兵庫県競馬組合
兵庫県競馬組合(ひょうごけんけいばくみあい)は、園田競馬場と姫路競馬場の2か所の地方競馬を主催する一部事務組合である。兵庫県、姫路市及び尼崎市の1県2市で組織されている。組合としての運営は1981年から。
目次 |
[編集] 兵庫県で行われるダートグレード競走
いずれも園田競馬場
- 兵庫チャンピオンシップ(JpnII) (4月-5月、3歳馬、ダート1870m)
- 兵庫ジュニアグランプリ(JpnII) (11月、2歳馬、ダート1400m)
- 兵庫ゴールドトロフィー(JpnIII) (12月、3歳以上、ダート1400m)
このほか2008年にはJBCスプリント(JpnI, ダート1400m)、JBCクラシック(JpnI, ダート1870m)が開催されている。
[編集] 兵庫県三冠
- 菊水賞(4月)
- 兵庫チャンピオンシップ(4月-5月)
- 兵庫ダービー(6月)
- ※兵庫ダービーは2005年まで園田競馬場で「園田ダービー」として開催されていた。2009年と2010年は姫路競馬場で開催された。
- ※菊水賞は2002年まで姫路競馬場で開催されていた。
全競走がアラブ系で施行されていた時代は、菊水賞・楠賞・六甲盃を兵庫三冠としており、三冠馬にはアサヒマロツトとケイエスヨシゼンの2頭がいる。
[編集] 馬券発売種類
※フルゲート12頭立て
- 単勝式
- 複勝式
- 枠番連勝複式(9頭立て以上のみ)
- 馬番連勝複式
- 馬番連勝単式
- 拡大馬番連勝複式(ワイド)
- 三連勝複式(3連複)
- 三連勝単式(3連単)
- ※ワイド、3連複、3連単は全競走発売、(3連単は2008年7月17日までは、最終競走から数えて後半の4競走のみ発売。)(3連単対応の他場場外発売についても同じ)
[編集] 調教場
- 園田競馬場
- 兵庫県立西脇馬事公苑(西脇トレーニングセンター)
[編集] 賞金配分(2000年以降)
| 開催年(平場・特別・重賞) | 配分合計 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着 | 5着 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2000・2001年 | 170 | 100 | 35 | 18 | 10 | 7 |
| 2002年 | 165 | 100 | 32 | 16 | 10 | 7 |
| 2003・2004年 | 160 | 100 | 30 | 15 | 9 | 6 |
| 2005~2007年 | 150 | 100 | 25 | 12 | 8 | 5 |
| 2008年~ | 140 | 100 | 20 | 10 | 6 | 4 |
| 開催年(ダートグレード) | 配分合計 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着 | 5着 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ~2008年 | 170 | 100 | 35 | 18 | 10 | 7 |
| 2009・2010年 | 170 | 100 | 32 | 18 | 12 | 8 |
| 2011年~ | 150 | 100 | 25 | 12 | 8 | 5 |
ただし、2007年はC級以下だけ先行して2008年と同じ配分になっていた。また、2011年からはC級古馬に限って合計135、割合は100-18-9-5-3に引き下げられている。
[編集] 特徴
- 毎年11月(以前は10月)の園田開催では「組合設立記念シリーズ」として「兵庫ジュニアグランプリ」・「兵庫クイーンカップ」の2大重賞を柱にレースを組んでいるほか、ゲストを招いたトーク・イベントが行われている。
- 競走体系としてかつては「アラブ(アングロアラブ)のメッカ」と呼ばれたその名が示すとおりアラブ専門だったが、アングロアラブの生産頭数が激減し、またJRA(日本中央競馬会)との交流を促進するため1999年にサラブレッドを導入し、JRAとの条件交流競走やダートグレード競走を盛んに実施するようになった。だが、皮肉にもそれが小牧太、赤木高太郎、岩田康誠各騎手の中央競馬への移籍につながり、またサラブレッド競走ではJRAや南関東などの並み居る強豪と同じ土俵で勝負しなければならず、それらに劣るレベルに甘んじることとなり、新規ファンの獲得が見込めないばかりか旧来のファンからもそっぽを向かれつつある。
- また、アラブ在籍馬の減少に伴い段階的にアラブ限定重賞競走が廃止され、最後に残っていた「楠賞全日本(兵庫)アラブ優駿」も2003年度をもって廃止され、2004年6月限りでアラブ系単独競走も休止。またアラブ系2歳新馬の入厩も停止された。現在はアラブ系はサラ系と同じ競走(混合競走)に出走することになっているが、サラ系と同じ土俵で闘うには不利があることから、アラブ系として走ることのできるレースを求めて福山競馬場などの他のアラブ系競走を開催している競馬場に移籍していく競走馬が相次ぎ、2006年には在籍頭数が0となった。
[編集] リミテッド競走
