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: ジョナサンに波紋の呼吸法を教えた師。自ら「[[男爵]]」と名乗っている。ひょうきんな性格ではあるが実力は高い。[[イタリア系]]の学者の家柄に生まれ、若い頃は父親の大学の遺跡発掘隊の一人として世界中を旅していた。メキシコで石仮面を発掘したが、帰国途中に実父が石仮面をつけて船員を皆殺しにした上に日光を浴びて消滅してしまい、唯一の生き残りとなる。その後は石仮面の行方を捜すとともに吸血鬼への対抗策を模索し、老師トンペティのもとで波紋を習得。ジョナサン達とともに戦うが、タルカスとの戦いの際に鎖で体を真っ二つにされてしまう(彼はこうなる事をトンペティに予言されていた)。それでもジョナサンに究極奥義「深仙脈疾走(ディーパスオーバードライブ)」を伝え彼をパワーアップさせて勝利させる。最期はジョナサン達に看取られて死亡した。雑誌連載時には'''妻子はいないはずだった'''が、Part2では息子のマリオ、孫のシーザーが登場し、単行本の記述も「若い頃結婚していた」に変更された。<!-- 名前の由来は[[レッド・ツェッペリン]]から。 -->
: ジョナサンに波紋の呼吸法を教えた師。自ら「[[男爵]]」と名乗っている。ひょうきんな性格ではあるが実力は高い。[[イタリア系]]の学者の家柄に生まれ、若い頃は父親の大学の遺跡発掘隊の一人として世界中を旅していた。メキシコで石仮面を発掘したが、帰国途中に実父が石仮面をつけて船員を皆殺しにした上に日光を浴びて消滅してしまい、唯一の生き残りとなる。その後は石仮面の行方を捜すとともに吸血鬼への対抗策を模索し、老師トンペティのもとで波紋を習得。ジョナサン達とともに戦うが、タルカスとの戦いの際に鎖で体を真っ二つにされてしまう(彼はこうなる事をトンペティに予言されていた)。それでもジョナサンに究極奥義「深仙脈疾走(ディーパスオーバードライブ)」を伝え彼をパワーアップさせて勝利させる。最期はジョナサン達に看取られて死亡した。雑誌連載時には'''妻子はいないはずだった'''が、Part2では息子のマリオ、孫のシーザーが登場し、単行本の記述も「若い頃結婚していた」に変更された。<!-- 名前の由来は[[レッド・ツェッペリン]]から。 -->
; トンペティ
; トンペティ
: 声 - [[阪脩]](TV版) / [[坂口芳貞]](劇場版)
: 声 - [[阪脩]](PS2版) / [[坂口芳貞]](劇場版)
: ツェペリに波紋を教えた師匠。弟子のダイアーとストレイツォを連れてジョナサンたちと合流し、ディオらと戦う。手を握ると相手の生命の波長を読み取り「運命」を予言することができる。<!-- 名前の由来は[[トム・ペティ]]から。 -->
: ツェペリに波紋を教えた師匠。弟子のダイアーとストレイツォを連れてジョナサンたちと合流し、ディオらと戦う。手を握ると相手の生命の波長を読み取り「運命」を予言することができる。<!-- 名前の由来は[[トム・ペティ]]から。 -->
; ダイアー
; ダイアー

2012年9月23日 (日) 23:12時点における版

ジョジョの奇妙な冒険 > ファントムブラッド
ファントムブラッド
ジャンル ホラー・アドベンチャー
漫画:ジョジョの奇妙な冒険 Part1
ファントムブラッド
作者 荒木飛呂彦
出版社 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ
レーベル ジャンプ・コミックス
発表期間 1987年1・2号 - 1987年46号
巻数 単行本 全5巻(1 - 5巻)
文庫版 全3巻(1 - 3巻)
話数 44話
テンプレート - ノート

ファントムブラッド』(JOJO'S BIZARRE ADVENTURE Part1 Phantom Blood)は、荒木飛呂彦漫画作品『ジョジョの奇妙な冒険』のPart1(第1部)。波紋の戦士シリーズ・第1弾。単行本1巻 - 5巻に収録されている。

