「ゲーム依存症」の版間の差分
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'''ゲーム依存症'''(ゲームいそんしょう、ゲームいぞんしょう)または'''ゲーム症'''/'''ゲーム障害'''(ゲームしょう/ゲームしょうがい、Gaming disorder)とは、普段の生活が破綻するほどの、持続的かつ反復的なゲームへののめり込みを指す<ref name="DSM-5">{{Citation|和書|author=アメリカ精神医学会|authorlink=アメリカ精神医学会|others=788-790頁 第 III 部「新しい尺度とモデル」第4章 今後の研究のための病態「インターネットゲーム障害」。日本語版用語監修:[[日本精神神経学会]]、監訳:高橋三郎・[[大野裕]]、、訳:染矢俊幸・神庭重信・尾崎紀夫・三村將・[[村井俊哉]]。|date=2014-06-15|year=2014|title=DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル|publisher=[[医学書院]]|isbn=978-4260019071}}</ref>。 |
'''ゲーム依存症'''(ゲームいそんしょう、ゲームいぞんしょう)または'''ゲーム症'''/'''ゲーム障害'''(ゲームしょう/ゲームしょうがい、Gaming disorder)とは、普段の生活が破綻するほどの、持続的かつ反復的なゲームへののめり込みを指す<ref name="DSM-5">{{Citation|和書|author=アメリカ精神医学会|authorlink=アメリカ精神医学会|others=788-790頁 第 III 部「新しい尺度とモデル」第4章 今後の研究のための病態「インターネットゲーム障害」。日本語版用語監修:[[日本精神神経学会]]、監訳:高橋三郎・[[大野裕]]、、訳:染矢俊幸・神庭重信・尾崎紀夫・三村將・[[村井俊哉]]。|date=2014-06-15|year=2014|title=DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル|publisher=[[医学書院]]|isbn=978-4260019071}}</ref>。 |
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[[2011年]]7月にネット依存治療研究部門(TIAR)を開設した[[国立病院機構久里浜医療センター|独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター]]の[[樋口進(医師)|樋口進]]はゲーム障害等への研究費の拡大を提言し[[世界保健機関|WHO(世界保健機関)]]のMental Health and Substance Abuse (MSD)部門に所属していた[[:en:Vladimir Poznyak]]に直談判し3回の会議を開催、[[国際連合安全保障理事会常任理事国]]の[[アメリカ合衆国]]の反対なども有ったが事務局長の[[テドロス・アダノム]]に世界の約 80 の学会から収載支持の手紙を送る等の[[ロビー活動]]を経てICD-11の草稿にゲーム依存(gaming disorder)が収載<ref>[https://www.nature.com/articles/d41586-018-02568-z Call for research into a wider range of behavioural addictions]</ref><ref>[https://www.huffingtonpost.jp/higuchi-susumu/smartphone-addiction_a_23543061/ WHO「ゲーム依存」疾病認定までの6年間、舞台裏の記録 | ハフポスト]</ref><ref>[https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201906/CK2019060802000211.html 東京新聞:<心を取り戻せ |
[[2011年]]7月にネット依存治療研究部門(TIAR)を開設した[[国立病院機構久里浜医療センター|独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター]]の[[樋口進(医師)|樋口進]]はゲーム障害等への研究費の拡大を提言し[[世界保健機関|WHO(世界保健機関)]]のMental Health and Substance Abuse (MSD)部門に所属していた[[:en:Vladimir Poznyak]]に直談判し3回の会議を開催、[[国際連合安全保障理事会常任理事国]]の[[アメリカ合衆国]]の反対なども有ったが事務局長の[[テドロス・アダノム]]に世界の約 80 の学会から収載支持の手紙を送る等の[[ロビー活動]]を経てICD-11の草稿にゲーム依存(gaming disorder)が収載<ref>[https://www.nature.com/articles/d41586-018-02568-z Call for research into a wider range of behavioural addictions]</ref><ref>[https://www.huffingtonpost.jp/higuchi-susumu/smartphone-addiction_a_23543061/ WHO「ゲーム依存」疾病認定までの6年間、舞台裏の記録 | ハフポスト]</ref><ref>[https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201906/CK2019060802000211.html 東京新聞:<心を取り戻せ ゲーム障害との闘い> (上)少ない支援、孤立する親たち:社会(TOKYO Web)]</ref><ref>[https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201906/CK2019061102000126.html 東京新聞:<心を取り戻せ ゲーム障害との闘い> (下)依存ない「楽園ネズミ」:社会(TOKYO Web)]</ref>。世界保健機関が2018年に6月18日に公表<ref>厚生労働省『[http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000211217.html 国際疾病分類の第11回改訂版(ICD-11)が公表されました]』2018年6月19日閲覧。</ref><ref>[http://www.f.kpu-m.ac.jp/k/jmsas/newsletter ニューズレター-日本アルコール・アディクション医学会]</ref><ref>[http://www.f.kpu-m.ac.jp/k/jmsas/wordpress/wp-content/uploads/newsletter_pdf/jmsaas4-1_compressed.pdf 【最新号】4-1号 (2019年7月)]日本アルコール・アディクション医学会 発行 JMSAAS News Letter 4-1号(2019年7月)</ref><ref>[https://www.who.int/bulletin/volumes/97/6/19-020619/en/ WHO | Sharpening the focus on gaming disorder]</ref>した ICD-11(国際疾病分類 第11版)では「物質使用症(障害)群または嗜癖行動症(障害)群 - 嗜癖行動症(障害)群」および「衝動制御症群」カテゴリにおいて「'''ゲーム症(障害)'''」が採用された<ref name="ICD-11">{{Cite web|publisher=世界保健機関 |title=ICD-11「Gaming disorder」|date=2018|url=https://icd.who.int/browse11/l-m/en#/http%3a%2f%2fid.who.int%2ficd%2fentity%2f1448597234|accessdate=2018-06-19}}</ref><ref>[https://edition.cnn.com/2018/06/18/health/video-game-disorder-who/index.html WHO classifies 'gaming disorder' as mental health condition - CNN]</ref>。 |
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ICD-11における「ゲーム」とは'''[[デジタルゲーム]]'''または'''[[ビデオゲーム]]'''を指し、インターネットを使用した'''オンラインによるもの'''も、'''オフラインによるもの'''も含まれる<ref name="ICD-11"/>。 |
ICD-11における「ゲーム」とは'''[[デジタルゲーム]]'''または'''[[ビデオゲーム]]'''を指し、インターネットを使用した'''オンラインによるもの'''も、'''オフラインによるもの'''も含まれる<ref name="ICD-11"/>。 |
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* 「'''ゲーム症(障害)'''、'''主にオンライン'''(''Gaming disorder, predominantly online'')」 |
* 「'''ゲーム症(障害)'''、'''主にオンライン'''(''Gaming disorder, predominantly online'')」 |
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* 「'''ゲーム症(障害)'''、'''主にオフライン'''(''Gaming disorder, predominantly offline'')」 |
* 「'''ゲーム症(障害)'''、'''主にオフライン'''(''Gaming disorder, predominantly offline'')」 |
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* 「'''ゲーム症(障害)'''、'''特定不能'''(''Gaming disorder, unspecified'')」 |
* 「'''ゲーム症(障害)'''、'''特定不能'''(''Gaming disorder, unspecified'')」 |
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*双極症 II 型 <双極 II 型障害>(''Bipolar type II disorder'') |
*双極症 II 型 <双極 II 型障害>(''Bipolar type II disorder'') |
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除外診断に挙げられている'''危険なゲーム行動'''(''Hazardous gaming'')とは、オンラインまたはオフラインのいずれかのゲーム行動の様式を指し、個人または周囲の他人に有害な身体的または精神的健康影響のリスクを相当に増加させるもので、リスクの増加は、ゲームの頻度、これらの活動に費やされた時間の長さ、他の活動や優先順位の無視、ゲームやその文脈に関連する危険な行動、ゲームの悪影響、またはこれらの組み合わせである。ゲーム行動の様式は、個人や他の人への危害の増加の危険性に対する認識にもかかわらず、しばしば持続する<ref>{{Cite web|publisher=世界保健機関 |title=ICD-11「Hazardous gaming」|date=2018|url=https://icd.who.int/browse11/l-m/en#http%3a%2f%2fid.who.int%2ficd%2fentity%2f1586542716|accessdate=2018-06-19}}</ref><ref>[https://news.careerconnection.jp/?p=55714 「ゲーム障害」疾病認定で動揺広がる |
除外診断に挙げられている'''危険なゲーム行動'''(''Hazardous gaming'')とは、オンラインまたはオフラインのいずれかのゲーム行動の様式を指し、個人または周囲の他人に有害な身体的または精神的健康影響のリスクを相当に増加させるもので、リスクの増加は、ゲームの頻度、これらの活動に費やされた時間の長さ、他の活動や優先順位の無視、ゲームやその文脈に関連する危険な行動、ゲームの悪影響、またはこれらの組み合わせである。ゲーム行動の様式は、個人や他の人への危害の増加の危険性に対する認識にもかかわらず、しばしば持続する<ref>{{Cite web|publisher=世界保健機関 |title=ICD-11「Hazardous gaming」|date=2018|url=https://icd.who.int/browse11/l-m/en#http%3a%2f%2fid.who.int%2ficd%2fentity%2f1586542716|accessdate=2018-06-19}}</ref><ref>[https://news.careerconnection.jp/?p=55714 「ゲーム障害」疾病認定で動揺広がる 該当するのはどんな人?「ゲームはまって学校に行けなくなる」「課金で数百万の借金」 | キャリコネニュース]</ref><ref>[https://jp.gamesindustry.biz/article/1806/18062802/ WHOの専門家はゲーム障害の追加を擁護する「モラルパニックは別問題です」 - GamesIndustry.biz Japan Edition]</ref><ref>[https://jp.gamesindustry.biz/article/1904/19041201/ 現役心理学者がゲーム障害・中毒研究の難しさを語る - GamesIndustry.biz Japan Edition]</ref>。 |
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=== ICD-11「嗜癖行動症(障害)」 === |
=== ICD-11「嗜癖行動症(障害)」 === |
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[[平井大祐]]、[[葛西真記子]]ら[[オンラインゲーム調査研究所]]による[[2005年]]の研究によれば、[[:en:Type A and Type B personality theory]]におけるType A行動パターンは潜在的不登校・ひきこもりと負の相関が見られるが、依存が起こることで,正の相関となることが明らかとなった<ref>[http://ogrl.main.jp/study 調査・研究 ⋆ オンラインゲーム調査研究所]</ref><ref>[http://ogrl.main.jp/study/04.html オンラインゲームへの依存傾向が引き起こす心理臨床的課題 ⋆ オンラインゲーム調査研究所]</ref>。 |
[[平井大祐]]、[[葛西真記子]]ら[[オンラインゲーム調査研究所]]による[[2005年]]の研究によれば、[[:en:Type A and Type B personality theory]]におけるType A行動パターンは潜在的不登校・ひきこもりと負の相関が見られるが、依存が起こることで,正の相関となることが明らかとなった<ref>[http://ogrl.main.jp/study 調査・研究 ⋆ オンラインゲーム調査研究所]</ref><ref>[http://ogrl.main.jp/study/04.html オンラインゲームへの依存傾向が引き起こす心理臨床的課題 ⋆ オンラインゲーム調査研究所]</ref>。 |
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[[:zh:高雄醫學大學附設中和紀念醫院|高雄醫學大學附設醫院]]の[[:zh:柯志鴻|柯志鴻]]精神科医による[[2009年]]の[[神経科学]]研究によれば、オンラインゲーム中毒におけるゲーム衝動/渇望と物質依存の渇望が同じ神経メカニズムを共有している可能性があることを示唆<ref>[https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18996542 Brain activities associated with gaming urge of online gaming addiction. - PubMed - NCBI]</ref><ref>[https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3014110/ Brain activation patterns associated with cue reactivity and craving in abstinent problem gamblers, heavy smokers and healthy controls: an fMRI study]</ref><ref>[https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22574861 Functional neuroimaging studies of alcohol cue reactivity: a quantitative meta-analysis and systematic review. - PubMed - NCBI]</ref><ref>[https://www.huffingtonpost.jp/higuchi-susumu/game-20180528_a_23443223/ ゲームの依存性に注意。患者の脳に見られる特徴的な反応がアルコール・ギャンブル依存に酷似 | ハフポスト]</ref><ref>[https://friday.kodansha.co.jp/article/16338 専門医たちも驚く証拠写真! |
