スズキ・ジェンマ

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スズキ・ジェンマ(Gemma)とは、スズキが製造販売していたスクータータイプのオートバイである。この車両は1980年代に製造されたシリーズ車種と、2008年から製造されていた250ccのジェンマがあるが、エンジン形式やデザインなど、名前以外の共通点は皆無である。

初代[編集]

ジェンマは1980年にホンダ・タクトによってもたらされたスクーター復活ブームに乗ってスズキより1982年から製造・発売された、スズキ復活スクーター第1号の原動機付自転車および小型自動二輪車(原付2種)のスクーターであり、排気量別に3種類のシリーズ車種として販売された。ベスパに似たスタイルで、50ccおよび80ccのエンジンは強制空冷2ストローク単気筒で、125ccは強制空冷4ストローク単気筒エンジンが搭載されており、変速機はスクーターで一般的な無段変速機を使わずに3速オートマチックトランスミッションが搭載されていた。後に外装や排気量(80cc→90cc)などを変更するモデルチェンジを受け、ジェンマクエスト(GemmaQuest)という車名で発売され続けたが、やがて車種の整理を受ける形で生産終了となった。なお、当時の対抗車種はホンダ・タクトやヤマハ・ベルーガなどが該当する。ネーミングはジュリアーノ・ジェンマからであり、彼がCMのキャラクターもつとめた。なお「ジェンマ」はイタリア語で「宝石」を意味する単語である。

2代目[編集]

スズキ・ジェンマ(2代目、2007年モーターショー)

2代目にあたるジェンマは排気量249ccのスクータータイプ(ビッグスクーター)のオートバイである。2007年東京モーターショーで初公開され、2008年7月28日に発売された。スズキが先に販売する同排気量のビッグスクーターにはスズキ・スカイウェイブがあるが、ジェンマの方が輪間距離が長く、全高が低い。これは2名乗車時の快適性を求めているからである。同様のロー・アンド・ロングのコンセプトを持つビッグスクーターにはホンダ・フュージョンヤマハ・マグザムがあるが、異形ヘッドライトが特徴的なフロントマスク、車体同色のクラッチカバーとマフラーカバーなど、デザインは先行2車と比較して斬新である。2人乗りを意識して後席が他のスクーターに比べ座席の高さも足置きの高さも低くなっているため、収納スペースはフルフェイスヘルメット1個分であり、ビッグスクーターとしては広い部類ではない。こうしたビッグスクーターの収納スペースはシート下に設けられるのが一般的だが、ジェンマはシートの前に設けられており、そのため着座したままヘルメットを出し入れすることが可能である。2012年に生産終了。

外部リンク[編集]