東京大学大学院理学系研究科附属植物園
| 東京大学大学院理学系研究科附属植物園 | |
|---|---|
| 施設情報 | |
| 愛称 | 小石川植物園 |
| 専門分野 | 総合 |
| 事業主体 | 国立大学法人東京大学 |
| 開園 | 1684年 |
| 所在地 | 〒112-0001 東京都文京区白山三丁目7番1号 |
| 位置 | 北緯35度43分3秒 東経139度44分47.5秒座標: 北緯35度43分3秒 東経139度44分47.5秒 |
東京大学大学院理学系研究科附属植物園(とうきょうだいがくだいがくいんりがくけいけんきゅうかふぞくしょくぶつえん、英:Botanical Gardens, Graduate School of Science, the University of Tokyo)は、東京大学の附属施設の一つで、植物に関する様々な研究を行っている。
本園と分園がある。本園は東京都文京区白山三丁目にあり、一般には小石川植物園(こいしかわしょくぶつえん)と通称されているが(小石川は旧東京市の区名)、「東京大学大学院理学系研究科附属植物園本園」が正式な名称である。東京都指定旧跡。
また、栃木県日光市に分園があり、こちらは一般には日光植物園と通称されているが、正式名は、東京大学大学院理学系研究科附属植物園日光分園( - にっこうぶんえん)である。
形の上では大学附属の研究施設ではあるが、一般にも広く公開されている。本項では、東京・日光の両方の植物園について記載する。
目次 |
[編集] 小石川植物園(本園)
元々は東京大学が開設した施設ではなく、江戸幕府によって開園された、小石川御薬園(こいしかわおやくえん)であった。幕府は、人口が増加しつつあった江戸で暮らす人々の薬になる植物を育てる目的で、1638年(寛永15年)に麻布と大塚に南北の薬園を設置したが、やがて大塚の薬園は廃止され、1684年(貞享元年)、麻布の薬園を5代将軍徳川綱吉の小石川にあった別邸に移設したものがこの御薬園である[1]。その後、8代徳川吉宗の時代になり敷地全部が薬草園として使われるようになる。1722年(享保7年)、将軍への直訴制度として設置された目安箱に町医師小川笙船の投書で、江戸の貧病人のための「施薬院」設置が請願されると、下層民対策にも取り組んでいた吉宗は江戸町奉行の大岡忠相に命じて検討させ、当御薬園内に診療所を設けた。これが小石川養生所であり、 山本周五郎の連作短編小説『赤ひげ診療譚』や、この作品を映画化した黒澤明監督作品の『赤ひげ』は、養生所を舞台とした医師の物語である。なお、御薬園は、忠相が庇護した青木昆陽が飢饉対策作物として甘藷(サツマイモ)の試験栽培をおこなった所としても有名である。
その後、明治期に入り、東京帝国大学が1877年に開設されると、同大学理科大学(現・理学部)の附属施設となり、広く一般植物などを多種そろえた植物学の研究施設として生まれ変わった。同時に、一般にも公開されるようになった。1897年には本郷キャンパスにあった植物学教室が小石川植物園内に移転し、講義棟も建設され、植物学に関する講義も行われることになった(1934年に植物学教室は本郷に再移転)。1998年より、現在のように大学院理学系研究科の附属施設となった。理学部→理学系研究科の附属施設ということもあり、毎年5月に理学系研究科・理学部の学生・教職員交歓会が開催されている[2]。
[編集] 概要
- 面積 : 161,588m²
- 開園 : 1877年(前身の御薬園を含めると、1684年。日本で最古の植物園)
- アクセス : 都営三田線白山駅より徒歩10分、東京メトロ丸ノ内線茗荷谷駅より徒歩15分
- 入園料 : 大人:330円(東京大学の学生は無料)、小人110円。みどりの日は無料。各種割引などあり。
- 休園日 : 年末年始と月曜日(月曜日が祝日の場合は、その翌日)
- 開園時間 : 9時~16時30分(入園は16時まで)
(いずれも、2007年12月現在)
[編集] 小石川植物園の歴代園長
小石川植物園が、東京大学附属となった当時は、園長職が無く植物園を主管するものは「管理」又は「担任」と呼ばれた。初代管理には植物学教室教授の矢田部良吉が就任したが、教授職多忙のため植物園の実務に当たることは少なく、員外教授の伊藤圭介が取調担任として、植物園の管理を行った時期もあった。1891年に谷田部が辞職したことに伴い、松村任三教授が二代目の管理となった。1897年に管理に変わり園長職を置くこととなり、松村管理がそのまま初代園長となった。
- 初代(1897年) - 松村任三
- 二代(1922年) - 三好学
- 三代(1924年) - 早田文藏
- 四代(1930年) - 中井猛之進
- 五代 - 本田正次
- 六代 - 小倉謙
- 七代 - 前川文夫
- 八代 - 和田文吾
- 九代 - 門司正三
- 十代 - 田中信徳
- 十一代 - 原寛
- 十二代 - 下郡山正己
- 十三代 - 古谷雅樹
- 十四代 - 飯野徹雄
- 十五代 - 岩槻邦男(1981~1988年)
- 十六代 - 黒岩常祥(1989~1990年)
- 十七代 - 長田敏行(1995~2000年)
- 十八代 - 邑田仁(2001~2004年)
- 十九代 - 長田敏行(2005~2006年)
- 二十代 - 邑田仁(2007~2010年)
- 二十一代 - 寺島一郎(2011年~)
[編集] 主な施設・スポット
小石川植物園内の歴史的建造物については東京大学の建造物#小石川植物園の建造物を参照。
[編集] 日光植物園(日光分園)
1902年に、東京での栽培が難しい高山性の植物の研究を目的として開園された。本園同様に、大学による研究以外でも広く一般に公開されている。
[編集] 概要
- 面積 : 104,850m²
- 開園 : 1902年
- アクセス : 日光駅・東武日光駅よりバスで10分。車は、日光宇都宮道路日光ICまたは清滝ICより5~10分。駐車場あり。
- 入園料 : 大人330円、小人110円。各種割引あり。
- 開園期間 : 4月15日~11月30日まで(冬期は閉園)
- 休園日 : 月曜日
- 開園時間 : 9時~16時30分(入園は16時まで)
(いずれも、2007年12月現在)
[編集] ここを舞台とした文学作品
[編集] 主なスポット
[編集] 脚注
- ^ 難波恒雄「日本における本草の歴史と民族薬物学」『和漢医薬学雑誌』1997年、14巻、p74
- ^ [1]
- ^ 小石川植物園の最も重要な栽培施設「公開温室」の建替えが必要です