[[:zh:高雄醫學大學附設中和紀念醫院|高雄醫學大學附設醫院]]の[[:zh:柯志鴻|柯志鴻]]精神科医による[[2009年]]の[[神経科学]]研究によれば、オンラインゲーム中毒におけるゲーム衝動/渇望と物質依存の渇望が同じ神経メカニズムを共有している可能性があることを示唆<ref>[https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18996542 Brain activities associated with gaming urge of online gaming addiction. - PubMed - NCBI]</ref><ref>[https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3014110/ Brain activation patterns associated with cue reactivity and craving in abstinent problem gamblers, heavy smokers and healthy controls: an fMRI study]</ref><ref>[https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22574861 Functional neuroimaging studies of alcohol cue reactivity: a quantitative meta-analysis and systematic review. - PubMed - NCBI]</ref><ref>[https://www.huffingtonpost.jp/higuchi-susumu/game-20180528_a_23443223/ ゲームの依存性に注意。患者の脳に見られる特徴的な反応がアルコール・ギャンブル依存に酷似 | ハフポスト]</ref><ref>[https://friday.kodansha.co.jp/article/16338 専門医たちも驚く証拠写真! 「ゲーム依存症」は脳が破壊される | FRIDAYデジタル]</ref>。 |
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[[東洋英和女学院大学]]国際社会学部の[[小寺敦之]][[准教授]]が[[2014年]]に行った「インターネット依存」や「携帯電話依存」についての実証的研究を行った論文53編を抽出した[[メタアナリシス|メタ分析]]で、DSM-IVの転用によるYoung(1996, 1998)の尺度基盤、自由回答から作られた項目による尺度という独自性、サンプルや因果関係の仮定に偏りがあることなど問題点があり概念検討は不充分な状況と考えられる<ref>[https:// |
[[東洋英和女学院大学]]国際社会学部の[[小寺敦之]][[准教授]]が[[2014年]]に行った「インターネット依存」や「携帯電話依存」についての実証的研究を行った論文53編を抽出した[[メタアナリシス|メタ分析]]で、DSM-IVの転用によるYoung(1996, 1998)の尺度基盤、自由回答から作られた項目による尺度という独自性、サンプルや因果関係の仮定に偏りがあることなど問題点があり概念検討は不充分な状況と考えられる<ref>小寺敦之, 「[https://doi.org/10.11430/jsicr.31.4_51 日本における「インターネット依存」調査のメタ分析]」『情報通信学会誌』 31巻 4号 2014年 p.51-59, {{doi|10.11430/jsicr.31.4_51}}。</ref>。 |
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[[東北大学]]加齢医学研究所・認知機能発達(公文教育研究会)寄附研究部門の[[川島隆太]]教授による[[2016年]]、[[2018年]]の研究で発達期の小児の頻繁ななゲーム、インターネット習慣には一層の注意が必要であることが示唆されている<ref>[https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2016/01/press20160105-01.html 長時間のビデオゲームが小児の広汎な脳領域の発達や言... | プレスリリース・研究成果 | 東北大学 -TOHOKU UNIVERSITY-]</ref><ref>[https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2018/07/press20180710-04-internet.html 頻繁なインターネット習慣が小児の広汎な脳領域の発達... | プレスリリース・研究成果 | 東北大学 -TOHOKU UNIVERSITY-]</ref><ref>[https://news.yahoo.co.jp/feature/1594 小中学校へのスマホ持ち込みは必要か |
[[東北大学]]加齢医学研究所・認知機能発達(公文教育研究会)寄附研究部門の[[川島隆太]]教授による[[2016年]]、[[2018年]]の研究で発達期の小児の頻繁ななゲーム、インターネット習慣には一層の注意が必要であることが示唆されている<ref>[https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2016/01/press20160105-01.html 長時間のビデオゲームが小児の広汎な脳領域の発達や言... | プレスリリース・研究成果 | 東北大学 -TOHOKU UNIVERSITY-]</ref><ref>[https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2018/07/press20180710-04-internet.html 頻繁なインターネット習慣が小児の広汎な脳領域の発達... | プレスリリース・研究成果 | 東北大学 -TOHOKU UNIVERSITY-]</ref><ref>[https://news.yahoo.co.jp/feature/1594 小中学校へのスマホ持ち込みは必要か 肯定の世田谷区長、反対の研究者らが語る - Yahoo!ニュース]</ref>。 |
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DSM-5「'''インターネットゲーム障害'''(''Internet Gaming Disorder'')」の「有病率」の項目には、正確な有病率は不明としつつも、アジア諸国および12〜20歳の青年で最も高いと書かれている<ref name="DSM-5"/>。 |
DSM-5「'''インターネットゲーム障害'''(''Internet Gaming Disorder'')」の「有病率」の項目には、正確な有病率は不明としつつも、アジア諸国および12〜20歳の青年で最も高いと書かれている<ref name="DSM-5"/>。 |
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厚生労働科学研究費補助金を活用した研究事業によると2008年にネット依存傾向のある成人は推計270万人<ref>[https://mhlw-grants.niph.go.jp/niph/search/NIDD00.do?resrchNum=200825026A 全て表示|厚生労働科学研究成果データベース |
厚生労働科学研究費補助金を活用した研究事業によると2008年にネット依存傾向のある成人は推計270万人<ref>[https://mhlw-grants.niph.go.jp/niph/search/NIDD00.do?resrchNum=200825026A 全て表示|厚生労働科学研究成果データベース MHLW GRANTS SYSTEM] - わが国における飲酒の実態ならびに飲酒に関連する生活習慣病、公衆衛生上の諸問題とその対策に関する総合的研究 - 平成20年度 総括分担研究報告書</ref>。2011年7月に久里浜医療センターがネット依存治療研究部門(TIAR)を開設、社会的な認知度の低さから反響は少なかったが4カ月後インターネット掲示板「[[2ちゃんねる]]」に外来の紹介と[[:en:Kimberly Young]]([[1998年]])<ref>[https://www.wiley.com/en-us/Caught+in+the+Net%3A+How+to+Recognize+the+Signs+of+Internet+Addiction+and+a+Winning+Strategy+for+Recovery-p-9780471191599 Caught in the Net: How to Recognize the Signs of Internet Addiction--and a Winning Strategy for Recovery | Wiley]ISBN 978-0-471-19159-9</ref>のインターネット依存度テスト<ref>[https://kurihama.hosp.go.jp/hospital/screening/iat.html IAT(インターネット依存度テスト) | 依存症スクリーニングテスト | 病院のご案内 | 久里浜医療センター]</ref>が掲載されると診察希望者が急増<ref>[https://www.yakult.co.jp/healthist/222/index.html ヘルシスト] - vol.222</ref>。[[2012年]]に中高生で推計52万人2012年に中高生で推計52万人、<ref>[https://mhlw-grants.niph.go.jp/niph/search/NIDD00.do?resrchNum=201315062A 全て表示|厚生労働科学研究成果データベース MHLW GRANTS SYSTEM] - 未成年者の健康課題および生活習慣に関する実態調査研究 - 平成25年度 総括研究報告書</ref>、2013年に成人のネット依存が国内で推計421万人<ref>[https://mhlw-grants.niph.go.jp/niph/search/NIDD00.do?resrchNum=201412040A 全て表示|厚生労働科学研究成果データベース MHLW GRANTS SYSTEM] - WHO世界戦略を踏まえたアルコールの有害使用対策に関する総合的研究</ref><ref>[https://mhlw-grants.niph.go.jp/niph/search/NIDD00.do?resrchNum=201419033A 全て表示|厚生労働科学研究成果データベース MHLW GRANTS SYSTEM] - 様々な依存症の実態把握と回復プログラム策定・推進のための研究 - 平成26年度 総括・分担研究報告書</ref>。2018年8月には2017年度に行った調査を基にネット依存が疑われる中高生は全国で推計93万人に上り5年間でほぼ倍増と発表<ref>[https://mhlw-grants.niph.go.jp/niph/search/NIDD00.do?resrchNum=201709021A 全て表示|厚生労働科学研究成果データベース MHLW GRANTS SYSTEM] - 飲酒や喫煙等の実態調査と生活習慣病予防のための減酒の効果的な介入方法の開発に関する研究 - 平成29年度報告書</ref><ref>[https://career.m3.com/contents/lab/my_specialty_outpatient3.html 予約が取れない「ネット依存外来」の実情―私の専門外来Vol.3~ネット依存外来|医師のためのキャリアデザインラボ]</ref><ref>[https://www.kanaloco.jp/article/entry-38110.html 気付けばゲーム没頭 ネット依存問題急速拡大 | 社会 | カナロコ by 神奈川新聞]</ref>。 |
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[[三原聡子]]、[[樋口進(医師)|樋口進]]ら[[国立病院機構久里浜医療センター|独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター]]による[[2017年]]の研究<ref>[https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28436212 Satoko Mihara, Susumu Higuchi. Cross‐sectional and longitudinal epidemiological studies of Internet gaming disorder: A systematic review of the literature. Psychiatry and Clinical Neuroscience. 2017 April 24; Volume71, Issue7]</ref>によれば、2016年5月時点でのインターネットゲーム障害の推計有病率は0.7〜27.5%である。 |
[[三原聡子]]、[[樋口進(医師)|樋口進]]ら[[国立病院機構久里浜医療センター|独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター]]による[[2017年]]の研究<ref>[https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28436212 Satoko Mihara, Susumu Higuchi. Cross‐sectional and longitudinal epidemiological studies of Internet gaming disorder: A systematic review of the literature. Psychiatry and Clinical Neuroscience. 2017 April 24; Volume71, Issue7]</ref>によれば、2016年5月時点でのインターネットゲーム障害の推計有病率は0.7〜27.5%である。 |
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治療として合併の多い[[発達障害]]に配慮しつつ[[デジタルデトックス]]を目的とした[[カウンセリング]]、運動、[[認知行動療法]]、グループミーティング、[[入院]]や[[キャンプ]]などのプログラムを開発。[[医療保険]]の適用や[[ギャンブル等依存症対策基本法]]に基づき[[フィンランド]]で開発が進められているギャンブル依存症の治療に用いる[[オピオイド]]受容体拮抗薬([[:en:Nalmefene]]など)をゲーム障害に転用するための[[治験]]などを提言している<ref>[http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/289702.html 「ゲーム依存の実態と課題」(視点・論点) | 視点・論点 | 解説アーカイブス | NHK 解説委員室]</ref><ref>[https://hc.nikkan-gendai.com/articles/246127 スマホを取りあげるのは逆効果 話し合いが子供への対処法|日刊ゲンダイヘルスケア]</ref><ref>[https://medical.jiji.com/topics/1218?page=1 共通土台で研究、薬剤開発にも期待ゲーム依存症をWHO認定-専門医・樋口進氏に聞く-|医療ニュース トピックス|時事メディカル]</ref><ref>[http://www.kokusen.go.jp/wko/data/bn-tokusyu.html 特集 |
