橋本侑樹 (野球)

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橋本 侑樹
中日ドラゴンズ #13
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 福井県大飯郡高浜町
生年月日 (1998-01-08) 1998年1月8日（26歳）
身長
体重		 180 cm
75 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2019年 ドラフト2位
初出場 2020年6月20日
年俸 1200万円（2024年）[1]
経歴（括弧内はプロチーム在籍年度）
この表について

橋本 侑樹（はしもと ゆうき、1998年1月8日 - ）は、福井県大飯郡高浜町出身[2]のプロ野球選手（投手）。左投左打[3]。中日ドラゴンズ所属。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

高浜町立高浜小学校3年生の時から野球を始めた[4]。高浜町立高浜中学校時代は若狭高浜ボーイズで活躍し、高校は岐阜県にある大垣日本大学高等学校に進学する[2]。

高校1年の夏には夏の甲子園大会に出場し、開幕戦の有田工業高等学校戦で救援登板するも、1回3失点で敗戦投手となった[5][6]。

進学した大阪商業大学では1年春からリーグ戦に出場し、3年の秋季リーグでは最優秀防御率賞を獲得[7]。4年秋の京都産業大学戦でリーグとして9年ぶり9人目となるノーヒットノーランを達成[8][9]するなど、大西広樹と2枚看板として活躍。担当記者クラブ賞と特別賞を獲得した[10]。同期は大西広樹、小野寺暖がいる。

2019年10月17日に行われたドラフト会議では、中日ドラゴンズから2位指名を受け[3][11]、11月27日に契約金8000万円、年俸1200万円（金額は推定）で仮契約を結んだ[12]。背番号はかつて岩瀬仁紀が使用していた13[13]。高校のチームメイトには滝野要がおり、滝野とは大学とプロでもチームメイトになった[14]。

中日時代[編集]

2020年は開幕一軍入りを果たすと[15]、開幕2戦目となった6月20日の対東京ヤクルトスワローズ戦（神宮球場）で5回裏にプロ初登板し、1回を無安打無失点に抑えた[16]。だが、その後は11試合の登板で防御率6.14と結果を残せず、8月3日に二軍に降格した[17]。その後、9月29日に一軍に復帰した[18]が、10月17日に再度二軍降格[19]。この年は14試合に登板し、0勝0敗、防御率7.41という成績だった[4]。オフの12月2日に推定年俸1050万円（150万円減）で契約更改[20]。

2021年は、5月27日の福岡ソフトバンクホークス戦（バンテリンドーム ナゴヤ）で初ホールドを記録した[21]。セ・パ交流戦では栗原陵矢、近藤健介、吉田正尚らパ・リーグの強打者から三振を奪った[22]ほか、奪三振率は9.45に達するなど能力の片鱗を見せつけた[23]が、後半戦は二軍暮らしが続いた[23][24]。同年は28試合に登板し、0勝0敗1ホールド、防御率3.71という成績だった[23][25]。オフの11月16日に推定年俸1350万円（300万円増）で契約更改[25]。

2022年は前日の試合で負傷降板した岩嵜翔に代わり、3月27日に一軍昇格[26]。同日の読売ジャイアンツ戦（東京ドーム）では1回無失点に抑えた[27]ものの、3月30日の横浜DeNAベイスターズ戦（バンテリンドーム ナゴヤ）では1回3失点[28]の内容で、翌日登録抹消された[29]。6月下旬以降二軍で先発として調整・登板を続け[30][31]、8月14日の阪神タイガース戦（京セラドーム大阪）でプロ初先発[32][33]。4回までは無失点に抑えていたが、5回裏に山本泰寛の中犠飛とメル・ロハス・ジュニアの左越3点本塁打で同点に追いつかれ[32]、5回4失点で降板[33]。結局、同年シーズンもプロ初勝利はお預けに終わった。

選手としての特徴[編集]

最速155km/hのストレートと、「死神の鎌」と形容される変化量の大きいスライダーを投げる[22][34]。

人物[編集]

