吉上亮

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吉上 亮
(よしがみ りょう)
ペンネーム 吉上 亮
(よしがみ りょう)
誕生 1989年????
日本の旗 日本埼玉県
職業 SF作家
言語 日本の旗 日本
国籍 日本の旗 日本
最終学歴 早稲田大学文化構想学部
活動期間 2013年 -
ジャンル SF
デビュー作 『パンツァークラウンフェイセズ』
公式サイト 吉上亮の行動履歴(仮)
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吉上 亮(よしがみ りょう、1989年 - )は、日本のSF作家日本SF作家クラブ会員[1]。2015年度より、日本推理作家協会にも所属している[2]

人物・経歴[編集]

埼玉県出身。早稲田大学文化構想学部卒業。中高とも剣道部に所属しており、文化的な活動とは無縁だったが、高校3年生の春、友人が文芸部に所属していた縁で、文化祭にゲストとして小説を執筆した。そこで「おもしろかった」という感想を多く得たことが、創作を志す原点となったと語る[3]。その後、大学ではノベルゲーム製作に2年間を捧げ、小説を本格的に書くようになったのは、東浩紀の「小説表現」の授業を受講し始めた、大学3年生になってからであったという[3]

デビューまでの経緯[編集]

「パンツァークラウン フェイセズ」の初期プロットは、2011年3月11日(東日本大震災直前の昼ごろ)に完成し、2週間で240ページ程度の内容で執筆して初稿をライトノベル新人賞に投稿するも一次審査で落選した[4]。自分でも同作の出来に納得していなかったため、全面改稿した第2稿を執筆。2012年の初めごろ、それを学部で「小説表現」の授業で縁のあった東浩紀に講評してもらう機会を得、その縁で早川書房S-Fマガジン』編集長である塩澤快浩にも同年夏ごろ講評を貰った[4]。その時点でも出版レベルではないとされ、その後秋までに再度プロットから練り直した第3稿を完成。再び塩澤に読んでもらったところ、「出版しよう」という返事を受けたという[4]

影響を受けた物[編集]

日本人作家として、冲方丁川上稔深見真伊藤計劃神林長平飛浩隆村上春樹の名を上げ(特に最初の三人)、海外作家として、アーサー・C・クラークJ・G・バラードフィリップ・K・ディックコリイ・ドクトロウジョン・ミルトンジェイムズ・エルロイ(特に《LA四部作》の『ホワイト・ジャズ』)を上げている[5]

また、映像監督・クリエーターからの影響も認め、富野由悠季押井守北野武小島秀夫スタンリー・キューブリックデヴィッド・フィンチャークリストファー・ノーランアンドリュー・ニコルマーティン・スコセッシニコラス・ウィンディング・レフンの名を上げる[6]。幼いころに観ていた特撮作品や、初期の平成仮面ライダー(特に、「仮面ライダークウガ」、「仮面ライダー555」)の影響も語っている[7]

作品リスト[編集]

書籍[編集]

オリジナル作品[編集]

  • 『パンツァークラウン フェイセズ Ⅰ』 (ハヤカワ文庫JA、2013年5月)
  • 『パンツァークラウン フェイセズ Ⅱ』 (ハヤカワ文庫JA、2013年6月)
  • 『パンツァークラウン フェイセズ Ⅲ』 (ハヤカワ文庫JA、2013年7月)
  • 『生存賭博』(新潮文庫nex、2016年4月)
  • 『磁極告解録 殺戮の帝都』(NOVEL0、2016年6月)
  • 『泥の銃弾』(上・下巻、新潮文庫、2019年3月)

ノベライズ作品[編集]