概要

『ファントムブラッド』は後につけられた副題で、連載当時の副題は「第一部 ジョナサン・ジョースター ―その青春―」。尚、画集『JOJO A-GO!GO!』にて発表された当初の副題は『ファントム ブラッドライン』であったが、文庫版発行の際に現在のものに訂正されている。

アンカーエンターテイメントによりゲーム化され、2006年10月26日バンダイナムコゲームスからプレイステーション2用ソフトとして発売された。また、2007年2月17日に劇場アニメーション映画が公開された。

あらすじ

舞台は19世紀イギリス、名門ジョースター家の跡取であるジョナサン・ジョースター(通称ジョジョ)と、養子であるディオ・ブランドーの2人を主人公に繰り広げられるサスペンス活劇。

ジョジョとディオの対立は、やがて「石仮面」「波紋」の対立へと移行していく。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


登場人物

PS2版は『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』、PS3版は『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』を指す。

波紋使い

ジョナサン・ジョースター
声 - 小杉十郎太OVA版) / 田中秀幸(PS2版青年期) / 中井和哉(PS2版少年期) / 小西克幸(劇場版) / 興津和幸(TV版・PS3版)
Part1のJoJo。考古学者。ジョージを殺害したディオを倒すため、ツェペリやスピードワゴンと共に戦いに身を投じる。
ロバート・E・O・スピードワゴン
声 - 上田燿司(TV版) / 小野坂昌也(PS2版)
ロンドンの貧民街でチンピラを取り仕切るボスで、東洋の毒薬をディオに売った人物を探しに来たジョナサンを襲うが、彼の人柄にほれ込んで後で仲間になる。
つばに刃物を仕込んだ帽子をブーメランのように操り、武器としていたが、初回のジョナサンとの対決のみにしか使用されていない。ツェペリの死後、彼の帽子はスピードワゴンに受け継がれた。
波紋は使えないが、手にしたハンマーを武器にゾンビと戦っていた。PS2版でもハンマーを武器に戦うが、波紋が使えないためゾンビ相手にはかなり苦戦する。
ウィル・A・ツェペリ
声 - 塩屋翼(TV版) / 小山力也(PS2版・劇場版)
ジョナサンに波紋の呼吸法を教えた師。自ら「男爵」と名乗っている。ひょうきんな性格ではあるが実力は高い。イタリア系の学者の家柄に生まれ、若い頃は父親の大学の遺跡発掘隊の一人として世界中を旅していた。メキシコで石仮面を発掘したが、帰国途中に実父が石仮面をつけて船員を皆殺しにした上に日光を浴びて消滅してしまい、唯一の生き残りとなる。その後は石仮面の行方を捜すとともに吸血鬼への対抗策を模索し、老師トンペティのもとで波紋を習得。ジョナサン達とともに戦うが、タルカスとの戦いの際に鎖で体を真っ二つにされてしまう(彼はこうなる事をトンペティに予言されていた)。それでもジョナサンに究極奥義「深仙脈疾走(ディーパスオーバードライブ)」を伝え彼をパワーアップさせて勝利させる。最期はジョナサン達に看取られて死亡した。雑誌連載時には妻子はいないはずだったが、Part2では息子のマリオ、孫のシーザーが登場し、単行本の記述も「若い頃結婚していた」に変更された。
トンペティ
声 - 阪脩(PS2版) / 坂口芳貞(劇場版)
ツェペリに波紋を教えた師匠。弟子のダイアーとストレイツォを連れてジョナサンたちと合流し、ディオらと戦う。手を握ると相手の生命の波長を読み取り「運命」を予言することができる。
ダイアー
声 - 堀之紀(PS2版)
トンペティとともにツェペリの援軍に赴いた波紋の戦士。ジョナサンの力を試した。必殺技の「稲妻十字空烈刃(サンダークロススプリットアタック)」でディオに挑み体ごと凍らされ砕かれてしまったが、頭部はバラの花壇に落ち、絶命直前に波紋を帯びたバラの花を口で投げ、ディオの右目を潰した。
名前の由来は相棒のとストレイツォともにイギリスのロックバンドダイアー・ストレイツから[1]
ストレイツォ
声 - 三浦祥朗(PS2版)
容姿端麗な波紋の戦士。ダイアーとともに登場し、ディオ配下のゾンビ四人を瞬殺した。
決めセリフは「このストレイツォ、容赦せん!」。PS2版では覚醒技で「このストレイツォー 容赦せんせんせんせんせんせんせんせんせん! 容赦せん!」とPart3以降のオラオララッシュのようなセリフになる。
名前の由来はダイアーと同じくダイアー・ストレイツから[1]