家族[編集]

2021年1月22日に中学校時代の同級生の一般女性と結婚した[4]。

兄の幸樹も野球選手で、現在は北海道ベースボールリーグの富良野ブルーリッジに所属している。

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]

年

度		 球

団		 登

板		 先

発		 完

投		 完

封		 無
四
球		 勝

利		 敗

戦		 セ
丨
ブ		 ホ
丨
ル
ド		 勝

率		 打

者		 投
球
回		 被
安
打		 被
本
塁
打		 与
四
球		 敬

遠		 与
死
球		 奪
三
振		 暴

投		 ボ
丨
ク		 失

点		 自
責
点		 防
御
率		 W
H
I
P
2020 中日 14 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 80 17.0 20 3 13 0 1 13 1 0 15 14 7.41 1.94
2021 28 0 0 0 0 0 0 0 1 ---- 112 26.2 26 0 8 1 1 28 0 0 11 11 3.71 1.28
2022 4 1 0 0 0 0 0 0 0 ---- 39 8.1 12 2 3 0 3 5 0 0 9 9 9.72 1.80
通算：3年 46 1 0 0 0 0 0 0 1 ---- 231 52.0 58 5 24 1 5 46 1 0 35 34 5.88 1.58
  • 2022年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]

年
度		 球
団		 投手
試

合		 刺

殺		 補

殺		 失

策		 併

殺		 守
備
率
2020 中日 14 0 1 0 0 1.000
2021 28 1 5 0 0 1.000
2022 4 0 1 0 0 1.000
通算 46 1 7 0 0 1.000
  • 2022年度シーズン終了時

記録[編集]

初記録
投手記録
打撃記録
その他の記録

背番号[編集]

  • 13（2020年 - ）

登場曲[編集]

  • 「爆勝宣言 -2003 Original New Version-（橋本真也入場テーマ曲）」鈴木修（2020年 - ）[44][45]

脚注[編集]

[脚注の使い方]

出典[編集]

