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強[[酸性]]の[[地下水]]や強酸性の[[源泉]]による強酸性の水質が特徴の酸川の水が[[長瀬川 (福島県)|長瀬川]]を通じて流入<ref name="猪苗代湖のページ">[http://www.city.aizuwakamatsu.fukushima.jp/docs/2012092800046/ 会津若松市 猪苗代湖のページ]</ref><ref>黒澤幸二、中村玄正、高橋幸彦 ほか、[https://www.jstage.jst.go.jp/article/proes1992/34/0/34_0_111/_article/-char/ja/ 猪苗代湖の水質に及ぼす酸性河川長瀬川の水質および底質特性] 環境工学研究論文集 Vol.34 (1997) P.111-120, {{DOI|10.11532/proes1992.34.111}}</ref>するため、特に流入部を中心に、湖水は酸性を示す<ref name="地名大系p42">日本歴史地名大系7 (1993), p.42.</ref>。これにより[[プランクトン]]が少ない<ref name="地名大系p42" />。また、[[鉄]][[イオン]]や[[アルミニウム]]イオンの濃度が高く、酸性の流入水と中和する過程で[[有機物]]や[[リン]]が凝集して沈殿する<ref>藤田豊、中村玄正、[https://www.jstage.jst.go.jp/article/jswe/30/4/30_4_197/_article/-char/ja/ 【原著論文】猪苗代湖の水質保全に寄与する酸性河川長瀬川の凝集塊によるリン除去効果] 水環境学会誌 Vol.30 (2007) No.4 P.197-203, {{DOI|10.2965/jswe.30.197}}</ref>ため、水中の有機物の量を示す[[化学的酸素要求量|COD]]は0.5[[ミリグラム|mg]]/[[リットル|L]](2004年現在)と日本でもっとも少ない湖であり、4年連続で湖沼の中で水質日本一になっている。 |
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しかし、近年、流入する酸性水の量や質の変化、生活系や産業・農業系排水の流入等の要因によって湖水が[[中性]]化する傾向<ref name="猪苗代湖のページ" />があり、今後中性化が進行すると有機物を沈殿させる作用が働かなくなったり、湖底に沈殿していた物質が溶出したりして水質が急激に変化する可能性がある。 |
しかし、近年、流入する酸性水の量や質の変化、生活系や産業・農業系排水の流入等の要因によって湖水が[[中性]]化する傾向<ref name="猪苗代湖のページ" />があり、今後中性化が進行すると有機物を沈殿させる作用が働かなくなったり、湖底に沈殿していた物質が溶出したりして水質が急激に変化する可能性がある。 |
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[[2002年]]、福島県では、猪苗代湖及び裏磐梯地域の湖沼群の水環境の悪化を未然に防止し、水環境を保全していくため、[[水質汚濁防止法]]の[[上乗せ規制]]及び[[横出し規制]][[条例]] |
[[2002年]]、福島県では、猪苗代湖及び裏磐梯地域の湖沼群の水環境の悪化を未然に防止し、水環境を保全していくため、[[水質汚濁防止法]]の[[上乗せ規制]]及び[[横出し規制]][[条例]]<ref>{{PDFlink|[http://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/53380.pdf 福島県猪苗代湖及び裏磐梯湖沼群の水環境の保全に関する条例]}}</ref>を制定した。 |
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== 湖の形成 == |
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[[File:Lake_Inawashiro_Relief_Map,_SRTM-1.jpg|thumb|250px|周辺地形図、上は[[猫魔ヶ岳|猫魔火山]]と[[磐梯山|磐梯火山]]]] |
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[[第四紀]]以降、東側の川桁断層により[[盆地]]の形成が始まり<ref name="角川pp120-121" />、[[新第三紀]]中も西側の会津盆地東縁断層などを含む東西の断層により、現在の猪苗代湖に続く盆地の形成がなされた<ref name="会津若松市史13p52">会津若松市史13 p.52.</ref>。その後、南方からの[[火砕流]]による西側山地の発達を経て、[[磐梯山]]による9万年前頃の翁島[[火砕流]]堆積物と |