友人・家族関係

エリナ・ペンドルトン
声 - 川澄綾子(TV版) / 久川綾(PS2版) / 水樹奈々(劇場版)
ジョナサンの思い人。幼い頃に近所の子供達にいじめられているところをジョナサンに助けられる。それを機にジョナサンに恋心を抱き、後に相思相愛となる。レディとしての教育を受け淑女である一方、ジョナサンと気さくに遊ぶ年相応な面も持つ。ジョナサンへの当てつけのためにディオに無理矢理唇を奪われるが、彼の前であえて泥水で口を洗い意志を示すなど、この頃から芯の通った誇り高さを持っていた。
7年後、医者である父親の病院で働き看護婦となっている。ディオとの戦いで重傷を負ったジョナサンが偶然にも彼女の働く病院に担ぎ込まれ、ジョナサンと7年越しの再会を果たす。自身の疲労・犠牲をものともせず、ジョナサンが目を覚ますまで、毎晩介護を行っていた(ジョナサンが目覚めた直後、気をゆるめて意識を失いかけてしまうほど無理をしていた)。
1889年2月2日、ジョナサンと結婚。新婚旅行中、客船がディオの襲撃をうける。爆発炎上する船上で、瀕死の重傷を負ったジョナサンと共に死ぬことを決意し最後まで彼に付き添おうとするが、襲撃から生き残った赤ん坊を連れて逃げるようジョナサンに説得され、船を脱出。カナリア諸島沖で無事救助された。この時すでにジョージII世を身篭っており、後に出産。ジョースターの血統が受け継がれていくこととなった。
ポコ
声 - 阪口大助(PS2版)
ウインドナイツ・ロットに住む少年。ディオに催眠術で操られジョナサンたちを誘い出す。臆病な性格だったが、ジョナサンがタルカスにより決闘場「双首竜の間」に閉じ込められた時には姉(声 - 萩森侚子)の言葉から勇気を奮い立たせ小窓から決闘場の中に入り扉を開く。
ジョージ・ジョースターI世(ジョースター卿)
声 - 磯部勉(PS2版・劇場版)
貴族領主でジョナサンの父。ジョナサンが赤ん坊の頃に馬車で事故に遭い、妻を失い自身も重傷を負った。偶然通りがかったダリオ(実際は事故現場で金品を漁っていただけ)に助けられる。泥棒を働いたダリオを許すなど優しく、そして言動は極めて紳士的である。その一方で父親としては厳格で、ジョナサンへの教育は厳しい。しかしその厳しさはジョナサンに対する期待と「逞しくなって欲しい」願いの裏返しであり、誰よりも息子を愛していた。計画が露見し、咄嗟にナイフで襲いかかろうとしたディオからジョナサンを庇って死亡した。
なお、作中にフルネームが出たのはPart3からである。I世と呼ばれるのはII世が登場するPart2からなので、Part1ではI世とは呼ばれてはいない。
ダリオ・ブランドー
声 - 矢田耕司(PS2版) / 小沢一敬(劇場版)
ディオの父。1827年生まれ。酒飲みでだらしのない性格。1868年、ジョージI世の馬車の事故現場に居合わせ、馬車の金品を盗もうとしていたところ、ジョージがまだ生きていたことから結果的に助ける。本来貴族から金品を盗んだとして流刑になるところをジョージが無罪釈放にしてくれた上、ジョージの支援まで受け酒屋を経営していたが、商才が無いばかりにやがて店を潰し、妻も病気で亡くすなど不運が重なった為に自暴自棄になり、酒浸りな日々を送る事になった。1880年、母の形見を酒代に換えようとした事でディオの怒りを買い、病気に見せかけて毒殺された。

