岡田尊司
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岡田 尊司(おかだ たかし、1960年 - )は、精神科医、小説家、著作家。香川県出身、東京大学哲学科中退・京都大学医学部卒業・京都大学大学院医学研究科修了。京都大学高次脳科学講座神経生物学教室、脳病態生理学講座精神医学教室に所属した後、京都医療少年院に勤務する。医学博士。
小説家でもあり「小笠原 慧」(おがさわら けい)、または「小笠原 あむ」のペンネームを使用している。
目次 |
[編集] 精神科医・岡田尊司とその著作
その臨床経験を反映して、パーソナリティや発達の問題に対する関心が深く、2004年、「人格障害の時代」「パーソナリティ障害」を相次いで刊行後、パーソナリティ障害や現代社会が抱える自己愛性をテーマにした著作を次々と出版している。岡田がその中でもっとも重視しているのは、親子関係であり、社会の自己愛性である。「誇大自己症候群」や「自己愛型社会」は、その系譜である。また、医療少年院での臨床体験を綴った「悲しみの子どもたち」、メディアの影響を論じた問題作「脳内汚染」、社会的知性を扱った「社会脳」、社会的スキルをテーマとした「SQテスト」などを発表している。
[編集] 小説家・小笠原慧とその作品
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1999年に「ヴィクティム」で横溝正史ミステリ大賞奨励賞を受賞(「小笠原あむ」名義)。翌2000年に「DZ」(角川書店)で同賞の大賞を受賞する。その後、2002年に「手のひらの蝶」(同)、2004年に「サバイバー・ミッション」(文藝春秋)を発表。
作品の内容は猟奇殺人を扱ったものが多いが、純粋なミステリではなくSF・オカルト的な要素を含む作風が特徴。特に「手のひらの蝶」は少年犯罪をテーマにしているが、専門家の見地よりも「外的要因により子供が狂わされている」という作者の思いが先立つ内容となっており、これが後年の「脳内汚染」へと繋がっているのではないかという指摘もある。
[編集] 作品リスト
- DZ(ディーズィー) (角川書店、2000年5月/角川文庫、2003年5月) - 第20回横溝正史ミステリ大賞受賞
- 手のひらの蝶 (角川書店、2002年11月/角川文庫、2005年8月)
- サバイバー・ミッション (文藝春秋、2004年10月/文春文庫、2007年5月)
- 風の音が聞こえませんか (角川書店、2007年9月)
- タロットの迷宮 (文藝春秋、2009年3月)
- 死夢(シニユメ) (角川書店、2009年3月)
[編集] 脳内汚染
2005年、岡田尊司の名義で文藝春秋より「脳内汚染」を刊行する。本書は小説ではなく、コンピュータゲームやインターネットにより子供の脳が汚染されていると言う専門家の見地から警鐘を鳴らす内容であり、多くの子供の親や教育関係者より共感を得た。しかし、その内容は実質的に森昭雄「ゲーム脳の恐怖」(NHK出版・2002年)の焼き直しに過ぎないとの指摘もなされている(但し「脳内汚染」の参考図書には「ゲーム脳の恐怖」は挙げられていない)。
本書の刊行直後は既にゲーム脳に対する反論が医学的見地からも数多く為されていたこともあり、ゲームやネットの関係者の間では「二番煎じ」と言う見方が少なくなかったが、毎日新聞・2006年1月15日付に掲載された書評でフランス文学者・鹿島茂が本書を絶賛したことを契機に警察官僚や地方自治体の首長に多数の賛同者を獲得し、特に警察庁生活安全局長・東京都副知事を歴任した竹花豊(現・東京都教育委員)と埼玉県知事・上田清司の2名が岡田の説を積極的に支持する見解を表明している。
なお、日本神経科学学会の会長であり、大阪大学名誉教授である津本忠治は、本書やよく似た理論である「ゲーム脳の恐怖」のような脳神経を扱った本に対し、「こういった本は神経学に対する信頼を損なうことになる。今までは放置の姿勢だったが、これからは間違いを正すべく努力したい」と学会の会報「神経科学ニュース」や雑誌のインタビューで表明した。
[編集] 著書
- 『人格障害の時代』(平凡社、2004年6月)
- 『パーソナリティ障害 - いかに接し、どう克服するか』(PHP研究所、2004年6月)
- 『悲しみの子どもたち - 罪と病を背負って』(集英社、2005年5月)
- 『自己愛型社会 - ナルシスの時代の終焉』(平凡社、2005年5月)
- 『誇大自己症候群』(筑摩書房、2005年9月)
- 『子どもの「心の病」を知る - 児童期・青年期とどう向き合うか』(文藝春秋、2005年9月)
- 『脳内汚染』(文藝春秋、2005年12月)
- 『パーソナリティ障害がわかる本 - 「障害」を「個性」に変えるために』(法研、2006年5月)
- 『脳内汚染からの脱出』(文藝春秋、2007年5月)
- 『社会脳』(PHP研究所、2007年8月)
- 『SQテスト』(PHP研究所、2007年12月)