  1. ^ 「中日 - 契約更改」日刊スポーツ。2023年11月10日閲覧。
  2. ^ a b 「プロ野球ドラフト、福井県勢は4人」『福井新聞』2019年10月17日。2019年10月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月30日閲覧。
  3. ^ a b 「2019年ドラフト指名選手」中日ドラゴンズ、2019年10月17日。2019年11月30日閲覧。
  4. ^ a b c 「【中日】2年目中継ぎ左腕・橋本侑樹が結婚「妻のためにもより一層頑張って、結果を出したい」」『スポーツ報知』報知新聞社、2021年1月24日。2022年8月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月18日閲覧。
  5. ^ 「有田工 対 大垣日大」日刊スポーツ、2013年8月8日。2019年11月30日閲覧。
  6. ^ 「メンタル面も成長遂げ、ノーヒットノーランも達成した最速149キロ左腕　橋本侑樹（大阪商業大）【時は来た！ドラフト指名を待つ男たち 大学生編】」BASEBALL GATE、2019年10月15日。2019年11月30日閲覧。
  7. ^ 「中日2位は大商大の149キロ左腕・橋本侑樹を指名…大学3年秋に防御率タイトル」中日スポーツ、2019年10月17日。2019年11月30日閲覧。
  8. ^ 「2回戦　京産 - 大商」関西六大学野球連盟。2019年11月30日閲覧。
  9. ^ 「大商大・橋本侑樹がノーノー達成　左腕ドラフト候補」日刊スポーツ、2019年9月15日。2019年11月30日閲覧。
  10. ^ 「ドラフト候補の大商大・大西が最優秀選手賞と最優秀投手賞の２冠　関西六大学リーグ全日程終了」スポーツ報知、2019年10月16日。2019年11月30日閲覧。
  11. ^ 「中日2位橋本"ノーヒッターの系譜"大野雄達成翌日に関西六大学Lで達成「ニュース見てやるぞと」」中日スポーツ、2019年10月17日。2019年11月30日閲覧。
  12. ^ 「中日2位の大商大・橋本は先発で勝負　「開幕ローテ狙う」契約金8000万円で仮契約」『中日スポーツ』2019年11月27日。2022年8月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月18日閲覧。
  13. ^ 「復活目指す中日・浜田達郎は背番号「69」に　ルーキーの新背番号と変更を発表」『中日スポーツ』2019年12月16日。2020年1月19日閲覧。
  14. ^ 「大垣日大から大商大、そして中日…同じ道を歩む後輩に負けられない「来年は」滝野が橋本に刺激」『中日スポーツ・東京中日スポーツ』中日新聞社、2019年12月12日。2022年8月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月18日閲覧。
  15. ^ 「中日2位・橋本侑樹と4位・郡司裕也の新人2人が開幕1軍メンバー入り 出場選手登録名簿が公示」『中日スポーツ・東京中日スポーツ』中日新聞社、2020年6月18日。2020年7月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月18日閲覧。
  16. ^ a b 「中日D2・橋本、投手1軍デビュー一番乗り！「目標は1軍にずっといること」」『サンスポ』産業経済新聞社、2020年6月21日。2021年12月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月18日閲覧。
  17. ^ 「中日ルーキー岡林が登録抹消に 2日プロ初スタメンも痛いけん制死 ドラフト2位左腕・橋本も」『中日スポーツ・東京中日スポーツ』中日新聞社、2020年8月3日。2020年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月18日閲覧。
  18. ^ 「中日のドラ2新人、橋本が1軍再合流…ウ・リーグで防御率1.65「クイックと変化球をテーマに取り組んできた」」『中日スポーツ・東京中日スポーツ』中日新聞社、2020年9月29日。2022年8月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月18日閲覧。
  19. ^ 「中日が柳裕也を登録　広島の森下と明大対決へ」『中日スポーツ・東京中日スポーツ』中日新聞社、2020年10月17日。2022年8月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月18日閲覧。
  20. ^ 「新人左腕の中日・橋本「制球力が課題」　150万減で更改　来季は先発に意欲」『スポニチ Sponichi Annex』株式会社スポーツニッポン新聞社、2020年12月2日。2021年10月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月18日閲覧。
  21. ^ a b 「中日2年目左腕・橋本がプロ初ホールド　強気投球でソフトバンク中軸斬り」『サンスポ』産業経済新聞社、2021年5月27日。2021年5月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月18日閲覧。
  22. ^ a b 「パの強打者たちを斬った“死神の鎌”　中日・橋本侑樹のスライダー進化論」『文春オンライン』株式会社文藝春秋、2021年6月17日、1頁。2021年7月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月18日閲覧。
  23. ^ a b c 「【中日】橋本侑樹は300万増の1350万円サイン 後半は悔しい2軍暮らし「来年は最後まで1軍で」」『中日スポーツ』中日新聞社、2021年11月16日。2021年12月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月8日閲覧。
  24. ^ 「【中日】移籍の又吉から「キャッチボールを大事にしろ」橋本侑樹が金言胸に “新･8回の男”目指す」『中日スポーツ・東京中日スポーツ』中日新聞社、2021年12月14日。2021年12月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月18日閲覧。
