ダエーワ

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アゼルバイジャンの切手のダエーワ

ダエーワアヴェスター語: daēva古代ペルシア語: daiva、中世ペルシア語: dēw)は、イランやゾロアスター教の神話に登場する悪神。アンラ・マンユに仕えている悪魔達の総称であり、地獄で亡者達を苦しめる仕事をする悪魔達で、さまざまな姿をしている。ダエーワに対して善神をアムシャ・スプンタヤザタという。

インドのサンスクリット語におけるDeva(天部)と共通語源だが、デーヴァが善神であるのに対しダエーワは悪神であり、意味が逆になっている。イランでもダエーワは「神」という意味だったが、ゲラルド・ニョリなどによればザラスシュトラによる宗教改革の結果「悪魔」という意味になったのだという。 悪神としてのダエーワという語は、さらにスラヴ語に借用された(古代教会スラヴ語でdivu「悪魔」)。しかし後の時代になってもソグド語[1]やアラム語[2]の一部では善性の存在として使われることもあった。

ヴェンディダードの7大魔王[編集]

ダエーワの中でも中核をなすヴェンディダード英語版(ウィーデーウ・ダード)の7大魔王が存在する。ヴェンディダード (Vendidād)とは宗教法の書で、清めの儀式次第、魔除などを説く。聖王イマ(Yima)とその黄金時代に関する神話などを含む記述の書物である。その魔除書に7大魔王が記載されているのである。アンラ・マンユはアフラ・マズダーに対抗すべく冬、病気、悪などの16の災難を世に振りまくが実際に災難を振りまくのは彼ら7大魔王を初めとするダエーワ達である。アンラ・マンユを除いて6大魔王という場合もある。アンラ・マンユは魔王の中の魔王だからである。

別の記述では

  • ナース
  • インドラ (Indra)
  • サルワ
  • ノーンハスヤ
  • タルウィ
  • ザリチュ
  • アンリ・マンユ アンラ・マンユと同じである。
  1. ^ W. B. Henning, 1965, A Sogdian God, BSOAS 28.2, 253-54. 人名の一部に用いられている。
  2. ^ 、Erica C.D. Hunter, 1998, Who are the Demons? The Iconography of Incantation Bowls, In Sergio Ribichini et al, Magic in the Anicent Near East, p. 107. 守護天使に用いられている。