治療として合併の多い[[発達障害]]に配慮しつつ[[デジタルデトックス]]を目的とした[[カウンセリング]]、運動、[[認知行動療法]]、グループミーティング、[[入院]]や[[キャンプ]]などのプログラムを開発。[[医療保険]]の適用や[[ギャンブル等依存症対策基本法]]に基づき[[フィンランド]]で開発が進められているギャンブル依存症の治療に用いる[[オピオイド]]受容体拮抗薬([[:en:Nalmefene]]など)をゲーム障害に転用するための[[治験]]などを提言している<ref>[http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/289702.html 「ゲーム依存の実態と課題」(視点・論点) | 視点・論点 | 解説アーカイブス | NHK 解説委員室]</ref><ref>[https://hc.nikkan-gendai.com/articles/246127 スマホを取りあげるのは逆効果 話し合いが子供への対処法|日刊ゲンダイヘルスケア]</ref><ref>[https://medical.jiji.com/topics/1218?page=1 共通土台で研究、薬剤開発にも期待ゲーム依存症をWHO認定-専門医・樋口進氏に聞く-|医療ニュース トピックス|時事メディカル]</ref><ref>[http://www.kokusen.go.jp/wko/data/bn-tokusyu.html 特集 バックナンバー(国民生活)_国民生活センター]2019年10月号(No.87) - 特集 オンラインゲームで何が起きているか - 2 病気認定されたゲーム障害の現状と今後[PDF形式](515KB)</ref>。 |
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== 政治 == |
== 政治 == |
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[[2011年]]に[[女性家族部 (大韓民国)|女性家族部]]などの主導により[[:ko:청소년보호법|青少年保護法]]改正(シンデレラ法)により[[:ko:대한민국의 셧다운 제도|シャットダウン制度]]が実施され、0:00~6:00までの深夜時間に満16歳未満の青少年は、オンラインゲームをすることができなくなった<ref>[http://www.seoul.co.kr/news/newsView.php?id=20110422031008 [서울신문] [사설] 온라인 게임 셧다운제 보완책도 마련해야]</ref>。 |
[[2011年]]に[[女性家族部 (大韓民国)|女性家族部]]などの主導により[[:ko:청소년보호법|青少年保護法]]改正(シンデレラ法)により[[:ko:대한민국의 셧다운 제도|シャットダウン制度]]が実施され、0:00~6:00までの深夜時間に満16歳未満の青少年は、オンラインゲームをすることができなくなった<ref>[http://www.seoul.co.kr/news/newsView.php?id=20110422031008 [서울신문] [사설] 온라인 게임 셧다운제 보완책도 마련해야]</ref>。 |
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[[文化体育観光部]]の予算で[[韓国コンテンツ振興院]]が[[韓国行政学会]]に発注した初の行政主導の研究により[[2017年]]12月11に発表された「청소년 게임이용시간 제한제도 개선방안 연구」(青少年のゲーム利用時間制限制度の改善方案研究)によると。シャットダウン法による青少年の深夜のゲーム利用時間減少、睡眠時間確保、没入防止効果は無く。[[住民登録番号]]の盗用、青少年利用不可対象ゲームの利用などの副作用が発生<ref>[http://www.kocca.kr/cop/bbs/view/B0000147/1834972.do 청소년 게임이용시간 제한제도 개선방안 연구 < 보고서<연구보고서<콘텐츠지식< 한국콘텐츠진흥원]</ref><ref>[https://www.hankyung.com/it/article/2018010503711 게임산업만 잡은 셧다운제 | 한경닷컴]</ref>。2011年以降、オンラインゲーム市場の景気外的要因に起因する萎縮規模は2012〜2015年の4年間で2兆7932億ウォンと推定した<ref>[https://japanese.joins.com/JArticle/207547 規制のワナにはまった韓国ゲーム産業…6200社が閉鎖 | Joongang Ilbo | 中央日報]</ref><ref>[http://world.kbs.co.kr/service/news_view.htm?lang=j&Seq_Code=74264 韓国ゲーム産業の成長率 |
[[文化体育観光部]]の予算で[[韓国コンテンツ振興院]]が[[韓国行政学会]]に発注した初の行政主導の研究により[[2017年]]12月11に発表された「청소년 게임이용시간 제한제도 개선방안 연구」(青少年のゲーム利用時間制限制度の改善方案研究)によると。シャットダウン法による青少年の深夜のゲーム利用時間減少、睡眠時間確保、没入防止効果は無く。[[住民登録番号]]の盗用、青少年利用不可対象ゲームの利用などの副作用が発生<ref>[http://www.kocca.kr/cop/bbs/view/B0000147/1834972.do 청소년 게임이용시간 제한제도 개선방안 연구 < 보고서<연구보고서<콘텐츠지식< 한국콘텐츠진흥원]</ref><ref>[https://www.hankyung.com/it/article/2018010503711 게임산업만 잡은 셧다운제 | 한경닷컴]</ref>。2011年以降、オンラインゲーム市場の景気外的要因に起因する萎縮規模は2012〜2015年の4年間で2兆7932億ウォンと推定した<ref>[https://japanese.joins.com/JArticle/207547 規制のワナにはまった韓国ゲーム産業…6200社が閉鎖 | Joongang Ilbo | 中央日報]</ref><ref>[http://world.kbs.co.kr/service/news_view.htm?lang=j&Seq_Code=74264 韓国ゲーム産業の成長率 2年で20%から5%へ l KBS WORLD Radio]</ref>。 |
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=== 日本 === |
=== 日本 === |
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[[2014年]]度から[[文部科学省]]の[[委託]]を受け[[青少年教育施設を活用したネット依存対策推進事業]]を活用した活動を[[地方公共団体]]や[[国立青少年教育振興機構]]などが実施している<ref>[https://www.mext.go.jp/a_menu/sports/ikusei/1418083.htm 「青少年教育施設を活用したネット依存対策推進事業」実施運営マニュアル事例集:文部科学省]</ref><ref>[https://www.niye.go.jp/kenkyu_houkoku/contents/detail/i/94/ 調査研究報告書検索] - 平成26年度文部科学省委託事業「青少年教育施設を活用したネット依存対策研究事業」報告書</ref><ref>[https://www.niye.go.jp/kenkyu_houkoku/contents/detail/i/141/ 調査研究報告書検索] - 令和元年度文部科学省委託事業「青少年教育施設を活用したネット依存対策推進事業」報告書</ref><ref>[https://resemom.jp/article/2020/03/10/55262.html ネット依存、治療キャンプ参加前後で生活習慣など改善 | リセマム]</ref>。WHO(世界保健機関)による新病名発表を受けて[[厚生労働省]]や[[香川県]]もゲーム依存対策の[[予算]]を発表、香川県は[[議員立法]]で2020年1月10日[[ネット・ゲーム依存症対策条例]]案を作成、3月18日に県議会で可決・成立され、4月1日より施行された<ref>[https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/1241595.html 香川県、「ネット・ゲーム依存症対策条例」を可決。4月1日より施行へ]</ref>。厚生労働省は2020年2月6日に[[ゲーム依存症対策関係者連絡会議]]を設置<ref>[https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou_kouhou/kouhou_shuppan/magazine/201905.html |
[[2014年]]度から[[文部科学省]]の[[委託]]を受け[[青少年教育施設を活用したネット依存対策推進事業]]を活用した活動を[[地方公共団体]]や[[国立青少年教育振興機構]]などが実施している<ref>[https://www.mext.go.jp/a_menu/sports/ikusei/1418083.htm 「青少年教育施設を活用したネット依存対策推進事業」実施運営マニュアル事例集:文部科学省]</ref><ref>[https://www.niye.go.jp/kenkyu_houkoku/contents/detail/i/94/ 調査研究報告書検索] - 平成26年度文部科学省委託事業「青少年教育施設を活用したネット依存対策研究事業」報告書</ref><ref>[https://www.niye.go.jp/kenkyu_houkoku/contents/detail/i/141/ 調査研究報告書検索] - 令和元年度文部科学省委託事業「青少年教育施設を活用したネット依存対策推進事業」報告書</ref><ref>[https://resemom.jp/article/2020/03/10/55262.html ネット依存、治療キャンプ参加前後で生活習慣など改善 | リセマム]</ref>。WHO(世界保健機関)による新病名発表を受けて[[厚生労働省]]や[[香川県]]もゲーム依存対策の[[予算]]を発表、香川県は[[議員立法]]で2020年1月10日[[ネット・ゲーム依存症対策条例]]案を作成、3月18日に県議会で可決・成立され、4月1日より施行された<ref>[https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/1241595.html 香川県、「ネット・ゲーム依存症対策条例」を可決。4月1日より施行へ]</ref>。厚生労働省は2020年2月6日に[[ゲーム依存症対策関係者連絡会議]]を設置<ref>[https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou_kouhou/kouhou_shuppan/magazine/201905.html] -2019年広報誌「厚生労働」2019年5月号 - </ref><ref>[https://kurihama.hosp.go.jp/about/pdf/info_20190507_02.pdf]▶特集:ギャンブル、アルコール、薬物・・・ 依存症は"回復できる病気"です Part4:解説 新しい依存症「ゲーム障害」とは</ref><ref>[https://www.mhlw.go.jp/stf/kaiken/daijin/0000194708_00155.html 加藤大臣会見概要 |大臣記者会見|厚生労働省]</ref><ref>[https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08391.html 令和2年度 厚生労働科学研究費補助金公募要項(1次)]</ref><ref>[https://www.gamebusiness.jp/article/2019/12/25/16582.html 「ゲーム障害の診断・治療と相談支援のための研究」が厚労省の補助金交付対象に | GameBusiness.jp]</ref><ref>[https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_09255.html ゲーム依存症対策関係者連絡会議を開催いたします(ペーパーレス会議)]</ref><ref>[https://www.gamespark.jp/article/2020/02/06/96548.html 厚労省が「ゲーム依存症対策関係者連絡会議」を開催ー資料「中高生のネット依存の疑い93万人」に疑問呈する声も | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト]</ref><ref>[https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2002/06/news084.html 厚生労働省、ゲーム依存症対策に着手 専門家や関係省庁と情報共有 - ITmedia NEWS]</ref><ref>[https://www.pref.kagawa.lg.jp/yosan/tousyoyosan/index.htm 令和2年度 当初予算の概要] - 香川県</ref><ref>[https://news.line.me/issue/oa-shikokunews/d1cdf7046267 県、ゲーム依存対策強化 医療機関向けプログラム 教員向け予防マニュアル 新年度予算案に1200万円 (四国新聞)]</ref>。国立病院機構久里浜医療センターは厚生労働省補助事業としてゲーム依存症に関する初の調査研究事業を調査実施機関[[新情報センター|一般社団法人新情報センター]]に依頼し2019年の1月から3月にかけて行った。久里浜医療センターのネット依存治療研究部門に所属する[[精神保健福祉士]][[前園真毅]]は[[北九州市立大学]]で開催された[[ジャパンマック]]の北九州マック主催の講演会でゲーム依存について講演<ref>[https://kurihama.hosp.go.jp/about/information/2019.html お知らせ(2019年度) | 久里浜医療センターについて | 久里浜医療センター]</ref><ref>[https://kurihama.hosp.go.jp/about/information/article/20190624.html 「ネット・ゲーム使用と生活習慣についてのアンケート」の追跡調査を実施 | お知らせ | 久里浜医療センターについて | 久里浜医療センター]2019年06月24日</ref><ref>[https://kurihama.hosp.go.jp/about/information/article/20191025.html 「ネット・ゲーム使用と生活習慣に関する実態調査」を実施 | お知らせ | 久里浜医療センターについて | 久里浜医療センター]2019年10月25日</ref> |
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<ref>[https://www.ncasa-japan.jp/blogs/blog_entries/view/62/116ee895b9cee01739b5faa5fe854354?frame_id=174 トピックス - 依存症対策全国センター] - ゲーム使用状況等に関する全国調査の結果が出ました - 2019年11月27日。</ref><ref>[https://news.nifty.com/article/item/neta/12108-2980/ 初の「ゲーム依存」全国調査、診療体制確立へ向けた道のりは...|ニフティニュース]</ref><ref>[https://japanmac.or.jp/kitakyushumac/index.html 北九州マック]</ref><ref>[https://japanmac.or.jp/kitakyushumac/img/kitakyumacolga.pdf スマホ・ゲーム依存の現状と支援~家族にできること・支援者にできること~]</ref><ref>[https://www.asahi.com/articles/ASN2Q76N4N2QTIPE00F.html ネット依存「背景に孤独感」 |
