アレックス・ディカーソン

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アレックス・ディカーソン
Alex Dickerson
中日ドラゴンズ #94
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州モントレー郡モントレー
生年月日 (1990-05-26) 1990年5月26日(33歳)
身長
体重
190 cm
104 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 外野手一塁手
プロ入り 2011年 MLBドラフト3巡目
初出場 MLB / 2015年8月6日
NPB / 2024年3月29日
年俸 7000万円(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム イスラエルの旗 イスラエル
WBC 2023年

アレキサンダー・ロス・ディッカーソンAlexander Ross Dickerson, 1990年5月26日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州モントレー郡モントレー出身のプロ野球選手外野手内野手)。左投左打。中日ドラゴンズ所属。

中日ドラゴンズでの登録名は、アレックス・ディカーソン

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

2008年MLBドラフト48巡目(全体1432位)でワシントン・ナショナルズから指名されるも、契約せずインディアナ大学ブルーミントン校に進学した。ここでは、外野手指名打者として活躍した。

2010年には日本で開催された第5回世界大学野球選手権大会にアメリカ合衆国代表として参加した[2]

プロ入りとパイレーツ傘下時代[編集]

2011年MLBドラフト3巡目(全体91位)でピッツバーグ・パイレーツから指名され、プロ入り。この年は傘下のA-級ステート・カレッジ・スパイクスでプロデビューした。

2012年はA+級ブレイデントン・マローダーズでプレーし、フロリダ・ステートリーグの年間MVPとなった[3]

パドレス時代[編集]

2013年11月25日にジャフ・デッカーマイルズ・マイコラスとのトレードで、サンディエゴ・パドレスへ移籍した。

2014年11月20日にルール・ファイブ・ドラフトでの流出を防ぐために40人枠入りした[4]

2015年8月6日にウィル・ベナブルが育休リストに入ったためにメジャー初昇格を果たし、同日のミルウォーキー・ブルワーズ戦でメジャーデビュー。8月7日にメジャー初安打を記録するも、翌8日にマイナー降格。9月にはセプテンバー・コールアップにより、再び昇格[5]。腰の張りもあったためにチャンスは限られたが[6]左翼手の守備固めや代打としてシーズンで8試合に出場することができた。

2016年は5月2日にメジャー昇格を果たす[7]。5月10日のリグレー・フィールドで行われたシカゴ・カブス戦で、ジャスティン・グリムからキャリア初となる満塁本塁打を打ち、同時にメジャー初本塁打と打点も記録することになった[8]

2017年は怪我の影響で全休となった。

2018年は前年の怪我からメジャー昇格に戻ろうとしたが尺骨副靭帯を断裂し、トミー・ジョン手術を受けたため2年連続でメジャー昇格が無かった。オフの11月3日にFAとなったが、12月13日にマイナー契約で再契約を結び、2019年スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった。

2019年の開幕は傘下のAAA級エル・パソ・チワワズで迎え、5月3日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[9]。6月5日にDFAとなった[10]

ジャイアンツ時代[編集]

2019年6月10日にフランクリン・バンガープとのトレードで、サンフランシスコ・ジャイアンツへ移籍した[11]。移籍後は56試合に出場し、6本塁打を放った。

2020年新型コロナウイルスの影響で60試合の短縮シーズンとなる中、52試合に出場した。また9月1日のコロラド・ロッキーズ戦では、6打数5安打、2二塁打、3本塁打、6打点と大当たりして1試合16塁打とし、ウィリー・メイズが持つジャイアンツの1試合最多塁打記録に並んだ[12]

2021年はキャリアハイとなる111試合に出場し、打率.233、13本塁打、38打点を記録した。11月22日にアンソニー・デスクラファニーの加入に伴ってDFAとなり、26日に自由契約となった。

ブレーブス時代[編集]

2022年3月16日にアトランタ・ブレーブスと契約を結び、この年の開幕ロースターに名を連ねた。しかし、13試合に出場して打率.121に終わり、4月28日にDFAとなり[9]、30日に傘下AAA級グウィネット・ストライパーズに配属された。オフの10月17日にFAとなった[9]

2023年3月に開催された第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)イスラエル代表として出場した[13]

メキシカンリーグ時代[編集]

2023年4月20日にメキシカンリーグモンクローバ・スティーラーズと契約したが、12試合に出場して打率.265、本塁打は0に終わり、5月5日に自由契約となった[9]

米独立リーグ時代[編集]

2023年5月12日にアトランティックリーグロングアイランド・ダックスと契約した[9][14]。115試合に出場し、打率.314、26本塁打、91打点の成績を残した[15]

中日時代[編集]

2023年12月22日、中日ドラゴンズと契約したことが発表された。背番号は94[16]。推定年俸は7000万円[1]

2024年3月29日の開幕戦には出場したものの、30日の試合前の全体練習中に腰痛を訴えて当日の試合を欠場した[17]。31日に登録抹消となった[18]

選手としての特徴・人物[編集]

三振の少なさとパンチ力が持ち味[16]

幼少期より鳥山明原作のアニメドラゴンボール』のファンであり、好きなキャラクターにベジータを挙げている[19]