[[第四紀]]以降、東側の川桁断層により[[盆地]]の形成が始まり<ref name="角川pp120-121" />、[[新第三紀]]中も西側の会津盆地東縁断層などを含む東西の断層により、現在の猪苗代湖に続く盆地の形成がなされた<ref name="会津若松市史13p52">会津若松市史13 p.52.</ref><ref>鈴木敬治、[https://www.jstage.jst.go.jp/article/jgeography1889/97/4/97_4_271/_article/-char/ja/ 猪苗代湖盆の形成史] 地学雑誌 Vol.97 (1988) No.4 P.271-278, {{DOI|10.5026/jgeography.97.4_271}}</ref>。その後、南方からの[[火砕流]]による西側山地の発達を経て、[[磐梯山]]による9万年前頃の翁島[[火砕流]]堆積物と4万2千年前頃<ref>廣瀬孝太郎、長橋良隆、中澤なおみ、[https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaqua/53/3/53_157/_article/-char/ja/ 福島県猪苗代湖の湖底堆積物コア(INW2012)の岩相層序と年代] 第四紀研究 Vol.53 (2014) No.3 p.157-173, {{DOI|10.4116/jaqua.53.157}}</ref>の頭無火砕流堆積物によって、盆地排水部がせき止められ、湖盆地形が形成され<ref name="会津若松市史13p52" />、湖の水位が上がった<ref name="角川pp120-121" />。その後、[[日橋川]]による急激な侵食により湖面が現在の高さまで低下し、現在の猪苗代湖が形成された<ref name="角川pp120-121" />。 |
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[[縄文時代]]中期から後期にかけては、現在よりも湖の水位が低かったと考えられ、湖北部の沖においてこの時期の[[土器]]などの出土が見られる<ref name="地名大系p43">日本歴史地名大系7 (1993), p.43.</ref>。 |
[[縄文時代]]中期から後期にかけては、現在よりも湖の水位が低かったと考えられ、湖北部の沖においてこの時期の[[土器]]などの出土が見られる<ref name="地名大系p43">日本歴史地名大系7 (1993), p.43.</ref>。 |
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その後、明治期にはそれまでの地域のみならず、[[降水量]]が不足する[[郡山市]]周辺の[[安積原野]]に飲料用水や農業用水を供給するために、[[1882年]]に[[安積疏水]]が、[[1977年]]に[[新安積疏水]]が整備された<ref name="地名大系p42" />。この疎水は湖の東側より取水し、[[分水嶺]]の山をトンネルによって越えるものであった。近代日本を代表する重要な疏水事業によって安積原野は、日本有数の[[米]]の生産地に姿を変えた。用水は最終的に[[阿武隈川]]水系に回収される。安定した供給量を確保するため、湖の西側にある流出河川の[[日橋川]]に[[十六橋水門]]を設け湖水面の高さ調整を行っている。現在では、猪苗代湖の水はこの安積疏水によって主に湖東側の[[郡山市]]の農業用水などとして用いられる一方、湖西側の[[会津若松市]]においても飲料水などとしても用いられている<ref name="猪苗代湖のページ" />。加えて、日橋川や安積疏水には複数の発電所が設けられており、これらの発電用水としても用いられている<ref name="猪苗代湖のページ" />。その他、国の[[地方港湾]]、翁島港<ref name="翁島港">[http://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/41045d/okinajima.html 福島県 地方港湾 翁島港]</ref>、湖南港<ref>[http://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/41045d/konan.html 福島県 地方港湾 湖南港]</ref>があり、主に観光港として機能している。 |