<ref>[https://www.ncasa-japan.jp/blogs/blog_entries/view/62/116ee895b9cee01739b5faa5fe854354?frame_id=174 トピックス - 依存症対策全国センター] - ゲーム使用状況等に関する全国調査の結果が出ました - 2019年11月27日。</ref><ref>[https://news.nifty.com/article/item/neta/12108-2980/ 初の「ゲーム依存」全国調査、診療体制確立へ向けた道のりは...|ニフティニュース]</ref><ref>[https://japanmac.or.jp/kitakyushumac/index.html 北九州マック]</ref><ref>[https://japanmac.or.jp/kitakyushumac/img/kitakyumacolga.pdf スマホ・ゲーム依存の現状と支援~家族にできること・支援者にできること~]</ref><ref>[https://www.asahi.com/articles/ASN2Q76N4N2QTIPE00F.html ネット依存「背景に孤独感」 北九州市大で講演会 福岡:朝日新聞デジタル]</ref>。[[大阪市長]]の[[松井一郎]]は産経新聞の質問に対して条例するのであれば根拠となる事実確認、事態検証が必要と回答<ref>[https://www.city.osaka.lg.jp/seisakukikakushitsu/page/0000467014.html 大阪市:令和2年1月16日 大阪市長会見全文 (…>大阪市長 松井 一郎>市長会見)]</ref><ref>[https://www.sankei.com/west/news/200115/wst2001150041-n1.html 不登校…スマホ・ゲーム利用「条例、ルール化を」 大阪市の松井市長 - 産経ニュース]</ref>。[[秋田県]][[大館市]][[教育委員会]]は2020年2月にネット・ゲーム依存症対策条例案の素案をまとめ6月定例会に提案する予定<ref>[https://www.sakigake.jp/news/article/20200227AK0009/ ゲームは1日60分、条例制定へ 大館市教委、親の責務明記|秋田魁新報電子版]</ref>。[[静岡県]]教育委員会は2019年度に行った中学生、高校生のインターネット依存のスクリーニングテストに引き続き、2020年6月頃小学生の状況を調べるため約1000人を対象にしたスクリーニングテストを実施。ゲーム障害・ネット依存回復支援プログラムも実施する<ref>[https://www.pref.shizuoka.jp/kyouiku/kk-080/netizon/zentai.html 静岡県/ネット依存対策推進事業]</ref><ref>[https://www.at-s.com/news/article/education/738452.html 児童のネット依存調査、回復目的キャンプも 20年度静岡県教委|静岡新聞アットエス]</ref><ref>[https://www.pref.shizuoka.jp/kousei/ko-320/20190507.html 静岡県/ゲーム障害・ネット依存対策]</ref>。 |
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[[高橋名人]]は2020年1月22日に自らの有名な標語である「ゲームは1日1時間」について、[[1985年]]当時とは時代背景が異なっており1時間という数字に根拠はない事から条例による規制で縛るまでの事では無いと表明<ref>[https://ameblo.jp/meijin16shot/entry-12568833519.html 1時間規制について思う事 | 高橋名人オフィシャルブログ「16連射のつぶやき」Powered by Ameba]</ref><ref>[https://www.buzzfeed.com/jp/ryosukekamba/meijin ゲーム規制条例案に高橋名人が苦言「上からの押しつけは意味がない」]</ref><ref>[https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/1230661.html 「ゲームは1日1時間」高橋名人が「香川県ゲーム依存症条例」についてコメントを公開 - GAME Watch]</ref>。 |
[[高橋名人]]は2020年1月22日に自らの有名な標語である「ゲームは1日1時間」について、[[1985年]]当時とは時代背景が異なっており1時間という数字に根拠はない事から条例による規制で縛るまでの事では無いと表明<ref>[https://ameblo.jp/meijin16shot/entry-12568833519.html 1時間規制について思う事 | 高橋名人オフィシャルブログ「16連射のつぶやき」Powered by Ameba]</ref><ref>[https://www.buzzfeed.com/jp/ryosukekamba/meijin ゲーム規制条例案に高橋名人が苦言「上からの押しつけは意味がない」]</ref><ref>[https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/1230661.html 「ゲームは1日1時間」高橋名人が「香川県ゲーム依存症条例」についてコメントを公開 - GAME Watch]</ref>。 |
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[[コンピュータエンターテインメント協会]]、[[日本オンラインゲーム協会]]、[[モバイル・コンテンツ・フォーラム]]、[[日本eスポーツ連合]]はWHOの採用を受け「[[4団体合同検討会]]」を設置<ref>[https://jesu.or.jp/contents/news/news-200310/ ゲームを安心・安全に楽しんでいただくために | 一般社団法人日本eスポーツ連合オフィシャルサイト]</ref><ref>[https://www.mcf.or.jp/pr_opinion/2020-09 プレスリリース・意見書 12年度(2020年9月期) – 一般社団法人モバイル・コンテンツ・フォーラム (MCF)]</ref><ref>[https://www.mcf.or.jp/wordpress/wp-content/uploads/2018/03/4dantai_200310.pdf ゲームを安心・安全に楽しんでいただくために]</ref><ref>[https://www.cesa.or.jp/information/2020.html CESA:2020年]</ref><ref>[https://www.cesa.or.jp/uploads/2020/info20200310.pdf ゲームを安心・安全に楽しんでいただくために]</ref><ref>[https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/1239958.html CESAらゲーム関連4団体、ゲームを安心・安全に楽しむためのガイダンスを発表 - GAME Watch]</ref>。ガイダンスを示すと共に、[[お茶の水女子大学]]の[[坂元章]]を委員長とする外部有識者による研究会[[尺度水準|尺度調査]]、全国調査を行い2020年度中には結果が出る予定<ref>[https://www.cesa.or.jp/uploads/2019/info20190523.pdf ゲーム障害に関する調査・研究の取り組みについて]</ref><ref>[https://www.cesa.or.jp/uploads/2019/info20191126.pdf ゲーム障害に関する調査・研究の概要について]</ref><ref>[https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2003/04/news149.html 一律規制は「子どもの多様な成長を阻害する」―― |
[[コンピュータエンターテインメント協会]]、[[日本オンラインゲーム協会]]、[[モバイル・コンテンツ・フォーラム]]、[[日本eスポーツ連合]]はWHOの採用を受け「[[4団体合同検討会]]」を設置<ref>[https://jesu.or.jp/contents/news/news-200310/ ゲームを安心・安全に楽しんでいただくために | 一般社団法人日本eスポーツ連合オフィシャルサイト]</ref><ref>[https://www.mcf.or.jp/pr_opinion/2020-09 プレスリリース・意見書 12年度(2020年9月期) – 一般社団法人モバイル・コンテンツ・フォーラム (MCF)]</ref><ref>[https://www.mcf.or.jp/wordpress/wp-content/uploads/2018/03/4dantai_200310.pdf ゲームを安心・安全に楽しんでいただくために]</ref><ref>[https://www.cesa.or.jp/information/2020.html CESA:2020年]</ref><ref>[https://www.cesa.or.jp/uploads/2020/info20200310.pdf ゲームを安心・安全に楽しんでいただくために]</ref><ref>[https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/1239958.html CESAらゲーム関連4団体、ゲームを安心・安全に楽しむためのガイダンスを発表 - GAME Watch]</ref>。ガイダンスを示すと共に、[[お茶の水女子大学]]の[[坂元章]]を委員長とする外部有識者による研究会[[尺度水準|尺度調査]]、全国調査を行い2020年度中には結果が出る予定<ref>[https://www.cesa.or.jp/uploads/2019/info20190523.pdf ゲーム障害に関する調査・研究の取り組みについて]</ref><ref>[https://www.cesa.or.jp/uploads/2019/info20191126.pdf ゲーム障害に関する調査・研究の概要について]</ref><ref>[https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2003/04/news149.html 一律規制は「子どもの多様な成長を阻害する」―― ゲーム業界団体は「ゲーム規制」の動きをどう見ているのか - ねとらぼ]</ref>。 |
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[[コロナウイルス#新型コロナウイルスによる呼吸器症候群_(2019年-)|新型コロナウイルス]]による一斉休校が実施されインターネット上で各種のコンテンツ無料公開などの動きに対して<ref>[https://www.mext.go.jp/a_menu/coronavirus/index.html 新型コロナウイルスに関連した感染症対策に関する対応について:文部科学省]</ref><ref>[https://mainichi.jp/articles/20200303/k00/00m/040/204000c 「家にいてもやることなくて…」平日昼間、中高生目立つ渋谷 |
[[コロナウイルス#新型コロナウイルスによる呼吸器症候群_(2019年-)|新型コロナウイルス]]による一斉休校が実施されインターネット上で各種のコンテンツ無料公開などの動きに対して<ref>[https://www.mext.go.jp/a_menu/coronavirus/index.html 新型コロナウイルスに関連した感染症対策に関する対応について:文部科学省]</ref><ref>[https://mainichi.jp/articles/20200303/k00/00m/040/204000c 「家にいてもやることなくて…」平日昼間、中高生目立つ渋谷 新型コロナ臨時休校 - 毎日新聞]</ref><ref>[https://www.sankei.com/politics/news/200302/plt2003020040-n1.html 「自宅でゲーム三昧」「中高生がたむろ」… 休校中の過ごし方課題 - 産経ニュース]</ref><ref>[https://www.saga-s.co.jp/articles/-/496474 <新型コロナ>学習からエンタメまで無料公開の動き 休校の子どもたち支援|暮らし・文化|佐賀新聞ニュース|佐賀新聞LiVE]</ref><ref>[https://www.ksb.co.jp/newsweb/index/16608 ニュース | KSB瀬戸内海放送] - 〈新型コロナ〉臨時休校が続く中…タブレット使用し自宅で「遠隔授業」 高松市</ref>。久里浜医療センターの[[中山秀紀]][[精神科]]医長は依存のリスクが高まっているとして香川県の条例を規制という外堀を作ることでゲームやスマートフォン依存症という本丸に到達するのを防げると評価<ref>[https://president.jp/articles/-/33325 依存症の専門医が「人類最凶の敵はスマホゲーム」と警告する理由 極めて依存しやすいのに規制がない | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)]</ref><ref>[https://www.asahi.com/articles/DA3S14396605.html 一斉休校、スマホ依存に注意を 中高生93万人に恐れ・使用ルール決めて:朝日新聞デジタル]</ref>、[[参議院議員]]の[[音喜多駿]]などは[[eラーニング]]による遠隔授業活用の動きにも水が刺されると提言<ref>[https://itoyohei.com/archives/22476 ゲーム規制条例で新宿区のスクエニも表現規制?教育委員会「ご家庭でルールを」 | 新宿区議会議員 最年少の伊藤陽平]</ref><ref>[https://www.businessinsider.jp/post-208890 新型ウイルスで「教育が止まりかねない」日本。止めない中国。浮上した「オンライン教育格差」 | Business Insider Japan]</ref>。 |
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参議院議員の音喜多駿が提出した[[質問主意書]]の「ネット・ゲーム依存症対策に関する質問主意書」に対する[[第4次安倍内閣 (第2次改造)]]の答弁書には、地方公共団体の区域外についても個別具体的に判断されるものであり対象になる事があり得る、ゲーム時間の制限に係る有効性及び[[エビデンス|科学的根拠]]は承知していないとの回答があった<ref>[https://otokitashun.com/blog/daily/22744/ 【urgent!】香川県のネット・ゲーム規制条例、その効力が県外に及ぶ可能性が判明… | 音喜多駿 公式サイト]</ref><ref>[https://drive.google.com/drive/folders/11lccVgb0kp0iCv7-yhfq0DVwkO0l-c9f 香川県ゲーム条例質問主意書関連 - Google ドライブ]</ref>。文部科学省が作成中のパンフレット「行動嗜癖を知っていますか? ギャンブル等やゲームにのめり込まないために」でギャンブル/ゲーム障害が併記されている事を参議院議員の[[藤末健三]]が[[マンガ・アニメ・ゲームに関する議員連盟]]で指摘、参議院議員の[[山田太郎 (参議院議員)|山田太郎]]が文部科学省と厚生労働省を同席したレクチャーでICDは疾病及び関連保健問題の国際統計分類方であって[[社会保障審議会]]の統計分科会疾病、傷害及び死因分類専門委員会において和訳及び社会保障審議会において病気認定がなされていない事を確認しあい掲載を取り下げた<ref>{{twitter|fujisue/status/1235105965684346880|MANGA議連の総会です。 |
参議院議員の音喜多駿が提出した[[質問主意書]]の「ネット・ゲーム依存症対策に関する質問主意書」に対する[[第4次安倍内閣 (第2次改造)]]の答弁書には、地方公共団体の区域外についても個別具体的に判断されるものであり対象になる事があり得る、ゲーム時間の制限に係る有効性及び[[エビデンス|科学的根拠]]は承知していないとの回答があった<ref>[https://otokitashun.com/blog/daily/22744/ 【urgent!】香川県のネット・ゲーム規制条例、その効力が県外に及ぶ可能性が判明… | 音喜多駿 公式サイト]</ref><ref>[https://drive.google.com/drive/folders/11lccVgb0kp0iCv7-yhfq0DVwkO0l-c9f 香川県ゲーム条例質問主意書関連 - Google ドライブ]</ref>。文部科学省が作成中のパンフレット「行動嗜癖を知っていますか? ギャンブル等やゲームにのめり込まないために」でギャンブル/ゲーム障害が併記されている事を参議院議員の[[藤末健三]]が[[マンガ・アニメ・ゲームに関する議員連盟]]で指摘、参議院議員の[[山田太郎 (参議院議員)|山田太郎]]が文部科学省と厚生労働省を同席したレクチャーでICDは疾病及び関連保健問題の国際統計分類方であって[[社会保障審議会]]の統計分科会疾病、傷害及び死因分類専門委員会において和訳及び社会保障審議会において病気認定がなされていない事を確認しあい掲載を取り下げた<ref>{{twitter|fujisue/status/1235105965684346880|MANGA議連の総会です。京アニの支援の状況報告、著作権法の改正案、メディア芸術ナショナルセンター法案、そして文科省が作成中のギャンブル/ゲーム障害の啓蒙パンフについて議論。ギャンブル/ゲーム障害が併記されていることを指摘。誤ったメッセージを伝えないよう、見直しをお願いしました。… https://t.co/W7ff3CMJc9}}</ref><ref>[https://www.mhlw.go.jp/toukei/sippei/ 「疾病、傷害及び死因の統計分類」|厚生労働省]</ref><ref>{{twitter|yamadataro43/status/1236621275641950209|撮影後、文科省から修正の確約をもらいました。その件については別途お知らせ致します 《Law54》コレはひどい、高校生向けゲーム依存症の対策パンフ(案) https://t.co/d1kCSXNpSW ※撮影は2020年3月5日にしました… https://t.co/KLvuTPXqcj}}</ref><ref>{{twitter|yamadataro43/status/1237010261816434688|昨日のゲーム依存症の高校生向け教材の件、文科省からICD11について触れない旨の連絡がありました。結果をご報告いたします 《Law55》粘り強い交渉成功‼️文科省、ゲーム依存症パンフレット取りやめました。https://t.co/DTPnjYFYEv… https://t.co/RpoOWd9fmR}}</ref><ref>[https://www.youtube.com/watch?v=Eq2gGLY0hBE&t=875s 【第388回】赤松先生緊急出演‼️著作権法改正‼️教えて坂井秘書🥺 【山田太郎のさんちゃんねる】 - YouTube]</ref>。 |