- 2001年からリミテッド競走と呼ばれるレースが導入された。これは当組合でデビューしたサラブレッド競走馬のみに出走する資格が与えられるもので、他場の地方競馬や中央競馬から移籍しても出走できないというもの。主として賞金下級条件の競走馬を対象としたレースで行われているが、重賞は2008年を除く年の3歳以上による楠賞、2008年からは2歳が兵庫若駒賞、3歳がコウノトリ賞がリミテッド競走となっている。
[編集] クラス分け
2009年春まではS1・A1~A3・B1~B3・C1~C7・D1~(2歳・3歳はT1・T2・F1~)と細かく分けられていたが、地方競馬全体でクラス分けの統一が図られることになり、A1・A2・B1・B2・C1・C2・C3の7クラス(2歳・3歳はA・B・C1・C2・C3の5クラス)に簡素化され、同時にJRA・他地区からの移籍馬のクラス編入も単純化された。なお、賞金ができるだけ変わらないように、古馬についてはC3クラス以外で賞金が高い特別競走を行なうようになったが、2歳・3歳については上級クラスでやや賞金が減額されている。これと同時にポイント制も導入され、競走馬の昇級・降級が分かりやすくなった。
[編集] 事件・事故
- 1974年1月30日、園田競馬場で発走に不備があったレースの中断の処理を巡り、怒ったファンが暴徒化して投票所を襲い売上金の一部を奪った上、放火するという「園田焼き討ち事件(園田騒擾事件)」が発生した。この事件により兵庫県競馬は数ヶ月にわたって開催中止を余儀なくされた。また、再開に際しては周辺住民との間で「将来的には園田競馬は廃止する方向で検討する」という覚書を交わしてようやく再開に漕ぎつけたという経緯がある。
- 2007年8月、馬インフルエンザの全国的流行が発生し、園田競馬所属の競走馬から陽性反応が確認されたため、それらの競走馬に関しては出走取り消しや隔離の処置を行ったうえで、陰性反応馬だけで8月29日開催分のレースは行ったがその後は出走頭数の確保が困難となったため、平成19年第10回園田競馬の2007年8月30日から9月13日まで予定されていた7日間の開催を取り止めとした。結局開催できたのは、平成19年第11回園田競馬の2007年9月19日になってからである。
[編集] 放送
- 兵庫県競馬の専属実況である吉田勝彦アナウンサーは50年に渡って数多くの名勝負を見続けている。開催日ごとのサンテレビの深夜放送「園田・姫路競馬ダイジェスト」でも解説を担当している。現在同番組は開催日の月曜と金曜は(翌日未明)0:40 - 0:45、火曜、水曜、木曜は23:30 - 23:35に放送している。(野球シーズン中は試合展開によって時間が遅れる。 その項参照)。また、ラジオ関西で毎日夕方に放送される「競馬リポート」にも出演しているほか、2005年5月29日に放映されたサンテレビのドキュメンタリー「スペース2005」の主人公として取り上げられた。[1]
- 毎週水曜日にサンテレビジョンで放映されていた中継番組は2005年3月限りで休止。2005年4月から2008年9月まではスカパー!(241ch)・一部地域ケーブルテレビのチャンネル「ハッピー241」において全開催日・全競走を中継していた。放送時間は原則として開催日の10時から17時であるが、第1レース発走前の10時台には過去に行われたレースハイライトや競馬場案内などを流す場合もある(前述のサンテレビジョン・ダイジェスト番組は従来どおり放送する)。2005年9月27日からはインターネットライブ中継がスタート。画面サイズは地方競馬のネット中継では最大の560×420。
- 2008年10月21日から2009年3月まではスカパー!(275ch)「EXエンタテイメント」で放送が再開されたが、立川競輪と開催日が重複する日は中継されなかった。現在はケーブルテレビでの配信もケーブルテレビ足立など一部にとどまっており、近畿圏でも近鉄ケーブルネットワークとJ:COM 神戸・三木で一部時間帯のみの放送で、エリア外での中継放送はスカパー!かインターネットライブに頼らざるを得ない。
- 2009年4月2日からスカパー!(255ch)の鉄道チャンネル(開始当時はACCESS)で10:00 - 17:00の間中継放送されている。重賞競走やシリーズ競走(ゴールデンジョッキーカップなど)の開催日にはスタジオを使用して、女性MCやアシスタント・実況アナウンサーが競馬キンキや大阪スポーツのトラックマンを迎えて、独自番組を制作、放映している。
- 2010年度夏の園田開催より、放送マスターの更新が行われ、HD対応(16:9)になった。実況映像・各種お知らせCG・馬体重などに対応。ゴール前のスリットリプレイ・判定写真・払戻金および併売・場外時の他場映像には横帯がつく。ネット配信ではその横帯がわずかながら確認できる。
- 2010年秋より、同年春まで荒尾競馬場で実況していた三宅きみひと[注 1]がダートプロに加入し、吉田勝彦・竹之上次男の3人となる。
[編集] 馬券発売
- 1997年からJRAのウインズ神戸のB館で場外発売を実施している(神戸場外。原則として毎週火・水・木曜日開館。但し規定により12月28日から1月4日の間は閉館となっていたが、2007年12月29日から年末年始も開館することとなり、2008年1月3日まで場外発売を実施した。[2]