その後、明治期にはそれまでの地域のみならず、[[降水量]]が不足する[[郡山市]]周辺の[[安積原野]]に飲料用水や農業用水を供給するために、[[1882年]]に[[安積疏水]]が、[[1977年]]に[[新安積疏水]]が整備された<ref name="地名大系p42" />。この疎水は湖の東側より取水し、[[分水嶺]]の山をトンネルによって越えるものであった。近代日本を代表する重要な疏水事業によって安積原野は、日本有数の[[米]]の生産地に姿を変えた。用水は最終的に[[阿武隈川]]水系に回収される。安定した供給量を確保するため、湖の西側にある流出河川の[[日橋川]]に[[十六橋水門]]を設け湖水面の高さ調整を行っている。現在では、猪苗代湖の水はこの安積疏水によって主に湖東側の[[郡山市]]の農業用水などとして用いられる一方、湖西側の[[会津若松市]]においても飲料水などとしても用いられている<ref name="猪苗代湖のページ" />。加えて、日橋川や安積疏水には複数の発電所が設けられており、これらの発電用水としても用いられている<ref name="猪苗代湖のページ" />。その他、国の[[地方港湾]]、翁島港<ref name="翁島港">[http://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/41045d/okinajima.html 福島県 地方港湾 翁島港]</ref>、湖南港<ref>[http://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/41045d/konan.html 福島県 地方港湾 湖南港]</ref>があり、主に観光港として機能している。 |
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猪苗代湖は、福島県を代表する観光スポットである。[[日本百景]]に選定されており、 |
猪苗代湖は、福島県を代表する観光スポットである。[[日本百景]]に選定されており、[[キャンプ]]など、年間を通して[[家族]]連れなどの観光客が多い。[[ハクチョウ|白鳥]]の飛来地としても知られており、長浜を発着する[[遊覧船]]も運行されている<ref name="翁島港" />。湖北岸には天鏡閣([[重要文化財]])、[[野口英世記念館]]などがある。冬には、強い季節風に吹き上げられた水しぶきが木などに付着して、そのまま凍り付いてできる「[[しぶき氷]]」が有名である。 |
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== 天然記念物 == |
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* [[磐越自動車道]] [[猪苗代磐梯高原インターチェンジ|猪苗代磐梯高原IC]]から[[国道49号]]を経由 約6km |
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* [[東日本旅客鉄道]](JR東日本)[[磐越西線]][[猪苗代駅]]または(臨)[[猪苗代湖畔駅]]下車 |
* [[東日本旅客鉄道]](JR東日本)[[磐越西線]][[猪苗代駅]]または(臨)[[猪苗代湖畔駅]]下車 |
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== 猪苗代湖の風景 == |
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ファイル:InawashiroKoHokugan.jpg|猪苗代湖北岸 |
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* 渡辺光, 中野尊正, 山口恵一郎, 武正英(編)『日本地名大辞典6 東北』(朝倉書店, 1967) |
* 渡辺光, 中野尊正, 山口恵一郎, 武正英(編)『日本地名大辞典6 東北』(朝倉書店, 1967) |
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*[[日本の湖沼一覧]] |
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*[[翁島]] |
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* [[野口英世]] |
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*[[会津若松市]]・[[郡山市]]・[[猪苗代町]] |
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*[[猪苗代 |