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== オンラインゲーム依存症 == |
== オンラインゲーム依存症 == |
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中国、タイ、ベトナムではプレイ時間が規制されており、韓国でも規制の動きがある。[[大韓民国|韓国]]や[[中華人民共和国|中国]]では、10代や20代の人間が寝食を忘れてゲームに熱中し[[過労死]]してしまうという事態も発生している{{要出典|date=2018年6月}}。これに関しては中国国内でも社会問題化しており、2006年7月には国家主導によるオンラインゲーム依存症防止プログラムが導入されることが報じられている<ref>中国情報局『[http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2006&d=0727&f=it_0727_001.shtml オンラインゲーム依存症防止システムがまもなく開始]』2006年7月27日</ref>。 |
中国、タイ、ベトナムではプレイ時間が規制されており、韓国でも規制の動きがある。[[大韓民国|韓国]]や[[中華人民共和国|中国]]では、10代や20代の人間が寝食を忘れてゲームに熱中し[[過労死]]してしまうという事態も発生している{{要出典|date=2018年6月}}。これに関しては中国国内でも社会問題化しており、2006年7月には国家主導によるオンラインゲーム依存症防止プログラムが導入されることが報じられている<ref>中国情報局『[http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2006&d=0727&f=it_0727_001.shtml オンラインゲーム依存症防止システムがまもなく開始]』2006年7月27日</ref>。 |
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日本でも[[2020年]]1月に[[香川県議会]]が18歳未満の子供のスマートフォンやゲーム機の使用を平日は1日60分、休日は90分以内とし、事業者に対し性的描写や暴力描写を自主規制することを求める「ネット・ゲーム依存症対策条例」の制定を検討していることが発表された<ref>[https://icc-japan.blogspot.com/2020/01/blog-post_10.html 香川県ネット・ゲーム依存症対策条例に関する資料の公開]</ref><ref>[https://afee.jp/2020/01/15/10115/ 香川県のネット・ゲーム規制(県議会議員一覧) - AFEE エンターテイメント表現の自由の会]</ref><ref>[https://takatanx.exblog.jp/27948362/ ネット・ゲーム依存症対策条例、何が大事なのか。(改題) : 社民党香川県連合 |
日本でも[[2020年]]1月に[[香川県議会]]が18歳未満の子供のスマートフォンやゲーム機の使用を平日は1日60分、休日は90分以内とし、事業者に対し性的描写や暴力描写を自主規制することを求める「ネット・ゲーム依存症対策条例」の制定を検討していることが発表された<ref>[https://icc-japan.blogspot.com/2020/01/blog-post_10.html 香川県ネット・ゲーム依存症対策条例に関する資料の公開]</ref><ref>[https://afee.jp/2020/01/15/10115/ 香川県のネット・ゲーム規制(県議会議員一覧) - AFEE エンターテイメント表現の自由の会]</ref><ref>[https://takatanx.exblog.jp/27948362/ ネット・ゲーム依存症対策条例、何が大事なのか。(改題) : 社民党香川県連合 代表 高田よしのり]</ref>。[[2019年]][[6月27日]]に結成された[[香川県議会ネット・ゲーム依存症対策議員連盟]]の会長で、2019年[[9月19日]]に開催された[[香川県議会ネット・ゲーム依存症対策に関する条例検討委員会]]の議長に就任した[[自由民主党]]香川県政会の[[大山一郎]]が、[[森昭雄]]の[[ゲーム脳]]理論に基づき条例の制定を推進し、[[eスポーツ]]に慎重な政策を求める国や他の[[地方自治体]]への提言を行い、2020年[[1月23日]]より[[2月6日]]までの日程で[[パブリックコメント]]を募集(県民2613人、賛成2268人、反対333人。事業者73、賛成1、反対68)した後<ref>[http://www.db-search.com/kagawa/index.php/5010264?Template=doc-all-frame&VoiceType=All 香川県議会会議録:発言内容の閲覧:全文表示] - 2006年10月10日:平成18年9月定例会(第5日) 本文</ref><ref>[https://www.pref.kagawa.lg.jp/content/dir8/dir8_11/dir8_11_2/wdwlu9190621084120.shtml 香川県|香川県議会ネット・ゲーム依存症対策議員連盟として初めての研修会を開催します]</ref><ref>[https://icc-japan.blogspot.com/2020/03/blog-post.html コンテンツ文化研究会 / Institute of Contents Culture: 香川県ネット・ゲーム依存症対策条例に関する資料の公開(総合資料)]</ref><ref>[http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/kyouginoba/ 国と地方の協議の場]</ref><ref>[http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/kyouginoba/r01/dai2/houkoku.pdf 国会報告(PDF/438KB)] - 国と地方の協議の場(令和元年度第2回)における協議の概要に関する報告書</ref><ref>[http://www.nga.gr.jp/data/activity/request/kyogi/heisei31_reiwa01/1572573167677.html 令和元年10月31日 国と地方の協議の場(令和元年度第2回)について/全国知事会ホームページ]</ref><ref>[https://www.pref.kagawa.lg.jp/gikai/jyoho/ketsugi/0111_t02.htm eスポーツの活性化に対して慎重な取組みを求める意見書]</ref><ref>[https://www.pref.kagawa.lg.jp/content/etc/web/upfiles/wr2f3g200122132241_f02.pdf 香川県ネット・ゲーム依存症対策条例(仮称)素案(pdf形式 148 KB)] - 香川県ネット・ゲーム依存症対策条例(仮称)(素案)</ref><ref>[https://www.pref.kagawa.lg.jp/content/dir1/dir1_1/dir1_1_1/wr2f3g200122132241.shtml 香川県|香川県ネット・ゲーム依存症対策条例(仮称)素案についてパブリック・コメント(意見公募)を実施します]</ref><ref>[https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/1230928.html 「香川県ゲーム依存症条例」、県民と事業者に限定したパブリック・コメント募集開始 - GAME Watch]</ref><ref>[http://nie.hokkaido-np.co.jp/article/8841/ 子どものゲーム依存防げ*四国新聞 紙面で警鐘、啓発用DVDも配布*健康懸念 香川で条例化へ | 北海道新聞 NIE]</ref><ref>[https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2002/03/news088.html 「ゲームは平日60分まで」はどのようにして決まったのか 香川県「ゲーム規制」条例案、検討委の1人にこれまでの経緯を聞いた - ねとらぼ]</ref><ref>[https://www.pref.kagawa.lg.jp/content/dir8/dir8_11/dir8_11_2/w0gm26200206110220.shtml 香川県|岡山・香川両県議会正副議長意見交換会の開催結果について]</ref><ref>[https://mainichi.jp/articles/20200215/k00/00m/040/150000c 「ゲームは1日60分」香川県議会が全国初の規制条例制定へ 反発も相次ぐ - 毎日新聞]</ref><ref>[https://president.jp/articles/-/33442 「野球選手を目指す」はアリでも、「プロゲーマーを目指す」がダメである理由 ゲームにある「依存性」というリスク | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)]</ref><ref>[https://automaton-media.com/articles/newsjp/20200312-116679/ 香川県のゲーム規制条例案、採決に前進へ。県民からの賛成は86%に | AUTOMATON]</ref><ref>[https://www.j-cast.com/2020/03/13382214.html?p=all 香川ゲーム条例、2000件もの「賛成」はどこから 支持派市議がパブコメ集めも : J-CASTニュース]</ref><ref>[https://www.asahi.com/articles/ASN3F73QKN3FPLXB00D.html 香川ゲーム条例のパブコメ 市議が自作の記入用紙を配布:朝日新聞デジタル]</ref>、3月18日に県議会で賛成多数により可決・成立され、4月1日より施行された<ref>[https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/1241595.html 香川県、「ネット・ゲーム依存症対策条例」を可決。4月1日より施行へ]</ref>。 |
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四国新聞創刊130周年記念事業「キャンペーン |
四国新聞創刊130周年記念事業「キャンペーン 健康は子ども時代から~血液異常・ゲーム依存症対策への取り組み~」で[[2019年]]度の[[日本新聞協会]]賞(経営・業務部門)を受賞した[[四国新聞]]や[[産経新聞]]、[[北海道新聞]]などの[[マスメディア]]が条例に肯定的であり<ref>[https://www.pressnet.or.jp/about/commendation/kyoukai/works.html 新聞協会賞受賞作|新聞協会賞|表彰事業|日本新聞協会について|日本新聞協会]</ref><ref>[https://www.shikoku-np.co.jp/local_news/article/20190906_1.htm 四国新聞に新聞協会賞 子どもの健康改善キャンペーン 「新聞の信頼や価値向上に貢献」 | 四国新聞社]</ref><ref>[https://docs.google.com/spreadsheets/d/1R-is0-AfwSLELZscV1auApltUIx8RNSLv0tzw-Wr_no/edit#gid=0 四国新聞社によるゲーム依存特集記事一覧(LINE NEWS 掲載分) - Google スプレッドシート]</ref><ref>[https://www.sankei.com/column/news/200126/clm2001260003-n1.html 【主張】香川のゲーム条例 子供守るルールは必要だ - 産経ニュース]</ref><ref>[https://www.hokkaido-np.co.jp/article/374157 ゲーム依存:北海道新聞 どうしん電子版]</ref>、ゲーム症障害に対する対策を推進すべきだとして国立病院機構久里浜医療センターの樋口進、[[教育評論家]]の[[尾木直樹]]、[[精神科医]]の[[和田秀樹]]、精神科医の[[岡田尊司]]などが賛成<ref>[https://news.line.me/issue/oa-shikokunews/7fa2c1304e6c ゲーム依存、国際疾病に認定 久里浜医療センター樋口院長に聞く 「香川モデル確立を」 (四国新聞)]</ref><ref>[https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/421278.html 「深刻化する若者のゲーム依存とその対策」(視点・論点) | 視点・論点 | 解説アーカイブス | NHK 解説委員室]</ref><ref>[http://news.line.me/issue/oa-shikokunews/f2f91802b6d1 「ゲーム依存」=識者に聞く 教育評論家 尾木直樹氏 学力が急激に低下 (四国新聞)]</ref><ref>[http://news.line.me/issue/oa-shikokunews/6433b1489d4a 「ゲーム依存」=識者に聞く 精神科医 和田秀樹氏 「接触頻度高く危険」 (四国新聞)]</ref><ref>[https://news.line.me/issue/oa-shikokunews/efe16e8209c6 ほっとけない「ゲーム依存」=精神科医 岡田尊司氏 脳への影響、薬物と同じ 「将来」失う恐れ知って (四国新聞)]</ref>。[[大阪大学]][[非常勤講師]]の[[井出草平]]、実業家の[[小幡和輝]]、[[国際カジノ研究所]]所長[[木曽崇]]、[[エンターテイメント表現の自由の会]]、[[オタク議員集団]]、[[国際ゲーム開発者協会]]、[[佐藤倫子(弁護士)|佐藤倫子]]弁護士などは科学的根拠の薄さから疑問を呈しており<ref>[https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5e40e157c5b6bb0ffc14333a 「科学的根拠やエビデンスはない」香川県のゲーム依存対策条例案に専門家が疑問符 | ハフポスト]</ref><ref>[https://icc-japan.blogspot.com/2020/02/blog-post_10.html コンテンツ文化研究会 / Institute of Contents Culture: 「香川県ネット・ゲーム依存症対策条例を考える」開催御礼]</ref><ref>[https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5dc7e650e4b0fcfb7f67cbb1 1日10時間のゲームが救ってくれた、ある起業家の人生。香川県のゲーム規制条例に思うこと。| ハフポスト]</ref><ref>[http://www.play-graph.com/newmag/20175.php 2017年5月号: PlayGraph:パチンコ業界誌 PLAY GRAPH WEB] - ▼特集 依存問題って何が問題? ●依存者が半減!? 536万人のウソ</ref><ref>[https://blogos.com/article/300310/ 久里浜医療センター院長、樋口進氏の大罪 (1/2)]</ref><ref>[https://news.yahoo.co.jp/byline/takashikiso/20200206-00161937/ 厚労省研究班調査:国内中高生93万人にゲーム依存の疑い?!が報道される前に(木曽崇) - 個人 - Yahoo!ニュース]</ref> |
