安打では、一軍での初打点を挙げている[5]

2014年には、春季キャンプから一軍への帯同を続けた結果、自身初の開幕一軍登録を果たした。レギュラーシーズン通算では、代走や守備要員を中心に、一軍公式戦24試合に出場した。また、シーズン終了後に開催された第1回U-21野球ワールドカップでは、オーバーエイジ枠日本代表のメンバーに招集。全8試合に先発で出場するとともに、20打数5安打2打点13四球という成績でチームの準優勝に貢献した[6]

2015年には、一軍公式戦15試合へ出場。4試合でスタメンに起用されたほか、3得点を記録したが、打撃面では18打数1安打(打率.056)という成績にとどまった。10月にはフェニックス・リーグに参加[7]したが、球団は10月26日に榎本の支配下選手契約を解除[8]。11月19日には、育成選手として球団と再び契約を結ぶとともに、背番号を036に変更した[9]

2016年には、イースタン・リーグ公式戦60試合に出場。1本塁打、16打点、3盗塁、打率.287という成績を残した。しかし、支配下登録選手への復帰を果たせないまま、10月1日に球団から戦力外通告を受けた[10]。10月31日にNPBから自由契約選手として公示[11]されたが、NPB他球団での現役続行を希望していたため、11月12日には12球団合同トライアウト阪神甲子園球場)に参加。シートバッティング形式の対戦で、5人の投手を相手に、5打数1安打1四球2三振という結果を残した[12]

ヤクルト時代[編集]

2016年11月25日に、東京ヤクルトスワローズが榎本の獲得を発表した[13]。支配下登録選手としての契約で、背番号は64

2017年10月3日に、球団から自身2度目の戦力外通告を受けた[14]。11月15日に、昨年に引き続き12球団合同トライアウト(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)に参加。4打席で3安打1本塁打1四球という成績を残したが、NPB球団からの獲得には至らなかった[15]

社会人野球時代[編集]

トライアウト後、東京都足立区を拠点に活動する社会人野球クラブチームREVENGE99への入部が決まった[15][16]。会社員として勤務しながらプレーすると報じられた[15]

BCリーグ・富山時代[編集]

2018年6月5日、ベースボール・チャレンジ・リーグ(BCリーグ)の富山GRNサンダーバーズが榎本の入団を発表した[17]。発表に付されたコメントではNPBへの復帰を目指すことを表明していた[17]2019年シーズン終了後に、富山を退団(任意引退)することが発表された[18]

現役引退後[編集]

2020年Instagramアカウントを開設し、「オンラインレッスン」と称して球児向けに野球技術のアドバイスなどを発信していた。

2024年4月1日、関西独立リーグ(さわかみ関西独立リーグ)の姫路イーグレッターズでコーチに就任することが発表され[19]、翌日リーグより公示された[20]。監督を務める海田智行に共通の知人を通じて紹介されたという[19]

選手としての特徴・人物[編集]

俊足と広角打法が持ち味の外野手[21]

愛称は「エノ」、「マキバオー[22]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2012 楽天 16 22 19 3 3 0 1 0 5 0 0 0 0 0 3 0 0 1 0 .158 .273 .263 .536
2013 13 11 11 1 1 1 0 0 2 2 0 0 0 0 0 0 0 5 0 .091 .091 .182 .273
2014 24 23 21 1 3 1 1 0 6 0 0 2 1 0 1 0 0 8 0 .143 .182 .286 .468
2015 15 19 18 3 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 5 0 .056 .105 .056 .161
2017 ヤクルト 9 8 7 3 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 4 0 .143 .250 .143 .393
NPB:5年 77 83 76 11 9 2 2 0 15 2 0 2 1 0 6 0 0 23 0 .118 .183 .197 .380
  • 2019年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]



外野












2012 楽天 13 10 1 0 0 1.000
2013 8 7 0 1 0 .875
2014 21 18 1 0 0 1.000
2015 12 10 1 1 0 .917
通算 54 45 3 2 0 .960
  • 2019年度シーズン終了時

記録[編集]

独立リーグでの打撃成績[編集]













































O
P
S
2018 富山 41 161 42 56 6 4 4 82 39 24 28 3 0 2 10 5 3 .348 .448 .509 .957
2019 70 282 45 97 11 2 7 133 45 35 37 2 1 2 25 2 11 .344 .421 .472 .893
通算:2年 111 443 87 153 17 6 11 215 84 59 65 5 1 4 35 7 14 .345 .431 .485 .917
  • 各年度の太字はリーグ最高