- 2005年の秋よりウインズ難波でも場外発売が行われている。2005年は名古屋競馬場でのJBC競走の開催日および園田でのダートグレード競走開催日の3日間のみの試験的な発売だったが好評だったことから、2006年からは週に1回、原則水曜日に発売されている。ウインズ難波での発売はJRAとの交流競走が行われる日に行うという取り決め[注 2]があり、祝日やダートグレード競走が行われる場合にはその日に発売されることがある。2011年1月13日からは木曜日も場外馬券の発売開始した。[3]また競馬組合としては、将来的には神戸場外と同じように毎週火・水・木曜日の発売をしたい意向を持っているとされる。[4]
- 2003年からは姫路競馬場でJRAの場外発売も行っている(姫路場外。2003年度は毎週日曜のみであったが、2004年から土日に拡大された)。
- また、2008年10月28日より三木市吉川町のサテライト阪神の施設を一部利用して、兵庫県競馬直営初の場外発売所「DASHよかわ」でも全開催日・全レースを発売している。払い戻しは原則として兵庫県競馬開催日のみ行う[5]。詳しくはサテライト阪神の項を参照。
- なお、門別競馬場(2008年までは旭川競馬場)、帯広競馬場(ばんえい競馬)、大井競馬場、川崎競馬場、高知競馬場で行われるナイター開催、及び浦和競馬場、名古屋競馬場など一部の薄暮競走の場外発売を行う場合は現状リアルタイムでの発売に対応しておらず、レース数を限定(重賞など)しての前売りだけ行っている。ウィンズ難波では原則としてナイター・薄暮のレースの馬券は翌日が兵庫県競馬の発売日で無い限り払い戻しを受けられない(次回の兵庫県競馬発売日に払い戻しを受けられる。またJRA平日発売の実施日であっても地方競馬の払い戻しは不可)。
- 中央競馬では日曜日の重賞競走に限り行われている前日発売が、兵庫県競馬では翌日のメインレースでは重賞の有無を問わず連日開催の最終日以外は発売されている。但し天災による開催中止が生じた場合は前日発売も中止となる。前日発売が実施されながら本番の競走が中止・延期となった場合には出馬投票やり直しとなるため馬券は無効=返還となる。
- 2009年10月7日、翌日に行われる重賞「姫山菊花賞」の前日発売は、台風18号接近に伴う開催の影響が懸念されることから、前日発売が中止となった。なお、翌日は通常通り開催が行われた。
- 電話投票は「テレジョッキー園田・姫路」のみで、長らくD-Net(全国統一電話投票システム)に加盟していなかったため購入できるのは園田競馬場と姫路競馬場の競走のみであったが、2005年8月2日よりD-Netでも購入できるようになり、12月21日よりテレジョッキー園田・姫路もD-Netに移行して廃止された。なお、ダートグレード競走をはじめ、南関東各競馬場(浦和・船橋・大井・川崎)における兵庫競馬の他場発売競走が設定された時についてはSPAT4(南関東4競馬場の電話投票システム)でも購入することができる。
- また、開催日の主要他場重賞競走の場外発売に加え、非開催日は近年名古屋・笠松・金沢で行われる地方競馬の当該日全レースの場外発売を行うようになった。
- 2010年1月26日の園田競馬開催分よりインターネットのオッズパークでのみ重勝式のOddsPark LOTOが発売されている。
[編集] 競馬新聞
- 競馬新聞は競馬キンキ・園田ニュースの2紙が発売されているが、競馬キンキがシェア9割以上と他を圧倒している。園田ニュースの馬柱は競馬キンキのものを使用している。ホースニュース・馬は2004年秋に休刊した。
[編集] その他
- 会員制のカードを発行し、来場ポイントに応じて景品がもらえるサービスも行っている。 ただし、カードリーダーは園田競馬開催中の園田競馬場にしかなく、姫路競馬の切捨てとも言える。唯一非売品の100ポイントの景品だった騎手との記念撮影が一時中止となったが、小牧、岩田などからレアアイテムが提供されることもあった。
- シンボルマークは横尾忠則がデザインした。
- 現在薄暮・ナイター競走は実施されておらず、計画もされていなかったが、2011年6月に、2012年を目処としてナイター競走の開催を計画していることが明らかになった[6]。
[編集] 主な所属騎手
元所属騎手
2004年度の中央競馬新規騎手試験に合格した小牧太・赤木高太郎、2006年度試験に合格した岩田康誠の3騎手は、兵庫県競馬の主軸ジョッキーとして活躍していた。
その一方で、他の地方競馬から兵庫県競馬へ移籍してきた騎手に対しては、一旦騎手免許を返上した上で、厩務員として約1年間(廃止された競馬場の場合は6か月)従事した後に、騎手免許を再取得しないと騎乗を認めないという内規がある。中津競馬場のトップジョッキーだった有馬澄男、高知競馬場のトップジョッキー北野真弘も例外なくこのしきたりに従った。2006年4月からは、高知競馬場に所属していた中越豊光が厩務員として従事し、2007年9月20日に騎手免許を再取得した。
[編集] イメージキャラクター
2008年から2010年まで鹿谷弥生が務めていた。