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<ref>[https://afee.jp/2020/02/05/10318/ 香川県ネット・ゲーム依存症対策条例(仮称)素案への意見 - AFEE エンターテイメント表現の自由の会]</ref><ref>[http://ogino.link/2020/01/8311/ 香川県のネット・ゲーム依存症対策条例素案への意見表明 | おぎの稔(荻野稔) | 大田区議会議員(無所属) 公式サイト]</ref><ref>[http://ogino.link/2020/03/8658/ 香川県のネット・ゲーム依存症対策条例への抗議声明 | おぎの稔(荻野稔) | 大田区議会議員(無所属) 公式サイト]</ref><ref>[https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2002/04/news064.html 香川の「ゲーム依存対策条例」に国際ゲーム開発者協会がパブコメ提出 |
<ref>[https://afee.jp/2020/02/05/10318/ 香川県ネット・ゲーム依存症対策条例(仮称)素案への意見 - AFEE エンターテイメント表現の自由の会]</ref><ref>[http://ogino.link/2020/01/8311/ 香川県のネット・ゲーム依存症対策条例素案への意見表明 | おぎの稔(荻野稔) | 大田区議会議員(無所属) 公式サイト]</ref><ref>[http://ogino.link/2020/03/8658/ 香川県のネット・ゲーム依存症対策条例への抗議声明 | おぎの稔(荻野稔) | 大田区議会議員(無所属) 公式サイト]</ref><ref>[https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2002/04/news064.html 香川の「ゲーム依存対策条例」に国際ゲーム開発者協会がパブコメ提出 「条例案は科学的・合理的な対策になり得ない」 - ねとらぼ]</ref><ref>[https://www.igda.jp/2020/02/03/10740/ 香川県ネット・ゲーム依存症対策条例(仮称)素案についてパブリック・コメントを提出しました – 国際ゲーム開発者協会日本]</ref>。保護者の意見は割れている<ref>[https://hoken-room.jp/money-life/7950 ゲーム規制に関しての意識調査の結果を発表!賛成?反対?]</ref>。[[高松市]]に住む17歳の高校2年生が2020年1月31日、条例の素案に反対する595筆の署名を県議会に提出するなどの活動や<ref>[https://www.asahi.com/articles/ASN103RSYN10PLXB001.html ゲーム条例案、高2が反対署名を提出 全国から595筆:朝日新聞デジタル]</ref>、[[香川県庁]]健康福祉部の職員による問題提起も行われた<ref>[https://times.abema.tv/posts/7042977 現役の香川県職員が告白「県庁内でも“おかしい”という声が出ている」 地元紙や議会が推進“ネット・ゲーム依存症対策”に危機感 | AbemaTIMES]</ref><ref>[https://www.bengo4.com/c_23/n_10929/ 香川県ゲーム規制条例が可決へ 議論は密室、パブコメは議会前日にドタバタ公開 - 弁護士ドットコム]</ref>。 |
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パブリックコメントの募集期間が1ヶ月でなく約2週間と短かく大量に届いたパブリックコメントが成立目前になっても公開されなかったため香川県議会自由民主党議員会(8名)と日本共産党香川県議会議員団(2名)が 「パブリックコメントの結果の公開を求める申入れ」を行った<ref>[https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2003/14/news038.html 香川ゲーム規制条例、検討委に聞く「議員すら見られないパブコメ」のおかしさ |
パブリックコメントの募集期間が1ヶ月でなく約2週間と短かく大量に届いたパブリックコメントが成立目前になっても公開されなかったため香川県議会自由民主党議員会(8名)と日本共産党香川県議会議員団(2名)が 「パブリックコメントの結果の公開を求める申入れ」を行った<ref>[https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2003/14/news038.html 香川ゲーム規制条例、検討委に聞く「議員すら見られないパブコメ」のおかしさ 「400件の反対意見」は県に届かなかったのか - ねとらぼ]</ref><ref>[http://www.ksb.co.jp/newsweb/index/16681 ニュース | KSB瀬戸内海放送] - 「ゲーム依存対策条例」異例のパブリックコメント詳細非公開…委員会メンバーが申し入れ 香川県議会</ref><ref>[https://www.pref.kagawa.lg.jp/content/dir1/dir1_1/dir1_1_1/pty50x200316162057.shtml 香川県|香川県ネット・ゲーム依存症対策条例(仮称)(素案)のパブリック・コメント(意見公募)実施結果]</ref><ref>[https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2003/17/news097.html 香川県、パブコメ詳細を採決前日に公開 ネット・ゲーム規制条例案 (1/3) - ITmedia NEWS]</ref><ref>[https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2003/17/news122.html 香川県「ゲーム規制条例」パブコメ回答まとめ 依存症の調査に1998年のテストを使用 根拠は「あると考える」と“お気持ち回答”連発 - ねとらぼ]</ref><ref>[https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2003/17/news136.html 香川ゲーム規制、パブコメ全文を「採決後」に公開へ しかも「検討委限定・口外不可」―― 「これでは公開と言えない」と議員から怒り - ねとらぼ]</ref>。 |
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== 関連文献 == |
== 関連文献 == |
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*芦崎治 |
*芦崎治 『ネトゲ廃人』 リーダーズノート株式会社 2009年5月1日初版 ISBN 4903722163 |
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*西村本気 『僕の見たネトゲ廃神』 リーダーズノート株式会社 2010年1月29日初版 ISBN 4903722171 |
*西村本気 『僕の見たネトゲ廃神』 リーダーズノート株式会社 2010年1月29日初版 ISBN 4903722171 |
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*樋口進『ネット依存症』PHP研究所 |
*樋口進『ネット依存症』PHP研究所 2013年11月16日初版 ISBN 4569814980 |
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*樋口進『ネット依存症のことがよくわかる本』 2013年6月11日初版 ISBN 4062597756 |
*樋口進『ネット依存症のことがよくわかる本』 2013年6月11日初版 ISBN 4062597756 |
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*樋口進『スマホゲーム依存症』 2018年1月5日初版 ISBN 4862573126 |
*樋口進『スマホゲーム依存症』 2018年1月5日初版 ISBN 4862573126 |
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|author= 総務省情報通信政策研究所 |
|author= 総務省情報通信政策研究所 |
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|year=2010 |
|year=2010 |
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|title= 青少年のインターネット利用と依存傾向に関する調査 |
|title= 青少年のインターネット利用と依存傾向に関する調査 調査結果報告書 |
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|pages=1-49 |
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|url=http://www.soumu.go.jp/iicp/chousakenkyu/data/research/survey/telecom/2013/internet-addiction.pdf |
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* {{Cite journal|和書 |
* {{Cite journal|和書 |
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|author= 大野志郎、小室広佐子、橋元良明 |
|author= 大野志郎、小室広佐子、橋元良明、小笠原盛浩、堀川祐介 |
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|year=2011 |
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|title= ネット依存の若者たち、21人インタビュー調査 |
|title= ネット依存の若者たち、21人インタビュー調査 |
2020年3月19日 (木) 06:22時点における版
ゲーム依存症(ゲームいそんしょう、ゲームいぞんしょう)またはゲーム症/ゲーム障害(ゲームしょう/ゲームしょうがい、Gaming disorder)とは、普段の生活が破綻するほどの、持続的かつ反復的なゲームへののめり込みを指す[1]。
2011年7月にネット依存治療研究部門(TIAR)を開設した独立行政法人国立病院機構久里浜医療センターの樋口進はゲーム障害等への研究費の拡大を提言しWHO(世界保健機関)のMental Health and Substance Abuse (MSD)部門に所属していたen:Vladimir Poznyakに直談判し3回の会議を開催、国際連合安全保障理事会常任理事国のアメリカ合衆国の反対なども有ったが事務局長のテドロス・アダノムに世界の約 80 の学会から収載支持の手紙を送る等のロビー活動を経てICD-11の草稿にゲーム依存(gaming disorder)が収載[2][3][4][5]。世界保健機関が2018年に6月18日に公表[6][7][8][9]した ICD-11(国際疾病分類 第11版)では「物質使用症(障害)群または嗜癖行動症(障害)群 - 嗜癖行動症(障害)群」および「衝動制御症群」カテゴリにおいて「ゲーム症(障害)」が採用された[10][11]。
ICD-11における「ゲーム」とはデジタルゲームまたはビデオゲームを指し、インターネットを使用したオンラインによるものも、オフラインによるものも含まれる[10]。
ネット上で不特定多数の者とプレイできるオンラインゲームに関しては、「インターネットゲーム障害」としてアメリカ精神医学会(APA)のDSM-5(2013年)ですでに記述されている。 ただしこの「インターネットゲーム障害」は「今後の研究のための病態」であり、公式の精神疾患として採用するためには証拠が不十分と判定されたもので、今後の研究が推奨される病態として基準が示されたものである[12]。
なお、本記事では、日本精神神経学会によるICD-11新病名案草案[13] に基づき、Gaming disorderを「ゲーム症(障害)」と表記する。
名称
一般的には「ゲーム依存(ゲームいそん、ゲームいぞん)」という語が浸透しており、よく使われているようであるが、専門的には「依存(Dependence)」ではなく「嗜癖(Addiction)」を用いるのが適切である。
ゲームに過度に依存することを俗に「ゲーム中毒(ゲームちゅうどく)」と呼ぶ場合があるが、精神医学的には「中毒(Intoxication)」とは物質(アルコール、カフェイン、大麻、幻覚薬、オピオイドなど)摂取後に生じる可逆的な物質特異的症候群を指すため、この用語は適切ではない[14]。
ICD(WHO)による分類
WHO(世界保健機関)による分類で、世界的に使用されているICD-10(国際疾病分類 第10版)では、ゲーム依存症(嗜癖)についての記述はない[15]。
2018年6月18日に公表されたICD-11では「物質使用症(障害)群または嗜癖行動症(障害)群(Disorders due to substance use or addictive behaviours)- 嗜癖行動症(障害)群(Disorders due to addictive behaviours)」カテゴリおよび「衝動制御症群(Impulse control disorders)」において「ゲーム症(障害)(Gaming disorder)」が採用された[10]。
ICD-11には「ゲーム症(障害) Gaming disorder」の下位分類として以下の3つが記述されている[10]。
- 「ゲーム症(障害)、主にオンライン(Gaming disorder, predominantly online)」
- 「ゲーム症(障害)、主にオフライン(Gaming disorder, predominantly offline)」
- 「ゲーム症(障害)、特定不能(Gaming disorder, unspecified)」
ICD-11の記述
記述(Description)
ゲーム症(障害)は、持続的または反復的なゲーム行動(「デジタルゲーム」または「ビデオゲーム」、それはオンラインすなわちインターネット上、またはオフラインかもしれない)の様式(パターン)によって特徴づけられる。
- ゲームをすることに対する制御の障害(例:開始、頻度、強度、持続時間、終了、状況)。
- ゲームに没頭することへの優先順位が高まり、他の生活上の利益や日常の活動よりもゲームをすることが優先される。
- 否定的な(マイナスの)結果が生じているにもかかわらず、ゲームの使用が持続、またはエスカレートする。
その行動様式は、個人的、家庭的、社会的、学業的、職業的または他の重要な機能領域において著しい障害をもたらすほど十分に重篤なものである。
ゲーム行動の様式は、持続的または一時的そして反復的かもしれない。
ゲーム行動および他の特徴は、診断するために通常少なくとも12ヶ月の間にわたって明らかである。しかし、すべての診断要件が満たされ症状が重度であれば、必要な期間は短縮するかもしれない。
除外
- 危険なゲーム行動(Hazardous gaming)
- 双極症 I 型 <双極 I 型障害>(Bipolar type I disorder)
- 双極症 II 型 <双極 II 型障害>(Bipolar type II disorder)
除外診断に挙げられている危険なゲーム行動(Hazardous gaming)とは、オンラインまたはオフラインのいずれかのゲーム行動の様式を指し、個人または周囲の他人に有害な身体的または精神的健康影響のリスクを相当に増加させるもので、リスクの増加は、ゲームの頻度、これらの活動に費やされた時間の長さ、他の活動や優先順位の無視、ゲームやその文脈に関連する危険な行動、ゲームの悪影響、またはこれらの組み合わせである。ゲーム行動の様式は、個人や他の人への危害の増加の危険性に対する認識にもかかわらず、しばしば持続する[16][17][18][19]。
ICD-11「嗜癖行動症(障害)」
ICD-11には嗜癖行動症(障害)(Disorders due to addictive behaviours)カテゴリに以下の4つが分類されている[10]。
- 「ギャンブル症(障害)(Gambling disorder)」
- 「ゲーム症(障害)(Gaming disorder)」
- 「嗜癖行動症(障害)、他の特定される(Other specified disorders due to addictive behaviours)」
- 「嗜癖行動症(障害)、特定不能(Disorders due to addictive behaviours, unspecified)」
ゲーム症(障害)オンラインQ&A
ゲーム症(障害)とは何ですか?