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== 外部リンク == |
== 外部リンク == |
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* [http://www.town.inawashiro.fukushima.jp/ 猪苗代町公式ウェブサイト] |
* [http://www.town.inawashiro.fukushima.jp/ 猪苗代町公式ウェブサイト] |
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* [http://www.city.aizuwakamatsu.fukushima.jp/ 会津若松市公式ウェブサイト] |
* [http://www.city.aizuwakamatsu.fukushima.jp/ 会津若松市公式ウェブサイト] |
2017年5月16日 (火) 02:27時点における版
猪苗代湖 | |
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所在地 |
日本 福島県会津若松市・郡山市・耶麻郡猪苗代町 |
位置 | 北緯37度29分 東経140度06分 / 北緯37.483度 東経140.100度座標: 北緯37度29分 東経140度06分 / 北緯37.483度 東経140.100度 |
面積 | 103.24[1] km2 |
周囲長 | 49[2] km |
最大水深 | 94.6[3][4][2] m |
平均水深 | 51.5[3] m |
貯水量 | 5.40 km3 |
水面の標高 | 514[3][2][4] m |
成因 | 構造湖[4](断層湖) |
淡水・汽水 | 淡水[4] |
湖沼型 | 酸栄養湖 |
透明度 | 12.0 m |
プロジェクト 地形 |
猪苗代湖(いなわしろこ)は、日本の福島県会津若松市、郡山市、耶麻郡猪苗代町にまたがる、日本国内で4番目に広い湖である[5][6]。別名、天鏡湖(てんきょうこ)。阿賀野川水系所属の一級河川の指定を受けており、福島県のシンボルの一つとされている[7]。
地理
福島県のほぼ中央に位置する。面積は琵琶湖、霞ケ浦、サロマ湖に次いで日本第4位(日本の湖沼の面積順の一覧参照)で、福島県最大。また、湖面の標高514mは、全国でも有数の標高の高い湖であり、磐梯朝日国立公園に属する。
水質
強酸性の地下水や強酸性の源泉による強酸性の水質が特徴の酸川の水が長瀬川を通じて流入[8][9]するため、特に流入部を中心に、湖水は酸性を示す[10]。これによりプランクトンが少ない[10]。また、鉄イオンやアルミニウムイオンの濃度が高く、酸性の流入水と中和する過程で有機物やリンが凝集して沈殿する[11]ため、水中の有機物の量を示すCODは0.5mg/L(2004年現在)と日本でもっとも少ない湖であり、4年連続で湖沼の中で水質日本一になっている。
しかし、近年、流入する酸性水の量や質の変化、生活系や産業・農業系排水の流入等の要因によって湖水が中性化する傾向[8]があり、今後中性化が進行すると有機物を沈殿させる作用が働かなくなったり、湖底に沈殿していた物質が溶出したりして水質が急激に変化する可能性がある。
2002年、福島県では、猪苗代湖及び裏磐梯地域の湖沼群の水環境の悪化を未然に防止し、水環境を保全していくため、水質汚濁防止法の上乗せ規制及び横出し規制条例[12]を制定した。
湖の形成
第四紀以降、東側の川桁断層により盆地の形成が始まり[5]、新第三紀中も西側の会津盆地東縁断層などを含む東西の断層により、現在の猪苗代湖に続く盆地の形成がなされた[13][14]。その後、南方からの火砕流による西側山地の発達を経て、磐梯山による9万年前頃の翁島火砕流堆積物と4万2千年前頃[15]の頭無火砕流堆積物によって、盆地排水部がせき止められ、湖盆地形が形成され[13]、湖の水位が上がった[5]。その後、日橋川による急激な侵食により湖面が現在の高さまで低下し、現在の猪苗代湖が形成された[5]。
縄文時代中期から後期にかけては、現在よりも湖の水位が低かったと考えられ、湖北部の沖においてこの時期の土器などの出土が見られる[16]。
北見工業大学の調査によると、約2万年前に湖底で巨大な地滑りが起きた痕跡があり、津波が起きた可能性が可能性が高いという[17]。
伝説
弘法大師がこの地を通りかかった際、機を織っていた女に水を乞うが断られてしまう。そこで別の村で米をといでいた翁という名前の貧しい女に米のとぎ水を乞うと、快く飲ませてもらえた。その翌日、磐梯山が噴火して周囲の52の村が陥没して湖底に沈んでしまったが、弘法大師に水を飲ませた翁の家だけは湖底に沈まず、島となった。これが翁島だという伝説が会津地方に伝わる。