吸血鬼・屍生人

吸血鬼とは、石仮面の骨針(こっしん)によって脳が異常進化を果たし、人間をやめた存在。生物を吸血することで若返ったり、負傷を治癒させることが可能。吸血は口からではなく、指先を突き刺して行うこともできる。また、生物の体温を奪って凍結させたり、眼球から高圧縮された液の弾丸を放つなど、尋常ではない力を持つ。

吸血鬼の持つエキスを注入された生物(及び死者)は「屍生人(ゾンビ)」と成り果ててしまう。大抵はおぞましい怪物の姿と成り果てるが、注入された個体によるのか原形を何とかとどめている者もいる。

ディオ・ブランドー
声 - 緑川光(PS2版・劇場版) / 野島健児(PS2版少年期) / 子安武人(TV版)
もう1人の主人公。石仮面を被り、ジョージを殺害して不死身の吸血鬼になる。
ワンチェン
声 - 田中和実(PS2版) / 井戸田潤(劇場版)
ディオに毒薬を売っていた中国系の東洋人。この男が毒を売っていることをジョナサンが突き止め、ディオの計画が露見した。その後焼失したジョースター邸を漁っていた所をディオの手によって最初のゾンビとなる。その後は要所で登場し首だけになったディオを救いジョナサンを誘き寄せるなど第一部の最後までディオを支えるも、ジョナサンの波紋で体内組織を狂わされ船と運命を共にする。
黒騎士ブラフォード
声 - 神奈延年(PS2版) / 奈良徹(劇場版)
ディオの能力により盟友のタルカスと共に蘇った死人で、黒騎士と呼ばれる。かつてエリザベス1世に処刑されたメアリー・スチュアートを守護していた英雄で、イギリス人なら誰もが知っている伝説の騎士。人間だった時から、甲冑をつけたまま湖を泳ぎきり敵を奇襲した・「死髪舞剣」(ダンス・マカブヘアー)という髪の毛を自由自在に動かす技が使えたなどの超人的能力を持っていたが、ゾンビと化したことによりその能力はさらに強化されており、髪の毛で相手の血液を吸い取ることもできる。ディオにより現世への恨みを抱く邪悪なゾンビとして蘇るが、騎士としての誇りはゾンビになっても失っておらず、実力を認めたジョナサンと一対一の決闘を行う。ジョナサンの波紋によって人間の心を取り戻し、ジョナサンに自らの剣と勇気を託し昇天していった。ちなみにタルカスと共に架空の人物
タルカス
声 - 郷里大輔(PS2版) / 園部好徳(劇場版)
ブラフォードと共にメアリー・スチュアートに仕えていた巨漢の騎士。巨大な剣を持ち、岩をバターのように斬る事ができたという。ブラフォードと共にディオによってゾンビとして甦り、剣で地割れを起こすほどの圧倒的なパワーと、自らが得意とする双首竜の間のチェーン首輪デスマッチでジョナサンを苦しめる。ジョナサンを倒しツェペリを惨殺するが、ツェペリの最終奥義でパワーアップしたジョナサンに瞬殺された。子供でさえも手にかけようとする残忍な男で、人間の心を取り戻したブラフォードと違い、死んだブラフォードを中傷したり、勝つために牙を折り目潰しとして吹き付けたりと邪悪なゾンビとして消滅していった。
切り裂きジャック(ジャック・ザ・リパー)
声 - 江川央生(PS2版)
実在の殺人鬼。ディオと出会いゾンビと化し、生前以上に切り刻むことに快楽を覚える邪悪な存在となった。体内から奇妙な形状のメスを放出して攻撃する。ジョナサンが初めて本格的に波紋で戦闘した相手である。ちなみに実在の切り裂きジャックは未だに正体が解っていない。
ディオの潜伏するウインドナイツ・ロットへ向かうジョナサン達をトンネル内で襲撃するが、ツェペリに一蹴される。トンネル内の通路に逃げた後は「片手に持ったグラスの中のワインを一滴もこぼさずにジャックを倒せ」とツェペリに命じられたジョナサンを闇討ちしようとするが、ワインの意味を理解したジョナサンに居場所を察知され、壁を通して波紋を送り込まれ、砕かれて消滅した。
怪人ドゥービー
ディオ配下のゾンビ。覆面を被っており、体内に色んな種類の蛇を大勢飼っている。ジョナサンを飼い蛇を使って襲ったが、逆にジョナサンの波紋に飼い蛇達が操られ喰われてしまった。
ペイジ、ジョーンズ、プラント、ボーンナム
ディオ配下のゾンビ達。装甲をまとった怪物のような姿をしている。律儀に一人一人名乗りながら登場したが、ストレイツォに瞬殺された。
アダムスさん
ウインドナイツ・ロットに住んでいる成人男性。ディオ襲撃時にゾンビにされ、ジョナサンたちを襲う。最初は普通の人間の姿をしており、正体を隠していた。
正体を現す前に、ポコに冗談を言って怖がらせていたことから、生前はおどけた性格の人物だったと思われる。
獅子王ウィンザレオ、イナズマの騎士アイクマン、独眼のカイネギス
かつて77の輝輪(リング)に挑み、見事成し遂げた伝説の騎士達。原作では「77の輝輪の勇者の巻」の回に僅か1コマ、名前と彼らの姿らしきイラストが描かれただけだった。
PS2版では、原作とは若干展開が違うアナザールート「最後の波紋!(裏)」に進むことでディオの部下として登場し、ジョナサンと戦うことになる。三騎士は原作では「タルカスのような怪力巨体タイプ」と説明されていたが、PS2版では容姿・戦闘スタイルが原作のイメージに当てはまるのは獅子王ウィンザレオのみで、アイクマンは「旋風や稲光を放つ槍を使う、長身細身の美男子」、カイネギスは「毒などの卑劣な手段を使う、長髪で片目を隠した細身の男」となっている(この三騎士のゲーム版デザインは、バンダイナムコゲームス側の考案したアイデアに荒木飛呂彦が修正を加えたものである[要出典])。