  25. ^ a b 「【中日】橋本侑樹は300万増でサイン　1月には沖縄で大野雄と自主トレ予定「全部吸収したい」」『スポーツ報知』報知新聞社、2021年11月16日。2021年12月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月8日閲覧。
  26. ^ 「中日・岩崎が出場選手登録外れる　26日巨人戦で右肘を痛める　代わって3年目左腕・橋本が昇格」『スポニチ Sponichi Annex』株式会社スポーツニッポン新聞社、2022年3月27日。2022年5月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月18日閲覧。
  27. ^ 「2022年3月27日 【公式戦】 試合結果 （読売vs中日）」NPB.jp 日本野球機構。2022年8月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月18日閲覧。
  28. ^ 「2022年3月30日 【公式戦】 試合結果 （中日vs横浜DeNA）」NPB.jp 日本野球機構。2022年8月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月18日閲覧。
  29. ^ 「【31日の公示】「特例2021」で楽天・安田ら抹消　阪神・ケラー、左膝損傷のソフトバンク・栗原も抹消」『スポニチ Sponichi Annex』株式会社スポーツニッポン新聞社、2022年3月31日。2022年8月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月18日閲覧。
  30. ^ 「【中日2軍】橋本、先発で結果「真っさらなマウンドいいですね」練習試合で7イニング2失点」『中日スポーツ・東京中日スポーツ』中日新聞社、2022年7月21日。2022年7月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月18日閲覧。
  31. ^ 「【中日】橋本侑樹が一部投手練習に合流 14日の阪神戦で先発か」『中日スポーツ・東京中日スポーツ』中日新聞社、2022年8月8日。2022年8月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月18日閲覧。
  32. ^ a b c 「【中日】橋本侑樹、勝利投手の権利目前の5回にロハスに同点3ラン被弾　プロ初先発でまさかの悪夢」『スポーツ報知』報知新聞社、2022年8月14日。2022年8月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月18日閲覧。
  33. ^ a b c 「中日・橋本、初先発は5回4失点「リードを守ってマウンドを降りたかった」」『サンスポ』産業経済新聞社、2022年8月14日。2022年8月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月18日閲覧。
  34. ^ 「橋本侑樹、足りないものを探し続け到達したプロ4年目の初勝利「うまくいかないことも多かったですけれど」【中日】」中日スポーツ・東京中日スポーツ、2023年9月22日。2023年12月23日閲覧。
  35. ^ 「2020年6月20日 【公式戦】 試合結果 （東京ヤクルトvs中日）」NPB.jp 日本野球機構。2022年8月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月18日閲覧。
  36. ^ “選手名鑑　橋本 侑樹（投手）”. 中日ドラゴンズ オフィシャルウェブサイト. 中日ドラゴンズ. 2022年8月18日閲覧。
  37. ^ 「2020年6月25日（木） 横浜 【JERA セ・リーグ公式戦】　横浜DeNAベイスターズ vs 中日ドラゴンズ 3回戦　試合経過」NPB.jp 日本野球機構。2022年8月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月18日閲覧。
  38. ^ 「2021年5月27日 【公式戦】 試合結果 （中日vs福岡ソフトバンク）」NPB.jp 日本野球機構。2022年8月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月18日閲覧。
  39. ^ a b 「2022年8月14日（日） 京セラD大阪 【JERA セ・リーグ公式戦】　阪神タイガース vs 中日ドラゴンズ 20回戦　投打成績」NPB.jp 日本野球機構。2022年8月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月18日閲覧。
  40. ^ 「「橋本くんいい感じ」"岩瀬二世"中日橋本侑樹がプロ初先発で3回まで無失点 初打席で送りバントも」日本テレビ、2022年8月14日。2022年8月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月18日閲覧。
  41. ^ 「【データ】中日橋本侑樹１イニング３死球　プロ野球タイ記録12人目　ソフトバンク戦」『日刊スポーツ』2023年5月30日。2023年6月6日閲覧。
  42. ^ a b 「2023年シーズンの記録の回顧（投手記録）」『日本野球機構』。2023年6月6日閲覧。
  43. ^ 「【中日】橋本侑樹が3者連続死球 近藤→柳田→栗原に与えプロ野球タイ記録…2014年田島以来で史上3人目」『中日スポーツ』2023年5月30日。2023年5月30日閲覧。
  44. ^ 「選手登場曲」『中日ドラゴンズ オフィシャルウェブサイト』中日ドラゴンズ。2020年11月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月18日閲覧。
  45. ^ 「選手登場曲」『中日ドラゴンズ オフィシャルウェブサイト』中日ドラゴンズ。2021年10月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月18日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

 
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