ヴァーユ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ヴァーユ

ヴァーユVayu)は、梵語ではワーユ: वायु)と発音される。インド神話における風の神。の意。『リグ・ヴェーダ』ではインドラ神と密接に結びつき、三界(天・空・地)のうち、空界をインドラとともに占める。『リグ・ヴェーダ』にはワーユの他にもワータという風神が登場しているが、ワーユのほうがより擬人化が進み、讃歌の数も多い。又、パヴァナ あるいはプラーナとも呼ばれる。イランにおける風神ウァユ(ワユ)にあたり、語源を等しくすることから、インド・イラン語派に共通の、古い風神に由来すると考えられる。時代とともに宗教的地位は低下したが、『マハーバーラタ』の英雄ビーマや、『ラーマーヤナ』の猿将ハヌマーンはワーユの息子とされ、いずれも風神の化身と呼ぶにふさわしい活躍を見せる。

仏教に取り入れられて風天となった。

又、ワーユはインド哲学の五大要素(パンチャマハーブータ)の一つである。その意味は「風」、「空気」あるいは「気」である。また、東日本フェリー船舶の船名の由来となった。(ばあゆ