スズキ・サベージ

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LS650 Savage

サベージSavage)とはスズキ株式会社が製造販売しているクルーザータイプのオートバイであり、正式な車名は型番のLSエルエス)である。排気量別に数車種が生産されていたが、現在日本国内での販売は行われていない。

LS650Savage[編集]

LS650Savage1986年に販売を開始した。

「Savage」はどう猛・荒々しいという意味。搭載する、ボア94.0mm×ストローク94.0mm、652ccのバーチカルシングルエンジン(空冷4ストローク単気筒)のイメージから名付けられた。

エンジンのスペックは30ps/5500rpm・4.5kg-m/3000rpmで、低速トルクを活かした走りは、制限速度内では、レーサーレプリカタイプのバイクに引けをとらないほど。

ベルトドライブ駆動の足回りは静寂で、単気筒エンジンの鼓動も上質感漂う。それまでの既存車両のシート高をただ低くしてアップハンドルにした第一世代の国産アメリカンタイプと違い、車体から専用設計のアメリカンバイクである。

エンジンは同社の輸出用デュアルパーパスバイク、DR650のものをベースに外観やボア×ストローク、フライホイールマスを変更して搭載している。

最大の特徴は、ハーレーダビッドソンを真似たV型2気筒のバイクが多いアメリカンというカテゴリの中、直立単気筒エンジンを搭載した点である。

アメリカンに単気筒エンジンを搭載するという発想は、イージー・アメリカンの別の方向性を目指したと言える。だが、単気筒エンジンの最大の官能要素である音や振動がバランサーなどの採用によりスポイルされてしまったことやあまりに凡庸なデザインのために、3年ほどで生産中止となった。

しかし、単気筒エンジンとアメリカンというコラボに魅せられたファンは少なく無く、デザインなどの欠点を補えるカスタムマシンのベース車両として現在も人気がある。

販売数が少ないため入手が困難なことも人気となっている理由のひとつだが、もともと中間排気量(400cc超750cc以下)ということもあり、いわゆる通に愛される種類のバイクである。

整備性はあまり良くなく、メンテ部品単体の入手も10年を過ぎ困難となっている。

なお国内での販売は終了したが、現在も北米向けの輸出車両であるブルバードシリーズの「S40」として製造されている。

LS400Savage[編集]

LS400Savage1987年に販売を開始した。

650の排気量を小さくした普通自動二輪車クラスの車両である。ボア88.0mm×ストローク65.2mm、398ccのバーチカルシングルエンジン(空冷4ストローク単気筒)を搭載する。

エンジンのスペックは24ps/7000rpm・2.7kg-m/4000rpm、650はベルトドライブであるが、400は通常のチェーンドライブに換装されている。 また、650には電動プランジャーオートデコンプがあったが排気量ダウンに伴い廃止されている。

アメリカンブームを受けて数度再発売されたが、こちらは国内専用であったことから現在製造販売共に終了している。

稀少車といってよいが、免許の関係で650同様根強いファンが存在する。

関連項目[編集]

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