スズキ・ST250

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
スズキ・ST250
2010 Suzuki TU250X at Aurora Suzuki 2.jpg
ST250 Etypeの輸出仕様 TU250X(2009年モデル キャンディソノマレッド)
基本情報
排気量クラス 軽二輪
メーカー 日本の旗スズキ
車体形式 JBK-NJ4CA
エンジン J438型 249cc 4サイクル
空冷エンジンSOHC2バルブ
内径x行程 / 圧縮比 72.0mm x 61.2mm / 9.2:1
最高出力 19PS(14kW)/7,500rpm
最大トルク 2.1kgf・21N・m/5,500rpm
車両重量 146kg
      詳細情報
製造国 日本の旗 日本
製造期間 2003年-
タイプ オールドルック
設計統括
デザイン
フレーム ダイヤモンド
全長x全幅x全高 2,070mm x 750mm x 1,075mm
ホイールベース 1,375mm
最低地上高 165mm
シート高 770mm
燃料供給装置 燃料噴射装置
始動方式 セルフ式
潤滑方式 ウェットサンプ式
駆動方式 チェーン
変速機 常時噛合式5速リターン
サスペンション テレスコピック式
スイングアーム式
キャスター / トレール 25°55′° / 92mm
ブレーキ 油圧式ディスク(シングル)
ドラム(リーディングトレーリング)
タイヤサイズ 90/90-18M/C 51S
110/90-18M/C 61S
最高速度
乗車定員 2人
燃料タンク容量 12L
燃費 48km/L
カラーバリエーション
本体価格 471,450円(税込み)
備考 スペックはST250 E type(2013年モデル)
先代 スズキ・ボルティー
後継
姉妹車 / OEM スズキ・グラストラッカー
同クラスの車 カワサキ・エストレヤ
テンプレートを表示

スズキ・ST250(エスティーにひゃくごじゅう)とは、スズキが製造・販売するオートバイのことである。現在はST250 E typeが製造・販売されている。

概要[編集]

ST250は、1994年から2004年まで製造されていたボルティーの後継車種として、クラシカルなフォルムを引継ぎ、比較的リーズナブルで乗りやすい250ccネイキッドのスタンダードモデルとして開発された。スペック的に高性能は追求せず、手軽に乗れて日常使用に適した乗りやすい仕様に留めている。249cc空冷単気筒4サイクル・SOHC2バルブバルブエンジンは、グラストラッカー/ビッグボーイ(後期型 2バルブモデル)と共通する。これらは兄弟車種にあたる。

2003年の第37回東京モーターショーで初公開された後、同年12月12日に発売開始された。エンジンはボルティーやグラストラッカー(前期型 4バルブモデル)に搭載され耐久性が高く堅牢さで定評のあった249cc空冷単気筒4サイクル・SOHC4バルブ(J424型)をベースに、改良を施した249cc空冷単気筒4サイクル・SOHC2バルブ(J438型)を搭載する。J438型エンジンは現行スズキ4ストロークエンジンとしては最もシンプルな構造のエンジンとなる。最高出力は20PS/7,500rpmと数値自体はJ424型エンジンと変わらないものの、シンプルな2バルブに変更することでコストダウンを図り4バルブのような高回転時におけるエンジン性能は抑えられたが、実用トルクを更に向上させたエンジンに仕上がっている。シリンダーには高速メッキシリンダー(SCEM)を採用し、耐摩耗性とクリアランス精度を高め、優れた熱伝導率による高い冷却効率とエンジンノイズの低減化を実現させた。

2004年1月15日、ST250 E typeを追加。セルスターターに加えてマニュアルデコンプ式キック始動を装備。ヘッドライトやウインカー、メーターケース、マフラーなどにメッキ加工を施し、ガソリンタンクにグラデーション塗装を施した仕様。ST250と性能諸元において変わりはないが、マニュアルデコンプ式キック始動を装備することにより重量が2kg増加し、セル始動・キック始動併用のため、点火方式をST250のフルトランジスタからCDIに変更している。

2008年2月25日、マイナーチェンジ(実質フルモデルチェンジ)。ST250とST250 E typeは2007年9月1日に施行された自動車排出ガス規制に対応するため、これまでのキャブレター方式を廃止し、インジェクション方式を採用した。マフラーは従来の触媒レスマフラーから触媒付きマフラーへ変更した。キック始動は廃止され、セル始動のみとなり、点火方式もCDIからフルトランジスタに統一した。フレームのカラーリング変更とともに全体的な質感向上も行われ外観のクオリティが上がった。出力は19PS/7,500rpmと低下したが、実用トルクが若干上がり、始動性の向上・燃焼効率の改善・低排出ガス化を実現させた。ST250はマイナーチェンジを期にST250 E typeと統合する形で生産終了し、2008年モデルからは名称をST250 E typeの1車種のみに統一した。マイナーチェンジを機にST250 E typeの車両重量表記が、129kg(乾燥重量)から146kg(装備重量)へ改められた。

バリエーション[編集]

ST250[編集]

空冷単気筒4サイクル・SOHC2バルブエンジン、スポークホイール、シングルディスクブレーキ(前輪)/ドラムブレーキ(後輪)、ツインショック、前後フェンダーの樹脂化、ハザードランプ・パッシングライト・ポジションランプの省略、オプション扱いの車載工具など、シンプルな構成と装備の簡素化を進めることでコストの上昇を抑え、引き続き手頃で乗りやすいバイクとなっている。ST250 E typeと統合する形で2007年モデルを最後に生産終了。

ST250 E type[編集]

ST250をベースに、セル始動に加えてキック始動を併設した特別仕様のエンジンを搭載し(2004年モデルから2007年モデル)、ヘッドライトやウインカー、メーターケース、マフラーなどにメッキ加工および、ガソリンタンクにグラデーション塗装を施した豪華バージョン。シンプルなカラーリングのST250に対して、ST250 E typeはカラフルなボディカラー、エンブレムをラインナップ。ST250とは車両重量が2kg増加した以外は性能諸元において差はない。2007年モデルを最後にST250とST250 E typeは統合(2008年モデルからモデル名をST250 E typeに統一)。2008年マイナーチェンジ。2008年モデル以降のST250 E typeはスペックから外観に至るまで大幅な改良が施されている。

ST250 カスタマイズ[編集]

第37回東京モーターショーに参考出品されたST250 DESIGN STUDY MODELの2台は、2004年にスズキ二輪から限定発売された。

  • ST250 デザインスタディモデルA
    セパレートハンドルとバックステップ、フロントカウル、シングルシート、前後アルミフェンダーなど、レーサーをイメージしたモデル。後に「ST250 E type Cカスタマイズ」として100台限定で販売された。
  • ST250 デザインスタディモデルB
    レッグシールドと前後の大型フェンダーが、ノスタルジックな雰囲気を醸しだすモデル。往年のスズキ・SW-1に酷似している。後に「ST250 E type Sカスタマイズ」として200台限定で販売された。

外部リンク[編集]

関連項目[編集]