  • PSYCHO-PASS ASYLUM 1』 (原作 :サイコパス製作委員会、ハヤカワ文庫JA、2014年9月)
  • 『PSYCHO-PASS ASYLUM 2』 (原作 :サイコパス製作委員会、ハヤカワ文庫JA、2014年11月)
  • 『PSYCHO-PASS GENESIS 1』 (原作 :サイコパス製作委員会、ハヤカワ文庫JA、2015年3月)
  • 『PSYCHO-PASS GENESIS 2』 (原作 :サイコパス製作委員会、ハヤカワ文庫JA、2015年6月)
  • 『PSYCHO-PASS GENESIS 3』 (原作 :サイコパス製作委員会、ハヤカワ文庫JA、2016年2月)
  • 『PSYCHO-PASS GENESIS 4』 (原作 :サイコパス製作委員会、ハヤカワ文庫JA、2017年1月)
  • 封神演義 導なき道へ』 (原作 :藤崎竜封神演義』、JUMP j BOOKS2018年6月)

寄稿・収録作品[編集]

小説作品
  • 「パンツァークラウン レイヴズ」 - 『楽園追放rewired : サイバーパンクSF傑作選』 虚淵玄, 大森望 編、ハヤカワ文庫JA、2014年10月 収録 (初出は同人誌
  • 「未明の晩餐」 - 『伊藤計劃トリビュート』ハヤカワ文庫JA、2015年8月 寄稿
  • 「人類暦の預言者」 - 冲方塾 小説部門マルドゥック・コース優秀作:『S-Fマガジン』2016年2月号(2015年12月発売) 掲載
    • 改稿の上で、『マルドゥック・ストーリーズ 公式二次創作集』(冲方丁+早川書房編集部/編、2016年9月21日発行)に収録された。
  • 「a calling」(ショートショート作品) - 『人工知能 : 人工知能学会誌』第31巻1号(2016年1月 発行) 寄稿
  • 「塋域(えいいき)の偽聖者」 - 『AIと人類は共存できるか? 人工知能SFアンソロジー』早川書房、2016年11月 寄稿
  • 「Blackstar.」(『岸辺露伴は叫ばない 短編小説集』収録、原作 :荒木飛呂彦、JUMP j BOOKS、2018年6月)収録
  • 「楽園の落穂」(『岸辺露伴は戯れない 短編小説集』収録、原作 :荒木飛呂彦、JUMP j BOOKS、2018年7月)収録
エッセイ、論考など
  • 「劇場版『屍者の帝国』レビュウ 語り手は新たなかたちを得て」 - 『S-Fマガジン』2015年12月号 掲載
  • 「1000年後の人類への物語――SF作家のチェルノブイリ巡礼」 - 『ゲンロン観光通信 #6』(株式会社ゲンロン、2016年5月発行)寄稿
  • 「Oh ! マイアイドル」 - 『小説すばる』2016年10月号(2016年9月発売) 寄稿
  • 「現実を超えていく理想の物語、セカイを革命する力」 - 『ユリイカ』2017年9月号 掲載
  • 「専業作家の仕事」 - 『ゲンロンβ』36号(2019年4月)掲載
  • 「一期一衣」 - 『小説すばる』2019年7月号 掲載

脚注[編集]

  1. ^ 日本SF作家クラブ「会員名簿」(2016年3月14日閲覧)
  2. ^ 日本推理作家協会 入会のご挨拶に代えて(2016年3月14日閲覧)
  3. ^ a b 「『パンツァークラウン フェイセズ』刊行開始! 吉上亮インタビュウ」(『S-Fマガジン』2013年8月号 250ページ下段)より。
  4. ^ a b c 「『パンツァークラウン フェイセズ』刊行開始! 吉上亮インタビュウ」(『S-Fマガジン』2013年8月号 250ページ中段)より。
  5. ^ 「『パンツァークラウン フェイセズ』刊行開始! 吉上亮インタビュウ」(『S-Fマガジン』2013年8月号 251ページ上段~中段)より。
  6. ^ 「『パンツァークラウン フェイセズ』刊行開始! 吉上亮インタビュウ」(『S-Fマガジン』2013年8月号 251ページ中段)より。
  7. ^ 「『パンツァークラウン フェイセズ』刊行開始! 吉上亮インタビュウ」(『S-Fマガジン』2013年8月号 251ページ下段)より。

外部リンク[編集]