ゲーム症(障害)は、国際疾病分類 第11版(ICD-11) 改定草案で、ゲームをすることに対する制御の障害によって特徴づけられるゲーム行動の様式(「デジタルゲーム」または「ビデオゲーム」)として定義されており、他の趣味や日常的な活動よりもゲームに没頭することへの優先順位が高まり、他の活動よりもゲームをすることが優先されます。 そして否定的な(マイナスの)結果が生じているにもかかわらず、ゲームの使用が持続、またはエスカレートします。 ゲーム症(障害)が診断されるためには、その行動様式が、個人的、家庭的、社会的、学業的、職業的または他の重要な機能領域において著しい障害をもたらすほど重大でなければならず、通常少なくとも12ヶ月間にわたって明らかです。
国際疾病分類とは何ですか?国際疾病分類(ICD)は、世界的な健康動向と統計の識別の基礎であり、病気や健康状態を報告するための国際基準です。これは、世界中の医療従事者が条件を診断するために、また研究者が条件を分類するために使用されます。 ICDに疾患を含めることは、国が公衆衛生戦略を計画し、疾患の傾向を監視する際に考慮する事項です。 WHOはICDの更新に取り組んでいます。国際疾病分類(ICD-11)の第11回改訂版は、2018年中頃に公開予定です。
なぜICD-11にゲーム症(障害)が含まれているのですか?ICD-11にゲーム症(障害)を含める決定は、入手可能な証拠のレビューに基づいており、ICD-11開発過程でWHOが行った技術協議のプロセスに関与した様々な学問分野および地域の専門家の合意を反映しています。 ICD-11にゲーム症(障害)を含めることは、世界の多くの地域でゲーム症(障害)の特徴と同じ健康状態の人々のための治療プログラムの開発に続き、医療従事者のリスクへの関心が高まる結果となり、したがって予防および治療に関連します。
ゲームに参加するすべての人々は、ゲーム症(障害)を開発することに心配する必要がありますか?研究によれば、ゲーム症(障害)は、デジタルゲームやビデオゲームの活動に携わる人のほんの一部にしか影響しません。しかし、ゲームに参加する人は、ゲーム活動に費やす時間、特に他の日々の活動を除外するときに、ゲームの振る舞いのパターンに起因する彼らの肉体的または心理的な健康や社会的機能の変化に注意を払う必要があります。
DSM-5(APA)による分類
アメリカ精神医学会(APA)が出版し、世界的に使用されている診断基準「DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル 第5版(2013年)」では、第 III 部「新しい尺度とモデル」の第4章「今後の研究のための病態(Conditions for Further Study)」で「インターネットゲーム障害(Internet Gaming Disorder)」が取り上げられており、この障害は“ 明らかな公衆衛生上の重要性をもつ ” とされている[1]。
以下に提案された基準案を示す。この基準案は、公式の精神疾患診断として採用するための証拠が不十分であると判定されたもので、臨床において用いるためのものではない点に注意が必要である。
インターネットゲーム障害の基準案
臨床的に意味のある機能障害や苦痛を引き起こす持続的かつ反復的な、しばしば他のプレイヤーとともにゲームをするためのインターネットの使用で、以下の5つ(またはそれ以上)が、12カ月の期間内のどこかで起こることによって示される。
- インターネットゲームへのとらわれ(過去のゲームに関する活動のことを考えるか、次のゲームを楽しみに待つ;インターネットゲームが日々の生活の中での主要な活動になる)注:この障害は、ギャンブル障害に含まれるインターネットギャンブルとは異なる。
- インターネットゲームが取り去られた際の離脱症状(これらの症状は、典型的には、いらいら、不安、または悲しさによって特徴づけられるが、薬理学的な離脱の生理学的徴候はない)
- 耐性、すなわちインターネットゲームに費やす時間が増大していくことの必要性
- インターネットゲームにかかわることを制御する試みの不成功があること
- インターネットゲームの結果として生じる、インターネットゲーム以外の過去の趣味や娯楽への興味の喪失
- 心理社会的な問題を知っているにもかかわらず、過度にインターネットゲームの使用を続ける
- 家族、治療者、または他者に対して、インターネットゲームの使用の程度について嘘をついたことがある
- 否定的な気分(例:無力感、罪責感、不安)を避けるため、あるいは和らげるためにインターネットゲームを使用する
- インターネットゲームへの参加のために、大事な交友関係、仕事、教育や雇用の機会を危うくした、また失ったことがある
注:この障害には、ギャンブルではないインターネットゲームのみが含まれる。ビジネスあるいは専門領域に関する必要性のある活動のためのインターネット使用は含まれないし、他の娯楽的あるいは社会的なインターネット使用を含めることを意図したものではない。同様に、性的なインターネットサイトは除外される。
- ▶現在の重症度を特定せよ
インターネットゲーム障害は、普段の活動の破綻の程度により、軽度、中等度、または重度とされうる。重症度の低い人は症状の数が少なく、生活上の破綻も少ないかもしれない。重度のインターネットゲーム障害をもつ人は、より多くの時間をコンピュータ上で過ごすであろうし、よりひどく、交友関係や、職歴もしくは学業面での機会を失うであろう。
疫学
平井大祐、葛西真記子らオンラインゲーム調査研究所による2005年の研究によれば、en:Type A and Type B personality theoryにおけるType A行動パターンは潜在的不登校・ひきこもりと負の相関が見られるが、依存が起こることで,正の相関となることが明らかとなった[21][22]。
高雄醫學大學附設醫院の柯志鴻精神科医による2009年の神経科学研究によれば、オンラインゲーム中毒におけるゲーム衝動/渇望と物質依存の渇望が同じ神経メカニズムを共有している可能性があることを示唆[23][24][25][26][27]。
東洋英和女学院大学国際社会学部の小寺敦之准教授が2014年に行った「インターネット依存」や「携帯電話依存」についての実証的研究を行った論文53編を抽出したメタ分析で、DSM-IVの転用によるYoung(1996, 1998)の尺度基盤、自由回答から作られた項目による尺度という独自性、サンプルや因果関係の仮定に偏りがあることなど問題点があり概念検討は不充分な状況と考えられる[28]。
東北大学加齢医学研究所・認知機能発達(公文教育研究会)寄附研究部門の川島隆太教授による2016年、2018年の研究で発達期の小児の頻繁ななゲーム、インターネット習慣には一層の注意が必要であることが示唆されている[29][30][31]。
DSM-5「インターネットゲーム障害(Internet Gaming Disorder)」の「有病率」の項目には、正確な有病率は不明としつつも、アジア諸国および12〜20歳の青年で最も高いと書かれている[1]。
厚生労働科学研究費補助金を活用した研究事業によると2008年にネット依存傾向のある成人は推計270万人[32]。2011年7月に久里浜医療センターがネット依存治療研究部門(TIAR)を開設、社会的な認知度の低さから反響は少なかったが4カ月後インターネット掲示板「2ちゃんねる」に外来の紹介とen:Kimberly Young(1998年)[33]のインターネット依存度テスト[34]が掲載されると診察希望者が急増[35]。2012年に中高生で推計52万人2012年に中高生で推計52万人、[36]、2013年に成人のネット依存が国内で推計421万人[37][38]。2018年8月には2017年度に行った調査を基にネット依存が疑われる中高生は全国で推計93万人に上り5年間でほぼ倍増と発表[39][40][41]。
三原聡子、樋口進ら独立行政法人国立病院機構久里浜医療センターによる2017年の研究[42]によれば、2016年5月時点でのインターネットゲーム障害の推計有病率は0.7〜27.5%である。
治療として合併の多い発達障害に配慮しつつデジタルデトックスを目的としたカウンセリング、運動、認知行動療法、グループミーティング、入院やキャンプなどのプログラムを開発。医療保険の適用やギャンブル等依存症対策基本法に基づきフィンランドで開発が進められているギャンブル依存症の治療に用いるオピオイド受容体拮抗薬(en:Nalmefeneなど)をゲーム障害に転用するための治験などを提言している[43][44][45][46]。
政治
大韓民国
2011年に女性家族部などの主導により青少年保護法改正(シンデレラ法)によりシャットダウン制度が実施され、0:00~6:00までの深夜時間に満16歳未満の青少年は、オンラインゲームをすることができなくなった[47]。
文化体育観光部の予算で韓国コンテンツ振興院が韓国行政学会に発注した初の行政主導の研究により2017年12月11に発表された「청소년 게임이용시간 제한제도 개선방안 연구」(青少年のゲーム利用時間制限制度の改善方案研究)によると。シャットダウン法による青少年の深夜のゲーム利用時間減少、睡眠時間確保、没入防止効果は無く。住民登録番号の盗用、青少年利用不可対象ゲームの利用などの副作用が発生[48][49]。2011年以降、オンラインゲーム市場の景気外的要因に起因する萎縮規模は2012〜2015年の4年間で2兆7932億ウォンと推定した[50][51]。
日本
2014年度から文部科学省の委託を受け青少年教育施設を活用したネット依存対策推進事業を活用した活動を地方公共団体や国立青少年教育振興機構などが実施している[52][53][54][55]。WHO(世界保健機関)による新病名発表を受けて厚生労働省や香川県もゲーム依存対策の予算を発表、香川県は議員立法で2020年1月10日ネット・ゲーム依存症対策条例案を作成、3月18日に県議会で可決・成立され、4月1日より施行された[56]。厚生労働省は2020年2月6日にゲーム依存症対策関係者連絡会議を設置[57][58][59][60][61][62][63][64][65][66]。国立病院機構久里浜医療センターは厚生労働省補助事業としてゲーム依存症に関する初の調査研究事業を調査実施機関一般社団法人新情報センターに依頼し2019年の1月から3月にかけて行った。久里浜医療センターのネット依存治療研究部門に所属する精神保健福祉士前園真毅は北九州市立大学で開催されたジャパンマックの北九州マック主催の講演会でゲーム依存について講演[67][68][69] [70][71][72][73][74]。大阪市長の松井一郎は産経新聞の質問に対して条例するのであれば根拠となる事実確認、事態検証が必要と回答[75][76]。秋田県大館市教育委員会は2020年2月にネット・ゲーム依存症対策条例案の素案をまとめ6月定例会に提案する予定[77]。静岡県教育委員会は2019年度に行った中学生、高校生のインターネット依存のスクリーニングテストに引き続き、2020年6月頃小学生の状況を調べるため約1000人を対象にしたスクリーニングテストを実施。ゲーム障害・ネット依存回復支援プログラムも実施する[78][79][80]。
高橋名人は2020年1月22日に自らの有名な標語である「ゲームは1日1時間」について、1985年当時とは時代背景が異なっており1時間という数字に根拠はない事から条例による規制で縛るまでの事では無いと表明[81][82][83]。
コンピュータエンターテインメント協会、日本オンラインゲーム協会、モバイル・コンテンツ・フォーラム、日本eスポーツ連合はWHOの採用を受け「4団体合同検討会」を設置[84][85][86][87][88][89]。ガイダンスを示すと共に、お茶の水女子大学の坂元章を委員長とする外部有識者による研究会尺度調査、全国調査を行い2020年度中には結果が出る予定[90][91][92]。
