ヴァースキ

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ヴァースキ (वासुकि Vāsuki) は、インド神話に登場するナーガラージャ。「婆素鶏(ばすけい)」とも漢語に音訳された。地下世界パーターラの支配者で、ボーガヴァティーを都とする。長大な胴体を持ち、また恐るべき猛毒を有する。蛇王シェーシャ(Śeṣa)と同一視されるようになった。仏教に取り入れられて、八大竜王の1つとなり、漢語化されて和修吉(わしゅきつ)となった。そして、日本に伝来して九頭龍大神となった。

概説[編集]

神話では、その長大な体がしばしば重要な役目を担っている。

乳海攪拌のときは、マンダラ山を回転させる綱の役割を果たした。しかし、あまりの苦しさに猛毒(ハラーハラ)を吐き出してしまい、危うく世界を滅ぼしかけた。シヴァ神はその毒を飲み込んで世界を救ったが、猛毒がシヴァ神ののどを焼いたため首から上が青黒くなった。シヴァ神の別名ニーラカンタはこれに由来するという。

また大洪水のときには、人類の祖マヌの乗る方舟が大波に流されないよう、マツヤの角と方舟の舳先を結ぶ綱を担った。

関連項目[編集]