その他

警部
ジョージ・ジョースターの殺害をもくろんだディオを逮捕するべく、ジョナサンの要請にこたえて部下を引き連れてきた中年男性。ジョージとはディオが生まれる以前に出会っており、彼とダリオの面会に立ち会った。
ジョナサンにジョージとダリオの過去を語った後、天井から襲撃してきたディオの手刀で頭部を破壊されて死亡した。石仮面によって吸血鬼となったディオに殺された、最初の犠牲者となってしまった。
スティクス神父
所属している教団からメキシコへの布教活動を命ぜられていた神父。半ば左遷のようなものなので、自暴自棄になって酒に浸っていた。
目的地に行く途中の船上でディオの潜む棺桶を偶然発見したために殺害された。
PS2版では裏シナリオにてディオに肉体を乗っ取られてしまう。この場合、致命傷を受ける前のジョナサンで、肉体を得たディオ及び上述の三騎士と対決する。

関連用語

石仮面(いしかめん)
製作者不明の石製の仮面。血液の付着をトリガーとして石仮面から骨針が伸び、それが脳を突き刺して被っていた者の脳を刺激、吸血鬼へと変貌させる。吸血鬼となったものはピーク時まで若返り、強力な生命力と戦闘能力を持つようになるが、性格が邪悪化し、日光(紫外線)にあたると身体が消失してしまうリスクを持つ。また、人間以外の生物にも同様の効果をもたらすことが可能(Part2で「吸血馬」が登場している)。
Part2で、高等生物「柱の男」のカーズが究極生物になるために作成したものとされた。
吸血鬼(きゅうけつき)
吸血鬼になった者はそのエネルギーを生物の血液から得る。血液は口からだけでなく手指や血管を突き刺して直接摂取することも可能。血を吸われ吸血鬼のエキスを入れられたものは、屍生人(ゾンビ)に変化する。どちらも多くの場合理性が低下し、本能が強くその行動に表れる。肉体を自由にコントロールできるが、ゾンビの場合は受けた傷を修復できるほどではない。ディオは血流をコントロールし、体の水分を瞬時に気化させて凍らす気化冷凍法を修得している。これらの未知の能力は脳を基点として引き出されたものである関係上、頭部(脳)を完全に破壊されない限り死ぬことは無い。倒すには、波紋による攻撃を食らわせる、または太陽光(紫外線)を浴びせるのが最も効果的である。
波紋(はもん)
東洋の仙道に伝わる秘術のひとつ。独特の「呼吸法」により血液中のエネルギーを蓄積し、生命エネルギーを活性化させる。呼吸法により練り上げた生命エネルギーが「波紋」に見えたことから、ツェペリにより命名された。「波紋の呼吸」で作り出されるエネルギーは「太陽光と同じ波動」であり、強い波紋エネルギーは太陽光に弱い吸血鬼を死滅させる事ができる。なお、波紋にはいくつかの種類があり、中でも「山吹色の波紋疾走」(サンライトイエロー・オーバードライブ)が最も波紋エネルギーが強い。作者は単行本で「エネルギーを絵にできないかと考え生まれたのが波紋です」と述べている。