新型コロナウイルスによる一斉休校が実施されインターネット上で各種のコンテンツ無料公開などの動きに対して[93][94][95][96][97]。久里浜医療センターの中山秀紀精神科医長は依存のリスクが高まっているとして香川県の条例を規制という外堀を作ることでゲームやスマートフォン依存症という本丸に到達するのを防げると評価[98][99]、参議院議員の音喜多駿などはeラーニングによる遠隔授業活用の動きにも水が刺されると提言[100][101]。
参議院議員の音喜多駿が提出した質問主意書の「ネット・ゲーム依存症対策に関する質問主意書」に対する第4次安倍内閣 (第2次改造)の答弁書には、地方公共団体の区域外についても個別具体的に判断されるものであり対象になる事があり得る、ゲーム時間の制限に係る有効性及び科学的根拠は承知していないとの回答があった[102][103]。文部科学省が作成中のパンフレット「行動嗜癖を知っていますか? ギャンブル等やゲームにのめり込まないために」でギャンブル/ゲーム障害が併記されている事を参議院議員の藤末健三がマンガ・アニメ・ゲームに関する議員連盟で指摘、参議院議員の山田太郎が文部科学省と厚生労働省を同席したレクチャーでICDは疾病及び関連保健問題の国際統計分類方であって社会保障審議会の統計分科会疾病、傷害及び死因分類専門委員会において和訳及び社会保障審議会において病気認定がなされていない事を確認しあい掲載を取り下げた[104][105][106][107][108]。
オンラインゲーム依存症
コンピュータネットワーク(インターネット)へと依存し、会社・学校などに行けなくなったインターネット依存症、ことにテレビゲームの中でもネットゲームに熱中するあまり、これらゲームに過剰な依存状態を示す人間が存在する[要出典]。 このようなオンラインゲーム依存者を俗に「ネトゲ廃人(ネトゲはいじん)」と呼ぶ場合がある。
月額課金の作品では、数千時間もの膨大な所要時間で何年も課金が必要となる設定となっている場合がある[要出典]。この膨大な所要時間により、通常の(オフラインの)ゲームでは生じないオンラインゲーム依存症とも呼べる問題が各国で発生している[要出典]。
中国、タイ、ベトナムではプレイ時間が規制されており、韓国でも規制の動きがある。韓国や中国では、10代や20代の人間が寝食を忘れてゲームに熱中し過労死してしまうという事態も発生している[要出典]。これに関しては中国国内でも社会問題化しており、2006年7月には国家主導によるオンラインゲーム依存症防止プログラムが導入されることが報じられている[109]。
日本でも2020年1月に香川県議会が18歳未満の子供のスマートフォンやゲーム機の使用を平日は1日60分、休日は90分以内とし、事業者に対し性的描写や暴力描写を自主規制することを求める「ネット・ゲーム依存症対策条例」の制定を検討していることが発表された[110][111][112]。2019年6月27日に結成された香川県議会ネット・ゲーム依存症対策議員連盟の会長で、2019年9月19日に開催された香川県議会ネット・ゲーム依存症対策に関する条例検討委員会の議長に就任した自由民主党香川県政会の大山一郎が、森昭雄のゲーム脳理論に基づき条例の制定を推進し、eスポーツに慎重な政策を求める国や他の地方自治体への提言を行い、2020年1月23日より2月6日までの日程でパブリックコメントを募集(県民2613人、賛成2268人、反対333人。事業者73、賛成1、反対68)した後[113][114][115][116][117][118][119][120][121][122][123][124][125][126][127][128][129][130]、3月18日に県議会で賛成多数により可決・成立され、4月1日より施行された[131]。
四国新聞創刊130周年記念事業「キャンペーン 健康は子ども時代から~血液異常・ゲーム依存症対策への取り組み~」で2019年度の日本新聞協会賞(経営・業務部門)を受賞した四国新聞や産経新聞、北海道新聞などのマスメディアが条例に肯定的であり[132][133][134][135][136]、ゲーム症障害に対する対策を推進すべきだとして国立病院機構久里浜医療センターの樋口進、教育評論家の尾木直樹、精神科医の和田秀樹、精神科医の岡田尊司などが賛成[137][138][139][140][141]。大阪大学非常勤講師の井出草平、実業家の小幡和輝、国際カジノ研究所所長木曽崇、エンターテイメント表現の自由の会、オタク議員集団、国際ゲーム開発者協会、佐藤倫子弁護士などは科学的根拠の薄さから疑問を呈しており[142][143][144][145][146][147] [148][149][150][151][152]。保護者の意見は割れている[153]。高松市に住む17歳の高校2年生が2020年1月31日、条例の素案に反対する595筆の署名を県議会に提出するなどの活動や[154]、香川県庁健康福祉部の職員による問題提起も行われた[155][156]。
パブリックコメントの募集期間が1ヶ月でなく約2週間と短かく大量に届いたパブリックコメントが成立目前になっても公開されなかったため香川県議会自由民主党議員会(8名)と日本共産党香川県議会議員団(2名)が 「パブリックコメントの結果の公開を求める申入れ」を行った[157][158][159][160][161][162]。
一部の事業者では、18歳未満の青少年によるサービスの利用を禁止または制限する自主規制を導入しており、例えば「DMMオンラインゲーム」では入会時の年齢確認を実施し、18歳未満者のサービス利用を完全に拒否している[163]。
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- ^ 「疾病、傷害及び死因の統計分類」|厚生労働省
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- ^ 「ゲームは1日60分」香川県議会が全国初の規制条例制定へ 反発も相次ぐ - 毎日新聞
- ^ 「野球選手を目指す」はアリでも、「プロゲーマーを目指す」がダメである理由 ゲームにある「依存性」というリスク | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
- ^ 香川県のゲーム規制条例案、採決に前進へ。県民からの賛成は86%に | AUTOMATON
- ^ 香川ゲーム条例、2000件もの「賛成」はどこから 支持派市議がパブコメ集めも : J-CASTニュース
- ^ 香川ゲーム条例のパブコメ 市議が自作の記入用紙を配布:朝日新聞デジタル
- ^ 香川県、「ネット・ゲーム依存症対策条例」を可決。4月1日より施行へ
- ^ 新聞協会賞受賞作|新聞協会賞|表彰事業|日本新聞協会について|日本新聞協会
- ^ 四国新聞に新聞協会賞 子どもの健康改善キャンペーン 「新聞の信頼や価値向上に貢献」 | 四国新聞社
- ^ 四国新聞社によるゲーム依存特集記事一覧(LINE NEWS 掲載分) - Google スプレッドシート
- ^ 【主張】香川のゲーム条例 子供守るルールは必要だ - 産経ニュース
- ^ ゲーム依存:北海道新聞 どうしん電子版
- ^ ゲーム依存、国際疾病に認定 久里浜医療センター樋口院長に聞く 「香川モデル確立を」 (四国新聞)
- ^ 「深刻化する若者のゲーム依存とその対策」(視点・論点) | 視点・論点 | 解説アーカイブス | NHK 解説委員室
- ^ 「ゲーム依存」=識者に聞く 教育評論家 尾木直樹氏 学力が急激に低下 (四国新聞)
- ^ 「ゲーム依存」=識者に聞く 精神科医 和田秀樹氏 「接触頻度高く危険」 (四国新聞)
- ^ ほっとけない「ゲーム依存」=精神科医 岡田尊司氏 脳への影響、薬物と同じ 「将来」失う恐れ知って (四国新聞)
- ^ 「科学的根拠やエビデンスはない」香川県のゲーム依存対策条例案に専門家が疑問符 | ハフポスト
- ^ コンテンツ文化研究会 / Institute of Contents Culture: 「香川県ネット・ゲーム依存症対策条例を考える」開催御礼
- ^ 1日10時間のゲームが救ってくれた、ある起業家の人生。香川県のゲーム規制条例に思うこと。| ハフポスト
- ^ 2017年5月号: PlayGraph:パチンコ業界誌 PLAY GRAPH WEB - ▼特集 依存問題って何が問題? ●依存者が半減!? 536万人のウソ
- ^ 久里浜医療センター院長、樋口進氏の大罪 (1/2)
- ^ 厚労省研究班調査:国内中高生93万人にゲーム依存の疑い?!が報道される前に(木曽崇) - 個人 - Yahoo!ニュース
- ^ 香川県ネット・ゲーム依存症対策条例(仮称)素案への意見 - AFEE エンターテイメント表現の自由の会
- ^ 香川県のネット・ゲーム依存症対策条例素案への意見表明 | おぎの稔(荻野稔) | 大田区議会議員(無所属) 公式サイト
- ^ 香川県のネット・ゲーム依存症対策条例への抗議声明 | おぎの稔(荻野稔) | 大田区議会議員(無所属) 公式サイト
- ^ 香川の「ゲーム依存対策条例」に国際ゲーム開発者協会がパブコメ提出 「条例案は科学的・合理的な対策になり得ない」 - ねとらぼ
- ^ 香川県ネット・ゲーム依存症対策条例(仮称)素案についてパブリック・コメントを提出しました – 国際ゲーム開発者協会日本
- ^ ゲーム規制に関しての意識調査の結果を発表!賛成?反対?
- ^ ゲーム条例案、高2が反対署名を提出 全国から595筆:朝日新聞デジタル
- ^ 現役の香川県職員が告白「県庁内でも“おかしい”という声が出ている」 地元紙や議会が推進“ネット・ゲーム依存症対策”に危機感 | AbemaTIMES
- ^ 香川県ゲーム規制条例が可決へ 議論は密室、パブコメは議会前日にドタバタ公開 - 弁護士ドットコム
- ^ 香川ゲーム規制条例、検討委に聞く「議員すら見られないパブコメ」のおかしさ 「400件の反対意見」は県に届かなかったのか - ねとらぼ
- ^ ニュース | KSB瀬戸内海放送 - 「ゲーム依存対策条例」異例のパブリックコメント詳細非公開…委員会メンバーが申し入れ 香川県議会
- ^ 香川県|香川県ネット・ゲーム依存症対策条例(仮称)(素案)のパブリック・コメント(意見公募)実施結果
- ^ 香川県、パブコメ詳細を採決前日に公開 ネット・ゲーム規制条例案 (1/3) - ITmedia NEWS
- ^ 香川県「ゲーム規制条例」パブコメ回答まとめ 依存症の調査に1998年のテストを使用 根拠は「あると考える」と“お気持ち回答”連発 - ねとらぼ
- ^ 香川ゲーム規制、パブコメ全文を「採決後」に公開へ しかも「検討委限定・口外不可」―― 「これでは公開と言えない」と議員から怒り - ねとらぼ
- ^ なぜ、18歳未満だとDMM GAMESのプロフィール登録ができないのですか? DMM GAMES DMMヘルプ
関連文献
- 芦崎治 『ネトゲ廃人』 リーダーズノート株式会社 2009年5月1日初版 ISBN 4903722163
- 西村本気 『僕の見たネトゲ廃神』 リーダーズノート株式会社 2010年1月29日初版 ISBN 4903722171
- 樋口進『ネット依存症』PHP研究所 2013年11月16日初版 ISBN 4569814980
- 樋口進『ネット依存症のことがよくわかる本』 2013年6月11日初版 ISBN 4062597756
- 樋口進『スマホゲーム依存症』 2018年1月5日初版 ISBN 4862573126
- 総務省情報通信政策研究所「青少年のインターネット利用と依存傾向に関する調査 調査結果報告書」(PDF)2010年、2014年5月29日閲覧。
- 大野志郎、小室広佐子、橋元良明、小笠原盛浩、堀川祐介「ネット依存の若者たち、21人インタビュー調査」『東京大学大学院情報学環情報学研究. 調査研究編』第27巻、東京大学大学院情報学環、2011年、101-139頁。
- 河島茂生「ネットゲーム依存に関するオートポイエーシス論的考察」『聖学院大学論叢』第25巻第2号、聖学院大学、2013年、1-15頁。