利用
江戸期、猪苗代湖では湖上における交通の発達がみられた。この湖上交通は廻米などに用いられた[10]。また、同時に周辺地域における農業用水の供給源としても用いられており、戸ノ口堰、布藤堰などが存在していた[10]。
その後、明治期にはそれまでの地域のみならず、降水量が不足する郡山市周辺の安積原野に飲料用水や農業用水を供給するために、1882年に安積疏水が、1977年に新安積疏水が整備された[10]。この疎水は湖の東側より取水し、分水嶺の山をトンネルによって越えるものであった。近代日本を代表する重要な疏水事業によって安積原野は、日本有数の米の生産地に姿を変えた。用水は最終的に阿武隈川水系に回収される。安定した供給量を確保するため、湖の西側にある流出河川の日橋川に十六橋水門を設け湖水面の高さ調整を行っている。現在では、猪苗代湖の水はこの安積疏水によって主に湖東側の郡山市の農業用水などとして用いられる一方、湖西側の会津若松市においても飲料水などとしても用いられている[8]。加えて、日橋川や安積疏水には複数の発電所が設けられており、これらの発電用水としても用いられている[8]。その他、国の地方港湾、翁島港[18]、湖南港[19]があり、主に観光港として機能している。
猪苗代湖は、福島県を代表する観光スポットである。日本百景に選定されており、キャンプなど、年間を通して家族連れなどの観光客が多い。白鳥の飛来地としても知られており、長浜を発着する遊覧船も運行されている[18]。湖北岸には天鏡閣(重要文化財)、野口英世記念館などがある。冬には、強い季節風に吹き上げられた水しぶきが木などに付着して、そのまま凍り付いてできる「しぶき氷」が有名である。
天然記念物
「猪苗代湖のミズスギゴケ群落」、「猪苗代湖のハクチョウおよびその渡来地」が国の天然記念物に指定されている。
主な浜
交通
脚注
- ^ 国土地理院 (2015年3月6日). “平成26年全国都道府県市区町村別面積調 湖沼面積” (PDF). 2015年3月15日閲覧。
- ^ a b c 日本地名大辞典6 (1967), p.48.
- ^ a b c 日本歴史地名大系7 (1993), p.41.
- ^ a b c d 国土交通省 日本の主な湖沼
- ^ a b c d 角川日本大地名事典7 pp.120-121.
- ^ 国土地理院 (2015年3月6日). “平成26年全国都道府県市区町村別面積調 湖沼面積20傑” (PDF). 2015年3月15日閲覧。
- ^ 環境に配慮した事業(福島県下水道課)
- ^ a b c d 会津若松市 猪苗代湖のページ
- ^ 黒澤幸二、中村玄正、高橋幸彦 ほか、猪苗代湖の水質に及ぼす酸性河川長瀬川の水質および底質特性 環境工学研究論文集 Vol.34 (1997) P.111-120, doi:10.11532/proes1992.34.111
- ^ a b c d e 日本歴史地名大系7 (1993), p.42.
- ^ 藤田豊、中村玄正、【原著論文】猪苗代湖の水質保全に寄与する酸性河川長瀬川の凝集塊によるリン除去効果 水環境学会誌 Vol.30 (2007) No.4 P.197-203, doi:10.2965/jswe.30.197
- ^ 福島県猪苗代湖及び裏磐梯湖沼群の水環境の保全に関する条例 (PDF)
- ^ a b 会津若松市史13 p.52.
- ^ 鈴木敬治、猪苗代湖盆の形成史 地学雑誌 Vol.97 (1988) No.4 P.271-278, doi:10.5026/jgeography.97.4_271
- ^ 廣瀬孝太郎、長橋良隆、中澤なおみ、福島県猪苗代湖の湖底堆積物コア(INW2012)の岩相層序と年代 第四紀研究 Vol.53 (2014) No.3 p.157-173, doi:10.4116/jaqua.53.157
- ^ 日本歴史地名大系7 (1993), p.43.
- ^ “猪苗代湖で巨大地滑り跡発見 2万年前、沿岸に津波か/北見工業大”. 産経新聞朝刊2017年5月14日. 2017年5月16日閲覧。
- ^ a b 福島県 地方港湾 翁島港
- ^ 福島県 地方港湾 湖南港
参考文献
- 会津若松市史研究会『会津若松市史13 自然編3 地誌 会津の大地』(会津若松市, 2004)
- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会(編)『角川日本地名大辞典7 福島県』(角川書店, 1981)
- 平凡社地方資料センター(編)『日本歴史地名大系7 福島県の地名』(平凡社, 1993)
- 渡辺光, 中野尊正, 山口恵一郎, 武正英(編)『日本地名大辞典6 東北』(朝倉書店, 1967)