米球界時代の愛称は「おじいちゃん(Grandpa)」[20]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2015 SD 11 8 8 0 2 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 0 3 1 .250 .250 .250 .500
2016 84 285 253 39 65 16 2 10 115 37 5 1 0 2 26 2 4 44 5 .257 .333 .445 .788
2019 12 19 19 1 3 0 0 0 3 2 0 0 0 0 0 0 0 7 0 .158 .158 .158 .316
SF 56 171 155 28 45 13 3 6 82 26 1 1 0 1 13 1 2 35 5 .290 .351 .529 .880
'19計 68 190 174 29 48 13 3 6 85 28 1 1 0 1 13 1 2 42 5 .276 .332 .489 .820
2020 52 170 151 28 45 10 1 10 87 27 0 0 0 1 16 2 2 30 5 .298 .371 .576 .947
2021 111 312 283 37 66 10 2 13 119 38 1 0 0 0 23 1 6 76 7 .233 .304 .420 .725
2022 ATL 13 36 33 3 4 0 0 1 7 2 0 0 0 0 3 0 0 9 3 .121 .194 .212 .406
MLB:6年 339 1001 902 136 230 49 8 40 415 132 7 2 0 4 81 6 14 204 26 .255 .325 .460 .785
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]



左翼(LF) 右翼(RF)
























2015 SD 1 1 0 0 0 1.000 -
2016 68 104 0 3 0 .972 -
2019 6 8 0 0 0 1.000 -
SF 44 58 0 0 0 1.000 1 0 0 0 0 ----
'19計 50 66 0 0 0 1.000 1 0 0 0 0 ----
2020 41 53 1 0 0 1.000 5 10 0 1 0 .909
2021 82 107 2 2 0 .982 -
2022 ATL - 1 0 0 0 0 ----
MLB 242 331 3 5 0 .985 7 10 0 1 0 .909
  • 2023年度シーズン終了時

NPB記録[編集]

初記録

表彰[編集]

MiLB

背番号[編集]

  • 1(2015年 - 2016年)
  • 24(2019年 - 同年6月4日)
  • 8(2019年6月21日 - 同年終了)
  • 12(2020年 - 2021年)
  • 25(2022年)
  • 94(2024年 - )

代表歴[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 中日新外国人・ディカーソン「日本の素晴らしい文化、歴史に魅了」MLB通算40発の巧打者、日本行きの夢かない感無量”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ (2023年12月23日). 2024年2月4日閲覧。
  2. ^ 2010 USA Baseball Collegiate National Team Roster
  3. ^ Alex Dickerson named FSL Player of the Year
  4. ^ Corey Brock (2014年11月20日). “Padres make Minors trade among roster moves”. MLB.com. 2015年1月8日閲覧。
  5. ^ Padres Expand the Big League Roster”. NBCSanDiego.com (2015年9月2日). 2018年11月16日閲覧。
  6. ^ Dickerson running, available to pinch-hit”. The San Diego Union-Tribune (2015年9月9日). 2018年11月16日閲覧。
  7. ^ Kenney, Kirk (2016年5月2日). “Padres recall Alex Dickerson”. San Diego Union Tribune. 2018年11月16日閲覧。
  8. ^ Lin, Dennis (2016年5月10日). “Dickerson hits first career HR, Cubs beat Padres 8–7”. San Diego Union Tribune. 2018年11月16日閲覧。
  9. ^ a b c d e MLB公式プロフィール参照。2023年5月13日閲覧。
  10. ^ AJ Cassavell (2019年6月5日). “Padres place Strahm on IL, recall Quantrill” (英語). MLB.com. 2019年6月6日閲覧。
  11. ^ Giants land Alex Dickerson in trade with Padres” (英語). MLB.com (2019年6月10日). 2019年6月11日閲覧。
  12. ^ どこまで飛んだ? ジャイアンツ野手の“球団最長飛距離”146M弾にMLB公式も驚愕”. Full-Count (2020年9月2日). 2023年5月13日閲覧。
  13. ^ イスラエル | 大会出場チーム”. 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™ 日本語サイト. 2023年5月13日閲覧。
  14. ^ LIDucksの2023年5月12日 のツイート2023年5月13日閲覧。
  15. ^ Alex Dickerson Amateur, College, Minor, Fall, Mexican & Independent Leagues Statistics”. Baseball-Reference.com. 2024年3月21日閲覧。
  16. ^ a b 伊東大介 (2023年12月22日). “【中日】左打ち外野手ディッカーソン獲得 石川昂弥、細川、中田ら右打者とバランス取る左大砲”. 日刊スポーツ. 2023年12月22日閲覧。
  17. ^ 中日新外国人・ディカーソンを登録抹消へ 練習中に腰痛を訴え30日のヤクルト戦を欠場」『中日スポーツ・東京中日スポーツ』2024年3月30日。2024年3月30日閲覧
  18. ^ 【中日】上林誠知が1軍昇格 2軍で打率.368 新外国人ディカーソンを抹消」『日テレNEWS NNN』2024年3月31日。2024年4月1日閲覧
  19. ^ 中日の新外国人・ディカーソン、『ドラゴンボール』作者生んだ愛知に お気に入り「ベジータ」パフォ「考えておくよ」”. 中日スポーツ 東京中日スポーツ (2024年1月25日). 2024年1月26日閲覧。
  20. ^ 【中日】新外国人の愛称は「おじいちゃん」メジャー40発ディッカーソン、大塚晶文投手コーチとの縁で獲得”. スポーツ報知 (2023年12月22日). 2024年1月26日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]