背番号[編集]

  • 36 (2011年 - 2015年)
  • 036 (2016年)
  • 64 (2017年、2024年 - )
  • 8 (2018年 - 2019年)

登場曲[編集]

  • 『Happiness』(2011年)
  • 『合鍵』BREATHE(2012年)
  • 『My Resistance -タシカナモノ-』Kis-My-Ft2(2013年 - 2015年)
  • 『愛すべき明日、一瞬と一生を』GReeeeN(2016年 ‐ 2017年)

脚注[編集]

  1. ^ a b c 週刊ベースボール2012年4月30日号 P65
  2. ^ 2010年ドラフト 東北楽天ゴールデンイーグルス
  3. ^ 楽天榎本が鉄平代役でプロ初出場(「日刊スポーツ」2012年5月27日付)
  4. ^ フレッシュオールスターに武藤・岡島・榎本の3選手が出場!東北楽天ゴールデンイーグルス公式サイト内2012年7月19日付ニュース)
  5. ^ 楽天 榎本 プロ初打点で劇的サヨナラ 2軍で実績「魂で打ちました!」スポーツニッポン2013年8月25日配信
  6. ^ “【楽天】榎本、21U準優勝の原動力!20打数13四球自信の選球眼”. スポーツ報知. (2014年11月21日). https://web.archive.org/web/20141129132713/http://www.hochi.co.jp/baseball/npb/20141120-OHT1T50217.html 2015年2月4日閲覧。 
  7. ^ “楽天島内ら18選手がフェニックス・リーグに参加”. 日刊スポーツ. (2015年10月3日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/1547883.html 2015年10月26日閲覧。 
  8. ^ 来季の支配下選手契約に関して 東北楽天ゴールデンイーグルス・オフィシャルサイト 2015年10月26日
  9. ^ “来季の育成選手契約に関して”. http://www.rakuteneagles.jp/news/detail/5895.html 東北楽天ゴールデンイーグルス・オフィシャルサイト 2015年11月19日
  10. ^ 来季の選手契約に関して”. 東北楽天ゴールデンイーグルス公式サイト (2016年10月1日). 2016年10月1日閲覧。
  11. ^ 自由契約選手(育成選手)”. 日本野球機構公式サイト (2016年10月31日). 2016年11月1日閲覧。
  12. ^ “65人が参加/12球団合同トライアウト詳細”. 日刊スポーツ. (2016年11月12日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/1736002.html 2016年11月13日閲覧。 
  13. ^ 選手獲得のお知らせ”. 東京ヤクルトスワローズ公式サイト (2016年11月25日). 2016年11月25日閲覧。
  14. ^ 戦力外通告について”. 東京ヤクルトスワローズ公式サイト (2017年10月3日). 2017年10月3日閲覧。
  15. ^ a b c <楽天>夢のあとさき(上)榎本 葵/最後にらしさ取り戻す”. 河北新聞 (2017年12月22日). 2018年2月3日閲覧。
  16. ^ 元ヤクルト・榎本がクラブチーム「リベンジ99」に入団”. サンスポ (2018年1月11日). 2018年2月3日閲覧。
  17. ^ a b 新入団選手のお知らせ - 富山GRNサンダーバーズ(2018年6月5日)
  18. ^ 退団選手のお知らせ - ベースボール・チャレンジ・リーグ(2019年11月1日)2019年11月20日閲覧
  19. ^ a b “元楽天、ヤクルトの榎本葵氏が元オリックスの海田智行監督率いる関西独立リーグ姫路のコーチに”. 日刊スポーツ. (2024年4月1日). https://www.nikkansports.com/baseball/highschool/news/202404010000389.html 2024年4月4日閲覧。 
  20. ^ 公示 2024年4月2日 - 関西独立リーグ(2024年4月2日)2024年4月2日閲覧。
  21. ^ 楽天榎本、先頭初球 外野争い切り込み弾 - プロ野球ニュース”. nikkansports.com. 2021年8月22日閲覧。
  22. ^ 「九州のイチロー」と呼ばれた榎本 あだ名は「マキバオー」 - スポニチ Sponichi Annex 野球”. スポニチ Sponichi Annex. 2021年8月22日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]