劇場アニメーション

2007年2月17日公開。かつてPart3のOVAを手がけたスタッフが再結集して製作した。

特典付きの前売券が劇場の窓口で販売された。

  • プレミアムJOJOチケット - 原作イラストを使ったA3ポスター
  • 石仮面ストラップ付き特別鑑賞券 - 石仮面はメディコス・エンタテインメントが製作

ユナイテッド・シネマではリピーターキャンペーンと称し、2回目の鑑賞者にはクリアファイル、3回目の鑑賞者にはオリジナルピンバッジを配布した。

荒木飛呂彦は作品の映画化について「連載から20年も経って映画化されるというのは本当にうれしいことです。自分の娘を嫁にやるような気持ちで作品の幸せを願っています」というコメントを残した[2]

ストーリーはかなり簡略化されており、スピードワゴンを初めとする多くの主要キャラクターは尺の都合で登場していない。

DVD等ソフト化はされていない。

スタッフ

関連書籍

  • 『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド 究極総集編 OVER DRIVE』 集英社、2007年
  • 『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド OFFICIAL MOVIE GUIDE』 集英社、2007年

テレビアニメ

2012年10月より、MBSCBCTOKYO MX東北放送RKB毎日放送BS11にて放送予定[3]

スタッフ[3]
  • 原作:荒木飛呂彦(集英社ジャンプ・コミックス刊)
  • ディレクター:津田尚克
  • シリーズディレクター:鈴木健一
  • ビジュアルディレクター:ソエジマヤスフミ
  • シリーズ構成:小林靖子
  • キャラクターデザイン・総作画監督:清水貴子
  • サブキャラクターデザイン・プロップデザイン:町田真一
  • 美術監督:吉原俊一郎
  • 色彩設計:村田恵里子
  • 撮影監督:山田和弘
  • 編集:廣瀬清志
  • 音響監督:岩浪美和
  • 音楽:松尾早人
  • アニメーション制作:david production
  • 製作:ジョジョの奇妙な冒険製作委員会
キャスト[3]


その他

  • 登場人物の名称は洋楽のバンド名やメンバー名などをアレンジしたものが多い(Part2以降も同様)。
  • 登場人物の一人、ロバート・E・O・スピードワゴンは、お笑いコンビスピードワゴンの名前の由来となった[4]。映画版ではロバート・E・O・スピードワゴンは登場しないが、2人はスペシャルゲストとして登場している。
  • ジャンプコミックス1巻第1話のジョナサンのセリフが「何をするんだァーッ」から「何をするだァーッ」になっている誤植があり、同66刷までの15年間に渡って修正されなかった。そのため、この誤植は知名度が高く、ゲーム版では、ファンサービスとして2周目以降は誤植のセリフになる。
  • 同じ『週刊少年ジャンプ』に連載されていた『魁!!男塾』のアニメ版のナレーションの背景に、石仮面が大写しになったことがある。


脚注

  1. ^ a b 『集英社ジャンプリミックス 戦闘潮流1 ジョセフ・ジョースター編』 P44 JOJO's CHARACTER Part1 ストレイツォ
  2. ^ 劇場版公式サイトより
  3. ^ a b c アニメ「ジョジョ」ジョナサンは興津和幸、ディオは子安武人”. コミックナタリー. 2012年8月18日閲覧。
  4. ^ 日本中を“波紋”に巻き込め――「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド共同プロジェクト」記者発表会 - ITmediaニュース 2006年09月13日